JPH07155423A - スカッシュ競技用コート - Google Patents
スカッシュ競技用コートInfo
- Publication number
- JPH07155423A JPH07155423A JP30547893A JP30547893A JPH07155423A JP H07155423 A JPH07155423 A JP H07155423A JP 30547893 A JP30547893 A JP 30547893A JP 30547893 A JP30547893 A JP 30547893A JP H07155423 A JPH07155423 A JP H07155423A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- side wall
- squash
- forming portions
- back wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Toys (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 非使用時にその占有スペースを縮小できると
ともに、任意の場所へ安全かつ容易に移動させて適正に
設置することができ、体育館等において他の競技用コー
ト等と併設することが可能な、スカッシュ競技用コート
を提供する。 【構成】 フロントウォール21にヒンジ部材35を介
して連結された左前サイドウォール形成部23A及び右
前サイドウォール形成部24Aと、バックトウォール2
2にヒンジ部材36を介して連結された左後サイドウォ
ール形成部23B及び右後サイドウォール形成部24B
とに分割可能とされ、かつ、フロントウォール21と左
前及び右前サイドウォール形成部23A,24Aとで構
成されるフロント側分割体11と、バックウォール22
と左後及び右後サイドウォール形成部23B,24Bと
で構成されるバック側分割体12とに、傾倒防止手段3
1〜34,45等及びキャスター41,42が設けられ
てなる。
ともに、任意の場所へ安全かつ容易に移動させて適正に
設置することができ、体育館等において他の競技用コー
ト等と併設することが可能な、スカッシュ競技用コート
を提供する。 【構成】 フロントウォール21にヒンジ部材35を介
して連結された左前サイドウォール形成部23A及び右
前サイドウォール形成部24Aと、バックトウォール2
2にヒンジ部材36を介して連結された左後サイドウォ
ール形成部23B及び右後サイドウォール形成部24B
とに分割可能とされ、かつ、フロントウォール21と左
前及び右前サイドウォール形成部23A,24Aとで構
成されるフロント側分割体11と、バックウォール22
と左後及び右後サイドウォール形成部23B,24Bと
で構成されるバック側分割体12とに、傾倒防止手段3
1〜34,45等及びキャスター41,42が設けられ
てなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長方形の競技フロアー
の前後及び左右に配されたフロントウォール、バックウ
ォール、及び一対のサイドウォールの壁面を利用してボ
ールをラケットで打ち合うスカッシュ競技用コートに係
り、特に、非使用時にはその占有スペースを縮小できる
とともに、安全かつ容易に移動させることができるよう
にしたものに関する。
の前後及び左右に配されたフロントウォール、バックウ
ォール、及び一対のサイドウォールの壁面を利用してボ
ールをラケットで打ち合うスカッシュ競技用コートに係
り、特に、非使用時にはその占有スペースを縮小できる
とともに、安全かつ容易に移動させることができるよう
にしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、既設のスカッシュ競技用コート
(以下、スカッシュコート又は単にコートと略称する)
の一例を示しており、これを以下に簡単に説明する。図
示例のスカッシュコート70は、木質フローリング材に
より長方形に形成されたフロアー71と、コンクリート
もしくは煉瓦又はそれらと同質の材料を素材として内壁
面が凹凸の無い平坦な面で仕上げられたフロントウォー
ル72及び左右のサイドウォール73,74と、透明な
板状の強化ガラスが用いられて形成されたバックウォー
ル75と、からなっている。
(以下、スカッシュコート又は単にコートと略称する)
の一例を示しており、これを以下に簡単に説明する。図
示例のスカッシュコート70は、木質フローリング材に
より長方形に形成されたフロアー71と、コンクリート
もしくは煉瓦又はそれらと同質の材料を素材として内壁
面が凹凸の無い平坦な面で仕上げられたフロントウォー
ル72及び左右のサイドウォール73,74と、透明な
板状の強化ガラスが用いられて形成されたバックウォー
ル75と、からなっている。
【0003】なお、参考までに記せば、フロアー71は
縦9.75m、横6.40m、フロントウォール72の
高さは4.57m、バックウォール75の高さは2.1
3m、に定められており、サイドウォール74,75の
上端は上記フロントウォール72とバックウォール75
の上端を結ぶように傾斜せしめられ、前記フロアー7
1、フロントウォール72等には図では省略されている
が競技に必要なライン等が施される。
縦9.75m、横6.40m、フロントウォール72の
高さは4.57m、バックウォール75の高さは2.1
3m、に定められており、サイドウォール74,75の
上端は上記フロントウォール72とバックウォール75
の上端を結ぶように傾斜せしめられ、前記フロアー7
1、フロントウォール72等には図では省略されている
が競技に必要なライン等が施される。
【0004】また、上記バックウォール75は、競技者
等のコート内への出入りに利用されるドア80と、この
ドア80の左右に2枚ずつ配された板ガラスからなる板
状壁体75a,75b,75c,75dと、板状壁体7
5aの左端部と板状壁体75dの右端部とを保持する支
柱76,76と、前記板状壁体75a〜75dの後面に
対接せしめられてL型アングル部材95,95,…によ
り連結された補強支持体92,92,…と、等からなっ
ており、上記ドア80、板状壁体75a〜75d、4枚
の補強支持体92等の全てが透明な板状の強化ガラスで
構成されていて、バックウォール75の後方から観客等
がコート70内で行われる競技を見学することができる
ようになっている。
等のコート内への出入りに利用されるドア80と、この
ドア80の左右に2枚ずつ配された板ガラスからなる板
状壁体75a,75b,75c,75dと、板状壁体7
5aの左端部と板状壁体75dの右端部とを保持する支
柱76,76と、前記板状壁体75a〜75dの後面に
対接せしめられてL型アングル部材95,95,…によ
り連結された補強支持体92,92,…と、等からなっ
ており、上記ドア80、板状壁体75a〜75d、4枚
の補強支持体92等の全てが透明な板状の強化ガラスで
構成されていて、バックウォール75の後方から観客等
がコート70内で行われる競技を見学することができる
ようになっている。
【0005】ところで、上記した如くの既設のスカッシ
ュコートは、各ウォール(72〜75)を予め定められ
た位置に立設固定するようにされているので、当然なが
ら、それを別の場所に移設することは難しく、また、既
存の体育館等にそれを新たに造設するには大規模な改修
工事が必要となって施工コストが高くなるとともに、一
旦建設された後においては、かかるコートが使用されて
いなときにおいても前記ウォール(72〜75)が邪魔
になって他の競技、例えばバスケットボールやバレーボ
ール等を行うことはできず、既存の体育館等における限
られたスペースを有効に利用することができない。
ュコートは、各ウォール(72〜75)を予め定められ
た位置に立設固定するようにされているので、当然なが
ら、それを別の場所に移設することは難しく、また、既
存の体育館等にそれを新たに造設するには大規模な改修
工事が必要となって施工コストが高くなるとともに、一
旦建設された後においては、かかるコートが使用されて
いなときにおいても前記ウォール(72〜75)が邪魔
になって他の競技、例えばバスケットボールやバレーボ
ール等を行うことはできず、既存の体育館等における限
られたスペースを有効に利用することができない。
【0006】そのため、従来においては上記したウォー
ル立設固定式のスカッシュコートが設けられているのは
専用のスポーツ施設に限られており、それがスカッシュ
というスポーツがテニスやバトミントンのように手軽に
は行えない要因の一つとなっている。このようなウォー
ル立設固定式のスカッシュコートに伴う問題を解消すべ
く、実公平2−28944号公報には、左右のサイドウ
ォールの両端をそれぞれフロントウォールとバックウォ
ールにヒンジ部材を介して連結するとともに、前記サイ
ドウォールを内方に向かって折り曲げることができるよ
うになし、コート非使用時にはサイドウォールを折り曲
げるとともにバックウォールをフロントウォール側へ移
動させてサイドウォールをフロントウォール側へ折り畳
むようにしたサイドウォール折り畳み式のスカッシュコ
ートが記載されている。
ル立設固定式のスカッシュコートが設けられているのは
専用のスポーツ施設に限られており、それがスカッシュ
というスポーツがテニスやバトミントンのように手軽に
は行えない要因の一つとなっている。このようなウォー
ル立設固定式のスカッシュコートに伴う問題を解消すべ
く、実公平2−28944号公報には、左右のサイドウ
ォールの両端をそれぞれフロントウォールとバックウォ
ールにヒンジ部材を介して連結するとともに、前記サイ
ドウォールを内方に向かって折り曲げることができるよ
うになし、コート非使用時にはサイドウォールを折り曲
げるとともにバックウォールをフロントウォール側へ移
動させてサイドウォールをフロントウォール側へ折り畳
むようにしたサイドウォール折り畳み式のスカッシュコ
ートが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載のサイドウォール折り畳み式のスカッシュコー
トにあっては、コート非使用時にはサイドウォールを折
り畳むことによりその占有スペースを大幅に縮小できる
ので、既存の体育館等において他の競技用コートに併設
することができるという利点を有するものの、以下に述
べる如くの問題があった。
報に記載のサイドウォール折り畳み式のスカッシュコー
トにあっては、コート非使用時にはサイドウォールを折
り畳むことによりその占有スペースを大幅に縮小できる
ので、既存の体育館等において他の競技用コートに併設
することができるという利点を有するものの、以下に述
べる如くの問題があった。
【0008】すなわち、上記公報に記載のスカッシュコ
ートは、サイドウォール及びバックウォールにはキャス
ターが設けられていて、それらをフロントウォールに対
して開閉・移動させることができるが、フロントウォー
ルにはキャスターが設けられておらず、しかも、各隣接
ウォール同士及びサイドウォールの前半部と後半部とが
ヒンジ部材を介して連結されており、また、サイドウォ
ールを折り畳んだ状態(収納状態)では前後の幅が極め
て短くなるので、占有スペースを小さくできる反面、傾
いたり倒れたりし易い。そのため、このスカッシュコー
トは、通常、傾倒防止のため、フロントウォールを体育
館等の既設の壁面に対接させた状態で、使用時にはサイ
ドウォール・バックウォールを展開・移動させ、非使用
時にはサイドウォール及びバックウォールをフロントウ
ォール側へ折り畳むようにされる。つまり、全体を他の
場所に移し替えること等はさほど配慮されていない。
ートは、サイドウォール及びバックウォールにはキャス
ターが設けられていて、それらをフロントウォールに対
して開閉・移動させることができるが、フロントウォー
ルにはキャスターが設けられておらず、しかも、各隣接
ウォール同士及びサイドウォールの前半部と後半部とが
ヒンジ部材を介して連結されており、また、サイドウォ
ールを折り畳んだ状態(収納状態)では前後の幅が極め
て短くなるので、占有スペースを小さくできる反面、傾
いたり倒れたりし易い。そのため、このスカッシュコー
トは、通常、傾倒防止のため、フロントウォールを体育
館等の既設の壁面に対接させた状態で、使用時にはサイ
ドウォール・バックウォールを展開・移動させ、非使用
時にはサイドウォール及びバックウォールをフロントウ
ォール側へ折り畳むようにされる。つまり、全体を他の
場所に移し替えること等はさほど配慮されていない。
【0009】これをさらに詳しく述べると、上記公報に
記載のスカッシュコートは、それを移動させる際に全
体を持ち上げなければならないが、各ウォールは前述し
た如くに比較的大きな面積及び重量を有するものなの
で、それを移動させるには多人数を要し、大掛かりな作
業となり、容易には移動させることはできない。ま
た、移動時や展開時等に、ヒンジ部材等が壊れたり、各
ウォールが歪んだり、強化ガラス(バックウォール)が
割れたりし易い。特に、サイドウォールはその中間部分
がヒンジ結合されて相互に重なり合うように折り畳まれ
るのでその中間部分のヒンジ部材が故障し易く、そのヒ
ンジ部材が故障するとそれを展開した際にサイドウォー
ル「く」の字状に折り曲がる等して、競技に支障を来
す。フロントウォールの背後にそれを支える部材(壁
面)がないところには倒れる危険性があるため配置する
ことができず、設置及び収納場所が制限される。上記
の問題をも併せると、体育館の中央部等に、例えば他
の競技用コートが空いているときを見はらかって手軽に
運んで利用することは困難である。移動等の便宜を図
るべく各ウォールの壁面等を紙等の軽量部材で形成する
と、ボールの反発係数が不足して打ち合うテンポ等が所
望のものとならず、競技を充分に楽しめない。実際、上
記公報に記載の折り畳み式スカッシュコートは現在まで
実用に供されてはいない。
記載のスカッシュコートは、それを移動させる際に全
体を持ち上げなければならないが、各ウォールは前述し
た如くに比較的大きな面積及び重量を有するものなの
で、それを移動させるには多人数を要し、大掛かりな作
業となり、容易には移動させることはできない。ま
た、移動時や展開時等に、ヒンジ部材等が壊れたり、各
ウォールが歪んだり、強化ガラス(バックウォール)が
割れたりし易い。特に、サイドウォールはその中間部分
がヒンジ結合されて相互に重なり合うように折り畳まれ
るのでその中間部分のヒンジ部材が故障し易く、そのヒ
ンジ部材が故障するとそれを展開した際にサイドウォー
ル「く」の字状に折り曲がる等して、競技に支障を来
す。フロントウォールの背後にそれを支える部材(壁
面)がないところには倒れる危険性があるため配置する
ことができず、設置及び収納場所が制限される。上記
の問題をも併せると、体育館の中央部等に、例えば他
の競技用コートが空いているときを見はらかって手軽に
運んで利用することは困難である。移動等の便宜を図
るべく各ウォールの壁面等を紙等の軽量部材で形成する
と、ボールの反発係数が不足して打ち合うテンポ等が所
望のものとならず、競技を充分に楽しめない。実際、上
記公報に記載の折り畳み式スカッシュコートは現在まで
実用に供されてはいない。
【0010】かかる点に鑑み本発明は、非使用時にはそ
の占有スペースを縮小できるとともに、任意の場所へ安
全かつ容易に移動させて適正に設置することができ、既
存の体育館等において他の競技用コート等と併設するこ
とが可能な、スカッシュ競技用コートを提供することを
目的とする。
の占有スペースを縮小できるとともに、任意の場所へ安
全かつ容易に移動させて適正に設置することができ、既
存の体育館等において他の競技用コート等と併設するこ
とが可能な、スカッシュ競技用コートを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係るスカッシュ競技用コートは、競技を行
うべき長方形のゲームフロアーの前後及び左右に配され
るフロントウォール、バックウォール、及び一対のサイ
ドウォールを備え、前記左右のサイドウォールが、前記
フロントウォールにヒンジ部材を介して連結された左前
サイドウォール形成部及び右前サイドウォール形成部
と、前記バックウォールにヒンジ部材を介して連結され
た左後サイドウォール形成部及び右後サイドウォール形
成部とに分割可能とされ、
く、本発明に係るスカッシュ競技用コートは、競技を行
うべき長方形のゲームフロアーの前後及び左右に配され
るフロントウォール、バックウォール、及び一対のサイ
ドウォールを備え、前記左右のサイドウォールが、前記
フロントウォールにヒンジ部材を介して連結された左前
サイドウォール形成部及び右前サイドウォール形成部
と、前記バックウォールにヒンジ部材を介して連結され
た左後サイドウォール形成部及び右後サイドウォール形
成部とに分割可能とされ、
【0012】かつ、前記フロントウォールと前記左前及
び右前サイドウォール形成部とで構成されるフロント側
分割体と、前記バックウォールと前記左後及び右後サイ
ドウォール形成部とで構成されるバック側分割体とに、
それらが独立して自立及び移動できるように、それらの
前後方向の傾倒を防ぐための傾倒防止手段が付設される
とともに、それぞれにキャスターが設けられていること
を特徴としている。
び右前サイドウォール形成部とで構成されるフロント側
分割体と、前記バックウォールと前記左後及び右後サイ
ドウォール形成部とで構成されるバック側分割体とに、
それらが独立して自立及び移動できるように、それらの
前後方向の傾倒を防ぐための傾倒防止手段が付設される
とともに、それぞれにキャスターが設けられていること
を特徴としている。
【0013】
【作 用】上述の如くの構成とされた本発明に係るスカ
ッシュ競技用コートは、非使用時には、全体をフロント
ウォール及び左前,右前サイドウォール形成部で構成さ
れるフロント側分割体と、バックウォール及び左後,右
後サイドウォール形成部とで構成されるバック側分割体
とに分け、フロントウォールに対して左前及び右前サイ
ドウォール形成部をそれに平行となるように閉じ、ま
た、バックウォールに対して左後及び右後サイドウォー
ル形成部をそれに平行となるようにに閉じる。そして、
各サイドウォール形成部が閉じられた状態のフロント側
分割体とバック側分割体とを別々に、又は、それらを合
体させて退避場所、例えば体育館内の空きスペースに移
動させて保管する。
ッシュ競技用コートは、非使用時には、全体をフロント
ウォール及び左前,右前サイドウォール形成部で構成さ
れるフロント側分割体と、バックウォール及び左後,右
後サイドウォール形成部とで構成されるバック側分割体
とに分け、フロントウォールに対して左前及び右前サイ
ドウォール形成部をそれに平行となるように閉じ、ま
た、バックウォールに対して左後及び右後サイドウォー
ル形成部をそれに平行となるようにに閉じる。そして、
各サイドウォール形成部が閉じられた状態のフロント側
分割体とバック側分割体とを別々に、又は、それらを合
体させて退避場所、例えば体育館内の空きスペースに移
動させて保管する。
【0014】また、使用時には、各サイドウォール形成
部が閉じられた状態のフロント側分割体とバック側分割
体とを別々に、又は合体させたまま、退避場所から設置
場所、例えば体育館の中央部に設定されたゲームフロア
ー上に移動させ、各分割体の左右一対づつのサイドウォ
ール形成部をそれぞれフロントウォール及びバックウォ
ールに対して直角に開き、開かれた状態の左前サイドウ
ォールと左後サイドウォールの端面同士、及び右前サイ
ドウォールと右後サイドウォールの端面同士を突き合わ
せ、それらをカンヌキ等により内外に折れ曲がらないよ
うに固定する。それにより、前後のサイドウォール形成
部同士が同一平面上に連設されて左右一対のサイドウォ
ールが形成され、その後、前記フロント側分割体とバッ
ク側分割体とをそれぞれ適宜の手段、例えばキュスター
に付設されているストッパ等でフロアーに対して動かな
いようにすることにより、コートが完成する。
部が閉じられた状態のフロント側分割体とバック側分割
体とを別々に、又は合体させたまま、退避場所から設置
場所、例えば体育館の中央部に設定されたゲームフロア
ー上に移動させ、各分割体の左右一対づつのサイドウォ
ール形成部をそれぞれフロントウォール及びバックウォ
ールに対して直角に開き、開かれた状態の左前サイドウ
ォールと左後サイドウォールの端面同士、及び右前サイ
ドウォールと右後サイドウォールの端面同士を突き合わ
せ、それらをカンヌキ等により内外に折れ曲がらないよ
うに固定する。それにより、前後のサイドウォール形成
部同士が同一平面上に連設されて左右一対のサイドウォ
ールが形成され、その後、前記フロント側分割体とバッ
ク側分割体とをそれぞれ適宜の手段、例えばキュスター
に付設されているストッパ等でフロアーに対して動かな
いようにすることにより、コートが完成する。
【0015】ここで、本発明のコートは、前記のよう
に、非使用時には、全体がフロント側分割体とバック側
分割体とに分けられ、各サイドウォール形成部がフロン
トウォール及びバックウォールに対向するように閉じら
れるので、その占有スペースを使用時に比して大幅に縮
小でき、体育館等において他の競技の邪魔にならないよ
うに空きスペースに退避させておくことができる。
に、非使用時には、全体がフロント側分割体とバック側
分割体とに分けられ、各サイドウォール形成部がフロン
トウォール及びバックウォールに対向するように閉じら
れるので、その占有スペースを使用時に比して大幅に縮
小でき、体育館等において他の競技の邪魔にならないよ
うに空きスペースに退避させておくことができる。
【0016】また、各分割体にそれらの前後方向の傾倒
を防ぐための傾倒防止手段が付設されるとともにキャス
ターが設けられているので、それらが独立して自立及び
移動可能となる。つまり、各分割体に傾倒防止手段が付
設されていることから、傾いたり倒れたりする心配がな
いので従来の折り畳み式のもののように体育館の壁面等
でフロントウォールを支えておく必要がなく、任意の場
所に設置及び退避させることが可能となり、しかも、キ
ャスターが設けられていることから、極めて少人数で安
全かつ容易に移動させることができる。
を防ぐための傾倒防止手段が付設されるとともにキャス
ターが設けられているので、それらが独立して自立及び
移動可能となる。つまり、各分割体に傾倒防止手段が付
設されていることから、傾いたり倒れたりする心配がな
いので従来の折り畳み式のもののように体育館の壁面等
でフロントウォールを支えておく必要がなく、任意の場
所に設置及び退避させることが可能となり、しかも、キ
ャスターが設けられていることから、極めて少人数で安
全かつ容易に移動させることができる。
【0017】そのため、既存の体育館等において他の競
技用コート等と併設することが可能となり、スカッシュ
等の壁面を利用するボール競技を、例えば学校でのスポ
ーツ教育に取り入れること等が容易となって、その普
及、促進を図る上で大いに貢献できる。
技用コート等と併設することが可能となり、スカッシュ
等の壁面を利用するボール競技を、例えば学校でのスポ
ーツ教育に取り入れること等が容易となって、その普
及、促進を図る上で大いに貢献できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1及び図2は本発明に係るスカッシュコート
の一実施例の使用状態(組み立て完成状態)を示してい
る。図示例のスカッシュコート10は、競技を行うべき
長方形のゲームフロアー13の前後及び左右に配される
フロントウォール21、バックウォール22、及び一対
のサイドウォール23,24を備えている。
明する。図1及び図2は本発明に係るスカッシュコート
の一実施例の使用状態(組み立て完成状態)を示してい
る。図示例のスカッシュコート10は、競技を行うべき
長方形のゲームフロアー13の前後及び左右に配される
フロントウォール21、バックウォール22、及び一対
のサイドウォール23,24を備えている。
【0019】前記フロントウォール21は、その内壁面
を形成するパーティクルボード21aとその背面側に固
定された例えばアルミニウム製の格子状の補強フレーム
21b(図2に示されるサイドウォール23の補強フレ
ーム23bと同様な構成)とで形成され、その左右端部
がそれぞれ断面L字形の支柱15と断面コ字形の支柱1
6とに結合されている。前記支柱15,16は、それぞ
れその下端が前記フロントウォール21と共にフロアー
Fから若干(10mm程度)浮かせられた状態で、スト
ッパ付きのキャスター41が後部に2輪前部に1輪設け
られた台車31,32の凸部31a,32aに固定保持
されている。前記台車31,32は、それぞれフロント
ウォール21の前後に大きく突き出す長さを有してお
り、それらの後部が横架部材46により連結されてい
る。
を形成するパーティクルボード21aとその背面側に固
定された例えばアルミニウム製の格子状の補強フレーム
21b(図2に示されるサイドウォール23の補強フレ
ーム23bと同様な構成)とで形成され、その左右端部
がそれぞれ断面L字形の支柱15と断面コ字形の支柱1
6とに結合されている。前記支柱15,16は、それぞ
れその下端が前記フロントウォール21と共にフロアー
Fから若干(10mm程度)浮かせられた状態で、スト
ッパ付きのキャスター41が後部に2輪前部に1輪設け
られた台車31,32の凸部31a,32aに固定保持
されている。前記台車31,32は、それぞれフロント
ウォール21の前後に大きく突き出す長さを有してお
り、それらの後部が横架部材46により連結されてい
る。
【0020】また、フロントウォール21の背面側の所
定高さ位置には前記支柱15,16間を橋絡するように
支持板47が取り付けられており、この支持板47と前
記台車31,32及び横架部材46との間にはそれらを
連結するように斜めに5本の突っ張り部材45が配設さ
れている。この突っ張り部材45、台車31,32、横
架部材46、支柱15,16等で、前記フロントウォー
ル21と後述する左前及び右前サイドウォール形成部2
3A,24Aとからなるフロント側分割体11の傾倒を
防止するための傾倒防止手段が構成されている。
定高さ位置には前記支柱15,16間を橋絡するように
支持板47が取り付けられており、この支持板47と前
記台車31,32及び横架部材46との間にはそれらを
連結するように斜めに5本の突っ張り部材45が配設さ
れている。この突っ張り部材45、台車31,32、横
架部材46、支柱15,16等で、前記フロントウォー
ル21と後述する左前及び右前サイドウォール形成部2
3A,24Aとからなるフロント側分割体11の傾倒を
防止するための傾倒防止手段が構成されている。
【0021】前記バックウォール22は、図4及び図5
を参照すればよくわかるように、見学の便宜等を図るべ
く、透明な合成樹脂板(ここではアクリル板)からなる
左右に2枚づつの板状壁体22及び中央に配されたドア
22cと、それらの上下に配されたアルミニウム製の枠
フレーム22bとで形成され、その左右端部がそれぞれ
断面L字形の支柱25,26とに結合されている。前記
支柱25,26は、それぞれその下端が前記バックウォ
ール22と共にフロアーFから若干(10mm程度)浮
かせられた状態で、ストッパ付きのキャスター41が後
部に2輪前部に1輪設けられた台車33,34の凸部3
3a,34aに固定保持されている。前記台車33,3
4は、それぞれバックウォール21の前後に大きく突き
出す長さを有しており、この台車31,32で、前記バ
ックウォール22と後述する左後及び右後サイドウォー
ル形成部23B,24B等からなるバック側分割体12
の傾倒を防止するための傾倒防止手段が構成されてい
る。
を参照すればよくわかるように、見学の便宜等を図るべ
く、透明な合成樹脂板(ここではアクリル板)からなる
左右に2枚づつの板状壁体22及び中央に配されたドア
22cと、それらの上下に配されたアルミニウム製の枠
フレーム22bとで形成され、その左右端部がそれぞれ
断面L字形の支柱25,26とに結合されている。前記
支柱25,26は、それぞれその下端が前記バックウォ
ール22と共にフロアーFから若干(10mm程度)浮
かせられた状態で、ストッパ付きのキャスター41が後
部に2輪前部に1輪設けられた台車33,34の凸部3
3a,34aに固定保持されている。前記台車33,3
4は、それぞれバックウォール21の前後に大きく突き
出す長さを有しており、この台車31,32で、前記バ
ックウォール22と後述する左後及び右後サイドウォー
ル形成部23B,24B等からなるバック側分割体12
の傾倒を防止するための傾倒防止手段が構成されてい
る。
【0022】なお、上記ドア22cには、詳細には図示
されていないが適宜の態様、例えば本願の出願人が先に
特願平5−276898号で提案しているようなロック
装置20が設けられている。また、前記フロント側分割
体11の台車31,32の後端部には凹部17が設けら
れ、前記バック側分割体12の台車33,34の前端部
には上記凹部17に嵌合する凸部18が設けられてお
り、後述するように、コート非使用時にサイドウォール
形成部23A,24A,23B,24Bを閉じるととも
に上記各分割体11,12を合わせた際に上記凹部17
と凸部18とを嵌め合わせることにより、移動保管時に
おける相互の横ずれを防ぐようにされる。
されていないが適宜の態様、例えば本願の出願人が先に
特願平5−276898号で提案しているようなロック
装置20が設けられている。また、前記フロント側分割
体11の台車31,32の後端部には凹部17が設けら
れ、前記バック側分割体12の台車33,34の前端部
には上記凹部17に嵌合する凸部18が設けられてお
り、後述するように、コート非使用時にサイドウォール
形成部23A,24A,23B,24Bを閉じるととも
に上記各分割体11,12を合わせた際に上記凹部17
と凸部18とを嵌め合わせることにより、移動保管時に
おける相互の横ずれを防ぐようにされる。
【0023】そして、前記左右のサイドウォール23,
24は、前記フロントウォール21の両端部に結合され
た支柱15,16にそれぞれヒンジ部材35,35を介
して回動可能に連結された左前サイドウォール形成部2
3A及び右前サイドウォール形成部24Aと、前記バッ
クトウォール22に結合された支柱25,26にヒンジ
部材36を介して回動可能に連結された左後サイドウォ
ール形成部23B及び右後サイドウォール形成部24B
とに分割可能とされている。
24は、前記フロントウォール21の両端部に結合され
た支柱15,16にそれぞれヒンジ部材35,35を介
して回動可能に連結された左前サイドウォール形成部2
3A及び右前サイドウォール形成部24Aと、前記バッ
クトウォール22に結合された支柱25,26にヒンジ
部材36を介して回動可能に連結された左後サイドウォ
ール形成部23B及び右後サイドウォール形成部24B
とに分割可能とされている。
【0024】上記前左及び前右サイドウォール形成部2
3A,24A、並びに、後左及び後右サイドウォール形
成部23B,24Bは、それぞれその内壁面を形成する
パーティクルボード23a,24aとその背面側に固定
された例えばアルミニウム製の格子状の補強フレーム2
3b,24bとで形成され、それらの下端部にはそれら
が開閉移動できるようにキャスター42が設けられてお
り、また、前左及び前右サイドウォール形成部23A,
24Aの後端面部に設けられた凹部27,27に後左及
び後右サイドウォール形成部23B,24Bの前端面部
に設けられた凸部28,28が嵌合せしめられている。
3A,24A、並びに、後左及び後右サイドウォール形
成部23B,24Bは、それぞれその内壁面を形成する
パーティクルボード23a,24aとその背面側に固定
された例えばアルミニウム製の格子状の補強フレーム2
3b,24bとで形成され、それらの下端部にはそれら
が開閉移動できるようにキャスター42が設けられてお
り、また、前左及び前右サイドウォール形成部23A,
24Aの後端面部に設けられた凹部27,27に後左及
び後右サイドウォール形成部23B,24Bの前端面部
に設けられた凸部28,28が嵌合せしめられている。
【0025】これをさらに詳細に説明すると、前左サイ
ドウォール形成部23Aの前端側は支柱15の前部に、
前右サイドウォール形成部24Aの前端側は支柱16の
後部に、また、後左サイドウォール形成部23Bの後端
側が支柱25の後部に、後右サイドウォール24Bの後
端側が支柱26の後部に、それぞれ通常のドア等に用い
られているものと同様な構成のヒンジ部材35,35に
より開閉可能に連結されていて、前左及び前右サイドウ
ォール形成部23A,24Aは、フロントウォール21
に対して直角となるように開かれるととともに、図1に
おいて一点鎖線及び図3において実線で示される如く
に、前左サイドウォール形成部23Aを内側にして互い
に重なり合うようにフロントウォール21に対して平行
となるまで閉じられ、後左及び後右サイドウォール形成
部23B,24Bは、フロントウォール21に対して直
角となるように開かれるととともに、図1において一点
鎖線及び図3において実線で示される如くに、それらが
同一平面上に並ぶようにフロントウォール21に対して
平行となるまで閉じられるようになっている。
ドウォール形成部23Aの前端側は支柱15の前部に、
前右サイドウォール形成部24Aの前端側は支柱16の
後部に、また、後左サイドウォール形成部23Bの後端
側が支柱25の後部に、後右サイドウォール24Bの後
端側が支柱26の後部に、それぞれ通常のドア等に用い
られているものと同様な構成のヒンジ部材35,35に
より開閉可能に連結されていて、前左及び前右サイドウ
ォール形成部23A,24Aは、フロントウォール21
に対して直角となるように開かれるととともに、図1に
おいて一点鎖線及び図3において実線で示される如く
に、前左サイドウォール形成部23Aを内側にして互い
に重なり合うようにフロントウォール21に対して平行
となるまで閉じられ、後左及び後右サイドウォール形成
部23B,24Bは、フロントウォール21に対して直
角となるように開かれるととともに、図1において一点
鎖線及び図3において実線で示される如くに、それらが
同一平面上に並ぶようにフロントウォール21に対して
平行となるまで閉じられるようになっている。
【0026】この場合、上記前左及び前右サイドウォー
ル形成部23A,24A、並びに、後左及び後右サイド
ウォール形成部23B,24Bが、図1において実線で
示される如くにフロントウォール21及びバックウォー
ル22に対して直角に開かれた状態では、それぞれの内
壁面を形成するパーティクルボード23a,24aの両
端(前後端)がフロントウォール21及びバックウォー
ル22の内壁面を形成するパーティクルボード21a及
び板状壁体22aに略当接するようにされ、それにより
4隅に隙間が殆ど生じないようにコート10が組み立て
られる。
ル形成部23A,24A、並びに、後左及び後右サイド
ウォール形成部23B,24Bが、図1において実線で
示される如くにフロントウォール21及びバックウォー
ル22に対して直角に開かれた状態では、それぞれの内
壁面を形成するパーティクルボード23a,24aの両
端(前後端)がフロントウォール21及びバックウォー
ル22の内壁面を形成するパーティクルボード21a及
び板状壁体22aに略当接するようにされ、それにより
4隅に隙間が殆ど生じないようにコート10が組み立て
られる。
【0027】また、前左及び前右サイドウォール形成部
23A,24Aと後左及び後右サイドウォール形成部2
3B,24Bとの連結部分においても、互いのパーティ
クルボード24b同士が突き合わせられるとともに、前
記凹部27に前記凸部28が嵌合せしめられ、図1及び
図2に示される如くに、各サイドウォール形成部23
A,24A,23B,24Bの外面側にそれぞれ上下に
2ヶ所づつ設けられたカンヌキ受け具39,39に角型
のカンヌキ38が挿通せしめられて、それらが内外に折
れ曲がらないように固定される。
23A,24Aと後左及び後右サイドウォール形成部2
3B,24Bとの連結部分においても、互いのパーティ
クルボード24b同士が突き合わせられるとともに、前
記凹部27に前記凸部28が嵌合せしめられ、図1及び
図2に示される如くに、各サイドウォール形成部23
A,24A,23B,24Bの外面側にそれぞれ上下に
2ヶ所づつ設けられたカンヌキ受け具39,39に角型
のカンヌキ38が挿通せしめられて、それらが内外に折
れ曲がらないように固定される。
【0028】上述の如くの構成とされた本実施例のスカ
ッシュコート10においては、非使用時には、図3に加
えて図4及び図5を参照すればよくわかるように、カン
ヌキ38を外して全体をフロントウォール21及び左
前,右前サイドウォール形成部23A,24Aで構成さ
れるフロント側分割体11と、バックウォール22及び
左後,右後サイドウォール形成部23B,24Bとで構
成されるバック側分割体12とに分け(図5の状態)、
フロントウォール21に対して左前及び右前サイドウォ
ール形成部23A,24Aをそれに平行となるように閉
じ、また、バックウォール22に対して左後及び右後サ
イドウォール形成部23B,24Bをそれに平行となる
ようにに閉じる(図4の状態)。そして、各サイドウォ
ール形成部23A,24A,23B,24Bが閉じられ
た状態のフロント側分割体11とバック側分割体12と
を別々に、又は、それらの凹部17と凸部18とを嵌合
させることにより合体させて(図3の状態)、退避場
所、例えば体育館内の空きスペースに移動させて保管す
る。
ッシュコート10においては、非使用時には、図3に加
えて図4及び図5を参照すればよくわかるように、カン
ヌキ38を外して全体をフロントウォール21及び左
前,右前サイドウォール形成部23A,24Aで構成さ
れるフロント側分割体11と、バックウォール22及び
左後,右後サイドウォール形成部23B,24Bとで構
成されるバック側分割体12とに分け(図5の状態)、
フロントウォール21に対して左前及び右前サイドウォ
ール形成部23A,24Aをそれに平行となるように閉
じ、また、バックウォール22に対して左後及び右後サ
イドウォール形成部23B,24Bをそれに平行となる
ようにに閉じる(図4の状態)。そして、各サイドウォ
ール形成部23A,24A,23B,24Bが閉じられ
た状態のフロント側分割体11とバック側分割体12と
を別々に、又は、それらの凹部17と凸部18とを嵌合
させることにより合体させて(図3の状態)、退避場
所、例えば体育館内の空きスペースに移動させて保管す
る。
【0029】また、使用時には、各サイドウォール形成
部23A,24A,23B,24Bが閉じられた状態の
フロント側分割体11とバック側分割体12とを別々
に、又は合体させたまま、退避場所から設置場所、例え
ば体育館の中央部に設定されたゲームフロアー13上に
移動させ(図3又は図4の状態)、各分割体の左右一対
づつのサイドウォール形成部23A,24A,23B,
24Bをそれぞれフロントウォール21及びバックウォ
ール22に対して直角に開き(図5の状態)、開かれた
状態の左前サイドウォール23Aと左後サイドウォール
23Bの端面同士、及び右前サイドウォール24Aと右
後サイドウォール24Bの端面同士を突き合わせてそれ
らに設けられた凹部27と凸部28とを嵌合させるとと
もに、それらをカンヌキ等により内外に折れ曲がらない
ように固定する(図1,図2の状態)。それにより、前
後のサイドウォール形成部同士23Aと23B,24A
と24Bがそれぞれ同一平面上に連設されて左右一対の
サイドウォール23,24が形成され、その後、前記フ
ロント側分割体11とバック側分割体12とをそれぞれ
適宜の手段、例えばキュスター41に付設されているス
トッパを作動させてフロアーに対して動かないようにす
ることにより、コート10が完成する。
部23A,24A,23B,24Bが閉じられた状態の
フロント側分割体11とバック側分割体12とを別々
に、又は合体させたまま、退避場所から設置場所、例え
ば体育館の中央部に設定されたゲームフロアー13上に
移動させ(図3又は図4の状態)、各分割体の左右一対
づつのサイドウォール形成部23A,24A,23B,
24Bをそれぞれフロントウォール21及びバックウォ
ール22に対して直角に開き(図5の状態)、開かれた
状態の左前サイドウォール23Aと左後サイドウォール
23Bの端面同士、及び右前サイドウォール24Aと右
後サイドウォール24Bの端面同士を突き合わせてそれ
らに設けられた凹部27と凸部28とを嵌合させるとと
もに、それらをカンヌキ等により内外に折れ曲がらない
ように固定する(図1,図2の状態)。それにより、前
後のサイドウォール形成部同士23Aと23B,24A
と24Bがそれぞれ同一平面上に連設されて左右一対の
サイドウォール23,24が形成され、その後、前記フ
ロント側分割体11とバック側分割体12とをそれぞれ
適宜の手段、例えばキュスター41に付設されているス
トッパを作動させてフロアーに対して動かないようにす
ることにより、コート10が完成する。
【0030】ここで、本実施例のコート10は、前記の
ように、非使用時には、全体がフロント側分割体11と
バック側分割体12とに分けられ、各サイドウォール形
成部23A,24A,23B,24Bがフロントウォー
ル21及びバックウォール22に対向するように閉じら
れるので、その占有スペースを使用時に比して大幅に縮
小でき、体育館等において他の競技の邪魔にならないよ
うに空きスペースに退避させておくことができる。
ように、非使用時には、全体がフロント側分割体11と
バック側分割体12とに分けられ、各サイドウォール形
成部23A,24A,23B,24Bがフロントウォー
ル21及びバックウォール22に対向するように閉じら
れるので、その占有スペースを使用時に比して大幅に縮
小でき、体育館等において他の競技の邪魔にならないよ
うに空きスペースに退避させておくことができる。
【0031】また、各分割体11,12にそれらの前後
方向の傾倒を防ぐための、比較的全長の長い台車31,
32,33,34や突っ張り部材45等からなる傾倒防
止手段が付設されるとともにキャスター41,42が設
けられているので、それらが独立して自立及び移動可能
となる。つまり、各分割体11,12に傾倒防止手段が
付設されていることから、傾いたり倒れたりする心配が
ないので従来の折り畳み式のもののように体育館の壁面
等でフロントウォール21を支えておく必要がなく、任
意の場所に設置及び退避させることが可能となり、しか
も、キャスター41,42が設けられていることから、
極めて少人数で安全かつ容易に移動させることができ
る。
方向の傾倒を防ぐための、比較的全長の長い台車31,
32,33,34や突っ張り部材45等からなる傾倒防
止手段が付設されるとともにキャスター41,42が設
けられているので、それらが独立して自立及び移動可能
となる。つまり、各分割体11,12に傾倒防止手段が
付設されていることから、傾いたり倒れたりする心配が
ないので従来の折り畳み式のもののように体育館の壁面
等でフロントウォール21を支えておく必要がなく、任
意の場所に設置及び退避させることが可能となり、しか
も、キャスター41,42が設けられていることから、
極めて少人数で安全かつ容易に移動させることができ
る。
【0032】そのため、既存の体育館等において他の競
技用コート等と併設することが可能となり、スカッシュ
等の壁面を利用するボール競技を、例えば学校でのスポ
ーツ教育に取り入れること等が容易となって、その普
及、促進を図る上で大いに貢献できる。
技用コート等と併設することが可能となり、スカッシュ
等の壁面を利用するボール競技を、例えば学校でのスポ
ーツ教育に取り入れること等が容易となって、その普
及、促進を図る上で大いに貢献できる。
【0033】図6は本発明に係るスカッシコートの他の
実施例を示している。この例のスカッシュコート10’
は、基本構成は前述した図1〜図5に示されるものと同
様であるが、前述した例のコート10においてはバック
ウォール22のみが透明に形成されていたのに対し、全
周から競技を見学できるように、フロントウォール21
及び左右のサイドウォール23,24も透明な合成樹脂
板(アクリル板)が用いられて構成されている。すなわ
ち、図6にサイドウォール23が代表して示される如く
に、バックウォール22に加えて、フロントウォール2
1及び左右のサイドウォール23,24も、パーティク
ルボード及び格子状の補強フレームに代えて、視界を遮
るものを可及的に小さくすべく、透明なアクリル板から
なる板状壁体(23c)とアルミニウム製の枠状のフレ
ーム(23d)から構成されており、左前サイドウォー
ル23Aと左後サイドウォール23Bの端面同士、及び
右前サイドウォール24Aと右後サイドウォール24B
の端面同士を突き合わせてそれらに設けられた凹部27
と凸部28とを嵌合させるとともに、それらを所定本の
ボルト類55により内外に折れ曲がらないように固定す
るようにれれている。なお、各ウォール21〜24にお
いては、特に図示はしていないが、フレームに対してア
クリル板はバカ穴又は長穴を介してボルト等により止め
られており、それによって、温度変化によるアクリル板
の膨張・収縮が吸収されるようになっている。このよう
に全ウォール21〜24を透明に構成したコート10’
でも、前述した図1〜図5に示されるコート10と同様
な作用効果が得られる。
実施例を示している。この例のスカッシュコート10’
は、基本構成は前述した図1〜図5に示されるものと同
様であるが、前述した例のコート10においてはバック
ウォール22のみが透明に形成されていたのに対し、全
周から競技を見学できるように、フロントウォール21
及び左右のサイドウォール23,24も透明な合成樹脂
板(アクリル板)が用いられて構成されている。すなわ
ち、図6にサイドウォール23が代表して示される如く
に、バックウォール22に加えて、フロントウォール2
1及び左右のサイドウォール23,24も、パーティク
ルボード及び格子状の補強フレームに代えて、視界を遮
るものを可及的に小さくすべく、透明なアクリル板から
なる板状壁体(23c)とアルミニウム製の枠状のフレ
ーム(23d)から構成されており、左前サイドウォー
ル23Aと左後サイドウォール23Bの端面同士、及び
右前サイドウォール24Aと右後サイドウォール24B
の端面同士を突き合わせてそれらに設けられた凹部27
と凸部28とを嵌合させるとともに、それらを所定本の
ボルト類55により内外に折れ曲がらないように固定す
るようにれれている。なお、各ウォール21〜24にお
いては、特に図示はしていないが、フレームに対してア
クリル板はバカ穴又は長穴を介してボルト等により止め
られており、それによって、温度変化によるアクリル板
の膨張・収縮が吸収されるようになっている。このよう
に全ウォール21〜24を透明に構成したコート10’
でも、前述した図1〜図5に示されるコート10と同様
な作用効果が得られる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係るスカッシュコートは、非使用時にはその占有ス
ペースを縮小できるとともに、任意の場所へ安全かつ容
易に移動させて適正に設置することができ、既存の体育
館等において他の競技用コート等と併設することが可能
となり、その結果、スカッシュ等の壁面を利用するボー
ル競技を、例えば学校でのスポーツ教育に取り入れるこ
と等が容易となって、その普及、促進を図る上で大いに
貢献できるという優れた利点が得られる。
明に係るスカッシュコートは、非使用時にはその占有ス
ペースを縮小できるとともに、任意の場所へ安全かつ容
易に移動させて適正に設置することができ、既存の体育
館等において他の競技用コート等と併設することが可能
となり、その結果、スカッシュ等の壁面を利用するボー
ル競技を、例えば学校でのスポーツ教育に取り入れるこ
と等が容易となって、その普及、促進を図る上で大いに
貢献できるという優れた利点が得られる。
【図1】本発明に係るスカッシュコートの一実施例の使
用状態を示す平面図。
用状態を示す平面図。
【図2】図1のスカッシュコートの左側面図。
【図3】図1のスカッシュコートの非使用状態を示す平
面図。
面図。
【図4】図1のスカッシュコートの一つの組立過程の説
明に供される斜視図。
明に供される斜視図。
【図5】図1のスカッシュコートの他の組立過程の説明
に供される斜視図。
に供される斜視図。
【図6】本発明に係るスカッシュコートの他の実施例の
使用状態を示す左側面図。
使用状態を示す左側面図。
【図7】既設のスカッシュ競技用コートの一例を示す
図。
図。
10,10’−スカッシュコート 11−フロント側分割体 12−バック側分割体 15,16,25,26−支柱 21−フロントウォール 22−バックウォール 23−左側サイドウォール 24−右側サイドウォール 23A,24A−左前,右前サイドウォール形成部 23B,24B−左後,右後サイドウォール形成部 31〜34−台車 35,36−ヒンジ部材 38−カンヌキ 41−ストッパ付きキャスター 45−突っ張り部材
Claims (1)
- 【請求項1】 競技を行うべき長方形のゲームフロアー
の前後及び左右に配されるフロントウォール、バックウ
ォール、及び一対のサイドウォールを備え、 前記左右のサイドウォールが、前記フロントウォールに
ヒンジ部材を介して連結された左前サイドウォール形成
部及び右前サイドウォール形成部と、前記バックトウォ
ールにヒンジ部材を介して連結された左後サイドウォー
ル形成部及び右後サイドウォール形成部とに分割可能と
され、 かつ、前記フロントウォールと前記左前及び右前サイド
ウォール形成部とで構成されるフロント側分割体と、前
記バックウォールと前記左後及び右後サイドウォール形
成部とで構成されるバック側分割体とに、それらが独立
して自立及び移動できるように、それらの前後方向の傾
倒を防ぐための傾倒防止手段が付設されるとともに、そ
れぞれにキャスターが設けられていることを特徴とする
スカッシュ競技用コート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30547893A JPH07155423A (ja) | 1993-12-06 | 1993-12-06 | スカッシュ競技用コート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30547893A JPH07155423A (ja) | 1993-12-06 | 1993-12-06 | スカッシュ競技用コート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07155423A true JPH07155423A (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=17945645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30547893A Pending JPH07155423A (ja) | 1993-12-06 | 1993-12-06 | スカッシュ競技用コート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07155423A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6027277B1 (ja) * | 2016-02-18 | 2016-11-16 | インターライト株式会社 | ラケットボール競技用コートの壁面構造 |
-
1993
- 1993-12-06 JP JP30547893A patent/JPH07155423A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6027277B1 (ja) * | 2016-02-18 | 2016-11-16 | インターライト株式会社 | ラケットボール競技用コートの壁面構造 |
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