JPH0716246Y2 - 車両用灯具の光軸調整装置 - Google Patents

車両用灯具の光軸調整装置

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JPH0716246Y2
JPH0716246Y2 JP3273590U JP3273590U JPH0716246Y2 JP H0716246 Y2 JPH0716246 Y2 JP H0716246Y2 JP 3273590 U JP3273590 U JP 3273590U JP 3273590 U JP3273590 U JP 3273590U JP H0716246 Y2 JPH0716246 Y2 JP H0716246Y2
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晃 近田
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Ichikoh Industries Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、例えば自動車用前照灯の如く、車両に装備さ
れる照明用灯具の光軸方向を調整する装置に関するもの
である。更に詳しくは、光軸を略水平に設置されている
車両用灯具の、該光軸を上下に傾動せしめるように調整
する装置に関するものである。
〔従来の技術〕
自動車用の前照灯は、上向き過ぎであると対向車に眩惑
を与えるので危険である。そうかと言って下向き過ぎで
あると走行方向前方の路上が旨く照明されないので運転
し難い。
そこで自動車用前照灯は、これを車体に装着した状態
で、その光軸を若干上向き・下向きに調節する装置を設
ける必要が有る。
前照灯は一般にランプハウジング内に凹面反射鏡を設け
るとともに、該凹面反射鏡の焦点付近に光源バルブを位
置せしめた構造であり、前照灯の光軸とは前記凹面反射
鏡の対称軸の意である。
従って、光軸を調整するには、 (イ)ランプハウジングと凹面反射鏡との関係位置を一
定に保った儘で、該ランプハウジング上下に傾動させる
か、 (ロ)ランプハウジングを車体に取り付けた儘で動かさ
ず、凹面反射鏡を上下に傾動させるか、二つの方法が有
る。
第5図はランプハウジングを傾動させる方式の光軸調整
装置の従来例を示す。
第6図は凹面反射鏡を上下に傾動せしめる方式の光軸調
整装置の従来例を示す。
(第5図参照)1はランプハウジングで、その内面1aは
凹面反射鏡になっている。Z−Zは光軸、Fは焦点であ
る。該焦点Fの近傍に光源バルブ2が設けられる。
3は前面レンズである。
前記ランプハウジング1を球継手4によって傾動自在に
支承するとともに、該ランプハウジング1にナット部材
5を取り付け、これに螺合した雄ネジ部材6によって上
記ナット部材を光軸Z−Zと略平行にネジ送り出来るよ
うに構成される。これにより、上記雄ネジ部材6を回す
と光軸Z−Zが、前上がり(図において仕上がり),前
下がり(左下がり)に往復傾動せしめられる。
(第6図参照)ランプハウジング1′は車体に固定され
る。
上記ランプハウジング1′に対して、球継手4′を介し
て凹面反射鏡7が傾動自在に支承されている。上記凹面
反射鏡7にナット部材5′が取り付けられ、雄ネジ部材
6′が螺合されている。
上記雄ネジ部材6′を回してナット部材5′をネジ送り
すると、光軸Z−Zが上下に傾動せしめられる。
上記のようにして光軸Z−Zを上下に傾動せしめるよう
に調節し得るが、該光軸の方向を規定通りに合わせるた
め、従来一般にエイマ(エイミングアダプタ)が用いら
れた。
前照灯の前面レンズには、エイマを押し当てて位置決め
する為の突起(エイミングボス)を設けておき、このエ
イミングボスに対してエイマを位置決め当接して光軸方
向に調節していた。(実開昭61−30844参照)。
上に述べたエイマを用いて行なう従来の光軸調整技術に
おいては、次のような不具合があった。
(i)前照灯の前面レンズにエイミングボスを設けてお
かなければならない。この為、前面レンズが意匠的価値
を減じ、前面レンズの製造コストを高めている。
(ii)エイマを設備していなければ光軸調整が出来な
い。
専門の製造工場においてはエイマを用いて光軸調整が行
われるが、中,小整備工場にもエイマを設備しておかな
ければならないので設備費負担が大きくなる。
(ii)前面レンズが垂直面に対して斜交している、いわ
ゆるスラント形の前照灯においては、スラント角が大き
いと光軸調整が難しい。
前照灯は、専門の製造工場において前照灯単体としての
配光特性を検査して出荷される。このとき、前照灯の光
軸は、車体に装着したとき正規の光軸となるように、正
確に設定しておく。
また、自動車製造工場においては、専門の製造工場から
出荷された単体の前照灯を車体に装着し、そのとき予め
専門の製造工場で設定された光軸基準をもとに光軸調整
(エイミング)操作を行う。
こうした調整手順の考察に基づいて、本考案者は、改め
て光軸調整をやり直すという後述的思想から脱却し、製
造工場出荷時に調整状態に復元するという考え方に立つ
と、次のような考え方が成り立つ。
(イ)ランプハウジングに水準器を取り付けておく。
(ロ)上記の水準器は、光軸の上下の傾きを検知できる
ように、光軸とほぼ平行に配設する。
(ハ)適正な配光性能を持つように調整されたとき、上
記水準器が水平を示すよう、光軸と平行な垂直面内にお
ける傾動方向の調節が出来るような水準器取付構造とす
る。
(二)上記の調節可能な取付構造として (i)ランプハウジングに光軸とほぼ平行な方向に並べ
て、少なくとも2個の突起を設ける。
(ii)上記の突起は、何らかの方法で高さを調節できる
ようにしておく。そして、上記少なくとも2個の突起に
架け渡した形に水準器を取り付ける。上記の突起をラン
プハウジングの上面に設けておくと、水準器が見易くて
便利である。
上記の構成は本出願人が別途出願中のものである(実願
平1−93406号・以下、先願という)。
上記の先願の構成を適用して、光軸方向と平行に並べた
2個の突起の上に架け渡して水準器を取り付けると、上
記の突起の高さを調整することにより、水準器は光軸と
平行な垂直面内で傾動する。このため、該水準器は光軸
の上下傾動を表示することができる。
而して、出荷検査に際して当該前照灯が正規の配光特性
を示すことを確認した上で、前記の水準器が水平を表示
するように取付状態を調節しておくと、その後、整備工
場において、該水準器が水平を示すように、前照灯の車
体に対する取付状態を調整すれば、前記出荷検査時の配
光特性が再現される。
第7図は上記先願の考案に係る光軸調整装置の一実施例
を設けた前照灯の平面図である。
1はランプハウジング、2は光源バルブである。
前記ランプハウジング1には前面レンズ3が装着され、
かつ、該ランプハウジング1はベース部材11を介して車
体(図示せず)に装着される。
この前照灯の光軸Z−Zと平行な線z′−z′に沿って
水準器15が配設され、ランプハウジング1に取り付けら
れている。
この水準器5を通る垂直面A−Aによる断面を第8図に
示すと共に、該部の分解斜視図を第9図に示す。z′−
z′は光軸と平行な仮想の線である。
水準器15は、水準器の取付板16内に収納して固着されて
いる。15aは気泡、15b(第9図)は目盛りである。
一方、ランプハウジング1の上面に、z′−z′方向に
並べて1対の突起17a,17bを設ける。
上記1対の突起17a,17bに掛け渡して水準器の取付板16
を載せ、取付ネジ18で固定する。
この先願に係る調整装置の使用方法を次に述べる。
前照灯の専門メーカーの出荷検査の際、この前照灯が正
規の配光特性を示すような姿勢に保持し、この状態で水
準器の気泡15aが目盛15bの基準線と一致するように、突
起17a,又は同17bの高さを調節し簡単に封印しておく。
これにより、当該前照灯は自動車車体と無関係に、地球
を基準として正規の調整状態を記憶せしめられる。
上記の突起17a,17bによる調整・封印は、自動車メーカ
ーの出荷検査において行ってもよい。
上述の如く、水準器15の基準目盛り合わせを行った後
は、何らかの事情で光軸調整状態が狂っても、水準器15
の気泡15aが目盛15bの基準線と一致するように当該前照
灯の車体に対する取付関係を調整すれば、該前照灯が正
規の配光特性となるように、光軸調整状態が復元され
る。
上記の作用から明らかなように、先願の考案に係る光軸
調整(調整状態の復元)にはエイマを必要とせず、従っ
てエイミングボスも必要としない。
しかも、スラント形の前照灯であっても別段の不具合を
生じる虞が無い。
その上、複数の突起の上に架け渡して水準器を取り付け
た簡単な構造であるから製造コストが安い。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記の先行技術(未公知の先願の考案を含む)において
は、それぞれの車両用灯具に水準器が装着される。
前記先願の考案に係る光軸調整装置は、エイマを必要と
せず、従ってエイミングボスも必要としないこと等、優
れた実用的効果が得られることが確認されたが、その使
用頻度について考察すると非常に稀である。
即ち、光軸調整が行われるのはこの灯具を記載した車両
の介装時、大修理時、および車検などの大整備時のみで
あって、日常は使用されない。
このように頻度の低い使用のために水準器を装着してお
くことは、省資源の面からも、コスト低減の面からも、
機器軽量化の面からも、あまり好ましくない。
本考案は以上の事情に鑑みて為されたもので、エイマや
エイミングボスを必要としない事などの先願の考案の長
所を損うことなく、車両用灯具の光軸を調整し得る、軽
量,安価な装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕 上記の目的を達成するため、本考案は、 ランプハウジング内に凹面反射鏡を設けると共に、該反
射鏡を焦点付近に光源バルブを位置せしめた車両用灯具
におけるランプハウジング及び反射鏡の少なくとも何れ
か一方を、車両の固定部材に対して傾動自在に支承した
光軸調整装置において、 上記の傾動自在に支承されたランプハウジング及び反射
鏡の少なくとも一方の部材に、基準面を有する位置決め
用の部材が突設されており、 上記の基準面は当該灯具の光軸と平行で、かつ水平面に
対して僅かに傾斜する面であることを特徴とする。
〔作用〕
上記の構成によれば、ランプハウジング又は凹面反射鏡
に突設された位置決め用部材の基準面の上に、汎用の小
形水準器を置くと、この灯具の光軸が水平になっている
か否かを検知することが出来る。
水準器が水平を示さなければ、該水準器が水平を示すよ
うに灯具の光軸を調整すれば、正しい調整状態が復元さ
れる。
〔実施例〕
第1図は本考案に係る光軸調整装置の一実施例を示す。
本例は凹面反射鏡20をランプハウジング(図示せず)に
対して傾動せしめる構造の車両用灯具に本考案を適用し
たものである。
凹面反射鏡20の外面の側方に設けられた座20aに、1対
の位置決め用部材であるアーム21,22が突設されてい
る。
本考案を実施する際、前記の座20aの面が光軸Zとほぼ
平行なように構成しておくと好都合である。
前記一対のアーム21,22の上面にそれぞれ基準面21a,22a
が形成されている。
上記一対の基準面21a,22aは、光軸Zと平行な仮想の平
面Pに沿うように構成されている。
上記仮想の平面Pは、水平に比して若干の傾斜を与えら
れて設定されている。
この基準面は、小形の汎用水準器23を載置するためのも
のである。
上記の基準面21a,22aを形成する平面Pが光軸Zと平行
であること、及び、水平に比して傾斜していることの意
義と効果について次に述べる。
光軸Zが水平になっているか否かを、位置決め部材であ
るアーム上に載置された汎用水準器23によって検査する
には、例えば第2図に示すごとく、光軸に平行で水平な
頂面24aを有するアーム24を構成しても目的を達成する
ことができる。
しかし、このように、凹面反射鏡20の側面に直角に突出
するアーム24は、合成樹脂材よって一体成形することが
容易でなく、金型構成が複雑となり、製造コストが割高
となる。
これに比して本例は第3図に示すように、位置決め部材
であるアーム21,22の頂面に形成した基準面21a,22aが水
平面に比して傾斜していると、射出成形における抜き勾
配が得られるので成形が容易でコストが安い。
しかも、この基準面21a,21bが光軸と平行であれば、そ
の上に載置した小形の汎用水準器23によって光軸が平行
であるか否かを検査することができる。
第4図は、1対の位置決め部材であるアーム21,22の基
準面21a,22aの上に小形の汎用水準器23を載置した状態
を示す斜視図である。
図示の座標軸zは、光軸Zに平行な補助座標軸である。
xはz軸に直角な水平軸、yは垂直軸である。
本実施例は、以上のようにして適宜の水準器を用いて光
軸が水平になっているか否かを検知することができ、エ
イマやエイミングボスを必要としない。
その上、専用の水準器を装着しておく必要が無いので灯
具重量を著しくは増加させることが無い。
〔考案の効果〕
本考案に係る車両用灯具の光軸調整装置によれば、エイ
マを用いる必要が無く、小形の汎用水準器を用いて光軸
方向を正しい調整状態に復元させることができる。
したがって、車両用灯具にエイミングボスを設けておく
必要も無い。
そして、水準器を常時装着しておかないので、灯具の重
量を著しく増加せしめることが無く、また水準器に相当
する分の部品コストが節約されて低コストである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る光軸調整装置の斜視図である。 第2図および第3図は上記実施例の作用,効果の説明図
である。 第4図は上記実施例の使用状態を示す斜視図である。 第5図および第6図は車両用灯具における光軸の調整を
説明するための説明図である。 第7図ないし第9図は先願の考案に係る光軸調整装置の
説明図である。 20……凹面反射鏡、21,22……位置決め部材であるアー
ム、21a,22a……基準面、23……水準器、P……光軸に
平行で、水平に比して傾斜した仮想の面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランプハウジング内に凹面反射鏡を設ける
    と共に、該反射鏡の焦点付近に光源バルブを位置せしめ
    た車両用灯具におけるランプハウジング及び反射鏡の少
    なくとも何れか一方を、車両の固定部材に対して傾動自
    在に支承した光軸調整装置において、 上記の傾動自在に支承されたランプハウジング及び反射
    鏡の少なくとも一方の部材に、基準面を有する位置決め
    用の部材が突設されており、 上記の基準面は当該灯具の光軸と平行で、かつ水平面に
    対して僅かに傾斜する面であることを特徴とする、車両
    用灯具の光軸調整装置。
JP3273590U 1990-03-30 1990-03-30 車両用灯具の光軸調整装置 Expired - Lifetime JPH0716246Y2 (ja)

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