JPH07162872A - ホワイトバランス調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホワイトバランス調整モードに晴天日陰モー
ドを新たに設け、晴天時に日陰の被写体を青みを抑えて
撮影する。 【構成】 撮像部１と、可変増幅器４ａ，４ｂと、信号
処理部５と、記録部６と、測色部７と、設定スイッチ８
と、液晶表示部９と、Ａ／Ｄ変換器１０と、オートＷＢ
制御テーブル１１と、マニュアルＷＢ制御テーブル１２
と、警告ブザー１３と、測光部１４と、制御部１５とを
備えたホワイトバランス調整装置に適用され、測色部７
ではカメラ周辺のホワイトバランスが測定される。設定
スイッチ８により晴天日陰モードが設定されると、マニ
ュアルＷＢ制御テーブル１２に記憶されているデータに
基づき、青みを抑えて撮影を行うべく、可変増幅器４
ａ，４ｂのゲイン量を調整する。また、制御部１５はホ
ワイトバランス調整モードの設定が正しいか否か判断
し、誤っている場合には警告ブザー１３を鳴らす。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、テレビカメラ、ビデオ
カメラ、電子スチルカメラ等において、被写界のホワイ
トバランスを調整するホワイトバランス調整装置に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】人間の眼には、照明光が変化しても白い
被写体は白に見えるという順応性があるの対し、ビデオ
カメラ、電子スチルカメラ等は、照明光の種類・強度等
によって、撮影画像の色合いが変化する。そこで、ビデ
オカメラ等では、被写体周辺の明るさの色温度情報に基
づいてホワイトバランスを調整した後に撮影を行う。従
来のカメラ等のホワイトバランス調整装置には、カメラ
周辺のホワイトバランスを測定するホワイトバランスセ
ンサと、ホワイトバランスを自動的に調整するかマニュ
アルで調整するかを切り換える設定スイッチとが設けら
れている。また、マニュアルで調整する際には、晴れモ
ード、くもりモード、蛍光灯モード、電球モード等の撮
影状況に応じたモードを設定できるようになっている。
ホワイトバランス調整装置内の制御部は、ホワイトバラ
ンスの測定結果と設定されたホワイトバランス調整モー
ドとによって、撮影画像が最適なホワイトバランスとな
るようにホワイトバランスを調整する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、晴天時
に日陰の被写体、例えば大きなビルの陰などにある被写
体を撮影する場合、被写体に照射される赤色成分の光量
は少なく、また青空の影響により被写体はかなりの高色
温度光が照射されている。したがって、このような被写
体を従来のホワイトバランス調整装置を備えたカメラで
撮影すると、青みがかった撮影画像しか得られない。こ
のような場合に、ホワイトバランス調整モードをくもり
モードに設定して撮影を行うと、晴天モードに設定した
場合に比べて青みが抑えられるが、それでも完全に青み
を抑えることはできない。

【０００４】本発明の目的は、ホワイトバランス調整モ
ードに晴天日陰モードを新たに設け、晴天時に日陰の被
写体を青みを抑えて撮影できるようにしたホワイトバラ
ンス調整装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】実施例を示す図１に対応
づけて本発明を説明すると、本発明は、被写体光に応じ
たホワイトバランス調整モードを設定する調整モード設
定手段８と、設定されたホワイトバランス調整モードに
基づいて、ホワイトバランスを適正値に調整するホワイ
トバランス調整手段４ａ，４ｂ，１５と、を備えるホワ
イトバランス調整装置に適用され、調整モード設定手段
８は、少なくとも晴天モード、くもりモードおよび晴天
日陰モードを備え、晴天日陰モードが設定されると、晴
天モードおよびくもりモードよりも青みを抑えてホワイ
トバランス調整を行うようにホワイトバランス調整手段
４ａ，４ｂ，１５を構成することにより、上記目的は達
成される。請求項２に記載の発明は、請求項１に記載さ
れたホワイトバランス調整装置において、カメラ周辺の
ホワイトバランスを測定するホワイトバランス測定手段
７を備え、調整モード設定手段８は、ホワイトバランス
測定手段７によるホワイトバランスの測定結果に応じて
ホワイトバランスを調整するオートモードを備えるもの
である。請求項３に記載の発明は、請求項２に記載され
たホワイトバランス調整装置において、ホワイトバラン
ス調整手段４ａ，４ｂ，１５は、設定されたホワイトバ
ランス調整モードでの基準となるホワイトバランスを記
憶する記憶手段１１，１２と、記憶された基準となるホ
ワイトバランスと測定されたホワイトバランスとに基づ
いて、ホワイトバランス調整モードの設定が正しいか否
かを判定する判定手段１５と、この判定手段１５によっ
て正しくないと判定されると警告を行う警告手段１３
と、を備えるものである。

【０００６】

【作用】請求項１に記載の発明では、調整モード設定手
段８によって晴天日陰モードが設定されると、晴天モー
ドまたはくもりモードが設定された場合に比べて、ホワ
イトバランス調整手段４ａ，４ｂ，１５は青みを抑えて
ホワイトバランス調整を行う。請求項２に記載の発明で
は、調整モード設定手段８によってオートモードが設定
されると、ホワイトバランス測定手段７によって測定さ
れたホワイトバランスに基づいてホワイトバランス調整
が行われる。請求項３に記載の発明では、調整モード設
定手段８によって設定されたホワイトバランス調整モー
ドと、記憶手段１１，１２に記憶された基準となるホワ
イトバランスとに基づいて、判定手段１５によってホワ
イトバランス調整モードの設定が正しいか否かが判定さ
れ、正しくないと判定された場合には警告手段１３によ
って警告されるため、ホワイトバランス調整の失敗によ
る撮影ミスが回避される。

【０００７】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。

【０００８】

【実施例】図１は、本発明によるホワイトバランス調整
装置の一実施例のブロック図であり、この実施例では、
ホワイトバランス調整装置を電子スチルカメラに適用し
た例を説明する。図１において、１は被写体光を電気信
号に変換する撮像部であり、ＣＣＤ（Charge Coupled D
evice）やＭＯＳデバイス等の固体撮像素子と、この固
体撮像素子からの出力信号を所定のタイミングでサンプ
リングする回路とから構成される。撮像部１には、不図
示の被写体からの光束が、光学部材２および絞り部材３
を介して入射され、撮像部１からは、Ｒ（赤）、Ｇ
（緑）、Ｂ（青）の各信号が出力される。４ａ，４ｂは
撮像部１からのＲ信号とＢ信号を所定のゲイン量で増幅
する可変増幅器である。５は、可変増幅器４ａ，４ｂで
増幅されたＲ信号およびＢ信号と、撮像部１からのＧ信
号とに対して、ゲイン、ガンマおよびニー等の調整を行
う信号処理部であり、調整された撮影信号は、記録部６
に送出されて記録される。

【０００９】７は、カメラが受ける光に含まれる赤成
分、緑成分および青成分の光量比率を測定する測色部で
ある。この測色部７は、Ｒ受光素子７１、Ｇ受光素子７
２、Ｂ受光素子７３と、対数圧縮回路７４と、減算回路
７５と、伸長回路７６と、電流電圧変換回路７７とから
成る。Ｒ受光素子７１、Ｇ受光素子７２、Ｂ受光素子７
３はそれぞれ光の赤成分、緑成分、青成分の各光量に応
じた信号電流Ｒｂ，Ｇｂ，Ｂｂを出力する。対数圧縮回
路７４は各信号電流を対数圧縮して、logＲｂ，logＧ
ｂ，logＢｂを出力する。減算回路７５は対数圧縮回路
７４の出力に基づいてlog（Ｒｂ／Ｇｂ），log（Ｂｂ／
Ｇｂ）を算出し、伸長回路７６は対数圧縮回路７４の出
力を逆log変換してＲｂ／Ｇｂ，Ｂｂ／Ｇｂを算出す
る。また、電流電圧変換回路７７は、Ｒｂ／Ｇｂ，Ｂｂ
／Ｇｂを電圧信号に変換する。

【００１０】８はホワイトバランス調整モードを設定す
る設定スイッチである。この設定スイッチ８で設定され
るホワイトバランス調整モードには、測色部７でのホワ
イトバランス測定結果に応じてホワイトバランスを調整
するオートモードと、電球照明時に設定する電球モード
と、蛍光灯照明時に設定する蛍光灯モードと、晴天時に
設定する晴天モードと、曇天時に設定するくもりモード
の他に、晴天時に日陰の被写体を撮影する際に設定する
晴天日陰モードがある。以下、オートモード以外の各モ
ードを総称してマニュアルモードと呼ぶ。この設定スイ
ッチ８は、例えばカメラ上面の所定箇所に設けられ、設
定スイッチ８の脇には、図２に示すような液晶表示部９
が設けられる。設定スイッチ８が１回押されると、オー
トモードが設定されて図２（ａ）に示すようにオートモ
ードを示す「Ａ」マークの下に下線が表示される。その
状態で設定スイッチ８を再度押すと、電球モードが設定
され、図（ｂ）のように表示される。以下、設定スイッ
チ８が押されるたびに蛍光灯モード、晴天モード、くも
りモードおよび晴天日陰モードが順に設定され、それぞ
れ図２（ｃ）〜（ｆ）のように表示される。

【００１１】１０は、測色部７の出力をデジタル信号に
変換するＡ／Ｄ変換器である。１１はオートモード設定
時の可変増幅器４ａ，４ｂのゲイン量が記憶されている
オートホワイトバランス制御テーブル（以下、オートＷ
Ｂ制御テーブルと呼ぶ）である。このオートＷＢ制御テ
ーブル１１には、ホワイトバランス測定結果であるＡ／
Ｄ変換器１０の出力値に対応づけて、可変増幅器４ａ，
４ｂの最適なゲイン量が記憶されている。１２は、マニ
ュアルモード設定時の可変増幅器４ａ，４ｂのゲイン量
が記憶されているマニュアルホワイトバランス制御テー
ブル（以下、マニュアルＷＢ制御テーブルと呼ぶ）であ
り、電球モード、蛍光灯モード、晴天モード、くもりモ
ードおよび晴天日陰モードの各モード別に、基準となる
Ａ／Ｄ変換器１０の出力データ（以下、基準データと呼
ぶ）と、可変増幅器４ａ，４ｂの最適なゲイン量とが記
憶されている。この基準データは、各モードでの標準的
な明るさの下で測定されたＡ／Ｄ変換器１０の出力デー
タである。例えば、このマニュアルＷＢ制御テーブル１
２には、晴天日陰モード設定時の青成分用可変増幅器４
ｂのゲイン量として晴天モードまたはくもりモードに比
べて小さい値が記憶されている。したがって、晴天日陰
モードを設定して撮影を行うと、青色成分を抑えた撮影
画像が得られる。１３は設定されたホワイトバランス調
整モードが実際の撮影状況にふさわしくない場合に警告
を行う警告ブザー、１４は被写体輝度を測定する測光
部、１５は、図３〜５に示すフローチャートに従って可
変増幅器４ａ，４ｂのゲイン量を制御する制御部であ
る。

【００１２】図３〜５は制御部１５の動作を説明するフ
ローチャートであり、このフローチャートに基づいて本
実施例の動作を説明する。制御部１５は、不図示のレリ
ーズスイッチが半押しされると、このフローチャートの
動作を開始する。ステップＳ１では、測光部１４を介し
て被写体輝度を測定する。ステップＳ２では、測色部７
でホワイトバランス測定した結果であるＲｂ／Ｇｂ，Ｂ
ｂ／ＧｂをＡ／Ｄ変換器１０を介して取り込む。ステッ
プＳ３では、設定スイッチ８により設定されたホワイト
バランス調整モードに従ってステップＳ４，Ｓ５，Ｓ
９，Ｓ１３，Ｓ１７，Ｓ２１のいずれかに分岐する。設
定スイッチ８によりオートモードが設定された場合には
ステップＳ４に移行し、オートＷＢ制御テーブル１１か
らＲｂ／Ｇｂ，Ｂｂ／Ｇｂに対応するゲイン量Ｋ１Ｒ，
Ｋ１Ｂを読み込み、そのゲイン量を可変増幅器４ａ，４
ｂに設定し、図４のステップＳ２５に移行する。例え
ば、オートモードにして晴天時に日陰の被写体を撮影す
る場合でも、オートＷＢ制御テーブル１１に晴天時に日
陰の被写体を撮影するのに適したゲイン量を格納してお
くことで、マニュアルモードで晴天日陰モードを選択し
た場合と同様にホワイトバランス調整を行うことができ
る。

【００１３】ステップＳ３で電球モードが設定された場
合には図５のステップＳ５に移行し、マニュアルＷＢ制
御テーブル１２から電球モード時の基準データＴ２Ｒと
Ｔ２Ｂを読み込む。ステップＳ６では、基準データＴ２
Ｒ，Ｔ２Ｂと、測色部７でのホワイトバランス測定結果
Ｒｂ／Ｇｂ，Ｂｂ／Ｇｂとをそれぞれ比較し、Ｔ２Ｒと
Ｒｂ／Ｇｂとの差、Ｔ２ＢとＢｂ／Ｇｂとの差のいずれ
かが所定値以上か否かを判定する。判定が肯定されると
ステップＳ７に移行し、警告ブザー１３を鳴動させてホ
ワイトバランス調整モードの設定が正しくない旨の警告
を行ってステップＳ８に移行する。ステップＳ６で判定
が否定された場合もステップＳ８に移行し、マニュアル
ＷＢ制御テーブル１２から電球モードに最適な可変増幅
器４ａ，４ｂのゲイン量Ｋ２Ｒ，Ｋ２Ｂを読み込み、図
４のステップＳ２５に移行する。

【００１４】ステップＳ３で蛍光灯モードが設定される
と図５のステップＳ９に移行し、マニュアルＷＢ制御テ
ーブル１２から蛍光灯モード時の基準データＴ３ＲとＴ
３Ｂを読み込む。ステップＳ１０では、基準データＴ３
Ｒ，Ｔ３Ｂと、測色部７でのホワイトバランス測定結果
Ｒｂ／Ｇｂ，Ｂｂ／Ｇｂとをそれぞれ比較し、差のいず
れかが所定値以上か否かを判定する。判定が肯定される
とステップＳ１１に移行し、ステップＳ７と同様に警告
してステップＳ１２に移行する。一方、判定が否定され
た場合もステップＳ１２に移行し、マニュアルＷＢ制御
テーブル１２から蛍光灯モードに最適な可変増幅器４
ａ，４ｂのゲイン量Ｋ３Ｒ，Ｋ３Ｂを読み込み、図４の
ステップＳ２５に移行する。

【００１５】ステップＳ３で晴天モードが設定されると
図５のステップＳ１３に移行し、マニュアルＷＢ制御テ
ーブル１２から晴天モード時の基準データＴ４ＲとＴ４
Ｂを読み込む。ステップＳ１４では、基準データＴ４
Ｒ，Ｔ４Ｂと、測色部７でのホワイトバランス測定結果
Ｒｂ／Ｇｂ，Ｂｂ／Ｇｂとをそれぞれ比較し、差のいず
れかが所定値以上か否かを判定する。判定が肯定される
とステップＳ１５に移行し、ステップＳ７と同様に警告
してステップＳ１６に移行する。一方、判定が否定され
た場合もステップＳ１６に移行し、マニュアルＷＢ制御
テーブル１２から晴天モードに最適な可変増幅器４ａ，
４ｂのゲイン量Ｋ４Ｒ，Ｋ４Ｂを読み込み、図４のステ
ップＳ２５に移行する。

【００１６】ステップＳ３でくもりモードが設定される
と図５のステップＳ１７に移行し、マニュアルＷＢ制御
テーブル１２からくもりモード時の基準データＴ５Ｒと
Ｔ５Ｂを読み込む。ステップＳ１８では、基準データＴ
５Ｒ，Ｔ５Ｂと、測色部７でのホワイトバランス測定結
果Ｒｂ／Ｇｂ，Ｂｂ／Ｇｂとをそれぞれ比較し、差のい
ずれかが所定値以上か否かを判定する。判定が肯定され
るとステップＳ１９に移行し、ステップＳ７と同様に警
告してステップＳ２０に移行する。一方、判定が否定さ
れた場合もステップＳ２０に移行し、マニュアルＷＢ制
御テーブル１２から晴天モードに最適な可変増幅器４
ａ，４ｂのゲイン量Ｋ５Ｒ，Ｋ５Ｂを読み込み、図４の
ステップＳ２５に移行する。

【００１７】ステップＳ３で晴天日陰モードが設定され
ると図５のステップＳ２１に移行し、マニュアルＷＢ制
御テーブル１２から晴天日陰モード時の基準データＴ６
ＲとＴ６Ｂを読み込む。ステップＳ２２では、基準デー
タＴ６Ｒ，Ｔ６Ｂと、測色部７でのホワイトバランス測
定結果Ｒｂ／Ｇｂ，Ｂｂ／Ｇｂとをそれぞれ比較し、差
のいずれかが所定値以上か否かを判定する。判定が肯定
されるとステップＳ２３に移行し、ステップＳ７と同様
に警告してステップＳ２４に移行する。一方、判定が否
定された場合もステップＳ２４に移行し、マニュアルＷ
Ｂ制御テーブル１２から晴天モードに最適な可変増幅器
４ａ，４ｂのゲイン量Ｋ６Ｒ，Ｋ６Ｂを読み込み、図４
のステップＳ２５に移行する。

【００１８】図４のステップＳ２５では、レリーズスイ
ッチが全押しされたか否かを判定する。判定が肯定され
るとステップＳ２６に移行し、撮影制御を行って処理を
終了する。一方、判定が否定されるとステップＳ２７に
移行し、レリーズスイッチが半押しされているか否かを
判定する。判定が肯定されるとステップＳ１に戻って再
度ホワイトバランス調整をやり直し、一方、判定が否定
されるとステップＳ２８に移行し、レリーズスイッチが
半押しされてから所定時間を経過したか否かを判定す
る。判定が肯定されると処理を終了し、判定が否定され
るとステップＳ１に戻る。

【００１９】このように、本実施例では、ホワイトバラ
ンス調整用のマニュアルモードに、晴天日陰モードを備
え、このモードが設定されると、晴天モードあるいはく
もりモードが設定された場合に比べて、青みを抑えてホ
ワイトバランス調整を行うようにしたため、晴天時に日
陰の被写体を撮影する場合でも、青みがかった撮影画像
になることはない。また、オートモードを設定して晴天
時に日陰の被写体を撮影する場合でも、晴天日陰モード
を設定した場合と同様にホワイトバランス調整を行え
る。さらに、設定されたホワイトバランス調整モードが
実際の撮影状況にふさわしくない場合には警告するよう
にしたため、ホワイトバランス調整の失敗による撮影ミ
スを回避できる。

【００２０】上記実施例では、ホワイトバランス調整モ
ードのマニュアルモードとして、５種類のモードを設け
たが、モードの種類はこれらに限定されない。上記実施
例では、マニュアルモードのいずれかが設定された場合
には、ホワイトバランス測定値に関係なく、マニュアル
ＷＢ制御テーブル１２に記憶されている値に基づいて可
変増幅器のゲイン量を定めたが、オートモードと同様
に、ホワイトバランス測定値に応じてゲイン量を変える
ようにしてもよい。すなわち、マニュアルＷＢ制御テー
ブル１２に、ホワイトバランス測定値に応じたゲイン量
を複数格納してもよい。上記実施例では、警告ブザー１
３を鳴動させてもホワイトバランス調整を行っている
が、警告ブザー１３を鳴動させる際には撮影を禁止して
もよい。上記実施例では、警告ブザー１３で警告を行っ
たが、警告ブザー１３の代わりにファインダ内等に警告
表示をしてもよい。上記実施例では、設定スイッチ８を
押すたびに各マニュアルモードを順に設定するようにし
たが、マニュアルモードの数だけ設定スイッチを用意し
てもよい。上記実施例では、赤成分と青成分についてゲ
イン量を変えているが、緑成分についてもゲイン量を変
えてもよい。

【００２１】このように構成した実施例にあっては、設
定スイッチ８が調整モード設定手段に、可変増幅器４
ａ，４ｂおよび制御部１５がホワイトバランス調整手段
に、測色部７がホワイトバランス測定手段に、オートＷ
Ｂ制御テーブル１１およびマニュアルＷＢ制御テーブル
１２が記憶手段に、制御部１５が判定手段に、警告ブザ
ー１３が警告手段に、それぞれ対応する。

【００２２】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ホワイトバランス調整モードに、晴天モードやく
もりモードよりも青みを抑えてホワイトバランス調整を
行う晴天日陰モードを新たに設けるため、晴天時に日陰
の被写体を撮影する場合でも、青みがかった撮影画像に
なることはない。請求項２に記載された発明では、オー
トモードが設定されると、カメラ周辺のホワイトバラン
スに応じてホワイトバランス調整を行うため、晴天時に
日陰にある被写体でも、青みを抑えた撮影が行える。請
求項３に記載された発明では、ホワイトバランス調整モ
ードの設定が正しいか否かを判定し、正しくなければ警
告するようにしたため、ホワイトバランス調整の失敗に
よる撮影ミスを回避できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるホワイトバランス調整装置の一実
施例のブロック図である。

【図２】設定されたホワイトバランス調整モードを表示
する液晶表示部の正面図である。

【図３】図１に示す制御部の動作を示すフローチャート
である。

【図４】図３に続くフローチャートである。

【図５】図４に続くフローチャートである。

【符号の説明】

１ 撮像部 ２ 光学部材 ３ 絞り部材 ４ａ，４ｂ 可変増幅器 ５ 信号処理部 ６ 記憶部 ７ 測色部 ８ 設定スイッチ ９ 液晶表示部 １０ Ａ／Ｄ変換器 １１ オートＷＢ制御テーブル １２ マニュアルＷＢ制御テーブル １３ 警告ブザー １４ 測光部 １５ 制御部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被写体光に応じたホワイトバランス調整
   モードを設定する調整モード設定手段と、 設定された前記ホワイトバランス調整モードに基づい
   て、ホワイトバランスを適正値に調整するホワイトバラ
   ンス調整手段と、を備えるホワイトバランス調整装置に
   おいて、 前記調整モード設定手段は、少なくとも晴天モード、く
   もりモードおよび晴天日陰モードを備え、 前記晴天日陰モードが設定されると、前記ホワイトバラ
   ンス調整手段は、前記晴天モードおよび前記くもりモー
   ドよりも青みを抑えてホワイトバランス調整を行うこと
   を特徴とするホワイトバランス調整装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載されたホワイトバランス
   調整装置において、 カメラ周辺のホワイトバランスを測定するホワイトバラ
   ンス測定手段を備え、 前記調整モード設定手段は、前記ホワイトバランス測定
   手段によるホワイトバランスの測定結果に応じてホワイ
   トバランスを調整するオートモードを備えることを特徴
   とするホワイトバランス調整装置。
3. 【請求項３】 請求項２に記載されたホワイトバランス
   調整装置において、 前記ホワイトバランス調整手段は、設定された前記ホワ
   イトバランス調整モードでの基準となるホワイトバラン
   スを記憶する記憶手段と、 記憶された基準となるホワイトバランスと測定されたホ
   ワイトバランスとに基づいて、前記ホワイトバランス調
   整モードの設定が正しいか否かを判定する判定手段と、 この判定手段によって正しくないと判定されると警告を
   行う警告手段と、を備えることを特徴とするホワイトバ
   ランス調整装置。