JPH072276A - プラスチック製落とし蓋材 - Google Patents

プラスチック製落とし蓋材

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JPH072276A
JPH072276A JP5169844A JP16984493A JPH072276A JP H072276 A JPH072276 A JP H072276A JP 5169844 A JP5169844 A JP 5169844A JP 16984493 A JP16984493 A JP 16984493A JP H072276 A JPH072276 A JP H072276A
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JP
Japan
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lid
layer
drop
lid material
heat
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5169844A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Yosomiya
隆俊 四十宮
Akihiro Mukai
明宏 向井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱殺菌用密封容器のヘッドスペースをなく
し、満注充填を可能にする落とし蓋を供給することを目
的とする。 【構成】 最上層が耐熱性ポリエステル層、最内層がポ
リオレフィンシーラント層からなる蓋材2において、フ
ランジ部3の開封用タブ部5に折り曲げ部6a又は溝部
6bとフランジ部3に折り込み部(図示せず)を設け、
更に、落とし蓋部に凹み部分が僅かに1.5〜2.5m
mの円形状又は角形状の凹部を設ける構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内容物として果実、ゼ
リー液等の食品が充填される密封容器の蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プラスチック製包装容器内に
果実、ゼリー液等を充填し、この包装容器をプラスチッ
ク製蓋材で密封した密封用容器が知られている。この蓋
材は落とし蓋の形状となって、容器にヒートシールされ
ている。前記落とし蓋は単層又は積層されたシートから
真空成形又は真空・圧空成形法等によって作製される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最上層に耐熱
性ポリエステル層、最下層にポリオレフィンシーラント
層を設けた蓋材では、最上層の耐熱性ポリエステル層と
最下層のポリオレフィンシーラント層の熱収縮率が異な
るため(最下層のポリオレフィンシーラント層の熱収縮
率が大きい)、成形した後や内容物を充填して加熱殺菌
処理後に、落とし蓋材のフランジ部が内側にカールする
問題があった。また、蓋材の落とし蓋部中心部が上方に
湾曲し、ヒートシールした後に、密封容器に空気が残
り、ヘッドスペースができる問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】最上層として耐熱性ポリ
エステル層、最下層にポリオレフィンシーラント層を配
置した落とし蓋材において、蓋材フランジ部の開封用タ
ブ部に折り曲げ部又は溝部を、もしくは蓋材フランジ部
に折り込み部を設ける形状とし、また、落とし蓋部下方
に円形状もしくは角形状の凹部を設ける形状とした。蓋
材の形状を上記形状にすることにより、蓋材フランジ部
の内側へのカールを防止することができ、更に、蓋材落
とし蓋部の上方への湾曲を防止することができ、それに
よって、ヘッドスペースをなくし、満注充填が可能とな
る。上記カールを防止するとは、蓋材フランジ部全体は
内側にカールしているが、フランジ部の外縁部またはフ
ランジ部のタブ部がフラットになっていることを示す。
以下カールの防止とは同様の意味を示すものとする。
【0005】上記蓋材は、落とし蓋の構造となってお
り、容器本体の胴部の上端開口部に対応した形状を有
し、蓋材の一つの面には蓋材を開封するためのタブが設
けられている。蓋材の形状は、包装容器に対応して角
形、丸形、楕円形、六角形等各種形状をとることができ
る。
【0006】最上層に使用される耐熱性ポリエステルと
しては、熱可塑性で融点が200℃以上のフィルムが使
用される。このような耐熱性ポリエステルとしては、結
晶性ポリエステルとして、ポリエチレンテレフタレート
(以下PETとする)、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等が
ある。また、非結晶性ポリエステルとして、ポリカーボ
ネート(PC)、ポリアリレート(PAR)等がある。
【0007】包装容器としてポリプロピレン(以下PP
とする)を主体とした材質を使用する場合は、最下層に
使用されるポリオレフィンシーラントとしては、ポリエ
チレン(以下PEとする)とPPのブレンドポリマーが
通常使用される。PEとPPのブレンド比は7対3乃至
3対7が好ましく、PE量が多くなりブレンド比が7対
3以上になると凝集破壊を起こさず、界面剥離となり、
且つそのヒートシール強度は、温度に依存して変動し、
不安定であるので好ましくない。他方、PP量が多くな
りブレンド比が3対7以下になると完全融着となり、易
開封性がなくなるので好ましくない。また、PEーPP
ブレンドポリマーフィルムは低分子量を含まないため、
臭いが少なく、果実の包装に適している。
【0008】また、ポリオレフィンシーラント層が、包
装容器にシールする接着層がPPとPEのブレンド仕様
もしくはPE仕様である製品は、その他エチレンー酢酸
ビニル共重合体(以下EVAとする)、リニアー低密度
ポリエチレン(以下LLDPEとする)、低密度ポリエ
チレン(以下LDPEとする)等、また、その二種以上
の混合樹脂をシーラント層として使用できる。
【0009】
【作用】本発明によれば、蓋材フランジ部の開封用タブ
部に折り曲げ部又は溝部を、もしくはフランジ部に折り
込み部を設け、更に、蓋材落とし蓋部下方に円形状もし
くは角形状の凹部を設けるので、蓋材フランジ部の内側
へのカールを防止することができ、更に、落とし蓋部の
上方への湾曲を防止することができる。
【0010】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の実施例につ
いて説明する。図1は本発明による蓋材を示す平面図で
あり、図2は前記蓋材を内容物を充填した容器にヒート
シールして密封容器とした場合の側断面図である。先
ず、図2により、密封容器について説明する。密封容器
1はプラスチック容器本体11内に固形物の果実14と
ゼリー液15を充填して、これに前記蓋材2をヒートシ
ールすることにより構成されている。このうち容器本体
11は容器胴部12と容器胴部12の上端開口部周辺に
設けられたフランジ部12a及び底部12bとからなっ
ている。
【0011】一方蓋材2は容器本体11のフランジ部1
2aにヒートシールされるフランジ部3と容器本体2の
上端開口部を覆う落とし蓋部から構成され、図2に示す
ように、落とし蓋部には更に凹部4が設けられた構造と
なっている。また、蓋材2は、図1に示すように、容器
本体2の上端開口部の形状に対応した形状を有し、蓋材
2の一つの隅には蓋材2を剥離するためのタブ5が設け
られている。蓋材2の形状は容器本体のフランジ部12
aに対応して、角形、丸形、六角形等各種形状をとるこ
とができる。
【0012】更に、蓋材2のフランジ部3には、図3
(a)に示すように、タブ部の中心部に向かう折り曲げ
線7に沿って、蓋材の外側方向(耐熱性ポリエステル層
側)に折り曲げられた折り曲げ部6aが設けられる。或
いは、図3(b)に示すように、タブ部5に縁から中心
部に向かって溝6bが設けられる。また、図4に示すよ
うに、タブ部又はフランジ部全周に、ポリオレフィンシ
ーラント層側に0.5〜3.0mmの折り込み部16を
設ける。折り込み部の高さは1.5〜2.0mmが最適
である。折り込み部が0.5mmより小さい場合はカー
ル防止の効果がなく、3.0mmを超える場合は、美観
が悪く、落とし蓋の抜き加工ができなくなり、又充填機
への自動供給が困難となる。
【0013】図4に示すように、蓋材の落とし蓋部(上
部にスプーンやフルーツソース袋等が置かれる部分)
に、更に円形又は角形状の凹部4を設ける。従来の落と
し蓋の場合は、蓋材の最上層と最下層の材質の熱収縮率
の違いにより、図5に示すように、内側に湾曲して、密
封容器にヘッドスペースが生じる。本発明は、落とし蓋
に凹部4を設けることにより、落とし蓋の中心部が上方
に湾曲することを防止し、密封容器のヘッドスペースを
なくし、従来の落とし蓋の欠点を解決することができ
た。落とし蓋の凹部の形状としては、図6、図7に示す
ように、円形、四角形状等種々の形状にすることができ
る。蓋材図6の対角線の断面図を示すと図8にようにな
り、落とし蓋のベースから僅かに凹部が形成されてい
る。凹部の凹み程度は1.5〜2.5mmが良好であ
る。一般に、落とし蓋材は、容器本体とは別工程で作製
され、多数積み重ねられて(スタックされて)充填機に
自動供給される。スタックされた蓋材を自動供給し易い
ようにするため、図1に示すように、蓋材2の側部8の
所定の位置に四つの垂直リブ9及び四つの受け部10が
設けられている。
【0014】次に、具体例として、以下のような層構成
で積層体を作り、この積層体を真空・圧空成形して蓋材
を作製した。下記積層体は、耐熱性ポリエステル層はイ
ソシアネート系接着剤を用いてドライラミネーション
(以下LMDとする)により積層し、接着剤を使用しな
い層構成は共押出し法で作製した。 PC 30μm/ 未延伸PP( 以下CPP とする) 100μm/
EVOH 15 μm/ PE-PPブレンドポリマー( 以下PE-PP と
する)50μm PET 16μm/CPP 100μm/EVOH 15μm/PE-PP 50μ
m PC 35μm/LMD/LDPE-PPブレンド層50μm/ 接着剤
層( 以下ADとする) 5μm/EVOH 10 μm/AD 5μm/LDP
E-PPブレンド層50μm/LLDPE-LDPE ブレンドシーラント
30μm 尚、本発明のとのPE−PPフィルムのPEは密度
=0.97、MI=8の高密度ポリエチレン(HDP
E)を使用し、PPとしては60重量%ランダム共重合
体で、密度=0.90、MI=6のものを使用した。
【0015】蓋材の形状としては、タブ部が中心部に折
り曲げ部を設けたもの、タブ部外周に高さ2.0mmの
折り込み部を設けたもの2種を作製した。上記層構成の
とにはタブ部中心部に溝部(図3(b)の溝6b)
を、には折り曲げ線に沿った折り曲げ部(図3(a)
の折り曲げ部6a)を設けた。また、上記層構成のと
はフランジ側面下から落とし蓋部の中心部に1.5m
mの円形状の凹部を、には落とし蓋部中心部に1.5
mmの高さの四角形状の凹部を設けた。比較例として、
〜の蓋材において、折り曲げ部、溝部、折り込み部
を設けず、更に落とし蓋部に凹部を設けない蓋材を作製
した。
【0016】次に、包装容器に内容物として果実とゼリ
ー液を充填し、これに上記蓋材で成形した落とし蓋を1
95℃2秒で2回ヒートシールして密封した。(シール
全圧は80Kgとした) 前記内容物を充填した密封容器を85℃20分の条件
で、熱湯による加熱殺菌を行った。殺菌後のフランジ部
の状態と落とし蓋部の状態を目視で外観検査を行った。
検査結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【本発明の効果】本発明によれば、落とし蓋材フランジ
部の開封用タブ部に折り曲げ部又は溝部を、もしくはフ
ランジ部に折り込み部を設け、更に、落とし蓋材の下方
に円形状もしくは角形状の凹部を設けるので、蓋材フラ
ンジ部の内側へのカールを防止することができ、更に、
落とし蓋部の中心部が上方に湾曲することを防止でき、
密封容器のヘッドスペースをなくし、満注充填を可能に
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による蓋材の一実施例を示す平面図
【図2】包装容器と蓋材とからなる密封容器の側断面図
【図3】蓋材フランジ部の折り曲げ部の拡大図
【図4】蓋材の折り込み部と凹部の側断面図
【図5】従来の落とし蓋による密封容器の側断面図
【図6】落とし蓋部の凹部の形状を示す図
【図7】落とし蓋部の凹部の形状を示す図
【図8】落とし蓋(図6)の対角線の断面図
【符号の説明】 1 密封容器 2 蓋材 3 蓋材のフランジ部 4 落とし蓋の凹部 5 タブ部 6a 折り曲げ部 6b 溝部 7 折り曲げ線 8 側部 9 垂直リブ 10 受け部 11 容器本体 12 容器胴部 12a 容器フランジ部 12b 容器底部 13 蓋材と容器のヒートシール部 14 果実 15 ゼリー液 16 折り込み部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最上層として耐熱性ポリエステル層、最
    下層にポリオレフィンシーラント層を配置した落とし蓋
    材において、蓋材フランジ部の開封用タブ部に折り曲げ
    部又は溝部を、または蓋材フランジ部に折り込み部を設
    けたことを特徴とする落とし蓋材。
  2. 【請求項2】 最上層として耐熱性ポリエステル層、最
    下層にポリオレフィンシーラント層を配置した落とし蓋
    材において、蓋材の落とし蓋部下方に円形状もしくは角
    形状の凹部を設けたことを特徴とする落とし蓋材。
JP5169844A 1993-06-17 1993-06-17 プラスチック製落とし蓋材 Withdrawn JPH072276A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002370764A (ja) * 2001-06-13 2002-12-24 Fuji Seal Inc 蓋体付き容器及びその製法、並びに該容器に使用されるシート状の蓋体
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Effective date: 20000905