JPH07162379A - 無線通信装置及びその送受信特性測定用アダプタ - Google Patents

無線通信装置及びその送受信特性測定用アダプタ

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JPH07162379A
JPH07162379A JP5311561A JP31156193A JPH07162379A JP H07162379 A JPH07162379 A JP H07162379A JP 5311561 A JP5311561 A JP 5311561A JP 31156193 A JP31156193 A JP 31156193A JP H07162379 A JPH07162379 A JP H07162379A
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test mode
transmission
wireless communication
communication device
reception
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JP5311561A
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Atsushi Tanzawa
淳 丹澤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無線通信装置の送受信特性試験を能率良く行
なえるようにする。 【構成】 試験モード指定スイッチ4で送信特性試験モ
ードが指定されると、TDMA部35とMODEM部3
4とによってバーストRF信号を生成し、バーストRF
信号出入力端子5を介して接続された送信特性測定装置
へ出力する。また、受信特性試験モードが指定される
と、バーストRF出入力信号端子5を介して接続された
外部SG21からバーストRF信号を入力し、RX部3
2で中間周波数に変換し、MODEM部34で復調し、
TDMA部35でスロットデータのうち復調データのみ
を復調データ出力端子6から、この復調データに同期す
るバーストクロック信号をバーストクロック出力端子7
からそれぞれ誤り率計へ出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、時分割多重方式によ
る無線送受信を行なう無線通信装置と、その送受信特性
を測定する際に使用する送受信特性測定用アダプタとに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、第2世代コードレス電話システム
(パーソナルハンディホーン)と呼ばれる無線通信装置
が多用されているが、この無線通信装置は、例えば、時
分割多重方式(TDMA方式)による無線によるデータ
の送受信を行なえる。従来、このような無線通信装置の
送受信特性試験を行なうには、無線通信装置に送受信特
性を測定する装置を接続して試験を行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
無線通信装置の送受信特性試験を行なうときには、例え
ば、PCB単位で無線通信装置と送受信特性を測定する
装置を接続する作業が煩雑なものになり、誤接続を起こ
しやすいという問題があった。また、誤接続をしてしま
うと無線通信装置の送受信特性試験に手間取り、試験効
率(検査効率)が低下する問題もあった。
【0004】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、無線通信装置の送受信特性試験を能率良く行な
えるようにして、製品検査効率を向上させて無線通信装
置の生産性を高められるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、時分割多重方式による無線送受信手段を
備えた無線通信装置において、送信特性試験モードと受
信特性試験モードのいずれかを指定する試験モード指定
スイッチと、その試験モード指定スイッチによって送信
特性試験モードが指定されたときに送信特性試験用の高
周波信号を出力し、受信特性試験モードと指定されたと
きに受信特性試験用の高周波信号を入力する出入力端子
と、その端子から入力される高周波信号を復調した復調
データを出力する第1の出力端子と、その復調データと
同期したクロック信号を出力する第2の出力端子を設け
たものである。
【0006】また、上記無線通信装置に装着されたとき
に、その無線通信装置の出入力端子及び第1,第2の出
力端子とそれぞれ接続される入出力端子及び第1,第2
の入力端子と、外部からの操作に応じて送信特性試験モ
ードと受信特性試験モードのいずれかを選択する試験モ
ード選択スイッチを備え、上記入出力端子が、上記試験
モード選択スイッチが送信特性試験モードを選択してい
るときには送信特性測定装置に、受信特性試験モードを
選択しているときには受信特性試験用の高周波信号を出
力する信号出力装置にそれぞれ接続され、上記第1,第
2の入力端子が、上記無線通信装置から入力される復調
データ及びクロック信号に基づいて受信特性を測定する
誤り率測定装置に接続されるようにした送受信特性測定
用アダプタも提供する。
【0007】この送受信特性測定用アダプタにおいて、
上記無線通信装置に装着されたときに、上記試験モード
選択スイッチの選択状態に上記試験モード指定スイッチ
を連動させる手段を設けるとよい。
【0008】一方、上記無線通信装置において、上記試
験モード指定スイッチによって送信特性試験モード又は
受信特性試験モードのいずれか一方が指定されている状
態のときにのみ電源を投入して試験モードに移行させる
手段を設けたり、電源投入後に上記試験モード指定スイ
ッチによる指定が変更されたとき、その変更指定を無効
にして禁止オペレーションの旨のメッセージを告知する
手段を設けたりするとよい。
【0009】さらにまた、アンテナ給電線及び時分割多
重方式による無線送受信手段を備えた無線通信装置にお
いて、外部からの操作に応じて試験モードを選択する試
験モード選択スイッチと、送信又は受信特性試験用の高
周波信号を出力又は入力する出入力端子と、その端子か
ら入力される高周波信号を復調した復調データを出力す
る第1の出力端子と、その復調データと同期したクロッ
ク信号を出力する第2の出力端子とを筐体の外面に設
け、上記試験モード選択スイッチによって試験モードが
選択されたとき、上記無線送受信手段への負荷を上記ア
ンテナ給電線から上記出入力端子へ切り換える負荷切換
スイッチと、その試験モードが選択されたときに送信特
性試験モードと受信特性試験モードとを一定時間ずつ実
行する手段とを備え、その手段により送信特性試験モー
ド実行時には上記出入力端子から送信特性試験用の高周
波信号を出力し、受信特性試験モード実行時には上記出
入力端子から受信特性試験用の高周波信号を入力すると
共に上記第1の出力端子から上記復調データを、上記第
2の出力端子から上記クロック信号をそれぞれ出力する
ようにしたものも提供する。
【0010】そして、上記無線通信装置において、送信
特性試験モードと受信特性試験モードのいずれの試験モ
ードを実行中であるかを告知する手段を設けるとよい。
【0011】
【作用】この発明による無線通信装置は、試験モード指
定スイッチによって送信特性試験モードが指定されたと
きには出入力端子へ送信特性試験用の高周波信号を出力
し、受信特性試験モードが指定されたときには出入力端
子から受信特性試験用の高周波信号を入力して、その入
力される高周波信号を復調した復調データを第1の出力
端子へ出力し、その復調データと同期したクロック信号
を第2の出力端子へ出力するので、送信及び受信特性を
測定する装置を簡単に接続して送受信特性試験を行なう
ことができる。
【0012】また、この発明による送受信特性測定用ア
ダプタは、上記無線通信装置に装着されたときに、入出
力端子及び第1,第2の入力端子が無線通信装置の出入
力端子及び第1,第2の出力端子とそれぞれ接続し、試
験モード選択スイッチによって外部からの操作に応じて
送信特性試験モードを選択しているときには上記入出力
端子を送信特性測定装置に、受信特性試験モードを選択
しているときには上記入出力端子を受信特性試験用の高
周波信号を出力する信号出力装置にそれぞれ接続し、無
線通信装置から入力される復調データ及びクロック信号
に基づいて受信特性を測定する誤り率測定装置を上記第
1,第2の入力端子に接続するようにしたので、無線通
信装置に送信及び受信特性を測定する装置を簡単に接続
させて送受信特性試験を行なうことができる。
【0013】また、その送受信特性測定用アダプタを無
線通信装置に装着したときに、試験モード選択スイッチ
の選択状態に試験モード指定スイッチを連動させるよう
にすれば、無線通信装置に対する送信特性試験モードと
受信特性試験モードの指定を簡単に行なえる。
【0014】さらに、無線通信装置の試験モード指定ス
イッチによって送信特性試験モード又は受信特性試験モ
ードのいずれか一方が指定されている状態のときにのみ
電源を投入して試験モードに移行させるようにすれば、
試験モード指定スイッチが指定されていないときには試
験モード行なわせないようにすることができる。
【0015】また、電源投入後に試験モード指定スイッ
チによる指定が変更されたとき、その変更指定を無効に
して禁止オペレーションの旨のメッセージを告知するよ
うにすれば、電源投入後の試験モード変更を禁止させる
ことができる。
【0016】さらにまた、外部からの操作に応じて試験
モード選択スイッチによって試験モードが選択されたと
き、無線送受信の負荷をアンテナ給電線から出入力端子
へ切り換え、その試験モードが選択されたときに送信特
性試験モードと受信特性試験モードとを一定時間ずつ実
行して、送信特性試験モード実行時には出入力端子から
送信特性試験用の高周波信号を出力し、受信特性試験モ
ード実行時には出入力端子から受信特性試験用の高周波
信号を入力すると共に第1の出力端子から復調データ
を、第2の出力端子から復調データと同期したクロック
信号をそれぞれ出力するようにすれば、無線通信装置に
送信及び受信特性を測定する装置を簡単に接続させて送
受信特性試験自動的に行なうことができる。
【0017】そして、無線通信装置が送信特性試験モー
ドと受信特性試験モードのいずれの試験モードを実行中
であるかを告知するようにすれば、使用者は送信及び受
信特性のいずれの試験が行なわれているかを容易に知る
ことができる。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図2はこの発明の第1実施例である無
線通信装置とその送受信特性測定用アダプタの外観斜視
図である。この無線通信装置1は、通常の無線通信の際
の各種の指示や調整のためのボタン(図示を省略してい
る)を備えている。
【0019】また、この無線通信装置1の筐体の上面に
はアンテナ2を、前面にはLCD等のディスプレイであ
る表示部3を、側面Xに試験モード指定スイッチ(S
W)4の一対のスイッチ4a,4bの操作部,バースト
RF信号出入力端子5,復調データ出力端子6,バース
トクロック出力端子7をそれぞれ備えており、試験モー
ド指定スイッチ4の一方のスイッチ4aは受信特性試験
を指定するスイッチであり、他方のスイッチ4bは送信
特性試験を指定するスイッチである。なお、これらのス
イッチ4a,4bの操作部は実際には側面Xから引込ん
だ位置に配置されている。
【0020】一方、送受信特性測定用アダプタ10は上
記の無線通信装置1の送受信特性試験を行なうときに用
いるアダプタであり、その筐体の前面には後述する試験
モード選択スイッチの操作部11aを、側面Yにバース
トRF信号入出力端子12,復調データ入力端子13,
バーストクロック入力端子14,突出部15を備えてお
り、突出部5aと5bはそれぞれ無線通信装置1に対し
て受信特性試験を指定するためのものである。
【0021】また、側面Zには送信機テスタ20を接続
する端子16,外部シグナルジェネレータ(SG)21
を接続する端子17,誤り率計22を接続する端子1
8,19をそれぞれ備えている。
【0022】この送受信特性測定用アダプタ10のバー
ストRF信号入出力端子12,復調データ入力端子1
3,バーストクロック入力端子14は、上記無線通信装
置1のバーストRF信号出入力端子5,復調データ出力
端子6,バーストクロック出力端子7とそれぞれ接続
し、突出部15aと15bは試験モード指定スイッチ4
の一対のスイッチ4aと4bの各操作部にそれぞれ対向
するように配置されてる。
【0023】そして、無線通信装置1の送受信特性試験
を行なう際、端子16に送信機テスタ20を、端子17
に外部SG21を、端子18と19に誤り率計22をそ
れぞれ接続して、側面Yを無線通信装置1の側面Xに対
向させて密着するように装着する。
【0024】そして、送受信特性測定用アダプタ10の
操作部材11aを押込み操作して送信特性試験モードを
選択する位置すると、突出部15bを介して無線通信装
置1のスイッチ4bをONにして送信特性試験モードを
指定し、操作部材11を引出し操作して受信特性試験モ
ードを選択する位置にすると、突出部15aを介して無
線通信装置1のスイッチ4aをONにして受信特性試験
モードを指定することができる。
【0025】図3乃至図5は、送受信特性測定用アダプ
タ10の内部構成を示す図である。図3は試験モード選
択スイッチ11の操作部材11aが通常通信モードのポ
ジションにあるときの状態を示す図、図4はそれが送信
特性試験モードのポジションにあるときの状態を示す
図、図5はそれが受信特性試験モードのポジションにあ
るときの状態を示す図である。
【0026】この送受信特性測定用アダプタ10は、操
作部材11aの先端部にトグルレバー40を介して一対
の突出部15aと15bが枢着されており、操作部材1
1aが矢示C方向に移動すると、トグルレバー40が図
4又は図5に示すように傾いて、突出部15a,15b
の一方を突出させ、他方を引っ込める。
【0027】この操作部材11aの先端Sが移動する方
向(矢示C方向)の前方には、固定及び可動の導電部材
11bと11cが平行して対向するように配置されてお
り、これらによって試験モード選択スイッチ11を構成
している。そして、操作部材11aの先端Sが矢示C方
向に移動すると、可動の導電部材11bの接点Pが固定
の導電部材11cと接触(ON)したり離れ(OFF)
たりする。
【0028】この試験モード選択スイッチ11の導電部
材11bと11cは、電源DCと送受信特性試験モード
切換スイッチを構成する同軸リレー43とに接続されて
おり、その同軸リレー43の固定接点A,Bに端子1
6,17がそれぞれ結線され、電磁コイル46によって
可動接点45が固定接点A又はBに切替わる。
【0029】そして、可動接点45が固定接点Aに切り
替わったときにはバーストRF信号出入力端子12から
出力されるバーストRF信号をバーストRF信号出入力
端子12から入力して端子16に接続されている送信機
テスタ20へ出力させることができ、また、可動接点4
5が固定接点Bに切り替わったときには端子17に接続
されている外部SG21から出力されるバーストRF信
号を入力してバーストRF信号出入力端子12から無線
通信装置1へ入力させることができる。
【0030】さらに、復調データ入力端子13と端子1
8が、バーストクロック入力端子14と端子19がそれ
ぞれ結線されており、復調データ入力端子13から入力
された復調データを端子18に接続された誤り率計22
へ出力することができ、バーストクロック入力端子14
から入力されたクロック信号を誤り率計22へ出力する
ことができる。
【0031】上述した試験モード選択スイッチ11と同
軸リレー43及び突出部15aと15bの動作について
説明する。図3に示すように、試験モード選択スイッチ
11の操作部材11aが通常通信モードのポジションに
あるときには、突出部15a,15bが共に中立位置に
あり、無線通信装置1の試験モード指定スイッチ4の各
スイッチ4a,4bの操作部に当接せず、試験モードを
指定しない。
【0032】この状態から図4に示すように、試験モー
ド選択スイッチ11の操作部材11aを押し込んで送信
特性測定モードのポジションにすると、突出部15bが
突出して無線通信装置1の試験モード指定スイッチ4の
スイッチ4bをその操作部を押してONにし、送信特性
試験モードを指定させる。
【0033】また、試験モード選択スイッチ11がON
になって同軸リレー43の電磁コイル46に通電するた
め、可動接点45が固定接点A側に切り替わる。したが
って、この送受信特性測定アダプタ10によって、簡単
に無線通信装置1に送信特性試験を実行させることがで
き、無線通信装置1の送信特性試験によって出力された
バーストRF信号を送信機テスタ20へ入力させること
ができる。
【0034】一方、図5に示すように、試験モード選択
スイッチ11の操作部11aを引出して受信特性測定モ
ードのポジションにすると、突出部15aが突出して無
線通信装置1の試験モード指定スイッチ4のスイッチ4
aをその操作部を押してONにし、受信特性試験モード
を指定させる。
【0035】このとき、試験モード選択スイッチ11は
OFFになり、同軸リレー43の電磁コイル46の通電
が断たれるため、可動接点45は固定接点B側に切替わ
る。そして、端子17に接続された外部SG21から出
力されるバーストRF信号をバーストRF信号入出力端
子12を介して無線通信装置1に入力させる。無線通信
装置1では、そのバーストRF信号によって受信特性試
験を実行し、復調データ及びそれと同期するバーストク
ロック信号を出力する。
【0036】そして、送受信特性測定アダプタ10は、
その復調データを復調データ入力端子13から入力して
端子18に接続されている誤り率計22へ出力し、その
復調データと同期するクロック信号をバーストクロック
出力端子14から入力して端子19に接続されている誤
り率計22へ出力することができる。
【0037】つまり、バーストRF信号入出力端子1
2,復調データ入力端子13,バーストクロック入力端
子14は、無線通信装置1の出入力端子及び第1,第2
の出力端子とそれぞれ接続される入出力端子及び第1,
第2の入力端子である。このように、試験モード選択ス
イッチ11は、その操作部材11aに対する外部からの
操作に応じて送信特性試験モードと受信特性試験モード
のいずれかを選択する。
【0038】バーストRF入出力端子12は、試験モー
ド選択スイッチ11が送信特性試験モードを選択してい
るときには送信特性測定装置である送信機テスタ20
に、受信特性試験モードを選択しているときには受信特
性試験用の高周波信号を出力する信号出力装置である外
部SG21にそれぞれ接続する。
【0039】そして、それぞれ第1,第2の入力端子で
ある復調データ入力端子13とバーストクロック入力端
子14とが、無線通信装置1から入力される復調データ
及びクロック信号に基づいて受信特性を測定する誤り率
測定装置である誤り率計22に接続するようにしてい
る。また、突出部15aと15b,部材40は、試験モ
ード選択スイッチ11の選択状態に無線通信装置1の試
験モード指定スイッチ4のスイッチ4aと4bを連動さ
せる手段である。
【0040】なお、送受信特性測定用アダプタ10側の
各端子と突出部を突起状に形成し、無線通信装置1の対
応する端子とスイッチに嵌合するようにすれば、送受信
特性測定用アダプタ10を無線通信装置1に装着し易く
なり、無線通信装置1の側面Xに無用な突起を設ける必
要がないので取り扱いやすくなる。また、上述した無線
通信装置1と送受信特性測定用アダプタ10のスイッチ
や端子の配置は一例であり、なるべく使用者が扱いやす
いような配置や形状にするとよい。
【0041】図1は、無線通信装置1の内部構成を示す
ブロック図である。この無線通信装置1は、RF部3
0,モデム(MODEM)部34,時分割多重(TDM
A)部35,ユーザインタフェイス(USER−I/
F)部36,CPU37を備えており、RF部30は、
負荷切換スイッチ(SW)31,RX部32,TX部3
3からなる。
【0042】試験モード指定スイッチ4は2極構成であ
り、極1と2の値がOFF,OFFのとき通常通信モー
ドであり、そのとき、CPU7は負荷切換スイッチ31
をアンテナ2側に接続している。また、OFF,ONの
とき送信特性試験モード、ON,OFFのとき受信特性
試験モードであり、そのとき、CPU7は負荷切換スイ
ッチ31をバーストRF信号出入力端子5側に接続して
いる。さらに、ON,ONのとき現在のモードから変化
しない。
【0043】無線通信装置1は、CPU37が、試験モ
ード指定スイッチ4によって送信特性試験モード又は受
信特性試験モードのいずれか一方が指定されている状態
のときにのみ電源を投入して試験モードに移行する。ま
た、CPU37は、電源投入後に試験モード指定スイッ
チ4による指定が変更されたとき、その変更指定を無効
にして表示部3に禁止オペレーションを示すメッセー
ジ、例えば、「スイッチ操作は禁止です」を表示して使
用者にスイッチ操作禁止を告知する。
【0044】無線通信装置1は、送信特性試験モードで
は、CPU37はTDMA部35より情報チャネルI
(TCH)にPN9段の変調信号を与え、240ビット
(bit)長の送信スロットデータをSD経由でMOD
EM部34へ送り出す。このときのデータ転送速度は、
例えば、384KBPSである。
【0045】MODEM部34は、その受けた送信スロ
ットデータをπ/4シフトQPSK変調し、Iチャネ
ル,Qチャネルの直交変調データをRF部30のTX部
33に送り、1.9GHz帯の高周波信号(バーストRF
信号)を生成し、バーストRF信号出入力端子5より出
力する。そして、CPU37はこの送信特性試験モード
実行中は表示部3に送信特性試験を実行中であることを
示すメッセージ、例えば、「送信特性試験実施中」を表
示し、使用者に知らせる。
【0046】図6は通信用物理スロットとバーストRF
信号の対応関係を示す図であり、(a)はバーストRF
信号を、(b)は制御用スロットを、(c)は通信用ス
ロットをそれぞれ示している。図6の(a)(b)
(c)に示すように、バーストRF信号を、例えば、5
msecインタバルで順次出力し、バーストRF信号出入力
信号端子5に送受信特性測定用アダプタ10を介して接
続された送信機テスタ20へ入力させて、この無線通信
装置1の送信特性を測定することが可能となる。
【0047】一方、受信特性試験モードでは、送受信特
性測定用アダプタ10を介して外部SG21をバースト
RF出入力信号端子5に接続し、その外部SG21によ
って出力されるπ/4シフトQPSK変調されたバース
トRF信号を入力する。この場合に受信したバーストR
F信号も、送信特性試験モードの場合と同様に情報チャ
ネルI(TCH)にPN9段の変調信号を与えたスロッ
トデータを外部SG21によってデジタル変調したもの
である。
【0048】そのバーストRF信号をRF部30のRX
部32へ送り込んでダウンコンバートして中間周波数
(IF=10.7MHz)に変換し、MODEM部34に
送り込んで復調し、RD経由で復調されたベースバンド
信号としてTDMA部35に送り込む。
【0049】図7は通信用物理スロットのフォーマット
を示す図であり、(a)はスロットデータのフォーマッ
トを、(b)はTCHのフォーマットを示している。同
図の(a)に示すように、例えば、復調されたベースバ
ンド信号はスロットデータのフォーマット化がされてい
るが、ランプビット(R)とガードビット(G)は含ま
ず220ビット(170シンボル)の長さである。この
ときのRD上のデータ転送速度も送信の場合と同様に3
84KBPSとする。
【0050】また、図7の(b)に示すように、TDM
A部35は、スロットデータのうち情報チャネルI(T
CH)部のみを復調データ出力端子6から出力する。ま
た、このデータに同期する384KBPSのクロック
(バーストクロック信号)をバーストクロック出力端子
7から出力する。
【0051】但し、この場合バーストクロック信号は情
報チャネルI(TCH)が出力されている期間のみ出力
する。そして、CPU37はこの受信特性試験モード実
行中は表示部3に受信特性試験を実行中であることを示
すメッセージ、例えば、「受信特性試験実施中」を表示
し、使用者に知らせる。
【0052】したがって、復調データ出力端子6及びバ
ーストクロック出力端子7に、送受信特性測定用アダプ
タ10を介して誤り率測定装置の誤り率計22を接続
し、その誤り率計22へ復調データとバーストクロック
信号を入力させ、この無線通信装置1の受信特性を測定
させることができる。
【0053】つまり、アンテナ2,RF部30,MOD
EM部34,TDMA部35,及びCPU37は、時分
割多重方式による無線送受信手段である。試験モード指
定スイッチ4は、送信特性試験モードと受信特性試験モ
ードのいずれかを指定する。
【0054】バーストRF信号出入力端子5は、試験モ
ード指定スイッチ4によって送信特性試験モードが指定
されたときに送信特性試験用の高周波信号を出力し、受
信特性試験モードと指定されたときに受信特性試験用の
高周波信号を入力する出入力端子である。
【0055】復調データ出力端子6は、バーストRF信
号出入力端子5から入力される高周波信号を復調した復
調データを出力する第1の出力端子であり、バーストク
ロック出力端子7は、その復調データと同期したクロッ
ク信号を出力する第2の出力端子である。
【0056】CPU37は、試験モード指定スイッチ4
によって送信特性試験モード又は受信特性試験モードの
いずれか一方が指定されている状態のときにのみ電源を
投入して試験モードに移行させる手段である。表示部3
は、電源投入後に試験モード指定スイッチ4による指定
が変更されたとき、その変更指定を無効にして禁止オペ
レーションの旨のメッセージを告知する手段である。
【0057】図8及び図9は無線通信装置1のCPU3
7の処理を示すフローチャートであり、図8は電源OF
FからONの後、又はハードリセット後の処理ルーチン
を示し、図9はソフトウェアタイマ割り込み処理を示し
ている。
【0058】図8に示すように、電源OFFからONの
後、又はハードリセット後、ステップ1で各種イニシャ
ライズ処理を行ない、ステップ2で試験モード指定スイ
ッチ4がOFF,OFF(スイッチ4aと4bが共にO
FF状態)か否かを判断して、OFF,OFFならステ
ップ3へ進んで負荷切換スイッチ31をアンテナ2側に
切り換えて設定し、ステップ4でソフトウェアタイマを
起動して通常の通信処理に移行する。
【0059】一方、ステップ2で試験モード指定スイッ
チ4がOFF,OFFでなければ、ステップ5へ進んで
負荷切換スイッチ31をバーストRF信号出入力端子5
側に切り換え、ステップ6で試験モード指定スイッチ4
がOFF,ON(スイッチ4aと4bがそれぞれOF
F,ON状態)か否かを判断して、OFF,ONならス
テップ7へ進んで送信特性試験モードに切り換え、送信
特性試験用のスロットデータを生成する。
【0060】その後、TDMA部35に制御を行なわ
せ、ステップ8でMODEM部34とRF部30によっ
て生成されたスロットデータを基にした送信特性試験用
の高周波信号であるバーストRF信号をバーストRF信
号出入力端子5へ出力し、ステップ9で5msecのインタ
バルを空けて、ステップ2の試験モード指定スイッチ4
がOFF,OFFを判断する処理へ戻る。
【0061】また、ステップ6の試験モード指定スイッ
チ4がOFF,ONか否かの判断でOFF,ONでなけ
れば、ステップ10へ進んで試験モード指定スイッチ4
がON,OFF(スイッチ4aと4bがそれぞれON,
OFF状態)か否かを判断して、ON,OFFでなけれ
ばステップ2の試験モード指定スイッチ4がOFF,O
FFを判断する処理へ戻る。
【0062】一方、ステップ10の試験モード指定スイ
ッチ4がON,OFFなら、受信特性試験モードに切り
換え、ステップ11でバーストRF信号出入力端子5か
ら入力した外部SG21からのバーストRF信号をRF
部30,MODEM部34によって復調し、ステップ1
2でTDMA部34により情報チャネルI(TCH)と
バーストクロック信号をそれぞれ復調データ出力端子6
とバーストクロック出力端子7から出力し、ステップ2
で試験モード指定スイッチ4がOFF,OFFを判断す
る処理へ戻る。
【0063】図9に示すように、ソフトウェアタイマ割
り込み処理では、ステップ20で試験モード指定スイッ
チ4aと4bがOFF,OFFか否かを判断して、OF
F,OFFならステップ21へ進んでその他のチェック
(Check)処理を行なってEXITし、OFF,O
FFでなければステップ22へ進んで表示部3に「スイ
ッチソウサキンシ」と1〜2秒表示して、その他のチェ
ック(Check)処理を行なってEXITする。
【0064】次に、この第1実施例の無線通信装置及び
送受信特性測定用アダプタの効果を列挙する。 (1)この送受信特性測定用アダプタは、無線通信装置
に取り付けて送信特性試験モード又は受信特性試験モー
ドを与えることができるので、無線通信装置(DUT)
に対して直接に試験モードを指定する操作が必要無くな
り、無線通信装置に対する試験モード設定を簡単に行な
える。したがって、無線通信装置の送受信特性試験の検
査効率を大幅に向上させることが期待できる。
【0065】(2)この無線通信装置は、試験モード指
定スイッチに与えられた送信特性又は受信特性のいずれ
かの試験モードを判定し、「ソウシン(ジュシン)トク
セイシケンチュウ」等のメッセージによる告知を表示す
るので、使用者(測定者)は無線通信装置が確実に送信
特性試験モード又は受信特性試験モードに入ったことを
認識することができ、送受信特性測定用アダプタに接続
されている送信機テスタ,外部SG,誤り率計等の送受
信特性測定装置の測定結果を注視することができ、測定
試験にのみ集中することができる。
【0066】(3)例えば、告知表示があるのに送信機
テスタの測定結果が合格値以外であれば、直ちにCPU
のTDMA部,MODEM部,RF部等のいずれか、ま
たは、それらを結合している部分が不完全な状態にある
といういうようなことを推察することができ、無線通信
装置の送受信特性試験の検査効率を大幅に向上させるこ
とが期待できる。
【0067】(4)この無線通信装置の利用者が通信中
に誤って試験モード指定スイッチを押下してしまって
も、試験モードに入ってしまうことがなく、フェールセ
ーフ効果がある。例えば、通常の通信処理に入った後は
試験モードに入らないようにすることも容易に行なえ
る。
【0068】(5)この無線通信装置の筐体表面に送受
信特性測定用アダプタのスイッチと各端子と接続するた
めのスイッチと各端子を設けてあるので、送受信特性測
定用アダプタとスイッチ及び各端子同士が嵌合すること
で送受信特性測定用アダプタの装着を大幅に簡略化させ
ることができ、送受信特性試験を能率良く行なえる。
【0069】(6)無線通信装置のPCB単体ではな
く、無線通信装置(DUT)の全体を組立てた後にその
送受信特性値試験を行なうことが可能になり、無線通信
装置の各ユニット組立て時に発生する可能性のある接続
不良等の不具合を発見し易くなり、例えば、無線通信装
置を製作した後の出荷不良の防止に役立てることができ
る。
【0070】(7)この無線通信装置の利用者に対し
て、通常は試験モード指定スイッチの操作を行なえない
禁止事項であることを強くアピールできる。これは、使
用者が試験モード指定スイッチを何か細いものでつっつ
きながら電源を再投入すれば試験モードにすることがで
き、そのようなとき、それまでの通信経緯は全てリセッ
トされてしまって、利用者が混乱する可能性があるの
で、このような混乱を避けるためにも禁止操作は強くア
ピールする必要が有るためである。
【0071】(8)無線通信装置の試験モード指定スイ
ッチを介して送受信特性試験モード切換スイッチと送受
信特性測定用アダプタの試験モード選択スイッチを連動
させることにより、送信特性試験モードの場合は無線通
信装置のバーストRF信号出入力端子に対して送信機テ
スタをアサインし、受信特性試験モードの場合にはバー
ストRF信号出入力端子に対して外部SGをアサインす
るので、測定者が自らスイッチを切り換えて送信機テス
タと外部SGへのアサインを切り換える必要が無く、ス
イッチのセッティングのみで無線通信装置に対する試験
モードと送受信特性測定装置のアサインが同時に行なえ
る。したがって、無線通信装置の送受信特性試験の検査
効率を向上させることができる。
【0072】次に、この発明の第2実施例について説明
する。図10はこの第2実施例の無線通信装置の外観斜
視図である。この無線通信装置1は、通常の無線通信の
際の各種の指示や調整のためのボタン(図示を省略して
いる)を備えている。
【0073】また、この無線通信装置1の筐体の外面に
は、その上面にはアンテナ2を、前面にはLCD等のデ
ィスプレイである表示部3を、側面に試験モード選択ス
イッチ(SW)50,バーストRF信号出入力端子5,
復調データ出力端子6,バーストクロック出力端子7を
それぞれ備えている。
【0074】バーストRF信号出入力端子5には、送受
信切換スイッチ(SW)51を接続し、その送受信切換
SW51には減衰器52を介してスペクトラムアナライ
ザ53と、外部SG21が接続されており、復調データ
出力端子6,バーストクロック出力端子7には、誤り率
計22が接続されている。
【0075】減衰器18は、無線通信装置1から出力さ
れるバーストRF信号を減衰してスペクトラムアナライ
ザ53へ出力し、スペクトラムアナライザ53は、その
バーストRF信号によって無線通信装置1の送信特性を
測定する。なお、この実施例では、スペクトラムアナラ
イザ53を使用しているが、その他の送信特性測定装置
を用いても良い。
【0076】送受信切換スイッチ(SW)51は、オペ
レータの操作によって可動接点54を固定接点A又はB
へ切り換え、無線通信装置1のバーストRF信号出入力
端子5に対して減衰器52を介したスペクトラムアナラ
イザ53と、外部SG21との接続を切り換える。
【0077】試験モード選択スイッチ50は、オペレー
タの操作によって送受信特性試験モードを選択するスイ
ッチであり、例えば、トグルスイッチ,スライドスイッ
チ,押しボタンスイッチなどにするとよいが、誤ってス
イッチが入力されないような形式のものにすると直良
い。
【0078】図11は無線通信装置1の内部構成を示す
ブロック図である。この無線通信装置1は、第1実施例
で示した無線通信装置1の内部構成と略同じであり、試
験モード指定スイッチ4に代えて外部からの操作に応じ
て試験モードを選択する試験モード選択スイッチ50を
備えており、アンテナ給電線及び時分割多重方式による
無線送受信手段を備えている。
【0079】そして、バーストRF信号出入力端子5
は、送信又は受信特性試験用の高周波信号を出力又は入
力する出入力端子であり、復調データ出力端子6は、バ
ーストRF信号出入力端子5から入力される高周波信号
を復調した復調データを出力する第1の出力端子であ
り、バーストクロック出力端子7は、復調データと同期
したクロック信号を出力する第2の出力端子である。
【0080】負荷切換スイッチ(SW)31は、試験モ
ード選択スイッチ50によって試験モードが選択された
とき、無線送受信手段への負荷をアンテナ給電線8から
バーストRF信号出入力端子5へ切り換える。
【0081】CPU37は、試験モードが選択されたと
きに送信特性試験モードと受信特性試験モードとを一定
時間ずつ実行し、送信特性試験モード実行時にはバース
トRF信号出入力端子5から送信特性試験用の高周波信
号を出力し、受信特性試験モード実行時にはバーストR
F信号出入力端子5から受信特性試験用の高周波信号を
入力すると共に、復調データ出力端子6から復調データ
を、バーストクロック出力端子7からバーストクロック
信号をそれぞれ出力する手段である。表示部3は、送信
特性試験モードと受信特性試験モードのいずれの試験モ
ードを実行中であるかを告知する手段である。
【0082】次に、この第1実施例の無線通信装置1の
送受信特性試験時の操作方法と無線通信装置1の処理を
説明する。オペレータは表示部6に告知された試験モー
ドに従って、無線通信装置1の送信特性試験を行なう際
は送受信切換スイッチ(SW)51をA側に、受信特性
試験を行なう際はB側に切り換えるように操作する。
【0083】まず、オペレータはこの無線通信装置1
に、外部SG21と、減衰器52を介してスペクトラム
アナライザ53とを接続した送受信切換スイッチ51を
バーストRF信号出入力端子5に接続し、復調データ出
力端子6及びバーストクロック出力端子7を誤り率計2
2の所定の端子に接続して、送受信切換スイッチ51を
減衰器52側に切り換える。
【0084】そして、試験モード選択スイッチ(SW)
50をONにすると、CPU37は試験モードを実施す
るために負荷切換スイッチ(SW)31を通常の通信を
行なうアンテナ給電線2の側からバーストRF信号出入
力端子5側に切り換える。負荷切換スイッチ(SW)3
1は、例えば、同軸リレーやICアンテナスイッチ(S
W)を用いると不整合を回避することができて良い。
【0085】その後、CPU37は送信特性試験のモー
ドに移行し、表示部3に送信特性試験モードに移行した
ことを示すメッセージ、例えば、「送信特性試験モー
ド」を表示し、予め決められた一定時間は送信特性試験
を実行する。送信特性試験モードでは、CPU37はT
DMA部35より情報チャネルI(TCH)にPN9段
の変調信号を与え、240ビット長の送信スロットデー
タをSD経由でMODEM部34に送り出す。このとき
のデータ転送速度は384KBPSである。
【0086】MODEM部34は、受けた送信スロット
データをπ/4シフトQPSK変調し、Iチャネル,Q
チャネルの直交変調データをRF部30のTX部33に
送り、1.9GHz帯の高周波信号(バーストRF信号)
を生成し、バーストRF信号出入力端子5より出力す
る。
【0087】通信用物理スロットとバーストRF信号の
対応関係は、図6の(a)(b)(c)に示したように、バ
ーストRF信号を、例えば、5msecインタバルで順次出
力し、これを数秒〜数十秒間行なって、バーストRF信
号出入力信号端子5に接続された送受信切換スイッチ5
1へ出力して、それが減衰器52によって減衰されてス
ペクトラムアナライザ53に入力され、無線通信装置1
の送信特性の測定を可能にする。
【0088】CPU37は、一定時間送信特性試験を実
行すると、次に受信特性試験モードに移行し、表示部3
に受信特性試験モードに移行したことを示すメッセー
ジ、例えば、「受信特性試験モード」を表示し、受信特
性試験を予め決められた一定時間実行する。この送信特
性試験モードから受信特性試験モードに移行する際に
は、オペレータが送受信切換スイッチ51を切り換える
ための短時間のアイドル時間を設けるとよい。
【0089】オペレータによって、送受信切換スイッチ
51が外部SG21側に切り換えられた後、受信特性試
験モードでは、その外部SG21から出力されるπ/4
シフトQPSK変調されたバーストRF信号をバースト
RF出入力信号端子5から入力する。
【0090】この場合に受信したバーストRF信号も送
信特性試験モードの場合と同様に情報チャネルI(TC
H)にPN9段の変調信号を与えたスロットデータをS
Gによりデジタル変調したものである。
【0091】そのバーストRF信号をRF部30のRX
部32へ送り込むと、ダウンコンバートされて中間周波
数(IF=10.7MHz)に変換され、次に、MODE
M部34へ送り込むと復調されてRD経由で復調された
ベースバンド信号としてTDMA部35へ送り込む。
【0092】通信用物理スロットのフォーマットは、図
7の(a)に示したように、例えば、復調されたベース
バンド信号はスロットデータのフォーマット化がされて
いるが、ランプビット(R)とガードビット(G)は含
まず220ビット(170シンボル)の長さである。こ
のときのRD上のデータ転送速度も送信の場合と同様に
384KBPSとする。
【0093】また、図7の(b)に示したように、TD
MA部35はスロットデータのうち情報チャネルI(T
CH)が出力されている期間のみ出力する。そして、復
調データ出力端子6から誤り率計22へ復調データを出
力し、バーストクロック出力端子7から誤り率計22へ
バーストクロック信号を出力する。したがって、誤り率
計22ではその復調データとバーストクロック信号とに
よって無線通信装置1の受信特性を測定することが可能
になる。
【0094】次に、この第2実施例の無線通信装置の効
果を列挙する。 (1)無線通信装置(DUT)の筐体外周に送受信特性
測定用装置を接続する各端子及び試験モード選択スイッ
チ(SW)を取り付けているので、PCB単位ではな
く、無線通信装置全体を組立てた後にその送受信特性試
験が行なえる。そのため、無線通信装置の全体組立て時
に起因する接続不良等の原因を発見し易くなり、出荷不
良を未然に防止することができる。
【0095】(2)自動的に送信特性試験モードから受
信特性試験モード、あるいは受信特性試験モードから送
信特性試験モードへ移行するので、オペレータが送信特
性と受信特性の試験モードを切り換える必要がなくなり
円滑に測定作業を行なえる。
【0096】(3)現在の試験モードが送受信特性試験
のいずれなのかをオペレータに対し告知するので、オペ
レータに対して円滑な送受信特性測定装置の接続の切り
換え作業のオペレーションを促すことができ、誤測定を
低減さら、検査効率の向上を図ることができる。
【0097】なお、上述の第2実施例の無線通信装置1
では、送信特性試験の次に受信特性試験を実行する場合
について説明したが、その逆の順番で行なうようにして
もよい。また、無線通信装置1において、通常の通信中
に試験モード選択スイッチが入力されてもその選択を無
効にするようにすれば、オペレータが通信中に誤ってス
イッチを入れてしまっても何ら通信状態に影響をおよぼ
さないようにすることができる。
【0098】さらに、無線通信装置1側で送信特性測定
装置と受信特性測定装置が接続されていることを検知し
て、接続されていない場合には試験モードが選択されて
も試験を実行しないようにすれば、確実に送受信特性測
定試験を行なえる。
【0099】また、送受信特性試験モードのときには、
送受信切換スイッチがスペクトラムアナライザ側に切り
換えられ、送受信特性試験モードから受信特性試験モー
ドへ移行する際、送受信切換スイッチが外部SG側に切
り換えられていることを検知するようにすれば、確実に
送受信特性測定試験を行なえる。
【0100】さらにまた、上述の第2実施例の無線通信
装置1において、減衰器52を介したスペクトラムアナ
ライザ53を接続するバーストRF信号出力端子と、外
部SG21を接続するバーストRF信号入力端子とを設
け、CPU37のによって切り換えるようにすれば、オ
ペレータは試験モードの切り換えの際に送受信切換スイ
ッチを切り換えるような操作を行なわなくて済み、送受
信特性試験のときの操作性を向上させることができる。
【0101】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る無線通信装置とその送受信特性測定アダプタによれ
ば、無線通信装置の送受信特性試験を確実に能率良く行
なえるので、無線通信装置の送受信特性試験の作業効率
及び製品検査効率を向上させることかできる。また、良
好な無線通信装置の生産性を高められるようにすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の無線通信装置1の内部
構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の第1実施例である無線通信装置とそ
の送受信特性測定用アダプタの外観斜視図である。
【図3】送受信特性測定用アダプタ10の試験モード選
択スイッチ11が通常通信モードを選択しているときの
状態を示す図である。
【図4】送受信特性測定用アダプタ10の試験モード選
択スイッチ11が送信特性試験モードを選択していると
きの状態を示す図である。
【図5】送受信特性測定用アダプタ10の試験モード選
択スイッチ11が受信特性試験モードを選択していると
きの状態を示す図である。
【図6】第1実施例の無線通信装置における通信用物理
スロットとバーストRF信号の対応関係を示す図であ
る。
【図7】第1実施例の無線通信装置における通信用物理
スロットのフォーマットを示す図である。
【図8】第1実施例の無線通信装置1のCPU37の処
理を示すフローチャートである。
【図9】同じく第1実施例の無線通信装置1のCPU3
7の処理を示すフローチャートである。
【図10】この発明の第2実施例の無線通信装置の外観
斜視図である。
【図11】この発明の第2実施例の無線通信装置1の内
部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1:無線通信装置 2:アンテナ 3:表示部 6:復調データ出力端子 4:試験モード指定スイッチ 4a,4b:スイッチ 5:バーストRF信号出入力端子 7:バーストクロック出力端子 10:送受信特性測定用アダプタ 11:試験モード選択スイッチ 11a:操作部材 11b,11c:導電部材 12:バーストRF信号入出力端子 13:復調データ入力端子 14:バーストクロック入力端子 15a,15b:突出部 16,17,18,19:端子 20:送信機テスタ 22:誤り率計 21:外部シグナルジェネレータ 30:RF部 31:負荷切換スイッチ 32:RX部 33:TX部 34:モデム(MODEM)部 35:時分割多重(TDMA)部 36:ユーザインタフェイス(USER−I/F)部 37:CPU 40:トグルレバー 43:同軸リレー 46:電磁コイル 52:減衰器 50:試験モード選択スイッチ 51:送受信切換スイッチ 53:スペクトラムアナライザ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時分割多重方式による無線送受信手段を
    備えた無線通信装置において、 送信特性試験モードと受信特性試験モードのいずれかを
    指定する試験モード指定スイッチと、該試験モード指定
    スイッチによって送信特性試験モードが指定されたとき
    に送信特性試験用の高周波信号を出力し、受信特性試験
    モードと指定されたときに受信特性試験用の高周波信号
    を入力する出入力端子と、該端子から入力される高周波
    信号を復調した復調データを出力する第1の出力端子
    と、該復調データと同期したクロック信号を出力する第
    2の出力端子とを設けたことを特徴とする無線通信装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無線通信装置に装着して
    使用する送受信特性測定用アダプタであって、 前記無線通信装置に装着されたときに、該無線通信装置
    の前記出入力端子及び第1,第2の出力端子とそれぞれ
    接続される入出力端子及び第1,第2の入力端子と、外
    部からの操作に応じて送信特性試験モードと受信特性試
    験モードのいずれかを選択する試験モード選択スイッチ
    とを備え、 前記入出力端子が、前記試験モード選択スイッチが送信
    特性試験モードを選択しているときには送信特性測定装
    置に、受信特性試験モードを選択しているときには受信
    特性試験用の高周波信号を出力する信号出力装置にそれ
    ぞれ接続され、前記第1,第2の入力端子が、前記無線
    通信装置から入力される復調データ及びクロック信号に
    基づいて受信特性を測定する誤り率測定装置に接続され
    るようにしたことを特徴とする送受信特性測定用アダプ
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の送受信特性測定用アダプ
    タにおいて、前記無線通信装置に装着されたときに、前
    記試験モード選択スイッチの選択状態に前記試験モード
    指定スイッチを連動させる手段を設けたことを特徴とす
    る送受信特性測定用アダプタ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の無線通信装置において、
    前記試験モード指定スイッチによって送信特性試験モー
    ド又は受信特性試験モードのいずれか一方が指定されて
    いる状態のときにのみ電源を投入して試験モードに移行
    させる手段を設けたことを特徴とする無線通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は4記載の無線通信装置にお
    いて、電源投入後に前記試験モード指定スイッチによる
    指定が変更されたとき、該変更指定を無効にして禁止オ
    ペレーションの旨のメッセージを告知する手段を設けた
    ことを特徴とする無線通信装置。
  6. 【請求項6】 アンテナ給電線及び時分割多重方式によ
    る無線送受信手段を備えた無線通信装置において、 外部からの操作に応じて試験モードを選択する試験モー
    ド選択スイッチと、送信又は受信特性試験用の高周波信
    号を出力又は入力する出入力端子と、該端子から入力さ
    れる高周波信号を復調した復調データを出力する第1の
    出力端子と、該復調データと同期したクロック信号を出
    力する第2の出力端子とを筐体の外面に設け、 前記試験モード選択スイッチによって試験モードが選択
    されたとき、前記無線送受信手段への負荷を前記アンテ
    ナ給電線から前記出入力端子へ切り換える負荷切換スイ
    ッチと、該試験モードが選択されたときに送信特性試験
    モードと受信特性試験モードとを一定時間ずつ実行する
    手段とを備え、 該手段により送信特性試験モード実行時には前記出入力
    端子から送信特性試験用の高周波信号を出力し、受信特
    性試験モード実行時には前記出入力端子から受信特性試
    験用の高周波信号を入力すると共に前記第1の出力端子
    から前記復調データを、前記第2の出力端子から前記ク
    ロック信号をそれぞれ出力するようにしたことを特徴と
    する無線通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項1,4,5又は6のいずれか一項
    に記載の無線通信装置において、 送信特性試験モードと受信特性試験モードのいずれの試
    験モードを実行中であるかを告知する手段を設けたこと
    を特徴とする無線通信装置。
JP5311561A 1993-12-13 1993-12-13 無線通信装置及びその送受信特性測定用アダプタ Pending JPH07162379A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001031352A1 (fr) * 1999-10-25 2001-05-03 Anritsu Corporation Instruments de mesure a bornes de signal multiples partagees dans des mode de fonctionnement multiples
JP2013192208A (ja) * 2012-02-13 2013-09-26 Anritsu Corp 測定装置及び測定方法

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