JP3895426B2 - 頭部装着型映像表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、頭部装着型映像表示装置、詳しくは、所定の映像表示手段と、上記映像表示手段により映像を映出する光学系と、上記映像表示手段および光学系を観察者の頭部に近接乃至接触する観察位置に保持するための構造体とを備えた頭部装着型映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の頭部装着型映像表示装置としてのヘッド・マウンテッド・ディスプレイ(以下、HMDと記載する)として、例えば、特開平8−160348号公報に開示のHMDである頭部搭載型ディスプレイがある。このHMDには、映像表示手段としての左右眼用の2つの液晶ディスプレイ(LCD)と映像を映出するための左右眼用の光学系等が組み込まれている。観察者は、上記HMDを頭部に装着することによって、上記LCDに映出される映像を両眼により観察することができる。上記HMDの形状は、ゴーグル形状であるが、かなり大型のものであって、重量的にも重くなる可能性がある。また、折り畳み等は行えないものである。
【0003】
また、特表平8−509075号公報に開示のHMDは、同様に頭部に装着することによって、上記LCDに映出される映像を両眼により観察することができるものである。このHMDではゴーグル部分をバンド状の部材で支持し、それを頭部に装着するような構成を有し、かなり大型のものであって、折り畳み等は行えない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記HMDの用途として、手軽に映像を拡大して観察してみる場合から映画の鑑賞やゲームプレー等で長時間の使用される場合など多くの用途が考えられる。ところが、上記従来のHMD等は、大型の形状を有することから頭部への装着作業が面倒であって、手軽に映像を観察するときには都合が悪い。また、HMD自体の形状も大きく、重量も重いことから、長時間続けて観察する必要がある場合には、疲労が増大し、長時間の使用に耐えることが難かしい。
【0005】
また、上記HMDをバーチュアルリアリティにおける観察用として用いたとき、上記HMDを装着した頭部を観察状態に合わせて動かす必要があるような場合、HMDの形状が大きく、重量も重いと頭部の動作が不自然になり、具合が悪い。さらに、HMDの形状が大きいことは、その収納スペ−スも大きく、手軽に携帯することが困難である。
【0006】
本発明は、上述の不具合を解決するためになされたもので、頭部への装着が簡単で、重量も軽く、しかも、形状もコンパクトにまとまめられ、収納スペ−スも小さい頭部装着型映像表示装置を提供するすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の頭部装着型映像表示装置は、所定の映像表示手段と、上記映像表示手段により映出される映像を観察者の眼球内網膜上に投影するための光学系と、上記映像表示手段および光学系を当該観察者の頭部に近接乃至接触する観察位置に保持するための構造体とを備えた頭部装着型映像表示装置であって、上記光学系は、上記映像表示手段により映出される映像光の光路となる光学要素を含んで構成され、上記光学要素は、上記構造体の所定部にセルフタッピングネジを用いて取り付け得るようにセルフタッピングネジ用下孔が形成され、上記光学要素のセルフタッピングネジ用下孔は、上記セルフタッピングネジ用下孔にこれに対応するセルフタッピングネジが螺合されることによる歪みが上記光学要素の有効な光路を変化させないように上記光学要素の有効径領域から離隔した位置に突出するように設けられた所定の凸部に形成されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の第2の頭部装着型映像表示装置は、第1の頭部装着型映像表示装置において、上記光学要素の凸部は、上記有効径領域に抵触しないように形成された凹部の所定部から突出するようにして形成されたものであることを特徴とする。
【0010】
本発明の第3の頭部装着型映像表示装置は、第1または第2の頭部装着型映像表示装置において、上記光学要素の凸部は、上記映像表示手段の映像表示面に垂直な方向に突出するようにして形成されたものであることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の前提となる頭部装着型映像表示装置であるHMD装置の外観を示す斜視図である。本HMD装置は、HMD1とコントローラ2で構成される。
【0021】
上記HMD1は、ゴーグルタイプのHMDであって、左・右の観察窓12L,12Rと鼻当て部材13等を有するディスプレイ本体部11と、左・右フレーム41L,41Rとで構成されている。
【0022】
上記ディスプレイ本体部11は、鏡枠装置20を内蔵する前・後外装体14a,14bと、高さ調整可能な鼻当て部材13とを有しており、上記後外装体14bには左・右の観察窓12L,12Rが配設されている。なお、上記前外装体14aと後外装体14bは、ネジ15で締結されている。
上記鏡枠装置20は、映像表示手段および光学系を保持しており、上記映像表示手段は、後述する図2の断面図に示すように光源としての平面蛍光管であるバックライト33と表示素子としてのLCD25と該LCDを保持する透明ケースとしての上LCD枠26等を含み、上記光学系は、光学要素である光学プリズム23を含む。
【0023】
上記左・右フレーム41L,41Rは、それぞれ上記本体部11に対して取り外しおよび折り曲げ可能な左・右のフレーム本体42L,42Rと、耳掛け部44L,44Rを有する位置調整可能な後頭部押さえ部43L,43Rと、イヤホーン45L,45R等で構成されている。
【0024】
また、コントローラ2には、電源接続用,映像/音声信号入力用,スルー信号用のコネクタ部4と、視差や2D,3D切り換え用のスライドスイッチ部5と、音声調整用,コントラスト調整用の調整ツマミ部6と、パワースイッチ部7等が配設されており、その映像および音声出力信号および駆動電源の各ラインは、接続コード3を介してディスプレイ本体部11に接続される。
【0025】
そして、上記ディスプレイ本体部11を頭部に装着することによって、鏡枠装置20を頭部と近接乃至接触する観察位置に保持することができ、上記LCD25により映出される映像を左・右の観察窓12L,12Rを通して観察者の眼球内網膜上に投影させることができる。
【0026】
次に、上記ディスプレイ本体部11の内部構造について詳細に説明する。 図2は、上記ディスプレイ本体部11の縦断面図であり、図3は、上記上記ディスプレイ本体部11に内蔵される鏡枠装置20の分解斜視図である。また、図4は、鏡枠装置20の鏡枠部21である光学系プリズム23周りの分解斜視図であり、図5は、光学系プリズム23の固定状態を示す鏡枠部の横断面図である。
【0027】
図2,3に示すように上記鏡枠装置20は、プリント基板部31と鏡枠部21とで構成される。
上記プリント基板部31は、回路基板であるプリント基板32と、上記プリント基板に実装される左右一対の平面発光光源であるバックライト33、第2の回路としての左右一対のバックライト駆動回路35およびバックライト駆動用トランス36、第1の回路としてのLCD駆動回路34、左・右フレキシブルプリント基板用コネクタ38、電源,映像信号ライン用コネクタ39とで構成されている。
【0028】
上記左右一対のバックライト33は、その外周縁部がプリント基板32に設けられた切り欠き状の凹形部32a,32b部の内周縁部に臨んだ状態で挿入され、端子33aにてハンダ付けされ、プリント基板32に実装される。この状態でバックライト33とプリント基板32の主面とが概略同水準位置(同じ高さ)に配置せしめられる。
【0029】
上記LCD駆動回路34および電源,映像信号ライン用コネクタ39は、上記凹形部32a,32b部の間の中央部に配置されており、また、左右2組のバックライト駆動回路35およびバックライト駆動用トランス36は、上記凹形部32a,32b部の外側両端部に隔離して配置されている。このように低ノイズ源であるLCD駆動回路34や電源,映像信号ライン用コネクタ39および基板コネクタ38を中央部に配置し、高ノイズ源であるるバックライト駆動回路35と高圧のバックライト駆動用トランス36を両端部に配置することにより、LCD駆動回路34や電源,映像信号ラインにノイズが乗りにくいようにしている。
【0030】
また、上記鏡枠部21は、図4の分解斜視図に示すように構造体である鏡枠22と、光学要素である光学プリズム23と、LCD保護用の下LCD枠24および上LCD枠26、および、LCD25とで構成される。
【0031】
上記鏡枠22には下LCD枠24が挿入可能な凹部22jと、LCD開口部22kと、凹部22jに設けられる下LCD枠24の突起24cが挿入可能な4つの嵌入孔22mと、下LCD枠24の位置決めピン22qと、取り付け孔22pと、下面側に光学プリズム23のスライド突起23dが挿入可能なスライド溝22aと、上面側にプリント基板取り付け用のセルフタッピングネジ(以下、タッピンネジと記載する)用の下孔が設けられる突起22gおよび位置決めピン22iと、両端部に突出する支持突起22fと、さらに、中央部に支持部22bが設けられている。
【0032】
なお、上記支持部22bには、タッピンネジ挿入孔22cとその左右位置に位置決め孔22dと位置決め用長孔22eが設けられている。また、鏡枠22の上記支持部22b以外、凹部22j,スライド溝22a,突起22g,支持突起22f等はそれぞれ左右一対のものが配設されるものとする。
【0033】
上記光学プリズム23は、上側の入射面23aと下側の反射面23bを有し、中央部接合部に観察方向に向けて傾斜するハーフミラー面23cとを有している。また、入射面23a側の観察方向51の前後方向に取り付け用の片側2つずつ、2組の突起23dが配設されている。
【0034】
なお、上記光学プリズム23には、透明度がよく、吸水性が無い樹脂であって、しかも、割れ発生が少ない樹脂として、オレフィンモノマであるノルボルネン類モノマを用いた共重合体の樹脂が適用される。
【0035】
上記下LCDケース24は、LCD25装着用の凹部24aおよび開口24bと、鏡枠22の嵌入孔22mに嵌入可能な4つの突起24cと、取り付け用孔24f,24e、および、位置決めピン24dを有している。なお、組となる各2つの突起24cの内寸法は、図5の横断面図に示すように光学プリズム23側の各2つの突起23dの外側に嵌入可能な寸法とする。
【0036】
上記上LCDケース26は、透明ケースであって、下方からLCD25が挿入可能な凹部26aと、取り付けと位置決め用の孔26bが設けられている。
【0037】
鏡枠装置20が組み付けられる前外装体14aには、図6の分解斜視図に示すように内部中央に、前記鏡枠22のタッピンネジ挿入孔22cと位置決め孔22dと22eに対向する位置に配置される取り付け用下穴14cと位置決め・回り止め用のピン14d,14eが配設されている。さらに、左右方向端部に鏡枠22の支持突起22f挿入可能な一対のコ字状の受け部14fが配設されている。
【0038】
次に、以上のように構成されたディスプレイ本体部11の組み立て手順について説明する。
鏡枠部21を組み立てるには、まず、LCD25を下LCD枠24と上LCD枠26に収容した状態でタッピンネジ17で固着し、LCD組立状態とする。一方、鏡枠22のガイド溝22aに突起23dをスライド挿入させて光学プリズム23を装着する。
【0039】
上記LCD25を組み込んだ上・下LCD枠24,26を鏡枠22の凹部22jに挿入する。そのとき、下LCD枠24の突起24cが嵌入孔22mを挿通し、光学プリズム23の突起23dの外側に嵌入して、光学プリズム23が定位置に固定される。この状態でタッピンネジ18をねじ込み、上・下LCD枠24,26を鏡枠22に固着する。なお、上記光学プリズム23,LCD25等は、それぞれ左右一対の部材が同時に鏡枠22に組み付けられるものとする。
【0040】
さらに、上記鏡枠部21に対してバックライト33,LCD駆動回路34等が実装されたプリント基板31を取り付け、位置決めピン22iにより位置決めし、タッピンネジ16を下穴22gにねじ込んで固着する。さらに、LCD25に接続されているフレキシブルプリント基板37をプリント基板31上のコネクタ38に接続すると、鏡枠装置20が完成する。この装着状態でプリント基板31側のバックライト33は、LCD25の上方に位置する。
【0041】
次に、上記鏡枠装置20は、前後外装体14a,14bに取り付けるが、図6に示すように鏡枠装置20を取り付ける場合、鏡枠22の支持部22bの位置決め穴22d,長穴22eを上記外装体14aのピン14d,14eの挿入し、ネジ19を取り付け穴22cを挿通させて取り付け用下穴14にねじ込んで固定する。
【0042】
この固定支持状態では、図7に示すように鏡枠22の端部に設けられた支持突起22fが前外装体14aの受け部14fに上下方向53に隙間22nのある状態で挿入された状態である。このように鏡枠22が支持されていることから、もし、落下等により鏡枠22に対して耐力上、比較的弱い方向である上下方向に強い衝撃力が作用したとき、鏡枠22の両端部が上記隙間22nの分だけ弾性変形する余裕がある。この弾性変形により衝撃力が吸収される。
【0043】
その後、後外装体14bを上記前外装体14aにネジ止めすることによりディスプレイ本体部11の組み付けが完了し、さらに、上記ディスプレイ本体部11に左・右フレーム41L,41Rと鼻当て部材 13を取り付け、さらに、コントローラ2を接続すると、HMD1として完成する。
上記HMD1を頭部に装着し、コントローラ2に電源と映像信号を供給すると、LCD25に映出される映像が観察者の眼前の所定の距離、例えば、2m先に拡大された虚像として観察されることになる。
【0044】
上述したHMD1によれば、上述したようにディスプレイ本体部11が軽量でしかもコンパクトにまとめられていることから、長時間の使用に際しても疲労感がなく、また、バーチュアルリアリティ用として利用した場合でも頭部の移動に抵抗感が無く使用できる。
【0045】
さらに、本装置1の内部構造としては次のような特徴も有している。
すなわち、LCD25を保持する上・下LCD枠24,26のうち、バックライト33側の上LCD枠26に透明な部材を適用し、LCD保持部材と導光部材とを兼ねるようにして、LCD周りがコンパクトにまとめられている。
【0046】
また、プリント基板部31においては、プリント基板32の2箇所の切り欠き状の凹形部32a,32b部に左右一対のバックライト33を挿入し、無駄なスペ−スが無く実装されている。
また、上記2箇所の切り欠き状の凹形部32a,32b部の間の中央部分に発生ノイズが比較的に少ないLCD駆動回路34と映像ライン,電源等のコネクタ38,39を配置する。そして、凹形部32a,32b部の外両端部側に発生ノイズが比較的に多いバックライト駆動回路35およびバックライト駆動用トランス36を配置することによって、極力映像信号ラインにノイズが乗りにくい配置となっている。
【0047】
鏡枠装置20においては、鏡枠22が前外装体14aによりその中央部で固定支持され、端部では上下方向の隙間22nのある状態で支持されていることから、外装体14a,14bに上下方向の強い衝撃力が作用したときに、鏡枠22の端部が上記隙間22nの分だけ弾性変形する余裕があり、上記衝撃力が吸収されるので、衝撃力による光学プリズム23等の位置のずれや位置決めピン14d,14eの破壊等を防止することができる。
【0048】
また、光学プリズム23は、下LCD枠24の突起24cにより鏡枠22に対して正確に位置決めされ、専用のネジ等で固着することなく簡単に装着される。
【0049】
次に、本発明の実施形態について説明する。
図8は、本実施形態における光学プリズム72と鏡枠71の分解斜視図を示し、図9は、上記光学系プリズム72に鏡枠71を装着した状態での縦断面図である。なお、本実施形態における光学プリズム72には、前記本発明の前提となる頭部装着型映像表示装置の場合と同様に透明度がよく、吸水性が無い樹脂であって、しかも、割れ発生が少なく、タッピンネジによる固定が可能な樹脂として、オレフィンモノマであるノルボルネン類モノマを用いた共重合体の樹脂が適用される。
【0050】
図8,9に示すように光学プリズム72には上側入射面72aより一段下がった面である凹面72bが観察方向51の左右位置に設けられている。その左右の凹面72b上にそれぞれ鏡枠71取り付け用のタッピンネジ用の下孔72dが設けられた突起72cと位置決めピン72eが配設されている。なお、突起72cおよび位置決めピン72eの突出方向は、入射面72aと直交する方向とする。
【0051】
上記突起72cは、凹面72b上に配設されており、光学系プリズム72の有効光路の有効径領域72fから離隔して配設されることになり、上記下孔72dにタッピンネジ73がねじ込まれたときに生ずる歪みは、上記有効径領域72fには伝達されないようになっている。
【0052】
上記の形状を有する光学プリズム72を鏡枠71に取り付ける場合、映像素子であるLCD25に入射面72aを対向させた状態で光学プリズム72の位置決めピン72eを鏡枠71の位置決め穴71aに挿入し、タッピンネジ73を鏡枠71の取り付け穴71bを挿通させて、上記下穴72dにねじ込み、取り付け状態とする。
【0053】
なお、従来の光学プリズムを鏡枠に固定する構造としては、例えば、図14の取り付け状態の断面図に示すように、光学プリズム101に有効領域幅から観察方向との直交方向52の外側に突出する突起101aを設け、上記突起101aに押さえ部材103を当接させて、鏡枠102にネジで固定する構造を適用するか、上記突起101aを接着により固定する構造等が採用されていた。
【0054】
しかし、本実施形態における取り付け構造は、上述のように光学プリズム72の有効領域72fの幅内に設けた凹面72b上にタッピンネジ用の下穴72dをもつ突起72cを配設し、その下穴72dにタッピンネジ73をねじ込んで取り付ける構造を採用している。したがって、光学プリズム72の幅方向、すなわち、観察方向との直交方向52への突出部分を設けることなく、有効径領域72fに影響を与えることなく固定することができ、鏡枠装置の小型化が可能になる。さらに、光学プリズム72の固定にタッピンネジを適用することができ、下穴72dのネジ加工も不要になる。
【0055】
次に、上記実施形態におけるHMD1の他の例として表示部周りが異なる第1参考例について説明する。
図10は、上記第1参考例における表示部周りの分解斜視図であり、図11は、上記表示部周りの縦断面図である。本第1参考例において、表示部であるLCD25は、管状光源83と導光板を兼ねる透明な上LCD枠82からなるバックライト部81と、光学ローパスフィルタ84aを有する下LCD枠84により支持され、保護されている。上記管状光源83は、上記上LCD枠82の側面凹部82aに保持され、その光源83からの光は、上LCD枠82を透過または反射してLCD25を照射する。LCD25を透過した光は、下LCD枠84の光学ローパスフィルタ84aを透過し、図示しない光学プリズムに射出される。
【0056】
上述のように構成された第1参考例における表示部の構造によれば、表示部に対して別途にバックライトを設ける必要がなく、占有スペ−スが少なくなり、表示部をコンパクトにまとめることができる。また、部品点数も少なくなり、軽量化できる。また、ユニット化が可能で組み立ても簡単になる。
なお、特開平9−43605号公報に液晶ディスプレイのバックライト用として蛍光ランプを用いた面光源装置が提案されているが、この装置は、バックライト単体としての装置であって、当該第1参考例のようにLCD25の支持と保護機能を合わせて有するものではなく、本第1参考例のような効果を奏することはできない。
【0057】
次に、上記実施形態におけるHMD1のさらに他の例として表示部周りが異なる第2参考例について説明する。
第2参考例の表示部においては、図12の本第2参考例の表示部周りの縦断面図に示すようにLCD25を保持する部材である透明な上LCD枠92の上・下面92b,92aを一部の傾斜面をもつハーフミラー面とする。そして、平面発光部材であるバックライト91から照射される光を上記上・下面92b,92aで反射させ、その照射範囲をLCD25の有効出射範囲25aに広げるようにしたものである。なお、LCD25は、上方を上LCD枠92により、下方を下LCD枠93により支持され、保護される。
【0058】
上述のように構成された本第2参考例における表示部の構造によれば、適用するバックライト91として面積の小さいサイズのものを適用することができる。例えば、前記実施の形態のHMD1の場合、バックライト33としてサイズが0.7インチのものが必要であったが、バックライト91として、サイズが0.55インチのものを適用することが可能となり、バックライトの占有スペ−スが少なくなり、表示部をコンパクトにまとめることができ、軽量化も可能となる。
【0059】
次に、上記実施形態におけるHMD1のさらに他の例として表示部周りが異なる第3参考例について説明する。
第3参考例の表示部においては、図13の本第3参考例の表示部周りの縦断面図に示すようにLCD25を保持する部材である透明な上LCD枠95の中央部に凹レンズ部95aを設ける。そして、平面発光部材であるバックライト91から照射される光を上記レンズ部95aを透過させて、その照射範囲をLCD25の有効出射範囲25aに広げるようにしたものである。なお、LCD25は、上方を上LCD枠92により、下方を下LCD枠93により支持され、保護される。
【0060】
上述のように構成された本第3参考例における表示部の構造によれば、前記第2参考例における表示部と同様にバックライトの占有スペ−スが少なくなり、表示部をコンパクトにまとめることができ、軽量化も可能となる。
【0062】
【発明の構成】
上述したように本発明の第1の頭部装着型映像表示装置は、セルフタッピングネジ用の下穴を設けた凸部を光学要素の有効径領域から離隔した位置に突出するように設けることによって、上記下穴にセルフタッピングネジを螺合させたとしてもその螺合による歪みが光学要素の光学特性を劣化させることが極めて少なくなり、良好な映像を映出することができる。
【0063】
本発明の第2の頭部装着型映像表示装置は、第1の頭部装着型映像表示装置と同様の効果を得ることができる。
【0064】
本発明の第3の頭部装着型映像表示装置は、観察方向と直交する幅方向の外形寸法の小さい光学要素を適用することができ、装置のコンパクト化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の前提となる頭部装着型映像表示装置であるLMDの外観を示す斜視図。
【図2】 図1のHMDのディスプレイ本体部の縦断面図。
【図3】 図1のHMDのディスプレイ本体部に内蔵される鏡枠装置の分解斜視図。
【図4】 図1のHMDの光学系プリズム,LCD周りの分解斜視図。
【図5】 図1のHMDの光学系プリズムの固定状態を示す鏡枠部の横断面図。
【図6】 図1のHMDの鏡枠装置と前外装体の分解斜視図。
【図7】 図6の鏡枠装置の支持突起と前外装体の受け部の挿入状態を示す断面図。
【図8】 本発明の実施形態における光学プリズム取り付け部周り分解斜視図。
【図9】 本発明の実施形態における光学プリズム取り付け部の縦断面図。
【図10】 上記実施形態におけるHMDの第1参考例における表示部周りの分解斜視図。
【図11】 図10の表示部周りの縦断面図。
【図12】 上記実施形態におけるHMDの第2参考例における表示部周りの縦断面図。
【図13】 上記実施形態におけるHMDの第3参考例における表示部周りの縦断面図。
【図14】 従来例における光学プリズムの取り付け部周りの縦断面図。
【符号の説明】
22 ……鏡枠(構造体)
23,72……光学プリズム
(光学要素,光学系)
25 ……LCD(映像表示手段,表示素子)
26 ……上LCD枠
(表示素子を保護するケース)
32 ……回路基板(映像表示手段)
32a,32b
……回路基板の凹形部
33,91,83
……バックライト(映像表示手段)
34 ……LCD駆動回路(第1の回路)
35 ……バックライト駆動回路
(第2の回路)
36 ……バックライト駆動用トランス
(第2の回路)
72b……光学プリズムの凹面
(光学要素の凹部)
72c……光学プリズムの突起
(光学要素の凸部)
72d……タッピンネジ用下穴
(セルフタッピングネジ用の下穴)
73 ……タッピンネジ
(セルフタッピングネジ)
82,92,95……上LCD枠
(表示素子を保護するケース,導光板)
83 ……管状光源(光源)
84 ……下LCD枠
(表示素子を保護するケース,
光学的ローパスフィルタ)

Claims (3)

  1. 所定の映像表示手段と、
    上記映像表示手段により映出される映像を観察者の眼球内網膜上に投影するための光学系と、
    上記映像表示手段および光学系を当該観察者の頭部に近接乃至接触する観察位置に保持するための構造体とを備えた頭部装着型映像表示装置であって、
    上記光学系は、上記映像表示手段により映出される映像光の光路となる光学要素を含んで構成され、
    上記光学要素は、上記構造体の所定部にセルフタッピングネジを用いて取り付け得るようにセルフタッピングネジ用下孔が形成され、
    上記光学要素のセルフタッピングネジ用下孔は、上記セルフタッピングネジ用下孔にこれに対応するセルフタッピングネジが螺合されることによる歪みが上記光学要素の有効な光路を変化させないように上記光学要素の有効径領域から離隔した位置に突出するように設けられた所定の凸部に形成されている
    ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  2. 上記光学要素の凸部は、上記有効径領域に抵触しないように形成された凹部の所定部から突出するようにして形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の頭部装着型映像表示装置。
  3. 上記光学要素の凸部は、上記映像表示手段の映像表示面に垂直な方向に突出するようにして形成されたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の頭部装着型映像表示装置。
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