JPH07158223A - 薄鉄板折板材の屋根貼り工法並にその装置 - Google Patents

薄鉄板折板材の屋根貼り工法並にその装置

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JPH07158223A
JPH07158223A JP30567893A JP30567893A JPH07158223A JP H07158223 A JPH07158223 A JP H07158223A JP 30567893 A JP30567893 A JP 30567893A JP 30567893 A JP30567893 A JP 30567893A JP H07158223 A JPH07158223 A JP H07158223A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄骨高層建築の屋根貼り施工に於て、成形し
た柔軟な折板屋根材の施工箇所までの搬入と貼り付け作
業が、人手に頼って手間と時間を要し、危険も伴ってい
た従来工法を、成形切断を現場で行い搬送を自動化する
ことにより工期の短縮と作業能率の向上を図る。 【構成】 施工建築に沿ってレール上を自走する移動作
業床2上に折板成形機4と剪断機5を設置し、台床に折
板屋根材の原料であるホットコイル7を軸支してホット
コイルからの薄鉄板8を折板Aに成形すると同時に、送
り出し側に折板を吸着保持して自走する数台の自走機1
6を配置して貼り付け位置に搬送した折板材を現場に合
せて切断しそのまま貼り付け作業をする工法並にその装
置を特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄鉄板からなる屋根板
材の屋根貼り作業を現場の移動作業床に組み込んだ折板
成形機を通して直接屋根に貼り付け施工する薄鉄板折板
材の屋根貼り工法並にその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高層鉄骨建築に於ける薄鉄板からなる折
板材の屋根貼り作業は、材料を供給するのに従来は材料
メーカーがその都度現場を見て屋根寸法を当ってこれを
工場に持ち帰り、工場で成形加工の後屋根長さに合せた
所要の寸法に切断して屋根材とし、これを現場にまとめ
て搬入して1枚づつ多数の人手によって施工箇所に持ち
運び貼り付け作業をしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の屋根貼り工法で
は屋根材料は工場で折板などの成形加工をし、現場に合
せた所要の長さ寸法に切断してから施工現場に搬入して
いたので、材料搬入までの手間が煩雑で時間がかかる
上、薄鉄板の場合はたわんで複雑に変形することから持
ち運びや施工作業の場合の取り扱いが極めて不便であ
り、また折板は例えば幅500mm厚さ1mm以下の薄
鉄板で長さ12m前後あり施工箇所へ運び入れるのに数
人の人手が必要で危険も伴いてんびんで吊り上げる場合
でも施工に時間がかかるなどの問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は屋根材の
原料となる工場出荷のホットコイルを施工現場に直接搬
入し、施工する建物に沿って移動する移動作業床に組み
込んだ折板成形機によってホットコイルから引き出した
薄平鉄板を施工直前に成形加工して屋根板材となし、そ
のまま屋根枠面に送り出し搬送してその屋根長さに合せ
てその都度切断し貼り付け施工をする工法を特徴とした
ものである。
【0005】第二の発明は装置の発明であって、施工建
物に沿って敷設したレール上を自走移動する移動作業床
の頂部床に折板成形機とその送り出し側に剪断機を設置
し、移動作業床の台床に軸置する薄鉄板のホットコイル
から引き出した薄鉄板を折板成形機で折板加工して送り
出し、所要の寸法に切断するようにすると共に、折板成
形機に隣接してホイスト腕を突設した電源操作盤を並設
し、前記ホイスト腕には数個のホイストを固定して各ホ
イストには吊り上げフックを懸吊し、夫々のホイストに
は2個のモーター付駆動輪と2個の従動輪を軸支した自
走機を係脱自在に吊り下げ、更に各自走機には先端に磁
力吸盤を垂下せしめた横架棒を突設せしめた構成を特徴
としたものである。
【0006】
【作用】本発明は屋根材となる成形加工前の薄鉄板のホ
ットコイルを現場に搬入し、移動作業床に組み込んだ折
板成形機で成形加工しながら現場寸法に合せて切断し屋
根貼り施工することを特徴としたもので、移動作業床は
頂部床が屋根枠施工面と同じ高さに組み立てるものとし
屋根貼り施工箇所の作業進行に応じてレール上を自走移
動するものであり、台床に成形前の所要の厚さの薄鉄板
を巻いたホットコイルを軸支してこれから引き出した薄
鉄板を頂部床に設置した折板成形機に送り込んで所要寸
法に折板加工する。
【0007】加工された折板はそのまま屋根施工面に送
り出されるが、施工に当っては最初の2列は人手によっ
て貼り付け作業を行い、次に作業床上の電源操作盤から
突き出されているホイスト腕の数台の自走機のモーター
付駆動輪と従動輪をホイストで持ち上げ2列に貼り付け
た折板に跨がらせて載せ、続いて折板加工されて送り出
されて来る折板屋根材を電源操作盤のスイッチを操作し
て順次自走させる自走機の横架棒の磁力吸盤で順次吸着
保持した後、各自走機を同時に自走させることにより折
板屋根材を施工部位に運び入れ同時にその施工箇所の長
さに合せた位置で剪断機で切断しそのまま貼り付け施工
する。
【0008】従ってたわんで変形し易いことから数人の
作業員を要した施工部位への運び入れは1人でよくしか
も材料成形から搬入そして施工箇所までの運び入れが極
めて迅速で作業能率がよくレール腕は命綱の替りにもな
る。台床のホットコイルは移動作業床のバランス錘とも
なり予備のホットコイルを並置すればバランスはなお良
くなる。
【0009】
【実施例】本発明は従来一旦現場寸法を当ってからそれ
に合せて工場で成形採寸した屋根材を現場に搬入し、折
板1枚毎数人の作業員で運び込み貼り付け作業をしてい
た屋根貼り施工を、成形加工と採寸切断を現場で行い施
工部位への運び入れも自動的に行うもので、装置の実施
例として施工屋根の高さに合せて組み立て建物に沿った
レール1上を自走移動する移動作業床2の頂部床3に折
板成形機4とその送り出し側に接して剪断機5を設置
し、移動作業床の台床6には所要厚さの薄鉄板を巻いた
工場出荷のホットコイル7を軸支してホットコイルから
引き出した薄鉄板8を折板成形機4で折板加工して送り
出した折板屋根材Aをそのまま現場に合せた寸法で剪断
機5で切断するようにすると共に、移動作業床の頂部床
3には折板成形機4に隣接してホイスト腕10を突設し
た電源操作盤11を並設し、前記ホイスト腕10には、
数個のホイスト12を固定して夫々吊り上げフック13
を懸吊せしめ、夫々のホイスト12には2個のモーター
付駆動輪14,14と2個の従動輪15,15を軸支し
た自走機16を吊り下げ、更に各自走機には先端に磁力
吸盤17を垂下せしめた横架棒18を突出せしめた構成
とする。19はホットコイルで移動作業床の錘荷重を大
きくしてバランスをより安定にする。
【0010】施工に当っては、施工建物に沿って移動作
業床2を屋根貼り施工箇所に移動させ台床6に軸支した
ホットコイル7から引き出した薄鉄板8を折板成形機4
に送り込んで1枚の折板に成形し、これを送り出すに当
って最初は従来のように数人の作業員で屋根施工面まで
持ち運び所要長さの位置で剪断機5で切断して貼り付け
施工する。このようにして2枚の折板Aを2列に人手に
よって貼り付けその後の自動搬送の足場にする。
【0011】次に移動作業床2を横移動させてホイスト
腕10のホイスト12に吊り上げフック13で懸吊した
数台の自走機16のモーター付駆動輪14と従動輪15
を1組づつ2列の折板Aに跨がらせて載せ待機させる。
そして3本目から成形されて送り出される折板Aを順次
自走させる自走機16の横架棒18の先端に垂下した磁
力吸盤17で吸着保持し、自走機のモーター付駆動輪1
4を駆動して自走機を走行させて折板Aを貼り付け位置
まで搬送する。そして貼り付け部位に位置した時点で基
部を剪断機5により切断しそのままの位置で折板を貼り
付け施工する。この場合送り出され搬送される折板を見
守り貼り付け作業する作業員は1人でよい。ホイスト腕
は作業員の命綱を兼ねる。自走機への通電は電源操作盤
11からのリール電線9によって行う。
【0012】貼り付け作業が終れば移動作業床を横移動
させてホイスト12によって吊り下げられた各自走機の
走行輪を新しく貼った折板上に移し替え同じように次に
送り出される折板を吸着保持して搬送し貼り付け作業を
順次繰り返す。移動作業床の台床上に予備のホットコイ
ルを置くときは、錘荷重が負荷されて作業床の安定が一
層よくなる。
【0013】薄鉄板の屋根材である折板は貼り付け位置
に運ぶのに人手による場合はたわんで変形するので数人
でも取り扱いにくく、不安定な高所作業では危険も伴い
手間もかかるが、本発明工法では自走機が吸着した材料
を運び入れ貼り付け作業を終えた折板毎に自走機をそれ
に移し載せ現場で成形された折板が送り出される毎に自
動的に所要寸法に切断されるので作業が極めて迅速能率
的で安全に施工できる。剪断機の切断作業は折板送りの
先端位置にセンサーを配線して位置を感知して自動的に
切断するようにもできる。
【0014】
【発明の効果】本発明は鉄骨建築の屋根貼り施工に於
て、たわんで取り扱いにくい薄鉄板の折板貼り付け作業
の貼り付け部位までの搬入と寸法合せ切断を自動化し、
しかもホットコイルから折板への成形と送りを移動作業
床を利用して現場で貼る直前に加工する工法であるの
で、屋根材料の取り扱いが極めて容易で人手少なく省力
化でき、安全でしかも施工時間が極めて短く作業能率が
著しく向上して施工期間を短縮できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の側面図である。
【図2】本発明の自走機の要部斜視図である。
【符号の説明】
1 レール 2 移動作業床 3 頂部床 4 折板成形機 5 剪断機 6 台床 7 ホットコイル 8 薄鉄板 9 リール電線 10 ホイスト腕 11 電源操作盤 12 ホイスト 13 吊り上げフック 14 モーター付駆動輪 15 従動輪 16 自走機 17 磁力吸盤 18 横架棒 A 折板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根板原料のホットコイルを施工現場に
    搬入し、施工する建物に沿って自走する移動作業床に組
    み込んだ折板成形機と剪断機によって折板に成形と同時
    に吸着保持する自走機によって貼り付け位置に搬送し、
    現場寸法に合せて切断してそのまま貼り付け施工するこ
    とを特徴とした薄鉄板折板材の屋根貼り工法。
  2. 【請求項2】 建物に沿ったレール上を自走する移動作
    業床の頂部床に折板成形機とその送り出し側に剪断機を
    設置して、移動作業床の台床に軸置するホットコイルか
    ら引き出した薄鉄板を折板に成形加工した後所要寸法に
    切断するようにし、移動作業床上の折板成形機に隣接し
    てホイスト腕を突設した電源操作盤を設置し、前記ホイ
    スト腕に数個のホイストを固定して各ホイストには吊り
    上げフックを懸吊し、夫々のホイストには2個のモータ
    ー付駆動輪と2個の従動輪を軸支した自走機を係脱自在
    に吊り下げ、各自走機に先端に磁力吸盤を垂下した横架
    棒を突設せしめてなる薄鉄板折板材の屋根貼り装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009052282A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Ohbayashi Corp 既存建屋の屋根葺き替えユニット及び屋根葺き替え方法
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CN104895260A (zh) * 2015-04-01 2015-09-09 陈伟冬 预应力拱形板高空浇筑平移工艺
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JP2019031800A (ja) * 2017-08-07 2019-02-28 株式会社竹中工務店 屋根葺き方法

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