JPH07156515A - インクリボン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なる補助画像データを予め印刷した記録紙
を具備することなく、また、インクリボンを浪費するこ
となく、主画像データと補助画像データとを色分けして
印刷し得るインクリボンを提供する。 【構成】 長尺状のフィルムベース２にセンサマーク３
を所定の配列間隔を開けて形成し、フィルムベース２の
一面におけるセンサマーク３により区分された各領域
に、主画像データの印刷領域に対応する主インク層４
と、主画像データ以外の補助画像データの印刷領域に対
応して主インク層４とは異なる色の補助インク層５とを
形成することにより、主画像データとロゴマーク等の補
助画像データとを、主インク層４又は補助インク層によ
り同時に印刷することを可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、記録紙の搬送方向と平
行にインクリボンを搬送するタイプの印刷機器に利用さ
れるインクリボンに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、記録紙の搬送方向と平行にインク
リボンを搬送するタイプの印刷機器には、記録紙の幅に
対応する幅の広いインクリボンが使用されている。幅の
広いインクリボンとしては、カラーサーマルプリンタ用
として、フィルムベースの一面に異なる色のインク層を
順次配列したインクリボンが利用されているが、特公平
２−５９０７１号公報に記載されているように、各イン
ク層の先頭には頭出しをするためにセンサマークが形成
されている。

【０００３】画像データには、情報の内容を伝えること
を目的とする主画像データの他に、ロゴマーク等のよう
に、主画像データとは異なる補助画像データを印刷する
ことがある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】一方、主画像データと
補助画像データとを色分けして印刷する要求があるが、
この要求を満たす場合、一般には、ロゴマーク等の補助
画像データを予め印刷した記録紙を準備し、このような
記録紙に主画像データを印刷している。しかし、このよ
うな方法は、補助画像データを印刷した多数の記録紙を
常備しなければならない。また、複数のロゴマークを用
いる場合には、それぞれのロゴマークを予め印刷した多
種の記録紙を常備しなければならず、不経済である。

【０００５】また、カラー印刷用のインクリボンの特定
の色のインク層により主画像データを印刷し、他の色の
インク層により補助画像データを印刷する方法がある。
この場合、補助画像データの印刷領域は一般に狭いにも
拘らず、面積の広いインク層を用いるため、インクリボ
ンが無駄に使用されてしまう。しかも、主画像データと
補助画像データとを分けて印刷しなければならないの
で、印刷時間が長くなる問題がある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、長尺状のフィ
ルムベースにセンサマークを所定の配列間隔を開けて形
成し、前記フィルムベースの一面における前記センサマ
ークにより区分された各領域に、主画像データの印刷領
域に対応する主インク層と、前記主画像データ以外の補
助画像データの印刷領域に対応して前記主インク層とは
異なる色の補助インク層とを形成した。

【０００７】

【作用】主画像データと補助画像データとを、インクリ
ボンの主インク層と補助インク層との配列関係に合わせ
て入力して印字出力することにより、主画像データと補
助画像データとを、それぞれ主インク層又は補助インク
層によって同時に印刷することが可能となる。

【０００８】

【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。まず、図１（ａ）にインクリボン１を示す。このイ
ンクリボン１は、薄い可撓性の材料により形成された長
尺状のフィルムベース２に、光学的に検出される多数の
センサマーク３を所定の配列間隔を開けて形成し、フィ
ルムベース２の一面におけるセンサマーク３により区分
された各領域に、主画像データの印刷領域に対応する主
インク層４と、主画像データ以外の補助画像データの印
刷領域に対応して主インク層４とは異なる色の補助イン
ク層５とを形成したものである。

【０００９】次に、図２にサーマルプリンタ６の構造を
示す。７はカセットケースで、このカセットケース７に
は、前記インクリボン１が巻回された供給スプール８
と、この供給スプール８からインクリボン１を巻き取る
巻き取りスプール９と、供給スプール８又は巻き取りス
プール９上のインクリボン１に接触するフリクションロ
ーラ１０を有して支点軸１１を中心に回動する複数のア
ーム１２と、これらのアーム１２を供給スプール８又は
巻き取りスプール９側に付勢するスプリング１３とが装
着されている。また、インクリボン１と記録紙１４とを
間にして対向するプラテン１５とサーマルヘッド１６と
が相対的に接離自在に対向配置されている。１７は記録
紙１４を搬送する搬送ローラ、１８はインクリボン１の
センサマーク３を検出する透過型のセンサである。

【００１０】このような構成において、図２に示すよう
に、プラテン１５とサーマルヘッド１６との間にインク
リボン１と記録紙１４とを挿通し、プラテン１５と搬送
ローラ１７とを駆動して記録紙１４を左方に搬送すると
ともに、巻き取りスプール９を反時計方向に駆動して供
給スプール８からインクリボン１を巻き取り、この過程
でサーマルヘッド１６を駆動することにより印刷がなさ
れる。

【００１１】この場合、インクリボン１の主インク層４
と補助インク層５との配列関係に合わせて、主画像デー
タと補助画像データとを入力し、その入力した主画像デ
ータと補助画像データとを、インクリボン１及び記録紙
１４の搬送動作にタイミングを合わせてサーマルヘッド
１６から出力させることにより、主画像データを主イン
ク層４の例えば黒色のインクを用い、補助画像データを
補助インク層の例えば赤色のインクを用い、それぞれ同
時に印刷することが可能となる。

【００１２】記録紙１４は、単票でも長尺紙でも利用す
ることができる。長尺紙に印刷して図示しないカッタで
切断することにより、種々のチケットを発行することも
できる。図１（ｂ）は発行されたチケット１９を示すも
ので、例えば、チケット１９の主画像印刷領域２０に
は、各種の主画像データが黒色で印刷され、補助画像印
刷領域２１には例えばＡＢＣなるロゴマーク（補助画像
データ）が赤色で印刷される。この作用はチケット１９
以外の印刷物を発行する場合にも同じである。

【００１３】

【発明の効果】本発明は、長尺状のフィルムベースにセ
ンサマークを所定の配列間隔を開けて形成し、フィルム
ベースの一面におけるセンサマークにより区分された各
領域に、主画像データの印刷領域に対応する主インク層
と、主画像データ以外の補助画像データの印刷領域に対
応して主インク層とは異なる色の補助インク層とを形成
したので、主画像データと補助画像データとを、インク
リボンの主インク層と補助インク層との配列関係に合わ
せて入力して印字出力することにより、主画像データと
補助画像データとを、それぞれ主インク層又は補助イン
ク層によって同時に印刷することができ、これにより、
面積の広いインク層を用いて印刷領域の小さい補助画像
データを印刷する無駄をなくすことができ、また、補助
画像データの内容をリアルタイムに変更することがで
き、これにより、補助画像データが予め印刷された記録
紙を常備する無駄をも解消することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すもので、（ａ）はイン
クリボンの一部の展開図、（ｂ）は印刷されたチケット
の平面図である。

【図２】サーマルプリンタの内部構造を示す側面図であ
る。

【符号の説明】

２ フィルムベース ３ センサマーク ４ 主インク層 ５ 補助インク層

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 長尺状のフィルムベースにセンサマーク
   を所定の配列間隔を開けて形成し、前記フィルムベース
   の一面における前記センサマークにより区分された各領
   域に、主画像データの印刷領域に対応する主インク層
   と、前記主画像データ以外の補助画像データの印刷領域
   に対応して前記主インク層とは異なる色の補助インク層
   とを形成したことを特徴とするインクリボン。