JPH0715954Y2 - 鉄骨構造物における外壁板支持構造 - Google Patents

鉄骨構造物における外壁板支持構造

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JPH0715954Y2
JPH0715954Y2 JP1669589U JP1669589U JPH0715954Y2 JP H0715954 Y2 JPH0715954 Y2 JP H0715954Y2 JP 1669589 U JP1669589 U JP 1669589U JP 1669589 U JP1669589 U JP 1669589U JP H0715954 Y2 JPH0715954 Y2 JP H0715954Y2
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憲治 本岡
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は鉄骨構造物における外壁板支持構造に関する。
(従来の技術) 一般に、鉄骨構造物における外壁板の支持にあたって
は、第5図及び第6図に示す如く、胴縁aとして一対の
内向きのリップb,bを備えたリップ溝形鋼が用いられて
いる。すなわち、このリップ溝形鋼のウェブcが外壁板
dに結合され、鉄骨部材eに固定して突出せしめた山形
鋼によるブラケットfがフランジgの外面側に結合され
ている。この場合、外壁板dが風圧により鉄骨部材e,e
の間において構造物内方へ撓む方向A(第6図参照)へ
押されると、つまりは外壁板dに正圧が作用すると、そ
れに伴って胴縁aには曲げモーメントが作用し、リップ
b側に引張り応力が生じ、ウェブc側に圧縮応力が生ず
る。逆に外壁板dに負圧が作用すると、リップb側に圧
縮応力が生じ、ウェブc側に引張り応力が生ずることに
なる。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記リップ溝形鋼による胴縁aにおいては、ウ
ェブcの幅(フランジg,gの間隔)wに対して一対のリ
ップb,bの高さ(突出量)h,hを合わせた寸法が小さいた
め、リップb側とウェブc側とは上記引張りや圧縮に対
する強度のバランスがとれていない。つまり、胴縁aは
その内側(リップb側)の方が外側(ウェフc側)より
も強度が低い。
これに対しては、リップbの高さhを高くすれば、胴縁
aの断面係数も大きくなって良いのであるが、実際はウ
ェフcと外壁板dとを結合するねじ部材sの締付工具の
挿入を可能にするために、上記高さhが制限され断面係
数を大きくすることができない。すなわち、この高さh
を高くするには、それだけ上記ウェブcに適用するねじ
部材s,sの間隔を狭くするか、ウェブcの幅wを広くし
なければならない。しかし、前者の場合はウェブcと外
壁板dとの結合が不安定になり、後者の場合は胴縁aの
サイズの拡大を招くことになる。
一方、胴縁a自体にサイズの大きなものを用いたり、あ
るいは鉄骨部材e,eの間隔を狭くして胴縁aに作用する
曲げモーメントを小さくすることも考えられるが、いず
れも不経済にならざるを得ない。
すなわち、本考案の課題は、強度的にバランスのとれた
経済的な外壁支持構造を提供できるようにすることにあ
る。
(課題を解決するための手段) 本考案は、このような課題に対して、胴縁としてハット
形鋼を用いることにより、強度上のバランスをとりなが
らその断面係数を大きくし、胴縁のサイズの拡大を招く
ことなく、外壁板を確実に支持できるようにするもので
ある。
すなわち、その手段は、鉄骨部材より突出させたブラケ
ットに外壁板が胴縁を介して支持された鉄骨構造物にお
ける外壁板支持構造において、 上記胴縁は、ウェブの両端に相対する一対のフランジの
各々が連なりこの各フランジの端に外向きの平板状のリ
ップが連なってなるハット形鋼により構成され、且つ各
リップはその高さが上記ウェブの幅の略1/2の寸法にな
るように形成され、 上記ブラケットは、上記胴縁のウェブよりも幅が狭いウ
ェブの両端に相対する一対のフランジの各々が連なって
なる溝形鋼により構成されていて、上記ウェブが上記鉄
骨部材に結合されて、該鉄骨部材より上記フランジが突
出しており、 上記胴縁のウェブが外壁板にねじ部材で結合され、該胴
縁の一対のフランジの対向する内面に上記ブラケットの
一対のフランジがねじ部材で結合され、該胴縁とブラケ
ットとによって閉断面が形成されていることを特徴とす
る鉄骨構造物における外壁板支持構造である。
(作用) 上記外壁板支持構造においては、胴縁をハット形鋼にて
構成してリップを外向きとしたから、胴縁の内側での作
業となるウェブと外壁板とのねじ結合においてリップが
ねじ部材の締付工具に干渉することはない。一方、胴縁
と鉄骨部材との結合においては、上記ハット形鋼による
胴縁のフランジの内面に鉄骨部材より突出せしめた溝形
鋼によるブラケットのフランジを結合するようにしたか
ら、リップとブラケットとの干渉もない。よって、リッ
プの高さを高くすることができる。
そうして、上記外壁板支持構造においては、上記胴縁の
リップの高さをそのウェブの幅の略1/2の寸法にしたか
ら、胴縁の内側(リップ側)と外側(ウェブ側)とはそ
の引張りや圧縮に対する強度のバランスがとれることに
なる。また、上記胴縁とブラケットとが閉断面を形成し
ているから、外壁板の鉄骨部材への取付部の強度が高く
なる。
また、胴縁と外壁板との結合用のねじ部材は、上述の如
く締付工具とリップとが干渉しないから、ウェブの端
に、つまりフランジに近接せしめて設けることができ
る。よって、相対するフランジ間において、ウェブを複
数本のねじ部材で外壁板に結合する場合に、ねじ部材の
締付間隔に対して、フランジ間隔、つまりはウェブ幅を
大きく拡げる必要がなくなる。
(考案の効果) 従って、本考案によれば、胴縁をハット形鋼により形成
しそのリップの高さをウェブの幅の略1/2の寸法として
そのウェブに外壁板を結合する一方、ブラケットを上記
胴縁のものよりもウェブ幅の狭い溝形鋼により形成しそ
のウェブを鉄骨部材に結合してそのフランジを該鉄骨部
材より突出させ、上記胴縁の一対のフランジの対向する
内面に上記ブラッケットの一対のフランジをねじ部材で
結合し、該胴縁とブラケットとによって閉断面を形成す
るようにしたから、外壁板の鉄骨部材への取付け作業に
支障を来すことなく、胴縁の内側(リップ側)と外側
(ウェブ側)との強度のバランスをとることができ、ま
た、外壁板の鉄骨部材への取付部の強度を高いものにす
ることができ、胴縁のサイズを大きいものにしなくとも
耐久性が得られ、経済的となる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
本例は鉄骨構造物が立体駐車場である場合であり、第1
図に全体構成が示されている。
同図において、1は上下のスプロケット2,3に懸回した
チェーン4により、車両Wを収容載置する多数のケージ
5を循環移動可能に支持した駐車装置、6はこの駐車装
置1を収容した鉄骨構造物である。この鉄骨構造物6
は、その骨組み、つまり鉄骨部材として、柱7,上下に間
隔をおいて配設された梁8,及び材料9を備えている。そ
して、第2図にも示す如く、上記梁8にタテ胴縁11を介
して外壁板12が支持されている。なお、第1図中、10は
チェーン4にケージ5を支持するブラケット、また、13
は立体駐車場の入出庫口である。
上記タテ胴縁11による外壁板12の支持構造は第3図及び
第4図に示されている。
すなわち、タテ胴縁11は、ウェブ11aの両端に相対する
一対のフランジ11b,11bの各々が連なり、このフランジ1
1b,11bの端に外向きの平板状のリップ11c,11cが連なっ
てなるハット形鋼により構成されている。そして、上記
ウェブ11aの外面に隣り合う外壁板12,12がそれぞれビス
(ねじ部材)14で結合され、上記一対のフランジ11b,11
bの対向する内面に上記梁8より突出せしめたブラケッ
ト15がボルト(ねじ部材)16で結合されている。
上記タテ胴縁11におけるリップ11cの高さhはウェブ11a
の幅wの1/2の寸法になされている。また、上記梁8は
H形鋼で構成され、また、上記ブラケット15は上記タテ
胴縁11のウェブ11aよりも幅が狭いウェブ15aの両端に相
対する一対のフランジ15b,15bの各々が連なってなる溝
形鋼にて構成されている。そして、梁8のウェブにブラ
ケット15のウェブ15aの外面がボルト16で結合され、こ
のブラケット15の各フランジ15bが上記タテ胴縁11の各
フランジ11bに結合されている。従って、このフランジ1
1b,15b同士の結合により、タテ胴縁11とブラケット15と
は閉断面を構成している。
この場合、上記ブラケット15におけるフランジ15bのボ
ルト孔は外壁板12と直角方向の長孔にされていて、各梁
8の前記直角方向への出入り(寸法誤差)を吸収できる
ようになっている。また、隣り合う外壁板12,12の間に
はシーリング材18が充填されている。
従って、上記外壁板12の支持構造の場合、タテ胴縁11の
リップ11cが外向きであって、タテ胴縁11の内側、つま
りフランジ11b,11b間においてウェブ11aと外壁板12との
ねじ結合、並びにタテ胴縁11と梁8のブラケット15との
ねじ結合を上記リップ11cと干渉することなく行なうこ
とができる。これにより、上記リップ11cは所望の高さ
hにすることができるものである。そうして、本例の場
合はこの高さhをウェブ11aの幅wの1/2の寸法にしたか
ら、タテ胴縁11における内側(リップ側)と外側(ウェ
ブ側)との強度的なバランスをとりながら、タテ胴縁11
の断面係数を大きくすることができ、タテ胴縁11のサイ
ズを大きくすることなく外壁板12を安定して支持するこ
とができる。
また、上記タテ胴縁11のウェブ11aと外壁板12とを結合
するビス14は、これに適用する締付工具とタテ胴縁11の
フランジ11bとが干渉しない範囲で可及的にフランジ11b
側に寄せて、つまりフランジ11bとビス14との間隔lを
狭くして配置することができる。よって、タテ胴縁11の
ウェブ11aの幅wを拡げなくとも、このウェブ11aと外壁
板12,12とをビス14,14の間隔を狭くすることなく結合す
ることができ、このこともタテ胴縁11の上記サイズに関
する点で有利になっている。
また、梁8への外壁板12の取付部において、タテ胴縁11
とブラケット15とが閉断面を構成しているから、外壁板
12の取付強度も高くなっており、このことも上記外壁板
12の支持を確実にする上で有利になっている。
なお、上記実施例における胴縁は上下方向に延びるタテ
胴縁であるが、水平方向に延びる通常の胴縁においても
上記実施例と同様にして本考案を適用することができ
る。
また、本考案が立体駐車場以外の他の鉄骨構造物におけ
る外壁板の支持にも適用できることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の実施例を示し、第1図は鉄
骨構造物の正面図、第2図は同構造物を一部省略して示
す横断面図、第3図は第2図の鎖線円III部分の拡大
図、第4図は第3図のIV−IV線における一部省略した断
面図、第5図及び第6図は従来例における第3図及び第
4図に対応する図である。 1……駐車装置 6……鉄骨構造物 7……柱 8……梁 9……斜材 11……タテ胴縁 11a……ウェブ 11b……フランジ 11c……リップ 12……外壁板 14……ビス(ねじ部材) 15……ブラケット 16……ボルト(ねじ部材)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄骨部材より突出させたブラケットに外壁
    板が胴縁を介して支持された鉄骨構造物における外壁板
    支持構造において、 上記胴縁は、ウェブの両端に相対する一対のフランジの
    各々が連なりこの各フランジの端に外向きの平板状のリ
    ップが連なってなるハット形鋼により構成され、且つ各
    リップはその高さが上記ウェブの幅の略1/2の寸法にな
    るように形成され、 上記ブラケットは、上記胴縁のウェブよりも幅が狭いウ
    ェブの両端に相対する一対のフランジの各々が連なって
    なる溝形鋼により構成されていて、上記ウェブが上記鉄
    骨部材に結合されて、該鉄骨部材より上記フランジが突
    出しており、 上記胴縁のウェブが外壁板にねじ部材で結合され、該胴
    縁の一対のフランジの対向する内面に上記ブラケットの
    一対のフランジがねじ部材で結合され、該胴縁とブラケ
    ットとによって閉断面が形成されていることを特徴とす
    る鉄骨構造物における外壁板支持構造。
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JP5281473B2 (ja) * 2009-04-28 2013-09-04 大和ハウス工業株式会社 鋼製胴縁の無塗装・無溶接取付け構造

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