JPH07156741A - エアバッグ装置およびその起動方法 - Google Patents
エアバッグ装置およびその起動方法Info
- Publication number
- JPH07156741A JPH07156741A JP5329985A JP32998593A JPH07156741A JP H07156741 A JPH07156741 A JP H07156741A JP 5329985 A JP5329985 A JP 5329985A JP 32998593 A JP32998593 A JP 32998593A JP H07156741 A JPH07156741 A JP H07156741A
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- cylinder
- gas cylinder
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】ガスボンベの封板を開封するピストンの起動手
段として、起爆装置を併用することにより、起動の確実
性と、安全性の向上を図る。 【構成】折り畳み自在のエアバッグと、該エアバッグを
膨らませるためのガスボンベ２と、該ガスボンベの封板
３を開封する手段とを有するとともに、該ガスボンベ封
板開封手段を、衝撃センサーによる電気的信号により作
動する起爆装置４の起爆エネルギーにより作動させるよ
うにした。 これにより瞬時のガス発生能力に優れ、安
全性と信頼性が向上する。
段として、起爆装置を併用することにより、起動の確実
性と、安全性の向上を図る。 【構成】折り畳み自在のエアバッグと、該エアバッグを
膨らませるためのガスボンベ２と、該ガスボンベの封板
３を開封する手段とを有するとともに、該ガスボンベ封
板開封手段を、衝撃センサーによる電気的信号により作
動する起爆装置４の起爆エネルギーにより作動させるよ
うにした。 これにより瞬時のガス発生能力に優れ、安
全性と信頼性が向上する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などのステアリ
ングや座席前面に装着して、衝突事故等緊急災害時に作
動させて乗員を保護するために利用されるエアバッグ装
置およびその起動方法に関し、衝突による衝撃緩衝効果
の向上と、起動の確実性、安全性ならびにコストの低減
化をはかることを目的とする。
ングや座席前面に装着して、衝突事故等緊急災害時に作
動させて乗員を保護するために利用されるエアバッグ装
置およびその起動方法に関し、衝突による衝撃緩衝効果
の向上と、起動の確実性、安全性ならびにコストの低減
化をはかることを目的とする。
【０００２】
【従来の技術】エアバッグを膨らませる方法としては、
ガスボンベのガス圧を利用し、衝撃感知により先端を鋭
利にした切り矢によってガスボンベの封板を突き刺して
ガスを噴出させ、これをエアバッグ内に送り込む方法
や、あるいは電気ヒーターによる火薬の爆発力を利用し
てガス発生剤を化学反応によりガス化させる方法（特開
昭５０−１４７０３２号）等がすでに知られている。
ガスボンベのガス圧を利用し、衝撃感知により先端を鋭
利にした切り矢によってガスボンベの封板を突き刺して
ガスを噴出させ、これをエアバッグ内に送り込む方法
や、あるいは電気ヒーターによる火薬の爆発力を利用し
てガス発生剤を化学反応によりガス化させる方法（特開
昭５０−１４７０３２号）等がすでに知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動車
等の衝突時にエアバッグを膨らませて乗員を十分に保護
するためにはボンベ内のガス全量を、少なくとも１００
分の５秒程度の短い時間内に噴出させる必要がある。
ところが前者のタイプのものにあってはガスボンベの封
板を開封する切り矢が封板に突き刺さったままとなるた
めに狭い開口部からのガス噴出を余儀なくされるため
に、瞬時のガス発生能力に劣り、信頼性の面において問
題があって実用的とはいえない。 また後者のタイプの
ものにあっても、化学反応による発熱、および大きな爆
発音を伴う危険があり十分なものとはいえない。
等の衝突時にエアバッグを膨らませて乗員を十分に保護
するためにはボンベ内のガス全量を、少なくとも１００
分の５秒程度の短い時間内に噴出させる必要がある。
ところが前者のタイプのものにあってはガスボンベの封
板を開封する切り矢が封板に突き刺さったままとなるた
めに狭い開口部からのガス噴出を余儀なくされるため
に、瞬時のガス発生能力に劣り、信頼性の面において問
題があって実用的とはいえない。 また後者のタイプの
ものにあっても、化学反応による発熱、および大きな爆
発音を伴う危険があり十分なものとはいえない。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そこで本発明にあって
は、上記した従来技術における種々の課題を解決し、前
者のものと後者のものの、両タイプにおける利点を生か
し、高信頼性と安全性を兼ね備えるようにしたものであ
って、具体的にはガスボンベを装着する複数のシリンダ
ーと、各シリンダーを相互に連通する通路と、該通路に
開口部を臨ませた起爆装置と、該起爆装置を作動させる
衝撃センサーと、前記各シリンダー内に遊嵌されたとこ
ろの、先端を鋭利にし、しかも該先端部分を装着ガスボ
ンベ開口部の封板に対向させたピストンと、シリンダー
内からガスボンベ内のガスを噴出させる噴出口と、該噴
出口を取り囲んで装着された折り畳み自在のエアバッグ
とからなるエアバッグ装置に関する。
は、上記した従来技術における種々の課題を解決し、前
者のものと後者のものの、両タイプにおける利点を生か
し、高信頼性と安全性を兼ね備えるようにしたものであ
って、具体的にはガスボンベを装着する複数のシリンダ
ーと、各シリンダーを相互に連通する通路と、該通路に
開口部を臨ませた起爆装置と、該起爆装置を作動させる
衝撃センサーと、前記各シリンダー内に遊嵌されたとこ
ろの、先端を鋭利にし、しかも該先端部分を装着ガスボ
ンベ開口部の封板に対向させたピストンと、シリンダー
内からガスボンベ内のガスを噴出させる噴出口と、該噴
出口を取り囲んで装着された折り畳み自在のエアバッグ
とからなるエアバッグ装置に関する。
【０００５】また本発明は、各シリンダー内に遊嵌され
たところの、先端を鋭利にし、しかも該先端部分を装着
ガスボンベ開口部の封板に対向させたピストンには、通
路側からガス噴出口に通ずるオリフィスが形成されてい
るところのエアバッグ装置にも関する。
たところの、先端を鋭利にし、しかも該先端部分を装着
ガスボンベ開口部の封板に対向させたピストンには、通
路側からガス噴出口に通ずるオリフィスが形成されてい
るところのエアバッグ装置にも関する。
【０００６】さらに本発明は、各シリンダー内に遊嵌さ
れたところの、先端を鋭利にし、しかも該先端部分を装
着ガスボンベ開口部の封板に対向させたピストンには、
通路側からガス噴出口に通ずるオリフィスが形成されて
いるとともに、ガスボンベ開口部との間に、常時互いに
離間する方向に付勢させる手段を介在させてなるところ
のエアバッグ装置にも関する。
れたところの、先端を鋭利にし、しかも該先端部分を装
着ガスボンベ開口部の封板に対向させたピストンには、
通路側からガス噴出口に通ずるオリフィスが形成されて
いるとともに、ガスボンベ開口部との間に、常時互いに
離間する方向に付勢させる手段を介在させてなるところ
のエアバッグ装置にも関する。
【０００７】さらに本発明は、通路に開口部を臨ませた
起爆装置は、複数設置されているところのエアバッグ装
置にも関する。
起爆装置は、複数設置されているところのエアバッグ装
置にも関する。
【０００８】さらに本発明は、各シリンダー内に遊嵌さ
れたところの、装着ガスボンベ開口部の封板に対向させ
て鋭利にしたピストンの先端部は、その周方向における
対称部分を平坦面とするとともに、該平坦な左右対称面
を先端方向に向けて次第にテーパー状に肉薄に形成して
なることを特徴とするエアバッグ装置にも関する。
れたところの、装着ガスボンベ開口部の封板に対向させ
て鋭利にしたピストンの先端部は、その周方向における
対称部分を平坦面とするとともに、該平坦な左右対称面
を先端方向に向けて次第にテーパー状に肉薄に形成して
なることを特徴とするエアバッグ装置にも関する。
【０００９】さらに本発明は、折り畳み自在のエアバッ
グと、該エアバッグを膨らませるためのガスボンベと、
該ガスボンベの封板を開封する手段とを有するととも
に、該ガスボンベ封板開封手段を、衝撃センサーによる
電気的信号により作動する起爆装置の起爆エネルギーに
より作動させるようにしたことを特徴とするエアバッグ
の起動方法にも関する。
グと、該エアバッグを膨らませるためのガスボンベと、
該ガスボンベの封板を開封する手段とを有するととも
に、該ガスボンベ封板開封手段を、衝撃センサーによる
電気的信号により作動する起爆装置の起爆エネルギーに
より作動させるようにしたことを特徴とするエアバッグ
の起動方法にも関する。
【００１０】さらに本発明は、エアバッグを膨らませる
ためのガスボンベは複数であるようにしたエアバッグの
起動方法にも関する。
ためのガスボンベは複数であるようにしたエアバッグの
起動方法にも関する。
【００１１】
【作用】車両の衝突による衝撃をセンサーが感知し、起
爆装置を作動させると通路を通じて瞬時的に複数のシリ
ンダー内の各ピストンを加圧してその鋭利な先端部によ
り各ガスボンベの封板を破り、内部のガスを噴出させ
る。 上記起爆装置の圧力は瞬時的なものであり、封板
開封直後にはボンベ内の噴出ガス圧により逆に押し戻さ
れて封板の破封開口を十分に開かせることができる。
十分に開かれた封板開口部から噴出されたガスは、噴出
口からエアバッグ内に噴出され、エアバッグを瞬時に膨
らませる。
爆装置を作動させると通路を通じて瞬時的に複数のシリ
ンダー内の各ピストンを加圧してその鋭利な先端部によ
り各ガスボンベの封板を破り、内部のガスを噴出させ
る。 上記起爆装置の圧力は瞬時的なものであり、封板
開封直後にはボンベ内の噴出ガス圧により逆に押し戻さ
れて封板の破封開口を十分に開かせることができる。
十分に開かれた封板開口部から噴出されたガスは、噴出
口からエアバッグ内に噴出され、エアバッグを瞬時に膨
らませる。
【００１２】なおこの場合において、シリンダー内にお
いて先端部分を、装着ガスボンベ開口部の封板に対向さ
せたピストンに、通路側からガス噴出口に通ずるオリフ
ィスを形成するようにした場合には、起爆装置の作動直
後に、該起爆装置による爆発圧力を上記したオリフィス
を通じてガス噴出口へと逃がすことができ、ピストンの
復帰がより一層スムースとなる。
いて先端部分を、装着ガスボンベ開口部の封板に対向さ
せたピストンに、通路側からガス噴出口に通ずるオリフ
ィスを形成するようにした場合には、起爆装置の作動直
後に、該起爆装置による爆発圧力を上記したオリフィス
を通じてガス噴出口へと逃がすことができ、ピストンの
復帰がより一層スムースとなる。
【００１３】さらにこの場合において、シリンダー内の
ピストンに、上記したオリフィスのほかに、ガスボンベ
開口部との間に常時互いに離間する方向に付勢させる手
段を介在させるようにした場合には、ピストンの復帰速
度が著しく速められ、その結果ボンベ内の圧力ガスを一
瞬にしてエアバッグ内に噴出させることができるので、
信頼性が一段と高められる。
ピストンに、上記したオリフィスのほかに、ガスボンベ
開口部との間に常時互いに離間する方向に付勢させる手
段を介在させるようにした場合には、ピストンの復帰速
度が著しく速められ、その結果ボンベ内の圧力ガスを一
瞬にしてエアバッグ内に噴出させることができるので、
信頼性が一段と高められる。
【００１４】また各シリンダー内に遊嵌されたところ
の、装着ガスボンベ開口部の封板に対向させて鋭利にし
たピストンの先端部は、その周方向における対称部分を
平坦面とするとともに、該平坦な左右対称面を先端方向
に向けて次第にテーパー状に肉薄に形成してあるので、
ガスボンベ封板の開封が容易となるばかりでなく、開封
後の開口部の径が比較的大きく形成されるので内部圧力
ガスの瞬時的噴出を一層容易にすることができる。
の、装着ガスボンベ開口部の封板に対向させて鋭利にし
たピストンの先端部は、その周方向における対称部分を
平坦面とするとともに、該平坦な左右対称面を先端方向
に向けて次第にテーパー状に肉薄に形成してあるので、
ガスボンベ封板の開封が容易となるばかりでなく、開封
後の開口部の径が比較的大きく形成されるので内部圧力
ガスの瞬時的噴出を一層容易にすることができる。
【００１５】
【実施例】以下において本発明の具体的な内容を図１〜
３の実施例をもとに説明すると、１は固定板１３にビス
止めされた本体をあらわし、該本体１の左右両端寄りに
はガスボンベを装着するための二つのシリンダー室９．
９が形成されており、該シリンダー室９の下方部には上
端開口部に封板を有するガスボンベ２．２が螺入して取
り付けられている。
３の実施例をもとに説明すると、１は固定板１３にビス
止めされた本体をあらわし、該本体１の左右両端寄りに
はガスボンベを装着するための二つのシリンダー室９．
９が形成されており、該シリンダー室９の下方部には上
端開口部に封板を有するガスボンベ２．２が螺入して取
り付けられている。
【００１６】シリンダー室９．９の上方部には、シリン
ダーを相互に連通する通路６が形成されているととも
に、シリンダー室９．９の下方部には固定板１３側に向
けてガスボンベ２．２内のガスを噴出させる噴出口１２
が形成されており、さらに本体１の中央部には、先端開
口部５を通路６内に臨ませた起爆装置４が取り付けら
れ、この起爆装置４は図示しない衝撃センサーと電気的
に結合されている。
ダーを相互に連通する通路６が形成されているととも
に、シリンダー室９．９の下方部には固定板１３側に向
けてガスボンベ２．２内のガスを噴出させる噴出口１２
が形成されており、さらに本体１の中央部には、先端開
口部５を通路６内に臨ませた起爆装置４が取り付けら
れ、この起爆装置４は図示しない衝撃センサーと電気的
に結合されている。
【００１７】さらに前記したシリンダー室９．９内に
は、ピストン８が遊嵌されており、該ピストン８は、先
端部７をその周方向における対称部分を平坦面とすると
ともに、該平坦な左右対称面を先端方向に向けて次第に
テーパー状に肉薄に形成して鋭利に構成し、しかもこの
部分を装着ガスボンベ２．２の、それぞれの開口部の封
板３．３に対向させるとともとに、シリンダー室９の上
方に位置するヘッド８ａを有し、さらに該ヘッド８ａの
通路６側からガス噴出口１２に通ずるオリフィス１０が
形成されている。 さらにピストン８のヘッド８ａとガ
スボンベ２の開口部との間には、常時互いに離間する方
向に付勢させる手段として、この場合にはスプリング１
１が介在されている。
は、ピストン８が遊嵌されており、該ピストン８は、先
端部７をその周方向における対称部分を平坦面とすると
ともに、該平坦な左右対称面を先端方向に向けて次第に
テーパー状に肉薄に形成して鋭利に構成し、しかもこの
部分を装着ガスボンベ２．２の、それぞれの開口部の封
板３．３に対向させるとともとに、シリンダー室９の上
方に位置するヘッド８ａを有し、さらに該ヘッド８ａの
通路６側からガス噴出口１２に通ずるオリフィス１０が
形成されている。 さらにピストン８のヘッド８ａとガ
スボンベ２の開口部との間には、常時互いに離間する方
向に付勢させる手段として、この場合にはスプリング１
１が介在されている。
【００１８】さらに固定板１３の裏側には、ガス噴出口
１２．１２を取り囲むように折り畳み自在のエアバッグ
１４が取り付けられており、車両等の衝突により、図示
しない衝撃センサーがこれを感知し、電気的に起爆装置
４を起動させて開口部５より通路６を通じてシリンダー
室９．９方向に爆圧を付加すると、ピストン８のヘッド
８ａがこれを受けてピストン８．８をシリンダー室９．
９内において下方部に瞬時的に圧し下げ、その先端部７
によりガスボンベ２．２のそれぞれの封板３を突き破る
とともに、その直後にガスボンベ２．２内のガスが噴出
し、その圧力によりピストン８．８が、殆ど反動的にシ
リンダー室９．９の上方に向けて復帰させる。
１２．１２を取り囲むように折り畳み自在のエアバッグ
１４が取り付けられており、車両等の衝突により、図示
しない衝撃センサーがこれを感知し、電気的に起爆装置
４を起動させて開口部５より通路６を通じてシリンダー
室９．９方向に爆圧を付加すると、ピストン８のヘッド
８ａがこれを受けてピストン８．８をシリンダー室９．
９内において下方部に瞬時的に圧し下げ、その先端部７
によりガスボンベ２．２のそれぞれの封板３を突き破る
とともに、その直後にガスボンベ２．２内のガスが噴出
し、その圧力によりピストン８．８が、殆ど反動的にシ
リンダー室９．９の上方に向けて復帰させる。
【００１９】このときピストン１０にオリフィス１０が
設けられている場合には、起爆装置４の起爆直後に通路
６内の爆圧がオリフィス１０を通じて噴出口１２から放
出されるのでピストン８．８の復帰が速やかにおこなわ
れる。 なおこの場合、シリンダー室９．９の内径に対
してピストン８．８の外径を幾分小さ目にしておくと、
上記したオリフィス１０を形成したのと同様の作用、お
よび効果を得ることができる。 さらにピストン８のヘ
ッド８ａとガスボンベ２．２のそれぞれの開口部との間
にスプリング１１が介在されている場合にはピストン
８．８の復帰が一層完全におこなわれる。
設けられている場合には、起爆装置４の起爆直後に通路
６内の爆圧がオリフィス１０を通じて噴出口１２から放
出されるのでピストン８．８の復帰が速やかにおこなわ
れる。 なおこの場合、シリンダー室９．９の内径に対
してピストン８．８の外径を幾分小さ目にしておくと、
上記したオリフィス１０を形成したのと同様の作用、お
よび効果を得ることができる。 さらにピストン８のヘ
ッド８ａとガスボンベ２．２のそれぞれの開口部との間
にスプリング１１が介在されている場合にはピストン
８．８の復帰が一層完全におこなわれる。
【００２０】ガスボンベ２．２より噴出されたガスは、
シリンダー室９．９からガス噴出口１２を通って固定板
１３の裏側に噴出され、折り畳まれているエアバッグ１
４を瞬時に膨らませる。
シリンダー室９．９からガス噴出口１２を通って固定板
１３の裏側に噴出され、折り畳まれているエアバッグ１
４を瞬時に膨らませる。
【００２１】
【発明の効果】本発明は上記した通り、折り畳み自在の
エアバッグと、該エアバッグを膨らませるためのガスボ
ンベと、該ガスボンベの封板を開封する手段とを有する
とともに、該ガスボンベ封板開封手段を、衝撃センサー
による電気的信号により作動する起爆装置の起爆エネル
ギーにより作動させるようにしたものであるために、従
来のような、単に衝撃感知により先端を鋭利にした切り
矢によってガスボンベの封板を突き刺してガスを噴出さ
せ、これをエアバッグ内に送り込む方式のものに比べ、
瞬時のガス発生能力に優れ、信頼性がきわめて高い。
エアバッグと、該エアバッグを膨らませるためのガスボ
ンベと、該ガスボンベの封板を開封する手段とを有する
とともに、該ガスボンベ封板開封手段を、衝撃センサー
による電気的信号により作動する起爆装置の起爆エネル
ギーにより作動させるようにしたものであるために、従
来のような、単に衝撃感知により先端を鋭利にした切り
矢によってガスボンベの封板を突き刺してガスを噴出さ
せ、これをエアバッグ内に送り込む方式のものに比べ、
瞬時のガス発生能力に優れ、信頼性がきわめて高い。
【００２２】また従来の電気ヒーターによる火薬の爆発
力を利用してガス発生剤を化学反応によりガス化させる
方式のものに比べ、発熱の問題や爆発による危険性も全
くなく、低コストで信頼性に富み、実用性に優れる。
力を利用してガス発生剤を化学反応によりガス化させる
方式のものに比べ、発熱の問題や爆発による危険性も全
くなく、低コストで信頼性に富み、実用性に優れる。
【００２３】なおこの場合において、シリンダー内にお
いて先端部分を、装着ガスボンベ開口部の封板に対向さ
せたピストンに、通路側からガス噴出口に通ずるオリフ
ィスを形成するようにした場合には、起爆装置の作動直
後に、該起爆装置による爆発圧力を上記したオリフィス
を通じてガス噴出口へと逃がすことができ、ピストンの
復帰がより一層スムースとなる。
いて先端部分を、装着ガスボンベ開口部の封板に対向さ
せたピストンに、通路側からガス噴出口に通ずるオリフ
ィスを形成するようにした場合には、起爆装置の作動直
後に、該起爆装置による爆発圧力を上記したオリフィス
を通じてガス噴出口へと逃がすことができ、ピストンの
復帰がより一層スムースとなる。
【００２４】さらにこの場合において、シリンダー内の
ピストンに、上記したオリフィスのほかに、ガスボンベ
開口部との間に常時互いに離間する方向に付勢させる手
段を介在させるようにした場合には、ピストンの復帰速
度が著しく速められ、その結果ボンベ内の圧力ガスを一
瞬にしてエアバッグ内に噴出させることができるので、
信頼性が一段と高められる。
ピストンに、上記したオリフィスのほかに、ガスボンベ
開口部との間に常時互いに離間する方向に付勢させる手
段を介在させるようにした場合には、ピストンの復帰速
度が著しく速められ、その結果ボンベ内の圧力ガスを一
瞬にしてエアバッグ内に噴出させることができるので、
信頼性が一段と高められる。
【００２５】また各シリンダー内に遊嵌されたところ
の、装着ガスボンベ開口部の封板に対向させて鋭利にし
たピストンの先端部について、その周方向における対称
部分を平坦面とするとともに、該平坦な左右対称面を先
端方向に向けて次第にテーパー状に肉薄に形成した場合
においては、ガスボンベ封板の開封が容易となるばかり
でなく、開封後の開口部の径が比較的大きく形成される
ので内部圧力ガスの瞬時的噴出を一層容易にすることが
できる。
の、装着ガスボンベ開口部の封板に対向させて鋭利にし
たピストンの先端部について、その周方向における対称
部分を平坦面とするとともに、該平坦な左右対称面を先
端方向に向けて次第にテーパー状に肉薄に形成した場合
においては、ガスボンベ封板の開封が容易となるばかり
でなく、開封後の開口部の径が比較的大きく形成される
ので内部圧力ガスの瞬時的噴出を一層容易にすることが
できる。
【図１】本発明の一実施例であるエアバッグ装置の縦方
向断面図。
向断面図。
【図２】本発明に係わるエアバッグ装置の、図１に示し
た状態における交差断面方向のガスボンベ部分を中心と
した縦断面図。
た状態における交差断面方向のガスボンベ部分を中心と
した縦断面図。
【図３】ピストンの拡大斜視図。
１ 本体 ２ ガスボンベ ３ 封板 ４ 起爆装置 ５ 開口部 ６ 通路 ７ 先端部 ８ ピストン ８ａ ヘッド ９ シリンダー室 １０ オリフィス １１ スプリング １２ ガス噴出口 １３ 固定板 １４ エアバッグ
Claims (7)
- 【請求項１】ガスボンベを装着する複数のシリンダー
と、各シリンダーを相互に連通する通路と、該通路に開
口部を臨ませた起爆装置と、該起爆装置を作動させる衝
撃センサーと、前記各シリンダー内に遊嵌されたところ
の、先端を鋭利にし、しかも該先端部分を装着ガスボン
ベ開口部の封板に対向させたピストンと、シリンダー内
からガスボンベ内のガスを噴出させる噴出口と、該噴出
口を取り囲んで装着された折り畳み自在のエアバッグと
からなるエアバッグ装置。 - 【請求項２】各シリンダー内に遊嵌されたところの、先
端を鋭利にし、しかも該先端部分を装着ガスボンベ開口
部の封板に対向させたピストンには、通路側からガス噴
出口に通ずるオリフィスが形成されているところの請求
項１に記載のエアバッグ装置。 - 【請求項３】各シリンダー内に遊嵌されたところの、先
端を鋭利にし、しかも該先端部分を装着ガスボンベ開口
部の封板に対向させたピストンには、通路側からガス噴
出口に通ずるオリフィスが形成されているとともに、ガ
スボンベ開口部との間に、常時互いに離間する方向に付
勢させる手段を介在させてなるところの請求項１に記載
のエアバッグ装置。 - 【請求項４】通路に開口部を臨ませた起爆装置は、複数
設置されているところの請求項１に記載のエアバッグ装
置。 - 【請求項５】各シリンダー内に遊嵌されたところの、装
着ガスボンベ開口部の封板に対向させて鋭利にしたピス
トンの先端部は、その周方向における対称部分を平坦面
とするとともに、該平坦な左右対称面を先端方向に向け
て次第にテーパー状に肉薄に形成してなることを特徴と
する請求項１に記載のエアバッグ装置。 - 【請求項６】折り畳み自在のエアバッグと、該エアバッ
グを膨らませるためのガスボンベと、該ガスボンベの封
板を開封する手段とを有するとともに、該ガスボンベ封
板開封手段を、衝撃センサーによる電気的信号により作
動する起爆装置の起爆エネルギーにより作動させるよう
にしたことを特徴とするエアバッグの起動方法。 - 【請求項７】エアバッグを膨らませるためのガスボンベ
は複数であるようにした請求項６に記載のエアバッグの
起動方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5329985A JPH07156741A (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | エアバッグ装置およびその起動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5329985A JPH07156741A (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | エアバッグ装置およびその起動方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07156741A true JPH07156741A (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=18227485
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5329985A Pending JPH07156741A (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | エアバッグ装置およびその起動方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07156741A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0880799A (ja) * | 1994-09-12 | 1996-03-26 | Miyata Ind Co Ltd | エアバッグ装置 |
| US6231078B1 (en) | 1998-04-08 | 2001-05-15 | Takata Corporation | Air bag inflator |
| JP2015062545A (ja) * | 2013-09-25 | 2015-04-09 | 株式会社ダイセル | 上半身用の保護着 |
-
1993
- 1993-12-01 JP JP5329985A patent/JPH07156741A/ja active Pending
Cited By (3)
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