JPH07161321A - 電子顕微鏡の電子銃 - Google Patents

電子顕微鏡の電子銃

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JPH07161321A
JPH07161321A JP30637093A JP30637093A JPH07161321A JP H07161321 A JPH07161321 A JP H07161321A JP 30637093 A JP30637093 A JP 30637093A JP 30637093 A JP30637093 A JP 30637093A JP H07161321 A JPH07161321 A JP H07161321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoelectric conversion
condenser lens
laser light
electron
electron microscope
Prior art date
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Pending
Application number
JP30637093A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisae Ootsuki
寿枝 大槻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH07161321A publication Critical patent/JPH07161321A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、レーザ光のロスを減少し、集光レン
ズの調節を必要とせずに最適な空間分解能を得ること。 【構成】レーザ光を集光する集光レンズ(11)の底面に光
電変換部(13)を一体的に形成する。レーザ発振器(1) か
ら出力されたレーザ光は、集光レンズ(11)底面の光電変
換部(13)に集光し、ここで、電子ビームに光電変換され
る。従って、集光レンズ(11)の調節を必要とせずに最適
な空間分解能が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光電変換を用いて電子
ビームを得る電子顕微鏡の電子銃に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は光電変換を用いた走査型電子顕微
鏡における電子銃の構成図である。レーザ発振器1は、
極短パルスのレーザ光を出力するものである。このレー
ザ光は、ミラー2で反射して集光レンズ3に導かれてい
る。
【0003】又、走査電子顕微鏡本体(カラム)4の上
部には、光電変換部5及び引出し電極6から成る電子ビ
ーム発生源が設けられている。このうち光電変換部5
は、ガラス等の基板の下面に金属等の光電変換物質7を
蒸着した構成となっている。
【0004】かかる構成であれば、レーザ発振器1から
出力された極短パルスのレーザ光は、ミラー2で反射
し、集光レンズ3で集光されて光電変換部5に入射す
る。つまり、レーザ光は、図6に示すように集光レンズ
3で集光されて光電変換部5の光電変換物質7に照射さ
れ、ここで電子ビームに変換される。そして、この電子
ビームは、走査電子顕微鏡本体4内を伝播して被検査物
に照射される。
【0005】ところで、レーザ光を光電変換部5に対し
て集光するのは、光電変換部5におけるレーザ光のスポ
ット径が小さいほど電子顕微鏡における空間分解能を高
く得ることができるからである。
【0006】しかしながら、集光レンズ3と光電変換部
5とは、互いに距離をおいて配置されており、光電変換
部5にレーザ光を集光する際に、この集光点が光電変換
部5の光電変換物質7に位置するように予め調整する必
要がある。
【0007】ところが、光電変換部5のガラス基板の屈
折率と空気の屈折率とは異なるので、集光レンズ3の焦
点位置は、このガラス基板がある場合と無い場合とでは
異なり、かつレーザ光の波長が紫外線領域であれば、こ
のレーザ光を可視することができなくなる。
【0008】このような事から集光レンズ3による集光
点の位置調整は困難であり、電子顕微鏡の性能を最適化
しにくいという問題がある。又、レーザ光を光電変換部
5に対して集光する場合、図6に示すように集光レンズ
3への入射面、集光レンズ3からの出射面、光電変換部
5のガラス基板の入射面の各3面をレーザ光が通過する
ので、これらの各3面における反射がレーザ光のロスと
なってしまう。
【0009】このレーザ光のロスに対する対策として反
射防止膜を施すことが考えられるが、レーザ光が角度を
持っているために完全な反射防止膜を形成することは不
可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにレーザ光
を集光して光電変換部に照射する際に、その集光点の位
置調整が困難であり、最適な空間分解能を得ることが大
変である。又、レーザ光のロスを減少することが不可能
である。
【0011】そこで本発明は、レーザ光のロスを減少
し、集光レンズの調節を必要とせずに最適な空間分解能
を得ることができる電子顕微鏡の電子銃を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、レー
ザ発振器から出力されたレーザ光を光電変換して電子ビ
ームを得る電子顕微鏡の電子銃において、レーザ光を底
面位置に集光する集光レンズと、この集光レンズの底面
に形成された光電変換部とを備えて上記目的を達成しよ
うとする電子顕微鏡の電子銃である。
【0013】
【作用】請求項1によれば、レーザ光を集光する集光レ
ンズの底面に光電変換部を一体的に形成することによ
り、レーザ発振器から出力されたレーザ光は、集光レン
ズの底面に集光して光電変換部に照射され、ここで、電
子ビームに光電変換される。従って、集光レンズの調節
を必要とせずに最適な空間分解能が得られる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は電子顕微鏡の電子銃の構成図であ
る。レーザ発振器1は、極短パルスのレーザ光を出力す
るものである。このレーザ発振器1のレーザ出力光路上
には、ミラー2が配置されている。
【0015】一方、走査電子顕微鏡本体(カラム)10
の上部には、集光レンズ11及び引出し電極12が設け
られている。そして、この集光レンズ11の底面には、
光電変換部13が一体的に形成されている。
【0016】この集光レンズ11は、レーザ発振器1か
ら出力されるレーザ光の波長により決められる材質を用
いたもので、上部に凸部が形成されてレンズを形成し、
かつ底面を平面上に形成したものとなっている。そし
て、この集光レンズ11の集光点は、底面位置に一致し
たものとなっている。
【0017】ここで、レンズにおける曲率半径等の形状
は、レーザ光の波長と材質とにより屈折率がそれぞれ異
なるので、これらに合わせて決定される。又、この集光
レンズ11の底面には光電変換部13が形成されている
が、この光電変換部13は光電変換物質を直接に蒸着し
たものである。
【0018】このような光電変換部13を一体化した集
光レンズ11は、例えば次のような製造方法で製造され
る。すなわち、図2(a) の断面図及び同図(b) の正面図
に示すようにレーザ光の波長と材質の屈折率とにより決
定される曲率半径の凹部を有する集光レンズ用型20を
作成する。
【0019】次に、この集光レンズ用型20に対して集
光レンズ11とする材質を流し込む。なお、この材質
は、レーザ光の波長により決められるものである。次に
集光レンズ用型20に流し込んだ材質が凝固すると、そ
の集光レンズ11に対して研磨が行われる。
【0020】次に、集光レンズ11の底面に対して直接
に光電変換物質が蒸着され、光電変換部13が形成され
る。次に上記の如く構成された電子銃の作用について説
明する。
【0021】先ず、レーザ発振器1から出力されるレー
ザ光が集光レンズ11の中心に照射されるように調整が
行われる。この後、レーザ発振器1から出力されたレー
ザ光は、ミラー2で反射して集光レンズ11の中心に導
かれる。この集光レンズ11は、図3に示すようにレー
ザ光を、その底面に形成されている光電変換部13に集
光する。
【0022】このようにレーザ光が光電変換部13に集
光されると、この光電変換部13において光電変換が行
われて電子が発生し、これが電子ビームとなって走査電
子顕微鏡本体10内を伝播して被検査物に照射される。
【0023】このように上記一実施例においては、レー
ザ光を集光する集光レンズ11の底面に光電変換部13
を蒸着により一体的に形成したので、レーザ光を集光レ
ンズ11の中心に導く簡単な調整だけで、レーザ光を光
電変換部13に集光、すなわちフォーカシングできる。
従って、集光レンズの調節を必要とせずに最適な空間分
解能が得られる。
【0024】又、レーザ光の反射によるロスは、集光レ
ンズ11への入射面のみとなるので、従来電子銃と比較
して3分の1程度に減少できる。さらに、集光レンズ1
1を支えるホルダーが不要となるので、従来構造上使用
できなかった短焦点レンズを使用できるようになった。
【0025】次に上記電子銃を適用した走査電子顕微鏡
の全体構成について図4を参照して説明する。なお、図
1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省
略する。
【0026】走査電子顕微鏡本体10には、電子ビーム
の伝播方向に対してカソード30、メッシュ31、アノ
ード32が配置され、かつ電子ビームの伝播方向に沿っ
てコンデンサレンズ33、対物レンズ34が配置されて
いる。
【0027】又、走査電子顕微鏡本体10の底部側面に
は、上部ディテクタ35及び下部ディテクタ36が設け
られている。そして、走査電子顕微鏡本体10の底部に
被検査物37が配置されている。
【0028】かかる構成であれば、レーザ発振器1から
出力されたレーザ光は、ミラー2で反射し、集光レンズ
11により光電変換部13に集光する。この光電変換部
13では、光電変換が行われて電子が発生し、これが電
子ビームとなって走査電子顕微鏡本体10内を伝播す
る。
【0029】この電子ビームは、カソード30、メッシ
ュ31、アノード32を通り、さらにコンデンサレンズ
33、対物レンズ34を通して被検査物37に照射され
る。この被検査物37に電子ビームが照射されると、こ
のときに二次電子が発生し、これが上部ディテクタ3
5、下部ディテクタ36により捕らえられる。そして、
これら上部ディテクタ35、下部ディテクタ36の検出
信号に基づいて被検査物37の拡大像が得られる。
【0030】このような走査電子顕微鏡であれば、集光
レンズの調節を必要とせずに最適な空間分解能を得るこ
とができ、かつレーザ光の反射によるロスを減少でき
る。なお、本発明は、上記一実施例に限定されるもので
なくその要旨を変更しない範囲で変形してもよい。
【0031】例えば、レーザ発振器1から出力されたレ
ーザ光を非線形光学結晶等により波長変換する光源を適
用した場合、集光レンズ11としては、波長変換後の波
長により決められる材質を用い、かつその曲率半径等の
形状をレーザ光の波長、材質、屈折率に合わせて形成す
ればよい。そのうえで、集光レンズ11の底面に光電変
換部を形成するようにすればよい。
【0032】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、レ
ーザ光のロスを減少し、集光レンズの調節を必要とせず
に最適な空間分解能を得ることができる電子顕微鏡の電
子銃を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる電子顕微鏡の電子銃の一実施例
を示す構成図。
【図2】同電子銃における集光レンズの製造に用いるレ
ンズ用型を示す図。
【図3】同電子銃における集光レンズの作用を示す図。
【図4】同電子銃を適用した走査電子顕微鏡の構成図。
【図5】従来の電子銃の構成図。
【図6】同電子銃の作用を示す図。
【符号の説明】
1…レーザ発振器、2…ミラー、10…走査電子顕微鏡
本体、11…集光レンズ、12…引出し電極、13…光
電変換部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ発振器から出力されたレーザ光を
    光電変換して電子ビームを得る電子顕微鏡の電子銃にお
    いて、 前記レーザ光を底面位置に集光する集光レンズと、 この集光レンズの前記底面に形成された光電変換部と、
    を具備したことを特徴とする電子顕微鏡の電子銃。
JP30637093A 1993-12-07 1993-12-07 電子顕微鏡の電子銃 Pending JPH07161321A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30637093A JPH07161321A (ja) 1993-12-07 1993-12-07 電子顕微鏡の電子銃

Applications Claiming Priority (1)

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JP30637093A JPH07161321A (ja) 1993-12-07 1993-12-07 電子顕微鏡の電子銃

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JPH07161321A true JPH07161321A (ja) 1995-06-23

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JP30637093A Pending JPH07161321A (ja) 1993-12-07 1993-12-07 電子顕微鏡の電子銃

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