JPH07159586A - 炉心支持板プラグ取扱具 - Google Patents

炉心支持板プラグ取扱具

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JPH07159586A
JPH07159586A JP5304259A JP30425993A JPH07159586A JP H07159586 A JPH07159586 A JP H07159586A JP 5304259 A JP5304259 A JP 5304259A JP 30425993 A JP30425993 A JP 30425993A JP H07159586 A JPH07159586 A JP H07159586A
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】プラグの炉心支持板の流路孔への取付と取外し
作業の簡単化と迅速化とを共に図る。 【構成】流路孔26を穿設した炉心支持板23の支持用
嵌合孔内に嵌入される燃料支持金具24上に、本体であ
るボディ27を昇降自在に吊り込む。ボディ27に、上
部格子板22を放し自在に保持する保持部28を設ける
と共に、プラグ引抜部30とプラグ挿入部31とを回転
自在に設ける。プラグ引抜部は、流路孔26内に取り付
けられている炉心支持板プラグPを放し自在に掴み、こ
の流路孔26から引き抜く構成である。プラグ引抜部3
1は、予め放し自在に掴み持ちしている取り付けるべき
炉心支持板プラグPを、炉心支持プラグPを引き抜いた
跡の流路孔26上に回転移動せしめ、この流路孔26内
に挿入して取り付ける構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子炉の炉心支持板に穿
設された流路孔内に挿入されて、その流路孔を閉じる炉
心支持板プラグを炉水中で遠隔操作により流路孔に取り
付ける一方、取り外す炉心支持板プラグ取扱具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、原子炉の炉心内に配設される炉
心支持板には、冷却その他の目的により高温水等の流路
孔を複数設けている。この流路孔は必要に応じて専用の
炉心支持板プラグ(以下単にプラグという)が着脱自在
に嵌入されて適宜閉じられるものであり、このプラグは
炉心内の高線量位置にあるので、定期的に点検が行なわ
れ、必要に応じて取替作業が行なわれる。
【0003】このプラグの一例としては、特公昭57−
956号公報に掲載されたものがある。図8に示すよう
に、この炉心支持板プラグPは、円筒状のボディ1の上
端に、炉心支持板2の流路孔3の上縁開口を閉じる大き
さと形状の鍔状部4を形成しており、この鍔状部4の直
下部分と下端部分には案内部1a,1bを形成してい
る。
【0004】一方、ボディ1の中心孔6には、軸線方向
に摺動自在の垂直の軸7を密に嵌入しており、軸7には
その下端面から所要長の縦割り溝8を切込み形成してい
る。縦割り溝8内には、流路孔3の内径よりも長いラッ
チ9が組み込まれている。ラッチ9は縦割り溝8を横貫
するピン10により回動自在に支持されており、スリッ
ト5D内にほぼ垂直の状態で格納されている。このよう
なラッチ9の格納を可能にするためピン10の軸線方向
はスリット5Bとを結ぶ面に直交する方向に定められて
いる。
【0005】そして、軸7の頭部7aをばね11のばね
力に抗して図中下方へ強く押し下げることにより、ピン
10の位置が下降してラッチ9が流路孔3の下方に押し
出されて重力で90°回動して水平となる。ここで、軸
7に加えた外力を除くと、軸7はばね11の弾性復元力
により押し上げられ、ラッチ9のスティック部が図9、
図10にも示すように炉心支持板2の下面に当接して装
着される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、このようなプラグPを原子炉内の炉心支持板2の流
路孔3に挿入するプラグ挿入具(図示せず)と、既に流
路孔3に取り付けてあるプラグPをこの流路孔3から引
き抜くプラグ引抜具(図示せず)とをそれぞれ別体に構
成しているので、プラグの炉心支持板2の流路孔3への
取付と取外しを行なう取替作業等が非常に煩雑である上
に、その作業時間も長くかかるという課題がある。
【0007】つまり、従来のプラグ定期検査時等では、
例えば、まず、プラグ引抜具を燃料交換機の補助ホイス
ト等により吊持して、非常に深い原子炉内の所定箇所に
吊り込み、その炉水中の遠隔操作により、既に炉心支持
板2の流路孔3に取り付けてあるプラグを流路孔3から
引き抜き、その後、再びプラグ引抜具を原子炉から吊り
出す。
【0008】しかる後に、これから取り付けるべきプラ
グを保持したプラグ挿入具を、再び原子炉内に吊り込
み、その炉水中の遠隔操作により、旧プラグの引抜跡の
流路孔3内に再び挿入して取り付け、その後、再びプラ
グ挿入具を原子炉から吊り出す作業が必要となる。
【0009】したがって、プラグ引抜具とプラグ挿入具
の非常に深い原子炉内への吊込みと、その炉水中におけ
る遠隔操作と、原子炉からの吊出し等の作業が各々2重
に必要となるので、その分、これら作業が非常に煩雑に
なる上に、作業時間が非常に長くかかる。
【0010】そこで本発明はこのような事情を考慮して
なされたもので、その目的はプラグの炉心支持板の流路
孔への取付と取外し作業の簡単化と迅速化とを共に図る
ことができる炉心支持板プラグ取扱具を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために次のように構成される。
【0012】本願の請求項1に記載の発明(以下、第1
の発明という)は、流路孔を穿設した炉心支持板の支持
用嵌合孔内に嵌入される燃料支持金具上に、昇降自在に
吊り込まれる本体と、この本体に取り付けられて、上部
格子板を放し自在に保持する保持部と、前記本体に配設
された回転装置と、この回転装置に回転自在に吊設され
て、前記流路孔内に着脱自在に嵌入されて取り付けられ
ている炉心支持板プラグを放し自在に掴み、この流路孔
から引き抜くプラグ引抜部と、前記回転装置に前記プラ
グ引抜部と共に回転自在に吊設されて、予め放し自在に
掴み持ちしている取り付けるべき炉心支持板プラグを、
前記炉心支持プラグを引き抜いた跡の前記流路孔上に回
転移動され、この流路孔内に挿入して取り付けるプラグ
挿入部とを有することを特徴とする。
【0013】また、本願の請求項2に記載の発明(以
下、第2の発明という)は、保持部は、本体が吊り込ま
れる上部格子板の格子の隅角部を外側から内方へ抱え込
み保持する揺動自在のアームと、このアームの抱え込み
動作を検出する検出装置とを有することを特徴とする。
【0014】さらに、本願の請求項3に記載の発明(以
下、第3の発明という)は、プラグ引抜部は、本体に取
り付けられた昇降装置と、この昇降装置により昇降自在
に支持されて、降下されたときに、締付開口部内に炉心
支持板プラグの頭部を挿入せしめる一方、引き上げられ
たときに、このプラグの頭部を締付部で掴んで流路孔か
ら引き抜くコレットチャックとを有することを特徴とす
る。
【0015】さらにまた、本願の請求項4に記載の発明
(以下、第4の発明という)は、流路孔を穿設した炉心
支持板の支持用嵌合孔内に嵌入される燃料支持金具上
に、昇降自在に吊り込まれる本体と、この本体に取り付
けられて、上部格子板を放し自在に保持する保持部と、
前記本体に配設された回転装置と、この回転装置に回転
自在に吊設されて、前記流路孔内に着脱自在に嵌入され
て取り付けられている炉心支持板プラグを放し自在に掴
み、この流路孔から引き抜くプラグ引抜部と、前記回転
装置に前記プラグ引抜部と共に回転自在に吊設されて、
予め放し自在に掴み持ちしている取り付けるべき炉心支
持板プラグを、前記炉心支持プラグを引き抜いた跡の前
記流路孔上に回転移動され、この流路孔内に挿入して取
り付けるプラグ挿入部とを有することを特徴とする。
【0016】また、本願の請求項5に記載の発明(以
下、第5の発明という)は、炉心支持板プラグは、炉心
支持板の流路孔内に挿入されて、この流路孔を水密に閉
じるボディと、このボディ内に往復動自在に挿入されて
取り付けられる軸と、この軸の押下げにより前記流路孔
の下面下方にて側方へ張り出して炉心支持板の下面に係
止されるラッチとを有することを特徴とする。
【0017】さらに、本願の請求項6に記載の発明(以
下、第6の発明という)は、本体が炉心支持板上の燃料
支持金具上に着座したときと、プラグ引抜部が炉心支持
板プラグを流路孔から引き抜く動作を行なったときと、
プラグ挿入部が炉心支持板プラグを流路孔内に押し込む
動作を行なったときに、これらの動作をそれぞれ検出す
る検出装置をそれぞれ有することを特徴とする。
【0018】
【作用】
〈第1〜第6の発明〉本発明の炉心支持板プラグ取扱具
は、原子炉内の炉心支持板の流路孔に既に取り付けてあ
るプラグを、この流路孔から引き抜いて取り外すプラグ
引抜部と、この旧プラグを引き抜いた跡の流路孔内に、
これから取り付けるべきプラグを再び挿入して取り付け
るプラグ挿入部とを一体に設けている。
【0019】したがって、本発明によれば、その炉心支
持板プラグ取扱具の原子炉内への吊込みと、吊出しとを
1回に減少させることができる上に、その炉水中の遠隔
操作の簡単化を図ることができるので、プラグの取外し
と取付の取替作業の簡単化と迅速化とを共に図ることが
できる。
【0020】〈第2の発明〉上部格子板を保持部により
保持することにより、本体を上部格子板と燃料支持金具
とで支持固定することができるので、この本体に設けた
プラグ引抜部とプラグ挿入部の各動作を確実にすると共
に、これら動作の精度を高めることができる。
【0021】〈第6の発明〉本体が炉心支持板上の燃料
支持金具上に着座したときと、プラグ引抜部が炉心支持
板プラグを流路孔から引き抜く動作を行なったときと、
プラグ挿入部が炉心支持板プラグを流路孔内に押し込む
動作を行なったときに、これらの動作を各検出装置によ
り検出するので、これらの各動作を確認しながら、プラ
グの取外し取付作業を進めることができる。その結果、
その作業を円滑に進めることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図8に基づい
て説明する。なお、図1〜図8中、同一または相当部分
には同一符号を付している。
【0023】図1は本発明の一実施例の炉心支持板プラ
グ取扱具20を原子炉圧力容器21内の炉心内に吊り込
んだ状態を示す一部切欠縦断面図であり、図2〜図7は
図1の各部の拡大図である。
【0024】炉心支持板プラグ取扱具20は、図示しな
い燃料交換機の補助ホイスト等により昇降自在に吊り持
ちされ、原子炉圧力容器21内の上部格子板22と炉心
支持板23等により形成される炉心内において、図示し
ない燃料集合体を抜き取った跡等の燃料支持金具24上
に載置するように吊り込まれる。
【0025】炉心支持板23は十字状の制御棒25を図
中上下方向に挿通せしめる十字孔を穿設した燃料支持金
具24を嵌合せしめる複数の支持用嵌合孔と、この外周
の適宜箇所にて炉水を流通せしめる複数の流路孔26
(図8では符号3)とをそれぞれ穿設しており、これら
の所要の流路孔26には図8〜図10に示す炉心支持板
プラグPを必要に応じて嵌入して閉じている。
【0026】そして、炉心支持板プラグ取扱具20は本
体である筒状のボディ27の上端上に保持部28を設け
る一方、ボディ27内に昇降操作用シリンダ29を内蔵
している。このシリンダ29の昇降ピストンロッド29
aの図中下部にはプラグ引抜部30とプラグ挿入部31
とを直径方向で対向するように設けている。
【0027】保持部28は図2と図3に示すように、ボ
ディ27の上端上に吊部27aを上方へ突設し、この吊
部27aに鉤状の保持用アーム32の水平部をピン33
により揺動自在に取り付けて、保持用アーム32の先端
部にはローラ34を回転自在に取り付けており、保持操
作用エアシリンダ35に適宜圧のエアーを供給したとき
に、図3にも示すように保持用アーム32のローラ34
をボディ27の内方へ近付くように揺動させ、ボディ2
7が挿入されている燃料セルを格子状に囲む上部格子板
22の交差部の外側面にローラ34を当接させて、その
内方へ向けて抱え込むように保持するようになってい
る。
【0028】また、保持操作用エアシリンダ35への空
気圧の供給を停止すると、戻しばね36のばね力により
保持用アーム32が外方へ開くように揺動して上部格子
板22の保持を解除するようになっている。この保持用
アーム32の揺動動作は、その揺動他端の揺動によりオ
ンオフされる保持検出用リミットスイッチ37により検
出され、この検出信号は図示しないケーブルを介して燃
料交換機等の操作者に与えられる。
【0029】ボディ27は、その吊部27aの上端ほぼ
中央部に、直立するスタッド38をピン39により揺動
自在に立設しており、このスタッド38に結着される図
示しない吊りロープを介して図示しない燃料交換機の補
助ホイスト等により昇降自在に吊持されるようになって
いる。
【0030】また、ボディ27は、その各筒状の上端部
27bと中間部27cと下部27dとを軸方向に沿って
ボルトナット等により同心状に結合しており、その上部
ボディ27b内には図2にも示すように昇降操作用シリ
ンダ29を内蔵して、これを図4に示すように、上部ボ
ディ27bと中間部ボディ27cとの結合部内側に固定
している。
【0031】昇降操作用シリンダ29の昇降ピストンロ
ッド29aの外周には内側ガイド40と外側ガイド41
を直径方向にそれぞれ所要の遊びを持って外嵌してお
り、昇降ピストンロッド29aの軸方向中間部には、そ
の外周面を回転可能に水平ロッド42を設けている。
【0032】水平ロッド42の先端部は、内側ガイド4
2の上下(昇降)方向案内溝43と、水平ロッド42の
昇降を回転運動に変換する旋回溝44(図1参照)とを
共に貫通して外方へ延出している。外側ガイド41の下
端部にはシャフト45の上端部が一体的に結合されてい
る。このために、昇降ピストンロッド29aの1回の昇
降によりシャフト45の全体が例えば90°回転するよ
うになっており、回転装置に構成されている。
【0033】また、中間部ボディ27cの外面には、水
平ロッド42の昇降上限位置と、下限位置とに、上限リ
ミットスイッチ46と下限リミットスイッチ47とをそ
れぞれ設けている。これにより、水平ロッド42と昇降
ピストンロッド29aの昇降を検出することができる。
なお、図4中、符号48〜52はベアリングである。
【0034】一方、下部ボディ27dは図5にも示すよ
うにシャフト45を同心状に内蔵すると共に、このシャ
フト45の外周面には、エアホースやケーブル類53
を、シャフト45が軸心回りに例えば約90°回転した
時にねじれて損傷を生じさせないように予め余裕をもっ
て巻き付けている。
【0035】そして、下部ボディ27dの下部には、図
5に示すようにプラグ引抜部30の引抜操作用シリンダ
54と、プラグ挿入部31の挿入操作用シリンダ55と
をピン56,57によりそれぞれ取り付けている。
【0036】これら引抜,挿入操作用シリンダ54,5
5にはエアホース53が配管58により連結され、これ
にエアが供給ないし停止されることにより、これらの各
ピストンロッド54a,55aを昇降させるようになっ
ており、これらピストンロッド54a,55aの降下を
各リミットスイッチ56,57によりそれぞれ検出する
ようになっている。
【0037】また、図6に示すように、これらピストン
ロッド54a,55aにほぼ平行にリニアガイド58,
59を並設し、ピストンロッド54a,55aの図中下
端部をリニアガイド58,59のガイドブラケット内に
上下方向に揺動自在に挿通せしめ、鉛直に動作させるよ
うになっている。リニアガイド58,59の下端部には
燃料支持金具24の上面上に着座させるタイプレート6
0をベアリング61,62,63により回転自在に組み
付けている。
【0038】タイプレート60はその内部に、上下方向
にスライド可能な着座検出用のプレート64を取り付け
ており、燃料支持金具24の上面上にタイプレート60
が着座すると、プレート64が上方に若干移動し、タイ
プレート60内に内蔵された着座検出用リミットスイッ
チ65をオン作動し、着座検出電気信号をケーブルを介
して操作者に与えることができる。
【0039】また、プレート64はピン66とスプリン
グ67とにより常時下方へ押し下げられており、タイプ
レート60より図中上方へ若干飛び出している。
【0040】一方、引抜用,挿入用ピストンロッド54
a,55aの下端部にも着座検出用のリミットスイッチ
68,69を配設しており、プラグ引抜部30とプラグ
挿入部31の両端が炉心支持板23上に着座したことを
検出して、その着座検出電気信号を得ることができる。
【0041】これらリミットスイッチ68,69に接続
されたケーブルの先にはピンプラグ70を取り付けてお
り、図7に示すようにリニアガイド58,59の下部に
設けた図中左右一対のソケットプラグ71,72のいず
れか一方にピンプラグ70が着脱自在に結合したとき
に、検出信号が得られる。
【0042】そして、引抜用ピストンロッド54aの下
端部にはコレットチャック73を設けている。このコレ
ットチャック73は、その円周方向に分割された複数の
チャック片を有し、これらの各チャック片は内側に屈曲
した締付部を有し、全体として円形の先端開口を形成し
ている。
【0043】このコレットチャック73の締付部円形開
口の口径は、プラグPの頭部7aの径よりも小径とさ
れ、またコレットチャック73の内径はプラグPの頭部
7aの首部とほぼ等しい径となっている。
【0044】したがって、コレットチャック73がプラ
グPの頭部7aを超えてチャックガイド74内に引込ま
れると、このチャックガイド74によりコレットチャッ
ク73が締め付けられ、プラグPの頭部7aを確実に抱
持する。
【0045】一方、挿入用ピストンロッド55aの下端
部には横U字状の支持用ばね75を備えたプラグ保持具
76を取り付けており、このプラグ保持具76の下方よ
り、これから取り付けようとするプラグPの頭部7aを
U字状ばね75により引っ掛けて予め支持させてある。
【0046】したがって、この状態で挿入操作用エアシ
リンダ55を動作させて、挿入用ピストンロッド55a
を押し下げて行くと、炉心支持板23の流路孔26内に
プラグPが挿入されて行き、さらにプラグPの頭部7a
が押し下げられて、ラッチ9が炉心支持板23の下方へ
突出する。すると、ラッチ9が重力により垂直状態から
水平状態に変わり炉心支持板2の下面にラッチ9のステ
ィック部が引っ掛かり取り付けられる。そこで、今度は
挿入操作用シリンダ55によりプラグ保持具76を上昇
させると、U字状ばね75からプラグPの頭部7aが強
制的に外れて、プラグPのみが炉心支持板23に装着さ
れる。なお、図3中、符号Cは中性子計装管である。
【0047】次に、本実施例の作用を説明する。
【0048】上部格子板22の保持まず、予め炉心支持
板プラグ取扱具20のU字状ばね75に、その下方か
ら、これから取り付けようとするプラグPの頭部7aを
挿入して取り付けておく。
【0049】次に、例えば燃料交換機(図示せず)のワ
イヤロープをスタッド38に接続して吊持し、原子炉圧
力容器21内に吊り込み、降下せしめる。
【0050】こうして、既に燃料集合体を取り除いてあ
る上部格子板22の所定の位置を通過させ、さらに降下
させて、燃料支持金具23の上面に着座させる。
【0051】すると、着座検出用のプレート64が上方
へ若干ずれてリミットスイッチ65をオンさせ、これか
ら着座信号を得ることができる。
【0052】次に、保持用エアシリンダ35にエアーを
供給すると、保持用揺動アーム32が内方へ閉じるよう
に揺動して、ローラ34により上部格子板22の交差部
を抱え込み保持する。
【0053】これにより、炉心支持板プラグ取扱具20
を燃料支持金具23の上面と上部格子板22とにより保
持した状態となり、炉心支持板プラグ取扱具20を所定
位置に位置決めしている。
【0054】つまり、これから取り外そうとする既設プ
ラグPの真上位置にプラグ取外し用のコレットチャック
71の軸線とが一致するように位置決めされている。
【0055】既設プラグPの取外し そこで、炉心支持板プラグ取扱具20のコレットチャッ
ク73の締付部を開口させた状態でさらに降下すると、
プラグPの頭部7aがコレットチャック73の締付開口
部内に挿入される。そこで、引抜操作用シリンダ54に
水を供給して引抜用ピストンロッド54aを上昇させ
る。すると、これによりコレットチャック73も上方へ
引き上げられるので、チャックガイド74によりコレッ
トチャック73が締め付けられ、プラグPの頭部7aを
コレットチャック73により確実に抱持する。したがっ
て、さらなる引抜用ピストンロッド54aの上昇によ
り、プラグPのラッチ9により炉心支持板23に係止さ
れている係止力に抗してプラグPが炉心支持板23の流
路孔26から強制的に引き抜かれて上方に引き上げられ
る。なお、このプラグPを引き抜く引抜操作用シリンダ
54の引張力は、プラグPのラッチ9のスティック部を
塑性変形させる程度の力に制限している。
【0056】新プラグPの取付 次に、昇降用エアシリンダ29に空気圧を供給して、昇
降用ピストンロッド29aを上昇させると、その昇降運
動が内,外側ガイド42,43により回転運動に変換さ
れてシャフト45に伝動される。これにより、シャフト
45がその軸心周りに約180°回転し、上記取外し工
程でプラグPを取り外した跡の流路孔26の中心軸線上
に、予めU字状ばね75にセットしてある、例えば新し
いプラグPの軸線とが一致する位置に移動する。
【0057】そこで、今度は挿入用エアシリンダ55に
空気圧を供給して挿入用ピストンロッド55aを降下さ
せると、プラグ保持具76に保持されているプラグPが
静かに流路孔26内に挿入される。
【0058】これにより、プラグPの鍔状部4が炉心支
持板23の上面に当接し、引き続き押し下げられると、
プラグPの軸7の頭部7aに押下方向に荷重(圧力)が
さらに負荷される。
【0059】このために、軸7のみがさらに降下してピ
ン10位置が降下するので、やがてラッチ9は流路孔2
6の下方に出て重力でラッチ9が回動してスティック部
が水平となる。
【0060】ここで、挿入用エアシリンダ55へのエア
ーの供給を停止させて、挿入用ピストンロッド55aの
降下を停止させると、軸7に加えられた押下げ力が除去
されるので、軸7は戻しばね11により押し上げられ、
ラッチ9のスティック部は、やがて炉心支持板23の下
面に当接することになる。これにより、プラグPが流路
孔26に係止された状態で確実に装着される。
【0061】そこで、さらに挿入用ピストンロッド55
aを上昇させていくと、プラグPの頭部7aに引っ掛か
っているU字状ばね75が強制的に外れる。なお、この
U字状ばね75の保持力(挟み力)は、プラグPのラッ
チ9のスティック部を破壊させない程度の小さな力とさ
れている。
【0062】最後に、保持操作用シリンダ35への空気
圧の供給を停止すると、揺動アーム32が外方へ開くよ
うに揺動するので、揺動アーム32とローラ33による
上部格子板22の保持を解除させる。この後、炉心支持
板プラグ取扱具20を巻き上げれば作業は完了する。な
お、上記実施例では、コレットチャック73とプラグ保
持具76を各々1台設けた場合について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えばコレット
チャック83を90°等間隔配置で2台組み付けると共
に、2台のプラグ保持具76を90°等間隔で配置して
もよい。これによれば、1回(度)の作業で新旧プラグ
Pを2個同時に取り外した後、炉心支持板プラグ取扱具
20全体を軸心周りに180°回転させることにより、
これから取り付けるべき新しいプラグPを2個同時に炉
心支持板23に取り付けることができ、作業効率を一段
と高めることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明の炉心支持板
プラグ取扱具は、原子炉内の炉心支持板の流路孔に既に
取り付けてあるプラグを、この流路孔から引き抜いて取
り外すプラグ引抜部と、この旧プラグを引き抜いた跡の
流路孔内に、プラグを再び挿入して取り付けるプラグ挿
入部とを一体に設けているので、プラグの取外しと取付
作業の簡単化と迅速化とを共に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る炉心支持板プラグ取扱具の一実施
例を原子炉内に挿入した状態を示す一部切欠縦断面図。
【図2】図1の上部拡大図。
【図3】図2のIII 矢視図。
【図4】図1の中間部拡大図。
【図5】図1の下部拡大図。
【図6】図1の下端部拡大図。
【図7】図6の右側断面図。
【図8】一般的な炉心支持板プラグの一部を断面で示す
正面図。
【図9】図8の部分拡大図。
【図10】図9のX−X線矢視断面図。
【符号の説明】
1 ボディ 2 炉心支持板 3 流路孔 4 鍔状部 7 軸 7a 頭部 9 ラッチ 10 ピン 11 ばね 20 炉心支持板プラグ取扱具 21 原子炉圧力容器 22 上部格子板 23 炉心支持板 24 燃料支持金具 27 ボディ 29 昇降操作用シリンダ 29a 昇降用ピストンロッド 30 プラグ引抜部 31 プラグ挿入部 32 揺動アーム 34 ローラ 35 保持操作用エアシリンダ 36 戻しばね 37 リミットスイッチ 38 スタッド 40 内側ガイド 41 外側ガイド 42 水平ロッド 45 シャフト 46 上限リミットスイッチ 47 上限リミットスイッチ 48,49,50,51,52 ベアリング 53 エアホース・ケーブル類 54 引抜操作用シリンダ 54a 引抜操作用ピストンロッド 55 挿入操作用シリンダ 55a 挿入操作用ピストンロッド 58,59 リニアガイド 60 タイプレート 64 プレート 65,68,69 リミットスイッチ 73 コレットチャック 74 チャックガイド 75 U字状ばね 76 プラグ保持具 P 炉心支持板プラグ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路孔を穿設した炉心支持板の支持用嵌
    合孔内に嵌入される燃料支持金具上に、昇降自在に吊り
    込まれる本体と、この本体に取り付けられて、上部格子
    板を放し自在に保持する保持部と、前記本体に配設され
    た回転装置と、この回転装置に回転自在に吊設されて、
    前記流路孔内に着脱自在に嵌入されて取り付けられてい
    る炉心支持板プラグを放し自在に掴み、この流路孔から
    引き抜くプラグ引抜部と、前記回転装置に前記プラグ引
    抜部と共に回転自在に吊設されて、予め放し自在に掴み
    持ちしている取り付けるべき炉心支持板プラグを、前記
    炉心支持プラグを引き抜いた跡の前記流路孔上に回転移
    動され、この流路孔内に挿入して取り付けるプラグ挿入
    部とを有することを特徴とする炉心支持板プラグ取扱
    具。
  2. 【請求項2】 保持部は、本体が吊り込まれる上部格子
    板の格子の隅角部を外側から内方へ抱え込み保持する揺
    動自在のアームと、このアームの抱え込み動作を検出す
    る検出装置とを有することを特徴とする請求項1記載の
    炉心支持板プラグ取扱具。
  3. 【請求項3】 プラグ引抜部は、本体に取り付けられた
    昇降装置と、この昇降装置により昇降自在に支持され
    て、降下されたときに、締付開口部内に炉心支持板プラ
    グの頭部を挿入せしめる一方、引き上げられたときに、
    このプラグの頭部を締付部で掴んで流路孔から引き抜く
    コレットチャックとを有することを特徴とする請求項1
    または2記載の炉心支持板プラグ取扱具。
  4. 【請求項4】 プラグ挿入部は、取り付けるべき炉心支
    持板プラグを予め弾性的に掴み持ちする一方、回転装置
    によりプラグ引抜部と共に所要角回転されて、この炉心
    支持板プラグを、炉心支持板プラグが引き抜かれた跡の
    流路孔上に移動せしめるプラグ保持具と、前記炉心支持
    板プラグを流路孔内に押し込み炉心支持板に取り付ける
    ことにより前記プラグ保持具による弾性的支持を強制的
    に解除せしめる押込み装置とを有することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の炉心支持板プラグ
    取扱具。
  5. 【請求項5】 炉心支持板プラグは、炉心支持板の流路
    孔内に挿入されて、この流路孔を水密に閉じるボディ
    と、このボディ内に往復動自在に挿入されて取り付けら
    れる軸と、この軸の押下げにより前記流路孔の下面下方
    にて側方へ張り出して炉心支持板の下面に係止されるラ
    ッチとを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の炉心支持板プラグ取扱具。
  6. 【請求項6】 本体が炉心支持板上の燃料支持金具上に
    着座したときと、プラグ引抜部が炉心支持板プラグを流
    路孔から引き抜く動作を行なったときと、プラグ挿入部
    が炉心支持板プラグを流路孔内に押し込む動作を行なっ
    たときに、これらの動作をそれぞれ検出する検出装置を
    それぞれ有することを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か1項に記載の炉心支持板プラグ取扱具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007017418A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Toshiba Corp レーザ保全装置

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