JPH07158133A - ビル用排水管路 - Google Patents

ビル用排水管路

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JPH07158133A
JPH07158133A JP31188693A JP31188693A JPH07158133A JP H07158133 A JPH07158133 A JP H07158133A JP 31188693 A JP31188693 A JP 31188693A JP 31188693 A JP31188693 A JP 31188693A JP H07158133 A JPH07158133 A JP H07158133A
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JP
Japan
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pipe
drainage
pipe line
pressure
air
Prior art date
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Application number
JP31188693A
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English (en)
Inventor
Eiichi Kagoshima
榮一 籠島
Hiromi Oonuma
浩身 大沼
Mitsuhiro Watanabe
満博 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】設計以上の大量の排水が同時に排水管路に流れ
込んでも、横枝管路に接続された各機器のトラップが破
水しないビル用排水管路を提供することを目的としてい
る。 【構成】縦管路に連結された横枝管路に、横枝管路内の
空気圧を測定する圧力センサーと、この圧力センサーよ
って検出された空気圧が一定圧以下の負圧になった時作
動して前記横枝管路内に空気を送り込み横枝管路内を所
定範囲の空気圧に維持する空気供給手段とを備えている
構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビル用排水管路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ビルの汚水・雑排水等の排水を下水本管
に排出するための排水管路は、近年、特願平4−132
320号において先に本発明者らが提案したように、内
面に管軸に対して所定の傾斜角を有する複数条の螺旋リ
ブが形成された螺旋管を排水縦管と、中央部が螺旋管よ
り大きな径となった特殊継手(積水化学工業(株)製の
AD継手等)とを用いて縦管路を形成した、所謂特殊一
管式排水管路に移行しつつある。
【0003】すなわち、この一管式排水管路は、各階か
ら排水が流入した場合、最上階の伸長通気管から空気を
管内に吸い込む。そして、これによって、排水と共に下
に引っ張っていかれた管内の負圧部分の圧力を緩和し、
横枝管に設けたトラップ封水の減少を緩和させるように
なっている。しかも、縦管として内面に多条の螺旋リブ
を設けた排水管を用いているため、縦管内に流入した排
水が螺旋リブによって旋回力を与えられ、管壁面に沿っ
て流下する。従って、縦管中央に常に空気芯が形成さ
れ、トラップを破封させないで流下できる流量(流下能
力)が飛躍的に向上すると言う優れた効果を奏する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マンションや
ホテル等の場合、多くの機器が同時に使用され、その結
果、設計以上の多量の排水が同時に排水管路に流れ込む
ことが稀に存在する。このように、いくら流下能力が向
上したといっても設計以上に多量の排水が同時に排水管
路に流れ込むと、管内圧力が負圧になり、誘導サイホン
作用によって各機器のトラップの水が横枝管路側に引か
れる。
【0005】そして、トラップの水深以上の負圧になる
と、トラップが破水して排水管路内の悪臭が各部屋に侵
入する。本発明は、このような事情に鑑みて、設計以上
の大量の排水が同時に排水管路に流れ込んでも、横枝管
路に接続された各機器のトラップが破水しないビル用排
水管路を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明にかかるビル用排水管路は、縦管路に
連結された横枝管路に、横枝管路内の空気圧を測定する
圧力センサーと、この圧力センサーよって検出された空
気圧が一定圧以下の負圧になった時作動して前記横枝管
路内に空気を送り込み横枝管路内を所定範囲の空気圧に
維持する空気供給手段とを備えている構成とした。
【0007】上記構成において、空気供給手段として
は、特に限定されないが、コンプレッサーや圧縮空気タ
ンク等のように、強制的に空気を供給できるものが好ま
しい。空気供給手段の作動圧としては、トラップの封水
の水位によって異なるが、因に、封水の水位が50mm程
度であれば、−40mmH2O 程度に設定することが好まし
い。
【0008】縦管路を構成する排水管としては、排水を
管路内壁面に沿う旋回流として流下させる手段として内
面に螺旋リブが設けられた内面螺旋管が好ましい。ま
た、継手としては、排水縦管の内径より胴部の内径が大
きくなっているとともに、排水を管路内壁面に沿う旋回
流として流下させる手段としての旋回羽根を内壁面に有
する特殊継手(たとえば、積水化学工業(株)製のAD
継手、クボタ(株)製集合継手等が挙げられる)を用い
ることが好ましい。
【0009】内面螺旋管としては、特に限定されない
が、ビルの排水管では、ほとんどが防火区画を貫通して
設けられるため、防火性を備えた外管の内側に内面螺旋
リブ付きの内管を嵌合一体化したものが好ましい。外管
としては、通常薄肉鋼管(配管用炭素鋼鋼管のほぼ1/
2の厚みのもの)、コンクリート管、銅管、アスベスト
管等が挙げられる。
【0010】内管としては、特に限定されないが、リブ
の成形性、経済性、スライムの付着しにくささ等を考慮
すると、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、シラ
ン架橋ポリエチレン樹脂等の合成樹脂管が好ましい。ま
た、螺旋リブの螺旋方向、螺旋ピッチ、リブの高さ、お
よび、リブの条数は、排水能力の限界水準の設定によっ
て異なるが、内径80〜200mmの排水管の場合、つぎ
のような条件のものが好ましい。
【0011】すなわち、螺旋リブの条数は、4〜25条
(特に8〜15条)程度で円周方向に均等に配置されて
いることが好ましい。リブの高さは、特に限定されない
が、管内径の0.5/100〜7.0/100(特に、
2/100〜5/100)程度が好ましい。螺旋の向き
は、右巻きでも左巻きでも構わないが、螺旋のピッチ
は、管口径の3〜15倍(特に、4〜12倍)程度とす
ることが好ましい。
【0012】リブの断面形状は、特に限定されないが、
たとえば、三角形、半円形、四角形、花びら形、変形花
びら形、傾斜半円形、傾斜三角形、傾斜四角形などが挙
げられる。上記内面螺旋管および特殊継手を用いて排水
縦管路を形成した排水管路で、縦管路が20階(1階は
3m前後)以上に及ぶ場合は、ビルの総階数がX1 階の
時、圧力センサーと空気供給手段とを、0.5〜0.8
1 階に位置する横枝管路に設けることが好ましい。
【0013】一方、縦管路が11〜19階の場合は、ビ
ルの総階数がX2 階の時、圧力センサーと空気供給手段
とを、0.2〜0.7X2 階に位置する横枝管路に設け
ることが好ましい。他方、縦管路が10階以下である場
合は、ビルの総階数がX3 階の時、圧力センサーと空気
供給手段とを、1〜0.6X3 階に位置する横枝管路に
設けることが好ましい。
【0014】
【作用】上記構成によれば、縦管路内に一度に多量の排
水が流入し、横枝管路内が負圧になって予めセットされ
た一定圧以下、すなわち、トラップが破水する圧力に近
づいたことを圧力センサーで検知すると、圧力センサー
からの信号によって空気供給手段が作動し、横枝管路内
に空気を供給して、横枝管路内の空気圧を破水を生じさ
せない程度まで戻すことができる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明を、その実施例をあらわす図
面を参照しつつ詳しく説明する。図1は本発明にかかる
ビル用排水管路の1実施例をあらわしている。図に示す
ように、この排水管路1は、縦管路2が、内面螺旋管2
1と特殊継手(積水化学工業(株)製エスロンAD継
手)22と伸長通気管23とから形成され、各特殊継手
22に横枝管路3が連結されている。
【0016】また、縦管路2の脚部には、脚部継手4を
介して下水本管(図示せず)に接続される横主管5が連
結されている。各横枝管路3には、図2に示すように、
各機器6のトラップ61が連結されているとともに、ト
ラップ61と特殊継手22との間に圧力センサー7およ
び空気供給手段8とが設けられている。
【0017】空気供給手段8は、圧縮空気タンク81と
圧力センサー7からの信号で開閉されるバルブ82とか
ら構成されている。すなわち、この排水管路1は、縦管
路2内に多量の排水が一度に流入し、横枝管路3内の空
気圧が、所定の圧力(トラップ61の封水の水位に相当
する圧力より少し小さい圧力)以下の負圧になったこと
を圧力センサー7が検知すると、圧力センサー7からの
信号でバルブ82が開放状態になり、圧縮空気タンク8
1から圧縮空気が横枝管路3内に吹き込まれるようにな
っている。
【0018】したがって、横枝管路3内が必要以上の負
圧になってトラップ81の封水が破水したりすることが
なくなり、排水管路自体の排水能力を向上させることが
できる。つぎに、以下に示す36階建て相当の実験用排
水管路を用意した。 〔排水管路〕 伸長通気管 100A 縦管 36階部分 100Aの円形管(リブなし) B1〜35階 100Aの螺旋管 横枝管 1〜35階 75Aの円形管 横主管 125Aの円形管 継手 特殊継手(エスロンAD継手) そして、この実験用排水管路につぎの実験条件で定常流
を流し、空気供給手段を作動させた時と作動させなかっ
た時のそれぞれについて各横枝管路内の圧力変化のピー
ク値を調べ、その結果を図3に示した。なお、空気供給
手段は、18〜28階の各階の横枝管路に設けた。
【0019】〔実験条件〕35階、30階、25階、2
0階、15階、10階からそれぞれ2リットル/秒、合
計12リットル/秒の定常流を1分間流した。空気供給
手段が作動しないときは、図3で実線で示すように18
〜28階付近で、横枝管路内が−40mmH2O 以下の負圧
になり、トラップの封水が破水する恐れがあるが、−4
0mmH2O で空気供給手段を作動するようにセットする
と、18〜28階の各階で空気供給手段が作動し、図3
で点線で示すようにすべての階で負圧側のピーク値が−
40mmH2O 以上となり、トラップの封水が破水するとい
う事故を防止できることがわかる。
【0020】なお、図3に示すように正圧側のピーク値
は空気供給手段が作動したときも作動しなかった時も殆
ど変化がなかった。本発明にかかるビル用排水管路は、
上記の実施例に限定されない。たとえば、上記の実施例
では、縦管路を内面螺旋管と特殊継手との組み合わせに
よって形成していたが、平滑管と旋回流を生じさせる手
段を持たない通常の継手、平滑管と特殊継手、或いは、
内面螺旋管と前記通常の継手の組み合わせでも構わな
い。また、縦管路は、一管式でも二管式でも構わない。
【0021】
【発明の効果】本発明にかかるビル用排水管路は、以上
のように構成されているので、縦管路に一度に多量の排
水が流れ込み、横枝管路内が一定圧以下の負圧、すなわ
ち、縦管路側へ吸引されてトラップを破水させる圧力に
近づいたことを圧力センサーで検知すると、圧力センサ
ーからの信号によって空気供給手段が作動し、横枝管路
内に空気を供給して、横枝管路内の空気圧をトラップが
破水しない程度まで戻すことができる。
【0022】したがって、縦管路を小径にしても十分な
排水能力のある排水管路とすることができ、ビル内の排
水スペースを削減することができ、各階の有効面積を大
きくすることができる。勿論、トラップの破水がなくな
るので、トラップの封水抜けによって各部屋に排水管路
の悪臭が流入することがなくなると言う効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるビル用排水管路の1実施例をあ
らわす配管図である。
【図2】図1の排水管路の要部の説明図である。
【図3】実験用排水管路に定常流を流した時の各横枝管
路内の空気圧の正圧側と負圧側のピーク値を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 排水管路 2 縦管路 3 横枝管路 7 圧力センサー 8 空気供給手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦管路に連結された横枝管路に、横枝管路
    内の空気圧を測定する圧力センサーと、この圧力センサ
    ーよって検出された空気圧が一定圧以下の負圧になった
    時作動して前記横枝管路内に空気を送り込み横枝管路内
    を所定範囲の空気圧に維持する空気供給手段とを備えて
    いることを特徴とするビル用排水管路。
  2. 【請求項2】排水を管路内壁面に沿う旋回流として流下
    させる手段として、リブ高さが管の口径の0.5/10
    0〜7/100,螺旋ピッチが管の口径の3〜15倍で
    管軸方向に対して所定の傾斜角度を有する螺旋リブが管
    内面に沿って4〜25条形成されている排水縦管と、こ
    の排水縦管の内径より胴部の内径が大きくなっていると
    ともに、排水を管路内壁面に沿う旋回流として流下させ
    る手段としての旋回羽根を内壁面に有する特殊継手とか
    ら縦管路が形成されている請求項1記載のビル用排水管
    路。
JP31188693A 1993-12-13 1993-12-13 ビル用排水管路 Pending JPH07158133A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100355997C (zh) * 2003-05-13 2007-12-19 小岛德厚 排水用封水装置的封水补给装置
WO2021260905A1 (ja) * 2020-06-26 2021-12-30 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 排水装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100355997C (zh) * 2003-05-13 2007-12-19 小岛德厚 排水用封水装置的封水补给装置
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