JPH071589A - 円筒形状の繊維複合材製構造材と金属金具の接合方法 - Google Patents

円筒形状の繊維複合材製構造材と金属金具の接合方法

Info

Publication number
JPH071589A
JPH071589A JP16833393A JP16833393A JPH071589A JP H071589 A JPH071589 A JP H071589A JP 16833393 A JP16833393 A JP 16833393A JP 16833393 A JP16833393 A JP 16833393A JP H071589 A JPH071589 A JP H071589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal fitting
structural material
structural member
cfrp
fiber composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16833393A
Other languages
English (en)
Inventor
Yu Yamagata
佑 山県
Kazuo Nanba
和郎 難波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP16833393A priority Critical patent/JPH071589A/ja
Publication of JPH071589A publication Critical patent/JPH071589A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮荷重にも十分な強度をもたせる。 【構成】 CFRP製の円筒形状の構造材1の端部内側
に傾斜した切削面6を形成する。上記構造材1の端部に
接合させる金属金具3の接合側の端部外側に傾斜した切
削面7を形成する。CFRP製の構造材1の端部に金属
金具3を接合するに当り、切削面6と7を重ねるように
構造材1の内側に金属金具3の端部を挿入する。切削面
6と7とを接着剤にて接着させる。構造材1の端部の外
周を周方向繊維8の巻き付けで補強し、圧縮荷重を周方
向繊維8でもたせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は引張、圧縮荷重を受ける
繊維強化複合材製等の構造材の端部に金属金具を接合す
る方法に関するもので、特に、円筒形状の構造材と金属
金具の接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維強化複合材は、航空機、船舶、自動
車、土木、建築等の構造材料として広く用いられてお
り、そのうち、炭素繊維複合材(CFRP)は、航空機
の床、扉、昇降舵等に用いられる代表的なものである。
又、宇宙で使用する実験装置の架台の如き構造体や衛星
の推進系の構造体等の部材としても用いられるが、この
場合は、主としてトラス部材として用いられる。
【0003】トラス部材のうち、中空円筒形状のFRP
製又はCFRP製のトラス部材は、一般に、中空円筒形
状の構造材の両端部に、金属金具を接合して一体化させ
た構造とし、両端の金属金具を利用して他の機材に連結
させられるようにしてある。
【0004】従来、上記の如き繊維複合材を用いた中空
円筒形状のトラス部材のような構造部材を製作する場合
は、図4、図5に一例を示す如く、たとえば、CFRP
製の中空円筒形状の構造材1の端部を、内径側が突出す
るように全周にわたり外側を斜めに切削して切削面2を
形成すると共に、一端部の内周面に雌ねじ4を刻設した
円筒形状の金属金具3の他端側を外径側が突出するよう
に内側を斜めに切削して切削面5を形成し、CFRP製
構造材1の切削面2の外側に金属金具3の切削面5を重
ねるように嵌合させ、両切削面2,5同士を接着剤にて
接着させる、いわゆる、スカーフ継手にてCFRP製構
造材1と金属金具3とを一体的に接合させるようにする
方法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
接合方法では、CFRP製構造材1と金属金具3の各斜
めの切削面2と5のために、構造材1と金属金具3の接
着面積が大きくて充分な接着力をもたせることができる
ので、引張荷重に対しては十分な接着力で耐えられて十
分な性能を有するが、圧縮荷重に対しては、CFRP製
構造材1の端部が切削面2の傾斜により金属金具3の内
側に入り込む状態になって径方向に変形することから、
十分な性能を発揮させられない問題がある。この場合、
円筒形状のCFRP製構造材1は、引張、圧縮荷重に対
する強度を高めるために繊維の方向が構造材1の軸心方
向と平行となるように並べられているので、繊維の長手
方向に対しては引張、圧縮に強い反面、半径方向に対し
ては繊維の長手方向と直角の方向であるため、強度が弱
く、したがって、上記のように圧縮荷重でCFRP製構
造材1の端部が金属金具3の内側へ入り込むようになる
ときに割れ易くなる、という問題がある。
【0006】そこで、本発明は、圧縮荷重に対しても十
分な強度を有するような接合方法を提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、中空円筒形状とした繊維複合材製の構造
材の端部を、外径側が尖るように内周面を斜めに切削し
て、該端部内側に傾斜した切削面を形成し、一方、上記
構造材の端部に接合させる金属金具の接合側端部を、内
径側が突出するよう外側を斜めに切削して、該端部外側
に傾斜した切削面を形成し、構造材端部の切削面と金属
金具の切削面を接着剤を用いて接着し、しかる後、上記
構造材の端部の外周に周方向繊維を巻き付けて補強して
接合する方法とする。
【0008】
【作用】引張荷重に対しては、切削面同士の接着力によ
り十分な強度を有する。圧縮荷重に対しては、構造材の
内側へ金属金具が入り込むようになって構造材の接合部
は外方へ膨らむように変形しようとするが、周方向繊維
で補強されているので、十分な強度を有することにな
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0010】図1乃至図3は本発明の一実施例を示すも
ので、図4に示した従来方式の場合と同様に中空円筒形
状に成形されたCFRP製の構造材1の両端に、内周面
にねじ4を刻設した金属金具3を接合する場合について
説明する。
【0011】上記中空円筒形状に成形されたCFRP製
構造材1の端部に、図2(イ)に示す如く、図5(イ)
の従来の場合とは逆に外径側が尖るように内側を斜めに
ゆるやかな傾斜で切削して断面が楔状となるような切削
面6を形成し、一方、金属金具3には、図2(ロ)に示
す如く、内径側が尖るように外側を斜めにゆるやかな傾
斜で切削して外側に切削面7を形成する。
【0012】次に、上記CFRP製構造材1の端部の切
削面6の内側に金属金具3の切削面7が重ねられるよう
に構造材1と金属金具3を軸心方向に突き合わせて嵌着
させ、両切削面6,7間に接着剤を介在させて切削面
6,7同士を接着させる。しかる後、CFRP製構造材
1と金属金具3の接着接合部の圧縮荷重対策として、切
削面6,7同士の接合部の外側となるCFRP製構造材
1の外側に、上記接合部の長さよりも僅かに長い範囲に
わたって周方向繊維8を巻き付けることにより補強を施
こすようにする。
【0013】本発明の方法により円筒形状のCFRP製
構造材1の端部に金属金具3を接合してなるトラス部材
の如き構造部材は、引張荷重に対しては、スカーフ継手
のため従来例の場合と同様に接着力により十分な性能を
有し、又、圧縮荷重に対しては、金属金具3の端部に傾
斜した切削面7が外側にあり、楔作用によってCFRP
製構造材1の内側へ入り込んで該構造材1の端部を膨ら
ませるような力を受けるが、構造材1の端部外周に周方
向繊維8が巻かれているので、上記端部の膨らみを抑え
ることができて、圧縮荷重に対しても十分な性能を有す
るものが得られる。
【0014】なお、上記実施例では、金属金具3として
連結用のねじ4を有するものを例示したが、機器や他の
構造部材と連結できるものであれば、別の形状のもので
もよいこと、中空円筒形状の構造材1として、CFRP
製のものを示したが、CFRPに限ることなく他の繊維
複合材でもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない
範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
【0015】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の円筒形状の繊
維複合材製構造材と金属金具の接合方法によれば、円筒
形状の構造材の端部を、外径側が尖るように円周面を斜
めに切削して、該端部内側に傾斜した切削面を形成し、
一方、金属金具の一端部を、内径側が尖るように外周面
を斜めに切削して、該端部外側に傾斜した切削面を形成
し、上記構造材の端部内側に金属金具の一端部を挿入し
て両切削面同士を接着剤にて接着接合させ、しかる後、
上記構造材の端部の外周を、周方向繊維を巻き付けて補
強するようにして接合させるようにするので、接合部は
引張荷重に対し十分な性能を有すると共に圧縮荷重に対
し周方向繊維による補強により十分なる性能を有し、引
張、圧縮強度の高い構造材料とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接合方法で接合した構造部材の一例を
示す一部断面図である。
【図2】本発明の接合方法により接合する構造部材を示
すもので、(イ)は円筒形状の繊維複合材製の構造材の
断面図、(ロ)は金属金具の断面図である。
【図3】図1のIII 部の拡大図である。
【図4】従来の接合方法で接合した構造部材の一例を示
す一部断面図である。
【図5】従来の接合方法により接合する構造部材を示す
もので、(イ)は円筒形状の繊維複合材製の構造材の断
面図、(ロ)は金属金具の断面図である。
【符号の説明】
1 繊維複合材製の構造材 3 金属金具 6,7 切削面 8 周方向繊維

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形状とした繊維複合材製の構造材の
    端部を、外径側が尖るように円周面を斜めに切削して、
    該端部内側に傾斜した切削面を形成し、一方、上記構造
    材の端部に接合させる金属金具の接合側端部を、内径が
    尖るように外周面を斜めに切削して、該端部外側に傾斜
    した切削面を形成し、次いで、上記構造材の端部内側に
    金属金具の端部を挿入して切削面同士を接着剤にて接着
    接合し、しかる後、上記構造材の端部の外周に周方向繊
    維を巻き付けて補強し接合することを特徴とする円筒形
    状の繊維複合材製構造材と金属金具の接合方法。
JP16833393A 1993-06-16 1993-06-16 円筒形状の繊維複合材製構造材と金属金具の接合方法 Pending JPH071589A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16833393A JPH071589A (ja) 1993-06-16 1993-06-16 円筒形状の繊維複合材製構造材と金属金具の接合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16833393A JPH071589A (ja) 1993-06-16 1993-06-16 円筒形状の繊維複合材製構造材と金属金具の接合方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH071589A true JPH071589A (ja) 1995-01-06

Family

ID=15866114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16833393A Pending JPH071589A (ja) 1993-06-16 1993-06-16 円筒形状の繊維複合材製構造材と金属金具の接合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH071589A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009119506A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Murata Mach Ltd パンチプレス

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009119506A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Murata Mach Ltd パンチプレス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4256412A (en) Rod-shaped connecting element
US6595467B2 (en) Aircraft fuselage shell component with crack propagation resistance
GB2281545A (en) Aircraft wings.
US3388932A (en) Joint for laminated articles
US5212003A (en) Low stress panel joints
KR960700417A (ko) 프로펠러샤프트(Propeller Shaft)
US20200378423A1 (en) Hybrid metallic/composite joint with enhanced strength
JPH071589A (ja) 円筒形状の繊維複合材製構造材と金属金具の接合方法
US5795094A (en) Composite metallic tension fitting
JP4362981B2 (ja) 鋼管および鋼管杭の接続構造
US5288114A (en) Attachment methodology for composite cylinder assembly
JPH09323364A (ja) Frp筒体およびその製造方法
JPS5890917A (ja) Frp製パイプと金属継手の接合構造
JPS6137850Y2 (ja)
JPS63214430A (ja) 複合材料を用いた棒状体
JPS6219700Y2 (ja)
RU2079765C1 (ru) Неразъемное соединение
JPS6364298B2 (ja)
KR19990018952A (ko) 저진동 복합 추진축과 금속 플랜지 접합방법
JPS59159414A (ja) 樹脂製駆動軸
JPH05332345A (ja) 複合材ロッド
JPS5896515A (ja) 金属継手のパイプへの接合方法
RU2079764C1 (ru) Неразъемное соединение
JPH0377340B2 (ja)
JPS6119265Y2 (ja)