JPH0716015Y2 - 自動車用マフラ - Google Patents
自動車用マフラInfo
- Publication number
- JPH0716015Y2 JPH0716015Y2 JP1986075055U JP7505586U JPH0716015Y2 JP H0716015 Y2 JPH0716015 Y2 JP H0716015Y2 JP 1986075055 U JP1986075055 U JP 1986075055U JP 7505586 U JP7505586 U JP 7505586U JP H0716015 Y2 JPH0716015 Y2 JP H0716015Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- muffler
- floor
- cylindrical body
- automobile
- rear wheel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Exhaust Silencers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は自動車用マフラに関するものである。
［従来の技術］ 自動車の後輪の後方でフロアの下方位置には排気管に接
続する筒状のマフラが設けられている。近年においては
小型車のパワーアップが図られており、これに伴ないエ
ンジン排気音のエネルギーも増大の一途をたどつてい
る。大きな排気音エネルギーを効率的に減衰するには大
容量のマフラを使用する必要があり、設置スペースの制
約がある小型車においてマフラの容量を大きくすると、
後輪からの飛石が当って損傷しやすく耐久性に問題があ
り、かつ見栄えも悪い。
続する筒状のマフラが設けられている。近年においては
小型車のパワーアップが図られており、これに伴ないエ
ンジン排気音のエネルギーも増大の一途をたどつてい
る。大きな排気音エネルギーを効率的に減衰するには大
容量のマフラを使用する必要があり、設置スペースの制
約がある小型車においてマフラの容量を大きくすると、
後輪からの飛石が当って損傷しやすく耐久性に問題があ
り、かつ見栄えも悪い。
［本考案が解決しようとする問題点］ 本考案は上記の実情に鑑み、後車輪からの飛石の衝突を
極力少くして耐久性を維持せしめつつ、フロア下方の空
間を利用して可及的に大容量とすることができ、見栄え
も良好で、かつ遮音性にすぐれた外筒構造としたマフラ
を提供することを目的とする。
極力少くして耐久性を維持せしめつつ、フロア下方の空
間を利用して可及的に大容量とすることができ、見栄え
も良好で、かつ遮音性にすぐれた外筒構造としたマフラ
を提供することを目的とする。
［問題点を解決するための手段］ 本考案の構成を第１図で説明すると、自動車用マフラ
は、扇形板体を二重巻き成形して構成され、上側面を自
動車フロアＦに沿う水平面となすとともに下側面を自動
車の後輪Ｗ外周と車体後端Ｂを結ぶデパーチャアングル
θにほぼ等しい傾斜角の斜面となした筒体11と、その両
端開口を閉鎖する端板12、13とにより密閉筒体を形成し
て該密閉筒体内に消音室を設け、上記密閉筒体の、大径
の前側端板12を貫通してインレットパイプ14を設けると
ともに、小径の後側端板13を貫通してアウトレットパイ
プ15を設けたことを特徴とするものである。
は、扇形板体を二重巻き成形して構成され、上側面を自
動車フロアＦに沿う水平面となすとともに下側面を自動
車の後輪Ｗ外周と車体後端Ｂを結ぶデパーチャアングル
θにほぼ等しい傾斜角の斜面となした筒体11と、その両
端開口を閉鎖する端板12、13とにより密閉筒体を形成し
て該密閉筒体内に消音室を設け、上記密閉筒体の、大径
の前側端板12を貫通してインレットパイプ14を設けると
ともに、小径の後側端板13を貫通してアウトレットパイ
プ15を設けたことを特徴とするものである。
［作用、効果］ 本考案の自動車用マフラは、後輪の後方で自動車フロア
Ｆに沿って位置せしめて排気管に接続される。しかして
本考案のマフラは、フロア後端下部の空間に対しておさ
まりのよい形状であって、前後を均一径とした従来のマ
フラで同一容量としたものと比較して見栄えがよい。し
かも下側面を後方へ上昇する傾斜面としたから、後輪か
らの飛石が避けられ、飛石が当ったとしても傾斜面は飛
石方向に近い傾斜方向にあることから衝撃が小さく、損
傷も少い。このように飛石による損傷を極力少くしつ
つ、可及的に大きな容量が確保できる。しかも外筒を２
重構造としたから、遮音性もよく強固である。
Ｆに沿って位置せしめて排気管に接続される。しかして
本考案のマフラは、フロア後端下部の空間に対しておさ
まりのよい形状であって、前後を均一径とした従来のマ
フラで同一容量としたものと比較して見栄えがよい。し
かも下側面を後方へ上昇する傾斜面としたから、後輪か
らの飛石が避けられ、飛石が当ったとしても傾斜面は飛
石方向に近い傾斜方向にあることから衝撃が小さく、損
傷も少い。このように飛石による損傷を極力少くしつ
つ、可及的に大きな容量が確保できる。しかも外筒を２
重構造としたから、遮音性もよく強固である。
［実施例］ 第２図ないし第４図に示す如く、本考案の自動車用マフ
ラ１は一方を大径とし他方を小径とする異径の断面略四
角形密閉筒体によりアウタケースを構成してある。すな
わち、筒体11の周壁は間に微少空間を形成した二重壁構
造としてあり、その上側面11aは水平面をなすとともに
下側面11bは小径側へ向けて上方へへ傾斜する傾斜面と
してある。この傾斜面の傾斜角はこれを設ける自動車の
デパーチャアングルにほぼ等しくしてある。
ラ１は一方を大径とし他方を小径とする異径の断面略四
角形密閉筒体によりアウタケースを構成してある。すな
わち、筒体11の周壁は間に微少空間を形成した二重壁構
造としてあり、その上側面11aは水平面をなすとともに
下側面11bは小径側へ向けて上方へへ傾斜する傾斜面と
してある。この傾斜面の傾斜角はこれを設ける自動車の
デパーチャアングルにほぼ等しくしてある。
かかる筒体11を製造するには、第５図に示す如き扇形の
板材を円錐棒状マンドレルの外周に二重巻きして溶接す
ることにより二重壁の円錐筒となし、これをプレス成形
して丸味をおびた台形四角形の断面形状で下側面が長手
方向に傾斜面をなす角筒とする。
板材を円錐棒状マンドレルの外周に二重巻きして溶接す
ることにより二重壁の円錐筒となし、これをプレス成形
して丸味をおびた台形四角形の断面形状で下側面が長手
方向に傾斜面をなす角筒とする。
上記筒体11内には、隔板17a、17b、17cを順次挿置して
外周を溶接固定し、断面積の異なる両端開口には端板1
2、13を覆着して外周を開口縁にて巻締め固定する。か
くして、筒体11内には台形断面の充分な容量を有する消
音室1a、1b、1c、1dが形成され、これら各室1a〜1dは、
上記端板12、13あるいは隔板17a〜17cにより保持された
インレットパイプ14、アウトレツトパイプ15、およびイ
ンナパイプ16a、16b、16c、16dで連通せしめられる。
外周を溶接固定し、断面積の異なる両端開口には端板1
2、13を覆着して外周を開口縁にて巻締め固定する。か
くして、筒体11内には台形断面の充分な容量を有する消
音室1a、1b、1c、1dが形成され、これら各室1a〜1dは、
上記端板12、13あるいは隔板17a〜17cにより保持された
インレットパイプ14、アウトレツトパイプ15、およびイ
ンナパイプ16a、16b、16c、16dで連通せしめられる。
上記構造のマフラ１は、第１図に示す如く、端板12を自
動車前方へ向け、上側面11aを自動車フロアＦに沿って
位置せしめる。この状態で、デパーチャアングルθにほ
ぼ等しい角度で傾斜せしめたマフラ１の下側面11bは、
後輪タイヤＷ外周とリヤバンパＢを結ぶ線ｌに沿って位
置する。しかして本考案のマフラは、後輪タイヤからの
飛石を避け、たとえ下側面に飛石が当ったとしても衝撃
が小さく耐久性にすぐれている。そして耐久性を確保し
つつ可及的に大きい容量を確保でき、排気音を有効に低
減できる。また形状が後輪の後方空間によくマッチして
いて大きさを感じさせず、側方および後方からの見栄え
もよい。また、筒体を二重構造としたから遮音性および
気密性にもすぐれている。
動車前方へ向け、上側面11aを自動車フロアＦに沿って
位置せしめる。この状態で、デパーチャアングルθにほ
ぼ等しい角度で傾斜せしめたマフラ１の下側面11bは、
後輪タイヤＷ外周とリヤバンパＢを結ぶ線ｌに沿って位
置する。しかして本考案のマフラは、後輪タイヤからの
飛石を避け、たとえ下側面に飛石が当ったとしても衝撃
が小さく耐久性にすぐれている。そして耐久性を確保し
つつ可及的に大きい容量を確保でき、排気音を有効に低
減できる。また形状が後輪の後方空間によくマッチして
いて大きさを感じさせず、側方および後方からの見栄え
もよい。また、筒体を二重構造としたから遮音性および
気密性にもすぐれている。
さらに、上記実施例のマフラは筒体を二重壁としたか
ら、遮音性及び気密性に優れている。
ら、遮音性及び気密性に優れている。
なお、マフラ筒体の製造法としては二枚板を重ね巻きす
るロックシーム法によつても良い。
るロックシーム法によつても良い。
第１図は本考案のマフラを設置した自動車後部の概略側
面図、第２図はマフラの縦断面図、第３図はマフラの正
面図で、第２図のＡ矢視図、第４図はマフラの背面図
で、第２図のＢ矢視図、第５図はマフラ筒体用板材の平
面図である。 １……自動車用マフラ 11……密閉筒体 11a……上側面 11b……下側面 12、13……端板 14……インレットパイプ 15……アウトレットパイプ Ｂ……リヤバンパ（車体後端） Ｆ……自動車フロア Ｗ……後輪
面図、第２図はマフラの縦断面図、第３図はマフラの正
面図で、第２図のＡ矢視図、第４図はマフラの背面図
で、第２図のＢ矢視図、第５図はマフラ筒体用板材の平
面図である。 １……自動車用マフラ 11……密閉筒体 11a……上側面 11b……下側面 12、13……端板 14……インレットパイプ 15……アウトレットパイプ Ｂ……リヤバンパ（車体後端） Ｆ……自動車フロア Ｗ……後輪
Claims (1)
- 【請求項１】自動車の後輪の後方でフロアの下方に位置
せしめて設置する筒状のマフラにおいて、扇形板体を二
重巻き成形して構成され、上側面をフロアに沿う水平面
となすとともに下側面を後輪外周と車体後端を結ぶデパ
ーチャアングルにほぼ等しい傾斜角の斜面となした筒体
と、断面積の異なる両端開口をそれぞれ閉鎖する端板と
により密閉筒体を形成して該密閉筒体内に消音室を設
け、上記密閉筒体の、大径の前側端板を貫通してインレ
ットパイプを設けるとともに、小径の後側端板を貫通し
てアウトレットパイプを設けたことを特徴とする自動車
用マフラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986075055U JPH0716015Y2 (ja) | 1986-05-19 | 1986-05-19 | 自動車用マフラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986075055U JPH0716015Y2 (ja) | 1986-05-19 | 1986-05-19 | 自動車用マフラ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62185820U JPS62185820U (ja) | 1987-11-26 |
| JPH0716015Y2 true JPH0716015Y2 (ja) | 1995-04-12 |
Family
ID=30920846
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986075055U Expired - Lifetime JPH0716015Y2 (ja) | 1986-05-19 | 1986-05-19 | 自動車用マフラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0716015Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE112014001922B4 (de) | 2013-04-10 | 2021-09-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Verfahren zur herstellung eines schalldämpfers |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5253098Y2 (ja) * | 1973-11-15 | 1977-12-02 |
-
1986
- 1986-05-19 JP JP1986075055U patent/JPH0716015Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE112014001922B4 (de) | 2013-04-10 | 2021-09-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Verfahren zur herstellung eines schalldämpfers |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62185820U (ja) | 1987-11-26 |
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