JPH0715406B2 - 電子天びん - Google Patents

電子天びん

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JPH0715406B2
JPH0715406B2 JP22929986A JP22929986A JPH0715406B2 JP H0715406 B2 JPH0715406 B2 JP H0715406B2 JP 22929986 A JP22929986 A JP 22929986A JP 22929986 A JP22929986 A JP 22929986A JP H0715406 B2 JPH0715406 B2 JP H0715406B2
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孝敏 村岡
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  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は電子天びんに関し、特に、ノイズを含む秤量信
号を時間Tごとにサンプリングして得られた時系列デー
タからノイズ成分を除去するためにデジタルフィルタを
用いた電子天びんに関する。
〈従来の技術〉 電子天びんは、荷重−電気変換部のアナログ出力をA/D
変換器により所定時間Tごとにサンプリングして数値化
しているが、従来はこの数値データを算術平均処理する
ことによりノイズ成分を減少させる方式が用いられてい
た。
これに対し出願人は、特願昭60−262147号において、デ
ジタルフィルタを用いることによりノイズ減衰量が大き
くかつ表示応答の速い電子天びんを提案(未公知)して
いる。
デジタルフィルタの構成は、第1次時系列データを
{Xn},第2次時系列データ{Yn}をするとき、例えば
次式で示される。
一般式で示せば次の(1)式の通りである。
ここで、Mは正の整数でM≧2である。
〈発明が解決しようとする問題点〉 このようなデジタルフィルタを用いて時系列データ
{Xn}を処理すると、第1次データ{Xn}のデータ変動
幅が大きい場合でも、小さい変動幅の第2次時系列デー
タ{Yn}が得られる利点がある。しかし、荷重値が明ら
かに変化したときにも、{Yn}は過去の入力データ{Y
n-1,Yn-2,Yn-3}の影響を受けているので応答性に欠
け迅速に新しい荷重値を表示しないという問題があるた
め、データ変動幅が所定の検出幅を超えたときは直ちに
過去のデジタルフィルタの演算結果を破壊して新規のデ
ータ処理を再開するなどの手段が必要である。この検出
幅の設定は電子はかりの設置条件等に依存するため重要
かつ困難な問題である。
この検出幅の設定に際し、通常は、検出幅をあまり大き
くせず、振動,外乱等が大きい場合のみ検出幅を大きく
設定する方法が用いられているが、このような検出幅の
変更は天びん使用者に判断の負担をかけることになって
好ましくない。
本発明の主たる目的は、天びんの使用者が検出幅の切替
設定を行う必要のない電子天びんを提供することであ
る。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明の電子天びんは、荷重を電気信号に変換し、その
電気信号を所定時間Tごとにサンプリングして得られた
第1次時系列データ{Xn}が、前記した(1)式で示さ
れる内容のもとに演算処理を施すデジタルフィルタによ
って第2次時系列データ{Yn}に変換され、かつ、その
第2次時系列データ{Yn}が安定しているか否かの判別
手段を有する天びんにおいて、上記デジタルフィルタが
新しいデータ{Yn}を出力するごとにカウントアップさ
れるカウンタと、そのカウンタの計数値が所定値N0に達
する間の上記第2次時系列データ{Yn}の変動幅δ
算出する手段と、その変動δに対し所定の関数関係を
もつ検出幅δを算出する手段と、上記カウンタが上記
所定値N0に達するまではデータが未だ安定していないと
して取扱い、所定値N0以上になると次に上記第2次時系
列データ{Yn}の所定の変動幅が上記検出幅δをこえ
るまでデータが安定しているとして取扱いデータが安定
している旨を表示する安定表示手段と、この安定表示手
段の安定表示が消えたとき上記カウンタの計数値を最初
の値に戻す手段を有することを特徴としている。
〈作用〉 荷重が変動してデジタルフィルタが新たに演算を開始す
ると、最初の数秒ないし十秒程度は未安定状態として表
示され、カウンタ値がN0以上になると特に設置環境が急
変しない限り安定状態が接続されデジタルフィルタの演
算処理も続行される。カウンタ値がN0に達したとき自動
的に検出幅δの算出が行われるが、この値は設置環境
に応じて変化し、外乱等の小さい環境では小さく設定さ
れ、外乱等の大きい環境では大きく設定される。荷重が
変動して非安定状態になるとデジタルカウンタは直ちに
破壊される。
〈実施例〉 第1図は本発明実施例の全体構成を示すブロック図であ
る。
荷重−電気変換部1は、はかり皿2上の荷重Wを電気信
号に変換する。A/D変換器3は所定時間T、例えば0.2秒
ごとにデジタル変換された数値データXnを出力する。こ
の中には荷重Wのほかにノイズが含まれている。データ
処理部4はCPU5,ROM6,RAM7を備えており、RAM7には、時
系列データを一時記憶するXレジスタ(X0〜X3),Yレジ
スタ(Y0〜Y15),カウンタC1およびフラグS1を備えて
いる。ROM6には後述するようなプログラムが記憶されて
いる。このプログラムと上記各レジスタにより本発明の
デジタルフィルタ,判別手段が構成される。
カウンタC1はアップカウンタであって、A/D変換器の出
力データ{Xn}が入力されるごとにカウントアップされ
る。フラグS1とデータが安定であるか不安定であるかを
示すもので安定状態のときS1=1、不安定状態のときS1
=0になる。S1=1のとき、表示器8の安定マーク9が
点灯する。
第2図に、本発明実施例のプログラムのフローチャート
を示す。
初期設定11には、Xレジスタ,Yレジスタ,カウンタC1
よびフラグS1がクリアされる。次のステップ12にてカウ
ンタがC=1にカウントアップされるとともに、A/D変
換器の出力{Xn}がXレジスタおよびYレジスタの全桁
へ並列に入力され、次のステップ13にてデジタルフィル
タの演算処理、 が実行される。ここで、添字n,n−1,n−2…はデータが
Xレジスタの最小桁X0又はYレジスタの最小桁Y0へ入力
された時刻を表しており、X0→X1→X2→…又はY0→Y1
Y2→…と順次シフトされることにより上位桁ほど古いデ
ータを記憶している。カウンタの計数値C=N0、例えば
C=40になるまでは(1)式の演算処理が繰り返され
る。
C=N0=40になるとステップ15にてフラグSが1にセッ
トされ、これに基づいて表示器8の安定表示マーク9が
点灯する。
C1≧N0になったのちの初回はステップ16へ進み、過去の
{Xn}のデータ変動幅δが算出される。
すなわち時刻nにおいてYレジスタの各桁Y0〜Y15に記
憶されているデータの最大値をMax(n),最小値をMin
(n)とすれば次式 δ=Max(n)−Min(n) …(3) より最大値と最小値の差が算出され、これをデータ変動
幅δとする。この変動幅δに基づきこのδと所定
の関数関係をもつ数値 δ=f(δ) 例えば δ=4δ+2 …(4) が算出され、これが安定か否かを判別する検出幅にな
る。
ステップ17にて時系列データ{Yn}の過去16個の平均値 が算出され、荷重値として表示される。
次にステップ18に進み、(4)式で求められた検出幅δ
にデータ{Yn}の変動幅が収まっているか否かがウォ
ッチングされる。すなわち、 δ<Max(n)−Min(n) …(6) が成立するまで(2)式のデジタルフィルタの演算処理
が続行され、(5)式により算出された平均値を安
定データとし採用し表示する。
ところが、荷重が変化して(6)式が成立すると、最初
のステップ11に戻り、C=0になる。その後再びデジタ
ルフィルタが再構築されてゆく。
本発明の変動幅δは(3)式に示した算出法のほか、
例えば δ=Max|Yn−Yi| …(7) (n−N1+1≦i≦1) すなわち、過去16個のデータと今のデータYnの差のうち
最大のものを用いてもよい。また、検出幅δを求める
ための関数関係を、例えば のようにδが大きくなると飽和するように設定しても
よい。
〈発明の効果〉 本発明によれば、検出幅がデータ変動幅の大小に応じて
自動的に設定されるので、使用者が電子天びんの設置環
境が変化するごとに検出幅を設定し直す必要がなくな
り、それだけ使い易くなった。特に、外乱,振動,風な
どが大きい環境において従来はデータがいつ迄も安定状
態にならず測定できないことがあったが、本発明によれ
ばいかなる悪環境においても数秒の所定時間待てば確実
に測定を開始することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例を示すブロック図、 第2図は本発明実施例のプログラムを示すフローチャー
トである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷重を電気信号に変換し、その電気信号を
    所定時間Tごとにサンプリングして得られた第1次時系
    列データ{Xn}が、下記の式で表される演算内容のもと
    に演算処理を施すデジタルフィルタによって第2次時系
    列データ{Yn}に変換され、かつ、その第2次時系列デ
    ータ{Yn}が安定しているか否かの判別手段を有する天
    びんにおいて、上記デジタルフィルタが新しいデータ
    {Yn}を出力するごとにカウントアップされるカウンタ
    と、そのカウンタの計数値が所定値N0に達する間の上記
    第2次時系列データ{Yn}の変動幅δを算出する手段
    と、その変動幅δに対し所定の関数関係をもつ検出幅
    δを算出する手段と、上記カウンタが上記所定値N0
    上になると次に上記第2次時系列データ{Yn}の変動幅
    が上記検出幅δをこえるまでデータが安定していると
    して取扱いデータが安定している旨を表示する安定表示
    手段と、この安定表示手段の安定表示が消えたとき上記
    カウンタの計数値を最初の値に戻す手段を有することを
    特徴とする電子天びん。 (ただし、Mは正の整数でM≧2)
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