JPH07155111A - 糖衣コーティング方法および装置 - Google Patents

糖衣コーティング方法および装置

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JPH07155111A
JPH07155111A JP5307873A JP30787393A JPH07155111A JP H07155111 A JPH07155111 A JP H07155111A JP 5307873 A JP5307873 A JP 5307873A JP 30787393 A JP30787393 A JP 30787393A JP H07155111 A JPH07155111 A JP H07155111A
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JP
Japan
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coating
rotary container
coated
container
spraying
Prior art date
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Pending
Application number
JP5307873A
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English (en)
Inventor
Shigemichi Takei
成通 武井
Kazutomi Unosawa
一臣 鵜野沢
Mamoru Sugiyama
守 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Freund Corp
Original Assignee
Freund Corp
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Publication date
Application filed by Freund Corp filed Critical Freund Corp
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Publication of JPH07155111A publication Critical patent/JPH07155111A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B13/00Machines or plants for applying liquids or other fluent materials to surfaces of objects or other work by spraying, not covered by groups B05B1/00 - B05B11/00
    • B05B13/02Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work
    • B05B13/0221Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work characterised by the means for moving or conveying the objects or other work, e.g. conveyor belts
    • B05B13/025Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work characterised by the means for moving or conveying the objects or other work, e.g. conveyor belts the objects or work being present in bulk
    • B05B13/0257Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work characterised by the means for moving or conveying the objects or other work, e.g. conveyor belts the objects or work being present in bulk in a moving container, e.g. a rotatable foraminous drum

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  • Coating Apparatus (AREA)
  • Confectionery (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コーティングがなされた製品の重量偏差が少
ない高品質のコーティングを、効率良く行うようにす
る。 【構成】 回転容器11はコーティング処理能力が仕上
がり製品として1バッチ当たり50Kg以上となってお
り、この中に収容された被コーティング物23には液体
吐出ノズルの内径が3mm以下の3個以上の二流体ノズ
ル26からコーティング液が噴霧される。回転容器11
内に収容された被コーティング物23の集積層には乾燥
気体が貫流される。被コーティング物23に対してコー
ティング液をコーティング処理するには、二流体ノズル
26から被コーティング物23にコーティング液を分散
して所定時間噴霧し、噴霧操作終了後に回転容器11を
回転させた状態に所定時間保持し、次に乾燥気体を集積
層に貫流させてコーティング液を乾燥し、これらの操作
が多数回繰り返される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は錠剤や丸剤等の被コーテ
ィング物に糖衣を被覆形成する糖衣コーティング技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】錠剤や丸剤等の被コーティング物の表面
に糖衣コーティングを施すには、コーティングパンと呼
ばれる回転容器内に被コーティング物を仕込み、回転容
器を回転させつつ蔗糖水溶液をコーティング液として被
コーティング物に散布して乾燥するのが普通である。錠
剤等に糖衣をコーティングする装置としては、古くは開
放型ないし半開放型のオニオンパンが使用されていた
が、現在では、回転容器の器壁に多数の通気孔を設け
て、回転容器内の被コーティング物の集積層に乾燥空気
を通気させるようにして乾燥を早めるようにしたコーテ
ィング装置が主流となっている。
【0003】このように集積層に乾燥空気を通気するよ
うにしたタイプのコーティング装置は、ハイコーター、
アクアコーター、アクセラコーター、ドリアコーター等
の商品名で市販されている。
【0004】これらのコーティング装置において、蔗糖
水溶液を被コーティング物に散布するには、古くはひし
ゃくを用いた作業者の手掛けによっていたが、現在では
スプレーノズルを用いて自動的に蔗糖水溶液を散布する
方法が一般的である。
【0005】図6(a),(b)はハイコーターの商品
名で販売されているコーティング装置を示す断面図であ
り、水平軸を中心に回転する回転容器1には、多数の通
気孔2が形成されており、この回転容器1内に錠剤等の
被コーティング物が収容されるようになっている。回転
容器1の回転に伴って被コーティング物は攪拌されるこ
とになるが、その攪拌を促進するために回転容器1内に
は図示しないバッフルが設けられている。
【0006】この回転容器1内に給気通路3から供給さ
れた乾燥空気は、回転容器1の外側に回転中心軸に平行
な方向に延びて形成された複数の通気ダクト4のうち底
部側の位置となった通気ダクトを経て、排気通路5に排
出されるようになっている。したがって、乾燥空気は回
転容器1の底部に集積された被コーティング物を貫流し
てこれを乾燥する。
【0007】一方、被コーティング物に蔗糖水溶液を噴
霧するためのスプレーノズルとしては、蔗糖水溶液つま
りコーティング液のみを被コーティング物の集積層に流
下させるようにしたタイプと、コーティング液のみを加
圧して噴出させて空気の噴出を伴わないタイプのエアレ
ススプレー、およびノズルの中心部からコーティング液
を、そしてこの中心部を囲む環状の流路から空気をそれ
ぞれ噴出させて、この空気の作用でコーティング液を霧
化して、液滴を被コーティング物に噴霧するようにした
二流体ノズルとがある。
【0008】蔗糖水溶液をコーティング液として散布す
るために、旧式の装置にあってはコーティング液をほと
んど加圧することなく、一個所のみから流下させる方式
が採用されていた。これは、構造が簡単で手掛けの延長
とも言える技術であったが、近年にあっては、コーティ
ング作業の効率を向上させるべく、前述した二流体ノズ
ルや、加圧せずに流下させるノズルを複数個としたパイ
プガンが使用されている。
【0009】図6(a)はコーティング液とともに圧縮
空気を噴出するようにした二流体ノズル6が設けられた
コーティング装置を示し、図6(b)はコーティング液
を供給するパイプ7にその長手方向に所定の間隔毎に複
数の噴出孔8が形成されたパイプガンが設けられたコー
ティング装置を示す。パイプガンとしては、噴出孔8の
部分に液体のみを噴出するノズルを突設するようにした
ものもあり、このタイプのパイプガンを有するコーティ
ング装置としては、たとえば、特公昭63−29980
号公報および特公平1−53590号公報に記載された
ものがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】被コーティング物の表
面に蔗糖水溶液をコーティングするコーティング技術に
あっては、製品、即ちコーティング操作が完了した後に
おける被コーティング物の重量偏差が少ないコーティン
グを行い得るようにすることが当該技術分野における重
要な解決課題の一つとなっている。一方、コーティング
コストの低減の要請によって、最近ますます多量の被コ
ーティング物を一度のコーティング操作つまり1バッチ
当たりのコーティング操作によってコーティングするこ
とができる大型の装置が利用される傾向が顕著になって
きた。
【0011】しかし、大型のコーティング装置を使用し
てコーティングを行うと、どうしても小型の装置に比し
て重量偏差が大きくなり、品質の向上を達成することが
できなかった。
【0012】そこで、本発明者は大型の装置を用いてコ
ーティング能率を向上させた時にも重量偏差を小さく保
つことができ得るようにしたコーティング技術を開発す
べく、試行錯誤を繰り返し種々の実験を行った。以下
は、本発明者によって検討された技術であり、その概要
は次のとおりである。
【0013】すなわち、前述したパイプガンを大型のコ
ーティング装置に用いた場合には、コーティング液は液
柱状となって流下することから、被コーティング物の集
積層に対して局所的に多くの液が供給されることによ
り、これが回転容器の回転攪拌による被コーティング物
表面への液の展延によっても充分に均一化され得ず、コ
ーティング量のバラツキを生じさせる原因となっている
ものと考えられた。パイプガンを用いた場合には、パイ
プガンからの液の供給を停止しても液だれが発生するこ
とからも、大型のコーティング装置においては、コーテ
ィング量のバラツキを生じさせることになっているもの
と推測される。
【0014】二流体ノズルを用いると、これから噴霧さ
れる液滴は微細化され広い範囲に拡散して散布されて製
品の重量偏差は良好となるとの推測のもとに、大型のコ
ーティング装置にこれに見合うスプレー量をまかない得
る1個のスプレーガンを搭載してコーティングを行った
が、重量偏差の向上を所期の程度にまで達成することが
できなかった。単一の二流体ノズルを用いた場合には、
回転容器内の被コーティング物全体に噴霧が行き渡ら
ず、製品の重量偏差は良好とならないことと、仕込み量
つまり被コーティング物の量に比例して噴霧能力の大き
な二流体ノズルを用いる必要があることから、液のノズ
ル径が大きくなり、ノズル内に組み込まれたスプレー停
止用のニードルを作動させても、ノズルが完全に閉塞さ
れずに、液だれが発生することが原因であると判明し
た。
【0015】本発明の目的は、一度のコーティング操作
で多量の被コーティング物にコーティングするに際して
製品の重量偏差が少ないコーティングを達し得るように
することにある。
【0016】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0018】すなわち、回転容器はコーティング処理能
力が仕上がり製品として1バッチ当たり50Kg以上と
なっており、この中に収容された被コーティング物には
液体吐出ノズルの内径が3mm以下の二流体ノズルを3
個以上有する噴霧手段からコーティング液が噴霧され
る。回転容器内に収容された被コーティング物の集積層
には乾燥気体供給手段から乾燥気体が貫流される。被コ
ーティング物に対してコーティング液をコーティング処
理するには、二流体ノズルから被コーティング物にコー
ティング液を分散して所定時間噴霧する噴霧操作と、噴
霧操作終了後に前記回転容器を回転させた状態に所定時
間保持するポーズ操作と、ポーズ操作の終了後に乾燥気
体を前記集積層に貫流させて噴霧されたコーティング液
を乾燥する乾燥操作とがこの順で多数回繰り返される。
コーティング液の噴霧は、それぞれの二流体ノズルから
ノズル1個について1分当たり200〜1000gの流
量で供給される。
【0019】
【作用】上記構成を有する糖衣コーティング技術にあっ
ては、回転容器のコーティング処理能力を仕上がり製品
として1バッチ当たり50Kg以上の大型に設定したこ
とから、一度のコーティング操作で多量のコーティング
処理を行うことが可能である。3個以上のそれぞれの二
流体ノズルからコーティング液を吐出するようにしたた
め被コーティング物の広い範囲に均一にコーティング液
が噴霧されるとともに、液体吐出ノズルの内径を3mm
以下に設定したことから、噴霧を停止したときにおける
液だれの発生が防止されることになり、コーティング液
の噴霧操作と、ポーズ操作と、乾燥操作とを1サイクル
としてこれを多数回繰り返しても、コーティング処理後
の製品の重量偏差が小さくなり、高品質のコーティング
が可能となった。特に、それぞれの二流体ノズルからの
噴霧量を1分当たり200〜1000gに設定すると、
重量偏差が良好となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0021】図1は糖衣コーティング装置の一例を示す
図であり、コーティングパンを構成する回転容器11
は、円筒部12とこの円筒部12の軸方向両側に位置し
て円筒部12に一体となった載頭円錐形状の端板部13
a,13bとを有している。円筒部12には被コーティ
ング物よりも小さい多数の通気孔10が形成されてい
る。端板部13aには軸部14が一体となっており、こ
の軸部14は軸受け15に支持され、端板部13bには
駆動軸16が取り付けられ、この駆動軸16は図示しな
い軸受けにより支持されている。したがって、この駆動
軸16を図示しないモータにより回転駆動することによ
り、回転容器11はほぼ水平となった回転中心軸を中心
として回転される。
【0022】回転容器11はその長さLが50cm程度
で、直径が約1m程度となった大型化された形状となっ
ており、そのコーティング処理能力は1バッチ当たり仕
上がり製品として約60Kg以上となっている。つま
り、一度に仕上がり製品で50Kg以上となる被コーテ
ィング物を糖衣コーティング処理することができる。
【0023】回転容器11の外側には、円筒部12から
一方の端板部13bにまで回転中心軸と平行に延びる複
数の通気ダクト17が一体に設けられている。この通気
ダクト17は円周方向に所定の間隔毎に、たとえば図2
に示すように合計8つ設けられている。ただし、この通
気ダクト17の数は8つに限られるものではない。
【0024】軸部14には、乾燥空気給気通路18が閉
塞用筒体18aに接続されており、通気ダクト17のそ
れぞれの開口端部に接触する閉塞板19の下部に形成さ
れた連通孔20には、乾燥空気排気通路21が接続され
ている。さらに、閉塞用筒体18aの開口端には、蓋部
材22が着脱自在に装着されており、これを外した状態
のもとで回転容器11内に錠剤等の被コーティング物2
3が投入される。
【0025】投入された被コーティング物23は、回転
容器11の底部に集積されて集積層を形成することにな
る。乾燥空気給気通路18からは回転容器11内に乾燥
空気が供給され、その空気は集積層を貫流した後に、回
転容器11の回転によって下側に位置することになった
通気ダクト17を介して、乾燥空気排気通路21に流入
する。
【0026】回転容器11内には気液供給管25が設け
られ、この気液供給管25には所定の間隔毎に、図示す
る場合には5つの二流体ノズル26が取り付けられてい
る。二流体ノズル26の一例を示すと、図3の通りであ
り、液体吐出ノズル27の外側には筒体28が配置され
ており、この筒体28と液体吐出ノズル27との間には
空気供給通路29が形成されている。したがって、空気
供給通路29から供給される空気の作用により、液体吐
出ノズル27からのコーティング液は吸引霧化されて液
滴となる。一方、この液体吐出ノズル27内に形成され
た液体吐出孔27aは、ニードル等からなるノズル開閉
部材27bにより開閉自在となっている。
【0027】この液体吐出ノズル27の内径つまり液体
吐出孔27aの内径dは、3mm以下に設定されてい
る。このような内径に設定したことから、液体の供給を
停止させるために液体吐出ノズル27の孔を閉じた際に
おける液だれの発生を防止することができた。これ以上
の内径を有する液体吐出ノズル27を用いると、ノズル
27を閉じても、加工精度の点で完全な閉止が達成され
ずに液だれが生じ易く、コーティングが不均一になる原
因の一つとなる。
【0028】液体吐出ノズル27からの液体の吐出量
は、それぞれの二流体ノズル26について1分間当たり
200〜1000gの流量で噴霧するように制御され
る。これ以上の吐出量とすると、液体吐出ノズルの内径
が3mm以下のスプレーガンでは能力が不足となり、ス
プレーパターンが不良となり、コーティングが不均一に
なった。一方、200g以下の吐出量とすると、コーテ
ィングに時間がかかり作業効率が低下する。
【0029】図4は前述したコーティング装置の作動を
制御する制御回路を示すブロック図であり、制御部31
はCPUにより構成されており、パンつまり回転容器1
1を駆動するためのパン駆動モータ32と、乾燥空気を
給気通路18から供給するための給気ファン33と、回
転容器11内の空気を排気通路21から排気するための
排気ファン34と、乾燥空気を所定の温度に加熱するた
めの加熱装置35とが制御部31に接続されている。さ
らに、コーティング液を液体吐出ノズル27に供給する
ための液体供給ポンプ36と、コーティング液を所定の
温度に保温するための液体保温装置37と、空気供給通
路29に圧縮空気を供給するための空気供給ポンプ38
と、液体吐出ノズル27を開閉するためのノズル開閉部
材27bを駆動するノズル開閉駆動部39とが制御部3
1に接続されている。これらは、操作盤40に設けられ
たキーを操作することにより制御部31が作動して制御
部31からの制御信号により制御される。
【0030】図5は上記コーティング装置の作動手順を
示すフローチャートであり、回転容器11内に仕上がり
で50Kg以上となる被コーティング物23が投入され
た後に、作業者が操作盤40に設けられたスタートスイ
ッチをオンすると、それがステップS1で検出され、ス
テップS2において制御部31からパン駆動モータ32
に起動信号が送られてパンつまり回転容器11が回転す
る。
【0031】次いで、ステップS3が実行され、二流体
ノズル26の空気供給通路29からの圧縮空気とともに
ノズル開閉部材27bが作動して液体吐出ノズル27か
ら液体が吐出される。予め設定された量の液体が吐出さ
れたことが、ステップS4で判断されたならば、ステッ
プS5において噴霧を停止する。噴霧が停止されること
により、回転容器11は回転した状態のもとで液体が吐
出されることなく、多量の粒状の被コーティング物の各
々にコーティング液が万遍なく付着するようにポーズ操
作つまり休止操作がなされる。このポーズ操作がなされ
る時間としては、たとえば10分程度に設定されてい
る。
【0032】このポーズ操作の時間が制御部31に内蔵
されたタイマーによってカウントされて、休止終了がス
テップS6で判断されたならば、ステップS7では給気
ファン33が駆動されるとともに、排気ファン34が駆
動されることにより、乾燥空気給気通路18から乾燥空
気が回転容器11内に供給され、回転容器11内の空気
は乾燥空気排気通路21から排気される。乾燥空気を供
給し続ける時間は、所定の時間たとえば8分程度に設定
されており、制御部31内に設けられたタイマーがカウ
ント終了したときには、乾燥空気供給操作の終了が、ス
テップS8により検出されて、ステップS9で乾燥給気
の供給が停止される。
【0033】このように、コーティング液を供給する操
作と、回転容器11を所定の時間だけ回転状態に保持す
るポーズ操作と、乾燥空気を集積層に貫流させて被コー
ティング物を乾燥させる乾燥操作とからなる1サイクル
が完了する。
【0034】錠剤等を被コーティング物として糖衣コー
ティングを行うには、回転容器11内の被コーティング
物23に対して多数回前記サイクルを繰り返すことにな
る。たとえば、図示する場合には、20回程度前記サイ
クルを繰り返している。したがって、ステップS10で
所定の液量が噴霧されたことが判断されるまで、ステッ
プS3〜S9が繰り返し実行される。
【0035】所定のサイクル繰り返したことがステップ
S10で判断されたならば、回転容器11内からコーテ
ィングが完了した後の製品を排出した後に、回転容器1
1を停止させることにより、1バッチの処理が完了す
る。なお、製品の排出時には、回転容器11を逆転させ
ることにより、回転容器11内に設けられたバッフル等
の作用により自動的に製品が取り出される。ただし、製
品の取り出しを回転容器11を回転させた状態で行うよ
うにしても良い。
【0036】上述のように、錠剤等に糖衣をコーティン
グする場合には、コーティング液は20回程度の多数回
にわたり被コーティング物に塗布されることになる。し
たがって、1サイクルの間にスプレーの不均一や液だれ
によりコーティング量のバラツキが生ずると、その繰り
返しによって不均一性は次第に増大しコーティング後の
被コーティング物の重量偏差が大きくなってしまうが、
各々の二流体ノズル26の液体吐出ノズル27の内径を
3mm以下に設定することによって、不均一なコーティ
ングと液ダレの発生が防止されることから、製品の重量
偏差が小さい高品質のコーティングを行うことが可能と
なった。
【0037】(実験結果)コーティング装置としては、
自社製の糖衣コーティング装置アクアコーターAQC−
130(糖衣仕上がりで1バッチ当たり130Kgの処
理能力を有するコーティング装置)を使用した。そし
て、その装置を用いて、乳糖錠(8mmφ、6.5R、1
80mg)を60Kg回転容器11内に仕込み、回転容
器11の回転数は7rpmに設定した。
【0038】コーティング液としては、蔗糖40%、炭
酸カルシウム20%、タルク15%、アラビアガム1.5
%、ゼラチン0.5%、PEP−101(ポリオキシエチ
レン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー、フロ
イント産業株式会社の商品名)0.5%、水22.5%の糖
衣コーティング用中掛液を使用し、この糖衣コーティン
グ液を60℃の温度に加熱した。乾燥空気は、60℃の
温度にまで加熱した温風を使用し、その供給量は1分間
に19m3 に設定した。
【0039】糖衣コーティング液の噴霧速度は、ほぼ1
900ml/分(2800g/分)とし、液体吐出孔2
7aの内径が2mmの4個の二流体ノズル26を気液供
給管25に設けて、実験を行った。
【0040】一方、比較例1としては、実験例と同一の
糖衣コーティングパンを使用し、液体供給孔の内径を8
mmとした二流体ノズル1個を回転容器11の中央部に
設置してコーティング液の噴霧を行った。
【0041】また、比較例2としては、本発明の二流体
ノズル26が設けられた位置と同一の位置に合計4つの
穿孔を有するパイプガンを同一の糖衣コーティングパン
を用いて、コーティング液の噴霧を行った。
【0042】この実験結果を示すと、以下の表1の通り
であり、表1における数値はいずれも錠剤の重量偏差つ
まり重量の変動係数(%)を示しており、本発明の実験
例および比較例1、2について、回転容器に投入する前
の重量偏差が0.86%の錠剤を使用した。
【0043】前述したサイクルが10回終了した段階つ
まり糖衣コーティング液が合計約30Kg噴霧された半
量コーティング時と、全てのサイクルが終了した仕上が
り時について、それぞれ100錠を採取して秤量するこ
とにより、それぞれの場合について重量偏差を測定し
た。比較例1および2にあっては、スプレーを停止した
時に何れも液だれが発生していた。
【0044】
【表1】
【0045】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0046】たとえば、糖衣コーティング装置の回転容
器のタイプとしては、図示する場合に限定されず、回転
容器をコーティングの開始時から終了まで回転し続けた
状態とし、その回転状態のもとで、コーティング液の噴
霧と、ポーズと、乾燥気体の貫流とを1サイクルとし
て、多数回サイクルを繰り返して行うタイプのコーティ
ング装置であれば、どのようなタイプの糖衣コーティン
グ装置にも適用することができる。また、3個以上の二
流体ノズル26を1つの気液供給管25に設けることな
く、それぞれの二流体ノズル26を別々の気液供給管に
設けるようにしても良い。
【0047】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0048】(1).回転容器を仕上がり製品として50K
g以上に大型化しても、3個以上の二流体ノズルを用い
てそれぞれの二流体ノズルの液体吐出ノズルの内径を3
mm以下に設定したことから、コーティング液の噴霧が
回転容器内における被コーティング液に対して分散して
なされるので、糖衣をコーティングした後における製品
の重量偏差が少なくなり、高品質のコーティングを行う
ことができる。
【0049】(2).液体吐出ノズルからの液だれが防止さ
れて、高品質の製品を得ることができる。
【0050】(3).回転容器を大型化しても、高品質のコ
ーティングを行うことができるので、1バッチ当たりの
コーティング物を多量に処理することができ、処理能率
が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】糖衣コーティング装置を示す断面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】二流体ノズルの詳細を示す断面図である。
【図4】糖衣コーティング装置の作動を制御する制御回
路を示すブロック図である。
【図5】糖衣コーティング装置の作動状態を示すフロー
チャートである。
【図6】(a)は従来の糖衣コーティング装置を示す断
面図であり、(b)は他の従来の糖衣コーティング装置
を示す断面図である。
【符号の説明】
10 通気孔 11 回転容器 12 円筒部 13a,13b 端板部 14 軸部 15 軸受け 16 駆動軸 17 通気ダクト 18 乾燥空気給気通路 18a 閉塞用筒体 19 閉塞板 20 連通孔 21 乾燥空気排気通路 22 蓋部材 23 被コーティング物 25 気液供給管 26 二流体ノズル 27 液体吐出ノズル 27a 液体吐出孔 27b ノズル開閉部材 28 筒体 29 空気供給通路 31 制御部 32 パン駆動モータ 33 給気ファン 34 排気ファン 35 空気加熱装置 36 液体供給ポンプ 37 液体保温装置 38 圧縮空気供給ポンプ 39 ノズル開閉駆動部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転容器を回転させた状態のもとで前記
    回転容器内の被コーティング物にコーティング液を噴霧
    し、前記被コーティング物の集積層に乾燥気体を貫流さ
    せて前記被コーティング物を乾燥して糖衣をコーティン
    グする糖衣コーティング方法であって、 コーティング処理能力が仕上がり製品として1バッチ当
    たり50Kg以上となった前記回転容器を回転させなが
    ら、液体吐出ノズルの内径が3mm以下の二流体ノズル
    を3個以上有する噴霧手段から前記回転容器の回転中心
    軸に沿って分散してコーティング液を所定時間噴霧する
    噴霧操作と、 噴霧操作終了後に前記回転容器を回転させた状態に所定
    時間保持するポーズ操作と、 ポーズ操作終了後に前記回転容器を回転させた状態で、
    前記乾燥気体を前記集積層に貫流させて噴霧されたコー
    ティング液を乾燥する乾燥操作と、 前記噴霧操作と前記ポーズ操作と前記乾燥操作とを多数
    回繰り返す繰り返し工程とを有する糖衣コーティング方
    法。
  2. 【請求項2】 前記噴霧操作において、それぞれの二流
    体ノズルからノズル1個について1分当たり200〜1
    000gのコーティング液を噴霧するようにした請求項
    1記載の糖衣コーティング方法。
  3. 【請求項3】 回転容器を回転させた状態のもとで前記
    回転容器内の被コーティング物にコーティング液を噴霧
    し、前記被コーティング物の集積層に乾燥気体を貫流さ
    せて前記被コーティング物を乾燥して糖衣をコーティン
    グする糖衣コーティング装置であって、 多数の通気孔を有しコーティング処理能力を仕上がり製
    品として1バッチ当たり50Kg以上有する前記回転容
    器と、 液吐出ノズルの内径が3mm以下であり前記回転容器の
    回転中心軸に沿って所定の間隔毎に3個以上設けられ、
    前記回転容器の回転中心軸に沿って分散してコーティン
    グ液を噴霧する噴霧手段と、 前記回転容器内に収容された前記被コーティング物の集
    積層に乾燥気体を貫流させる乾燥気体供給手段と、 前記回転容器を回転させた状態のもとで、前記噴霧手段
    による所定時間の噴霧動作と所定時間の噴霧休止動作と
    前記乾燥気体供給動作とを1サイクルとして多数サイク
    ルを繰り返し制御する制御手段とを有する糖衣コーティ
    ング装置。
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