JPH07156240A - 複合管の製造方法 - Google Patents

複合管の製造方法

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JPH07156240A
JPH07156240A JP5309063A JP30906393A JPH07156240A JP H07156240 A JPH07156240 A JP H07156240A JP 5309063 A JP5309063 A JP 5309063A JP 30906393 A JP30906393 A JP 30906393A JP H07156240 A JPH07156240 A JP H07156240A
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JP
Japan
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resin
metal
metal plate
pipe
side edges
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Application number
JP5309063A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nakada
宏幸 中田
Eiichi Kagoshima
榮一 籠島
Hiromi Oonuma
浩身 大沼
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造設備を複雑化することなく、複合管を高
い生産性のもとに連続的に製造することのできる方法を
提供する。 【構成】 帯状金属板10を、両側縁部を互いに突き合
わせるように円管状に成形し、その両側縁部を接合する
ことにより連続的に金属管12を製管しながら、その金
属管の内部に成形途上の開口部から樹脂押出金型61を
挿入して金属管内面に向けて溶融樹脂Pを押し出すこと
により、金属管内面が樹脂で被覆された複合管13を製
造するに当たり、樹脂押出金型61に永久磁石52を取
り付け、または樹脂押出金型61の少なくとも一部を永
久磁石によって形成するとともに、円管状に成形されつ
つある金属板に高周波電流を供給する手段を設けること
により、金属板の両側縁部を高周波抵抗溶接によって接
合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給水、給湯、排水、空
調用等の流体を移送するために用いられる管のうち、耐
蝕性、耐薬品性を向上させる目的で、金属管の内面を樹
脂で被覆した複合管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属管の内面を樹脂で被覆した複合管の
製造方法としては、従来、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂
管の外面に接着剤を塗布した後、これを鋼管等の金属管
内に挿入し、合成樹脂管を膨径させたり、あるいは金属
管を縮径させることにより、金属管と合成樹脂管を複合
化する方法や、金属管の内面に接着促進剤を塗布した後
にポリエチレンやPPS(ポリフェニレンサルファイ
ド)等の合成樹脂を粉体コーティングする方法が知られ
ている。
【0003】また、上記のようなバッチ式の生産方式で
はなく、従来、連続的に金属・合成樹脂複合管を製造す
る方法として、例えば特開平3−77780号等が提案
されている。これは、帯状の金属板を、その両側縁部を
互いに突き合わせ、または重ね合わせるように円管状に
成形し、その両側縁部をTIG溶接等によって接合する
ことにより金属管を製管しながら、この金属管内に、成
形途上の開口部分から溶接工程の下流側にまで到る樹脂
押出金型を挿入して、溶接後の金属管内面に連続的に合
成樹脂を押し出して被覆する連続製造方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上の提案
のような連続製造方法は、従来のバッチ式の製造方法に
比して多くのメリットが期待できる。しかし、このよう
な連続製造方法では帯状金属板の両側縁部の溶接工程に
適切な溶接を利用しないと複合管の生産性を向上させる
うえでの阻害要因となる。
【0005】従って、TIG溶接で金属管を製管する場
合、その溶接速度は実用上せいぜい数10cm/min程度で
ある。これに対し樹脂の押出速度は、例えばポリエチレ
ンを用いる場合には数m/min 程度を実現でき、結局、溶
接速度を高速化しなければこの種の連続製造方法におけ
る製管速度の向上、つまり生産性の向上を達成すること
が困難となる。
【0006】ここで、TIG溶接によって数m/min の溶
接速度を実現するには、溶接トーチを多段構成にする
等、設備の複雑化を招くことになって好ましくない。本
発明はこのような点に鑑みてなされたもので、設備を複
雑化することなく複合管を高い生産性のもとに連続的に
製造することのできる方法の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の複合管の製造方法は、帯状金属板を、その
両側縁部を互いに突き合わせるように円管状に成形する
とともに、その両側縁部を相互に接合することにより連
続的に金属管を製管しながら、この金属管の内部に成形
途上の開口部分から樹脂押出金型を挿入して、接合後の
金属管内面に向けて溶融樹脂を押し出すことにより、金
属管内面が樹脂で被覆された複合管を製造する方法にお
いて、樹脂押出金型の少なくとも一部を永久磁石により
形成するか、もしくはこの樹脂押出金型に永久磁石を取
り付けるとともに、円管状に成形されつつある金属板に
高周波電流を供給する手段を設けることにより、金属板
の両側縁部を高周波抵抗溶接によって接合することによ
って特徴づけられる。
【0008】
【作用】高周波抵抗溶接は、金属板の両側縁部を突き合
わせて円管状に成形する途上の管内にインピーダを挿入
した状態で、管に対して高周波電流を給電することによ
って突き合わせ部分に電流を集中させて溶接する方法で
あって、数10m/min 程度の溶接速度を実現できる。複合
管の連続製造工程に高周波抵抗溶接を採用する場合、金
属板の管状への成形途上に樹脂押出金型が存在し、イン
ピーダの配置が問題となるが、本発明では、樹脂押出金
型の少なくとも一部を永久磁石で形成し、あるいは樹脂
押出金型に永久磁石を取り付けることにより、高周波抵
抗溶接による製管とその金属管内への樹脂の押し出しの
双方を可能としている。
【0009】
【実施例】図1は本発明を適用した複合管の連続製造工
程の一例を示す模式図である。アンコイラー1にセット
された帯状金属板10は、順次引き出されて表面処理槽
2に導かれる。表面処理槽2は、帯状金属板10とこの
金属板10に被覆される樹脂層との接着性を向上させる
ために、帯状金属板10の表面を処理する槽であって、
例えば脱脂処理、除錆処理ないしは防錆処理等が施され
る。
【0010】表面処理された帯状金属板10は、次いで
金属フォーミング装置3に導かれて断面略U字形に成形
される。この金属フォーミング装置3は、例えば凸曲面
および凹曲面を持つ一対のフォーミングロールをその曲
面間に僅かな隙間が開くように対向させたものを、帯状
金属板10の上流側から下流側に向けて複数組配列した
公知のもので、帯状金属板10はここを通過することに
よって平板状から順次断面略U字形へと成形されてい
く。
【0011】金属フォーミング装置3を経た断面略U字
形の帯状金属板11は、次に円管成形機4に導かれる。
この円管成形機4は、断面略U字形の帯状金属板11の
両側に縦軸のスクイーズロールの対を複数組配置した公
知のもので、各ロール対によって断面略U字形の帯状金
属板11は順次その両側縁部どうしが突き合わされるよ
うに賦形されていき、断面真円状の管状体となる。
【0012】円管成形機4の近傍には後述する高周波抵
抗溶接機5が配置されており、この高周波抵抗溶接機5
によって断面真円状の管状体の突き合わせ部分が相互に
溶接されて金属管12となる。
【0013】そして、金属管12の内部には、金属フォ
ーミング装置3と円管成形機4との間の断面略U字型の
帯状金属板11の開口部分から樹脂被覆装置6の樹脂押
出金型61が挿入されており、後述するようにこの樹脂
押出金型61から押し出された樹脂により、溶接後の金
属管12の内面が被覆されて複合管13となる。
【0014】このようにして得られた複合管13は、冷
却装置7で冷却された後、切断装置8によって所望の長
さに切断される。なお、図1の工程において、金属フォ
ーミング装置3と円管成形機4との間に、必要に応じ
て、断面略U字型の帯状金属板11の内側表面に接着剤
ないしは接着促進剤を塗布する工程と加熱工程を設けて
もよい。
【0015】図2は円管成形機4と高周波抵抗溶接機5
による金属管12の製管工程とその内面への樹脂被覆工
程の具体的構成を示す部分断面図である。断面略U字型
の帯状金属板11は前記したように円管成形機4の各ス
クイーズロール4aによって断面真円状の管状体となる
が、管状に成形される途上の開口部分から挿入される樹
脂押出金型61は、樹脂被覆装置6の本体部分に片持ち
支持された樹脂通流管61aと、その先端に設けられた
サイジングコア61b等によって構成され、樹脂通流管
61aには、サイジングコア61bの直前に樹脂吐出口
61cが形成されているとともに、その樹脂吐出口61
cと樹脂被覆装置6の本体部分に連通する樹脂流路61
dが形成されている。樹脂吐出口61cおよびサイジン
グコア61bは、高周波抵抗溶接機5による溶接ポイン
トを越えて金属管12の内部にまで到り、溶接後の金属
管12の内面に溶融状態の樹脂Pを円筒状に押し出し、
金属管12の内面を被覆する。
【0016】高周波抵抗溶接機5は、円管成形機4によ
り金属板の両側縁部が突き合わされる位置の近傍におい
て、その金属管状体の外方に巻回された誘導コイル51
と、その誘導コイル51の配設位置に対応してその金属
管状体の内部に配置されたインピーダとしての永久磁石
52によって構成されている。永久磁石52は円筒形を
しており、樹脂押出金型61の樹脂通流管61aの外周
に固着されている。
【0017】このような構成において誘導コイルに高周
波を供給すると、金属板の突き合わせ面の表面部に大電
流が流れることによるジュール熱によって、その突き合
わせ部分が相互に溶接されて金属管12となる。ここ
で、このような高周波抵抗溶接では数10m/min 程度にま
で溶接速度を上げることができ、樹脂押出金型61によ
る樹脂の押出速度が数m/min 程度であることから、樹脂
の押出速度を低下させることなく高速度で複合管を製造
することができる。
【0018】なお、以上の実施例では、永久磁石52を
樹脂押出金型61の外周面に取り付けた例を示したが、
樹脂押出金型61の全部または金属筒状体の内周面に近
接する一部を、永久磁石で形成しても同様な効果を奏す
ることができる。
【0019】また、上記した例では高周波の供給手段と
して誘導コイルを用いたが、これに代えて、成形途上の
金属板に接触子を接触させて直接高周波を供給してもよ
い。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
帯状金属板を円管状に成形して、その両側縁部を相互に
接合することにより連続的に金属管を製管しながら、こ
の金属管の内部に成形途上の開口部分から樹脂押出金型
を挿入して、接合後の金属管内面に向けて溶融樹脂を押
し出すことにより、金属管内面が樹脂で被覆された複合
管を製造するに当たり、樹脂押出金型の少なくとも一部
を永久磁石により形成するか、もしくはこの樹脂押出金
型に永久磁石を取り付け、かつ、円管状に成形されつつ
ある金属板に高周波電流を供給する手段を設けることに
より、金属板の両側縁部を高周波抵抗溶接によって接合
するので、被覆樹脂の押出速度と同等またはそれ以上の
溶接速度を実現することが可能となり、製造装置の複雑
化を伴うことなく複合管の生産性を大幅に向上させるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した複合管の製造工程の一例を示
す模式図。
【図2】その円管成形機4と高周波抵抗溶接機5による
金属管12の製管工程とその内面への樹脂被覆工程の具
体的構成を示す部分断面図。
【符号の説明】
3 金属フォーミング装置 4 円管成形機 4a スクイーズロール 5 高周波抵抗溶接機 51 誘導コイル 52 永久磁石 6 樹脂被覆装置 61 樹脂押出金型 61a 樹脂通流管 61b サイジングコア 61c 樹脂吐出口 61d 樹脂流路 10 帯状金属板 11 断面略U字形の金属板 12 金属管 13 複合管 P 樹脂

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状金属板を、その両側縁部を互いに突
    き合わせるように円管状に成形するとともに、その両側
    縁部を相互に接合することにより連続的に金属管を製管
    しながら、この金属管の内部に成形途上の開口部分から
    樹脂押出金型を挿入して、接合後の金属管内面に向けて
    溶融樹脂を押し出すことにより、金属管内面が樹脂で被
    覆された複合管を製造する方法において、上記樹脂押出
    金型の少なくとも一部を永久磁石により形成するか、も
    しくはこの樹脂押出金型に永久磁石を取り付けるととも
    に、円管状に成形されつつある金属板に高周波電流を供
    給する手段を設け、上記両側縁部を高周波抵抗溶接によ
    って接合することを特徴とする複合管の製造方法。
JP5309063A 1993-12-09 1993-12-09 複合管の製造方法 Pending JPH07156240A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113459467A (zh) * 2021-08-06 2021-10-01 重庆万桥交通科技发展有限公司 一种斜拉索外护套挤塑冷却装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113459467A (zh) * 2021-08-06 2021-10-01 重庆万桥交通科技发展有限公司 一种斜拉索外护套挤塑冷却装置
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