JPH0715545Y2 - 寝たきり老人の介護補助装置 - Google Patents

寝たきり老人の介護補助装置

Info

Publication number
JPH0715545Y2
JPH0715545Y2 JP1992083761U JP8376192U JPH0715545Y2 JP H0715545 Y2 JPH0715545 Y2 JP H0715545Y2 JP 1992083761 U JP1992083761 U JP 1992083761U JP 8376192 U JP8376192 U JP 8376192U JP H0715545 Y2 JPH0715545 Y2 JP H0715545Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leg
care
hook
assisting device
hooks
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992083761U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0646724U (ja
Inventor
俊男 久保
Original Assignee
俊男 久保
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 俊男 久保 filed Critical 俊男 久保
Priority to JP1992083761U priority Critical patent/JPH0715545Y2/ja
Publication of JPH0646724U publication Critical patent/JPH0646724U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0715545Y2 publication Critical patent/JPH0715545Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、寝たきり老人や重症患
者など、仰臥位にある被介護者の脚部を吊り上げておむ
つ交換などの介護を容易にするための介護補助装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、高齢者人口の増加に伴い寝たきり
老人の数は増加の一途を辿っている。
【0003】また、自動車社会を反映して、交通事故の
件数も年毎に増加している傾向にあり、交通事故による
重症患者の数も増える一方である。このような社会情勢
を背景にして、寝たきり老人や重症患者などの被介護者
の介護に係る負担が大きな問題としてクローズアップさ
れている。例えば、被介護者のおむつや着衣を交換する
際には、介護者が被介護者の半身を起こし、且つ支えな
がら、おむつや着衣などの交換をする必要があるため、
介護者、特に年配の女性にとっては多大な労力であり、
肉体的苦痛を強いられることになる。そこで、被介護者
の体を支え、介護者の負担を軽減するための技術とし
て、例えば、実開昭54−113196号にはベッドに
固定して使用され、ベッドから車椅子などへの移動を補
助する移載装置の例があり、また、実公平3−4028
2号には所定の形状を呈する当て片を身体と床との間に
配設することにより、体位変更を容易とする体位変更装
置の例がある。
【0004】しかしながら、上述した従来の装置では、
介護者の負担軽減という一定の効果は得られるものの、
装置の使い勝手や被介護者にとっての使い易さという点
で、満足できるものではなかった。すなわち、実開昭5
4−113196号に開示されている移載装置は、ベッ
ドに固定されて使用されるため、複数の被介護者間で使
用する場合、および布団の場合には適用できないという
問題点がある。また、実公平3−40282号に開示さ
れている体位変更装置には、キャスターによる移動が可
能な装置も記載されており、前述の不具合点は解消され
るが、本装置においては、おむつ交換などを行なう際の
脚部を吊り上げる場合に、膝の曲げ伸ばしなど被介護者
が身体を動かす必要が多分にあり、身体の自由が殆ど利
かない重度の患者にとっては苦痛を伴うものである。ま
た、介護者にとっても、大きな労力は不要であるが、介
添えの手間は省かれていないのが現状である。
【0005】これらの問題点を解決するものとして実開
昭61−163632号に開示のベッド用介護器具吊下
装置が知られている。この装置は、吊下棹から線状材を
介して吊り下げた吊柄と、これに固定された筒真っ二つ
形状の脚吊具とから成る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
61−163632号に開示のベッド用介護器具吊下装
置にあっては次のような問題点がある。
【0007】 水平真直状の脚吊具が吊り下がってい
るだけであるので、被介護者自身が脚吊具に脚を掛けよ
うとすると、左右いずれかの脚を脚吊具に掛けた際、吊
り下げられた脚吊具が反対方向に逃げてしまう。このた
め、被介護者自身が脚吊具に脚を掛けるはできず、介護
者が脚吊具を揺らさないように手で支えながら、被介護
者の一方の脚を持ち上げて脚吊具の一方側に載せ、更に
脚吊具が逃げないようにしっかりと支持しながら、他方
の脚を脚吊具の他方側に載せる必要がある。このため2
名の介護者を必要とする。またこの際、被介護者は左右
の脚が掛かる迄は大股開き状態を強いられることにな
り、かなりの苦痛を伴う。
【0008】 脚吊具が吊下棹から一定距離の点に吊
り下がっているだけであるから、必ずこの高さ位置まで
脚を一挙に持ち上げてやらねばならず、介護者の苦労も
さることながら、被介護者には衝撃力が加わることにな
るので、この装置は安静状態の被介護者等には不向きで
ある。
【0009】以上の問題に鑑みて、本考案の課題は、介
護者および被介護者にかかる負担をさらに軽減すること
のできる脚を掛けて膝吊り用の介護補助装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案は、相互に対峙する少なくとも1対の支柱に
横架された水平軸より線状部材を介して下方側に吊り下
げられた脚掛け部と、上記支柱のうちのいずれか一方に
取付けられ、上記脚掛け部に接続された上記線状部材を
巻き取り巻き戻し駆動して上記脚掛け部の昇降を行なう
巻き掛け昇降手段とを備え、上記脚掛け部に保持された
被介護者の脚部を吊り上げておむつ交換などを行なう介
護補助装置であって、上記脚掛け部は上方側へ向けて鉤
状に湾曲する1対のフック部が錨状に連結されて成り、
上記フック部のうちの少なくとも一方側は、垂直方向の
回転軸を回転中心として旋回可能に取付けられているこ
とを特徴とする。
【0011】
【作用】この介護補助装置においては、先ず、脚掛け部
を被介護者の脚部の上方に位置するように移動させ、被
介護者の両膝を立ててから、脚掛け部に接続されている
線状部材を十分に撓ませてフック部が被介護者の膝の裏
側に位置するように設定する。この状態から、巻き掛け
昇降手段により線状部材を往動(復動)させて脚掛け部
を上方に移動させると、被介護者の脚部(膝裏)にフッ
ク部(凹部)が当て支われ、引き続き線状部材を巻き上
げることにより、被介護者の脚部は徐々に上方に持ち上
げられ、臀部(腰部)と床面との間に作業空間を形成す
ることができる。これにより、介護者はおむつ交換など
を容易に行なうことができる。また、被介護者にとって
も、脚掛け部の装着は両膝を立てるだけ、そのままゆっ
くりと持ち上げられるようになっており、また脚部が持
ち上げられた状態においても、フック部が膝の裏側に位
置して膝を曲げたままにしておけるので、膝(関節)の
曲げ伸ばしがなく、苦痛を伴わない。左右のフック部の
うちの少なくとも一方側が垂直方向の回転軸を回転中心
として旋回可能に取付けられているため、フック部を折
り込んだ状態ではほぼ自然に開いた両膝間の隙間に通し
た後、フック部を旋回させて展開し、それに膝の裏を当
て支うことができるので、被介護者が大股開きせずと
も、フック部を掛けることができ、苦痛を伴わない。
【0012】また介護者においても、被介護者の脚部を
手で持ち上げることなく、巻き掛け昇降手段の操作によ
って脚部の吊り上げるが可能となっているので、1名の
介護者で充分対処でき、負担軽減を図ることができる。
特に昇降手段が線状部材を用いた巻き掛け昇降手段であ
り、線状部材は上らか吊り下げ状態になっているので、
水平方向にずれる運動を伴わずに適宜のストローク長の
昇降動作を行うことができる。また、被介護者のベッド
面を占有せず、邪魔にならない。更に被介護者の障害物
にならないので、怪我等の危険性もない。
【0013】
【実施例】以下に、添付図面を参照して本考案の実施例
について説明する。
【0014】〔実施例1〕 図1に、本考案の実施例1に係る寝たきり老人の介護補
助装置(以下、介護補助装置と称す。)の概要を示して
ある。本例の介護補助装置10は、相互に対峙する一対
の支柱4a,4b、およびこれら支柱4a,4bにジョ
イント6a,6bを介して横架された水平軸4cからな
る筐体部4と、この筐体部4の所定位置、すなわち、水
平軸4cの中央部,水平軸4cの支柱4b側の端部およ
び支柱4bの基端部に設けられた滑車7a,7bおよび
7cを介して配設されたロープ5の動作に倣って上下方
向に昇降可能な脚掛け部1と、から概略構成されてい
る。
【0015】図1(a)において、右側に位置する支柱
4bの基端部には三叉ジョイント6cを介して2つの脚
部4d,4eが取付けられており、これらの下端部には
キャスター8b,8cが固定されている。また、筐体部
4を構成するもう一方の支柱4aは1本の垂直軸であ
り、その下端にもキャスター8aが取付けられている。
そして、キャスター8a,8bおよび8cにはいずれも
輪部の回転をロックするストッパー(図示せず)が配設
されているので、介護補助装置10を自在に移動できる
と共に、任意の位置に停止させることができる。また、
支柱4bの略中央部にはチェーンブロック2が配置され
ており、このチェーンブロック2に連結された回転部
3、およびこの回転部3に配設された把手3aによって
チェーンブロック2を操作可能になっている。また、チ
ェーンブロック2の下方側には支柱4bを包囲するよう
にして配設されたチェーンカバー9を有しており、チェ
ーン2aが露出しないようになっている。チェーンブロ
ック2によって駆動されるチェーン2aの端部はロープ
5に連結されているので、把手3aを介して回転部3を
回転させることにより、ロープ5の巻取り動作、および
巻戻し動作を行なうことができ、上述した脚掛け部1の
昇降を可能としている。ここで、脚掛け部1の上端部に
はリング状の吊り部1cが形成されており、ロープ5の
端部に設けられた鉤部5aに対して着脱自在な構成とな
っている。
【0016】図2は、脚掛け部1の構成を示す正面図で
ある。図において、脚掛け部1は、その上端部の吊り部
1cから延長された基部1dに、上方側へ向けて鉤状に
湾曲する1対のフック部1a,1bが溶着されており、
錨状を呈している。また、寝たきり老人や重症患者など
の被介護者12の脚部が当たるフック部1a,1b部位
には、ポリウレタンなどのクッション材1eが巻付けら
れており、適度な軟らかさと脹らみとを持たせてある。
【0017】つぎに、上記構成の本例の介護補助装置1
0の使用方法について説明する。本例の介護補助装置1
0の下端部にはキャスター8a,8bおよび8cが固定
されているので、それらのストッパーを解除することに
より、自在に移動させることができる。そして、介護補
助装置10は、図1に示すように、被介護者12が仰臥
するベッド11を跨ぐように配置され、使用される。こ
のとき、脚掛け部1は鉤部5aより取外されており、被
介護者12がベッド11の上に仰臥位にある状態で、鉤
部5aが被介護者12の脚部12aの上方に位置するよ
うに介護補助装置10を移動させ、キャスター8a,8
bおよび8cをロックして、介護補助装置10をその位
置に固定する。そして、被介護者12の両膝を立ててか
ら、ベッド11と膝の間にできる隙間に脚掛け部1のフ
ック部1a,1bを一方ずつ潜り込ませ、被介護者12
の脚部12aが双方のフック部1a,1bに掛けられた
後、鉤部5aに吊り部1cを取り付ける。この状態か
ら、回転部3の把手3aを時計方向(CW)に回転させ
ると、チェーンブロック2によりチェーン2aが巻取ら
れるので、チェーン2aに連結されているロープ5もこ
れに倣って巻取られ、脚掛け部1は上方に引上げられ
る。このため、被介護者12の脚部12aは持ち上げら
れ、被介護者12の臀部(腰部)とベッド11との間に
望みの空間を形成することができる。そして、脚掛け部
1の昇降装置であるチェーンブロック2は、回転部3の
回転を停止すると、その位置で自動的にロックする構成
となっているため、脚掛け部1を引上げ、被介護者12
の臀部とベッド11との間に望みの空間を形成したとこ
ろで、把手3aから手を離しても脚掛け部1の位置が変
わることはない。これにより、介護者は、両手を自由に
使っておむつ交換などの介護作業を容易、且つ効率的に
行うことができる。また、脚掛け部1のフック部1a,
1bは、基部1dの側から先端側へ向けて僅かに開脚す
るように溶着されているので、これに倣って被介護者1
2の脚部12aが開き、股部が閉じることがないので、
おむつ交換の場合には特に好ましい。介護作業を終えた
後には、把手3aを反時計方向(CCW)に回転させる
と、ロープ5が巻き戻されるので、脚掛け部1を下降さ
せて被介護者12の両膝をベッドに立てる。そして、脚
掛け部1をさらに下降させて被介護者12の脚部12a
よりフック部1a,1bを取り除き、脚掛け部1を鉤部
5aから取り外す。介護補助装置10を収納する場合に
は、キャスター8a,8bおよび8cのストッパーを解
除して、収納位置に移動する。
【0018】このように、本例の介護補助装置10にお
いては、脚掛け部1が、上方側へ向けて鉤状に湾曲する
1対のフック部1a,1bを備えて構成される錨状を呈
しているため、被介護者12の脚部12aを脚掛け部1
に掛ける場合には、被介護者12の曲げられた膝の下方
側へフック部1a,1bを挿入すれば良く、また、脚部
12aは曲げられた状態のまま持ち上げられるので、被
介護者12は脚部12aを曲げたり、伸ばしたりする必
要がなく、苦痛もない。勿論、介護する者にとっても、
身体の自由の利かない被介護者12の脚部12aを容易
に、脚掛け部1に掛けさせることができるので、介護作
業が容易となり、また、脚掛け部1の昇降にはチェーン
ブロック2を用いているため、脚部12aの持ち上げに
大きな力は不要であるので、介護に伴う肉体的、精神的
苦痛の軽減となる。また、ベッド11などの寝具と独立
して配置され、移動可能な構成のため、どのような環境
であっても使用可能である。そして、病院などで複数の
被介護者12を介護する場合、この介護補助装置10を
何人にも兼用して用いることができるので、介護補助装
置10の有効利用ができる。さらに、2本の支柱4a,
4bの基端部に固定されるキャスター8a,8bおよび
8cを一方の支柱4aに1つ、他方の支柱4bに2つ設
けてあるため、筐体部4の安定性が増すと共に、支柱4
aの側を支点とした介護補助装置10の設置位置の微調
整が可能となる。
【0019】なお、上述の介護補助装置10の使用態様
において、被介護者12の脚部12aに脚掛け部1を装
着する場合に、ロープ5の鉤部5aより脚掛け部1を取
り外して行なう方法について説明したが、もちろん、脚
掛け部1を鉤部5aに取り付けた状態のままで装着する
こともできる。また、本例では、脚掛け部1の昇降装置
としてチェーンブロック2を採用したが、これに限ら
ず、僅かな力で操作可能な機構、例えば、ギヤを組み合
わせた減速装置などを用いてもよい。また、支柱の数、
および脚部の数についても本例に限らず任意に設定する
ことができる。
【0020】〔実施例2〕 つぎに、図3および図4を参照して、本考案の実施例2
に係る介護補助装置について説明する。なお、本例の介
護補助装置において、その全体構成は図1に示す実施例
1の介護補助装置10と略同様であるので、その図示は
省略する。本例の介護補助装置において着目すべき点
は、その脚掛け部1の構成にあり、この点について以下
に説明する。
【0021】図3(a)および図3(b)は、本考案の
実施例2に係る介護補助装置の脚掛け部1の構成を示す
説明図である。本例の脚掛け部1の特徴点は、フック部
1a,1bがいずれも基部1dとの取付け部分を回転中
心として旋回可能な構成となっている点にある。すなわ
ち、本例の脚掛け部1において、基部1dの下方側には
ラジアルベアリング21が配設されており、このラジア
ルベアリング21にフック部1a,1bの基端部が嵌着
されている。このため、本例の脚掛け部1は、フック部
1a,1bが対向する方向に開いている図3(a)の使
用状態と、フック部1a,1bが閉じ合わさっている図
3(b)の収納状態と、を任意に設定することができ
る。また、脚掛け部1には、フック部1a,1bを使用
状態および収納状態に保持する位置決め機構部(図示せ
ず)が設けられている。
【0022】このような脚掛け部1を有する本例の介護
補助装置においては、脚掛け部1を左右のフック部1
a,1bが閉じ合わされた収納状態としておき、吊り部
1cをロープ5の鉤部5aに取付けて、図4に示すよう
に、被介護者12の膝部に移動させる。この状態から、
図4に想像線で示すように、曲げられた膝部の下方側の
空間を利用してフック部1a,1bを開げ、被介護者1
2の膝部の裏側にクッション材1eを位置させる。そし
て、回転部3を時計方向に回転させて、チェーンブロッ
ク2によるチェーン2aおよびロープ5の巻取り動作を
行なって、脚掛け部1を吊り上げ、被介護者12の脚部
12aを持ち上げる。そして、介護作業が終了した後、
回転部3を反時計方向に回転させて、被介護者12より
脚掛け部1を取り除く。
【0023】このように、本例の介護補助装置において
は、フック部1a,1bが基部1dとの取付け部分を回
転中心として旋回可能に構成されているため、脚掛け部
1をロープ5の鉤部5aに取り付けた状態のまま、ロー
プ5を十分に撓ませなくても、フック部1a,1bへ被
介護者12の脚部12aを掛けることができ、脚部12
aへの脚掛け部1の装着を容易に行なうことができる。
フック部1a,1bを折り込んだ状態ではほぼ自然に開
いた両膝間の隙間に通した後、フック部1a,1bを旋
回させて展開し、それに膝の裏を当て支うことができる
ので、被介護者が大股開きせずとも、フック部を掛ける
ことができ、苦痛を伴わない。また、収納時には、フッ
ク部1a,1bを閉じ合わせた収納状態として収納する
ことができるため、収納スペースは小さくて済む。さら
に、被介護者12の片側の脚部12aのみ吊り上げたい
場合には、フック部1a,1bを閉じ合わせた状態のま
まで行えるので、使用しない側のフック部1a,1bが
妨げとなることがない。
【0024】
【考案の効果】以上に説明したように、本考案に係る寝
たきり老人の介護補助装置は、脚掛け部としては上方側
へ向けて鉤状に湾曲する1対のフック部が錨状に連結し
て成り、これを線状部材を以て吊り下げて昇降させる巻
き掛け昇降手段を設け、更に、フック部のうちの少なく
とも一方側を垂直方向の回転軸を回転中心として旋回可
能に取付けて成る点を特徴としている。従って、次の効
果を奏する。
【0025】 被介護者の立てられた(曲げられた)
両膝の裏側にフック部を位置させた後、巻き掛け昇降手
段の操作でフック部を徐々に上昇させるだけで、被介護
者の脚部を手軽に持ち上げることができ、おむつ交換な
どを容易に行なうことができる。被介護者の苦痛及び介
護者の負担が軽減する。
【0026】 左右のフック部のうちの少なくとも一
方側が垂直方向の回転軸を回転中心として旋回可能に取
付けられているため、フック部を折り込んだ状態ではほ
ぼ自然に開いた両膝間の隙間に通した後、フック部を旋
回させて展開し、それに膝の裏を当て支うことができる
ので、被介護者が大股開きせずとも、フック部を掛ける
ことができ、苦痛を伴わない。更に、フック部を閉じ合
わせた収納状態として収納することができるため、収納
スペースは小さくて済む。
【0027】 昇降手段が線状部材を用いた巻き掛け
昇降手段であり、線状部材は上らか吊り下げ状態になっ
ているので、水平方向にずれる運動を伴わずに適宜のス
トローク長の昇降動作を行うことができる。また、被介
護者のベッド面を占有せず、邪魔にならない。更に被介
護者の障害物にならないので、怪我等の危険性もない。
【0028】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案の実施例1に係る介護補助装置
の使用状態を正面から見た説明図、(b)はこれを右側
面から見た説明図である。
【図2】図1に示す介護補助装置の脚掛け部の構成を示
す平面図である。
【図3】(a),(b)共に、本考案の実施例2に係る
介護補助装置の脚掛け部の構成を示す説明図である。
【図4】(a),(b)共に、図3に示す脚掛け部の使
用態様を説明する説明図である。
【符号の説明】
1・・・脚掛け部 1a,1b・・・フック部 2・・・チェーンブロック 2a・・・チェーン 3・・・回転部 3a・・・把手 4・・・筐体部 4a,4b・・・支柱 4c・・・水平軸 4d,4e・・・脚部 5・・・ロープ 5a・・・鉤部 6a,6b,6c・・・ジョイント 7a,7b,7c・・・滑車 8a,8b,8c・・・キャスター 9・・・チェーンカバー 10・・・寝たきり老人の介護補助装置 11・・・ベッド 12・・・被介護者。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に対峙する少なくとも1対の支柱に
    横架された水平軸より線状部材を介して下方側に吊り下
    げられた脚掛け部と、前記支柱のうちのいずれか一方に
    取付けられ、前記脚掛け部に接続された前記線状部材を
    巻き取り巻き戻し駆動して前記脚掛け部の昇降を行なう
    巻き掛け昇降手段とを備え、前記脚掛け部に保持された
    被介護者の脚部を吊り上げておむつ交換などを行なう介
    護補助装置であって、前記脚掛け部は上方側へ向けて鉤
    状に湾曲する1対のフック部が錨状に連結されて成り、
    前記フック部のうちの少なくとも一方側は、垂直方向の
    回転軸を回転中心として旋回可能に取付けられているこ
    とを特徴とする寝たきり老人の介護補助装置。
JP1992083761U 1992-12-04 1992-12-04 寝たきり老人の介護補助装置 Expired - Lifetime JPH0715545Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992083761U JPH0715545Y2 (ja) 1992-12-04 1992-12-04 寝たきり老人の介護補助装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992083761U JPH0715545Y2 (ja) 1992-12-04 1992-12-04 寝たきり老人の介護補助装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0646724U JPH0646724U (ja) 1994-06-28
JPH0715545Y2 true JPH0715545Y2 (ja) 1995-04-12

Family

ID=13811563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992083761U Expired - Lifetime JPH0715545Y2 (ja) 1992-12-04 1992-12-04 寝たきり老人の介護補助装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0715545Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8302574D0 (en) * 1983-01-31 1983-03-02 Unilever Plc Fat blend having butter-like properties
JPS6047862A (ja) * 1983-08-08 1985-03-15 ヴオルジユスコエ オビエジニエニイエ ポ プロイズヴオドストヴ− レフコヴイフ アフトモビレイ 内燃機関の空気清浄器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0646724U (ja) 1994-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4446587A (en) Patient positioning device
US5117516A (en) Patient sling
JPH05506584A (ja) ベッド
JP2004506484A (ja) 身体障害者のためのベッドの構成、およびこの構成を有するベッド
US4941708A (en) Lifting apparatus
WO2011079351A1 (en) Better electric person transfer, load and unload device
US3469269A (en) Hospital and ambulance patient handling equipment
JP2950506B1 (ja) 人を寝かせたままの状態で敷き寝具を取り替えるベッド
JPH0715545Y2 (ja) 寝たきり老人の介護補助装置
JPH11151274A (ja) 人体体位変換方法及び人体体位変換装置
KR20190064366A (ko) 환자리프트
JP4320739B2 (ja) 介助装置
JPH074019Y2 (ja) 多目的ベット
JPH0938150A (ja) 介護用移動リフト
JPH06209970A (ja) 介護用リフト
JPH11137615A (ja) 抱起こし用車椅子
JPH01212555A (ja) 介助機器装置
JP3063964B2 (ja) 歩行訓練器具
JPH10248886A (ja) 人体腰部持ち上げ装置
JP3031398U (ja) ベッド装置
JPS6159735B2 (ja)
JPH0448185Y2 (ja)
JP2558206B2 (ja) 病人介助装置
JPH10179645A (ja) 介護用車椅子
JP2000210346A (ja) 人体用リフタ―