JPH07159720A - 光学視覚装置 - Google Patents

光学視覚装置

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Publication number
JPH07159720A
JPH07159720A JP5310528A JP31052893A JPH07159720A JP H07159720 A JPH07159720 A JP H07159720A JP 5310528 A JP5310528 A JP 5310528A JP 31052893 A JP31052893 A JP 31052893A JP H07159720 A JPH07159720 A JP H07159720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflecting means
lens
attached
visual device
image
Prior art date
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Pending
Application number
JP5310528A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Suzuki
良明 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH07159720A publication Critical patent/JPH07159720A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、映像の光学系を構成する部材をユ
ニット化し、適正な位置決めと消費電力の節減を図ると
共に、組立を容易にし且つ映像の歪みや眼幅及び視度調
整を不要とした光学視覚装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 映像の光学系を構成する光源、LCD、レン
ズ及び反射手段をベース部材に取り付けてユニット化
し、そのユニットの中で構成部材の位置決め及び位置調
整が正確に遂行できる。また、LCDのバックライトと
して一つの光源をサンドイッチ状に挟んでしようするの
で、消費電力が半減すると共に、左右のLCDの照明に
明暗のバラツキがなくなり、映像が見易くなる。更に、
瞳径を左右に5mmづつずらした位置で設定してもレン
ズ性能が低下しないレンズを使用することで、利用者の
眼幅又は視度調整の必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘッドバンド等を介し
て顔面に装着し、ビデオ映像又はテレビ画像を見ること
ができると共に、大型密閉式ヘッドホーンとを組み合わ
せた光学視覚装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の映像表示装置としては、同一出
願人に係る特開平4−22919号公報に開示された構
成のものが従来例として周知である。この従来例の装置
においては、眼鏡型の外郭筐体に対してLCD、レン
ズ、光源及び反射鏡等の映像表示部を構成する部材が一
体的に組み込まれるものであり、これらの各部材は夫々
寸法精度良く形成され、同時に各部材は外郭筐体の設定
された位置に寸法精度良く組み込まれる構成になってい
る。
【0003】そして、上記従来例に限らず、この種の映
像表示装置においては、左右2個の液晶表示装置(LC
D)が所定の間隔をもって、且つその裏面が同一平面上
に位置するようにセットされ、各LCDの裏面に夫々バ
ックライトを配設するか、又は両方のLCDに行き渡る
長尺の1つのバックライトが配設された構成になってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例において
は、映像表示部を構成する各部材が、外郭筐体に対して
個々に組み付けられる構成であるため、外郭筐体が変形
すると、各部材の位置関係が微妙にずれるようになり、
左右の映像の位置ずれが生じたり、映像に歪みが生じた
りし、適正な状態で映像を見て楽しむことができないば
かりでなく、それら映像の位置ずれ及び歪みを利用者の
視覚側の生理現象により補正しようと視覚神経が作用す
ることにより、眼が疲れたりひどいときには頭痛がした
りする等の健康上の不都合も生ずる。
【0005】また、各LCDの裏面側に夫々バックライ
トを配設した構成においては、バックライトの熱の影響
を避けるために、所定の間隔をもってバックライトが配
設されており、実質的に各LCDの裏面側においては、
LCDの2面分以上のスペースを必要とし、それによっ
て全体が嵩張ると云う不都合がある。
【0006】更に、左右夫々のLCDを別々のバックラ
イトで照明していることで、消費電力が大きくなるばか
りでなく、経時変化等により左右のバックライトの照度
にバラツキが生じた時に、左右のLCDの表示状態に明
暗が生じ見にくくなると云う不都合も生ずる。
【0007】従って、従来例においては、外郭筐体の変
形が映像表示部の光学系に影響を及ぼさないようにする
こと、及び全体を小型コンパクト化し無駄な電力消費を
抑制することに解決しなければならない課題を有してい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記従来例の課題を解決
する具体的手段として本発明は、映像の光学系を構成す
る部材をベース部材に取り付けてユニット化したことを
特徴とする光学視覚装置を提供するものであり、その映
像の光学系を構成する部材が、少なくとも光源、LC
D、及びレンズであり、更に少なくとも1つの反射手段
を含む構成としたものである。
【0009】また、本発明においては、映像ユニット
と、該映像ユニットが収納され2分割可能な外郭筐体
と、該外郭筐体が取り付けられたヘッドバンドと、該ヘ
ッドバンドに取り付けられたヘッドフォンとからなり、
前記映像ユニットは、ベース部材の略中央部に配設した
光源と、該光源をサンドイッチ状に挟んで配設したLC
Dと、該LCDを透過した光を略90°反転させる第1
の反射手段と、該第1の反射手段に写された映像を拡大
するレンズとから構成されていることを特徴とする光学
視覚装置を提供するものであり、映像ユニットに、半透
過型の第2の反射手段を設けると共に、LCDを駆動す
るシステム基板を取り付けたこと;ベース部材に、レン
ズの取り付け位置が確立されるレンズ収納部を設けると
共に、第1の反射手段の取り付け位置が確立される中空
で三角形状に形成されたミラーフレームを配設したこ
と;ミラーフレームの第1の反射手段が取り付けられる
位置に三点支持用の切欠凹部を設け、該切欠凹部に対応
して第1の反射手段に三点支持用の凸部を設け、該凸部
に対応する位置にクッション材を有する蓋部材を前記ミ
ラーフレームに被着させたこと;ベース部材に、第2の
反射手段の取り付け位置が確立される支持突起が形成さ
れた角孔付きのリブ部とスリット付きリブとを突出形成
し、これら角孔及びスリットに係合する舌片を第2の反
射手段に設けたこと;及び光源が、両面から光を放射す
る平型であり、使用されるレンズが、瞳径を左右に5m
mづつずらした位置で設定してもレンズ性能が低下しな
いものである構成にしたものである。
【0010】
【作用】本発明は、映像の光学系を構成する部材であ
る、光源、LCD、レンズ及び反射手段をベース部材に
取り付けてユニット化したことにより、そのユニットの
中で部材の位置決め及び位置調整がキチッと正確に遂行
できるので、このユニットを所定の外郭筐体に取り付け
るだけで簡単に使用に供することができる。
【0011】また、映像ユニットは、ベース部材の略中
央部に配設した光源と、該光源をサンドイッチ状に挟ん
でLCDを配設したので、一つの光源を設けることで足
りるので、消費電力が半減すると共に、左右のLCDの
照明に明暗のバラツキがなくなり、映像が見易くなる。
【0012】更に、第1及び第2の反射手段を三点支持
しているので、機械的歪みが生じなくなるばかりでな
く、瞳径を左右に5mmづつずらした位置で設定しても
レンズ性能が低下しないレンズを使用することで、利用
者の眼幅又は視度調整の必要がなくなる。
【0013】
【実施例】次に、本発明を図示の実施例に基づき詳しく
説明すると、図1〜11に示した第1実施例において、
1は映像ユニットであり、該映像ユニットは映像表示部
の光学系を一纏めにしてユニット化したものである。そ
して、映像ユニット1は2分割できる外郭筐体2内に収
納され、該外郭筐体2は適宜のヒンジ部材3を介してヘ
ッドバンド4に取り付けられるものである。
【0014】このヘッドバンド4には、適宜の連結部
(ヒンジ)5を介して一対のヘッドフォン6が取り付け
られている。尚、ヘッドバンド4は利用者の頭部に対応
して、その大きさ又は長さが調整できる調整機能を有し
ている。
【0015】映像ユニット1は、図2〜8に示したよう
に、ベース部材11を基準にしてユニット化されたもの
であり、該ベース部材11は、基板の上面に形成された
箱状のレンズ収納部12と、基板の両端部近傍の下部に
突出形成したリブ部13とから構成される。
【0016】前記レンズ収納部12の周面には、長手方
向両端面に長孔14を有する取付用舌片15が突出形成
されると共に、周側面には後述する部材の位置決めを兼
ねた取付用ボス部16が複数個突出形成されている。そ
して、レンズ収納部12の内部は、収納される三枚組の
レンズ群17の大きさ及び左右の間隔を設定して左右の
収納部12a,12bを区画して形成することで、中央
部に収納部12cが形成され、この収納部12cは光源
用の駆動部18を収納するために利用する。
【0017】収納部12a,12bには、夫々三枚組の
レンズ群17が順次落とし込むようにして収納され、収
納部12cにはボックス状の駆動部18が収納される。
この場合に、収納された部材がガタつかないように、収
納部を寸法精度良く形成することは勿論であるが、仮に
ラフな寸法で形成する場合には、各収納部をやや大きめ
に形成し、内壁面に例えば薄手の発泡ウレタンシート等
のクッション材を貼着するか、又は複数条のリブを深さ
方向に形成することで寸法誤差を吸収しガタツキをなく
すことができる。
【0018】前記駆動部18にはソケット部18aが形
成され、そのソケット部18aを介してバックライトと
なる光源19が取り付けられる。この光源19は例え
ば、両面が発光する平型蛍光管であり、所定のフレーム
又はホルダー20に収納され、下端部からソケット部1
9aを突出させてある。そして、平型蛍光管の両側発光
面からの光を均等化する必要があれば、両側の発光面に
拡散板21が配設される。尚、フレーム又はホルダー2
0には取付片20aが突出形成されている。
【0019】この光源19を両側からサンドイッチする
ようにLCD22を配設する。図2においては、図面の
都合上一方の側のみを示してある。配設されるLCD2
2は夫々フレーム又はホルダー23に取り付けられ、裏
面側が光源19側に位置するようにして所定間隔をもっ
て配設される。そして、フレーム又はホルダー23には
ミラーフレームへの取付部24が複数設けられている。
【0020】ミラーフレーム25は、前記LCD22が
取り付けられる四角形状のフレーム25aと、そのフレ
ームの両側面から延長する略三角形状の壁面25b,2
5cとからなる全体形状が三角形状を呈する中空の筐体
で形成され、そのミラーフレーム25の下面の四隅近傍
に前記収納部12aの内側に嵌まって位置決めする突起
26が形成されると共に、レンズ収納部12に取り付け
るための複数の舌状部27とが突出形成され、更に前記
フレーム25aの側面にはLCD22のフレーム又はホ
ルダー23が取り付けられる舌片28が突出形成されて
いる。
【0021】壁面25b,25cの上面開口部に沿っ
て、対向する短辺の一方の側(上方)両端部寄りに一対
の切欠凹部29が形成され、他方の側(下方)の中央部
に切欠凹部30が形成され、これら切欠凹部は後述する
第1の反射部材を三点支持するためのものである。ま
た、壁面25b,25cの対向する長辺においては、そ
の開口部寄りの外側面に所定の間隔をもって一対の係止
用凸部31が形成されている。
【0022】そして、壁面25b,25cの上面開口部
にミラー等の第1の反射手段32を取り付ける。この場
合に、第1の反射手段32の一方の端部に前記一対の切
欠凹部29に対応する凸部33が形成されると共に、他
方の端部に前記切欠凹部30に対応する凸部34が形成
されており、これら凸部は、所謂三点支持させるための
ものであり、夫々が対応する切欠凹部に嵌め込むように
して取り付ける。
【0023】更に、壁面25b,25cの上面開口部に
蓋部材35が施蓋される。この蓋部材35は、対向する
長辺の端縁に沿って前記係止用凸部31に対応する係止
孔36が設けられており、その内側には、図5に示した
ように、前記第1の反射手段32の凸部33,34に夫
々対応する位置にスポンジ等のクッション材37が取り
付けてある。
【0024】また、前記ベース部材11の下部に突出形
成した両リブ部13間には、映像を眼球の方向に反射さ
せるための第2の反射手段38が傾斜した状態で取り付
けられる。この取り付けに当たり、図6〜8に示したよ
うに、第2の反射手段38の長手方向両端部に舌片39
を突出形成すると共に、長手方向側縁の一方の縁部中央
部に舌片40を形成してある。これら舌片も、第2の反
射手段を三点支持させるためのものである。尚、他方の
縁部中央部には、ノーズ用の弧状の切欠部41が形成さ
れる。
【0025】そして、前記両リブ部13には傾斜した長
方形の取付角孔42が設けられると共に、その角孔の中
央部に支持突起43を対向させて突出形成してある。ま
た、ベース部材11の下面で前記舌片40が係合するス
リット44の付いたリブ45を所定位置に突出形成して
ある。
【0026】そこで、映像ユニット1は、ベース部材1
1を基準として前記各部品が組み立てられる。先ず収納
部12a,12bに三枚組のレンズ群17を収納し、収
納部12cに光源の駆動部18が収納される。収納され
た駆動部18に対しては両面が発光する光源19が、相
互のソケット部18a,19aを嵌合させて取り付けら
れると共に、該光源を保持するホルダー20の取付片2
0aと取付用ボス部16とを例えばビス止めすることに
より、位置決めされた設定位置に正確に取り付けられ
る。
【0027】このように取り付けられた光源19を両側
からサンドイッチするようにLCD22が取り付けられ
る。この場合に、LCD22は予めホルダー23を介し
てミラーフレーム25に取り付けられており、そのミラ
ーフレーム25をベース部材11に取り付けることによ
り、光源19の両側にLCD22が位置する。つまり、
LCD22は、そのホルダー23に設けられた取付部2
4とフレーム25aに設けられた舌片28とを位置決め
し、例えばビス止めすることによりミラーフレーム25
の適正位置に取り付けられている。
【0028】ベース部材11に対するミラーフレーム2
5の取り付けは、突起26を収納部12a,12bの内
側に嵌まり込むようにして位置決めし、取付用ボス部1
6に対して舌状部27を位置決めして重ね、両者を例え
ばビス止めすることにより取り付ける。そして、同時に
突起26によりレンズ群17のガタツキが抑制されるよ
うになる。
【0029】このように取り付けられた両側のミラーフ
レーム25に対し、夫々第1の反射手段32の反射を内
側にし、凸部33,34が切欠凹部29,30に夫々落
とし込むようにして嵌め合わせ、所謂三点支持で遊嵌状
態にして取り付け、更にその上に蓋部材35を施蓋さ
せ、壁面25b,25cに設けた係止用凸部31が係止
孔36に嵌まって施蓋状態が安定する。
【0030】同時に、蓋部材35の内側に設けられたク
ッション材37が反射手段の三点支持部に対応する凸部
33,34に当接し、反射手段と蓋部材のガタツキを抑
制すると共に、反射手段に対し固定のための無理な応力
が掛からないようにして変形又は歪みの発生を防止し、
取り付け状態の安定化が図れる。
【0031】更に、リブ部13に対してハーフミラー等
の半透過型の第2の反射手段38を傾斜した状態で取り
付ける。この場合に、両側の舌片39を取付角孔42に
装着し、中央の舌片40をスリット44に装着して取り
付ける。特に、舌片39を取付角孔42に装着した状態
において、支持突起43が舌片39の両側面に点接触し
て支持するので、支持状態が安定すると共に、第2の反
射手段38に対し支持のための無理な応力が掛からない
ようになるため、変形又は歪みの発生が防止される。
【0032】このようにベース部材11を基準にして各
部材が組み込まれた状態が図7に示されており、更に前
記LCD22を駆動する電子部品及び回路を搭載したプ
リント基板又はシステム基板46が、図8に示したよう
に、ベース部材11の一側面に取り付けられる。
【0033】そして、システム基板46からの駆動出力
がフレキシブルコード47を介して夫々両方のLCD2
2に接続され、映像ユニット1が完成する。この完成さ
れた映像ユニット1は、それ自体で映像の位置関係、光
路又は反射の角度的なずれ等の光学的な調整が遂行でき
る。
【0034】尚、上記実施例の映像ユニット1において
は、LCD22の映像が2回の反射で眼球に届くように
しているが、1回の反射で眼球に届くようにすることも
できる。この場合には光源19に対するLCD22の配
置の状態を変え、且つ第2の反射手段38は不要にな
る。従って、映像ユニット1における構成としては、ベ
ース部材11の中央部に配設した光源19を中心にして
両側にLCD22が配設され、光源19からLCD22
を通して放射した光が第1の反射手段32により角度的
に略90°光路変換してレンズ群17に入光するように
構成すれば足りるのである。
【0035】このように構成された映像ユニット1は、
光学的な調整が済んだ後に、二分割できる外郭筐体2に
取り付けて収納される。この外郭筐体2は、図2に示し
たように、主筐体2aと前筐体2bとに分割でき、主筐
体2aにはやや大きめの左右の覗き窓48が設けられて
いる。
【0036】主筐体2aの内部には、前記覗き窓48の
上方に映像ユニット1が取り付けられる一対の段付きボ
ス部49が設けられると共に、略中央部に位置規制用の
リブ50が突出形成されている。更に、前筐体2bと合
体させるためのボス部51が複数箇所設けられている。
【0037】前筐体2bは、その全体を例えばスモーク
パネルで形成し、その前面側に所定大きさの窓部52が
設けられ、該窓部52にフィルム液晶シャッター53が
取り付けてある。このシャッター53は利用者によって
適宜操作でき、外部環境によって外光を遮断したり、外
部が透視できるようにして使用する。
【0038】主筐体2aに対する映像ユニット1の取り
付けは、取付用舌部15の長孔14を段付きボス部49
に遊嵌状態で嵌め、例えばワッシャー付きビス等により
固定する。このように固定することで、映像ユニット1
に無理な応力が掛からなくなり、光学的に調整された映
像ユニット1を変形させたり歪めたりすることが全くな
くなる。
【0039】映像ユニット1が取り付けられた主筐体2
aに対して、前面側から前筐体2bを被着させるように
して取り付け、ボス部51を介して例えばビス等により
合体状態が維持されるように固定し、外郭筐体2が組み
立てられる。そして、映像ユニット1を内蔵した外郭筐
体2は、ヒンジ部材3を介してヘッドバンド4に取り付
けられ、図9に示したように、ヘッドバンド4を頭部に
被着し、覗き窓48が両眼の位置に来るように顔面に装
着して使用に供せられる。
【0040】図10〜11に映像ユニット1の原理を示
してある。即ち、中央部に光源19が位置し、その両側
に拡散板21を介してサンドイッチ状にLCD22が配
設される。この場合のLCD22の配設は、映像が反射
手段により2回反射されることを予定しているので、裏
面同士を光源19側に位置させると共に、図11に示し
たように、映像が横になった状態で配設する。
【0041】このように配設することで、最初の第1の
反射手段32には正常の映像ではなく反転した状態に写
り、その反転した映像がレンズ群17を介して拡大さ
れ、且つ更に反転して第2の反射手段38上では正常の
映像となり、正常に目視できるのである。そして、第2
の反射手段38において、映像が写っていない周辺の範
囲は、窓部52及びフィルム液晶シャッター53部分を
介して外部が透視できるようになっている。
【0042】図12に示した第2実施例は、ミラー等の
反射手段による1回反射の例を示すものであり、この実
施例においても、光源19を中心にし、その両側にLC
D22をサンドイッチ状に配設する点においては、前記
第1実施例と共通するものである。
【0043】この第2実施例においては、光源19側に
表面を向け且つ映像が横ではなく起立した状態で両側の
LCD22が配設される。そして、第1の反射手段32
に写った正常の映像をレンズ17aを介して拡大して見
るようにしたものである。
【0044】図13に示した第3実施例は、反射手段に
よる2回反射の例で、且つレンズの配置を変えたもので
ある。即ち、第1の反射手段32と第2の反射手段32
aとを近接した状態に配設し、第2の反射手段32aに
写った正常の映像をレンズ17aを介して拡大して見る
ようにしたものである。
【0045】この第3実施例における光源19とLCD
22の配設は、前記第1実施例と同一であり、第1の反
射手段32では反転した映像が写るようにし、第2の反
射手段32aでは更に反転して正常な映像が写るように
し、その正常な映像をレンズ17aにより拡大して見る
のである。いずれの実施例においても、光源、LCD、
レンズ及び反射手段からなる光学系が1つのユニットと
して形成されるのである。
【0046】また、前記いずれの実施例においても、使
用される光源19は、両側に略均等の光を放出する平型
蛍光管であるが、その他の光源として例えば図14〜1
6の構成のものが使用できる。
【0047】図14の光源19は、U字型の蛍光管が使
用され、図15における光源19は直線状の蛍光管が使
用され、該蛍光管を光導体19aの一側部に配し、光導
体19aから均等な光を両側に放出するようにしてい
る。
【0048】更に、図16に示した光源19は、直線状
の蛍光管を中央部に配し、その両側に反射部材19bを
配設して、蛍光管からの光を両側に略均等に放射させる
ようにしたものである。
【0049】また、本発明においては、レンズ系を改良
して眼幅調整及び視度調整を不要としたものである。つ
まり、利用者によって両眼の距離又は幅が相違してお
り、覗き窓及びレンズが利用者の眼幅にマッチしていな
いと適正な状態で映像を見ることができない。
【0050】一般に使用されているこの種の視覚装置に
おいては、図18に示されたような設計がなされてい
る。同図において、60はLCDであり、該LCDと瞳
61との間にレンズ62が配設され、視覚装置の筐体に
設けた覗き窓63を介して見るようになっている。
【0051】瞳61の径は一般的に7mmとして設計さ
れ、瞳61からレンズ62までの距離を17mmに設定
すると共に、瞳61と覗き窓63との間隔を14mmに
設定してある。
【0052】このような設定で、使用されるレンズ62
は、焦点距離:f=27mm、水平角度:29°、前玉
有効径:17mmである。そこで、利用者の眼幅が相違
することで、それに合わせて調整するとすれば、光学系
全体を矢印Aの方向に移動させなければならず、また瞳
61と覗き窓63の間隔が狭いため、眼鏡を掛けた状態
で利用することができず、そのために視力に応じてLC
D60とレンズ62間の調整をしなければならず、LC
D60を矢印B方向に移動させなければならない。
【0053】従って、適正に映像を見るためには、利用
者の眼幅と視力とに対応して、光学系を動かして眼幅調
整及び視度調整を必要としている。
【0054】本発明においては、図17に示したよう
に、使用されるLCD22は同一であるが、レンズ17
aは、焦点距離:f=48mm、水平角度:17°、瞳
径を17mmとすることで、眼が左右に夫々5mmづつ
ずれても良好な像を見ることができる設計にすることが
可能である。
【0055】このように設定することで、瞳61とレン
ズ17aとの距離が52mmに設定できると共に、瞳6
1と覗き窓48との距離を23mmに設定できる。従っ
て、利用者の一般的な眼幅の差にそのまま対応できると
共に、瞳61と覗き窓48との距離が充分に開いている
ので、眼鏡を掛けた状態で使用でき、視度調整も必要が
なくなるのである。
【0056】いずれにしても、光学系を構成するバック
ライト(光源)と、LCD、反射手段及びレンズを一つ
の映像ユニットとして形成し、これらの位置関係を光学
的に正確に調整さえすれば、所定の外郭筐体に収納した
後においては、利用者ごとに光学系について調整しなく
ても、適正な状態を維持して使用に供することができる
のである。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る光学視
覚装置は、映像の光学系を構成する部材をベース部材に
取り付けてユニット化したことにより、各部材はそのユ
ニットされた中で正確な位置決めがなされ、それによっ
て歪みのない映像の位置精度が微妙に調整でき、その調
整されたユニットを所定の外郭筐体に取り付けるだけで
映像のスッキリした光学視覚装置を提供できると云う優
れた効果を奏する。
【0058】また、本発明における光学視覚装置は、映
像ユニットと、該映像ユニットが収納され2分割可能な
外郭筐体と、該外郭筐体が取り付けられたヘッドバンド
と、該ヘッドバンドに取り付けられたヘッドフォンとか
らなり、前記映像ユニットは、ベース部材の略中央部に
配設した光源と、該光源をサンドイッチ状に挟んで配設
したLCDと、該LCDを透過した光を略90°反転さ
せる第1の反射手段と、該第1の反射手段に写された映
像を拡大するレンズとから構成されたものであり、バッ
クライトとなる一つの光源を挟んでサンドイッチ状にL
CDを配設したので、左右のLCDに対し一つの光源を
設けるだけで足りるので、消費電力が著しく節約できる
と共に、左右のLCDの照明に明暗のバラツキがなくな
り、映像が見易くなると云う優れた効果を奏する。
【0059】更に、映像ユニットのベース部材に、レン
ズの取り付け位置が確立されるレンズ収納部を設けると
共に、第1の反射手段の取り付け位置が確立される中空
で三角形状に形成されたミラーフレームを配設し、ミラ
ーフレームの第1の反射手段が取り付けられる位置に三
点支持用の切欠凹部を設け、該切欠凹部に対応して第1
の反射手段に三点支持用の凸部を設け、該凸部に対応す
る位置にクッション材を有する蓋部材を前記ミラーフレ
ームに被着させた構成としたこと;及びベース部材に、
第2の反射手段の取り付け位置が確立される支持突起が
形成された角孔付きのリブ部とスリット付きリブとを突
出形成し、これら角孔及びスリットに係合する舌片を第
2の反射手段に設けた構成にしたことにより、光学系を
構成するレンズ及び反射手段の正確な位置決めが容易
で、且つその組立作業が機械的に効率良く行われるばか
りでなく、第1及び第2の反射手段の取り付けにおい
て、無理な外部応力が掛からないようになっているた
め、歪み現象が全く生じないものであり、映像が歪んだ
り位置ずれしたりしないと云う優れた効果を奏する。
【0060】更にまた、本発明の映像ユニットに使用さ
れるレンズが、瞳径を左右に5mmづつずらした位置で
設定してもレンズ性能が低下しないものであるため、覗
き窓を拡げ且つ瞳とレンズとの距離を大きくとることが
できるので一般的な利用者の眼幅の差が全面的に吸収で
きると共に、覗き窓と瞳との間隔も広くとることがで
き、眼鏡を掛けた状態で利用できるので、利用者毎の眼
幅又は視度調整の必要がなくなると云う優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学視覚装置の第1実施例におい
て、要部を分離して示した斜視図である。
【図2】同光学視覚装置を構成する映像ユニットの要部
の一部を分離して示した斜視図である。
【図3】同映像ユニットに取り付けられる蓋部材の内側
を示した斜視図である。
【図4】同映像ユニットに取り付けられる第2の反射部
材を示した斜視図である。
【図5】同第2の反射部材がベース部材に取り付けられ
た状態で、一つの係止部分を略示的に示した側面図であ
る。
【図6】同第2の反射部材がベース部材に取り付けられ
た状態で、他の係止部分を略示的に示した断面図であ
る。
【図7】同映像ユニットが組み立てられた状態の背面側
の斜視図である。
【図8】同映像ユニットが組み立てられた状態の前面側
の斜視図である。
【図9】本発明に係る光学視覚装置の使用状態を示した
斜視図である。
【図10】同光学視覚装置における映像ユニットの光学
的原理を平面的に示した説明図である。
【図11】同光学視覚装置における映像ユニットの光学
的原理を側面的に示した説明図である。
【図12】本発明に係る光学視覚装置の第2実施例の光
学的原理を平面的に示した説明図である。
【図13】本発明に係る光学視覚装置の第3実施例の光
学的原理を立体的に示した説明図である。
【図14】本発明に係る光学視覚装置に使用される光源
のもう一つの例を示す略示的斜視図である。
【図15】本発明に係る光学視覚装置に使用される光源
の他の例を示す略示的斜視図である。
【図16】本発明に係る光学視覚装置に使用される光源
の更に他の例を示す略示的斜視図である。
【図17】本発明に係る光学視覚装置に使用されるレン
ズの作用及び特性を示す説明図である。
【図18】一般的に使用されているレンズの作用及び特
性を示す説明図である。
【符号の説明】
1 映像ユニット 2 外郭筐体 3 ヒンジ部材 4 ヘッドバンド 5 ヒンジ 6 ヘッドフォン 11 ベース部材 12 レンズ収納部 12a,12b 収納部 13 リブ部 14 長孔 15 取付用舌部 16 取付用ボス部 17 レンズ群 17a レンズ 18 駆動部 18a,19a ソケット部 19 光源 19a 光導板 19b 反射部材 20,23 ホルダー 20a 取付片 21 拡散板 22 LCD 24 取付部 25 ミラーフレーム 25a フレーム 25b,25c 壁面 26 突起 27 舌状部 28,39,40 舌片 29,30 切欠凹部 31 係止用凸部 32 第1の反射手段 32a,38 第2の反射手段 33,34 凸部 35 蓋部材 36 係止孔 37 クッション材 41 切欠部 42 角孔 43 支持突起 44 スリット 45 スリット付きリブ 46 システム基板 47 フレキシブルコード 48 覗き窓 49 段付きボス 50 リブ 51 ボス部 52 窓部 53 フィルム液晶シャッター 61 瞳

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像の光学系を構成する部材をベース部
    材に取り付けてユニット化したことを特徴とする光学視
    覚装置。
  2. 【請求項2】 映像の光学系を構成する部材が、少なく
    とも光源、LCD、及びレンズである請求項1に記載の
    光学視覚装置。
  3. 【請求項3】 映像の光学系を構成する部材に少なくと
    も1つの反射手段を含む請求項1又は2に記載の光学視
    覚装置。
  4. 【請求項4】 映像ユニットと、該映像ユニットが収納
    され2分割可能な外郭筐体と、該外郭筐体が取り付けら
    れたヘッドバンドと、該ヘッドバンドに取り付けられた
    ヘッドフォンとからなり、前記映像ユニットは、ベース
    部材の略中央部に配設した光源と、該光源をサンドイッ
    チ状に挟んで配設したLCDと、該LCDを透過した光
    を略90°反転させる第1の反射手段と、該第1の反射
    手段に写された映像を拡大するレンズとから構成されて
    いることを特徴とする光学視覚装置。
  5. 【請求項5】 映像ユニットに、半透過型の第2の反射
    手段を設けた請求項4に記載の光学視覚装置。
  6. 【請求項6】 映像ユニットに、LCDを駆動するシス
    テム基板を取り付けた請求項4に記載の光学視覚装置。
  7. 【請求項7】 ベース部材に、レンズの取り付け位置が
    確立されるレンズ収納部を設けた請求項4に記載の光学
    視覚装置。
  8. 【請求項8】 ベース部材に、第1の反射手段の取り付
    け位置が確立される中空で三角形状に形成されたミラー
    フレームを配設した請求項4に記載の光学視覚装置。
  9. 【請求項9】 ミラーフレームの第1の反射手段が取り
    付けられる位置に三点支持用の切欠凹部を設け、該切欠
    凹部に対応して第1の反射手段に三点支持用の凸部を設
    け、該凸部に対応する位置にクッション材を有する蓋部
    材を前記ミラーフレームに被着させた請求項4又は8に
    記載の光学視覚装置。
  10. 【請求項10】ベース部材に、第2の反射手段の取り付
    け位置が確立される支持突起が形成された角孔付きのリ
    ブ部とスリット付きリブとを突出形成し、これら角孔及
    びスリットに係合する舌片を第2の反射手段に設けた請
    求項4又は5に記載の光学視覚装置。
  11. 【請求項11】光源が、両面から光を放射する平型であ
    る請求項2又は4に記載の光学視覚装置。
  12. 【請求項12】使用されるレンズが、瞳径を左右に5m
    mづつずらした位置で設定してもレンズ性能が低下しな
    いものである請求項2又は4に記載の光学視覚装置。
JP5310528A 1993-12-10 1993-12-10 光学視覚装置 Pending JPH07159720A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2056157A1 (de) 2007-10-29 2009-05-06 Carl Zeiss AG Anzeigevorrichtung

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2056157A1 (de) 2007-10-29 2009-05-06 Carl Zeiss AG Anzeigevorrichtung
DE102007051959A1 (de) 2007-10-29 2009-05-14 Carl Zeiss Ag Anzeigevorrichtung

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