JPH07161671A - GaPウエハーの洗浄方法及びそれに用いる洗浄液 - Google Patents

GaPウエハーの洗浄方法及びそれに用いる洗浄液

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JPH07161671A
JPH07161671A JP31001093A JP31001093A JPH07161671A JP H07161671 A JPH07161671 A JP H07161671A JP 31001093 A JP31001093 A JP 31001093A JP 31001093 A JP31001093 A JP 31001093A JP H07161671 A JPH07161671 A JP H07161671A
Authority
JP
Japan
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cleaning
volume
hydrochloric acid
gap
wafer
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Pending
Application number
JP31001093A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsumoto
博 松本
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 洗浄液に、組成が塩酸1体積に対して酢酸
0.1〜0.8体積を混合した溶液を用いたGaPウエ
ハー表面に付着した汚れの洗浄方法、及び、これに用い
る塩酸1体積に対して酢酸0.1〜0.8体積を混合し
た洗浄液。 【効果】 GaPウエハーの結晶表面をエッチングする
ことなく、しかも洗浄中のウエハー表面の観察を可能に
して、GaPウエハーに付着した金属Ga等を十分除去
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はGaPエピタキシャル結
晶の表面上の汚れの洗浄方法、及び、それに用いる洗浄
液に関する。
【0002】
【従来の技術】GaPのエピタキシャル結晶はIII-V族
化合物半導体の1つで、緑色光を発光する半導体発光素
子(以下、「LED」という)の発光材料として広く使
われている。この結晶の成長方法には液相エピタキシャ
ル成長(以下、「LPE」という)法と気相法とがある
が、多くはLPE法である。LPE法は、原料であるG
aPと溶媒の金属Gaとを成長開始温度で飽和あるいは
過飽和になる割合に混合し、これを成長開始温度(約9
00℃)まで昇温し、この融液に基板結晶のGaPウエ
ハーを接触させながら温度を下げて、基板結晶上にGa
P結晶を成長させるものである。
【0003】しかし、結晶成長後にGaPウエハーを炉
から取り出すとその表面には通常汚れが付着している。
この汚れの大半は原料の金属Gaである。この汚れが付
着したままではLEDに加工する際に電極の密着性が悪
くなり、また、LEDの発光効率が低下する。
【0004】従来、この金属Ga等の汚れは、以下の洗
浄方法で除去していた。最も簡単な方法は、金属Gaの
融点が29.8℃と低いことを利用したもので、汚れの
付着したGaPウエハーを30℃以上の純水に浸し、脱
脂綿等で除去する方法である。この方法では、ウエハー
を白色光に照らすと金属Gaの付着部分が黒く見えるの
で、汚れの除去具合を確認しながらできる。しかし、金
属Gaの除去が不完全であり、特に結晶の成長縞の微小
な段差に付着している金属Ga粒子が除去しきれない。
【0005】また、フッ酸と硝酸の混合液や、塩酸と過
酸化水素水の混合液にGaPウエハーを浸し、この洗浄
液を攪拌させながら除去する方法がある。これらの方法
は、洗浄液にGaPウエハー表面を溶解させながら汚れ
を除去するもので、除去が速い。しかし、洗浄時に赤茶
色や黄色の煙を出しながら反応するため汚れの除去具合
が確認できず、また、GaPの表面もエッチングされて
しまい、部分的に白く曇ってしまう。塩酸と過酸化水素
水の混合液を用いる場合では洗浄中に反応生成ガスの気
泡が発生するので、一層汚れの除去具合が確認できな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、G
aPウエハーの結晶表面をエッチングすることなく、し
かも洗浄中のウエハー表面の観察を可能にしてGaPウ
エハーに付着した金属Ga等を除去する洗浄方法、及
び、それに用いる洗浄液を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のGaPウエハーの洗浄方法は、GaPウエハ
ー表面に付着した汚れを洗浄液を用いて洗浄する方法に
おいて、該洗浄液の組成が塩酸1体積に対して酢酸0.
1〜0.8体積を混合した溶液を用いる点に特徴があ
る。また、このような洗浄方法に用いる本発明の洗浄液
は、塩酸1体積に対して酢酸0.1〜0.8体積を混合
した溶液である点に特徴がある。
【0008】
【作用】本発明で使用する洗浄液の塩酸及び酢酸の混合
比は、それぞれ市販される濃度36%、99.7%の水
溶液の場合における比で、塩酸1体積に対して酢酸0.
1〜0.8体積で、好ましくは塩酸1体積に対して酢酸
0.2〜0.6体積である。塩酸1体積に対して酢酸が
0.1体積未満では、金属Gaの溶解速度が緩やかにな
って洗浄効果が小さい。また、塩酸に対して酢酸が0.
8体積を超えても、同様の理由で洗浄効果が小さい。
【0009】この洗浄液に対する金属Gaの溶解速度は
純水の場合より大きく、フッ酸と硝酸の混合液や、塩酸
と過酸化水素水の混合液の場合より小さい。従って、純
水より除去効果が大きく、また、前記混合液のようにG
aPウエハーの結晶表面をエッチングすることもない。
【0010】大きな金属Gaの塊が付着している場合等
は、本発明の洗浄液を用いる前に、30℃以上の純水を
用いてあらかじめその塊等を除去してもよい。また、本
発明の除去方法は、GaPウエハーを洗浄液に浸すだけ
でもよいが、他の物理的な方法と併用してもよく、例え
ば洗浄液に浸しながら物理的にぬぐう方法、GaPウエ
ハー表面に洗浄液を吹き付ける方法等がある。
【0011】
【実施例】実施例 ・・・ 本発明の効果を調べるた
め、本発明の洗浄液に対する諸物質の溶解量の時間的変
化を調べた。洗浄液には、塩酸と酢酸の30℃の混合液
を用いた。塩酸には濃度36%の試薬特級を、酢酸には
濃度99.7%の試薬特級を用い、各50mlずつ1対
1の比で混合した。この洗浄液100mlに対する、金
属GaとGaPの溶解量の時間的変化をそれぞれ求め
た。洗浄液を入れた200mlビーカーに金属Ga1g
と、GaP結晶1gとを同時に投入し、撹拌棒で撹拌し
ながらこれらを溶解し、投入後5分おきの金属GaやG
aPの残留重量を測定し、溶解量を求めた。金属Gaの
溶解量の時間による変化を図1に示す。図1の傾きから
金属Gaの溶解速度を求めると、1.2mg/分であっ
た。GaPは20分経過後も全く溶解しなかった。従っ
て、GaPはエッチングされないことがわかる。
【0012】次に、洗浄液の塩酸と酢酸の混合比を変化
させ、金属Gaの溶解量の変化を調べた。洗浄液の温度
を30℃とし、洗浄液100mlに対する6分間での金
属Gaの溶解量を調べた。塩酸1体積に対する酢酸の比
に対する金属Gaの溶解量を図2に示す。図2より、酢
酸の比が0.1体積未満の場合と、0.8体積を超える
場合では、金属Gaの溶解量が小さかった。金属Gaの
溶解量は2mg以上あれば十分であり、従って酢酸の比
は、塩酸1体積に対して0.1〜0.8体積の範囲内で
あれば十分であり、更には0.2〜0.6体積の範囲内
が好ましいことがわかる。
【0013】従来例1 ・・・ 従来の方法でLEP成
長後のGaPウエハーの洗浄を行った。洗浄液には、始
め60℃の純水を用いた。まず純水にGaPウエハーを
浸しながら脱脂綿を用いて大きな金属Gaを除去し、次
に残った金属Gaを純水に浸しながら超音波振動を約3
0分間与えた。この結果GaPウエハー面上には黒く見
える部分が残っていた。 従来例2 ・・・ 次に、洗浄液に、硝酸(濃度61%
試薬特級)とフッ酸(濃度50%試薬特級)とを、フッ
酸1体積に対して塩酸1体積の比で混合したものを用い
た。LPE成長後のウエハーを30℃の洗浄液100m
lに撹拌しながら10分間浸した。この結果、金属Ga
は十分除去できた。しかし、GaP表面がエッチングさ
れ、表面の一部に小さな凹凸が生じ、また、表面の一部
が白く曇った。
【0014】従来例3 ・・・ 次に、洗浄液に、塩酸
(濃度36%試薬特級)と過酸化水素水(濃度30%試
薬特級)とを、塩酸1体積に対して過酸化水素水1体積
の比で混合したものを用いた。従来例2と同様の方法で
GaPウエハーを洗浄したところ、開始後2〜3分で洗
浄液の色が黄色く変化し、GaPウエハー上の金属Ga
が激しく溶けたが、黄色の気泡も激しく発生し、GaP
ウエハー面の観察ができなかった。
【0015】
【発明の効果】本発明の洗浄方法によれば、GaPウエ
ハーの結晶表面をエッチングすることなく、しかも洗浄
中のウエハー表面の観察を可能にして、GaPウエハー
に付着した金属Ga等を十分除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄液100mlに対する金属Gaの
溶解量の時間による変化を示すグラフである。
【図2】塩酸1体積に対する酢酸の比を変化させた洗浄
液100mlへの、6分間の金属Gaの溶解量を示すグ
ラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GaPウエハー表面に付着した汚れを洗
    浄液を用いて洗浄する方法において、該洗浄液に組成が
    塩酸1体積に対して酢酸0.1〜0.8体積を混合した
    溶液を用いることを特徴とするGaPウエハーの洗浄方
    法。
  2. 【請求項2】 塩酸1体積に対して酢酸0.1〜0.8
    体積を混合した溶液である、請求項1に記載のGaPウ
    エハーの洗浄方法に用いる洗浄液。
JP31001093A 1993-12-10 1993-12-10 GaPウエハーの洗浄方法及びそれに用いる洗浄液 Pending JPH07161671A (ja)

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JPH07161671A true JPH07161671A (ja) 1995-06-23

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