JPH06166118A - 複合管の製造方法 - Google Patents

複合管の製造方法

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JPH06166118A
JPH06166118A JP4320075A JP32007592A JPH06166118A JP H06166118 A JPH06166118 A JP H06166118A JP 4320075 A JP4320075 A JP 4320075A JP 32007592 A JP32007592 A JP 32007592A JP H06166118 A JPH06166118 A JP H06166118A
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metal plate
primer
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metal
resin
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JP4320075A
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Seiichi Enomoto
聖一 榎本
Yasushi Goto
靖志 五藤
Hisao Ikeda
尚夫 池田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産性に優れた複合管の連続製造方法で、し
かも得られる複合管は金属管と樹脂層との接着性並びに
接着耐久性が良好で、長期にわたって使用しても剥離や
それに伴う管閉塞等が生じない製造方法を提供する。 【構成】 帯状金属板の両側縁部を突き合わせ、または
重ね合わせるように円管状に成形し、その両側縁部を溶
接して連続製管しつつ、その内部に樹脂押出金型を挿入
して内面を樹脂被覆する方法において、帯状金属板が断
面略U字形になったことろで、第1のプライマー塗布工
程によりその内面側にプライマー組成物を塗布し、ま
た、溶接後、樹脂被覆前に第2のプライマー塗布工程を
設けて管の内面溶接ビード部とその近傍の部位にプライ
マー組成物を塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給水、給湯、排水、空
調用等の流体を移送するために用いられる管のうち、耐
蝕性、耐薬品製を向上させる目的で、金属管の少なくと
も内面を樹脂で被覆した複合管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属管の内面を樹脂で被覆した複合管の
製造方法としては、従来、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂
管の外面に接着剤を塗布した後、電縫鋼管等の金属管内
に挿入し、合成樹脂管を膨径させたり、あるいは金属管
を縮径させることによって、金属管と合成樹脂管を複合
化させる方法や、金属管の内面に接着促進剤(プライマ
ー)を塗布した後にポリエチレンやPPS(ポリフェニ
レンサルファイド)等の合成樹脂を粉体コーティングす
る方法が知られている。
【0003】また、上記のようなバッチ式の生産方式で
はなく、連続的に金属・合成樹脂複合管を製造する方法
として、例えば特開昭61−198447号等が提案さ
れている。これは、熱間圧延鋼板(SPHC)や冷間圧
延鋼板(SPCC)等の金属フープ材等、帯状の金属板
を円管状に成形し、その両側縁部を例えばTIG溶接等
の溶接手段によって接合することにより金属管を製管し
ながら、この金属管内に、成形途上の開口部分から溶接
工程の下流側にまで到る樹脂押出金型を挿入して、溶接
後の金属管内面に連続的に合成樹脂を押し出して被覆す
る連続製造方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような連続製造
方法においては、生産性は優れるものの、金属管と樹脂
層との接着性並びに接着耐久性が良好ではなく、長期に
使用した場合には金属管と内面樹脂層とが剥離してしま
い、管閉塞が発生する場合がある、という問題があっ
た。
【0005】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
ので、生産性に優れた連続的な製造方法でありながら、
金属管と樹脂層との接着性および接着耐久性が良く、長
期に使用しても剥離やそれに伴う管閉塞等の不具合が生
じることのない複合管を製造することのできる方法の提
供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の複合管の製造方法は、帯状金属板を、その
両側縁部を互いに突き合わせ、または重ね合わせるよう
に円管状に成形するとともに、その両側縁部を相互に溶
接することにより連続的に金属管を製管しながら、この
金属管の内部に成形途上の開口部分から樹脂押出金型を
挿入して、溶接後の金属管内面に向けて溶融樹脂を押し
出すことにより、金属管内面を樹脂で被覆する複合管の
製造方法において、帯状金属板が成形途上で断面略U字
形になったところでその内面側にプライマー組成物を塗
布する第1のプライマー塗布工程と、溶接工程の後で、
かつ、樹脂被覆工程の前に、金属管の内面の溶接ビード
部およびその近傍の部位にプライマー組成物を塗布する
第2のプライマー塗布工程を設けることによって特徴づ
けられる。
【0007】
【作用】本発明は、複合管の連続製造工程において、樹
脂被覆前の金属管の内面の全面的なプライマー処理を可
能とし、金属管と樹脂被覆層との間の接着性および接着
耐久性を向上させようとするものである。
【0008】すなわち、成形途上の断面略U字形の状態
の帯状金属板の内面側に対するプライマー組成物の塗布
工程(第1のプライマー塗布工程)により、管の内面全
面がプライマー処理されるが、ここで得られたプライマ
ー層は、後続の溶接工程において、その溶接熱により溶
接ビード部の近傍が変質してしまい、その部分において
は所期の性能を発揮できなくなる。そこで、溶接工程の
下流側で、しかも樹脂被覆工程の上流側において、内面
溶接ビード部とその近傍の部位に対してプライマー組成
物を塗布する第2のプライマー塗布工程を設けることに
より、金属管はその内面全面が有効にプライマー処理さ
れることになる。
【0009】
【実施例】図1は本発明を適用した複合管の連続製造工
程の一例を示す模式図である。アンコイラー1にセット
された帯状金属板10は、順次引き出されて表面処理槽
2に供給される。この表面処理槽2は、帯状金属板10
とその内面を被覆する合成樹脂との接着性を向上させる
ための処理槽であって、ここで帯状金属板10の表面に
脱脂処理、除錆処理、防錆処理が施される。
【0010】表面処理槽2を経た帯状金属板10は、次
いで金属フォーミング装置3に導かれ、断面略U字形に
成形される。この金属フォーミング装置3は、凸曲面お
よび凹曲面を持つ一対のフォーミングロールを対向させ
たものを、帯状金属板10の流れる方向に複数段配列し
たもので、帯状金属板10の上流側から下流側に向かっ
て各段のロールの曲率半径が順次小さくなるよう配置さ
れており、帯状金属板10はこの各フォーミングロール
対を通過することにより、平板状から順次断面略U字形
へと成形されていく。なお、この金属フォーミング装置
3は、一般的なロールフォーミングによる金属板の円管
状への成形工程において、いわゆるブレークダウンと称
される工程に相当し、後述する円管成形機5は、この金
属フォーミング装置3により成形された断面略U字形の
金属板11のプロファイルの外周面側から支持されるサ
イドロール、フィンパスロール、サイジングロール等に
よって構成され、金属板11をその外側からの負荷によ
って成形していく工程を担うものである。
【0011】さて、このような金属フォーミング装置3
を経た断面略U字形の金属板11は、次いで円管成形機
5によって断面真円状に成形される前に、第1のプライ
マー塗布装置4に導かれ、その上面(金属管となった状
態で内面となる面)に接着剤ないしは接着促進剤等から
なるプライマー組成物が塗布される。
【0012】第1のプライマー塗布装置4としては、図
2および図3にそれぞれ斜視図で示すような構造のも
の、あるいはスプレーによってプライマー組成物を吹き
つける方法等を採用することができる。
【0013】図2に示すものは、断面略U字形の金属板
11の長手方向に沿う軸を中心として回動自在の回転ブ
ラシ41と、この回転ブラシ41をベルト42を介して
回転駆動するためのモータ43、および回転ブラシ41
と金属板11の上面との間にプライマー組成物を定量供
給するポンプ44を主体として構成されており、プライ
マー組成物を供給しつつ回転ブラシ41に回転を与える
ことにより、金属板11の上面に一様にプライマー組成
物を塗布するようになっている。このような塗布装置に
おいて、回転ブラシ41の外周面の上部に沿って曲板4
5を設け、その両縁部によって金属板11の両側縁部を
所定領域にわたって覆うことにより、金属板11の両側
縁部に沿うプライマーの非塗布領域を形成することが望
ましい。また、この曲板45に複数のスリット45aを
形成することにより、過剰に供給されたプライマー組成
物はスリット45aによってしごきだされることにな
り、回転ブラシ41内にプライマー組成物が滞留して酸
化等によって経時的に劣化したプライマー組成物が金属
板11に塗布されることを防止することができる。
【0014】図3に示すものは、以上の回転ブラシ41
に代えて、金属板11の長手方向に沿う軸41aを中心
とてその周囲に複数枚のゴム板41bを軸41aに沿っ
て固着したものを使用し、定量供給されたプライマー組
成物を塗りのばすようになっている。この場合にも、図
示しないが適当な当て板で金属板11の両側縁部近傍を
覆い、その部分へのプライマー組成物の塗布を防止する
ことが望ましい。
【0015】以上のようなプライマー塗布装置4を経た
断面略U字形の金属板11は、必要に応じて設けられた
加熱装置40によってプライマー組成物が加熱乾燥また
は加熱硬化された後、円管成形機5に導かれ、両側縁部
どうしが上方において突き合わされ、あるいは重ね合わ
された状態の断面真円状に成形される。そして、その両
側縁部が溶接機6により相互に溶接されて金属管12と
なる。この溶接工程にはTIG溶接をはじめとする公知
の溶接法を採用することができる。
【0016】溶接後の金属管12の内部には、成形途上
の開口部分から挿入された第2のプライマー塗布装置7
および樹脂被覆装置8の先端部が延出しており、以下に
詳述するように、第2のプライマー塗布装置7によって
金属管12の内面の溶接ビード部およびその近傍領域に
プライマー組成物が塗布されるとともに、その塗布工程
を経た金属管12の内面が、樹脂被覆装置8から押し出
される樹脂によって被覆される。
【0017】図4は第2のプライマー塗布装置7による
プライマー塗布位置並びに樹脂被覆装置8の近傍の要部
拡大断面図である。樹脂被覆装置8は、円管成形機5に
より断面真円状に成形される直前の金属板11の上方開
口部の近傍に位置する本体部81と、この本体部81に
片持支持されて金属板11の上方開口部から金属板11
の搬送方向下流側に延びる樹脂通流管82、およびその
先端に形成されたサイジングコア83等によって構成さ
れ、樹脂通流管82には、本体部81の樹脂流入部81
aとサイジングコア83の直前に形成された樹脂吐出口
82aとに連通する樹脂通流部82bが形成されてい
る。そして、樹脂吐出口82a並びにサイジングコア8
3は、溶接機6による溶接ポイントを越えて金属管12
の内部にまで到り、溶接後の金属管12の内面に合成樹
脂をを押出被覆する。
【0018】第2のプライマー塗布装置7は、プライマ
ー供給装置(図示せず)に連通する供給管71と、その
供給管71の先端部に形成されたプライマー溜め72、
およびこのプライマー溜め72に対して金属管12の軸
方向に直交する軸を中心として回転自在に支承された塗
布ロール73等によって構成されている。供給管71は
その一部が先端のプライマー溜め72および塗布ロール
73とともに成形途上にある金属板11の上方開口部か
ら金属管12の内部に挿入され、プライマー溜め72お
よび塗布ロール73は溶接機6による溶接ポイントの下
流側で、しかも樹脂被覆装置8の樹脂吐出口82aの上
流側に配置されている。
【0019】塗布ロール73は金属管12の内面上部に
常に接触した状態となっており、溶接熱による表面温度
が適当な温度にまで低下した状態の金属管12の内面ビ
ード部およびその両側所定領域に、プライマー溜め72
に供給されたプライマー組成物を塗布し得るようになっ
ている。この第2のプライマー塗布装置7によるプライ
マーの塗布領域は、溶接機6による溶接熱によりプライ
マーが変質する恐れのある範囲に設定され、また、この
領域は、前述の第1のプライマー塗布装置4によって形
成されたプライマーの非塗布領域とほぼ等しいか、ある
いは非塗布領域を包含したより広い領域となるように設
定される。
【0020】第2のプライマー塗布装置7によるプライ
マー塗布位置と樹脂被覆装置8の樹脂吐出口82aとの
間には必要に応じて加熱装置70が配設され、第2のプ
ライマー塗布装置7によって塗布されたプライマー組成
物が加熱により強制的に乾燥ないしは硬化される。
【0021】以上のような第2のプライマー塗布装置7
を経た後に樹脂被覆装置8によって内面が樹脂被覆され
て得られる複合管13は、図5に要部断面図を示すよう
に、金属管12の内面と樹脂層15との間に、第1のプ
ライマー塗布装置4にによるプライマー層14aと、第
2のプライマー塗布装置7による溶接ビード部Bの近傍
のプライマー層14bのいずれかが介在することにな
り、金属管12と樹脂層15との接着強度並びに接着耐
久性は良好なものとなる。
【0022】このようにして得られた複合管13は、そ
の後、樹脂被覆装置8の下流側に必要に応じて設けられ
た金属管外面被覆装置91、冷却装置92および切断装
置93に導かれる。
【0023】以上の本発明実施例において特に注目すべ
き点は、第1のプライマー塗布装置4によるプライマー
の塗布位置を、金属フォーミング装置3と円管成形機5
の間とした点であり、これにより、プライマー層14a
は劣化のない一様な厚さとなる。すなわち、プライマー
塗布後に成形用の各種ロール等の加工具がその塗布面に
接触すると、プライマー組成物がそのロール等に付着し
て塗布厚が薄くなったり、あるいはロール等に付着して
経時的に劣化したプライマー組成物が後続の金属板側に
再付着する恐れがあるが、前記したブレークダウンに相
当する金属フォーミング装置3を通過した後では、金属
板はその上面(内面側)には他のロールが接触せず、こ
のような問題を生じる恐れがない。
【0024】また、第1のプライマー塗布装置4による
塗布工程において、金属板11の両側縁部にプライマー
非塗布領域を形成しておくことで、溶接機6による溶接
工程の高熱で脆弱になったプライマー層が形成されず、
この非塗布領域に第2のプライマー塗布装置7によって
プライマーを塗布することにより、金属管12の内面は
変質のない有効なプライマー層14aもしくは14bに
よって全面的に覆われることになる。この第1のプライ
マー塗布装置4で上述の非塗布領域を形成することは、
溶接機6による溶接工程における品質が安定するという
利点もある。
【0025】なお、第2のプライマー塗布装置7の塗布
具としては、上述のようなロール73を用いるほか、刷
毛等を用いることができる。また、第2のプライマー塗
布装置7の前段に、溶接機6による溶接ビード部を冷却
するための冷却装置を設けてもよい。
【0026】更に、溶接工程において、金属と樹脂との
接着を阻害する溶接熱による脆い高温酸化膜が発生しな
いように、溶接工程から樹脂被覆工程までの間を不活性
ガス雰囲気に曝すことが好ましい。このとき、不活性ガ
スに0.1〜5.0体積%の酸素を添加すると、溶接部
での樹脂の接着力がより向上することが確認されてい
る。
【0027】ここで、本発明において使用されるプライ
マー組成物としては、熱硬化性の接着剤であるエポキシ
樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、変性アクリル樹
脂、尿素樹脂、ポリイソシアネート、シアノアクリレー
ト等、接着促進剤としてはシランカップリング剤、チタ
ネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング
剤、有機チタネート等を挙げることができる。
【0028】また、本発明において、帯状金属板として
は、鋼板、ステンレス板、アルミニウム板、銅板、メッ
キ鋼板等の一般的な金属板が使用可能である。金属板の
表面には、サンドブラスト等の機械的な処理や、アルカ
リ等による脱脂処理、および塩酸、硫酸、硝酸等による
酸処理を施すことが望ましい。
【0029】更に、本発明において、被覆用の合成樹脂
としては、シラングラフトポリエチレン、カルボン酸変
性ポリエチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルアルコール、ポリアミド等の熱可塑性樹
脂が、その製品用途に応じて選定される。また、この被
覆樹脂内に、マイカ、タルク、ガラス短繊維、チタン酸
カリウム、炭酸カルシウム、酸化チタン等の公知の充填
材を添加してもよい。
【0030】次に、本発明の製造方法を適用して、実際
に複合管を製造してその性能を調査した例を、比較例と
ともに述べる。 (実施例)肉厚2.3mmの熱間圧延鋼板帯板にアルカ
リ脱脂、硝酸処理を行い、金属フォーミング装置3およ
び円管成形機5により断面略U字形を経て円筒状に成形
した後、両側縁部をTIG溶接にて溶接接合し、外径8
9mmの鋼管を成形した。この際、内面の溶接部近傍に
脆い酸化膜が生じないように酸素を1.0体積%添加し
た窒素ガスで金属管内面の雰囲気を置換した。このフォ
ーミング途中において、鋼板が断面略U字形となったと
ころで、図2に示した構造でナイロン製の回転ブラシを
持つの第1のプライマー塗布装置4により、鋼板の内面
側に、両側縁部各10mmの幅を除く部分に有機チタネ
ート(日本曹達社製有機チタネートTLA−A−50)
を塗布した後、高周波誘導加熱により350°Cで加熱
硬化させた。
【0031】また、溶接後、溶接ビード部の温度が15
0°Cにまで低下したところで、ウレタンゴム製ロール
を塗布具として用いた第2のプライマー塗布装置7によ
り、ビード部を中心とする幅20mmの部分に、上記と
同様の有機チタネートを塗布し、その後300°Cまで
鋼管を加熱してチタネートを硬化させた。
【0032】そして、鋼管の温度が250°Cになった
ところで、その内面にシラン変性ポリエチレン90を肉
厚1.3mmで押出被覆することにより、連続的に複合
管を製造した。
【0033】このようにして得られた複合管を、90°
Cの熱水と25°Cの温水内に繰り返して浸漬させたと
ころ、10,000サイクルで異常は発生しなかった。 (比較例)上記の実施例工程において、第1のプライマ
ー塗布装置4によって断面略U字形の鋼板の両側縁部を
含めた内面側全面に、全く同種の有機チタネートを塗布
して同条件で加熱硬化させ、また、第2のプライマー塗
布装置7によるプライマー塗布を行わずに、同様にして
シラン変性ポリエチレン90を1.3mmの肉厚で押出
被覆し、連続的に複合管を製造した。
【0034】この複合管を上記と同様の試験に付したと
ころ、10,000サイクルにおいて溶接ビード部直下
を中心として幅20mmで樹脂の剥離が観察された。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
帯状金属板を円筒状に成形して連続的に溶接製管しなが
ら、その内面に合成樹脂を押し出して被覆する方法にお
いて、帯状金属板が断面略U字形になったところでその
内面側に第1のプライマー塗布工程によってプライマー
処理を施すとともに、溶接工程の後で、かつ、樹脂被覆
工程の前に、第2のプライマー塗布工程を設けて金属管
内面の溶接ビード部の近傍領域にプライマー処理を施す
から、連続製造工程における樹脂被覆前の金属管の内面
全面が変質のない有効なプライマー層で覆われることに
なり、得られる複合管は金属と樹脂との接着強度並びに
接着耐久性が良好なものとなる。その結果、長期に使用
しても樹脂の剥離やそれに伴う管閉塞の生じにくい耐久
性の高い複合管を連続的に製造できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した複合管の連続製造工程の一例
を示す模式図
【図2】その第1のプライマー塗布装置4の具体的構成
例を示す斜視図
【図3】同じく第1のプライマー塗布装置4の他の具体
的構成例を示す斜視図
【図4】図1における第2のプライマー塗布装置7によ
る塗布位置並びに樹脂被覆装置8の近傍の要部拡大断面
【図5】図1の樹脂被覆装置8を経て得られた複合管1
3の要部構造を示す断面図
【符号の説明】
1 アンコイラー 2 表面処理槽 3 金属フォーミング装置 4 第1のプライマー塗布装置 40 加熱装置 5 円管成形機 6 溶接機 7 第2のプライマー塗布装置 71 供給管 72 プライマー溜め 73 塗布ロール 70 加熱装置 8 樹脂被覆装置 10 帯状金属板 11 断面略U字形の金属板 12 金属管 13 複合管 14a,14b プライマー層 15 樹脂層 B 溶接ビード部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状金属板を、その両側縁部を互いに突
    き合わせ、または重ね合わせるように円管状に成形する
    とともに、その両側縁部を相互に溶接することにより連
    続的に金属管を製管しながら、この金属管の内部に成形
    途上の開口部分から樹脂押出金型を挿入して、溶接後の
    金属管内面に向けて溶融樹脂を押し出すことにより、金
    属管内面を樹脂で被覆する複合管の製造方法において、
    上記帯状金属板が成形途上で断面略U字形になったとこ
    ろでその内面側にプライマー組成物を塗布する第1のプ
    ライマー塗布工程と、溶接工程の後で、かつ、樹脂被覆
    工程の前に、金属管の内面の溶接ビード部およびその近
    傍の部位にプライマー組成物を塗布する第2のプライマ
    ー塗布工程とを設けることを特徴とする金属管の製造方
    法。
JP4320075A 1992-11-30 1992-11-30 複合管の製造方法 Pending JPH06166118A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115956137A (zh) * 2020-09-03 2023-04-11 住友重机械工业株式会社 处理装置、处理方法、金属管材料及其制造方法

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CN115956137A (zh) * 2020-09-03 2023-04-11 住友重机械工业株式会社 处理装置、处理方法、金属管材料及其制造方法

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