JPH071530A - 射出成形機の成形条件設定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は射出成形機の成形条件設定方法に関
し、特に、射出成形機から離れた位置から遠隔操作によ
り任意に成形条件を設定することを特徴とする。 【構成】 本発明による射出成形機の成形条件設定方法
は、成形条件作成装置(1)の第１成形条件記憶手段(3)に
記憶させた成形条件(2a)を、遠隔場所に位置する射出成
形機(6)の第２成形条件記憶手段(8)に転送することによ
り、操作者が射出成形機と直接対面することなく遠隔操
作によって成形条件の変更を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機の成形条件
設定方法に関し、特に、射出成形機から離れた位置から
遠隔操作により任意に成形条件を設定するための新規な
改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、用いられていたこの種の射出成形
機の成形条件を設定する場合には、一般に、射出成形機
に設けられたＣＲＴからなる条件設定画面を用いて、直
接入力操作をしなければならなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の射出成形機の成
形条件設定方法は、以上のように行われていたため、次
のような課題が存在していた。すなわち、射出成形機の
操作者は、その成形条件を変更するたびに、その都度、
射出成形機の場所迄、出向かなければならず、その変更
作業は極めてわずらわしいものであった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明による射出成形機
の成形条件設定方法は、成形条件作成装置の第１成形条
件記憶手段に記憶させた成形条件を、前記成形条件作成
装置から離れて位置する射出成形機の第２成形条件記憶
手段に通信手段を介して転送する方法である。

【０００５】さらに詳細には、前記成形条件作成装置は
携帯できるようにした方法である。

【０００６】さらに詳細には前記遠隔通信手段はケーブ
ルとして方法である。

【０００７】

【作用】本発明による射出成形機の成形条件設定方法に
おいては、成形条件作成装置の第１成形条件記憶手段に
成形条件を記憶させた後、この成形条件を、遠隔通信手
段を介して第２成形条件記憶手段へ転送してコピーを行
う。また、成形条件作成装置が携帯型で構成されている
ため、操作者が射出成形機の成形条件を変更する場合、
操作者は射出成形機の操作盤迄出向くことなく、遠隔地
で条件設定し遠隔操作によって簡単に成形条件変更を行
うことができる。

【０００８】

【実施例】以下、図面と共に本発明による射出成形機の
成形条件設定方法の好適な実施例について詳細に説明す
る。図１において符号１で示されるものは成形条件作成
装置であり、この成形条件作成装置１には、押ボタン等
からなる成形条件入力手段２、この成形条件入力手段２
からの成形条件２ａを記憶するための第１成形条件記憶
手段３及びこの第１成形条件記憶手段３からの成形条件
２ａを送信するための送信手段４が設けられている。

【０００９】前記成形条件作成装置１の送信手段４に
は、ケーブル又は無線等による遠隔通信手段５を介して
射出成形機６の受信手段７が接続されており、この受信
手段７には第２成形条件記憶手段８が接続されている。
なお、前述の成形条件作成装置１は、ノートパソコン又
は電子手帳の携帯型を用いている。

【００１０】次に、射出成形機の成形条件設定方法につ
いて述べる。まず、遠隔通信手段５がオフの状態で、成
形条件作成装置１の第１成形条件記憶手段３に成形条件
入力手段２を介して成形条件２ａを入力して記憶させ
る。この作業は遠隔通信手段５を使用しないでのでケー
ブルを外すなどすれば、任意の場所で行うことができ
る。次に、隔通信手段５をオンとし、この成形条件２ａ
を第１成形条件記憶手段３から呼び出して遠隔通信手段
５を介して射出成形機６の第２成形条件記憶手段８に転
送して記憶させる。

【００１１】前述の成形条件２ａの射出成形機６への転
送が完了すると、射出成形機６には成形条件作成装置１
からの前記成形条件２ａが遠隔操作によって転送された
ことになり、射出成形機６はこの転送で受けた新しい成
形条件２ａに従って新しい射出成形を行うことができ
る。

【００１２】

【発明の効果】本発明による射出成形機の成形条件設定
方法は、以上のように構成されているため、次のような
効果を得ることができる。すなわち、射出成形機の成形
条件を、この射出成形機から遠く離れて位置する成形条
件作成装置を介して遠隔操作により、転送及び条件変更
することができるため、射出成形機の操作者は成形条件
変更時において、その都度、射出成形機の場所まで出向
く必要がなく、遠隔操作によって自在に変更を行うこと
ができ、射出成形機の操作を従来よりも大幅に簡素化さ
せ、作業効率の向上を達成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による射出成形機の成形条件設定方法を
示す構成図である。

【符号の説明】

１ 成形条件作成装置 ２ａ 成形条件 ３ 第１成形条件記憶手段 ５ 遠隔通信手段 ６ 射出成形機 ８ 第２成形条件記憶手段

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 成形条件作成装置(1)の第１成形条件記
   憶手段(3)に記憶させた成形条件(2a)を、前記成形条件
   作成装置(1)から離れて位置する射出成形機(6)の第２成
   形条件記憶手段(8)に遠隔通信手段(5)を介して転送する
   ことを特徴とする射出成形機の成形条件設定方法。
2. 【請求項２】 前記成形条件作成装置(1)は携帯できる
   ことを特徴とする請求項１記載の射出成形機の成形条件
   設定方法。
3. 【請求項３】 前記遠隔通信手段はケーブルであること
   を特徴とする請求項１記載の射出成形機の成形条件設定
   方法。