JPH07155369A - 創傷被覆材 - Google Patents

創傷被覆材

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Publication number
JPH07155369A
JPH07155369A JP5308193A JP30819393A JPH07155369A JP H07155369 A JPH07155369 A JP H07155369A JP 5308193 A JP5308193 A JP 5308193A JP 30819393 A JP30819393 A JP 30819393A JP H07155369 A JPH07155369 A JP H07155369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
wound
contg
coating material
soluble
Prior art date
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Pending
Application number
JP5308193A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Takeda
明 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルギン酸ナトリウムおよび水溶性高分子も
しくは水溶性低分子糖類を含有する水溶液を、2価以上
の金属イオンを含有する水溶液でゲル化させることによ
り得られる創傷被覆材。 【効果】 体液に接触させた場合、まず、水溶性高分子
が体液を吸収し膨潤する。これにより、アルギン酸塩と
体液の接触面積が増大し、アルギン酸塩が体液へ溶解し
やすくなる。溶解することにより形成される親水性のゲ
ルは創傷治癒に相応しい水分環境を与え、創傷治癒を促
進させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱傷、擦過傷、潰瘍な
どの治療において患部に貼付する創傷被覆材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルギン酸カルシウムを利用した
創傷被覆材やアルギン酸カルシウムナトリウム複合塩を
利用した溶解性の点で改良された創傷被覆材が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術によるアル
ギン酸カルシウムを利用した創傷被覆材は、体液に対し
て難溶性であるため、体液を吸収し親水性のゲルを形成
して創傷治癒に相応しい水分環境を整えることが出来な
かった。
【0004】また、体液への溶解性を改善するためにア
ルギン酸カルシウムナトリウム複合塩を利用した創傷被
覆材が提案されているが、その製造過程において、アル
ギン酸カルシウム中のカルシウムの一部をナトリウムで
置換するという工程が必要であり、その製造には手間が
かかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、より簡便な方
法により体液への溶解性の調整されたアルギン酸塩より
なる創傷被覆材を提供するものであって、アルギン酸ナ
トリウムと水溶性高分子もしくは水溶性低分子糖類を含
む水溶液を、2価以上の金属イオンを含有する水溶液で
ゲル化させることにより創傷被覆材を得ることを特徴と
する。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける水溶性高分子としては、例えばポリビニルピロリ
ドン、ローカストビーンガム、グアーガムなどが挙げら
れる。また、水溶性低分子糖類としては、例えばグルコ
ース、ラクトース、スクロースなどがある。
【0007】これらの水溶性物質と前記アルギン酸ナト
リウムを含む水溶液は、両者を任意の比率で無菌状態の
水へ溶解することにより得られる。好ましくは、水10
0部に対して、アルギン酸ナトリウム3〜10部、水溶
性高分子もしくは水溶性低分子糖類1〜50部を無菌状
態の水へ溶解し作製される。
【0008】2価以上の金属イオンとは、例えばカルシ
ウム、アルミニウム、マグネシウム、マンガン、コバル
ト、ニッケル、銀、銅、亜鉛などの陽イオンである。前
記2価以上の金属イオンを含有する水溶液は、上記金属
陽イオンを含む塩、例えば塩化カルシウム、硫酸アルミ
ニウム、硝酸銀、硫酸亜鉛などを任意の濃度になるよう
に無菌状態の水へ溶解することにより得られる。金属イ
オンを含有する水溶液の濃度は、0.5〜10重量%が
好ましい。
【0009】前記アルギン酸ナトリウムと水溶性物質を
含む水溶液は、2価以上の金属イオンと反応することに
より、アルギン酸ナトリウムがアルギン酸カルシウムな
どに転化して難溶性となるとともに、このアルギン酸塩
と水溶性物質が緊密な混合物を形成してゲル化する。従
って、創傷被覆材が体液に接触すると水溶性物質が膨潤
し、その中に分散したアルギン酸塩の体液に対する溶解
が促進される。
【0010】本発明創傷被覆材は、一般に繊維状に成形
されて、乾燥した不織布もしくは織布の形で用いられ
る。
【0011】
【発明の効果】本発明創傷被覆材は、アルギン酸塩およ
び水溶性高分子もしくは水溶性低分子糖類よりなるの
で、体液に接触させた場合、まず、水溶性高分子が体液
を吸収し膨潤する。これにより、アルギン酸塩と体液の
接触面積が増大し、アルギン酸塩が体液へ溶解しやすく
なる。溶解することにより形成される親水性のゲルは創
傷治癒に相応しい水分環境を与え、創傷治癒を促進させ
ることができる。
【0012】
【実施例】
(実施例1)アルギン酸ナトリウム60g、ポリビニル
ピロリドン30gを水1リツトルに溶解し、均一な水溶
液を作製した。その後、この水溶液を直径100μmの
穴より1重量%の塩化カルシウム水溶液(凝固浴)中へ
押し出し、紡糸(ゲル化)し、アルギン酸塩とポリビニ
ルピロリドンよりなる繊維を得た。その後、この繊維を
乾燥し創傷被覆材とした。
【0013】(実施例2)アルギン酸ナトリウム60
g、スクロース30gを水1リツトルに溶解し、均一な
水溶液を作製した。その後、この水溶液を直径100μ
mの穴より1重量%の塩化カルシウム水溶液(凝固浴)
中へ押し出し、紡糸(ゲル化)し、アルギン酸塩とスク
ロースよりなる繊維を得た。その後、この繊維を乾燥し
創傷被覆材とした。(実施例3)アルギン酸ナトリウム
60g、スクロース30gを水1リツトルに溶解し、均
一な水溶液を作製した。その後、この水溶液を直径10
0μmの穴より1重量%の塩化カルシウムと0.5重量
%の硫酸アルミニウムを含有する水溶液(凝固浴)中へ
押し出し、紡糸(ゲル化)し、アルギン酸塩とスクロー
スよりなる繊維を得た。その後、この繊維を乾燥し創傷
被覆材とした。
【0014】これらの創傷被覆材は、容易に体液を吸収
してゲル状になり、創傷部を湿潤状態に保つことができ
た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルギン酸ナトリウムおよび水溶性高分
    子もしくは水溶性低分子糖類を含有する水溶液を、2価
    以上の金属イオンを含有する水溶液でゲル化させること
    により得られる創傷被覆材。
  2. 【請求項2】 乾燥した不織布もしくは織布の形態であ
    る請求項1記載の創傷被覆材。
JP5308193A 1993-12-08 1993-12-08 創傷被覆材 Pending JPH07155369A (ja)

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JP5308193A JPH07155369A (ja) 1993-12-08 1993-12-08 創傷被覆材

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JP5308193A JPH07155369A (ja) 1993-12-08 1993-12-08 創傷被覆材

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JPH07155369A true JPH07155369A (ja) 1995-06-20

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ID=17978042

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JP (1) JPH07155369A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8034740B2 (en) 2004-02-05 2011-10-11 Taiyo Kagaku Co., Ltd. Adsorptivity imparting agent containing porous silica
JP2014533958A (ja) * 2011-11-24 2014-12-18 スパームヴァイタル アクティーゼルスカブ リパーゼ酵素を使用するハイドロゲルの調製方法

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US8034740B2 (en) 2004-02-05 2011-10-11 Taiyo Kagaku Co., Ltd. Adsorptivity imparting agent containing porous silica
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