JP3003328U - スカッシュコート - Google Patents

スカッシュコート

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JP3003328U
JP3003328U JP1994004118U JP411894U JP3003328U JP 3003328 U JP3003328 U JP 3003328U JP 1994004118 U JP1994004118 U JP 1994004118U JP 411894 U JP411894 U JP 411894U JP 3003328 U JP3003328 U JP 3003328U
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wall
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Inventor
哲也 小林
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日本スカッシュ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 非使用時にはその占有スペースを縮小できる
とともに、任意の場所へ安全かつ容易に移動させて適正
に設置することができ、既存の体育館等において他の競
技用コート等と併設することが可能な、スカッシュコー
トを提供する。 【構成】 左右のサイドウォール23,24が、フロン
トウォール21にヒンジ部材35を介して連結、分割可
能とされ、かつ、前記フロントウォール21と前記左前
及び右前サイドウォール形成部23A,24Aとで構成
されるフロント側分割体11と、前記バックウォール2
2と前記左後及び右後サイドウォール形成部23B,2
4Bとで構成されるバック側分割体12とに、それらが
独立して自立及び移動できるように、それらの前後方向
の傾倒を防ぐための傾倒防止手段31〜34,45等が
付設されるとともに、それぞれにキャスター41,42
が設けられてなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、長方形の競技フロアーの前後及び左右に配されたフロントウォール 、バックウォール、及び一対のサイドウォールの壁面を利用してボールをラケッ トで打ち合うスカッシュコートに係り、特に、非使用時にはその占有スペースを 縮小できるとともに、安全かつ容易に移動させることができるようにしたものに 関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、既設のスカッシュコートの一例を示しており、これを以下に簡単に説 明する。図示例のスカッシュコート70は、木質フローリング材により長方形に 形成されたフロアー71と、コンクリートもしくは煉瓦又はそれらと同類の材料 を素材として内壁面が凹凸の無い平坦な面で仕上げられたフロントウォール72 及び左右のサイドウォール73,74と、透明な板状の強化ガラスが用いられて 形成されたバックウォール75と、からなっている。
【0003】 なお、参考までに記せば、フロアー71は縦9.75m、横6.40m、フロ ントウォール72の高さは4.57m、バックウォール75の高さは2.13m 、に定められており、サイドウォール74,75の上端は上記フロントウォール 72とバックウォール75の上端を結ぶように傾斜せしめられ、前記フロアー7 1、フロントウォール72等には図では省略されているが競技に必要なライン等 が施される。
【0004】 また、上記バックウォール75は、競技者等のコート内への出入りに利用され るドア80と、このドア80の左右に2枚ずつ配された板ガラスからなる板状壁 体75a,75b,75c,75dと、板状壁体75aの左端部と板状壁体75 dの右端部とを保持する支柱76,76と、前記板状壁体75a〜75dの後面 に対接せしめられてL型アングル部材95,95,…により連結された補強支持 体92,92,…と、等からなっており、上記ドア80、板状壁体75a〜75 d、4枚の補強支持体92等の全てが透明な板状の強化ガラスで構成されていて 、バックウォール75の後方から観客等がコート70内で行われる競技を見学す ることができるようになっている。
【0005】 ところで、上記した如くの既設のスカッシュコートは、各ウォール(72〜7 5)を予め定められた位置に立設固定するようにされているので、当然ながら、 それを別の場所に移設することは難しく、また、既存の体育館等にそれを新たに 造設するには大規模な改修工事が必要となって施工コストが高くなるとともに、 一旦建設された後においては、かかるコートが使用されていなときにおいても前 記ウォール(72〜75)が邪魔になって他の競技、例えばバスケットボールや バレーボール等を行うことはできず、既存の体育館等における限られたスペース を有効に利用することができない。
【0006】 そのため、従来においては上記したウォール立設固定式のスカッシュコートが 設けられているのは専用のスポーツ施設に限られており、それがスカッシュとい うスポーツがテニスやバトミントンのように手軽には行えない要因の一つとなっ ている。 このようなウォール立設固定式のスカッシュコートに伴う問題を解消すべく、 実公平2−28944号公報には、左右のサイドウォールの両端をそれぞれフロ ントウォールとバックウォールにヒンジ部材を介して連結するとともに、前記サ イドウォールを内方に向かって折り曲げることができるようになし、コート非使 用時にはサイドウォールを折り曲げるとともにバックウォールをフロントウォー ル側へ移動させてサイドウォールをフロントウォール側へ折り畳むようにしたサ イドウォール折り畳み式のスカッシュコートが記載されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載のサイドウォール折り畳み式のスカッシュコー トにあっては、コート非使用時にはサイドウォールを折り畳むことによりその占 有スペースを大幅に縮小できるので、既存の体育館等において他の競技用コート に併設することができるという利点を有するものの、以下に述べる如くの問題が あった。
【0008】 すなわち、上記公報に記載のスカッシュコートは、サイドウォール及びバック ウォールにはキャスターが設けられていて、それらをフロントウォールに対して 開閉・移動させることができるが、フロントウォールにはキャスターが設けられ ておらず、しかも、各隣接ウォール同士及びサイドウォールの前半部と後半部と がヒンジ部材を介して連結されており、また、サイドウォールを折り畳んだ状態 (収納状態)では前後の幅が極めて短くなるので、占有スペースを小さくできる 反面、傾いたり倒れたりし易い。そのため、このスカッシュコートは、通常、傾 倒防止のため、フロントウォールを体育館等の既設の壁面に対接させた状態で、 使用時にはサイドウォール・バックウォールを展開・移動させ、非使用時にはサ イドウォール及びバックウォールをフロントウォール側へ折り畳むようにされる 。つまり、全体を他の場所に移し替えること等はさほど配慮されていない。
【0009】 これをさらに詳しく述べると、上記公報に記載のスカッシュコートは、それ を移動させる際に全体を持ち上げなければならない(滑らすとフロアー等が傷つ く)が、各ウォールは前述した如くに比較的大きな面積及び重量を有するものな ので、それを移動させるには多人数を要し、大掛かりな作業となり、容易には移 動させることはできない。また、移動時や展開時等に、ヒンジ部材等が壊れた り、各ウォールが歪んだり、強化ガラス(バックウォール)が割れたりし易い。 特に、サイドウォールはその中間部分がヒンジ結合されて相互に重なり合うよう に折り畳まれるのでその中間部分のヒンジ部材が故障し易く、そのヒンジ部材が 故障するとそれを展開した際にサイドウォールが「く」の字状に折り曲がるなど して、競技に支障を来す。フロントウォールの背後にそれを支える部材(壁面 )がないところには倒れる危険性があるため配置することができず、設置及び収 納場所が制限される。上記の問題をも併せると、体育館の中央部等に、例え ば他の競技用コートが空いているときを見はらかって手軽に運んで利用すること は困難である。移動等の便宜を図るべく各ウォールの壁面等を紙等の軽量部材 で形成すると、ボールの反発係数が不足して打ち合うテンポ等が所望のものとな らず、競技を充分に楽しめない。実際、上記公報に記載の折り畳み式スカッシュ コートは現在まで実用に供されてはいない。
【0010】 かかる点に鑑み本考案は、非使用時にはその占有スペースを縮小できるととも に、任意の場所へ安全かつ容易に移動させて適正に設置することができ、既存の 体育館等において他の競技用コート等と併設することが可能な、スカッシュコー トを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく、本考案に係るスカッシュコートは、基本的には、競 技を行うべき長方形のゲームフロアーの前後及び左右に配されるフロントウォー ル、バックウォール、及び左右のサイドウォールを備え、前記左右のサイドウォ ールが、左前サイドウォール形成部と左後サイドウォール形成部、及び、右前サ イドウォール形成部と右後サイドウォール形成部に、それぞれ分割可能とされる とともに、前記左前サイドウォール形成部と右前サイドウォール形成部とが前記 フロントウォールにヒンジ部材を介して連結されていて前記フロントウォールに 平行となるように内側に閉じられるようにされ、かつ、前記左後サイドウォール 形成部と右後サイドウォール形成部とが前記バックウォールにヒンジ部材を介し て連結されていて前記バックウォールに平行となるように内側に閉じられるよう にされてなる(請求項1)。
【0012】 また、本考案のスカッシュコートでは、上記構成に下記の構成を付加 することが好ましい態様として挙げられる。 すなわち、前記フロントウォールと前記左前及び右前サイドウォール形成部 とで構成されるフロント側分割体と、前記バックウォールと前記左後及び右後サ イドウォール形成部とで構成されるバック側分割体とに、それらが独立して自立 できるように、それらの前後方向の傾倒を防ぐための傾倒防止手段を付設するこ と(請求項2)。なお、傾倒防止手段は、フロントウォール及びバックウォール の前後に突き出て、それらの前後方向の厚みを実質的に増やすような部材であれ ばよい。また、例えば、フロント側分割体は建物の壁面に対接させることによっ て倒れないようにし、バック側分割体にのみ傾倒防止手段を設けるようにしても よい。
【0013】 前記フロントウォールと前記左前及び右前サイドウォール形成部とで構成さ れるフロント側分割体と、前記バックウォールと前記左後及び右後サイドウォー ル形成部とで構成されるバック側分割体とに、それらをフロアーから浮かせた状 態で移動させるためのキャスターを設けること(請求項3)。 前記フロントウォールと前記左前及び右前サイドウォール形成部とで構成さ れるフロント側分割体と、前記バックウォールと前記左後及び右後サイドウォー ル形成部とで構成されるバック側分割体とに、それらが独立して自立できるよう にそれらの前後方向の傾倒を防ぐための傾倒防止手段を付設するとともに、それ らをフロアーから浮かせた状態で移動させるためのキャスターを設けること(請 求項4)。
【0014】 前記フロントウォールと前記左前及び右前サイドウォール形成部とで構成さ れるフロント側分割体と前記バックウォールと前記左後及び右後サイドウォール 形成部とで構成されるバック側分割体とに、それらの前後方向の傾倒を防ぐとと もに、それらをフロアーから浮かせた状態で移動させるための台車を付設するこ と(請求項5)。
【0015】
【作 用】
上述の如くの構成とされた本考案に係るスカッシュコートは、非使用時には、 全体をフロントウォール及び左前,右前サイドウォール形成部で構成されるフロ ント側分割体と、バックウォール及び左後,右後サイドウォール形成部とで構成 されるバック側分割体とに分け、フロントウォールに対して左前及び右前サイド ウォール形成部をそれに平行となるように閉じ、また、バックウォールに対して 左後及び右後サイドウォール形成部をそれに平行となるようにに閉じる。
【0016】 そして、各サイドウォール形成部が閉じられた状態のフロント側分割体とバッ ク側分割体とを別々に、又は、それらを合体させて退避場所、例えば体育館内の 空きスペースに移動させて保管する。この場合、移動保管態様としては、例えば フロント側分割体は定位置から動かさず、バック側分割体のみ適宜の場所へ移動 させる等、種々の態様をとることができる。
【0017】 また、使用時には、各サイドウォール形成部が閉じられた状態のフロント側分 割体、バック側分割体とを別々に、又は合体させたまま、あるいは一方のみを、 退避場所から設置場所、例えば体育館の中央部に設定されたゲームフロアー上に 移動させ、各分割体の左右一対づつのサイドウォール形成部をそれぞれフロント ウォール及びバックウォールに対して直角に開き、開かれた状態の左前サイドウ ォールと左後サイドウォールの端面同士、及び右前サイドウォールと右後サイド ウォールの端面同士を突き合わせ、それらをカンヌキ等により内外に折れ曲がら ないように固定する。
【0018】 それにより、前後のサイドウォール形成部同士が同一平面上に連設されて左右 一対のサイドウォールが形成され、その後、前記フロント側分割体とバック側分 割体とをそれぞれ適宜の手段、例えばキャスターに付設されているストッパ等で フロアーに対して動かないようにすることにより、コートが完成する。 ここで、本考案のコートは、前記のように、非使用時には、全体がフロント側 分割体とバック側分割体とに分けられ、各サイドウォール形成部がフロントウォ ール及びバックウォールに対向するように閉じられるので、その占有スペースを 使用時に比して大幅に縮小でき、体育館等において他の競技の邪魔にならないよ うに空きスペースに退避させておくことができる。
【0019】 また、各分割体にそれらの前後方向の傾倒を防ぐための傾倒防止手段を付設す ることにより、それらを独立して自立させることができる。つまり、各分割体に 傾倒防止手段を付設することによって、傾いたり倒れたりする心配がないので従 来の折り畳み式のもののように体育館の壁面等でフロントウォールを支えておく 必要がなく、任意の場所に設置及び退避させることが可能となる。
【0020】 さらに、各分割体にキャスターを設けることにより、それらをフロアーから浮 かせた状態で、言い換えれば、全体を持ち上げることを要しないで、それらを個 別にしかも極めて少人数で安全かつ容易に移動させることができる。 そのため、既存の体育館等において他の競技用コート等と併設することが可能 となり、スカッシュ等の壁面を利用するボール競技を、例えば学校でのスポーツ 教育に取り入れること等が容易となって、その普及、促進を図る上で大いに貢献 できる。
【0021】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。 図1及び図2は本考案に係るスカッシュコートの第1実施例の使用状態(組み 立て完成状態)を示している。図示例のスカッシュコート10は、競技を行うべ き長方形のゲームフロアー13の前後及び左右に配されるフロントウォール21 、バックウォール22、及び一対のサイドウォール23,24を備えている。
【0022】 前記フロントウォール21は、その内壁面を形成するパーティクルボード21 aとその背面側に固定された例えばアルミニウム製の格子状の補強フレーム21 b(図2に示されるサイドウォール23の補強フレーム23bと同様な構成)と で形成され、その左右端部がそれぞれ断面L字形の支柱15と断面コ字形の支柱 16とに結合されている。前記支柱15,16は、それぞれその下端が前記フロ ントウォール21と共にフロアーFから若干(10mm程度)浮かせられた状態 で、ストッパ付きのキャスター41が後部に2輪、前部に1輪設けられた台車3 1,32の凸部31a,32aに固定保持されている。前記台車31,32は、 それぞれフロントウォール21の前後に大きく突き出す長さを有しており、それ らの後部が横架部材46により連結されている。
【0023】 また、フロントウォール21の背面側の所定高さ位置には前記支柱15,16 間を橋絡するように支持板47が取り付けられており、この支持板47と前記台 車31,32及び横架部材46との間にはそれらを連結するように斜めに5本の 突っ張り部材45が配設されている。この突っ張り部材45、台車31,32、 横架部材46、支柱15,16等で、前記フロントウォール21と後述する左前 及び右前サイドウォール形成部23A,24Aとからなるフロント側分割体11 の傾倒を防止するための傾倒防止手段が構成されている。
【0024】 前記バックウォール22は、図4及び図5を参照すればよくわかるように、見 学の便宜等を図るべく、透明な合成樹脂板(ここではアクリル板)からなる左右 に2枚づつの板状壁体22及び中央に配されたドア22cと、それらの上下に配 されたアルミニウム製の枠フレーム22bとで形成され、その左右端部がそれぞ れ断面L字形の支柱25,26とに結合されている。前記支柱25,26は、そ れぞれその下端が前記バックウォール22と共にフロアーFから若干(10mm 程度)浮かせられた状態で、ストッパ付きのキャスター41が後部に2輪前部に 1輪設けられた台車33,34の凸部33a,34aに固定保持されている。前 記台車33,34は、それぞれバックウォール21の前後に大きく突き出す長さ を有しており、この台車31,32で、前記バックウォール22と後述する左後 及び右後サイドウォール形成部23B,24B等からなるバック側分割体12の 傾倒を防止するための傾倒防止手段が構成されている。
【0025】 なお、上記ドア22cには、詳細には図示されていないが適宜の態様、例えば 本願の出願人が先に特願平5−276898号で提案しているようなロック装置 20が設けられている。 また、前記フロント側分割体11の台車31,32の後端部には凹部17が設 けられ、前記バック側分割体12の台車33,34の前端部には上記凹部17に 嵌合する凸部18が設けられており、後述するように、コート非使用時にサイド ウォール形成部23A,24A,23B,24Bを閉じるとともに上記各分割体 11,12を合わせた際に上記凹部17と凸部18とを嵌め合わせることにより 、移動保管時における相互の横ずれを防ぐようにされる。
【0026】 そして、前記左右のサイドウォール23,24は、前記フロントウォール21 の両端部に結合された支柱15,16にそれぞれヒンジ部材35,35を介して 回動可能に連結された左前サイドウォール形成部23A及び右前サイドウォール 形成部24Aと、前記バックウォール22に結合された支柱25,26にヒンジ 部材36を介して回動可能に連結された左後サイドウォール形成部23B及び右 後サイドウォール形成部24Bとに分割可能とされている。
【0027】 上記左前及び右前サイドウォール形成部23A,24A、並びに、左後及び右 後サイドウォール形成部23B,24Bは、それぞれその内壁面を形成するパー ティクルボード23a,24aとその背面側に固定された例えばアルミニウム製 の格子状の補強フレーム23b,24bとで形成され、それらの下端部にはそれ らが開閉移動できるようにキャスター42が設けられており、また、左前及び右 前サイドウォール形成部23A,24Aの後端面部に設けられた凹部27,27 に左後及び右後サイドウォール形成部23B,24Bの前端面部に設けられた凸 部28,28が嵌合せしめられている。
【0028】 これをさらに詳細に説明すると、左前サイドウォール形成部23Aの前端側は 支柱15の前部に、右前サイドウォール形成部24Aの前端側は支柱16の後部 に、また、左後サイドウォール形成部23Bの後端側が支柱25の後部に、右後 サイドウォール24Bの後端側が支柱26の後部に、それぞれ通常のドア等に用 いられているものと同様な構成のヒンジ部材35,35により開閉可能に連結さ れていて、左前及び右前サイドウォール形成部23A,24Aは、フロントウォ ール21に対して直角となるように開かれるととともに、図1において一点鎖線 及び図3において実線で示される如くに、左前サイドウォール形成部23Aを内 側にして互いに重なり合うようにフロントウォール21に対して平行となるまで 閉じられ、左後及び右後サイドウォール形成部23B,24Bは、フロントウォ ール21に対して直角となるように開かれるととともに、図1において一点鎖線 及び図3において実線で示される如くに、それらが同一平面上に並ぶようにフロ ントウォール21に対して平行となるまで閉じられるようになっている。
【0029】 この場合、上記左前及び右前サイドウォール形成部23A,24A、並びに、 左後及び右後サイドウォール形成部23B,24Bが、図1において実線で示さ れる如くにフロントウォール21及びバックウォール22に対して直角に開かれ た状態では、それぞれの内壁面を形成するパーティクルボード23a,24aの 両端(前後端)がフロントウォール21及びバックウォール22の内壁面を形成 するパーティクルボード21a及び板状壁体22aに略当接するようにされ、そ れにより4隅に隙間が殆ど生じないようにコート10が組み立てられる。
【0030】 また、左前及び右前サイドウォール形成部23A,24Aと左後及び右後サイ ドウォール形成部23B,24Bとの連結部分においても、互いのパーティクル ボード24b同士が突き合わせられるとともに、前記凹部27に前記凸部28が 嵌合せしめられ、図1及び図2に示される如くに、各サイドウォール形成部23 A,24A,23B,24Bの外面側にそれぞれ上下に2ヶ所づつ設けられたカ ンヌキ受け具39,39に角型のカンヌキ38が挿通せしめられて、それらが内 外に折れ曲がらないように固定される。
【0031】 上述の如くの構成とされた本実施例のスカッシュコート10においては、非使 用時には、図3に加えて図4及び図5を参照すればよくわかるように、カンヌキ 38を外して全体をフロントウォール21及び左前,右前サイドウォール形成部 23A,24Aで構成されるフロント側分割体11と、バックウォール22及び 左後,右後サイドウォール形成部23B,24Bとで構成されるバック側分割体 12とに分け(図5の状態)、フロントウォール21に対して左前及び右前サイ ドウォール形成部23A,24Aをそれに平行となるように閉じ、また、バック ウォール22に対して左後及び右後サイドウォール形成部23B,24Bをそれ に平行となるようにに閉じる(図4の状態)。そして、各サイドウォール形成部 23A,24A,23B,24Bが閉じられた状態のフロント側分割体11とバ ック側分割体12とを別々に、又は、それらの凹部17と凸部18とを嵌合させ ることにより合体させて(図3の状態)、退避場所、例えば体育館内の空きスペ ースに移動させて保管する。
【0032】 また、使用時には、各サイドウォール形成部23A,24A,23B,24B が閉じられた状態のフロント側分割体11とバック側分割体12とを別々に、又 は合体させたまま、退避場所から設置場所、例えば体育館の中央部に設定された ゲームフロアー13上に移動させ(図3又は図4の状態)、各分割体の左右一対 づつのサイドウォール形成部23A,24A,23B,24Bをそれぞれフロン トウォール21及びバックウォール22に対して直角に開き(図5の状態)、開 かれた状態の左前サイドウォール23Aと左後サイドウォール23Bの端面同士 、及び右前サイドウォール24Aと右後サイドウォール24Bの端面同士を突き 合わせてそれらに設けられた凹部27と凸部28とを嵌合させるとともに、それ らをカンヌキ等により内外に折れ曲がらないように固定する(図1,図2の状態 )。
【0033】 それにより、前後のサイドウォール形成部同士23Aと23B,24Aと24 Bがそれぞれ同一平面上に連設されて左右一対のサイドウォール23,24が形 成され、その後、前記フロント側分割体11とバック側分割体12とをそれぞれ 適宜の手段、例えばキャスター41に付設されているストッパを作動させてフロ アーFに対して動かないようにすることにより、コート10が完成する。
【0034】 ここで、本実施例のコート10は、前記のように、非使用時には、全体がフロ ント側分割体11とバック側分割体12とに分けられ、各サイドウォール形成部 23A,24A,23B,24Bがフロントウォール21及びバックウォール2 2に対向するように閉じられるので、その占有スペースを使用時に比して大幅に 縮小でき、体育館等において他の競技の邪魔にならないように空きスペースに退 避させておくことができる。
【0035】 また、各分割体11,12にそれらの前後方向の傾倒を防ぐための、比較的全 長の長い台車31,32,33,34や突っ張り部材45等からなる傾倒防止手 段が付設されるとともにキャスター41,42が設けられているので、それらが 独立して自立及び移動可能となる。つまり、各分割体11,12に傾倒防止手段 が付設されていることから、傾いたり倒れたりする心配がないので従来の折り畳 み式のもののように体育館の壁面等でフロントウォール21を支えておく必要が なく、任意の場所に設置及び退避させることが可能となり、しかも、キャスター 41,42が設けられていることから、極めて少人数で安全かつ容易に移動させ ることができる。
【0036】 そのため、既存の体育館等において他の競技用コート等と併設することが可能 となり、スカッシュ等の壁面を利用するボール競技を、例えば学校でのスポーツ 教育に取り入れること等が容易となって、その普及、促進を図る上で大いに貢献 できる。 図6は本考案に係るスカッシコートの第2実施例を示している。この例のスカ ッシュコート10’は、基本構成は前述した図1〜図5に示されるものと同様で あるが、前述した例のコート10においてはバックウォール22のみが透明に形 成されていたのに対し、全周から競技を見学できるように、フロントウォール2 1及び左右のサイドウォール23,24も透明な合成樹脂板(アクリル板)が用 いられて構成されている。すなわち、図6にサイドウォール23が代表して示さ れる如くに、バックウォール22に加えて、フロントウォール21及び左右のサ イドウォール23,24も、パーティクルボード及び格子状の補強フレームに代 えて、視界を遮るものを可及的に小さくすべく、透明なアクリル板からなる板状 壁体(23c)とアルミニウム製の枠状のフレーム(23d)から構成されてお り、左前サイドウォール23Aと左後サイドウォール23Bの端面同士、及び右 前サイドウォール24Aと右後サイドウォール24Bの端面同士を突き合わせて それらに設けられた凹部27と凸部28とを嵌合させるとともに、それらを所定 本のボルト類55により内外に折れ曲がらないように固定するようにされている 。なお、各ウォール21〜24においては、特に図示はしていないが、フレーム に対してアクリル板はバカ穴又は長穴を介してボルト等により止められており、 それによって、温度変化によるアクリル板の膨張・収縮が吸収されるようになっ ている。
【0037】 このように全ウォール21〜24を透明に構成したコート10’でも、前述し た図1〜図5に示されるコート10と同様な作用効果が得られる。 図7は本考案に係るスカッシコートの第3実施例を示している。この例のスカ ッシュコート10’は、基本構成は前述した図1〜図5に示される第1実施例と 同様であるが、前述した第1実施例においては、フロント側分割体11を支持し ている台車31,32は、フロントウォール21の前後に大きく突き出す長さを 有するものとされ、かつ、フロントウォール21の背面側に突っ張り部材46が 設けられていたが、本例のものは、フロントウォール21を体育館等の建物の壁 部Wに対接させたまま保管、使用できる場合に適するもので、フロントウォール 21の背面側(前面側)にはなにも突出させないようにすべく、台車31,32 の長さを短くするとともに、突っ張り部材46を設けないようにしたものである 。このものでは、各サイドウォール形成部23A,24Aが閉じられた状態のフ ロント側分割体11は倒れ易くなるが、フロントウォール21が建物の壁部Wで 支承されるので、倒れる心配はない。
【0038】 図8は本考案に係るスカッシコートの第4実施例を示している。この例のスカ ッシュコート10’は、基本構成は第2実施例と同様であるが、突っ張り部材4 6を設けず、台車31,32の長さを短くして、フロント側分割体11を台車3 1,32の凸部31a,32aで固定保持するようにしたもので、このものでも 、フロント側分割体11の傾倒を充分に防止できる。
【0039】
【考案の効果】
以上の説明から理解されるように、本考案に係るスカッシュコートは、非使用 時にはその占有スペースを縮小できるとともに、任意の場所へ安全かつ容易に移 動させて適正に設置することができ、既存の体育館等において他の競技用コート 等と併設することが可能となり、その結果、スカッシュ等の壁面を利用するボー ル競技を、例えば学校でのスポーツ教育に取り入れること等が容易となって、そ の普及、促進を図る上で大いに貢献できるという優れた利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るスカッシュコートの第1実施例の
使用状態を示す平面図。
【図2】図1のスカッシュコートの左側面図。
【図3】図1のスカッシュコートの非使用状態の一例を
示す平面図。
【図4】図1のスカッシュコートの組立過程の説明に供
される斜視図。
【図5】図1のスカッシュコートの組立過程の説明に供
される斜視図。
【図6】本考案に係るスカッシュコートの第2実施例の
使用状態を示す左側面図。
【図7】本考案に係るスカッシュコートの第3実施例の
使用状態を示す左側面図。
【図8】本考案に係るスカッシュコートの第4実施例の
使用状態を示す左側面図。
【図9】従来のスカッシュコートの一例を示す概略斜視
図。
【符号の説明】
10,10’,10A,10''…スカッシュコート 11…フロント側分割体 12…バック側分割体 15,16,25,26…支柱 21…フロントウォール 22…バックウォール 23…左側サイドウォール 24…右側サイドウォール 23A,24A…左前,右前サイドウォール形成部 23B,24B…左後,右後サイドウォール形成部 31〜34…台車 35,36…ヒンジ部材 38…カンヌキ 41…ストッパ付きキャスター 45…突っ張り部材

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 競技を行うべき長方形のゲームフロアー
    の前後及び左右に配されるフロントウォール、バックウ
    ォール、及び左右のサイドウォールを備え、前記左右の
    サイドウォールが、左前サイドウォール形成部と左後サ
    イドウォール形成部、及び、右前サイドウォール形成部
    と右後サイドウォール形成部に、それぞれ分割可能とさ
    れるとともに、前記左前サイドウォール形成部と右前サ
    イドウォール形成部とが前記フロントウォールにヒンジ
    部材を介して連結されていて前記フロントウォールに平
    行となるように内側に閉じられるようにされ、かつ、前
    記左後サイドウォール形成部と右後サイドウォール形成
    部とが前記バックウォールにヒンジ部材を介して連結さ
    れていて前記バックウォールに平行となるように内側に
    閉じられるようにされていることを特徴とするスカッシ
    ュコート。
  2. 【請求項2】 競技を行うべき長方形のゲームフロアー
    の前後及び左右に配されるフロントウォール、バックウ
    ォール、及び左右のサイドウォールを備え、 前記左右のサイドウォールが、左前サイドウォール形成
    部と左後サイドウォール形成部、及び、右前サイドウォ
    ール形成部と右後サイドウォール形成部に、それぞれ分
    割可能とされるとともに、前記左前サイドウォール形成
    部と右前サイドウォール形成部とが前記フロントウォー
    ルにヒンジ部材を介して連結されていて前記フロントウ
    ォールに平行となるように内側に閉じられるようにさ
    れ、かつ、前記左後サイドウォール形成部と右後サイド
    ウォール形成部とが前記バックウォールにヒンジ部材を
    介して連結されていて前記バックウォールに平行となる
    ように内側に閉じられるようにされ、 前記フロントウォールと前記左前及び右前サイドウォー
    ル形成部とで構成されるフロント側分割体と、前記バッ
    クウォールと前記左後及び右後サイドウォール形成部と
    で構成されるバック側分割体とに、それらが独立して自
    立できるように、それらの前後方向の傾倒を防ぐための
    傾倒防止手段が付設されていることを特徴とするスカッ
    シュコート。
  3. 【請求項3】 競技を行うべき長方形のゲームフロアー
    の前後及び左右に配されるフロントウォール、バックウ
    ォール、及び左右のサイドウォールを備え、 前記左右のサイドウォールが、左前サイドウォール形成
    部と左後サイドウォール形成部、及び、右前サイドウォ
    ール形成部と右後サイドウォール形成部に、それぞれ分
    割可能とされるとともに、前記左前サイドウォール形成
    部と右前サイドウォール形成部とが前記フロントウォー
    ルにヒンジ部材を介して連結されていて前記フロントウ
    ォールに平行となるように内側に閉じられるようにさ
    れ、かつ、前記左後サイドウォール形成部と右後サイド
    ウォール形成部とが前記バックウォールにヒンジ部材を
    介して連結されていて前記バックウォールに平行となる
    ように内側に閉じられるようにされ、 前記フロントウォールと前記左前及び右前サイドウォー
    ル形成部とで構成されるフロント側分割体と、前記バッ
    クウォールと前記左後及び右後サイドウォール形成部と
    で構成されるバック側分割体とに、それらをフロアーか
    ら浮かせた状態で移動させるためのキャスターが設けら
    れていることを特徴とするスカッシュコート。
  4. 【請求項4】 競技を行うべき長方形のゲームフロアー
    の前後及び左右に配されるフロントウォール、バックウ
    ォール、及び左右のサイドウォールを備え、 前記左右のサイドウォールが、左前サイドウォール形成
    部と左後サイドウォール形成部、及び、右前サイドウォ
    ール形成部と右後サイドウォール形成部に、それぞれ分
    割可能とされるとともに、前記左前サイドウォール形成
    部と右前サイドウォール形成部とが前記フロントウォー
    ルにヒンジ部材を介して連結されていて前記フロントウ
    ォールに平行となるように内側に閉じられるようにさ
    れ、かつ、前記左後サイドウォール形成部と右後サイド
    ウォール形成部とが前記バックウォールにヒンジ部材を
    介して連結されていて前記バックウォールに平行となる
    ように内側に閉じられるようにされ、 前記フロントウォールと前記左前及び右前サイドウォー
    ル形成部とで構成されるフロント側分割体と、前記バッ
    クウォールと前記左後及び右後サイドウォール形成部と
    で構成されるバック側分割体とに、それらが独立して自
    立できるようにそれらの前後方向の傾倒を防ぐための傾
    倒防止手段が付設されるとともに、それらをフロアーか
    ら浮かせた状態で移動させるためのキャスターが設けら
    れていることを特徴とするスカッシュコート。
  5. 【請求項5】 競技を行うべき長方形のゲームフロアー
    の前後及び左右に配されるフロントウォール、バックウ
    ォール、及び左右のサイドウォールを備え、 前記左右のサイドウォールが、左前サイドウォール形成
    部と左後サイドウォール形成部、及び、右前サイドウォ
    ール形成部と右後サイドウォール形成部に、それぞれ分
    割可能とされるとともに、前記左前サイドウォール形成
    部と右前サイドウォール形成部とが前記フロントウォー
    ルにヒンジ部材を介して連結されていて前記フロントウ
    ォールに平行となるように内側に閉じられるようにさ
    れ、かつ、前記左後サイドウォール形成部と右後サイド
    ウォール形成部とが前記バックウォールにヒンジ部材を
    介して連結されていて前記バックウォールに平行となる
    ように内側に閉じられるようにされ、 前記フロントウォールと前記左前及び右前サイドウォー
    ル形成部とで構成されるフロント側分割体と前記バック
    ウォールと前記左後及び右後サイドウォール形成部とで
    構成されるバック側分割体とに、それらの前後方向の傾
    倒を防ぐとともに、それらをフロアーから浮かせた状態
    で移動させるための台車が付設されていることを特徴と
    するスカッシュコート。
JP1994004118U 1994-04-19 1994-04-19 スカッシュコート Expired - Lifetime JP3003328U (ja)

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