JP2010278755A - デジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】
従来、日なたと日陰が頻繁に入れ替わる被写体を撮影する場合、正確なホワイトバランス調整を行うことが難しかった。
【解決手段】
本発明では、被写体の照射状態を示す情報とホワイトバランス調整データとの複数のセットが記憶されるホワイトバランス情報記憶手段と、前記被写体の照射状態を示す情報と前記ホワイトバランス調整データとの前記複数のセットの中から、少なくとも2つのセットを選択する選択手段と、撮影時に被写体の照射状態を示す情報を取得する照射状態取得手段と、前記選択手段により選択された前記少なくとも2つのセットを参照して、前記照射状態取得手段が取得した照射状態を示す情報に対応する少なくとも1つのホワイトバランス調整データを、撮影画像のホワイトバランス調整データとして決定する決定手段とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ホワイトバランス処理技術に関する。
一般的なデジタルカメラは、撮影時に例えばRawデータ(撮像素子から得られる生のデータ)にホワイトバランス調整を行っている。このホワイトバランス調整は、環境光の特性に依らず無彩色の被写体が無彩色の画像として撮影されるようにRGB3色の色のバランスを調整する処理である。デジタルカメラで用いられるホワイトバランス調整の方式には、マニュアルホワイトバランスモード、プリセットホワイトバランスモード、オートホワイトバランスモードなどがあるが、特にオートホワイトバランスモードはユーザーが複雑な操作をする必要がないので広く利用されている。ところが、オートホワイトバランスモードは必ずしも完全なものではなく、撮影画像全体に色かぶりが生じる場合がある。例えば、被写体に直射日光が当たる状態(日なた)と被写体に直射日光が当たらない状態(日陰)の2つの状態に分けた場合、日陰で撮影された画像は青みがかる傾向があることが知られている。そこで、日陰専用のホワイトバランスモードを有するデジタルカメラが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平07−162872号公報
ところが、マニュアルホワイトバランスモードやプリセットホワイトバランスモードでは、ユーザの切り替え操作が必要となるため、被写体が直射日光下と日陰下を往来するような状況では撮影チャンスを逸することがある。例えば、スポーツ競技が行なわれる競技場では、被写体(競技者)が直射日光の当たる日なたとスタンドの影になる日陰との間を往来する状況が多いので、ユーザはホワイトバランス設定を瞬時に切り替えなければならないという問題が生じる。
本発明の目的は、煩雑な操作を行うことなく、正確なホワイトバランス調整を行うことができるデジタルカメラを提供することである。
本発明に係るデジタルカメラは、被写体の照射状態を示す情報とホワイトバランス調整データとの複数のセットが記憶されるホワイトバランス情報記憶手段と、前記被写体の照射状態を示す情報と前記ホワイトバランス調整データとの前記複数のセットの中から、少なくとも2つのセットを選択する選択手段と、撮影時に被写体の照射状態を示す情報を取得する照射状態取得手段と、前記選択手段により選択された前記少なくとも2つのセットを参照して、前記照射状態取得手段が取得した照射状態を示す情報に対応する少なくとも1つのホワイトバランス調整データを、撮影画像のホワイトバランス調整データとして決定する決定手段とを有することを特徴とする。
また、好ましくは、前記ホワイトバランス情報記憶手段に記憶される被写体の照射状態を示す情報と前記ホワイトバランス調整データとの前記複数のセットは、撮影前にユーザーにより取得される被写体の照射状態を示す情報とホワイトバランス調整データとの複数のセットであることを特徴とする。
また、好ましくは、前記ホワイトバランス情報記憶手段に記憶される前記被写体の照射状態を示す情報と前記ホワイトバランス調整データとの前記複数のセットは、予め設定された被写体の照射状態を示す情報とホワイトバランス調整データとのセット、及び撮影前にユーザーにより取得される被写体の照射状態を示す情報とホワイトバランス調整データとのセットを含むことを特徴とする。
また、好ましくは、前記被写体の照射状態を示す情報は、被写体の輝度情報および色温度情報の少なくとも1つであることを特徴とする。
また、好ましくは、前記決定手段によって決定されたホワイトバランス調整データを用いて撮影画像のホワイトバランス調整を行う処理手段を有することを特徴とする。
また、好ましくは、前記決定手段によって決定されたホワイトバランス調整データを撮影画像に関連付けて記録する記録手段を有することを特徴とする。
また、好ましくは前記決定手段は、前記ホワイトバランス情報記憶手段を参照して、前記照射状態取得手段が取得した照射状態を示す情報に対応する複数のホワイトバランス調整データを決定し、前記処理手段は、前記決定手段によって決定された複数のホワイトバランス調整データを用いて撮影画像のホワイトバランス調整を行い、複数の撮影画像を得ることを特徴とする。
また、好ましくは、前記決定手段は、前記ホワイトバランス情報記録手段を参照して、前記照射状態取得手段が取得した照射状態を示す情報に対応する複数のホワイトバランス調整データを決定し、前記記録手段は、前記決定手段によって決定された複数のホワイトバランス調整データを撮影画像データに関連付けて記録することを特徴とする。
また、好ましくは、前記撮影前にユーザーにより取得された被写体の照射状態を示す情報とホワイトバランス調整データとのセットは、被写体の照射状態が日なた及び日陰の2つの状態に対応するデータの少なくとも1つであることを特徴とする。
本発明では、煩雑な操作を行うことなく、正確なホワイトバランス調整を行うことができる。
各実施形態に係るデジタルカメラ101の構成を示すブロック図である。 ホワイトバランスモード選択メニューの画面例を示す説明図である。 撮影状況を示す説明図である。 第1の実施形態における撮影前のホワイトバランス設定処理のフローチャートである。 各実施形態に係るデジタルカメラ101の撮影時の処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態における撮影前のホワイトバランス設定処理のフローチャートである。 第3の実施形態における撮影前のホワイトバランス設定処理のフローチャートである。
以下、本発明に係るデジタルカメラに関する実施形態について説明する。
[デジタルカメラ101の全体構成]
図1は各実施形態に共通のデジタルカメラ101の構成を示すブロック図である。デジタルカメラ101は、撮影光学系102と、メカニカルシャッタ103と、撮像素子104と、AFE(アナログフロントエンド)105と、A/D変換部106と、画像バッファ107と、制御部108と、メモリ109と、表示部110と、メモリカードIF(インターフェース)111と、操作部112と、AF(オートフォーカス)センサ113と、AE(自動露光)センサ114とで構成される。
図1において、撮影光学系102に入射された被写体光は、メカニカルシャッタ103を介して撮像素子104の受光面に入射される。ここで、撮影光学系102は、ズームレンズやフォーカスレンズなどの複数枚のレンズで構成され、絞り102aを有している。
撮像素子104の受光面には、二次元状に光電変換部が配置されており、RGB各色の光電変換部に入射された光量に応じて電気信号に変換し、AFE105に出力する。
AFE105は、撮像素子104から出力される電気信号のノイズ除去や増幅などを行って、A/D変換部106にRGB各色の電気信号を出力する。
A/D変換部106は、AFE105から出力されるRGB各色の電気信号をデジタル信号に変換し、1画面分のデジタル信号をRaw形式の画像データ(Rawデータ)として画像バッファ107に一時的に記憶する。尚、Rawデータとは、撮像素子104から読み出した加工されていない光量リニアな生の画像データのことで、例えば撮像素子104を構成するベイヤー配列のRGBデータで構成される。
尚、画像バッファ107は、一時的に記憶されている撮影画像や、メモリカードIF111に接続されたメモリカード111aに保存されている撮影済の画像を表示部110に表示する際の表示用バッファとしても使用される。
制御部108は、画像バッファ107に一時的に保持されている画像データに対して、所定のホワイトバランスゲインを乗算するホワイトバランス処理や画像処理などを行う。例えば、制御部108が行う画像処理は、ディベイヤー処理(ベイヤー配列のデータを画素単位でRGB形式の画像データに変換する処理),色補正処理(彩度などの色補正を行うマトリクス演算処理),ガンマ特性変換処理,YCrCb処理(RGB形式の画像データを輝度・色差形式の画像データに変換する処理),Jpeg圧縮処理などである。尚、Jpeg圧縮後のJpeg形式の画像データは、Jpeg画像ファイルとしてメモリカードIF111に接続されたメモリカード111aに保存される。また、本実施形態では、制御部108は、画像バッファ107に一時的に記憶されたRawデータやホワイトバランス処理で得られたホワイトバランスゲインなどの情報もメモリカード111aに保存する。特に、Rawデータを保存する際には、ホワイトバランス調整に用いるホワイトバランスゲインをタグ情報としてRawデータに付加した画像ファイルをメモリカード111aに保存する。
メモリ109は、フラッシュメモリなどの不揮発性の半導体メモリで構成され、デジタルカメラ101の撮影モードや露出情報,フォーカス情報などのシステムパラメータを記憶し、ユーザーの操作に応じて適宜更新される。特に、本実施形態に係るデジタルカメラ101では、各ホワイトバランスモードにおけるホワイトバランス情報(図ではWB情報と記す)が記憶され、必要に応じて適宜更新される。ここで、ホワイトバランス情報とは、各請求項の被写体の照射状態を示す情報とホワイトバランス調整データの様々な組合せ(セット)に相当する。具体的には、例えばホワイトバランスゲインや環境光などに関する情報である。本実施形態では、オートホワイトバランスモード、マニュアルホワイトバランスモード、プリセットホワイトバランスモードに加えて、新たにセミプリセットホワイトバランスモード、セミオートホワイトバランスモード、またはこれらを組み合わせたホワイトバランスモードを設け、それぞれのモード毎に必要なホワイトバランス情報を記憶する。尚、各ホワイトバランスモードおよびメモリ109に記憶される情報については後で詳しく説明する。
表示部110は、液晶モニタなどで構成され、制御部108が出力する撮影画像やメニュー画面などを表示する。
メモリカードIF111は、デジタルカメラ101にメモリカード111aを接続するためのインターフェースで、制御部108はメモリカードIF111を介してメモリカード111aにデータを書き込んだり、メモリカード111aに保存されているデータを読み出す。
操作部112は、電源ボタン、レリーズボタン、撮影モード選択ダイヤル、ホワイトバランス選択ボタン、カーソルボタンなどで構成される。ユーザーは、これらの操作ボタンを用いてデジタルカメラ101を操作し、これらの操作ボタンによる操作情報は制御部108に出力される。そして、制御部108は、操作部112から入力する操作情報に応じて、デジタルカメラ101全体の動作を制御する。
AFセンサ113は、瞳分割方式などによって予め設定された撮影画面上のフォーカスエリア(例えば、画面中央部分など)の被写体に対するフォーカスのずれ量(デフォーカス量)を測定するためのセンサである。AFセンサ113で測定したデフォーカス量は、制御部108のAF制御部121に出力される。尚、図1において、撮影光学系102からAFセンサ113への光学経路は省略してある。或いは、AFセンサ113の代わりに撮像素子104から画像バッファ107に取り込まれた画像データを用い、山登り方式などによってフォーカス位置を検出するようにしても構わない。
AEセンサ114は、撮影画面の明るさ(輝度)を測定するためのセンサである。撮像素子104と同じ撮影画角内を測光し、測光した各画素の輝度値は制御部108のAE制御部122に出力される。尚、図1において、撮影光学系102からAEセンサ114への光学経路は省略してある。或いは、AEセンサ114の代わりに撮像素子104から画像バッファ107に取り込まれた画像データを用いても構わない。
[制御部108の構成]
次に、図1の制御部108の構成について詳しく説明する。制御部108は、内部に予め記憶されているプログラムに従って動作し、デジタルカメラ101の各部を制御する。制御部108は、AF(自動焦点)制御部121と、AE(自動露出)制御部122と、レンズ制御部123と、絞り制御部124と、シャッタ制御部125と、照射状態取得部126と、WB(ホワイトバランス)制御部127と、WBゲイン演算部128と、画像処理部129などで構成される。尚、本実施形態では説明が分かり易いように、AF制御部121,AE制御部122,レンズ制御部123,絞り制御部124,シャッタ制御部125,WB制御部126,WB制御部127,WBゲイン演算部128,画像処理部129は、制御部108に含めて描いてあるが、制御部108とは別の独立した回路やブロックで構成しても構わない。
AF制御部121は、AFセンサ113で測定したデフォーカス量に応じて撮影光学系102のフォーカスレンズの位置を求める。そして、フォーカスレンズの位置移動するようレンズ制御部123に指令する。
AE制御部122は、AEセンサ114で測定した被写体の明るさに応じて、絞り値やシャッター速度を求める。そして、撮影光学系102内部の絞り102aが求めた絞り値になるように絞り制御部124を調節する。また、操作部112のレリーズボタンが押下された時に、求めたシャッタ速度でメカニカルシャッタ103を開閉するようにシャッタ制御部125に指令する。
レンズ制御部123は、AF制御部121が求めたフォーカス位置になるように、撮影光学系102のフォーカスレンズの位置を移動する。
絞り制御部124は、AE制御部122が求めた絞り値になるように、撮影光学系102内部の絞り102aを調節する。
シャッタ制御部125は、AE制御部122が求めたシャッタ速度に応じて、メカニカルシャッタ103を開閉する。
照射状態取得部126は、AE制御部122を介してAEセンサ114で測定した被写体の輝度値を取得する。尚、輝度値の取得領域は、例えばAFセンサ113のフォーカスエリアなどを利用して、当該エリア内の輝度値の平均値を求める。
WB制御部127は、ユーザーが操作部112のホワイトバランス選択ボタンを用いて選択したホワイトバランスモードに応じたホワイトバランスゲインを決定し、WBゲイン演算部128に出力する。
WBゲイン演算部128は、WB制御部127が決定したホワイトバランスゲインを画像バッファ107に取り込まれたRaw画像データに掛けてホワイトバランス調整を行う。
画像処理部129は、WBゲイン演算部128でホワイトバランス調整された画像データに対して、先に説明したように、ディベイヤー処理,色補正処理,ガンマ特性変換処理,YCrCb処理,Jpeg圧縮処理などを実行する。そして、制御部108からメモリカード111aにJpeg画像ファイルを保存する。この時、制御部108は、Rawデータやホワイトバランスゲインなどの情報もメモリカード111aに保存するようにしても構わない。
ここで、ホワイトバランス調整について説明する。ホワイトバランス調整は、環境光の特性に依らず無彩色の被写体やチャートが無彩色な画像として撮影されるように調整する処理である。一般に、無彩色の被写体に対して、環境光(太陽光、白熱電灯、蛍光灯など)の特性(例えば色温度など)が変化した場合、その環境光下で被写体を観察した場合は無彩色として認織できるが、カメラ撮影されたRawデータは環境光の特性に応じて変化するため環境光が変化した場合でも無彩色の被写体は無彩色な画像になるように、RawデータのRGBの比率を調整しなければならない。これがホワイトバランス調整である。
このホワイトバランス調整は、例えば、R,B各チャンネルに応じて設定されたゲイン値(gainR,gainB)をRawデータに乗算することによって実現される。例えば、無彩色被写体を撮影したRawデータの平均値をR,G,Bそれぞれのチャンネルについて算出する。算出した各色の平均値をそれぞれ、Ra、Ga、Baとする。この場合、ホワイトバランスゲインGainRとGainBは(式1)および(式2)のように求めることができる。
GainR=Ga/Ra・・・(式1)
GainB=Ga/Ba・・・(式2)
(式1)および(式2)で求めたホワイトバランスゲインGainRおよびGainBは、WBゲイン演算部128において、画像バッファ107に取り込まれた撮影画像のRデータとBデータとにそれぞれ掛け算され、ホワイトバランス調整後のRGBデータが得られる。
このようにして、ホワイトバランス調整が実行されるが、本実施形態に係るデジタルカメラ101はホワイトバランスゲインを決めるための4つのモードを有している。
本実施形態に係るデジタルカメラ101で利用できるホワイトバランスモードは、マニュアルホワイトバランスモードと、プリセットホワイトバランスモードと、オートホワイトバランスモード、セミオートホワイトバランスモードと、セミプリセットホワイトバランスモードの5つが基本である。これらのホワイトバランスモードの選択は、図2に示すようなホワイトバランス選択メニューにおいて、操作部112のカーソルボタンを操作して選択したいホワイトバランスモードにカーソル(黒三角印)を合わせることによって選択する。尚、図2に示すようなホワイトバランス選択メニューは、例えば表示部110や専用の液晶ディスプレイに表示される。以下、各ホワイトバランスモードについて説明する。
(オートホワイトバランスモード)
先ず、オートホワイトバランスモードでは、図2(a)に示すように「A」マークにカーソルを合わせる。オートホワイトバランスモードは、ユーザーが特にホワイトバランス調整に関する操作を行わず、撮影時に制御部108のWB制御部127が自動的に環境光の種類を推定し、推定した環境光に応じたホワイトバランスゲインを求める。ここで、ホワイトバランスゲインを求める際に、AE制御部122を介して得られるAEセンサ114で測光した輝度値や画像バッファ107に取り込まれた撮影画像を分析して環境光を推定する。特に、オートホワイトバランスモードでは、人工光から自然光まであらゆる条件の環境光を想定して推定を行う必要があり、推定を行うための様々なパラメータがメモリ109に予め記憶されている。
尚、オートホワイトバランスモードは、ユーザーに操作の負担がないことから、広く利用されているが、あらゆる状況の環境光を推定しなければならず、その推定精度は必ずしも完全なものではない。例えば、推定処理によって算出したホワイトバランスゲインが、必ずしも実際の環境光を反映したホワイトバランスゲインになるとは限らず、その結果、撮影した画像全体にマゼンタや黄色などの色かぶりが生じる場合がある。例えば、昼白色などの蛍光灯下で撮影した画像は緑がかったり、白熱灯下で撮影した画像は赤みがかったりする場合が多い。
(セミオートホワイトバランスモード)
セミオートホワイトバランスモードは、図2(b)に示すように「As」を選択することによって設定される。セミオートホワイトバランスモードでは、ユーザが予め設定した環境光の種類の中で推定を行い、この中から最適なホワイトバランスゲインを自動的に選択するモードである。例えば、セミオートホワイトバランスモードで、蛍光灯と白熱電球を予め選択しておいた場合は、蛍光灯と白熱電球の環境光のいずれか最適な環境光を推定して、その環境光に最適なホワイトバランスゲインを自動的に求めるよう動作する。
(マニュアルホワイトバランスモード)
次に、マニュアルホワイトバランスモードでは、ユーザーが環境光情報(色温度情報など)の入力や環境光(白熱灯、蛍光灯、晴天、曇りなど)の選択を行い、選択された状況に応じたホワイトバランスゲインを決定する。尚、環境光情報や環境光に対応するホワイトバランスゲインは予めメモリ109に記憶されている。マニュアルホワイトバランスモードの選択は、例えば図2において「マニュアル」マーク欄に記載された4つの環境光マークのいずれか1つにカーソルを合わせる。図2に示した4つの環境光マークは、紙面左から順番に、白熱電球、蛍光灯、晴天および曇りを表している。例えば、図2(c)はマニュアルホワイトバランスモードの白熱電球にカーソルを合わせた状態を示し、図2(d)はマニュアルホワイトバランスモードの曇りにカーソルを合わせた状態を示す。マニュアルホワイトバランスモードでは、カーソルが合わせられた環境光に応じたホワイトバランスゲインがメモリ109から読み出される。
尚、マニュアルホワイトバランスモードは、ユーザーが環境光の種類を選択したり、色温度などの環境光情報を入力することが可能であるが、必ずしも実際の環境光の特性に一致するとは限らず、精度の高いホワイトバランス調整を行うことは難しい。
(プリセットホワイトバランスモード)
次に、プリセットホワイトバランスモードでは、図2(e)に示すように「P」マークにカーソルを合わせる。プリセットホワイトバランスモードは、ユーザーが撮影前にグレー板などの無彩色の被写体を仮撮影し、仮撮影した画像データからホワイトバランスゲインを求める。求めたホワイトバランスゲインは、プリセットホワイトバランスモード用のホワイトバランスゲインとしてメモリ109に記憶される。
尚、プリセットホワイトバランスモードは、ユーザーが撮影前に実際の環境光下で無彩色の被写体やカラーチャートを仮撮影してホワイトバランスゲインを求めるので、精度の高いホワイトバランス調整を行うことができるが、環境光の状態が頻繁に変わるような状況では、撮影時に必ずしも最適なホワイトバランス調整が行われるとは限らない。例えば、図3に示したように、スポーツ競技場などでは、被写体(競技者A)が直射日光の当たる日なた301とスタンドの影になる日陰302との間を往来する状況が生じるので、ユーザが日なた301でホワイトバランスゲインをプリセットしておいたとしても、競技者Aが日陰302にいる時は適切なホワイトバランス調整が行われず、青みがかった画像が撮影されてしまう。逆に、ユーザが日陰302でホワイトバランスゲインをプリセットしておいた場合は、競技者Aが日なた301にいる時は適切なホワイトバランス調整が行われない。このため、ユーザーは撮影状況に応じてデジタルカメラ101のプリセットホワイトバランスゲインを瞬時に切り替えなければならないという問題が生じる。
(セミプリセットホワイトバランスモード)
次に、セミプリセットホワイトバランスモードでは、図2(f)に示すように「Ps」マークにカーソルを合わせる。セミプリセットホワイトバランスモードは、本実施形態に係るデジタルカメラ101特有のホワイトバランスモードで、被写体が日なたと日陰の間を頻繁に往来するような状況に特化したホワイトバランス調整を自動的に行うことができる。本モードでは、被写体が日なたにあるのか日陰にあるのかを自動的に判別し、日なた用ホワイトバランスゲインと日陰用ホワイトバランスゲインとを適宜選択する。ここで、日なた用ホワイトバランスゲインと日陰用ホワイトバランスゲインは、撮影前に日なたと日陰の両方で無彩色板を用いて仮撮影してそれぞれのホワイトバランスゲインを求め、メモリ109に記憶しておく。尚、セミプリセットホワイトバランスモードについては後で詳しく説明する。
このようにして、本実施形態に係るデジタルカメラ101は、マニュアルホワイトバランスモードと、プリセットホワイトバランスモードと、オートホワイトバランスモードと、セミオートホワイトバランスモードと、セミプリセットホワイトバランスモードの5つのホワイトバランスモードをユーザーが選択して使用する。そして、選択されたそれぞれのホワイトバランスモードに応じて、上記に説明したようにホワイトバランスゲインを決定する。撮影時には、選択されたホワイトバランスモードに応じたホワイトバランスゲインをメモリ109から読み出してWBゲイン演算部128に出力し、画像バッファ107に取り込まれた撮影画像に対するホワイトバランス調整が行われる。特に、本実施形態に係るデジタルカメラ101の特徴は「セミプリセットホワイトバランスモード」にあり、日なたと日陰が頻繁に入れ替わる状態でも自動的に最適なホワイトバランスゲインに切り替えることができる。
また、先に説明したセミオートホワイトバランスモードと、プリセットホワイトバランスモードとを複合したホワイトバランスモードを選択できるようにしても構わない。この場合は、図2(g)に示すように、「As」と「Ps」の2つのマークをカーソルで選択する。
尚、ホワイトバランスモードの選択方法は、例えば操作部112のカーソルボタンを押下する毎に、図2(a)から図2(g)の順番で、「A」→「As」→「M」・・・(マニュアルの各環境光)・・・→「P」→「Ps」→(「As」+「Ps」の両方)のように、カーソルを巡回的に表示して選択する。
ここで、セミオートホワイトバランスモードとプリセットホワイトバランスモードとを複合したホワイトバランスモードでは、例えば、セミオートホワイトバランスモードで蛍光灯と白熱電球を予め選択しておき、同時にプリセットホワイトバランスモードで日なた用ホワイトバランスゲインと日陰用ホワイトバランスゲインとを設定しておく。そして、撮影時に取得された照射状態を示す情報に応じて、蛍光灯,白熱電球,日なた用,日陰用の4つの候補の中から最適なホワイトバランスゲインを自動的に求めるよう動作する。
[撮影前のホワイトバランス(WB)設定処理]
次に、デジタルカメラ101における一連のホワイトバランス設定処理について図4のフローチャートを用いて詳しく説明する。尚、図4に示すフローチャートの処理は、ユーザーが「セミプリセットホワイトバランスモード」を選択した時に撮影前に実行される事前処理である。
(ステップS101)ユーザーは、操作部112のホワイトバランスモード選択ボタンを用いてセミプリセットホワイトバランスモードを選択する。これに応じて、制御部108は、セミプリセットホワイトバランスモード設定処理を開始する。尚、ユーザーは、制御部108が表示部110に表示する操作手順に従って、デジタルカメラ101を操作するようにしても構わない。
(ステップS102)ユーザーは、直射日光が当たる日なたで無彩色の被写体(グレー板など)を仮撮影する。仮撮影は、例えば、ファインダや表示部110に無彩色の被写体を撮影する領域を表示し、ユーザーはその領域が無彩色の被写体で覆われるように撮影画角を設定して操作部113のレリーズボタンを押下する。尚、この時、制御部108は表示部110に「日なたで無彩色の被写体を撮影して下さい」というメッセージを表示するようにしても構わない。また、仮撮影されたRawデータは、画像バッファ107に取り込まれる。
(ステップS103)制御部108のWB制御部127は、画像バッファ107に取り込まれたRaw画像データを処理して、日なた用のホワイトバランスゲインGainRnおよびGainBnを算出する。ホワイトバランスゲインGainRnおよびGainBnの算出は、先に(式1)および(式2)を用いて説明したように、日なたで無彩色被写体を仮撮影したRawデータの平均値をR,G,Bそれぞれのチャンネルについて算出する。尚、平均値の算出は、無彩色の被写体が撮影されている領域全体の平均値を求めても構わないし、所定領域(例えばフォーカスエリアなど)の所定画素数(64画素など)の平均値を求めても構わない。例えば、算出したRGB各色の平均値をそれぞれRn,Gn,Bnとした場合、日なた用のホワイトバランスゲインGainRnおよびGainBnは(式3)および(式4)で求められる。
GainRn=Gn/Rn・・・(式3)
GainBn=Gn/Bn・・・(式4)
(ステップS104)制御部108の照射状態取得部126は、日なたでの被写体の照射状態に関する情報を取得する。ここでは、日なたでの仮撮影時の輝度値(Ev値)を照射状態に関する情報とし、日なたでの輝度値Evnを取得する。尚、輝度値Evnは、例えば、先に求めたRGB各色の平均値Rn,Gn,Bnの和を日なたでの輝度値Evnとする。
(ステップS105)制御部108のWB制御部127は、ステップS103で求めた日なた用のホワイトバランスゲインGainRnおよびGainBnをメモリ109に記憶する。また、日なたでの被写体の照射状態に関する情報として、ステップS104で取得したEvn値をメモリ109に記憶する。このようにして、日なたでのセミプリセットホワイトバランス情報がメモリ109に記憶される。
(ステップS106)ユーザーは、ステップS102と同様に、直射日光が当たらない日陰で無彩色の被写体を仮撮影する。尚、この時、制御部108は表示部110に「日陰で無彩色の被写体を撮影して下さい」というメッセージを表示するようにしても構わない。また、仮撮影されたRawデータは、画像バッファ107に取り込まれる。
(ステップS107)制御部108のWB制御部127は、ステップS103と同様に、画像バッファ107に取り込まれたRaw画像データを処理して、日陰用のホワイトバランスゲインGainRsおよびGainBsを算出する。ホワイトバランスゲインGainRsおよびGainBsの算出は、(式3)および(式4)と同様に、日陰で無彩色被写体を撮影したRawデータの平均値をR,G,Bそれぞれのチャンネルについて算出する。算出したRGB各色の平均値をそれぞれRs,Gs,Bsとした場合、日陰用のホワイトバランスゲインGainRsおよびGainBsは(式5)および(式6)で求められる。
GainRs=Gs/Rs・・・(式5)
GainBs=Gs/Bs・・・(式6)
(ステップS108)制御部108の照射状態取得部126は、日陰での被写体の照射状態に関する情報を取得する。ここでは、ステップS104と同様に、日陰での仮撮影時の輝度値(Ev値)を照射状態に関する情報とし、日陰での輝度値Evsを取得する。尚、輝度値Evsは、例えば、先に求めたRGB各色の平均値Rs,Gs,Bsの和を日陰での輝度値Evsとする。
(ステップS109)制御部108のWB制御部127は、ステップS107で求めた日陰用のホワイトバランスゲインGainRsおよびGainBsをメモリ109に記憶する。また、日陰での被写体の照射状態に関する情報として、ステップS108で取得したEvs値をメモリ109に記憶する。このようにして、日陰でのセミプリセットホワイトバランス情報がメモリ109に記憶される。
(ステップS110)制御部108のWB制御部127は、ステップS104で求めた被写体の照射状態に関する情報と、ステップS108で求めた被写体の照射状態に関する情報とから、日なたと日陰を判別するための閾値を求め、メモリ109に記憶しておく。例えば、(式7)に示すように、ステップS104で求めた日なたでの輝度値EvnとステップS108で求めた日陰での輝度値Evsとを平均して閾値Evthを求める。
Evth=(Evn+Evs)/2・・・(式7)
(ステップS111)制御部108は、プリセットホワイトバランスモード設定処理を終了する。
このようにして、プリセットホワイトバランスモードにおける日なた用のホワイトバランスゲインGainRnおよびGainBnと、日陰用のホワイトバランスゲインGainRsおよびGainBsと、日なたと日陰とを判別するための閾値Evthとを求めることができる。そして、日なた用のホワイトバランスゲインGainRn,GainBnと、日陰用のホワイトバランスゲインGainRs,GainBsと、日なたと日陰とを判別するための閾値Evthとは、プリセットホワイトバランス情報としてメモリ109に記憶される。以上が、プリセットホワイトバランスモードで撮影前に行う処理である。
ここで、本実施形態に係るデジタルカメラ101のホワイトバランスモードの特徴であるセミプリセットホワイトバランスモードと、セミオートホワイトバランスモードと、これら2つの複合ホワイトバランスモードとの3つのホワイトバランスモードについて、具体的に説明する。
先ず説明の前提条件として、次の9つのホワイトバランス調整データがメモリ109に記憶されていると仮定する。
・オートホワイトバランス用のホワイトバランス調整データ(7つ):”a,b,c,d,e,f,g”
・セミプリセットホワイトバランス用のホワイトバランス調整データ(2つ):”X,Y”
上記の仮定において、各ホワイトバランスモード設定時にメモリ109から選択されるホワイトバランス調整データは以下のようになる。
(1)セミプリセットホワイトバランスモード
本撮影前に、ユーザーにより、ホワイトバランス調整データとして、”X,Y”の2つが選択される。そして、被写体の本撮影時に取得された照射状態を示す情報に応じて、”X,Y”の2つの中から最適なホワイトバランス調整データが自動的に決定される。
(2)セミオートホワイトバランスモード
本撮影前に、ユーザーにより、ホワイトバランス調整データとして、”a,c,d”の3つが任意に選択される。そして、被写体の本撮影時に取得された照射状態を示す情報に応じて、”a,c,d”の3つの中から最適なホワイトバランス調整データが自動的に決定される。
(3)(セミオート+セミプリセット)ホワイトバランスモード
本撮影前に、ユーザーにより、ホワイトバランス調整データとして ”a,c,X,Y”の4つが任意に選択される。そして、被写体の本撮影時に取得された照射状態を示す情報に応じて、”a,c,X,Y”の4つの中から最適なホワイトバランス調整データが自動的に決定される。
このように、被写体の照射状態を示す情報とホワイトバランス調整データとの複数のセットをメモリ109(ホワイトバランス情報記憶手段に相当)に記憶しておき、これら複数のセットの中から少なくとも2つのセットを選択し(選択手段に相当)、撮影時に取得(照射状態取得手段に相当)した被写体の照射状態を示す情報に対応する少なくとも1つのホワイトバランス調整データを、撮影画像のホワイトバランス調整データとして決定する(決定手段に相当)ので、被写体の照射状態に応じた適切なホワイトバランス調整を行うことができる。
特に、セミオートホワイトバランスモードの場合は、メモリ109に記憶される被写体の照射状態を示す情報とホワイトバランス調整データとの複数のセットは、撮影前にユーザーにより取得される被写体の照射状態を示す情報とホワイトバランス調整データとの複数のセットなので、予め絞り込んだ環境光の範囲内から被写体の照射状態に応じた適切なホワイトバランス調整を行うことができる。
また、セミプリセットとセミオートの複合ホワイトバランスモードの場合は、メモリ109に記憶される被写体の照射状態を示す情報とホワイトバランス調整データとの複数のセットは、予め設定された被写体の照射状態を示す情報とホワイトバランス調整データとのセット、及び撮影前にユーザーにより取得される被写体の照射状態を示す情報とホワイトバランス調整データとのセットの両方を含むので、セミプリセットホワイトバランスモード用に取得した情報で絞り込んだホワイトバランス調整データの中からセミオートホワイトバランスモードによってホワイトバランス調整データを選択するので、より適切なホワイトバランス調整を行うことができる。
[撮影時のホワイトバランス処理]
次に、デジタルカメラ101における撮影時のホワイトバランス処理について図5のフローチャートを用いて詳しく説明する。
(ステップS201)デジタルカメラ101の電源が投入され、表示部110には撮影構図を決めるためのプレビュー画像が表示された状態になっている。尚、ホワイトバランスモードはセミプリセットホワイトバランスモードが選択され、図4で説明した撮影前の事前処理は実行済みであるものとする。
(ステップS202)ユーザーは、ファインダや表示部110に表示されるプレビュー画像を見て撮影構図を決定し、操作部112のレリーズボタンを押下する。この状態で、撮影された画像のRawデータは画像バッファ107に取り込まれる。
(ステップS203)制御部108の照射状態取得部126は、AE制御部122から被写体の照射状態としてAEセンサ114が測光した輝度値Evpを取得する。
(ステップS204)制御部108のWB制御部127は、照射状態取得部126が取得した輝度値Evpがメモリ109に記憶されている日なたと日陰とを判別するための閾値Evth以上か未満かに応じて以下のように照射状態を判別する。
Evp≧Evth・・・(式8)
Evp<Evth・・・(式9)
(式8)が成立すれば日なたであると判断し、(式9)が成立すれば日陰であると判断する。
(ステップS205)制御部108のWB制御部127は、ステップS204の判別結果が日なたの場合は、メモリ109に記憶されている日なた用のホワイトバランスゲインGainRnおよびGainBnに決定し、ステップS204の判別結果が日陰の場合は、メモリ109に記憶されている日陰用のホワイトバランスゲインGainRsおよびGainBsに決定する。
(ステップS206)制御部108のWBゲイン演算部128は、ステップS205で決定したホワイトバランスゲインを用いて、画像バッファ107に一時的に記憶されている撮影画像のRawデータにホワイトバランスゲインを乗算してホワイトバランス調整を行う。
(ステップS207)制御部108の画像処理部129は、ステップS206でホワイトバランス調整された画像データに対して、先に説明したような所定の画像処理を行う。
(ステップS208)制御部108は、ステップS207で画像処理された画像データをメモリカードIF111を介してメモリカード111aに保存する。
(ステップS209)制御部108は、一連の撮影処理を終了する。
このように、本実施形態に係るデジタルカメラ101は、被写体が日なたに居るのか日陰に居るのかを輝度値を用いて判別し、日なた用のホワイトバランスゲインと日陰用のホワイトバランスゲインとを選択するので、ユーザーは被写体が日なたに居るか日陰に居るかを意識することなく、適切なホワイトバランスで撮影を行うことができる。
(第二の実施形態)
次に、第二の実施形態に係るデジタルカメラ101について説明する。第一の実施形態では、被写体の照射状態を取得するために輝度情報を用いたが、第二の実施形態では被写体の照射状態を取得するために色温度情報を用いる。本実施形態に係るデジタルカメラ101の構成も基本的には第一の実施形態の図1と同じ構成である。但し、図1のブロック図において、WB制御部107は、画像バッファ107に取り込まれたRGBの画像データから色温度情報を取得する。
[撮影前のホワイトバランス(WB)設定処理]
次に、デジタルカメラ101における一連のホワイトバランス設定処理について図6のフローチャートを用いて詳しく説明する。尚、図6に示すフローチャートの処理は、ユーザーが「セミプリセットホワイトバランスモード」を選択した時に撮影前に実行される事前処理である。
尚、ステップS101からステップS103までの処理は、図4のフローチャートと同じなので重複する説明は省略する。ここでは、第一の実施形態と異なる処理についてのみ説明する。
(ステップS304)制御部108のWB制御部127は、日なたでの被写体の照射状態に関する情報として、仮撮影時に画像バッファ107に取り込まれた画像データから色温度CCTnを取得する。ここで、色温度CCTnはRGB各色のゲイン値からゲイン色温度変換処理によって求める。ゲイン色温度変換処理は、例えば、ステップS103で求めたRGB各色の日なたでのゲイン値をRn,Gn,Bnとした場合、ゲイン比Gn/Rnとゲイン比Gn/Bnを求める。そして、ゲイン比と色温度との関係を示す変換テーブルを参照して、各ゲイン比に対応する色温度に変換する。尚、理想的には、ゲイン比Gn/Rnに対応する色温度とゲイン比Gn/Bnに対応する色温度は概ね同じ色温度になるが、特性のばらつきなど様々な条件により色温度が一致しない場合は、例えば両者の色温度の平均値を最終的な色温度とする。また、ゲイン比G/Rと色温度(K°)の関係を示すテーブルとゲイン比G/Bと色温度(K°)の関係を示すテーブルとは予めメモリ109に記憶されているものとする。
尚、本ステップでは、制御部108のWB制御部127が画像バッファ107に取り込まれた画像データから色温度CCTnを取得するようにしたが、照射状態取得部126が画像バッファ107に取り込まれた画像データから色温度CCTnを取得するようにしても構わない。この場合は、ステップS104の輝度値の取得と色温度の取得を照射状態取得処理として照射状態取得部126に集約できる。
(ステップS305)制御部108のWB制御部127は、ステップS103で求めた日なた用のホワイトバランスゲインGainRnおよびGainBnをメモリ109に記憶する。また、日なたでの被写体の照射状態に関する情報として、ステップS304で取得した色温度CCTnをメモリ109に記憶する。
次のステップS106とステップS107の処理は、図4のフローチャートと同じなので重複する説明は省略する。ここでは、第一の実施形態と異なる処理についてのみ説明する。
(ステップS308)制御部108のWB制御部127は、日陰での被写体の照射状態に関する情報として、仮撮影時の色温度CCTsを取得する。ここで、色温度CCTsの求め方は、ステップS304と同様に、RGB各色のゲイン値からゲイン色温度変換処理によって求める。例えば、ステップS105で求めたRGB各色の日陰でのゲイン値をRs,Gs,Bsとした場合、ゲイン比Gs/Rsとゲイン比Gs/Bsを求める。そして、ステップS304と同様に、ゲイン比と色温度との関係を示す変換テーブルを参照して、各ゲイン比に対応する色温度に変換する。さらに、ゲイン比Gs/Rsに対応する色温度と、ゲイン比Gs/Bsに対応する色温度とが一致する場合はその色温度を最終的な日陰での色温度CCTsとし、一致しない場合は両者の色温度の平均値を最終的な日陰での色温度CCTsとする。
尚、ステップS304と同様に、照射状態取得部126が画像バッファ107に取り込まれた画像データから色温度CCTnを取得するようにしても構わない。
(ステップS309)制御部108のWB制御部127は、ステップS103で求めた日陰用のホワイトバランスゲインGainRsおよびGainBsをメモリ109に記憶する。また、日陰での被写体の照射状態に関する情報として、ステップS308で取得した色温度CCTsをメモリ109に記憶する。
(ステップS310)制御部108のWB制御部127は、ステップS304で求めた被写体の照射状態に関する情報と、ステップS308で求めた被写体の照射状態に関する情報とから、日なたと日陰を判別するための閾値を求め、メモリ109に記憶しておく。例えば、(式10)に示すように、ステップS304で求めた日なたでの色温度CCTnとステップS308で求めた日陰での色温度CCTsとを平均して色温度の閾値CCTthを求める。
CCTth=(CCTn+CCTs)/2・・・(式10)
次のステップS111でプリセットホワイトバランスモード設定処理を終了する。
このようにして、「プリセットホワイトバランスモード」における日なた用のホワイトバランスゲインGainRnおよびGainBnと、日陰用のホワイトバランスゲインGainRsおよびGainBsと、日なたと日陰とを判別するための色温度の閾値CCTthとを求めることができる。
[撮影時のホワイトバランス処理]
次に、第二の実施形態に係るデジタルカメラ101の撮影時のホワイトバランス処理について説明する。基本的な処理の流れは、第一の実施形態で説明した図5のフローチャートと同じである。第一の実施形態と異なるのは、ステップS203とステップS204の処理内容だけである。以下、図5のステップS203とステップS204にそれぞれ対応する処理としてステップS203’とステップS204’について説明する。
(ステップS203’)制御部108のWB制御部127は、画像バッファ107に取り込まれた撮影画像のRawデータから色温度CCTpを取得する。尚、色温度CCTpは、撮影画像の所定領域内におけるRGB各色の平均値Rp,Gp,Bpを算出し、ゲイン比Gp/Rpとゲイン比Gp/Bpを求める。そして、ステップS304と同様に、ゲイン比と色温度との関係を示す変換テーブルを参照して撮影画像の色温度CCTpを取得する。
(ステップS204’)制御部108のWB制御部127は、ステップS403で取得した色温度CCTpがメモリ109に記憶されている日なたと日陰とを判別するための色温度の閾値CCTth以上か未満かに応じて以下のように照射状態を判別する。
CCTp≧CCTth・・・(式11)
CCTp<CCTth・・・(式12)
(式11)が成立すれば日なたであると判断し、(式12)が成立すれば日陰であると判断する。
ステップS205以降の処理は、第一の実施形態と同じなので重複する説明は省略する。
このようにして、本実施形態に係るデジタルカメラ101は、被写体が日なたに居るのか日陰に居るのかを色温度を用いて判別し、日なた用のホワイトバランスゲインと日陰用のホワイトバランスゲインとを選択するので、ユーザーは被写体が日なたに居るか日陰に居るかを意識することなく、適切なホワイトバランスで撮影を行うことができる。
(第三の実施形態)
次に、第三の実施形態に係るデジタルカメラ101について説明する。尚、第一の実施形態では被写体の照射状態を取得するために輝度情報を用い、第二の実施形態では被写体の照射状態を取得するために色温度情報を用いた。これに対して、第三の実施形態では被写体の照射状態を取得するために輝度情報と色温度情報の両方を用いる。
第三の実施形態に係るデジタルカメラ101の構成も基本的には第一の実施形態の図1と同じ構成である。但し、図1のブロック図において、WB制御部107は、画像バッファ107に取り込まれたRGBの画像データから色温度情報を取得し、照射状態取得部126から輝度情報を取得する。
[撮影前のホワイトバランス(WB)設定処理]
次に、デジタルカメラ101における一連のホワイトバランス設定処理について図7のフローチャートを用いて詳しく説明する。尚、図7に示すフローチャートの処理は、ユーザーが「セミプリセットホワイトバランスモード」を選択した時に撮影前に実行される事前処理である。
尚、ステップS101からステップS103までの処理は、図4のフローチャートと同じなので重複する説明は省略する。ここでは、第一の実施形態と異なる処理についてのみ説明する。
(ステップS404)ステップS104と同様に、制御部108の照射状態取得部126は、日なたでの被写体の照射状態に関する情報として、日なたでの仮撮影時の輝度値Evnを取得する。同時に、ステップS304と同様に、制御部108のWB制御部127は、日なたでの被写体の照射状態に関する情報として、仮撮影時に画像バッファ107に取り込まれた画像データから色温度CCTnを取得する。尚、先に説明したように、輝度値の取得と色温度の取得を照射状態取得処理として照射状態取得部126に集約した場合は、照射状態取得部126で本ステップの処理を実行する。
(ステップS405)制御部108のWB制御部127は、ステップS103で求めた日なた用のホワイトバランスゲインGainRnおよびGainBnをメモリ109に記憶する。また、日なたでの被写体の照射状態に関する情報として、ステップS404で取得した輝度値Evnおよび色温度CCTnをメモリ109に記憶する。
次のステップS106とステップS107の処理は、図4のフローチャートと同じなので重複する説明は省略する。ここでは、第一の実施形態と異なる処理についてのみ説明する。
(ステップS408)ステップS108と同様に、制御部108の照射状態取得部126は、日陰での被写体の照射状態に関する情報として、日陰での仮撮影時の輝度値Evsを取得する。同時に、ステップS404と同様に、制御部108のWB制御部127は、日陰での被写体の照射状態に関する情報として、仮撮影時に画像バッファ107に取り込まれた画像データから色温度CCTsを取得する。尚、先に説明したように、輝度値の取得と色温度の取得を照射状態取得処理として照射状態取得部126に集約した場合は、照射状態取得部126で本ステップの処理を実行する。
(ステップS409)制御部108のWB制御部127は、ステップS103で求めた日陰用のホワイトバランスゲインGainRsおよびGainBsをメモリ109に記憶する。また、日陰での被写体の照射状態に関する情報として、ステップS408で取得した輝度値Evsおよび色温度CCTsをメモリ109に記憶する。
(ステップS410)制御部108のWB制御部127は、ステップS404で求めた被写体の照射状態に関する情報と、ステップS408で求めた被写体の照射状態に関する情報とから、日なたと日陰を判別するための閾値を求め、メモリ109に記憶しておく。この時、例えば、ステップS110と同様にして、(式7)に示すように、輝度値の閾値Evthを求める。同時に、ステップS310と同様にして、(式10)に示すように、色温度の閾値CCTthを求める。
次のステップS111でプリセットホワイトバランスモード設定処理を終了する。
このようにして、「プリセットホワイトバランスモード」における日なた用のホワイトバランスゲインGainRnおよびGainBnと、日陰用のホワイトバランスゲインGainRsおよびGainBsと、日なたと日陰とを判別するための輝度値の閾値Evthと色温度の閾値CCTthとを求めることができる。
[撮影時のホワイトバランス処理]
次に、第三の実施形態に係るデジタルカメラ101の撮影時のホワイトバランス処理について説明する。基本的な処理の流れは、第一の実施形態で説明した図5のフローチャートと同じである。第一の実施形態と異なるのは、ステップS203とステップS204の処理内容だけである。以下、図5のステップS203とステップS204にそれぞれ対応する処理としてステップS203’’とステップS204’’について説明する。
(ステップS203’’)ステップS203と同様にして、制御部108の照射状態取得部126は、AE制御部122から被写体の照射状態としてAEセンサ114が測光した輝度値Evpを取得する。同時に、ステップS203’と同様にして、制御部108のWB制御部127は、画像バッファ107に取り込まれた撮影画像のRawデータから色温度CCTpを取得する。尚、先に説明したように、輝度値の取得と色温度の取得を照射状態取得処理として照射状態取得部126に集約した場合は、照射状態取得部126で本ステップの処理を実行する。
(ステップS204’’)制御部108のWB制御部127は、ステップS403で取得した輝度値Evpおよび色温度CCTpがメモリ109に記憶されている日なたと日陰とを判別するための輝度値の閾値Evth以上か未満か、色温度の閾値CCTth以上か未満かに応じて照射状態(日なた/日陰)を判別する。
この時、輝度値はステップS204と同様にして判別し、色温度はステップS204’と同様にして判別するが、両者の判別結果が共に日なたである場合は日なたであると判断し、両者の判別結果が共に日陰である場合は日陰であると判断する。そして、両者の判別結果が異なる場合は、例えば日陰用のホワイトバランスゲインと、日なた用のホワイトバランスゲインとのそれぞれを用いてホワイトバランス処理し、日なた用の撮影画像と日陰用の撮影画像とをメモリカード111aに記憶するようにしても構わない。或いは、予め輝度値を優先にするか色温度を優先にするかを決めておいても構わない。
ステップS205以降の処理は、第一の実施形態と同じなので重複する説明は省略する。
このようにして、本実施形態に係るデジタルカメラ101は、被写体が日なたに居るのか日陰に居るのかを輝度値と色温度とを用いて判別し、日なた用のホワイトバランスゲインと日陰用のホワイトバランスゲインとを選択するので、ユーザーは被写体が日なたに居るか日陰に居るかを意識することなく、適切なホワイトバランスで撮影を行うことができる。
以上、各実施形態で説明してきたように、デジタルカメラ101は、被写体が日なたに居るのか日陰に居るのかを自動的に判別して、被写体が日なたに居る場合は日なた用のホワイトバランスゲインを用いてホワイトバランス調整を行い、被写体が日陰に居る場合は日陰用のホワイトバランスゲインを用いてホワイトバランス調整を行うので、日なたと日陰の違いによるホワイトバランス調整のずれをなくすことができる。特に、日なたと日陰の判別および日なた用のホワイトバランスゲインと日陰用のホワイトバランスゲインの切り替えは撮影時に自動的に行われるので、ユーザーは被写体が日なたに居るか日陰に居るかを意識することなく、適切なホワイトバランスで撮影を行うことができる。
尚、各実施形態において、撮影時の処理のステップS206では、ステップS205で決定した日なた用または日陰用のいずれかのホワイトバランスゲインを用いたが、日なた用および日陰用の両方のホワイトバランスゲインを用いて、画像バッファ107に一時的に記憶されている撮影画像のRawデータにそれぞれのホワイトバランスゲインを乗算するようにしても構わない。この場合は、日なた用のホワイトバランス調整を行った画像と、日陰用のホワイトバランス調整を行った画像の2つの画像が得られるので、2つの画像をメモリカード111aに保存する。或いは、日なた用のホワイトバランス調整を行った画像と、日陰用のホワイトバランス調整を行った画像とを表示部110に表示して、ユーザーがいずれかの画像するようにしても構わない。
また、各実施形態において、撮影時の処理のステップS208では、画像処理された画像データをメモリカードIF111を介してメモリカード111aに保存するようにしたが、ステップS205で決定したホワイトバランスゲインを画像バッファ107に取り込まれた撮影画像のRawデータに付加してメモリカード111aに保存するようにしても構わない。この場合は、メモリカード111aをパソコンなどに接続して、パソコンの画像処理ソフトウェアを用いてホワイトバランス調整を行うことができる。さらに、ステップS205で決定したホワイトバランスゲインをRawデータに付加するのではなく、事前処理で求めた日なた用のホワイトバランスゲインGainRnおよびGainBnと、日陰用のホワイトバランスゲインGainRsおよびGainBsの両方をRawデータに付加しても構わない。この場合は、パソコン上で日なたと日陰との判別を自由に行ったり、日なた用と日陰用の両方のホワイトバランス調整を施すことができる。
さらに、各実施形態では、撮影前の事前処理として、日なたで無彩色の被写体を仮撮影した画像から日なた用のホワイトバランスゲインを作成し、日陰で無彩色の被写体を仮撮影した画像から日陰用のホワイトバランスゲインを作成したが、製造時などに予め日なた用のホワイトバランスゲインと、日陰用のホワイトバランスゲインとをメモリ109に記憶しておいても構わない。
また、各実施形態では、日なた用のホワイトバランスゲイン、日陰用のホワイトバランスゲインを利用するが、その両方が無彩色の被写体を仮撮影することによって作成されたものであっても良いし、その両方が製造時などに予め記憶されたものであっても良い。また一方が無彩色の被写体を仮撮影することによって作成されたもので、他方が製造時などに予め記憶されたものであっても良い。
尚、各実施形態において、日なたと日陰の2種類の照射状態の場合について説明したが、室内の照明直下と家具の陰など輝度差がある場合にも同様に適用することができる。
101・・・デジタルカメラ 102・・・撮影光学系
103・・・メカニカルシャッタ 104・・・撮像素子
105・・・AFE 106・・・A/D変換部
107・・・画像バッファ 108・・・制御部
109・・・メモリ 110・・・表示部
111・・・メモリカードIF 111a・・・メモリカード
112・・・操作部 113・・・AFセンサ
114・・・AEセンサ 121・・・AF制御部
122・・・AE制御部 123・・・レンズ制御部
124・・・絞り制御部 125・・・シャッタ制御部
126・・・照射状態取得部 127・・・WB制御部
128・・・WBゲイン演算部 129・・・画像処理部

Claims (9)

  1. 被写体の照射状態を示す情報とホワイトバランス調整データとの複数のセットが記憶されるホワイトバランス情報記憶手段と、
    前記被写体の照射状態を示す情報と前記ホワイトバランス調整データとの前記複数のセットの中から、少なくとも2つのセットを選択する選択手段と、
    撮影時に被写体の照射状態を示す情報を取得する照射状態取得手段と、
    前記選択手段により選択された前記少なくとも2つのセットを参照して、前記照射状態取得手段が取得した照射状態を示す情報に対応する少なくとも1つのホワイトバランス調整データを、撮影画像のホワイトバランス調整データとして決定する決定手段と
    を有することを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記ホワイトバランス情報記憶手段に記憶される被写体の照射状態を示す情報と前記ホワイトバランス調整データとの前記複数のセットは、撮影前にユーザーにより取得される被写体の照射状態を示す情報とホワイトバランス調整データとの複数のセットであることを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記ホワイトバランス情報記憶手段に記憶される前記被写体の照射状態を示す情報と前記ホワイトバランス調整データとの前記複数のセットは、予め設定された被写体の照射状態を示す情報とホワイトバランス調整データとのセット、及び撮影前にユーザーにより取得される被写体の照射状態を示す情報とホワイトバランス調整データとのセットを含むことを特徴とするデジタルカメラ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記被写体の照射状態を示す情報は、被写体の輝度情報および色温度情報の少なくとも1つであることを特徴とするデジタルカメラ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記決定手段によって決定されたホワイトバランス調整データを用いて撮影画像のホワイトバランス調整を行う処理手段を有することを特徴とするデジタルカメラ。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記決定手段によって決定されたホワイトバランス調整データを撮影画像に関連付けて記録する記録手段を有することを特徴とするデジタルカメラ。
  7. 請求項5に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記決定手段は、前記ホワイトバランス情報記憶手段を参照して、前記照射状態取得手段が取得した照射状態を示す情報に対応する複数のホワイトバランス調整データを決定し、
    前記処理手段は、前記決定手段によって決定された複数のホワイトバランス調整データを用いて撮影画像のホワイトバランス調整を行い、複数の撮影画像を得る
    ことを特徴とするデジタルカメラ。
  8. 請求項6に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記決定手段は、前記ホワイトバランス情報記録手段を参照して、前記照射状態取得手段が取得した照射状態を示す情報に対応する複数のホワイトバランス調整データを決定し、
    前記記録手段は、前記決定手段によって決定された複数のホワイトバランス調整データを撮影画像データに関連付けて記録する
    ことを特徴とするデジタルカメラ。
  9. 請求項2〜8のいずれか一項に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記撮影前にユーザーにより取得された被写体の照射状態を示す情報とホワイトバランス調整データとのセットは、被写体の照射状態が日なた及び日陰の2つの状態に対応するデータの少なくとも1つであることを特徴とするデジタルカメラ。
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