JPH07161623A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH07161623A
JPH07161623A JP5310509A JP31050993A JPH07161623A JP H07161623 A JPH07161623 A JP H07161623A JP 5310509 A JP5310509 A JP 5310509A JP 31050993 A JP31050993 A JP 31050993A JP H07161623 A JPH07161623 A JP H07161623A
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JP
Japan
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wafer
alignment
mark
laser light
light
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Withdrawn
Application number
JP5310509A
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English (en)
Inventor
Takashi Masuyuki
崇 舛行
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエハ上のウエハマーク上のフォトレジスト
層を除去してウエハマークの位置検出を行うアライメン
ト工程を高いスループットで実施する。 【構成】 露光光L1のもとでレチクルRのパターンが
投影光学系PLを介してウエハW上に露光される。YA
Gレーザ光源22及び高調波発生光学系23により露光
光L1とほぼ同じ波長のレーザ光L3を生成し、レーザ
光L3をミラー20、レチクルR上の照射窓及び投影光
学系PLを介してウエハW上の計測対象のウエハマーク
上のフォトレジスト層上に照射し、フォトレジスト層を
気化により除去する。その後、TTL方式のアライメン
ト系25によりウエハマークの位置検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体素子又は
液晶表示素子等を製造するためのフォトリソグラフィ工
程で使用される投影露光装置に関し、特にマスクパター
ンが露光されるウエハ等の感光基板の位置合わせを行う
ためのアライメント系を備えた投影露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子を製造するためのフォ
トリソグラフィ工程においては、例えば16MビットD
RAMや64MビットDRAM等の超高集積度の素子の
生産に耐え得るアライメント精度及び解像力を有する投
影露光装置が要求されている。この種の投影露光装置の
多くは、ウエハ(半導体ウエハ)上に多数回、フォトマ
スク又はレチクル(以下、代表的に「レチクル」を用い
る)の回路パターンを重ね合わせて露光していくため、
ウエハ上にそれまでに形成された回路パターンとこれか
ら露光するレチクルのパターン像との重ね合わせ精度を
高精度化する必要がある。
【0003】この重ね合わせ精度は、ウエハ上に形成さ
れた位置合わせ用のアライメントマーク(ウエハマー
ク)の位置を如何に高精度に検出するかによって大きく
左右される。通常、ウエハマークの位置検出は、ウエハ
マークに光を照射しそのマークからの反射光、散乱光、
又は回折光等を光電検出することによって行われる。こ
の場合、露光前のウエハには必然的にフォトレジストが
塗布されているため、ウエハマークの検出はそのフォト
レジスト層を介して行われる。また、ウエハマークは微
少な段差を有する凹凸パターンであることから、そのフ
ォトレジスト層の膜厚はウエハマーク周辺で不均一にな
る。このため、ウエハマークから発生する光情報がフォ
トレジスト層の影響で弱くなったり、フォトレジスト層
の薄膜固有の干渉効果がウエハマークの近傍で顕著にな
ったり、あるいはウエハマークの両側でフォトレジスト
の膜厚のむらが非対称になったりすること等によって、
ウエハマークの位置検出精度(アライメント精度)が低
下しがちであった。
【0004】また、ウエハ上でのパターンの微細化を図
るために多層のフォトレジストを使用する場合には、露
光光と同じ波長帯の照明光のもとではウエハマークが光
学的に検出できなくなるといった現象が起こりうるた
め、アライメント精度の確保はより困難となる。上記問
題を解決するために、例えば特開昭62−252136
号公報で開示されているように、投影露光装置とは別の
加工装置において、露光光から分離された照射光、又は
露光光源とは別のレーザ光源からのレーザ光よりなる照
射光を、ウエハのウエハマーク上のフォトレジスト層上
に照射し、そのフォトレジスト層を気化して除去する工
程が実施されている。この場合、その照射光の波長帯は
フォトレジスト層に吸収される波長帯であり、その照射
光による積算照射エネルギーは、フォトレジスト層を気
化するに十分であると共に下地パターンとしてのウエハ
マークを損傷しないようなエネルギーに設定されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
においては、ウエハのウエハマーク上のフォトレジスト
層の気化による除去は、投影露光装置とは別の加工装置
において、いわばオフ・アクシス方式で行われていた。
そのため、フォトレジストの除去からウエハマークの位
置計測を終了するまでの時間が長く、アライメント工程
のスループットが低いという不都合があった。
【0006】本発明は斯かる点に鑑み、ウエハ上のウエ
ハマーク上のフォトレジスト層を除去してウエハマーク
の位置検出を行うアライメント工程を高いスループット
で実施できる投影露光装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による投影露光装
置は、例えば図1〜図4に示す如く、転写用のパターン
が形成されたマスク(R)を露光光(L1)で照明する
照明光学系(1〜4,7〜11)と、その露光光により
感光される感光材が塗布されると共に下地面に位置合わ
せ用のマーク(WMY)が形成された基板(W)上にそ
の露光光のもとでマスク(R)のパターン像を投影露光
する投影光学系(PL)と、基板(W)上の位置合わせ
用のマーク(WMY)の位置を検出するアライメント系
(25)とを有し、このアライメント系により検出され
た位置合わせ用のマーク(WMY)の位置に基づいて基
板(W)の位置合わせを行った後、マスク(R)のパタ
ーン像を基板(W)上に投影露光する装置において、そ
の露光光とほぼ同一波長の光(L3)を投影光学系(P
L)を介して基板(W)上の位置合わせ用のマーク(W
MY)上の感光材上に照射する光学的感光材除去手段
(22,23)を設け、この光学的感光材除去手段によ
り位置合わせ用のマーク(WMY)上の感光材を気化し
て除去した後、そのアライメント系を用いて位置合わせ
用のマーク(WMY)の位置を検出するようにしたもの
である。
【0008】この場合、アライメント系(25)は、投
影光学系(PL)を介して基板(W)上の位置合わせ用
のマーク(WMY)の位置を検出する所謂TTL(スル
ー・ザ・レンズ)方式のアライメント系であることが望
ましい。
【0009】
【作用】斯かる本発明によれば、光学的感光材除去手段
(22,23)は例えば通常のレーザ光源と、高調波発
生装置とより構成され、光学的感光材除去手段(22,
23)からは露光光とほぼ同じ波長のレーザ光の高調波
よりなる高い照射エネルギー密度の光(L3)が射出さ
れ、この光(L3)が投影光学系(PL)を介して位置
合わせ用のマーク(WMY)上の感光材に照射され、こ
の感光材が気化により除去される。即ち、基板(W)の
位置合わせ用のマーク(WMY)上の感光材は基板
(W)の露光位置で除去される。従って、その後、基板
(W)を僅かに移動させるか、又は殆ど移動させること
なく、アライメント系(25)により位置合わせ用のマ
ーク(WMY)の位置検出が行われ、アライメント工程
のスループットが向上する。
【0010】また、アライメント系(25)がTTL方
式のアライメント系である場合には、光学的感光材除去
手段(22,23)により感光材を除去した後、迅速に
位置合わせ用のマーク(WMY)の位置検出を行うこと
ができ、アライメント工程のスループットが更に向上す
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明による投影露光装置の一実施例
につき図面を参照して説明する。図1は、本実施例の投
影露光装置の全体構成を示し、この図1において、露光
光源として、波長193nmのArFエキシマレーザ光
をパルス的に発生するエキシマレーザ光源1が使用され
ている。エキシマレーザ光源1から射出されたレーザ光
は、ビーム整形光学系2により断面形状が所定の矩形状
に整形された後、ミラー3を介してフライアイレンズ4
に入射する。エキシマレーザ光源1のパルス発光の開始
と終了、及び発光周波数と発光エネルギーは、装置全体
の動作を制御する主制御系6の指示のもとで電源装置5
により制御されている。
【0012】露光時には、フライアイレンズ4の射出側
(レチクル側)焦点面に形成される多数の光源像からの
レーザ光よりなる露光光L1が、第1リレーレンズ7、
レチクルブラインド(可変視野絞り)8、第2リレーレ
ンズ9、ミラー10及びコンデンサーレンズ11を介し
てレチクルRの下面のパターン領域を均一な照度分布で
照明する。レチクルRはレチクルステージ12上に載置
され、露光光L1のもとでレチクルRのパターン像が投
影光学系PLを介してウエハステージ16上に保持され
たウエハWの各ショット領域に転写露光される。ウエハ
ステージ16は、投影光学系PLの光軸に平行なZ方向
にウエハWを位置決めするZステージ、及びZ軸に垂直
なXY平面内でウエハWの位置決めを行うXYステージ
等から構成されている。
【0013】図2は本実施例のレチクルRの平面図であ
り、この図2に示すように、レチクルRの中央部のパタ
ーン領域13を囲むように遮光帯14が形成され、遮光
帯14のX方向の辺の中央部に開口部よりなる照射窓1
5Yが形成され、遮光帯14のY方向の辺の中央部に開
口部よりなる照射窓15Xが形成されている。これら照
射窓15Y及び15Xは、後述のようにフォトレジスト
層を気化により除去するためのレーザ光を通過させるの
に使用される。
【0014】図1に戻り、ウエハステージ16上に移動
鏡17が固定され、移動鏡17のX座標及びY座標がウ
エハ側の干渉計18により常時計測され、この計測結果
が主制御系6に供給されている。主制御系6は、供給さ
れた座標に基づいて、ウエハ側駆動装置19を介してウ
エハステージ16の位置決め等の動作を制御する。次
に、ウエハW上のフォトレジスト層を除去するための光
学系、及びアライメント系につき説明する。先ず、レチ
クルRの照射窓15Yの上方にはほぼ45°の傾斜角で
ミラー20が固定されている。そして、YAGレーザ光
源6からパルス的に射出される波長1060nmのレー
ザ光L2が、高調波発生光学系23に入射し、高調波発
生光学系23からレーザ光L2に対して周波数が5倍の
5倍高調波よりなる波長212nmのレーザ光L3が射
出される。主制御系6が、電源装置24を介してYAG
レーザ光源6のパルス発光の開始及び終了、パルス発光
周期、並びに発光エネルギー等を制御する。
【0015】高調波発生光学系23の射出側の内部には
集光レンズが設けられ、集光されるように射出されるレ
ーザ光L3は、ミラー20で反射されてレチクルR上の
照射窓15Y上に照射される。そして、照射窓15Yを
通過したレーザ光L3が、照射窓15Yの下に45°の
傾斜角で設置されたダイクロイックミラー21、及び投
影光学系PLを経てウエハW上の計測対象とするウエハ
マーク上のフォトレジスト層上に入射する。ダイクロイ
ックミラー21は、波長212nmのレーザ光L3を透
過させると共に、アライメント用の波長633nm(後
述)のレーザ光を反射する波長選択特性を有する。
【0016】これに関して、一般にレーザ光源から射出
されたままのレーザ光の波長は露光光の波長とは異なる
ため、投影光学系の色収差等の影響によりそのレーザ光
を投影光学系を介してウエハ上の所望のウエハマーク上
に照射することは困難であった。また、露光光そのもの
を使用してウエハマーク上のフォトレジスト層を除去す
ることも考えられるが、露光光はウエハ上のショット領
域の全体を照明するため、単位面積当りの照射エネルギ
ーがフォトレジスト層を気化させる程はない。そのた
め、従来はウエハの露光位置又はアライメント位置の近
傍でウエハマーク上のフォトレジスト層を気化させる
(除去する)ことはできなかった。
【0017】本実施例の投影光学系PLは、波長193
nmの露光光(エキシマレーザ光)L1に対して色収差
が補正されているため、例えばYAGレーザ光源6から
パルス的に射出される波長1060nmのレーザ光L2
をそのままレチクルR上の照射窓15Yに照射しても、
ウエハW上の所望の位置に所望のスポットサイズで照射
を行うことができない。また、投影光学系PL内のレン
ズエレメントに悪影響を与える恐れもあるため、その波
長1060nmのレーザ光L2を、TTL方式でフォト
レジストを除去するために直接使用することはできな
い。
【0018】そこで、本実施例では、レーザ光L2の5
倍高調波である波長212nmのレーザ光L3を用いて
いる。このレーザ光L3に関して、投影光学系PLでの
色収差はほとんど問題にならない程度であるため、露光
光L1に関してレチクルR上の照射窓15Yと共役なウ
エハW上の領域とほぼ同一の照射領域にレーザ光L3が
照射される。即ち、レチクルR上に設ける照射窓15Y
の位置及び大きさにより、ウエハW上でフォトレジスト
除去用のレーザ光L3を照射する位置、及びその照射面
積を任意に設定できることになり、フォトレジストの除
去領域をより正確に制御できる。また、レーザ光L3
(YAGレーザの5倍高調波)はフォトレジスト層を気
化させるのに充分な照射エネルギー(単位面積当たり)
を有している。
【0019】なお、図2のレチクルR上の他方の照射窓
15X上にもミラー(不図示)が固定され、このミラー
の側方にも図1のYAGレーザ光源6及び高調波発生光
学系23と同一構成で、ウエハW上の所定のウエハマー
ク上のフォトレジスト層を除去するためのレーザ光を発
生する光学系が設けられている。それと共に、照射窓1
5Xの下方には、フォトレジスト除去用のレーザ光とア
ライメント光とを共に投影光学系PLに導くためのダイ
クロイックミラーが配置されている。
【0020】更に、投影光学系PLの下部側方には吸引
装置31の吸収口が配置されている。そして、レーザ光
L3によりウエハW上のフォトレジスト層を気化させる
場合には、主制御系6はその吸引装置31を動作させて
その気化したフォトレジストを吸引させる。これによ
り、気化したフォトレジストにより投影光学系PLの下
部のレンズが汚れることが防止される。
【0021】次に、ダイクロイックミラー21の側方に
TTL方式のY軸用のアライメント系25が配置されて
いる。このアライメント系25は、例えば特開昭60−
130742号公報に開示されているように、所謂レー
ザ・ステップ・アライメント方式(以下、「LSA方
式」という)でウエハW上のウエハマークの位置検出を
行うものであり。アライメント系25において、He−
Neレーザ光源及びビーム整形光学系よりなる光源系2
6から射出される波長633nmのレーザ光L4が、ビ
ームスプリッタ27、対物レンズ28及びミラー29を
介してダイクロイックミラー21に照射される。光源系
26の発光動作は主制御系6により制御されている。そ
のダイクロイックミラー21で反射されたレーザ光L4
は、投影光学系PLを経てウエハW上のウエハマークの
近傍にスリット状スポットとして照射される。この場
合、レーザ光L4のエネルギーは低いため、投影光学系
PLに対する影響は無視できる程度である。
【0022】また、ウエハWから反射されたレーザ光L
4は、投影光学系PL、ダイクロイックミラー21を経
てアライメント系25に戻り、その後、ミラー29、対
物レンズ28及びビームスプリッタ27を経て受光素子
30に入射する。受光素子30での光電変換により得ら
れた出力信号が主制御系6に供給されている。主制御系
6は、受光素子30からの出力信号及びウエハ側の干渉
計18で計測された座標より、ウエハW上のウエハマー
クのY座標を計測する。
【0023】更に、図1のY軸用のアライメント系25
の他にX軸用のアライメント系(不図示)も投影光学系
PLのY方向の側面部に配置されている。このX軸用の
アライメント系からのレーザ光が、図2のX軸用の照射
窓15Xの下方のダイクロイックミラー(不図示)及び
投影光学系PLを介してウエハW側のX軸用のウエハマ
ークの近傍に照射され、ウエハWからの反射光(回折
光)によりそのX軸用のウエハマークのX座標が計測さ
れる。
【0024】ここでLSA方式の計測方法につき図3を
参照して説明する。図3はウエハWの平面図であり、ウ
エハW上の露光面はX方向及びY方向にそれぞれ所定ピ
ッチで多数のショット領域SAに分割され、各ショット
領域SAのX方向の間隔のストリートライン上にX方向
に所定ピッチで配列されたドットパターン列からなるY
軸用ウエハマークWMYが形成され、各ショット領域S
AのY方向の間隔のストリートライン上にY方向に所定
ピッチで配列されたドットパターン列からなるX軸用ウ
エハマークWMXが形成されている。また、各ショット
領域SAのY方向のエッジ部近傍に2つのグローバルア
ライメント(後述)用のアライメントマーク(以下、
「GAマーク」と呼ぶ)Gθ及びGYが形成されてい
る。これらGAマークGθ及びGYは、ウエハWの大ま
かな位置合わせを行う際に使用される。
【0025】図4は、X軸用ウエハマークWMXの近傍
の様子を拡大して示し、この図4において、ウエハマー
クWMXは、ショット領域SAに接する矩形のマーク形
成領域33X内に形成され、このマーク形成領域33X
内にウエハマークWMXを囲むように矩形の除去領域3
4Xが形成され、ウエハマークWMXの位置検出を行う
前には、除去領域34X上のフォトレジスト層が気化に
より除去される。同様に、図3のY軸用ウエハマークW
MYを囲むようにフォトレジスト層を除去する除去領域
が設定されている。
【0026】図3において、Y軸用ウエハマークWMY
のY座標を計測する際には、ウエハマークWMYを囲む
除去領域のフォトレジスト層が除去されているものとし
て、図1のアライメント系25から射出されたレーザ光
L4が、ウエハマークWMYの近傍にX方向に長いスリ
ット状スポット32Yとして照射される。この状態でウ
エハステージ16を介してウエハWをY方向に走査する
と、スリット状スポット32YがウエハマークWMYを
横切る際に所定の方向に強い回折光が射出される。そこ
で、この回折光を図1の受光素子30で受光して、出力
信号のピーク位置でウエハステージ16のY座標を検出
することにより、ウエハマークWMYのY座標が検出さ
れる。X軸用ウエハマークWMXのX座標も、X軸用の
アライメント系から射出されたY方向に長いスリット状
のスポット32Xに対してウエハマークWMXをX方向
に走査することにより検出される。
【0027】次に、図5のフローチャートを参照して、
本実施例のアライメント及び露光動作の一例につき説明
する。先ず図5のステップ101において、フォトレジ
ストが塗布されたウエハWを図1のウエハステージ16
上にロードし、ステップ102において、図3に示すよ
うに、ウエハW上の各ショット領域SAに付設されたG
AマークGθ及びGYの中から計測対象とする2つのG
AマークGθL及びGYRを選択する。そして、図1の
TTL方式のアライメント系25を用いて、フォトレジ
スト層の上からそれら2つのGAマークGθL及びGY
Rの位置を検出し、ウエハWの所定の基準点のY座標及
びウエハWの回転角を大まかに求める。同様に、ウエハ
Wの所定の基準点のX座標も求められる。この際に検出
される座標値は、図1のウエハ側の干渉計18による計
測値に基づいて値であり、このように干渉計18に基づ
いて計測される座標値をステージ座標系での座標値と呼
ぶ。
【0028】次に、ステップ103において、ウエハW
の所定の基準点のX座標、Y座標及び回転角より、ウエ
ハWの各ショット領域SAの大まかな座標、ひいては各
ショット領域SAに付設されているウエハマークWM
Y,WMXの大まかな座標を求める。これがグローバル
アライメントである。その後、ステップ104におい
て、ウエハW上の計測対象とする3個以上のショット領
域(以下、「サンプルショット」という)を選択し、ウ
エハステージ16をステッピング駆動して、これらサン
プルショットに付設されたY軸用のウエハマークを囲む
除去領域を順次レチクルR上の照射窓15Yと共役な位
置に設定する。そして、主制御系6は、電源装置24を
介してYAGレーザ光源22に所定時間パルス発光させ
て、そのY軸用のウエハマークを囲む除去領域上のフォ
トレジスト層にレーザ光L3を照射し、そのフォトレジ
スト層を気化により除去する。この際に吸引装置31を
動作させて、気化したフォトレジストを吸引させる。
【0029】そのY軸用のウエハマーク上のフォトレジ
スト層の気化による除去と平行して、X軸用のウエハマ
ーク上のフォトレジスト層の気化による除去も行われ
る。また、特開昭62−252136号公報に開示され
ているように、レーザ光L3の積算照射エネルギーは、
フォトレジスト層を気化させる程度で且つ下地パターン
としてのウエハマークを損傷しない程度に設定する必要
がある。
【0030】その後、ステップ105においてウエハス
テージ16を駆動して、フォトレジスト層を除去したウ
エハマークと図1のTTL方式のY軸用のアライメント
系25又はX軸用のアライメント系からのレーザ光によ
るスリット状スポットとを走査して、それらウエハマー
クのステージ座標系でのY座標又はX座標を計測する。
この際に、フォトレジスト層が除去されているため、各
ウエハマークの座標値が高精度に計測される。
【0031】次に、ステップ106において、ウエハW
上のサンプルショットに付設されたウエハマークの計測
された座標値を統計処理することにより、ウエハW上の
全部のショット領域のステージ座標系での配列座標を算
出する。このようにサンプルショットの計測された座標
値からウエハW上の全部のショット領域の配列座標を計
測するアライメント方法は、エンハンスト・グローバル
・アライメント(以下、「EGA」という)方式と呼ば
れ、例えば特開昭61−44429号公報に開示されて
いる。そして、そのように算出された配列座標に基づい
て、ウエハW上の各ショット領域を順次投影光学系PL
の露光フィールドに位置決めして、それぞれ露光光L1
のもとでレチクルRのパターン像を露光する。
【0032】上述のように本実施例によれば、計測対象
とするウエハマーク上のフォトレジスト層にTTL方式
で投影光学系PLを介してレーザ光を照射して、フォト
レジスト層を気化により除去している。従って、ウエハ
Wの露光位置又はアライメント位置でフォトレジストの
除去が行われているため、次のウエハマークの位置検出
が円滑に行われ、アライメント工程に要する時間が短縮
され、スループットが向上している。
【0033】なお、図5の実施例では予め全部のサンプ
ルショットのウエハマーク上のフォトレジスト層を気化
により除去した後、アライメント系を用いてそれらウエ
ハマークの位置検出を行っている。しかしながら、図1
ではフォトレジスト除去用のレーザ光L3とアライメン
ト用のレーザ光L4とがほぼ同じ光路に沿ってウエハW
上に照射される。そこで、計測対象とするY軸用のウエ
ハマークについて、それぞれレーザ光L3によりフォト
レジスト層を気化させて除去した直後に、レーザ光L4
を用いてそのウエハマークのY座標を計測するようにし
てもよい。このように各ウエハマークについて、それぞ
れフォトレジスト除去と位置計測とを繰り返す工程を採
用することにより、アライメント時間をより短縮できる
利点がある。
【0034】また、上述実施例では、図2のレチクルR
上の照射窓15X及び15Yに照射されるレーザ光は別
のYAGレーザ光源から射出されたレーザ光であるが、
1つのYAGレーザ光源から射出されたレーザ光をビー
ムスプリッタ等により2光束に分割し、これら2光束を
それら照射窓15X及び15Yに照射するようにしても
よい。これに関して、照射窓15X及び15Yに同時に
レーザ光を照射することにより、X軸用のウエハマーク
及びY軸用のウエハマーク上のフォトレジスト層を同時
に除去するようにしてもよい。このためには、図2のレ
チクルRの中心と図3のショット領域SAの中心とを共
役な位置関係に設定した状態で、レチクルRの照射窓1
5Y及び15Xが、それぞれ図3のウエハマークWMY
及びWMXとほぼ共役な位置関係になるように、照射窓
15Y及び15Xの位置を設定すればよい。
【0035】また、上述実施例では、レーザ光L3をレ
チクルR上の照射窓15を介してウエハW上に照射して
いるが、これはレチクルRにレーザ光L3の照射領域を
制限する役割を負わせているものである。その他に、レ
チクルRと投影光学系PLとの間にミラーを配置し、こ
のミラー及び投影光学系PLを介してレーザ光L3をウ
エハW上に照射するようにしてもよい。但し、この場
合、レーザ光L3の光路の途中に照射領域を制限するた
めの絞りを入れる必要がある。
【0036】更に、上述実施例では、フォトレジスト除
去用のレーザ光L4として、YAGレーザ光の5倍高調
波が用いられているが、それ以外に、例えばアルゴンレ
ーザ光(波長514.5nm)の3倍高調波(波長17
1.5nm)、又は露光光L3と同じArFエキシマレ
ーザ光自体等を使用してもよい。ArFエキシマレーザ
光を使用する場合には、エキシマレーザ光源1から射出
されたレーザ光を光路に出し入れできるミラーで導いた
光を使用したもよい。
【0037】また、露光光L1として、KrFエキシマ
レーザ光(波長248nm)が使用される場合には、フ
ォトレジスト除去用のレーザ光としては、例えばYAG
レーザ光の4倍高調波(波長265nm)、又はアルゴ
ンレーザ光の2倍高調波(波長257nm)、又はKr
Fエキシマレーザ光自体を使用することができる。但
し、YAGレーザのような固体レーザを使用する場合に
は、装置が小型であり、取り扱いも容易である。なお、
露光光L1と同じエキシマレーザ光(ArF又はKrF
等)自体を使用する場合には、ArFエキシマレーザ光
源1(又はKrFエキシマレーザ光源等)から射出され
た直後のエキシマレーザ光をミラー等で導いたエキシマ
レーザ光を使用するものとし、必要に応じて光学系で集
光するようにする。露光光L1は、露光に最適な照射エ
ネルギーとなるように調整されており、フォトレジスト
を気化させる程の照射エネルギーを有していないので、
単位面積当たりの照射エネルギーがフォトレジストを気
化させるのに充分なエキシマレーザ光を使用する必要が
ある。
【0038】更に、上述実施例では、アライメント系と
して、TTL方式でLSA方式のアライメント系が使用
されているが、アライメント系としてはTTR(スルー
・ザ・レチクル)方式又はオフ・アクシス方式のアライ
メント系を使用してもよい。また、LSA方式のみなら
ず、2光束を回折格子状のマーク上に照射して戻される
1対の回折光の干渉光の光電変換信号から位置検出を行
う2光束干渉方式(所謂LIA方式)、又は画像処理方
式等のアライメント系を使用してもよい。
【0039】また、YAGレーザ光の5倍高調波(L
3)をフォトレジスト除去とアライメントとの両方に使
用するようにしてもよい。例えば、レーザ光L3の光路
中にハーフミラーを設け、ウエハマークからの戻り光を
光学系により強度調整して画像検出し、ウエハマーク位
置を検出することができる。これにより装置構成が簡略
化される。また、ショットごとのアライメント(所謂ダ
イ・バイ・ダイアライメント)を行う場合にも、本発明
は適用できる。これは例えば、前述のLSA方式のアラ
イメント系を使ってEGA方式により算出された配列座
標に基づいて、ウエハW上のショット領域を投影光学系
の露光フィールドに位置決めし、前述の高エネルギー化
されたエキシマレーザ光やYAGレーザの高調波を使っ
てレジスト除去し、LIA方式や画像処理方式のTTR
アライメント系でダイ・バイ・ダイアライメント(D/
Dアライメント)を行うようにすればよい。このような
構成、動作によってレジスト除去後D/Dアライメント
を行うことにより、高位置合わせ精度、高スループット
の露光が実現できる。
【0040】このように本発明は上述実施例に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り
得る。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、露光光とほぼ同一波長
の光により、TTL方式で基板の露光位置又はアライメ
ント位置の近傍で感光材の除去が行われるため、感光材
の除去後に迅速に基板上の位置合わせ用のマークの位置
検出を行うことができる。従って、アライメントに要す
る時間が短縮され、アライメント工程のスループットが
向上する。
【0042】また、アライメント系もTTL方式である
場合には、感光材の除去から位置検出を行うまでの時間
を短縮でき、更にアライメント工程のスループットを高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による投影露光装置の一実施例を示す構
成図である。
【図2】図1中のレチクルRのパターンを示す平面図で
ある。
【図3】図1中のウエハW上のショット領域及びウエハ
マーク等を示す一部を省略した平面図である。
【図4】図3中のウエハマークWMXの近傍の様子を示
す拡大平面図である。
【図5】実施例のアライメント動作及び露光動作の一例
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ArFエキシマレーザ光源 2 ビーム整形光学系 4 フライアイレンズ 5 主制御系 11 コンデンサーレンズ R レチクル PL 投影光学系 W ウエハ SA ショット領域 WMX,WMY ウエハマーク 15X,15Y 照射窓 16 ウエハステージ 20 ミラー 21 ダイクロイックミラー 22 YAGレーザ光源 23 高調波発生光学系 25 アライメント系 26 光源系 31 吸引装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写用のパターンが形成されたマスクを
    露光光で照明する照明光学系と、前記露光光により感光
    される感光材が塗布されると共に下地面に位置合わせ用
    のマークが形成された基板上に前記露光光のもとで前記
    マスクのパターン像を投影露光する投影光学系と、前記
    基板上の前記位置合わせ用のマークの位置を検出するア
    ライメント系と、を有し、該アライメント系により検出
    された前記位置合わせ用のマークの位置に基づいて前記
    基板の位置合わせを行った後、前記マスクのパターン像
    を前記基板上に投影露光する装置において、 前記露光光とほぼ同一波長の光を前記投影光学系を介し
    て前記基板上の前記位置合わせ用のマーク上の前記感光
    材上に照射する光学的感光材除去手段を設け、 該光学的感光材除去手段により前記位置合わせ用のマー
    ク上の前記感光材を気化して除去した後、前記アライメ
    ント系を用いて前記位置合わせ用のマークの位置を検出
    することを特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記アライメント系は、前記投影光学系
    を介して前記基板上の前記位置合わせ用のマークの位置
    を検出するアライメント系であることを特徴とする請求
    項1記載の投影露光装置。
JP5310509A 1993-12-10 1993-12-10 投影露光装置 Withdrawn JPH07161623A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6730447B2 (en) 2001-03-09 2004-05-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Manufacturing system in electronic devices

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6730447B2 (en) 2001-03-09 2004-05-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Manufacturing system in electronic devices

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