JPH0716320B2 - 誘導電動機の可変速制御装置 - Google Patents
誘導電動機の可変速制御装置Info
- Publication number
- JPH0716320B2 JPH0716320B2 JP63166677A JP16667788A JPH0716320B2 JP H0716320 B2 JPH0716320 B2 JP H0716320B2 JP 63166677 A JP63166677 A JP 63166677A JP 16667788 A JP16667788 A JP 16667788A JP H0716320 B2 JPH0716320 B2 JP H0716320B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- torque
- induction motor
- iron loss
- variable speed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、いわゆるベクトル制御装置を用いた誘導電
動機の可変速制御装置に関する。
動機の可変速制御装置に関する。
第5図はかゝる可変速制御装置の従来例を示すブロツク
図である。
図である。
同図において、1は直流電源PNを3相交流電源に変換す
るインバータ、2は制御対象である誘導電動機、3は例
えばパルス発振器からなる速度検出器である。制御装置
は速度設定器4、速度調節器5、磁化電流設定器8、す
べり演算器9、積分器10、3相/2相変換器11、座標回転
器(VD)12,15、電流調節器13,14および点弧パルス発生
器16等で構成される。
るインバータ、2は制御対象である誘導電動機、3は例
えばパルス発振器からなる速度検出器である。制御装置
は速度設定器4、速度調節器5、磁化電流設定器8、す
べり演算器9、積分器10、3相/2相変換器11、座標回転
器(VD)12,15、電流調節器13,14および点弧パルス発生
器16等で構成される。
速度設定器4で設定された速度設定値ω2 *は速度調節
器5に入力される。速度調節器5は速度設定値ω2 *と
速度検出器3の出力から求まる速度実際値ω2との偏差
を増幅し、その出力はトルク電流の目標値iT *とな
る。8は磁化(励磁)電流の目標値iM *を与える磁化
電流設定値であり、9は磁化電流目標値iM *とトルク
電流目標値iT *とから、下記(1)式に従つて電動機
の磁束ベクトルの角速度ωSを演算するすべり演算器で
ある。なお、磁束ベクトルの角速度ωSは、実常状態で
は誘動電導機のすべり周波数に相当する。
器5に入力される。速度調節器5は速度設定値ω2 *と
速度検出器3の出力から求まる速度実際値ω2との偏差
を増幅し、その出力はトルク電流の目標値iT *とな
る。8は磁化(励磁)電流の目標値iM *を与える磁化
電流設定値であり、9は磁化電流目標値iM *とトルク
電流目標値iT *とから、下記(1)式に従つて電動機
の磁束ベクトルの角速度ωSを演算するすべり演算器で
ある。なお、磁束ベクトルの角速度ωSは、実常状態で
は誘動電導機のすべり周波数に相当する。
磁束ベクトルの角速度ωSと電動機の速度実際値ω2は
加算された後積分器10で積分され、回転子に対する磁束
ベクトルの位相角を得る。11はすでに述べたように、
電動機電流を直交した2相電流iα,iβに変換する3相
/2相変換器で、その値を座標回転器12で座標軸をだけ
回転することにより、磁化電流iMとトルク電流iTを
得る。磁化電流iM,トルク電流iTはそれぞれ電流調
節器13,14に入力され、該電流調節器13,14はそれぞれi
M *と、iM,iT *とiTの偏差を増幅する。それぞれ
の出力は電動機の2軸電圧目標値VM *,VT *となり、
VM *,VT *は座標変換器15で2相の電圧目標値
Vα *,Vβ *に変換される。Vα *,Vβ *より点弧パル
ス発生器16によりインバータのスイツチングが行われ
る。なお、主制御対象がトルクの場合には速度設定器お
よび速度調節器5は不要であり、トルクの所望値に対応
してiT *を与えればよい。以上が、交流電動機の高性
能なトルク制御技術として知られるベクトル制御の概要
である。
加算された後積分器10で積分され、回転子に対する磁束
ベクトルの位相角を得る。11はすでに述べたように、
電動機電流を直交した2相電流iα,iβに変換する3相
/2相変換器で、その値を座標回転器12で座標軸をだけ
回転することにより、磁化電流iMとトルク電流iTを
得る。磁化電流iM,トルク電流iTはそれぞれ電流調
節器13,14に入力され、該電流調節器13,14はそれぞれi
M *と、iM,iT *とiTの偏差を増幅する。それぞれ
の出力は電動機の2軸電圧目標値VM *,VT *となり、
VM *,VT *は座標変換器15で2相の電圧目標値
Vα *,Vβ *に変換される。Vα *,Vβ *より点弧パル
ス発生器16によりインバータのスイツチングが行われ
る。なお、主制御対象がトルクの場合には速度設定器お
よび速度調節器5は不要であり、トルクの所望値に対応
してiT *を与えればよい。以上が、交流電動機の高性
能なトルク制御技術として知られるベクトル制御の概要
である。
ベクトル制御はこのように、交流電動機の磁束や電流等
をベクトル量として取り扱い、磁束ベクトルに平行で磁
束発生に寄与する電流成分(磁化電流)と、同ベクトル
に直交しトルク発生に寄与する電流成分(トルク電流)
を互いに制御することにより、交流電動機の高性能なト
ルク制御を可能にするものである。
をベクトル量として取り扱い、磁束ベクトルに平行で磁
束発生に寄与する電流成分(磁化電流)と、同ベクトル
に直交しトルク発生に寄与する電流成分(トルク電流)
を互いに制御することにより、交流電動機の高性能なト
ルク制御を可能にするものである。
しかるに、これまでのベクトル制御においては、交流電
動機の鉄損に関しては言及されておらず、鉄損は微少で
あるとの仮定のもとに無視されているのが一般的であ
る。このため、所望トルクに対し、実際に発生するトル
クに誤差を生じる。特に、張力制御を行う用途では良好
なトルク制御精度が必要とされるが、鉄損に起因するト
ルク制御誤差は数%に達することもあり、鉄損は無視で
きるとは云い難い。
動機の鉄損に関しては言及されておらず、鉄損は微少で
あるとの仮定のもとに無視されているのが一般的であ
る。このため、所望トルクに対し、実際に発生するトル
クに誤差を生じる。特に、張力制御を行う用途では良好
なトルク制御精度が必要とされるが、鉄損に起因するト
ルク制御誤差は数%に達することもあり、鉄損は無視で
きるとは云い難い。
そこで、出願人は先に鉄損を考慮することを提案してい
るが(特願昭63−50607号(特開平1−227681号参
照))、こゝでは鉄損は一次周波数ω1のみの関数で与
られ、必ずしも厳密な鉄損補償がなされていない。なぜ
ならば、一次周波数ω1が“0"であつても、制動時の如
く電動機が回転していれば回転子の磁束は変化してお
り、回転子において鉄損が発生しているからである。
るが(特願昭63−50607号(特開平1−227681号参
照))、こゝでは鉄損は一次周波数ω1のみの関数で与
られ、必ずしも厳密な鉄損補償がなされていない。なぜ
ならば、一次周波数ω1が“0"であつても、制動時の如
く電動機が回転していれば回転子の磁束は変化してお
り、回転子において鉄損が発生しているからである。
したがつて、この発明は二次周波数を含めて誘導電動機
の鉄損を考慮し、鉄損分を予め見込んだトルク電流目標
値を設定することにより、誘導電動機の高応答,高精度
なトルク制御を実現し得る誘導電動機の可変速制御装置
を提供することを目的とする。
の鉄損を考慮し、鉄損分を予め見込んだトルク電流目標
値を設定することにより、誘導電動機の高応答,高精度
なトルク制御を実現し得る誘導電動機の可変速制御装置
を提供することを目的とする。
従来の誘導電動機可変速制御装置に対し、1次周波数と
磁束,2次周波数と磁束の関数としてそれぞれ表わされる
2つの鉄損電流成分の和を演算する演算手段を設け、こ
の演算手段の出力に所望トルク対応のトルク電流値を加
算してトルク電流目標値を得る。
磁束,2次周波数と磁束の関数としてそれぞれ表わされる
2つの鉄損電流成分の和を演算する演算手段を設け、こ
の演算手段の出力に所望トルク対応のトルク電流値を加
算してトルク電流目標値を得る。
〔作用〕 鉄損電流の2次周波数に依存する成分も考慮することに
より、高精度,高応答のトルク制御を可能にする。
より、高精度,高応答のトルク制御を可能にする。
第1図はこの発明の実施例を示すブロツク図である。
同図において、速度調節器5は速度設定値ω2 *と速度
検出器3の出力から求まる速度実際値ω2との偏差を増
幅するが、その出力は所望トルクに対応した第2のトル
ク電流の目標値(iT *)′となる。6は電動機特性で
決まる鉄損電流値を与える鉄損電流演算器で、その出力
値i0 *と(iT *)′は加算器7に入力され第1のトル
ク電流の目標値iT *を得る。
検出器3の出力から求まる速度実際値ω2との偏差を増
幅するが、その出力は所望トルクに対応した第2のトル
ク電流の目標値(iT *)′となる。6は電動機特性で
決まる鉄損電流値を与える鉄損電流演算器で、その出力
値i0 *と(iT *)′は加算器7に入力され第1のトル
ク電流の目標値iT *を得る。
次に、鉄損電流演算器について説明すると、一般に鉄損
は磁束Ψの変化に起因して生じ、その値はdΨ/dtに依
存する。いま、一相の磁束を ωtとすると、dΨ/dtは次の(2)式で与えられる。
は磁束Ψの変化に起因して生じ、その値はdΨ/dtに依
存する。いま、一相の磁束を ωtとすると、dΨ/dtは次の(2)式で与えられる。
なお、ωが両極性の場合は、鉄損電流の極性も変化す
る。
る。
第2図は鉄損電流演算器の構成例を示すブロツク図であ
る。同図において、一次周波数ω1は、従来の鉄損に対
応した鉄損電流のω1に対する関数が記憶された関数発
生器6A1に入力される。磁束の大きさ に対する関数が記憶された関数発生器6B1に入力され
る。各関数発生器の出力は乗算器6C1で乗算され、第1
の鉄損電流i01 *を得る。別の電流i02 *はこの発明で特
に提起する第2の鉄損電流分であり、回転速度に対応し
た二次周波数ω2の関数で与えられ、上記i01 *と同様
な回路によつて得られる。各々の鉄損電流分i01 *,i02
*は加算器6Dで加算され、全鉄損電流成分i0 *となる。
る。同図において、一次周波数ω1は、従来の鉄損に対
応した鉄損電流のω1に対する関数が記憶された関数発
生器6A1に入力される。磁束の大きさ に対する関数が記憶された関数発生器6B1に入力され
る。各関数発生器の出力は乗算器6C1で乗算され、第1
の鉄損電流i01 *を得る。別の電流i02 *はこの発明で特
に提起する第2の鉄損電流分であり、回転速度に対応し
た二次周波数ω2の関数で与えられ、上記i01 *と同様
な回路によつて得られる。各々の鉄損電流分i01 *,i02
*は加算器6Dで加算され、全鉄損電流成分i0 *となる。
第3図は関数発生器6A1および6A2に記憶された関数の例
を示すグラフである。第4図は関数発生器6B1および6B2
に記憶された関数の例を示すグラフである。
を示すグラフである。第4図は関数発生器6B1および6B2
に記憶された関数の例を示すグラフである。
〔発明の効果〕 この発明によれば、ベクトル制御による誘導電動機の可
変速制御装置において、誘導電動機の一次周波数だけで
なく二次周波数に依存する鉄損を考慮して各種制御量を
求めるようにしたので、トルクの制御精度がより一層向
上するという利点が得られる。
変速制御装置において、誘導電動機の一次周波数だけで
なく二次周波数に依存する鉄損を考慮して各種制御量を
求めるようにしたので、トルクの制御精度がより一層向
上するという利点が得られる。
第1図はこの発明の実施例を示すブロツク図、第2図は
鉄損電流演算器の具体例を示すブロツク図、第3図は第
2図の関数発生器6A1,6A2の関数例を示すグラフ、第4
図は第2図の関数発生器6B1,6B2の関数例を示すグラ
フ、第5図は誘動電動機可変速制御装置の従来例を示す
ブロツク図である。 符号説明 1……インバータ、2……誘導電動機、3……速度検出
器、4……速度設定器、5……速度調節器、6……鉄損
電流演算器、6A1,6A2,6B1,6B2……関数発生器、6C1,6C2
……乗算器、6D,7……加算器、8……磁化電流設定器、
9……すべり演算器、10……積分器、11……3相/2相変
換器、12,15……座標回転器、13……磁化電流調節器、1
4……トルク電流調節器、16……点弧パルス発生器。
鉄損電流演算器の具体例を示すブロツク図、第3図は第
2図の関数発生器6A1,6A2の関数例を示すグラフ、第4
図は第2図の関数発生器6B1,6B2の関数例を示すグラ
フ、第5図は誘動電動機可変速制御装置の従来例を示す
ブロツク図である。 符号説明 1……インバータ、2……誘導電動機、3……速度検出
器、4……速度設定器、5……速度調節器、6……鉄損
電流演算器、6A1,6A2,6B1,6B2……関数発生器、6C1,6C2
……乗算器、6D,7……加算器、8……磁化電流設定器、
9……すべり演算器、10……積分器、11……3相/2相変
換器、12,15……座標回転器、13……磁化電流調節器、1
4……トルク電流調節器、16……点弧パルス発生器。
Claims (1)
- 【請求項1】出力電圧の大きさ,周波数および位相の制
御が可能な電力変換器を介して駆動される誘導電動機の
一次電流を該電動機の磁束と平行な成分(磁化電流)と
これに直交する成分(トルク電流)とに分離して各々を
独立に調整すべく、少なくとも磁化電流調節器およびト
ルク電流調節器を備えてなる誘導電動機の可変速制御装
置において、 1次周波数と磁束,2次周波数と磁束の関数としてそれぞ
れ表わされる2つの鉄損電流成分の和を演算する演算手
段を設け、 該演算手段の出力に所望トルク対応のトルク電流値を加
算したものをトルク電流目標値として前記トルク電流調
節器に与えることを特徴とする誘導電動機の可変速制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63166677A JPH0716320B2 (ja) | 1988-07-06 | 1988-07-06 | 誘導電動機の可変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63166677A JPH0716320B2 (ja) | 1988-07-06 | 1988-07-06 | 誘導電動機の可変速制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0217888A JPH0217888A (ja) | 1990-01-22 |
JPH0716320B2 true JPH0716320B2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=15835677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63166677A Expired - Lifetime JPH0716320B2 (ja) | 1988-07-06 | 1988-07-06 | 誘導電動機の可変速制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0716320B2 (ja) |
-
1988
- 1988-07-06 JP JP63166677A patent/JPH0716320B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0217888A (ja) | 1990-01-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS58123394A (ja) | 交流電動機の制御装置 | |
JPS5820234B2 (ja) | 交流電動機を安定にする装置 | |
JPS6024676B2 (ja) | 永久磁石同期電動機を制御する装置 | |
EP1035645B1 (en) | Control device of induction motor | |
JP3064671B2 (ja) | 電力変換装置の制御回路 | |
JPH10243679A (ja) | 同期電動機の制御装置 | |
JPH0716320B2 (ja) | 誘導電動機の可変速制御装置 | |
JPH0767319B2 (ja) | 誘導電動機の可変速制御装置 | |
JPH0344509B2 (ja) | ||
EP0301036B1 (en) | Control system for a variable-reluctance motor, and method | |
JP2625663B2 (ja) | 誘導電動機の可変速制御装置 | |
JPH0632581B2 (ja) | 誘導電動機制御装置 | |
JPS60219983A (ja) | 誘導電動機の駆動制御装置 | |
JPH10108500A (ja) | 3相交流電動機の制御装置 | |
JP3178568B2 (ja) | 同期電動機の制御装置 | |
JP3007989B2 (ja) | ステッピングモータの駆動装置 | |
JPS6330236Y2 (ja) | ||
JP2909736B2 (ja) | 誘導電動機の制御装置 | |
JPH0568391A (ja) | 誘導電動機のベクトル制御におけるすべり補償回路 | |
RU2109397C1 (ru) | Способ управления электроприводом | |
JPH0213555B2 (ja) | ||
JP2833426B2 (ja) | 誘導モータ制御装置 | |
JPH0667256B2 (ja) | サイクロコンバ−タの制御装置 | |
JPS6223552B2 (ja) | ||
JPH0744832B2 (ja) | 非循環電流方式サイクロコンバ−タの制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080222 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090222 Year of fee payment: 14 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090222 Year of fee payment: 14 |