JPH07161725A - ウエハー加熱装置および加熱装置用電極部材 - Google Patents

ウエハー加熱装置および加熱装置用電極部材

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JPH07161725A
JPH07161725A JP30563593A JP30563593A JPH07161725A JP H07161725 A JPH07161725 A JP H07161725A JP 30563593 A JP30563593 A JP 30563593A JP 30563593 A JP30563593 A JP 30563593A JP H07161725 A JPH07161725 A JP H07161725A
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heater
electrode member
resistance value
contact side
electrode
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JP30563593A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ogawa
武 小川
Taro Morioka
太郎 森岡
Eiji Kurata
英治 倉田
Katsuro Inoue
克郎 井上
Mamoru Kosakai
守 小坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抵抗加熱ヒーターによるウエハーの加熱を均
一化させるウエハー加熱装置およびその電極部材に関
し、被加熱物の加熱位置に存在する電極部の周辺温度の
低下を抑制して、被加熱物の均熱性を向上させるように
することを目的とする。 【構成】 容器内に通電加熱型のヒーターを設置したヒ
ーターユニットにおいて、被加熱物の加熱位置に配置す
る電極部材の電極構造が、該電極部材の一部もしくは全
体における単位長さ当りの抵抗値がヒーター部材の単位
長さ当りの抵抗値より高く、かつ、上記ヒーター部材よ
りも通電時に発熱量が大きい部分を有するように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗加熱ヒーターによ
るウエハーの加熱を均一化させるウエハー加熱装置およ
び加熱装置用電極部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Si(シリコン単結晶)ウエハーの枚葉
式加熱方法として、通電加熱式の平面状のヒーターによ
り、Siウエハーを直接加熱するか、もしくはサセプタ
ーを介して加熱する方法が取られている。この方法にお
いては、単位時間内における処理枚数が重要な因子とな
り、ヒーターには高速な昇温性能および降温性能が要求
される。
【0003】このためヒーター材料としては、高速昇温
性の点より、大電流の印加が可能なW(タングステン)
およびMo(モリブデン),Pt(プラチナ)等の高融
点金属材料、黒鉛材、黒鉛−炭素繊維複合材等が使用さ
れている。そして、このヒーター材料は、均一加熱の点
より、ヒーター断面を被加熱側に幅の広い形状に形成さ
せるとともにヒーター間の間隔を狭く形成させている。
【0004】このようなヒーターの製作には、一般的
に、平面状の素材よりヒーターパターンを切り出して面
状構造を形成させ、ヒーター部への電流の導入を目的と
した電極部材にネジ等により固定する方法が取られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
においては、ヒーターが冷却構造を有さない場合には、
高融点金属や黒鉛材等が使用されている。このため、高
融点金属を電極部材として用いる場合に、ヒーター材と
して黒鉛材、黒鉛−炭素繊維複合材、SiC(炭化けい
素)等の高融点金属が用いられると、電極部分の単位長
さ当りの抵抗値をヒーターより低くすることが難しくな
る。そのため、電極部材自体の発熱量はヒーター部材に
比較して小さく、電極部材がヒートシンクとなって電極
近傍の温度が大きく低下し、被加熱物の均熱性を低下さ
せる。そしてまた、電極部材にねじ穴をあけて同質の高
融点金属のねじによりヒーターを固定する場合には、ネ
ジの焼付き等が生じる。
【0006】また、炭素材を電極部材として用いる場合
には、炭素材の脆さを考慮するとネジの径を一定寸法以
上にする必要があり、それに伴い電極部の断面積を大き
くする必要が生じ、高融点金属の電極部材と同様に、電
極部材がヒートシンクとなり電極近傍の温度は大きく低
下して被加熱物の均熱性が低下する。このように、冷却
構造を有さないヒーターに高融点金属や炭素材等の電極
部材を用いると、多くの問題点が生じる。
【0007】本発明は、これらの問題点に鑑みて成され
たもので、その解決のための課題とするところは、被加
熱物の加熱位置に存在する電極部の周辺温度の低下を抑
制して、被加熱物の均熱性を向上させるウエハー加熱装
置および加熱装置用電極部材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するための具体的手段として、ウエハー加熱装置を
構成するにあたり、容器内に通電加熱型のヒーターを設
置したヒーターユニットにおいて、被加熱物の加熱位置
に配置する電極部材の電極構造が、該電極部材の一部も
しくは全体における単位長さ当りの抵抗値がヒーター部
材の単位長さ当りの抵抗値より高く、かつ、上記ヒータ
ー部材よりも通電時に発熱量が大きい部分を有すること
を特徴とする。
【0009】また、ウエハー加熱装置を構成するにあた
り、容器内に通電加熱型のヒーターを設置したヒーター
ユニットにおいて、被加熱物の加熱位置に配置する電極
部材を、該電極部材のヒーター接触側の固有抵抗値がヒ
ーター部材の固有抵抗値より高く、かつ、上記電極部材
のヒーター接触側が上記電極部材のヒーター非接触側よ
りも通電時に発熱量が多くなる電極構造に形成したこと
を特徴とする。
【0010】また、ウエハー加熱装置を構成するにあた
り、容器内に通電加熱型のヒーターを設置したヒーター
ユニットにおいて、被加熱物の加熱位置に配置する電極
部材を、該電極部材のヒーター接触側に位置する端部を
ヒーター部材の固有抵抗値より高い抵抗値を有する部材
により形成するとともに、上記電極部材のヒーター非接
触側に位置する端部を上記ヒーターの固有抵抗値よりも
低い抵抗値を有する部材により形成し、上記電極部材の
ヒーター接触側に位置する端部が通電時に上記ヒーター
部材よりも発熱量が多くなる電極構造に形成したことを
特徴とする。
【0011】そして、このウエハー加熱装置において
は、上記電極部材のヒーター接触側に位置する端部が通
電時に上記ヒーター部材よりも発熱量が多くなる電極構
造として、上記電極部材のヒーター接触側に位置する端
部に、断面積を上記ヒーター部材と上記電極部材との接
触面積よりも小さくした部分を形成し、かつその部分に
おける単位長さ当りの抵抗値を上記ヒーター部材の単位
当りの抵抗値よりも大きくすることが望ましい。
【0012】このウエハー加熱装置においては、上記電
極部材のヒーター非接触側に位置する端部が、上記ヒー
ター部材よりも固有固有抵抗値が低い部材に接触固定さ
れていることが望ましい。また、加熱装置用電極部材と
しては、電極部材のヒーター接触側における単位長さ当
りの抵抗値がヒーター部材の単位長さ当りの抵抗値より
高く、かつ、上記電極部材のヒーター接触側が上記電極
部材のヒーター非接触側よりも通電時に発熱量が多くな
る構造に形成したことを特徴とする。
【0013】また、加熱装置用電極部材としては、電極
部材のヒーター接触側に位置する端部をヒーター部材の
固有抵抗値より高い抵抗値を有する部材により形成する
とともに、上記電極部材のヒーター非接触側に位置する
端部を上記電極部材のヒーター接触側に位置する端部の
固有抵抗値よりも低い抵抗値を有する部材により形成し
たことを特徴とする。
【0014】そして、この加熱装置用電極部材において
は、上記電極部材のヒーター接触側に位置する端部を、
固有抵抗値が5×10-3Ωcmより大きくかつ1×10
Ωcm以下とし、曲げ強度が10kg/cm2 以上の炭
化けい素材料により形成することが望ましい。
【0015】
【作用】このように本発明を構成したことによって、ウ
エハー加熱装置は、ヒーター部材への電流の導入および
ヒーター部材の固定を目的とした電極部材の、ヒーター
部材との接触部分を被加熱物の加熱箇所に位置させてい
る部材、すなわち、被加熱物の加熱位置に配置する電極
部材が、通電時に、抵抗値がヒーター部材の単位長さ当
りの抵抗値より高く、かつ、上記ヒーター部材よりも発
熱量が大きい部分が昇温し、その熱を電極部材のヒータ
ー接触側へ伝導させて、ヒーター部材の電極部材周辺に
おける温度低下を抑制し、被加熱物の均熱性を保たせる
ようにする。
【0016】また、ウエハー加熱装置は、被加熱物の加
熱位置に配置する電極部材を、ヒーター部材における単
位長さ当りの抵抗値より高い抵抗値を有し、電極部材の
ヒーター接触側がヒーター非接触側よりも通電時に発熱
量が多くなる電極構造に形成されているため、電極部材
のヒーター非接触側ではヒーター接触側よりも少ない電
気抵抗により給電を受け、そして通電時において電極部
材のヒーター接触側では発熱量がヒーター部材の発熱量
よりも多くなり、その熱により、ヒーター部材の電極部
材周辺の温度低下が抑制されて、被加熱物の均熱性が向
上するようになる。
【0017】また、ウエハー加熱装置においては、被加
熱物の加熱位置に配置する電極部材が、電極部材のヒー
ター非接触側に位置する端部が電極部材のヒーター接触
側に位置する端部よりも少ない電気抵抗により給電を受
け、そして電極部材のヒーター接触側に位置する端部が
ヒーター部材における単位長さ当りの抵抗値よりも高い
から通電時には電極部材の発熱量がヒーター部材の発熱
量よりも多くなり、その熱により、ヒーター部材の電極
部材周辺の温度低下が抑制され、被加熱物の均熱性が向
上するようになる。
【0018】そして、このウエハー加熱装置において
は、電極部材のヒーター接触側に位置する端部に形成し
た、ヒーター部材と電極部材との接触面積よりも断面積
を小さくした部分が、通電時に、ヒーター部材よりも発
熱量が多くなるため、電極部材のヒーター接触側を効果
的に発熱させて、電極部材をヒートシンクにならないよ
うにし、ヒーター部材の電極部材周辺の温度が低下する
ことを抑制させるようにする。
【0019】そしてまた、このウエハー加熱装置におい
ては、電極部材のヒーター非接触部側に位置する端部が
ヒーター部材よりも固有抵抗値の低い部材に接触固定さ
れているため、通電されても、その電極部材のヒーター
非接触部側に位置する端部が電極部材のヒーター接触部
側に位置する端部より温度が高くなることはなく、電極
部材全体の発熱量が抑えられ、電極部材が給電を受ける
部分の温度を上げることなく、電極部材周辺の温度低下
が抑制されるようになる。
【0020】また、加熱装置用電極部材においては、電
極部材のヒーター接触側における単位長さ当りの抵抗値
がヒーター部材の抵抗値より高くかつ電極部材のヒータ
ー接触側が電極部材のヒーター非接触側よりも発熱量が
多くなるため、ヒーター部材への通電加熱時には電極部
材のヒーター非接触側から少ない電気抵抗で給電を受
け、電極部材のヒーター接触側が発熱してヒーター部材
の電極部材周辺温度の低下を抑制させるようになる。
【0021】また、加熱装置用電極部材においては、通
電加熱時に、電極部材のヒーター非接触側に位置する端
部から電極部材のヒーター接触側に少ない電気抵抗で給
電を受け、ヒーター部材の抵抗値より高い抵抗値を有す
る電極部材のヒーター接触側に位置する端部が効果的に
発熱してヒーター部材の電極部材周辺温度の低下を抑制
させるようになる。
【0022】また、この加熱装置用電極部材において
は、電極部材のヒーター接触側に位置する端部を、固有
抵抗値が5×10-3より大きく1×10Ω・cm以下
で、曲げ強度が10kg/cm2 以上の炭化けい素質材
料により形成させることにより、高融点金属におけるネ
ジの焼付きが防止され、また金属材料に比較して抵抗値
が高いためヒーター部材との接触面積を広く取っても電
極部材とヒーター部材との接触部分の温度を下げること
なく強固に固定することができるようになり、さらにま
た炭素材に比較して強度が高いため電極部材およびネジ
部分の径を細く形成でき、電極部材からの熱の逃げを抑
えることができるようになり、接続したヒーター部材の
電極部材周辺温度の低下を抑制させるようになる。
【0023】
【実施例】以下、図示実施例に基づき詳細に説明する。
ウエハー加熱装置としてのヒーターユニットは、図1〜
3に示すように、一平面上に配置されるヒーター部材1
と、そのヒーター部材1の端部を支持して電流をヒータ
ー部材側へ通電させる複数の電極部材2,2と、その電
極部材2,2を電源3に電気的に接続させる配線4,4
と、ヒーター部材1を内部に収納する円筒状に形成した
耐熱性の容器5とからなる。
【0024】容器5は、透明石英よりなる蓋5aと収容
部5bとからなり、その収容部5bの底面5cを電極部
材2,2が貫通し、収容部5b内に収容された電極部材
2,2の下端を容器5の外部に出させて、電極部材2,
2の下端から電源3へ配線4,4を接続できるようにし
ている。容器内に収容された電極部材2,2の上端に
は、ヒーター部材1をボルト6によって固着する。そし
て、蓋5aの上に黒鉛板8を載せ、その上にウエハー7
を載置することにより、ウエハー7の下面から全面的か
つ均等に加熱または保温することができるようにする。
【0025】ヒーター部材1は、図4に示すように、固
有抵抗値が1.5×10-3Ωcmの黒鉛−炭素繊維複合
材料(以後C−Cとする)、または、固有抵抗値が5.
0×10-2ΩcmのSiCにより、図示のような一平面
内で電極接続側の端部1a,1bから同一中心部1cに
巻き込む二重渦巻き状に形成する。このヒーター部材1
の厚みは4mmとし、幅は中心部1cに比較して外周部
の発熱量が大きくなるように外周部ほど幅を狭くし、電
極接続側の端部1a,1bの幅は12mmとする。
【0026】電極部材2の構造は、図5に示すように、
ヒーター接触側2aとヒーター非接触側2bとで異なる
固有抵抗値を有するように形成するものとし、ヒーター
接触側2aの材料として固有抵抗値が7×10-4Ωcm
の黒鉛(以後Cとする)または固有抵抗値が5.0×1
-2Ωcm以下であるSiCを、ヒーター非接触側2b
の材料としてCよりも固有抵抗値が小さい材料である固
有抵抗値が5.0×10-6ΩのMoを使用するととも
に、棒状に形成した両材料の一端面を固着させて、両端
で異なる固有抵抗値を有する棒状部材に形成させる。
【0027】そして、この電極部材2の形状は、図5に
示すように、その幅が異なる3種の形状(a),
(b),(c)を適用する。そして、これらの内で最も
発熱量が多く、部分的にはヒーター部材よりも発熱量を
多いもので、ヒーター部材1の電極接触部周辺の温度低
下が少ないものを使用することにする。この電極部材2
の形状のうち、(a)の電極部材2は、上端から下端ま
で同一の幅を有する棒状に形成する。
【0028】(b)の電極部材2は、両端の中間位置か
らヒーター接触側によった位置に幅が狭くなる部分2c
を設けた棒状に形成する。(c)の電極部材2は、上端
からヒーター非接触側の端部まで達する位置に幅が狭く
なる部分2dを設けた棒状に形成する。 (試験)使用材料が異なり、形状の異なる電極部材を表
−1、表−2の組合せにより、各電極部材2の図示の各
点〜(図1参照)と、操作用熱電対11によりヒー
ター部材1の一か所(A)とについて、温度を測定し
た。
【0029】その結果、電極部材2の抵抗値がヒーター
部材1に比較して高い場合、電極部材2の抵抗値が低い
場合に比較して電極部材2の温度低下が抑制された。特
にヒーター部材1と電極部材2との接触面積に比較し
て、電極部材2の一部の断面積が小さく、かつその部分
の電気抵抗がヒーター部材1より大きくなる電極部材2
においては、より効果的に電極部材2の温度低下が抑制
された。
【0030】また、電極部材2としてSiCを使用した
場合、高融点金属を用いた場合における電極部材2がヒ
ートシンクになって生じた被加熱物の均熱性の低下、ネ
ジの焼付き、あるいは黒鉛材を用いた場合における電極
部材2の破損等について解決することができた。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明のウエハー加熱装置
では、通電加熱時に、被加熱物の加熱位置に配置する電
極部材が、ヒーター部材における単位長さ当りの抵抗値
より高い抵抗値であり、かつヒーター部材よりも発熱量
が大きい部分が昇温し、その熱を電極部材のヒーター接
触側へ伝えるため、ヒーター部材の電極部材周辺の温度
低下が抑制でき、被加熱物の均熱性を保たせることがで
きる。
【0034】また、ウエハー加熱装置は、被加熱物の加
熱位置に配置する電極部材を、ヒーター部材における単
位長さ当りの抵抗値より高い抵抗値を有し、電極部材の
ヒーター接触側がヒーター非接触側よりも通電時に発熱
量が多くなる電極構造に形成させているため、電極部材
のヒーター非接触側ではヒーター接触側よりも少ない電
気抵抗により給電することができ、そして電極部材のヒ
ーター接触側では発熱量がヒーター部材の発熱量よりも
多くなり、その熱により、ヒーター部材の電極部材周辺
における温度低下を抑制することができ、被加熱物の均
熱性を向上させることができる。
【0035】また、ウエハー加熱装置は、被加熱物の加
熱位置に配置する電極部材が、電極部材のヒーター非接
触側に位置する端部が電極部材のヒーター接触側に位置
する端部よりも少ない電気抵抗により給電を受け、そし
て電極部材のヒーター接触側に位置する端部がヒーター
部材における単位長さ当りの抵抗値よりも高いものが用
いられているため、通電加熱時には電極部材の発熱量が
ヒーター部材の発熱量よりも多くなり、その熱により、
ヒーター部材の電極部材周辺の温度低下を抑制すること
ができ、被加熱物の均熱性を向上させることができる。
【0036】そして、このウエハー加熱装置において
は、電極部材のヒーター接触側に位置する端部に形成し
た、ヒーター部材と電極部材との接触面積よりも断面積
を小さくした部分が、通電加熱時に、ヒーター部材より
も発熱量が多くなり、電極部材のヒーター接触側を効果
的に発熱させて、ヒーター部材の電極部材周辺温度を低
下させずにすみ、電極部材をヒーター部材のヒートシン
クにならないようにさせて、加熱の均一性を維持し、被
加熱物の均熱性を保たせることができる。
【0037】そしてまた、このウエハー加熱装置におい
ては、電極部材のヒーター非接触部側に位置する端部が
ヒーター部材よりも固有抵抗値の低い部材に接触固定さ
れているため、通電されても、その電極部材のヒーター
非接触部側に位置する端部が電極部材のヒーター接触部
側に位置する端部より温度が高くなることはなく、電極
部材全体の発熱量が抑えられ、電極部材が給電を受ける
部分の温度を上げることなく、電極部材周辺温度の低下
を抑制できる。
【0038】また、加熱装置用電極部材では、電極部材
のヒーター接触側における単位長さ当りの抵抗値がヒー
ター部材の抵抗値より高くかつ電極部材のヒーター接触
側が電極部材のヒーター非接触側よりも発熱量が多くな
るため、ヒーター部材への通電加熱時には電極部材のヒ
ーター非接触側から少ない電気抵抗で給電を受けるとと
もに、電極部材のヒーター接触側が発熱して、効果的に
ヒーター部材の電極部材周辺温度の低下を抑制させるこ
とができ、電極部材をヒーター部材のヒートシンクにさ
せることがなく、被加熱物の均熱性を向上させることが
できる。
【0039】また、加熱装置用電極部材では、ヒーター
部材への通電加熱時に、電極部材のヒーター非接触側に
位置する端部から電極部材のヒーター接触側に少ない電
気抵抗で給電を受け、ヒーター部材の抵抗値より高い抵
抗値を有する電極部材のヒーター接触側に位置する端部
が効果的に発熱して、ヒーター部材の電極部材周辺にお
ける温度の低下を抑制させることができ、電極部材をヒ
ーター部材のヒートシンクにさせず、被加熱物の均熱性
を向上させることができる。
【0040】また、この加熱装置用電極部材では、電極
部材のヒーター接触側に位置する端部を、固有抵抗値が
5×10-3より大きく1×10Ω・cm以下で、曲げ強
度が10kg/cm2 以上の炭化けい素質材料により形
成させることにより、電極部材のヒーター接触側に位置
する端部を効果的に発熱させることができ、高融点金属
におけるネジの焼付きが防止され、また金属材料に比較
して抵抗値が高いためヒーター部材との接触面積を広く
取っても電極部材とヒーター部材との接触部分の温度を
下げることなく強固に固定することができるようにな
り、さらにまた炭素材に比較して強度が高いため電極部
材およびネジ部分の径を細く形成でき、電極部材からの
熱の逃げを抑えることができるようになり、接続したヒ
ーター部材の電極部材周辺温度の低下を抑制させること
ができ、被加熱物の均熱性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるヒーターユニットを示す縦断面
側面図である。
【図2】実施例におけるヒーターユニットの外観を示す
斜視図である。
【図3】実施例におけるヒーターユニットの蓋を取外し
た状態を示す斜視図である。
【図4】実施例におけるヒーター部材の形状を示す平面
図である。
【図5】実施例における電極部材の形状を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 ヒーター部材 2 電極部材 3 電源 4 配線 5 容器 6 ボルト 7 ウエハー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 克郎 千葉県船橋市豊富町585番地 住友セメン ト株式会社新材料事業部内 (72)発明者 小坂井 守 千葉県船橋市豊富町585番地 住友セメン ト株式会社中央研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内に通電加熱型のヒーターを設置し
    たヒーターユニットにおいて、 被加熱物の加熱位置に配置する電極部材の電極構造が、
    該電極部材の一部もしくは全体における単位長さ当りの
    抵抗値がヒーター部材の単位長さ当りの抵抗値より高
    く、かつ、上記ヒーター部材よりも通電時に発熱量が大
    きい部分を有することを特徴とするウエハー加熱装置。
  2. 【請求項2】 容器内に通電加熱型のヒーターを設置し
    たヒーターユニットにおいて、 被加熱物の加熱位置に配置する電極部材を、該電極部材
    のヒーター接触側の固有抵抗値がヒーター部材の固有抵
    抗値より高く、かつ、上記電極部材のヒーター接触側が
    上記電極部材のヒーター非接触側よりも通電時に発熱量
    が多くなる電極構造に形成したことを特徴とするウエハ
    ー加熱装置。
  3. 【請求項3】 容器内に通電加熱型のヒーターを設置し
    たヒーターユニットにおいて、 被加熱物の加熱位置に配置する電極部材を、該電極部材
    のヒーター接触側に位置する端部をヒーター部材の固有
    抵抗値より高い抵抗値を有する部材により形成するとと
    もに、上記電極部材のヒーター非接触側に位置する端部
    を上記ヒーターの固有抵抗値よりも低い固有抵抗値を有
    する部材により形成し、上記電極部材のヒーター接触側
    に位置する端部が通電時に上記ヒーター部材よりも発熱
    量が多くなる電極構造に形成したことを特徴とするウエ
    ハー加熱装置。
  4. 【請求項4】 上記電極部材のヒーター接触側に位置す
    る端部が通電時に上記ヒーター部材よりも発熱量が多く
    なる電極構造として、上記電極部材のヒーター接触側に
    位置する端部に、断面積を上記ヒーター部材と上記電極
    部材との接触面積よりも小さくした部分を形成し、かつ
    その部分における単位長さ当りの抵抗値を上記ヒーター
    部材の単位長さ当りの抵抗値よりも大きくしたことを特
    徴とする請求項2または3に記載のウエハー加熱装置。
  5. 【請求項5】 上記電極部材のヒーター非接触側に位置
    する端部が、上記ヒーター部材よりも固有抵抗値が低い
    部材に接触固定されていることを特徴とする請求項2ま
    たは3に記載のウエハー加熱装置。
  6. 【請求項6】 電極部材のヒーター接触側における単位
    長さ当たりの抵抗値がヒーター部材の単位長さ当たりの
    抵抗値より高く、かつ、上記電極部材のヒーター接触側
    が上記電極部材のヒーター非接触側よりも通電時に発熱
    量が多くなる構造に形成したことを特徴とする加熱装置
    用電極部材。
  7. 【請求項7】 電極部材のヒーター接触側に位置する端
    部をヒーター部材の固有抵抗値より高い抵抗値を有する
    部材により形成するとともに、上記電極部材のヒーター
    非接触側に位置する端部を上記電極部材のヒーター接触
    側に位置する端部の固有抵抗値よりも低い抵抗値を有す
    る部材により形成したことを特徴とする加熱装置用電極
    部材。
  8. 【請求項8】 上記電極部材のヒーター接触側に位置す
    る端部を、固有抵抗値が5×10-3Ωcmより大きくか
    つ1×10Ωcm以下とし、曲げ強度が10kg/cm
    2 以上の炭化けい素材料により形成したことを特徴とす
    る請求項7に記載の加熱装置用電極部材。
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