JPH0715572U - 除湿剤容器 - Google Patents

除湿剤容器

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JPH0715572U
JPH0715572U JP4650793U JP4650793U JPH0715572U JP H0715572 U JPH0715572 U JP H0715572U JP 4650793 U JP4650793 U JP 4650793U JP 4650793 U JP4650793 U JP 4650793U JP H0715572 U JPH0715572 U JP H0715572U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 除湿剤の除湿能力を高めるとともに、使用後
の廃棄性を高める。 【構成】 中空状の外容器1の口部1aに、伸縮性・通
水性を有するナイロン製の織物、ウレタン製の不織布等
で形成したシート状の受け部材4を位置し、その周縁部
をバンド5等により口部1aに固定し、受け部材4の上
面側に除湿剤2を載置すると、除湿剤2の重みで受け部
材4は下方に変形して袋状となり、除湿剤2は受け部材
4に包まれたような状態となって外容器1内に位置す
る。除湿剤2に湿気を含んだ空気が作用すると、除湿剤
2は表面側から順に空気中の水分を吸収して液状化し、
受け部材4を介して外容器1内に流動し、そこに蓄積さ
れていく。これに伴って除湿剤2の量が徐々に減少する
とともに、受け部材4がそれ自身の復元力によって縮む
方向に変形し、この受け部材4と除湿剤2が一体となっ
て徐々に上方に移動し、除湿剤2の表面の位置が使用期
間中、一定に保たれる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は除湿剤容器に関し、特に、除湿剤の詰め替えが可能な立置型の除湿 剤容器に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
一般に、この種の除湿剤容器としては種々のものが考案されており、例えば、 図11に示すようなものが既に知られている。
【0003】 すなわち、この除湿剤容器は、ポリプロピレン等を成形材料とし、射出成形法 等により適宜の形状に成形されるプラスチック成形品である中空状の外容器21 と、この外容器21内に装着されるとともに、塩化カルシウム等の除湿剤22を 収納可能な内容器23と、外容器21の口部21aを閉塞するアルミシート27 と、外容器21の口部21aに前記アルミシート27を内側に位置した状態で着 脱可能に装着される網目状の通気孔28aを有する外カバー28とを具えている 。
【0004】 前記内容器23は、前記外容器21と同様にポリプロピレン等を成形材料とし 、射出成形法等により適宜の形状に成形されるプラスチック成形品である中空状 の内容器本体24と、この内容器本体24の口部24aを閉塞するシート状の微 多孔膜25と、内容器本体24の口部24aを除いた周面を被包するビニール等 からなる袋状の内カバー26とを具えており、前記内容器本体24の内部に前記 除湿剤22が収納されるようになっている。
【0005】 前記内容器本体24の周面の適宜の位置には、内容器本体24内外を貫通する スリット24bが複数穿設されているとともに、内容器本体24の口部24aに は全周に渡ってフランジ24cが設けられ、このフランジ24cを前記外容器2 1への装着時に外容器21の口部21aに係止させることで、内容器本体24の 外容器21内における位置決めがなされるものである。
【0006】 前記微多孔膜25は、湿気は通過させるが水溶液は通過させない性質を有する 周知の素材からなるものであって、前記内容器本体24の口部24aに熱接着等 により周縁部を固着されるようになっている。
【0007】 前記アルミシート27は、外容器21内に内容器23を位置した後に外容器2 1の口部21aに接着剤等により周縁部を接着されるようになっており、このよ うに外容器21の口部21aにアルミシート27を設けることで、使用を開始す るまでの間、内容器23を大気から遮断し、内容器23内の除湿剤22が大気中 の水分を吸収するのを防止するようになっている。なお、アルミート27の外側 には前記外カバー28が着脱可能に装着されるようになっている。
【0008】 そして、上記のように構成した除湿剤容器を使用するにあたっては、まず、外 カバー28を外容器21の口部21aから取り外すとともに、外カバー28の内 側に位置しているアルミシート27を外容器21の口部21aから剥し、内容器 23の微多孔膜25を露出させた状態で外容器21の口部21aに前記外カバー 28を装着し直す。
【0009】 そして、外容器21の口部21aを上方に向けた状態で押し入れ、流しの下等 の湿気の多い場所に設置すると、湿気を含んだ空気が外カバー28の通気孔28 aを介して内容器23の微多孔膜25に作用し、微多孔膜25を介して内容器本 体24内部に収納されている除湿剤22に作用し、除湿剤22が空気中の水分を 吸収して液状化し、この液状化したものが内容器本体24のスリット24bを介 して内カバー26内に流動し、そこに蓄積されていく。
【0010】 このようなことが繰り返されることにより、内容器本体24内の除湿剤22の 量が徐々に減少し、除湿能力が低下した時点で、内容器23を外容器21から取 り外し、未使用の内容器23と詰め替えることによって、再使用が可能となるも のである。
【0011】 しかしながら、上記のように構成される従来の除湿剤容器にあっては、内容器 23の除湿剤22を収納する内容器本体24がプラスチック成形品であるため、 使用後に不燃性ゴミとして廃棄処理する際、元の形状のままで廃棄しなければな らず、廃棄物として嵩張るため環境上問題となるばかりでなく、運搬上も効率の 悪いものとなってしまう。
【0012】 また、一般に、除湿剤は表面側から順に、すなわち空気と接触している部分か ら順に液状化していくものであるため、除湿剤の表面と微多孔膜との距離が短い ほど除湿能力が高くなるものである。
【0013】 しかし、上記のような構成の内容器23では、除湿剤22が減少するにしたが って除湿剤22の表面が微多孔膜25から離れてしまうため、使用するにしたが って除湿能力が徐々に低下してしまい、使用期間中、一定の除湿能力が得られな いという問題点があった。
【0014】 この考案は前記のような従来のもののもつ問題点を解決したものであって、廃 棄する際に嵩張らないようにすることによって、環境上の問題をなくすとともに 、廃棄の際の運搬効率も向上させ、さらに、使用期間中、一定の除湿能力が得ら れる除湿剤容器を提供することを目的とするものである。
【0015】
【問題点を解決するための手段】
上記の問題点を解決するためにこの考案は、中空状の外容器と、この外容器の 口部に装着されるとともに、上面側に除湿剤を載置可能な伸縮性・通水性を有す る内容器とを具えた手段を採用したものであり、前記内容器は織物、編物または 不織布であってもよい。 また、前記内容器は、除湿剤を載置可能な伸縮性・通水性を有する受け部材と 、この受け部材の周縁部に固着される枠部材とからなり、この枠部材を介して前 記外容器の口部に装着される構成でもよく、除湿剤を載置可能な伸縮性・通水性 を有する受け部材と、この受け部材を前記外容器の口部に固定するバンドとから なる構成でもよく、除湿剤を載置可能な伸縮性・通水性を有する受け部材と、こ の受け部材の周縁部に固着される枠部材と、周縁部を前記枠部材に固着されると ともに、上面側に除湿剤が収納された状態の受け部材の開口部を閉塞する微多孔 膜とからなり、前記枠部材を介して前記外容器の口部に装着される構成でもよい 。 さらに、前記枠部材は、下側枠部材と上側枠部材とからなり、両枠部材間で前 記受け部材の周縁部が固着される構成でもよく、前記下側枠部材と上側枠部材は プラスチック成形品からなる構成でもよく、前記下側枠部材と上側枠部材のうち いずれか一方はプラスチック成形品からなり、いずれか他方はゴム状弾性材から なる構成でもよい。 さらに、中空状の外容器と、この外容器の口部に装着されるとともに、上面側 に除湿剤を載置可能な伸縮性・通水性を有する受け部材、この受け部材の周縁部 に固着される枠部材、周縁部を前記枠部材に固着されるとともに、上面側に除湿 剤が収納された状態の受け部材の開口部を閉塞する微多孔膜からなる内容器と、 前記微多孔膜の外側に位置し、前記外容器の口部に装着されるとともに、複数の 通気孔を有する外カバーとを具えた手段であってもよい。 そして、前記受け部材は、織物、編物または不織布であってもよく、前記内容 器の開口部側にアルミシートを装着してもよい。
【0016】
【作用】
この考案は前記のような手段を採用したことにより、伸縮性・通水性を有する 内容器の上面側に所定量の除湿剤を載置すると、その重みによって内容器が下方 に変形して袋状となり、除湿剤は内容器で包まれたような状態となって外容器内 に位置することになる。そして、湿気を含んだ空気が除湿剤に作用すると、除湿 剤は表面側から空気中の水分を吸収して液状化し、内容器を介して外容器内に流 動し、そこに蓄積されていく。このようなことが繰り返されることにより除湿剤 の量が徐々に減少していき、それに伴って内容器がそれ自身の復元力によって縮 む方向に変形する。すなわち除湿剤と一体に上昇していく。したがって、内容器 が剛体の場合のように、使用するにしたがって除湿剤の表面の位置が下がるよう なことはなく、使用期間中、除湿剤の表面の位置をほぼ一定に保つことができる ことになる。
【0017】
【実施例】
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。 図1および図2には、この考案による除湿剤容器の第1の実施例が示されてい て、この除湿剤容器は、除湿剤の詰め替えが可能ないわゆる立置き型の除湿剤容 器であって、ポリプロピレン等を成形材料として、射出成形法等により成形され るプラスチック成形品である中空状の外容器1と、この外容器1の口部1aに装 着されるとともに、上面側に塩化カルシウム等の除湿剤を載置可能な伸縮性・通 水性を有する受け部材4およびこの受け部材4を外容器1に固着させるバンド5 からなる内容器3とを具えている。
【0018】 前記受け部材4は、ナイロン製の織物・編物やウレタン製の不織布等から形成 されるものであるが、これに限定することなく、伸縮性・通水性を有する素材か らなる織物等であればよいものであり、耐水性があれば尚よいものである。
【0019】 そして、上記のように構成した内容器3を前記外容器1の口部1aに装着する には、内容器3の受け部材4を外容器1の口部1aよりもやや大きめに形成して おき、外容器1の口部1aからはみ出た受け部材4の周縁部を伸縮性のあるバン ド5で外容器1の口部1aに固着する。
【0020】 そして、上記のように外容器1の口部1aに装着した内容器3の一部を構成す る受け部材4の上面側に塩化カルシウム等の除湿剤2を所定量載置すると、その 重みによって受け部材4は図中下方に伸びて袋状となり、除湿剤2は受け部材4 で包まれたような状態となって外容器1内に位置する(図2参照)。
【0021】 このように構成した除湿剤容器を押し入れ、流しの下等湿気の多い場所に設置 すると、湿気を含んだ空気が除湿剤2に作用し、除湿剤2の表面側から順に空気 中の水分を吸収して液状化し、通水性を有する受け部材4を介して外容器1内に 流動し、そこに蓄積されていく。
【0022】 このようなことが繰り返されることにより、除湿剤2の量が徐々に減少すると ともに、それに伴って受け部材4がそれ自身の復元力によって図中上方に縮むよ うに変形していく。このように受け部材4が変形することによって受け部材4と 除湿剤2とは一体となって上方に移動していく。したがって、除湿剤2の表面は 除湿剤2の残存量にかかわらず、常にほぼ一定の位置に保たれることになり、こ れにより、使用期間中、一定の除湿能力が得られることになる(図3参照)。
【0023】 上記のようにこの実施例による除湿容器にあっては、受け部材4が破損等しな い限り、受け部材4に除湿剤2を補充するだけで連続使用が可能となるので、経 済的であるとともに、内容器3を廃棄物として処理する回数を大幅に減らすこと ができる。また、受け部材4を伸縮性のある織物や編物等で形成したので、廃棄 する際、容積を小さくして廃棄することができることになり、これにより、廃棄 の際の運搬性が向上するとともに、環境問題にも貢献することができることにな る。
【0024】 なお、この実施例においては、内容器3を受け部材4とバンド5で構成したが 、内容器3自体を織物、編物、不織布等で構成して、その周縁部を接着剤等で外 容器1の口部1aに直接固着させるようにしてもよいものである。
【0025】 図4および図5には、この考案による除湿剤容器の第2の実施例が示されてい て、この除湿剤容器は、内容器3を枠部材6と受け部材4とで構成して、受け部 材4の周縁部を枠部材6に固着させ、枠部材6を外容器1の口部1aに係止させ ることで、内容器3を外容器1に装着するようにしたものであって、その他の構 成は前記第1の実施例に示すものと同様の構成を有しているので、前記第1の実 施例と同様の部分には同一の番号を付してその構成の詳細な説明は省略するもの とする。
【0026】 前記枠部材6は、前記外容器1と同様に、ポリプロピレン等を成形材料として 、射出成形法等により成形される環状のプラスチック成形品であって、例えば、 図6に示すように断面がL字状に成形されるものであり、このように形成した枠 部材6に前記受け部材4を固着させるには種々の方法がある。
【0027】 すなわち、枠部材6の形状に形成した金型内に受け部材4を位置させ、この状 態で金型内に成形材料を注入して受け部材4と枠部材6とを一体に成形する方法 、枠部材6を断面がL字状をなす下側枠部材6aと、断面がI字状をなす上側枠 部材6bの二部材で構成し、それぞれの枠部材6a、6bを成形した後、両枠部 材6a、6b間に受け部材4の周縁部を位置させ、超音波接着や接着剤等により 一体とする方法(図7参照)、枠部材6を断面がL字状をなす下側枠部材6aと 、断面がI字状をなす上側枠部材6bの二部材で構成し、何れか一方をゴム状弾 性材で形成して両枠部材6a、6b間に受け部材4の周縁部を位置させて、接着 等により一体とする方法(図8参照)等が考えられる。ただし、これらの方法に 限定することなく、受け部材4の周縁部を枠部材6に固着させることができれば 、いずれの方法であってもよいものである。なお、前記枠部材6は断面がL字状 でなく、他の形状であってもよいものである。
【0028】 そして、上記のように構成した内容器3は、枠部材6のフランジの部分を外容 器1の口部1aに係止させることで外容器1の口部1aに装着されるとともに、 この後、受け部材4の上面側に塩化カルシウム等の除湿剤2を所定量載置すると 、その重みによって受け部材4は、前記第1の実施例に示すものと同様に、図中 下方に伸びて袋状となり、除湿剤2は受け部材4で包まれたような状態となって 外容器1内に位置することになる。
【0029】 このように構成したこの実施例による除湿剤容器を押し入れ等の湿気の多い場 所に設置した場合においても、前記第1の実施例に示すものと同様の作用・効果 を示し、湿気を含んだ空気が除湿剤2に作用することにより、除湿剤2は空気中 の水分を吸収して表面側から順に液状化していき、通水性を有する受け部材4を 介して外容器1内に流動し、そこに蓄積されていく。
【0030】 このようなことが繰り返されることにより、除湿剤2の量が徐々に減少すると ともに、それに伴って受け部材4がそれ自身の復元力によって図中上方に縮むよ うに変形していき、除湿剤2は受け部材4と一体となって図中上方に移動してい く。したがって、除湿剤2の表面は、除湿剤2の残存量にかかわらず、常にほぼ 一定の位置に保たれ、使用期間中、一体の除湿能力が得られることになる(図3 参照)。
【0031】 また、内容器3を枠部材6と受け部材4とで構成して、枠部材6を外容器1の 口部1aに係止させることで、外容器1に装着するようにしたので、外容器1へ の内容器3の装着が著しく容易となるものである。
【0032】 さらに、この実施例によるものにあっても、前記第1の実施例に示すものと同 様に、内容器3の受け部材4が破損等しない限り、受け部材4に除湿剤2を補充 するだけで連続使用が可能となり、経済的であるとともに、内容器3を破棄物と して処理する回数を大幅に減らすことができる。そして、内容器3の受け部材4 を伸縮性のある織物や編物等で形成したことにより、廃棄の際の運搬性が高まり 、また、環境問題にも貢献することもできることになる。
【0033】 図9には、この考案による除湿剤容器の第3の実施例が示されていて、この除 湿剤容器は、内容器3を枠部材6と受け部材4と微多孔膜7とで構成し、受け部 材4の周縁部を枠部材6に固着させるとともに、受け部材4の上面側に除湿剤2 を載置して受け部材4を除湿剤2の重みで変形させて袋状とし、その後、除湿剤 2の上面側にシート状の微多孔膜7を位置させて、その周縁部を枠部材6に熱接 着剤等により固着させ、受け部材4の開口部を閉塞するようにしたものであって 、その他の構成は前記第2の実施例に示すものと同様の構成を有しているので、 前記第2の実施例に示すものと同様の部分には同一の番号を付してその構成の詳 細な説明は省略するものとする。
【0034】 前記微多孔膜7は、前記従来のものと同様に、湿気は通過させるが水溶液は通 過させない性質を有する周知の素材からなるものであって、使用時に湿気を含ん だ空気を通させ、水分を吸収して液状化した除湿剤を通させないことにより、誤 って除湿剤容器を倒してしまったような場合等においても、液状化した除湿剤が 外部に洩れるのを防止することができるものである。
【0035】 そして、上記のように構成した内容器3を、枠部材6のフランジの部分を外容 器1の口部1aに係止させることで外容器1の口部1aに装着し、押し入れ等の 湿気の多い場所に設置した場合においても、前記第1、第2の実施例に示すもの と同様の作用・効果を示すことになり、除湿剤2の表面は、除湿剤2の残存量に かかわらず、常にほぼ一定の位置に保たれることになり、すなわち除湿剤2と微 多孔膜7との距離が一定に保たれることになる。したがって、使用期間中、ほぼ 一定の除湿能力が得られることになる(図3参照)。
【0036】 また、除湿剤2が消失して内容器3を廃棄物として処理する場合においても、 伸縮性のある織物や編物等で内容器3の受け部材4を形成してあるので、容積を 小さくして廃棄することができ、これにより、廃棄の際の運搬性が向上するとと もに、環境問題にも貢献できることになる。
【0037】 図10には、この考案による除湿剤容器の第4の実施例が示されていて、この 実施例に示す除湿剤容器は、内容器3を受け部材4と枠部材6と微多孔膜7とで 構成して、受け部材4の周縁部を枠部材6に固着させるとともに、受け部材4の 上面側に除湿剤2を載置して受け部材4を除湿剤2の重みで変形させて袋状とし 、この後、除湿剤2の上面側にシート状の微多孔膜7を位置させて、その周縁部 を枠部材6に熱接着等で固着させることで受け部材4の開口部を閉塞し、さらに 、このように構成した内容器3を外容器1の口部1aに装着した後、その外側か ら外容器1の口部1aに複数の通気孔8aを有する外カバー8を装着したもので あって、その他の構成は前記第3の実施例に示すものと同様の構成を有している ので、前記第3の実施例に示すものと同様の部分には同一の番号を付してその構 成の詳細な説明は省略するものとする。
【0038】 そして、このように構成したこの実施例による除湿剤容器を押し入れ等の湿気 の多い場所に設置した場合においても、前記第3の実施例に示すものと同様の作 用・効果を示すことになり、除湿剤2の表面は、除湿剤2の残存量にかかわらず 、常にほぼ一定の位置に保たれることになり、すなわち、除湿剤2と微多孔膜7 との距離が一定に保たれることになる。したがって、使用期間中、一定の除湿能 力が得られることになる(図3参照)。
【0039】 また、除湿剤2が消失して内容器3を廃棄物として処理する場合においても、 伸縮性のある織物や編物等で内容器3の受け部材4を形成してあるので、容積を 小さくして廃棄することができることになり、これにより、廃棄の際の運搬性が 向上するとともに、環境問題にも貢献できることになる。
【0040】 さらに、外容器1の口部1aに外カバー8を設けたことにより、幼児等が内容 器3内の除湿剤2に触れる危険性が少なくなり、安全性の面でも有利となる。
【0041】 なお、前記各実施例に示す除湿剤容器の内容器3の開口部にアルミシート(図 示せず)を装着して内容器3に収納した除湿剤2を大気から遮断し、使用開始時 にアルミシートを剥がすようにしてもよいものである。
【0042】 また、前記各実施例における外容器を透明体で形成し、内容器に収納した除湿 剤の残存量を外部から管理できるようにしてもよいものである。
【0043】
【考案の効果】 この考案は前記のように構成して、内容器を伸縮性・通水性を有する織物や編 物等で形成して、外容器の口部に装着するとともに、内容器の上面側に除湿剤を 載置するようにしたことにより、内容器の上面側に除湿剤を載置すると、内容器 は除湿剤の重みで引き伸ばされて袋状に変形し、除湿剤は内容器で包まれたよう な状態となって外容器内に位置することになる。この状態で除湿剤に湿気を含ん だ空気が作用すると、除湿剤の表面側から順に空気中の水分を吸収して液状化し 、その液状化したものが内容器を介して外容器内に流動し、そこに蓄積させてい く。これに伴って除湿剤の量が徐々に減少し、内容器はそれ自身の復元力によっ て縮むように変形し、この内容器の変形に伴って除湿剤が内容器と一体に上方に 移動することになる。従って、除湿剤の表面の位置は除湿剤の残存量にかかわら ず常にほぼ一定に保たれることになるので、使用期間中、一定の除湿能力が得ら れることになる。また、内容器を伸縮性のある織物等で形成したことにより、廃 棄処理する際に容積を小さくすることができることになり、廃棄時の運搬性を高 めることができるとともに、環境問題にも貢献することができることになる。さ らに、内容器を織物や編物等で形成したことにより、運搬中に内容器から除湿剤 の微粉な洩れが生じることも防止できる。さらに、内容器をプラスチック成形品 で構成した従来のものに比べて製造コストを大幅に低減させることができるので 、安価なものを提供することができる。 また、内容器を受け部材とバンドで構成した場合においても、内容器を受け部 材と枠部材で構成した場合においても前述したものと同様の効果が得られ、さら に、内容器の開口部に微多孔膜を装着することにより、水分を吸収して液状化し た除湿剤が外部に洩れるのを防止でき、外容器の口部に外カバーを装着すること により安全性を高めることもでき、そして、内容器の開口部にアルミシートを装 着することにより、使用を開始するまで除湿剤が吸湿するのを防止できることに なる等の優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による除湿剤容器の第1の実施例を示
した概略断面図であり、除湿剤を載置する前の状態を示
した断面図である。
【図2】図1に示すものの除湿剤を載置した後の状態を
示した概略断面図である。
【図3】図1に示すものの除湿剤の量と除湿剤表面との
関係を示した説明図である。
【図4】この考案による除湿剤容器の第2の実施例を示
した概略断面図であり、除湿剤を載置する前の状態を示
した断面図である。
【図5】図4に示すものの除湿剤を載置した後の状態を
示した概略断面図である。
【図6】図4に示すものの枠部材の一例を示した概略断
面図である。
【図7】図4に示すものの枠部材の他の例を示した概略
断面図である。
【図8】図4に示すものの枠部材の他の例を示した概略
断面図である。
【図9】この考案による除湿剤容器の第3の実施例を示
した概略断面図である。
【図10】この考案による除湿剤容器の第4の実施例を
示した概略断面図である。
【図11】従来の除湿剤容器の一例を示した概略断面図
である。
【符号の説明】
1、21……外容器 1a、21a、24a……口部 2、22……除湿剤 3、23……内容器 4……受け部材 5……バンド 6……枠部材 6a……下側枠部材 6b……上側枠部材 7、25……微多孔膜 8、28……外カバー 8a、28a……通気孔 24……内容器本体 24b……スリット 24c……フランジ 26……内カバー 27……アルミシート

Claims (13)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空状の外容器(1)と、この外容器
    (1)の口部(1a)に装着されるとともに、上面側に
    除湿剤(2)を載置可能な伸縮性・通水性を有する内容
    器(3)とを具えたことを特徴とする除湿剤容器。
  2. 【請求項2】 前記内容器(3)は、織物または編物か
    らなる請求項1記載の除湿剤容器。
  3. 【請求項3】 前記内容器(3)は、不織布からなる請
    求項1記載の除湿剤容器。
  4. 【請求項4】 前記内容器(3)は、除湿剤(2)を載
    置可能な伸縮性・通水性を有する受け部材(4)と、こ
    の受け部材(4)の周縁部に固着される枠部材(6)と
    からなり、この枠部材(6)を介して前記外容器(1)
    の口部(1a)に装着されるようになっている請求項1
    記載の除湿剤容器。
  5. 【請求項5】 前記内容器(3)は、除湿剤(2)を載
    置可能な伸縮性・通水性を有する受け部材(4)と、こ
    の受け部材(4)を前記外容器(1)の口部(1a)に
    固定するバンド(5)とからなる請求項1記載の除湿剤
    容器。
  6. 【請求項6】 前記内容器(3)は、除湿剤(2)を載
    置可能な伸縮性・通水性を有する受け部材(4)と、こ
    の受け部材(4)の周縁部に固着される枠部材(6)
    と、周縁部を前記枠部材(6)に固着されるとともに、
    上面側に除湿剤(2)が収納された状態の受け部材
    (4)の開口部を閉塞する微多孔膜(7)とからなり、
    前記枠部材(6)を介して前記外容器(1)の口部(1
    a)に装着されるようになっている請求項1記載の除湿
    剤容器。
  7. 【請求項7】 前記枠部材(6)は、下側枠部材(6
    a)と上側枠部材(6b)とからなり、両枠部材(6
    a、6b)間で前記受け部材(4)の周縁部が固着され
    るようになっている請求項4および6記載の除湿剤容
    器。
  8. 【請求項8】 前記下側枠部材(6a)と上側枠部材
    (6b)はプラスチック成形品からなる請求項7記載の
    除湿剤容器。
  9. 【請求項9】 前記下側枠部材(6a)と上側枠部材
    (6b)のうちいずれか一方はプラスチック成形品から
    なり、いずれか他方はゴム状弾性材からなる請求項7記
    載の除湿剤容器。
  10. 【請求項10】 中空状の外容器(1)と、この外容器
    (1)の口部(1a)に装着されるとともに、上面側に
    除湿剤(2)を載置可能な伸縮性・通水性を有する受け
    部材(4)、この受け部材(4)の周縁部に固着される
    枠部材(6)、周縁部を前記枠部材(6)に固着される
    とともに、上面側に除湿剤(2)が収納された状態の受
    け部材(4)の開口部を閉塞する微多孔膜(7)からな
    る内容器(3)と、前記微多孔膜(7)の外側に位置
    し、前記外容器(1)の口部(1a)に装着されるとと
    もに、複数の通気孔(8a)を有する外カバー(8)と
    を具えたことを特徴とする除湿剤容器。
  11. 【請求項11】 前記受け部材(4)は、織物または編
    物からなる請求項4〜10記載の除湿剤容器。
  12. 【請求項12】 前記受け部材(4)は、不織布からな
    る請求項4〜10記載の除湿剤容器。
  13. 【請求項13】 前記内容器(3)の開口部側にアルミ
    シートを装着した請求項1〜12記載の除湿剤容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101501633B1 (ko) * 2013-10-25 2015-03-24 오현석 습기제거 바구니

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