JPH071568A - 成形用金型 - Google Patents

成形用金型

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JPH071568A
JPH071568A JP16984593A JP16984593A JPH071568A JP H071568 A JPH071568 A JP H071568A JP 16984593 A JP16984593 A JP 16984593A JP 16984593 A JP16984593 A JP 16984593A JP H071568 A JPH071568 A JP H071568A
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JP
Japan
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mold
layer
lid
taper
heat
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Withdrawn
Application number
JP16984593A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Yosomiya
隆俊 四十宮
Akihiro Mukai
明宏 向井
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 落とし蓋成形用金型のフランジ部に、雌型金
型の場合は上方に5°〜15°のテーパーを設け、雄型
金型の場合は下方に5°〜15°のテーパーを設けるこ
とにより、最上層に耐熱性ポリエステル層、最下層にポ
リオレフィンシーラント層からなる積層材で落とし蓋を
成形した場合でも、熱収縮の相違により生じるカールを
防止することを目的とする。 【構成】 最上層に耐熱性ポリエステル層、最下層にポ
リオレフィンシーラント層から構成される積層材11を
真空・圧空成形により落とし蓋を成形する際に、その真
空・圧空成形用雌型金型1のフランジ部2に、上方に5
°〜15°のテーパーを設ける構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内容物として果実、ゼ
リー液等の食品が充填される密封容器の蓋材の成形用金
型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プラスチック製包装容器内に
果実、ゼリー液等を充填し、この包装容器をプラスチッ
ク製蓋材で密封した密封用容器が知られている。この蓋
材は落とし蓋の形状となって、容器にヒートシールされ
ている。前記落とし蓋は単層又は積層されたシートから
真空成形、又は真空・圧空成形法等によって作製され
る。そして、その成形用の雌型金型は、通常、蓋材のシ
ール部となるフランジ部に、下方に0°〜5°のテーパ
ーが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最上層に耐熱
性ポリエステル層、最下層にポリオレフィンシーラント
層からなる蓋材では、最上層の耐熱性ポリエステル層と
最下層のポリオレフィンシーラント層の熱収縮率が異な
るため(最下層のポリオレフィンシーラント層の熱収縮
率が大きい)、成形した後や内容物を充填して加熱殺菌
処理後に、落とし蓋材のフランジ部が内側にカールする
問題があった。本発明は、落とし蓋材の成形用金型のフ
ランジ部にテーパーを設けて、上記問題を解決すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】最上層として耐熱性ポリ
エステル層、最下層にポリオレフィンシーラント層を配
置した落とし蓋材の成形用金型において、雌型において
はフランジ部に5°〜15°の上方のテーパーを設け、
雄型においてはフランジ部に5°〜15°の下方のテー
パーを設けた成形用金型とした。
【0005】上記金型により成形される蓋材は、最上層
に使用される耐熱性ポリエステルとしては、熱可塑性で
融点が200℃以上のフィルムが使用される。このよう
な耐熱性ポリエステルとしては、結晶性ポリエステルと
して、ポリエチレンテレフタレート(以下PETとす
る)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエ
チレンナフタレート(PEN)等がある。また、非結晶
性ポリエステルとして、ポリカーボネート(以下PCと
する)、ポリアリレート(PAR)等がある。
【0006】最下層に使用されるポリオレフィンシーラ
ントとしては、ポリエチレン(以下PEとする)とポリ
プロピレン(以下PPとする)のブレンドポリマーが通
常使用される。PEとPPのブレンド比は7対3乃至3
対7が好ましく、PE量が多くなりブレンド比が7対3
以上になると凝集破壊を起こさず、界面剥離となり、且
つそのヒートシール強度は、温度に依存して変動し、不
安定であるので好ましくない。他方、PP量が多くなり
ブレンド比が3対7以下になると完全融着となり、易開
封性がなくなるので好ましくない。また、PEーPPブ
レンドポリマーフィルムは低分子量を含まないため、臭
いが少なく、果実の包装に適している。
【0007】また、ポリオレフィンシーラント層が、包
装容器にシールする接着層がPPとPEのブレンド仕
様、もしくはPE仕様である製品は、その他エチレンー
酢酸ビニル共重合体(以下EVAとする)、リニアー低
密度ポリエチレン(以下LLDPEとする)、低密度ポ
リエチレン(以下LDPEとする)等、また、その二種
以上の混合樹脂をシーラント層として使用できる。
【0008】上記金型によって成形される蓋材の形状
は、包装容器の上端開口部に対応して、角形、丸形、楕
円形、六角形等各種形状をとることができる。又、蓋材
のフランジ部は、図5に示すように、上方に5°〜15
°のテーパーを有するようになり、熱収縮によるカール
を防止することができる。カールを防止するとは、蓋材
のフランジ部全体は内側にカールしているが、フランジ
の外縁部はフラットになって、カールが低減されている
こと示す。以下、カールの防止については同様な意味を
示すものとする。蓋材フランジ部のテーパーが5°より
小さい場合はカール防止の効果がなく、15°を超える
場合は、フランジの外縁部が上方に反るようになり、フ
ランジの外縁部がフラットにならなくなり、本発明の目
的が達せられなくなる。
【0009】
【作用】本発明の金型を使用することにより、最上層に
耐熱性ポリエステル層、最下層にポリオレフィンシーラ
ント層からなる積層シートを使用して、熱安定性のよい
落とし蓋を真空成形、真空・圧空成形、又は熱板圧空成
形等により得ることができる。
【0010】
【実施例】以下、実施例に基づいて、図面を参照して本
発明を更に詳しく説明する。図1は本発明の雌型金型を
用いて、落とし蓋を真空・圧空成形した場合の断面図で
あり、図2はその落とし蓋材の層構成を示した断面図で
ある。図3は本発明の雌型金型のフランジ部にテーパー
を設けたことを示す図であり、図4はその金型の平面図
を示す。図5は前記雌型金型を用いて成形した落とし蓋
のフランジ部のテーパーを示した断面図である。図6は
雄型金型のフランジ部にテーパーを設けた場合の断面図
である。
【0011】本発明の雌型金型を使用して、真空・圧空
成形法にて、落とし蓋を成形する場合の工程について概
略を示す。蓋材の積層シート11は、熱板、赤外線ヒー
ター、又は熱風等により軟化されて成形金型1の上に搬
送される。それと同時に上型7のクランプ5が下りて積
層シートをフランジ部2の横で挟み圧着する。次に、下
型8の成形金型1の排気孔3を通して金型内を真空にし
て積層シート2を金型内に密着させる。それと同時に、
上型7の圧空エア導入管6を通じて圧縮空気を金型内に
送り、積層シートを金型のキャビティー4の壁面に圧着
させて落とし蓋形状に成形し、成形後に落とし蓋形状に
抜き加工を行う。
【0012】成形金型の雌型の場合は、フランジ部のテ
ーパーを図3に示すように、水平面から上方に5°〜1
5°の範囲にすることにより、最上層に耐熱性ポリエス
テル層、最下層にポリオレフィンシーラント層からなる
積層シートを使用して落とし蓋を成形しても、上層と下
層の熱収縮の相違によるカールを防止することができ
る。
【0013】また、図6に示すような雄型金型を使用し
ても同様な形状の落とし蓋材を得ることができる。雄型
の場合も、最上層に耐熱性ポリエステル層、最下層にポ
リオレフィンシーラント層からなり、上層と下層の熱収
縮の異なる積層シートを使用してカールの少ない落とし
蓋材を得ることができる。
【0014】従って、上記雌型または雄型金型で成形し
た成形品は図5に示すように上方にテーパーのついたフ
ランジを有する落とし蓋となるため、蓋材が熱収縮して
も、蓋材フランジ部の外縁部はフラットになり、ポリオ
レフィンシーラント側にカールすることを防止すること
ができる。従来の金型で成形した落とし蓋では、ポリオ
レフィンシーラントの熱収縮が外層の耐熱性ポリエステ
ル層より大きいため、ポリオレフィンシーラント層側に
カールした蓋材となる。
【0015】具体例として、以下のような層構成で積層
シートを作り、この積層体をそれぞれフランジ部のテー
パーが5°、10°、15°の上記雌型金型で真空・圧
空成形して蓋材を作製した。下記積層シートは、耐熱性
ポリエステル層をイソシアネート系接着剤を用いてドラ
イラミネーション(以下LMDとする)で積層し、接着
剤を使用しない層構成は共押出し法で作製した。
【0016】 PC 30 μm/ 未延伸PP( 以下CPP とす
る) 100μm/EVOH 15μm/PE-PPブレンドポリマー( 以
下PE-PP とする)50μm PET 16μm/CPP 100μm/EVOH 15μm/PE-PP 50μ
m PC35μm/LMD/LDPE-PPブレンド層50μm/ 接着剤層
( 以下ADとする) 5μm/EVOH 10μm/AD5μm/LDPE-PP
ブレンド層50μm/LLDPE-LDPE ブレンドシーラント30μ
【0017】尚、本発明のとのPE−PPフィルム
のPEは密度=0.97、MI=8の高密度ポリエチレ
ン(HDPE)を使用し、PPとしては60重量%ラン
ダム共重合体で、密度=0.90、MI=6のものを使
用した。
【0018】次に、包装容器に内容物として果実とゼリ
ー液を充填し、これに上記蓋材、、で成形した落
とし蓋を195℃2秒で2回ヒートシールして密封し
た。(シール全圧は80Kgとした)前記内容物を充填
した密封容器を85℃20分の条件で、熱湯による加熱
殺菌を行った。殺菌後のフランジ部の状態を目視で外観
検査を行った。外観検査によるテスト結果を表1に示
す。
【0019】比較例として、〜の蓋材にて、テーパ
ーが付かない従来の金型で、真空・圧空成形した落とし
蓋を作製し、その蓋材を使用して包装容器に内容物とし
て果実とゼリー液を充填し、同様な試験を行った。
【0020】表1から分かるように、本発明の金型を使
用することにより、上層と下層に熱収縮の異なる材質を
使用した積層材でも、フランジ部にカールのない、熱安
定性のよい落とし蓋を成形することができた。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、真空成形、又は真空・
圧空成形等の金型において、フランジ部に、雌型の場合
は上方に5°〜15°テーパーを設け、雄型の場合は下
方に5°〜15°テーパーを設けるので、これらの金型
によって成形される蓋材は、最上層に耐熱性ポリエステ
ル層、最下層にポリオレフィンシーラント層からなる積
層シートを使用しても、フランジ部が熱収縮により、最
下層のポリオレフィンシーラント層側にカールすること
がなく、熱安定性のよい落とし蓋を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートを真空・圧空成形する際の雌型金型と上
型及び下型の配置断面図
【図2】成形用蓋材の層構成の断面図
【図3】本発明の雌型金型フランジ部の断面図
【図4】本発明の雌型金型の平面図
【図5】本発明の雌型金型で成形した落とし蓋の断面図
【図6】本発明の雄型金型フランジ部の断面図
【符号の説明】
1 真空・圧空成形用雌型金型 2 雌型成形金型のフランジ部 3 金型排気孔 4 金型キャビティ 5 クランプ 6 圧空エア導入管 7 上型 8 下型 9 真空成形用雄型金型 11 成形用蓋材 12 耐熱性ポリエステル層 13 ポリオレフィンシーラント層 14 ガスバリヤー層 21 落とし蓋のフランジ部 22 落とし蓋のフランジ部のテーパー 23 落とし蓋の側部 24 落とし蓋の底部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最上層として耐熱性ポリエステル層、最
    下層にポリオレフィンシーラント層を配置した落とし蓋
    材の成形用金型において、雌型においてはフランジ部に
    5°〜15°の上方のテーパーを設け、雄型においては
    フランジ部に5°〜15°の下方のテーパーを設けたこ
    とを特徴とする成形用金型。
JP16984593A 1993-06-17 1993-06-17 成形用金型 Withdrawn JPH071568A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16984593A JPH071568A (ja) 1993-06-17 1993-06-17 成形用金型

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JP16984593A JPH071568A (ja) 1993-06-17 1993-06-17 成形用金型

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JPH071568A true JPH071568A (ja) 1995-01-06

Family

ID=15894002

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16984593A Withdrawn JPH071568A (ja) 1993-06-17 1993-06-17 成形用金型

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JP (1) JPH071568A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013227019A (ja) * 2013-08-02 2013-11-07 Kyoraku Co Ltd 車両用空調ダクトの製造方法
CN106392501A (zh) * 2016-12-07 2017-02-15 贵州黎阳航空动力有限公司 一种流线型薄壁金属支板的加工方法

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