JPH07158062A - コンクリート杭及び該コンクリート杭と基礎スラブとの接合工法 - Google Patents
コンクリート杭及び該コンクリート杭と基礎スラブとの接合工法Info
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- JPH07158062A JPH07158062A JP26685592A JP26685592A JPH07158062A JP H07158062 A JPH07158062 A JP H07158062A JP 26685592 A JP26685592 A JP 26685592A JP 26685592 A JP26685592 A JP 26685592A JP H07158062 A JPH07158062 A JP H07158062A
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Abstract
くしたり、或は杭頭部における主鉄筋量を多くしたりせ
ずに、経済的に杭頭部の水平耐力を増大させると共に、
容易に基礎スラブとの接合をし、さらに引張抵抗時にひ
び割れを防止することである。 【構成】 杭頭部又は杭全体の鉄筋籠2の中に保護筋3
が取り付けられ、該保護筋3の中に定着体が深さを違え
て4個挿入され、各定着体にそれぞれUターンしてPC
鋼線が巻き掛けられ、該PC鋼線の上端が杭頭部で緊張
定着されて杭頭部又は杭全体にプレストレスが付与され
ている。
Description
ンクリート杭と基礎スラブとの接合工法に関するもので
ある。
として用いる場合、地震時等の水平外力や鉛直外力を考
慮する必要がある。この場所打ちコンクリート杭におい
て水平耐力を必要とする場合、この水平耐力の増大を要
する杭頭部の杭径を大きくしたり、或は杭頭部における
主鉄筋量を多くしたりして対処している。またこの場所
打ちコンクリート杭と基礎スラブとの接合は、一旦地中
に打設した杭の頭部を再び掘り出して削岩機等で破砕
し、内部の鉄筋を露出させて基礎スラブと接合してい
た。
杭頭部における主鉄筋量を多くしたりする方法は水平耐
力の増大に限度があり、また杭頭部の径を大きくするこ
とは打設杭間隔との関連で施工するのが困難であり、ま
た経済的にも高価になるという問題があった。さらに、
基礎スラブとの接合も杭頭部を削岩機等で破砕して鉄筋
を露出させるため、2重の手間を要していた。本発明は
上記のような問題に鑑みてなされたものであり、その目
的は、水平耐力の増大を要する杭頭部の径を大きくした
り、或は杭頭部における主鉄筋量を多くしたりせずに、
経済的に杭頭部の水平耐力を増大させると共に、容易に
基礎スラブとの接合をすることである。
めの本発明のコンクリート杭の要旨は、杭頭部の鉄筋籠
内に保護筋を複数本備え、該保護筋内にPC鋼線が挿入
され、該PC鋼線が緊張定着されてなることに存し、コ
ンクリート杭と基礎スラブとの接合工法の要旨は、保護
筋が上部内面に備えられた鉄筋籠を掘削孔内に挿入し、
前記保護筋内にPC鋼線を挿入すると共に前記掘削孔内
にコンクリートを打設してコンクリート杭を構築した
後、該杭頭部に構築した基礎スラブに前記PC鋼線を挿
通して緊張定着したことに存し、前記PC鋼線は深さ位
置を違えて配設された複数の定着体にUターンさせて巻
き掛けられており、かつ前記PC鋼線は撚り線であり、
これらの撚り線の心線と側線とが内側被覆筒でそれぞれ
被覆され、該内側被覆筒の外面には潤滑剤を介して外側
被覆筒が被覆されてなることに存する。
ストレスを付与したことにより経済的に杭頭部の水平耐
力を増大させることができ、また基礎スラブとの接合も
容易に行うことができる。
ート杭と基礎スラブとの接合工法の一実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は基礎スラブに接合したコ
ンクリート杭の断面図、図2は図1のA−A線拡大断面
図、図3は保護筋に挿入した定着体の正面図、図4は掛
止金具の平面図、図5は同側面図、図6は支圧金具の平
面図、図7は保護筋の横断面図、図8はPC鋼線の拡大
横断面図である。
2aと帯筋2bとによりなる鉄筋籠2が埋設され、該鉄
筋籠2の内面上部、すなわち杭頭部に保護筋3が取り付
けられている。この保護筋3はPC鋼線4を保護するた
めのものであり、帯筋2bが5〜10cmピッチでスパ
イラル状に形成されて前記定着体5が挿入可能な径を備
えている。この定着体5は保護筋3の中に深さを違えて
4個挿入され、それぞれにPC鋼線4がUターンして巻
き掛けられ、上端が杭頭部で緊張定着されて杭頭部にプ
レストレスを付与している。尚、上記帯筋2bは5〜1
0cmピッチに限定されるものではなく、さらに定着体
5も4個に限定されるものではない。
を掛け回す凹溝6aがU字状に形成された掛止金具6
と、円筒状のカプラー7とにより構成されている。また
掛止金具6の後端側には、図4及び図5に示すように、
フランジ8が形成され、このフランジ8にPC鋼線4を
引っ掛けるガイド溝8aが放射状配置に凹欠されてい
る。このガイド溝8aは少なくとも同一掘削孔1aにお
けるPC鋼線4の導出本数以上形成され、本実施例にお
いては、8本形成されている。
6bにはカプラー7の先端が嵌合され、該カプラー7の
外周には掛止金具6に掛け回されたPC鋼線4が沿わさ
れてワイヤ9で固定されている。
うな支圧金具10が嵌合され、該支圧金具10には前記
掛止金具6のガイド溝8aと同数のガイド溝10aが放
射状に凹欠されている。そして、該ガイド溝10a及び
フランジ8のガイド溝8aには、図7の(1)に示すよ
うに、8本のPC鋼線4が挿入されている。また、図7
の(2)及び(3)に示すように、最深部の定着体5か
ら3個目の定着体5にかけてのガイド溝10aには補強
鉄筋10bが挿通されてこれら定着体5を補強すること
により、PC鋼線4の保護筋3への挿入を容易にしてい
る。
撚り線の心線4aと側線4bとが内側被覆筒4cでそれ
ぞれ被覆され、該内側被覆筒4cの外面には潤滑剤4d
を介して外側被覆筒4eを被覆してなる、いわゆる2重
シースで被覆されている。
スラブとの接合工法を図9〜図16に基づいて説明す
る。まず初めに、図9に示すようにケーシング11を用
いて削孔機12により掘削した掘削孔1a内に鉄筋籠2
を建込む。この建込みは、図10に示すように現場にお
いて接続した鉄筋籠2をクレーンで掘削孔内に落とし込
んでケーシング11の上端で一旦吊り下げ、その上端に
縦筋12a及び補強筋12bよりなる支持用鉄筋12を
取り付ける。
筋3内にPC鋼線4を挿入し、該PC鋼線4は深さ位置
を違えた4個の定着体5にそれぞれUターンに巻き掛け
られている。またこのPC鋼線4の上部、すなわち根切
り底から上部に位置する部分は、図12に示すように保
護ホース13で被覆され、該保護ホース13の上から支
持用鉄筋12に番線等で固定されている。また、前記保
護ホース13の上下端は、図13に示すように発泡ウレ
タン13aで被覆されている。尚、これも発泡ウレタン
13aに限らず、その他の材料で被覆してもよい。
された鉄筋籠2を、図14に示すように、再びクレーン
で吊り上げて掘削孔1a内に落とし込む。そして、図1
5に示すように、トレミー管15で掘削孔1a内にコン
クリート16を打設する。この際、PC鋼線4は保護筋
3内に挿入されているためコンクリート16の打設によ
る浮き上がりが防止でき、さらに2重シースであるため
撚線の露出も防止できる。このことにより、杭頭部のみ
にPC鋼線4が挿入されたコンクリート杭1が構築され
る。
ら、図16の(1)及び(2)に示すように、杭頭部を
はつって支持用鉄筋12を鉄筋籠2の上部から取り外す
と共に、保護ホース13をPC鋼線4から取り外す。そ
して、同図の(3)に示すように、基礎型枠を形成して
基礎配筋と同時にPC鋼線4にスリーブ管17を嵌挿す
ると共に基礎コンクリート18を打設して基礎スラブ1
9を構築する。
た後にPC鋼線4を基礎スラブ19に挿入してその上部
で緊張定着することにより、杭頭部にプレストレストが
付与されたコンクリート杭1が構築されると共に、該杭
1と基礎スラブ19とが接続される。このことにより、
地震等の水平力による曲げモーメントで杭頭部が崩壊す
るのを防止することができる。また図1の(2)に示す
ように、PC鋼線4が挿入された保護筋3を杭全体に設
置してプレストレスを付与することも勿論可能である。
え、該保護筋内にPC鋼線が挿入され、該PC鋼線が緊
張定着されたことにより、杭頭部にプレストレスを付与
して杭頭部を補強したコンクリート杭を構築することが
できる。
数の定着体にUターンさせて巻き掛けられていることに
より、定着体における力の伝達を平均化させて定着体近
傍のひび割れを防止できる。
の心線と側線とが内側被覆筒でそれぞれ被覆され、該内
側被覆筒の外面には潤滑剤を介して外側被覆筒が被覆さ
れてなることにより、外側被覆筒の破損による撚線の露
出が防止できる。
内に挿入し、前記保護筋内にPC鋼線を挿入すると共に
前記掘削孔内にコンクリートを打設してコンクリート杭
を構築した後、前記PC鋼線を基礎スラブに挿通して緊
張定着したことにより、コンクリートの打設の際におけ
る前記PC鋼線の浮き上がりを防止することができると
ともに、コンクリート杭と基礎スラブとの接合を経済的
でかつ容易に行うことができる。
ト杭の断面図、(2)は杭全体に保護筋を設置したコン
クリート杭の断面図である。
る。
る。
頭部の断面図、(2)はPC鋼線から保護ホースを取り
外した柱頭部の断面図、(3)はPC鋼線を基礎に緊張
定着した柱頭部の断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 杭頭部の鉄筋籠内に保護筋を複数本備
え、該保護筋内にPC鋼線が挿入され、該PC鋼線が緊
張定着されてなることを特徴とするコンクリート杭。 - 【請求項2】 前記PC鋼線は深さ位置を違えて配設さ
れた複数の定着体にUターンさせて巻き掛けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート杭。 - 【請求項3】 前記PC鋼線は撚り線であり、これらの
撚り線の心線と側線とが内側被覆筒でそれぞれ被覆さ
れ、該内側被覆筒の外面には潤滑剤を介して外側被覆筒
が被覆されてなることを特徴とするコンクリート杭。 - 【請求項4】 保護筋が上部内面に備えられた鉄筋籠を
掘削孔内に挿入し、前記保護筋内にPC鋼線を挿入する
と共に前記掘削孔内にコンクリートを打設してコンクリ
ート杭を構築した後、前記PC鋼線を基礎スラブに挿通
して緊張定着してなることを特徴とするコンクリート杭
と基礎スラブとの接合工法。 - 【請求項5】 前記PC鋼線は深さ位置を違えて配設さ
れた複数の定着体にUターンさせて巻き掛けられている
ことを特徴とする請求項4に記載のコンクリート杭と基
礎スラブとの接合工法。 - 【請求項6】 前記PC鋼線は撚り線であり、これらの
撚り線の心線と側線とが内側被覆筒でそれぞれ被覆さ
れ、該内側被覆筒の外面には潤滑剤を介して外側被覆筒
が被覆されてなることを特徴とするコンクリート杭と基
礎スラブとの接合工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26685592A JPH07103557B2 (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | コンクリート杭及び該コンクリート杭と基礎スラブとの接合工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26685592A JPH07103557B2 (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | コンクリート杭及び該コンクリート杭と基礎スラブとの接合工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07158062A true JPH07158062A (ja) | 1995-06-20 |
JPH07103557B2 JPH07103557B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=17436603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26685592A Expired - Lifetime JPH07103557B2 (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | コンクリート杭及び該コンクリート杭と基礎スラブとの接合工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07103557B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108951639A (zh) * | 2018-08-22 | 2018-12-07 | 中建四局第建筑工程有限公司 | 一种碳质灰岩地质环境下灌注桩后注浆方法 |
-
1992
- 1992-09-10 JP JP26685592A patent/JPH07103557B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108951639A (zh) * | 2018-08-22 | 2018-12-07 | 中建四局第建筑工程有限公司 | 一种碳质灰岩地质环境下灌注桩后注浆方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07103557B2 (ja) | 1995-11-08 |
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