JPH0715260A - デジタル音声回路 - Google Patents

デジタル音声回路

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Publication number
JPH0715260A
JPH0715260A JP5155891A JP15589193A JPH0715260A JP H0715260 A JPH0715260 A JP H0715260A JP 5155891 A JP5155891 A JP 5155891A JP 15589193 A JP15589193 A JP 15589193A JP H0715260 A JPH0715260 A JP H0715260A
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JP
Japan
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signal
gain
amplifier
digital
optimum
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Application number
JP5155891A
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English (en)
Inventor
Kanji Kunisawa
寛治 國澤
Akira Yamamura
彰 山村
Junko Omukai
順子 大向
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】できるだけ再入力を行うことなく、歪みが十分
に小さいデジタル信号を得る。 【構成】マイク1により電気信号に変換された音声信号
を利得の異なる複数のアンプ21 〜2nで増幅する。増
幅された信号がオーバーフローしておらず、且つ最も利
得の大きいものを最適なものとして、オーバーフロー検
出回路41 〜4nの出力から信号処理回路10が判定す
る。選択されたアンプ2の出力を記憶するアナログ遅延
回路5から信号を読み出し、A/D変換器7でデジタル
信号に変換する。A/D変換器7でA/D変換して得た
デジタル信号を処理に用いる。1回の音声入力により複
数レベルの信号を得ることを可能とする。しかも、オー
バーフローしておらず、且つ最も利得の大きいアンプ2
の出力をA/D変換するので、歪みが十分に小さいデジ
タル信号が得られる可能性が高くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル方式の音声録
音再生装置や音声認識装置に用いられるデジタル音声回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル方式の音声録音再生装置や音声
認識装置に用いられるデジタル音声回路を図26に示
す。このデジタル音声回路では、入力音声がマイク1に
より電気信号に変換された後に、アンプ2で増幅され、
ローパスフィルタ3を介する出力をA/D変換器7でデ
ジタル信号に変換し、そのデジタル化された信号に対し
て処理が行われる。上記処理として、音声録音再生装置
ではメモリに記憶する処理、音声認識装置では逐次的に
認識する処理、またはメモリに一旦記憶された後に認識
する処理などが行われる。なお、図26の場合にはメモ
リ8に記憶する処理を行っている。また、始端・終端検
出回路9は音声信号の始端及び終端を検出するもので、
音声信号の始端でCPUで構成された信号処理回路10
がA/D変換器7のA/D変換処理を開始させ、終端で
停止させる。
【0003】上述のようなデジタル音声回路では、入力
音声のレベルが問題になる。例えば、入力レベルが大き
すぎると、アンプ2の出力信号がオーバーフローし、入
力信号は歪んでしまう。また、A/D変換を行う場合、
量子化誤差が発生し、これを軽減するためにはA/D変
換のビット数を多くすることになるが(音声では12ビ
ットぐらい必要)、入力レベルが小さすぎると、実質的
なビット数が少なくなり、量子化誤差が大きくなる。す
なわち、入力信号が歪むことになり、入力レベルが小さ
すぎる場合も問題となる。
【0004】入力レベルの調整にはAGC(自動利得調
整)回路がよく用いられるが、AGC回路は利得が常時
変化するので、入力信号が歪んでしまう。入力信号は歪
むと、音声録音再生装置の場合には、原音忠実度を害
し、音声認識装置の場合には認識率の劣化を招くことに
なる。これを回避するためには、入力レベルが適切でな
い場合は、発声者(ユーザ)に再入力してもらうことに
なり、発声者に不感をかけることになる。再入力回数を
少なくするために、発声者が容易に入力レベルを調整し
やすくすることが考えられる。例えば、特開昭59−1
12710号(「音声入力レベル制御方式」)では、入
力音声をヘッドフォンでフィードバックし、入力レベル
が小さい場合には、ヘッドフォンへの応答をより小さく
し、逆に入力レベルが大きい場合には、ヘッドフォンへ
の応答をより大きく返すことにより、発声者が入力レベ
ルを調整するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方
法では再入力回数は少なくすることができるが、発声者
に別の負担をかけることになる。本発明は上述の点に鑑
みて為されたものであり、その目的とするところは、で
きるだけ再入力を行うことなく、歪みが十分に小さいデ
ジタル信号を得ることができるデジタル音声回路を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、マイ
クにより電気信号に変換された音声信号を増幅する利得
の異なる複数のアンプと、増幅された信号の中で最適の
ものを選択する選択手段と、選択されたアンプの出力を
デジタル信号に変換するA/D変換手段とを備え、上記
A/D変換手段でA/D変換して得たデジタル信号を処
理に用いてある。
【0007】なお、選択手段が増幅された信号の中で最
適のものを選択する具体的な方法としては、請求項2の
発明に示すように、増幅された信号がオーバーフローし
ておらず、且つ最も利得の大きいものを最適なものとし
て選択するようにすればよい。また、最も単純な構成と
しては、請求項3に示すように、アンプを2個備えるよ
うにすることができる。
【0008】さらに、選択手段により増幅された信号の
中で最適のものを選択することを可能とする具体構成と
しては、請求項4に示すように、夫々のアンプで増幅さ
れた信号を記憶するアナログ遅延回路を備え、選択手段
で最も最適であると判定されたアンプで増幅された信号
を記憶するアナログ遅延回路から、A/D変換手段が記
憶された増幅信号を読み出してデジタル信号に変換する
ようにすればよい。
【0009】回路規模を削減し、低コスト化を図ること
を可能とするためには、請求項5に示すように、上記選
択手段が、アンプの出力を一旦デジタル信号に変換して
増幅された信号の中で最適のものを選択するようにすれ
ばよい。回路規模を削減し、低コスト化を図ることが可
能で、且つ迅速にデジタル信号を得ることが可能とする
場合、請求項6に示すように、選択手段が、増幅された
信号の中で最適のものを選択する処理を、入力音声の先
頭からある一定の時間内の信号を対象として行うように
すればよい。
【0010】できるだけ迅速にデジタル信号を得るため
に、請求項7に示すように、音声信号の入力時点から、
まず所定のアンプで増幅された信号のみをデジタル信号
に変換して処理を行い、音声信号の入力後に、そのアン
プの出力が最適な信号として選択された場合は、上記処
理結果を入力音声に対する処理結果とし、その信号が選
択されなかった場合には、選択されたアンプの出力をデ
ジタル信号に変換し、処理を行うにしてもよい。
【0011】回路構成を簡素化する方法としては、請求
項8に示すように、A/D変換手段が、複数のアンプで
増幅された夫々の信号を時分割で読み込んで逐次デジタ
ル信号に変換し、そのデジタル変換結果を記憶する記憶
手段を設け、選択手段が逐次変換されたデジタル信号か
ら最適のものを選択し、記憶手段のその最適信号に対応
するデジタル信号を処理に用いるようにすればよい。
【0012】極力迅速にデジタル信号を得ることを可能
とするために、請求項9に示すように、音声信号の入力
時点から、複数の所定のアンプで増幅された信号のみを
時分割で読み込んで逐次デジタル信号に変換して、その
デジタル変換結果を記憶する記憶手段を設け、選択手段
が逐次変換されたデジタル信号から最適のものを選択
し、記憶手段に記憶された信号に最適のものがあれば、
記憶手段のその最適信号に対応するデジタル信号を処理
に用い、最適のものがない場合には、選択されたアンプ
の出力をデジタル信号に変換し、処理を行うようにして
もよい。
【0013】量子化誤差を小さくして、歪みの十分に小
さいデジタル信号を得るために、請求項10に示すよう
に、マイクにより電気信号に変換された音声信号を増幅
するアンプと、アンプで増幅された信号を記憶するアナ
ログ遅延回路と、アナログ遅延回路の出力を増幅し利得
を可変設定できる利得可変アンプと、アナログ遅延回路
に記憶してある信号のダイナミックレンジが最大になる
利得可変アンプの利得を計算してその利得に利得可変ア
ンプの利得を設定する利得調整手段と、利得可変アンプ
を介してアナログ遅延回路に記憶された信号を読み出し
てデジタル信号に変換するA/D変換手段とを備え、上
記デジタル信号を処理に用いている。
【0014】回路規模を削減し、低コスト化を図ること
が可能で、且つ迅速にデジタル信号を得るために、請求
項11に示すように、利得調整手段で、アナログ遅延回
路に記憶してある信号のダイナミックレンジが最大にな
る利得可変アンプの利得を計算する処理を、入力音声の
先頭からある一定の時間内の信号を対象として行うよう
にすればよい。
【0015】音声の再入力がほとんど不要で、且つ量子
化誤差が非常に小さくするために、請求項12に示すよ
うに、マイクにより電気信号に変換された音声信号を増
幅する利得の異なる複数のアンプと、夫々のアンプで増
幅された信号を記憶するアナログ遅延回路と、アンプで
夫々増幅された信号の中で最適のものを選択する選択手
段と、選択されたアンプの出力を増幅し利得を可変設定
できる利得可変アンプと、夫々のアナログ遅延回路に記
憶してある信号のダイナミックレンジが最大になる利得
可変アンプの利得を計算する利得計算手段と、上記選択
手段で選択されたアンプに対応する利得計算手段で計算
された利得に上記利得可変アンプの利得を設定する利得
設定手段と、利得可変アンプの出力をデジタル信号に変
換するA/D変換手段とを備え、上記A/D変換手段で
A/D変換して得たデジタル信号を処理に用いるように
してもよい。
【0016】請求項12のデジタル音声回路において、
回路構成を簡素化し、コストを低減し、迅速にデジタル
信号を得ることを可能とするために、請求項13に示す
ように、上記選択手段が増幅された信号の中で最適のも
のを選択する処理、及び利得計算手段が夫々のアナログ
遅延回路に記憶してある信号のダイナミックレンジが最
大になる利得可変アンプの利得を計算する処理を、入力
音声の先頭からある一定の時間内の信号を対象として行
うようにすればよい。
【0017】なお、請求項14に示すように、上記利得
計算手段が、アンプの出力を一旦デジタル信号に変換し
てアナログ遅延回路に記憶してある信号のダイナミック
レンジが最大になる利得可変アンプの利得を計算するよ
うにしてもよい。さらに早くデジタル信号を得るため
に、請求項15に示すように、選択手段が増幅された信
号の中で最適のものを選択する処理、または利得計算手
段が夫々のアナログ遅延回路に記憶してある信号のダイ
ナミックレンジが最大になる利得可変アンプの利得を計
算する処理が終了した後は、アンプの出力を直接に所定
のサンプリング周期でA/D変換し、そのA/D変換の
終了後にアナログ遅延回路に記憶されている信号をA/
D変換するようにしてもよい。
【0018】
【作用】請求項1の発明は、上述のように構成すること
により、1回の音声入力により複数レベルの信号が得ら
れ、その複数レベルの信号から最適なものを選択し、再
入力なしに歪みが十分に小さいデジタル信号が得られる
可能性が高くなる。請求項5の発明では、選択手段がア
ンプの出力を一旦デジタル信号に変換して増幅された信
号の中で最適のものを選択することにより、アナログ遅
延回路を不要とし、回路規模を削減し、低コスト化を図
る。
【0019】請求項6の発明では、選択手段が増幅され
た信号の中で最適のものを選択する処理を、入力音声の
先頭からある一定の時間内の信号を対象として行うこと
により、例えばアナログ遅延回路を用いる場合にも、ア
ナログ遅延回路の段数を少なくすることを可能とし、回
路規模を削減し、低コスト化を図る。また、このように
すれば早い時点で最適な信号が選択されるため、アナロ
グ遅延回路に音声信号を記憶させながら、デジタル信号
に変換することが可能となり、デジタル信号を早く得る
ことが可能となる。
【0020】請求項7の発明は、音声信号の入力時点か
ら、まず所定のアンプで増幅された信号のみをデジタル
信号に変換して処理を行い、音声信号の入力後に、その
アンプの出力が最適な信号として選択された場合は、上
記処理結果を入力音声に対する処理結果とすることによ
り、迅速にデジタル信号を得ることを可能する。請求項
8の発明では、A/D変換手段が、複数のアンプで増幅
された夫々の信号を時分割で読み込んで逐次デジタル信
号に変換し、そのデジタル変換結果を記憶する記憶手段
を設け、選択手段が逐次変換されたデジタル信号から最
適のものを選択し、記憶手段のその最適信号に対応する
デジタル信号を処理に用いることにより、この種の装置
が本来備える記憶手段をアナログ遅延回路の代わりに用
い、回路構成を簡素化する。
【0021】請求項9の発明では、音声信号の入力時点
から、複数の所定のアンプで増幅された信号のみを時分
割で読み込んで逐次デジタル信号に変換して、そのデジ
タル変換結果を記憶する記憶手段を設け、選択手段が逐
次変換されたデジタル信号から最適のものを選択し、記
憶手段に記憶された信号に最適のものがあれば、記憶手
段のその最適信号に対応するデジタル信号を処理に用い
ることにより、迅速にデジタル信号を得ることを可能と
する。
【0022】請求項10の発明は、アナログ遅延回路の
出力を増幅し利得を可変設定できる利得可変アンプと、
アナログ遅延回路に記憶してある信号のダイナミックレ
ンジが最大になる利得可変アンプの利得を計算してその
利得に利得可変アンプの利得を設定する利得調整手段を
備えることにより、A/D変換手段にA/D変換のため
に最適なレベルに増幅した信号が入力されるようにし、
量子化誤差を小さくして、歪みの十分に小さいデジタル
信号を得る。
【0023】請求項11の発明では、利得調整手段で、
アナログ遅延回路に記憶してある信号のダイナミックレ
ンジが最大になる利得可変アンプの利得を計算する処理
を、入力音声の先頭からある一定の時間内の信号を対象
として行うことにより、アナログ遅延回路の段数を少な
くすることを可能とし、回路規模を削減し、低コスト化
を図る。また、このようにすれば早い時点で最適利得が
計算されるため、アナログ遅延回路に音声信号を記憶さ
せながら、デジタル信号に変換することが可能となり、
デジタル信号を早く得ることが可能となる。
【0024】請求項12の発明は、マイクにより電気信
号に変換された音声信号を増幅する利得の異なる複数の
アンプと、夫々のアンプで増幅された信号を記憶するア
ナログ遅延回路と、アンプで夫々増幅された信号の中で
最適のものを選択する選択手段と、利得可変アンプの出
力をデジタル信号に変換するA/D変換手段とを備え、
上記デジタル信号を処理に用いることにより、1回の音
声入力により複数レベルの信号が得られ、その複数レベ
ルの信号から最適なものを選択し、再入力なしに歪みが
十分に小さいデジタル信号が得られる可能性が高くす
る。また、選択されたアンプの出力を増幅し利得を可変
設定できる利得可変アンプと、夫々のアナログ遅延回路
に記憶してある信号のダイナミックレンジが最大になる
利得可変アンプの利得を計算する利得計算手段と、上記
選択手段で選択されたアンプに対応する利得計算手段で
計算された利得に上記利得可変アンプの利得を設定する
利得設定手段とを備えることにより、A/D変換手段に
A/D変換のために最適なレベルに増幅した信号が入力
されるようにし、量子化誤差を小さくして、歪みの十分
に小さいデジタル信号を得る。
【0025】請求項13に示すように、上記選択手段が
増幅された信号の中で最適のものを選択する処理、及び
利得計算手段が夫々のアナログ遅延回路に記憶してある
信号のダイナミックレンジが最大になる利得可変アンプ
の利得を計算する処理を、入力音声の先頭からある一定
の時間内の信号を対象として行うようにすれば、請求項
12のデジタル音声回路において、回路構成を簡素化
し、コストを低減し、迅速にデジタル信号を得ることが
可能となる。
【0026】請求項15に示すように、選択手段が増幅
された信号の中で最適のものを選択する処理、または利
得計算手段が夫々のアナログ遅延回路に記憶してある信
号のダイナミックレンジが最大になる利得可変アンプの
利得を計算する処理が終了した後は、アンプの出力を直
接に所定のサンプリング周期でA/D変換し、そのA/
D変換の終了後にアナログ遅延回路に記憶されている信
号をA/D変換することにより、空き時間に処理を行
い、早くデジタル信号を得る。
【0027】
【実施例】(実施例1)図1に本発明の一実施例の構成
を示し、図2にその動作をフローチャートで示す。本実
施例では、音声信号を入力するマイク1と、このマイク
1から出力された電気信号を増幅する利得が夫々異なる
アンプ21 〜2nと、アンプ21 〜2nの出力に設けら
れ折り返し歪みを防止するローパスフィルタ31 〜3n
と、夫々のローパスフィルタ31 〜3nの出力を格納す
るアナログ遅延回路51 〜5nと、ローパスフィルタ3
1 〜3nの出力からアンプ21 〜2nのオーバーフロー
状態を検出するオーバーフロー検出回路41 〜4nと、
これらオーバーフロー検出回路41 〜4nでオーバーフ
ローが検出されず最も利得の高いアンプ21 〜2nに対
応するアナログ遅延回路51 〜5nを選択的に後段回路
に接続する切換スイッチ6と、この切換スイッチ6によ
り接続されたアナログ遅延回路51 〜5nに格納された
音声信号を読み出してデジタル信号に変換するA/D変
換器7と、A/D変換器7の出力であるデジタル信号を
記憶するメモリ8と、ローパスフィルタ3nの出力から
音声信号の始端及び終端を検出する始端・終端検出回路
9と、オーバーフロー検出回路41 〜4n出力からオー
バーフローしていない最も利得の高いアンプ21 〜2n
を判別して上記切換スイッチ6の切換制御を行うと共
に、始端・終端検出回路9の始端及び終端の検出状況に
応じてアナログ遅延回路5 1 〜5nにおけるローパスフ
ィルタ31 〜3nの出力の格納制御を行う信号処理回路
(CPU)10とで構成してある。なお、以下の説明に
おいてはアンプ21〜2nの利得は、図面上で上に位置
するものほど高いものとして説明を行う。
【0028】通常はマイク1から入力される電気信号を
増幅するアンプ2は1個であるが、本実施例の場合に
は、利得の異なる複数のアンプ21 〜2nを設け、増幅
された信号の中で最適なものを選択し、その信号をA/
D変換器7でデジタル信号に変換するようにしてある。
この際に、各アンプ21 〜2nで増幅された信号(実際
にはローパスフィルタ31 〜3nを通した信号)を一旦
アナログ遅延回路51 〜5nに格納し、最適な信号を選
択し、選択結果に応じて切換スイッチ6を介して最適な
信号を格納したアナログ遅延回路2をA/D変換器7に
接続し、その格納された最適信号をA/D変換器7でA
/D変換する。
【0029】上記最適な信号を選択するために、本実施
例では各系(アンプ2、ローパスフィルタ3、及びアナ
ログ遅延回路5からなる回路を以下の説明では系と呼
ぶ)には夫々オーバーフロー検出回路41 〜4nを設
け、オーバーフローしていない信号の中で最も利得の大
きいアンプ2に対する信号を選択する。但し、全信号が
オーバーフローしている場合には、発声者に対して再入
力を促す。
【0030】上記アナログ遅延回路5はBBDなどを用
いて構成してあり、BBDなどとしてはその段数が入力
音声を格納できるように十分に多いものを用いる。入力
音声の始端が検出されると、A/D変換器7のサンプリ
ングクロックと同じ間隔のクロックにより信号をシフト
していき、終端を検出するとシフトを停止する。アナロ
グ遅延回路5から信号を読み出すときには、頭出しを行
うために、高速のクロックにより音声信号の始端をアナ
ログ遅延回路5の終点までシフトさせる。いま、信号を
読み出すときに、例えば図3に示すようにアナログ遅延
回路5に音声信号が格納されている(音声信号の格納部
をイで示す)とすれば、図中のロで示す部分を高速のク
ロックでシフトさせ、音声信号の始端をアナログ遅延回
路5の終点までシフトさせる。
【0031】音声信号の始端がアナログ遅延回路5の終
点までシフトさせると、A/D変換器7のA/D変換に
要する時間よりも長めのクロック速度で信号をシフトさ
せながらA/D変換器7に入力する。A/D変換器7に
入力された信号はデジタル信号に変換され、そのデジタ
ル回路が用いられる目的に応じた処理が行われる。本実
施例では、メモリ8に記憶する処理を行うようにしてあ
る。
【0032】ところで、上記音声信号の始端及び終端を
検出する始端・終端検出回路9を利得の一番小さいアン
プ2nに対応する系に設けてある。これは、入力信号か
ら始端も終端も検出できない場合には、再入力が必要で
あるという考えによる。本実施例によれば、1回の入力
により複数のレベルの信号が得られるので、再入力無し
に歪みが十分に小さいデジタル信号を得ることができる
可能性が高くなる。
【0033】図4に本実施例の最も単純な構成を示す。
図4では系を2系統としてある。この場合には、アンプ
2を3個以上備えるものと比べれば、効果の面では劣る
ものの、従来法に対しては、回路の付加量に比べて大き
な改善効果が得られると考えられる。 (実施例2)図5に本発明の第2の実施例を示し、その
動作を図6に示す。第1の実施例の場合には、オーバー
フロー検出をアナログ処理により行うものであったが、
本実施例ではデジタル処理により行うようにしたもので
ある。
【0034】本実施例は、構成的には、図1からオーバ
ーフロー検出回路41 〜4n、始端・終端検出回路9を
省略した構成になっており、図1の回路とは、ローパス
フィルタ3nの出力をA/D変換器7に入力する切換を
切換スイッチ6で行えるようにしてある点が異なる。本
実施例では、一旦各アナログ遅延回路51 〜5nに格納
さた信号を切換スイッチ6の切換により夫々読み出し、
夫々A/D変換器7でデジタル信号に変換し、そのデジ
タル信号を信号処理回路10が読み込み、信号処理回路
10でオーバーフローしているかどうかの判断を行う。
ここで、信号処理回路10では、オーバーフローしてい
るかどうかが、デジタル値として取り得る最大値(絶対
値)が存在する場合にオーバーフローしていると判断す
る。
【0035】上記処理は、まず最も利得の高いアンプ2
1 に対応するアナログ遅延回路51の信号をA/D変換
器7でA/D変換してメモリ8に格納し、上記メモリ8
の格納されたデジタル信号がオーバーフローしているか
どうかの判断を行う。ここで、オーバーフローしていな
い場合には、その処理を終了し、オーバーフローしてい
る場合には、次に利得の大きなアンプ22 に対応するア
ナログ遅延回路52 に対して同様の処理を行うという処
理を繰り返す。
【0036】本実施例の場合には、音声信号の始端及び
終端検出も信号処理回路10が行う。具体的には、アナ
ログ遅延回路51 〜5nに音声信号が格納されていない
場合には、切換スイッチ6をローパスフィルタ3nの出
力をA/D変換器7に入力するように切り換え、利得の
一番小さいアンプ2nの信号をA/D変換器7でデジタ
ル信号に変換した信号に応じて始端及び終端検出処理を
行う。
【0037】本実施例の場合には、第1の実施例に比べ
ると、処理が終了するでの時間は長くなるが、オーバー
フロー検出や始端及び終端検出を信号処理回路10のソ
フトウエアの若干の追加で実現でき、回路構成が簡単に
なり、低コスト化を図ることができる。 (実施例3)図7に本発明の第3の実施例の動作を示
す。上記第1及び第2の実施例では、アナログ遅延回路
を用いた場合、入力音声の全域を格納していた。しか
し、このようにすると、回路の規模が大きくなり、高コ
ストとなる。ある利得の信号はオーバーフローするかど
うかは、その信号の始端からある長さの区間を見ること
によりかなりの正確さで推定できると考えられる。
【0038】そこで、本実施例では、アナログ遅延回路
5として、上記始端からある長さの区間長さに対応する
ものを用い、信号の始端を検出してからA/D変換器7
のサンプリングクロックと同じ間隔のクロックによる信
号のシフトを開始し、アナログ遅延回路5の段数分だけ
シフトしたら、最適な信号を選択し、その最適な信号に
対応するアナログ遅延回路5でシフト動作を継続させな
がら、A/D変換器7でA/D変換を行う。
【0039】このようにすれば、アナログ遅延回路5の
低コスト化が図れる。また、終端検出後はアナログ遅延
回路5の信号をA/D変換可能なクロック速度で読み出
しながらA/D変換することができるので、全区間の信
号デジタル化する時間を短くすることもできる。 (実施例4)図8に本発明の第4の実施例の構成を示
し、図9にその動作を示す。例えば、音声認識装置では
認識処理が複雑であるので、音声が入力されてから認識
結果が得られるまでに時間がかかることになる。これを
短くするには高速、すなわち高価なCPUを用いて信号
処理回路10を構成する必要がある。この点を少しでも
回避するためには、デジタル化された音声信号をできる
だけ早く得られるようにしたい。この点に着目したもの
が本実施例である。
【0040】本実施例では、図8に示すように、アンプ
2nの系のみにアナログ遅延回路5を設けず、ローパス
フィルタ3nの出力を直接にA/D変換器7に入力する
ようにし、デジタル化された音声信号に対する処理(こ
こでは、メモリ8への格納)を行う。本実施例の場合に
も、終端検出後に最適な信号を選択する。ここで、アン
プ2nに対応する系の信号が最適なものとして選択され
た場合には、その処理結果を入力音声に対する処理結果
とする。異なる場合には、第1の実施例と同様に、その
最適な信号が格納されたアナログ遅延回路5から信号を
読み出してA/D変換し、デジタル化された音声信号に
対する処理を行う。
【0041】本実施例では、アンプ2nに対応する系の
信号が最適なものとして選択された場合、デジタル化さ
れた音声信号に対する処理を早く得ることができる。 (実施例5)図10に本発明の第5の実施例を示し、図
11にその動作を示す。本実施例では、切換スイッチ6
として先の実施例よりも高速に切り換え、夫々の系にお
けるローパスフィルタ31 〜3nの出力を時分割でA/
D変換器7でA/D変換して、メモリ8に格納する。そ
して、信号処理回路10で最適な信号を選択した後は、
その最適信号に格納したメモリ領域を入力信号に対する
処理結果とする。
【0042】(実施例6)図12に第6の実施例を示
し、図13にその動作を示す。実施例5の場合には、A
/D変換器とその後の信号処理を時分割で行うので、高
速なA/D変換器7やCPU、すなわち高価な回路が必
要となる。殊に、音声認識処理は複雑な処理であるの
で、そのデメリットは大きい。
【0043】そこで、本実施例では、アナログ遅延回路
5を用いる方法と、実施例5の時分割でA/D変換する
処理方法とを組み合わせある。本実施例では、複数の系
のうちのいくつかに対しては直接にA/D変換して、そ
の各々に対して処理を行い、終端検出後にその中に最適
な信号があれば処理結果を入力信号に対する処理結果と
し、その中にない場合には、最適な信号が格納されてい
るアナログ遅延回路5から信号を読み出し、A/D変換
後に処理を行う。
【0044】(実施例7)図14に本発明の第7の実施
例を示し、その動作を図15に示す。本実施例は、量子
化誤差を軽減するための別の方法を示すものであり、本
実施例では、図1における実施例を1つの系のみとし、
切換スイッチ6及びオーバーフロー回路4を備えていな
い構成としてあり、ローパスフィルタ3の出力に入力信
号の終端及び始端を検出する終端・始端検出回路9を設
けてある。そして、本実施例の場合、アナログ遅延回路
5とA/D変換器7との間に利得可変アンプ11を設
け、ローパスフィルタ3の出力に応じて利得可変アンプ
11の利得を制御する利得計算保持回路12を設けてあ
る。
【0045】アナログ遅延回路5は、上述の第1の実施
例などのものと同様に、段数が入力音声を格納できるよ
うに十分に多く、1つの入力音声は全て記憶できるもの
であり、A/D変換器7のサンプリングクロックと同じ
間隔のクロックにより入力音声を記憶するものである。
利得計算保持回路12は、ローパスフィルタ3の出力か
ら入力音声の全区間においてA/D変換器7で入力音声
をA/D変換したときの量子化誤差が小さくなる可変利
得アンプ11の利得を計算し、それを保持するものであ
る。入力音声をA/D変換したときの量子化誤差が小さ
くなる可変利得アンプ11の利得とは、アナログ遅延回
路5に記憶してある信号のダイナミックレンジが最大に
なる利得可変アンプ11の利得と同等のものである。
【0046】具体的には、図16に示すように、入力音
声の始端(始端信号)が検出された時点から入力音声の
ピーク値を保持するピークホールド回路12aと、この
ピークホールド回路12aで保持されたピーク値を入力
音声の終端(終端信号)が検出された時点以降保持する
ホールド回路12bと、そのピーク値に対して逆比例す
る利得を計算して、可変利得アンプ11に対して出力す
る利得計算・出力回路12cとで構成することが考えら
れる。
【0047】入力音声の終端(終端信号)が検出された
時点で、利得計算保持回路12で入力音声の全区間にお
いてA/D変換器7で入力音声をA/D変換したときの
量子化誤差が小さくなるように利得可変アンプ11の利
得を設定する。その後、アナログ遅延回路5に記憶され
た入力音声データに対して、まず上述した頭出しを行う
ための高速のクロックにより信号の始端をアナログ遅延
回路5の最終段までシフトさせる。そして、A/D変換
に要する時間よりも長めのクロック速度で信号をシフト
させながら利得可変アンプ11を通してA/D変換器7
に入力する。
【0048】(実施例8)図17に第8の実施例の動作
を示す。上述した第7の実施例では、アナログ遅延回路
5に入力音声の全域を格納していた。しかし、このよう
にすると、回路の規模が大きくなり、高コストとなる。
そこで、実施例3の場合と同様に、アナログ遅延回路5
として、上記始端からある長さの区間長さに対応するも
のを用い、信号の始端を検出してからA/D変換器7の
サンプリングクロックと同じ間隔のクロックによる信号
のシフトを開始し、アナログ遅延回路5の段数分だけシ
フトしたら、利得計算保持回路12で利得の計算を行
い、利得可変アンプ11をその利得に設定し、アナログ
遅延回路5でシフト動作を継続させながら、A/D変換
器7でA/D変換を行う。
【0049】このようにすれば、アナログ遅延回路5の
低コスト化が図れる。また、終端検出後はアナログ遅延
回路5の信号をA/D変換可能なクロック速度で読み出
しながらA/D変換することができるので、全区間の信
号デジタル化する時間を短くすることもできる。 (実施例9)図18に本発明の第9の実施例を示し、動
作を図19に示す。本実施例は、第1の実施例と第7の
実施例を組み合わせたものである。つまり、図1の回路
の夫々の系に利得計算保持回路121 〜12nを設ける
と共に、切換スイッチ6とA/D変換器7との間に利得
可変アンプ11を設け、利得計算保持回路121 〜12
nの出力を選択的に利得可変アンプ11に与える切換ス
イッチ13を新たに設けたものである。
【0050】本実施例では、まず第1の実施例と同様
に、マイク1からの電気信号を利得の異なる複数のアン
プ21 〜2nで増幅し、各アンプ21 〜2nの出力信号
のローパスフィルタ31 〜3nを通した出力をアナログ
遅延回路51 〜5nに格納する。そして、入力音声の終
端が検出されたとき、頭だしを行う。これと同時に、上
記ローパスフィルタ31 〜3nを通した各アンプ21
2nの出力信号は、利得計算保持回路121 〜12nに
も入力され、夫々の系における入力音声の全区間におい
てA/D変換器7で入力音声をA/D変換したときの量
子化誤差が小さくなる可変利得アンプ11の利得を計算
して、保持する。
【0051】次に、信号処理回路10では各アンプ21
〜2nで増幅された信号におけるオーバーフローの有無
を調べ、オーバーフローしていない信号の中で最も利得
の大きいアンプ2に対する信号を選択する。このとき、
信号処理回路10が切換スイッチ13の切換により、オ
ーバーフローしていない信号の中で最も利得の大きいア
ンプ2に対する系の利得計算保持回路12の出力を利得
可変アンプ11に入力させ、利得可変アンプ11の利得
を設定する。
【0052】その後、オーバーフローしていない信号の
中で最も利得の大きいアンプ2に対する系のアナログ遅
延回路5から利得可変アンプ11を通してA/D変換器
7が格納された信号をよみだし、A/D変換を行い、そ
の変換されたデジタル信号をメモリ8に格納する。第1
の実施例では、A/D変換器7の能力(変換ビット数)
を十分に生かした量子化誤差の軽減ができないという欠
点があった。また、第7の実施例ではオーバーフローし
た場合に音声の再入力が必要であり、これを回避するた
めにアンプ2の利得を極端に小さくすることが考えられ
るが、その場合には利得可変アンプの利得が極端に大き
くなり、増幅波形が歪んでしまうという問題があった。
しかし、本実施例によれば、音声の再入力が殆ど不要
で、且つ量子化誤差を非常に小さくすることができる。
【0053】(実施例10)図20に本発明の第10の
実施例を示す。なお、その回路構成は図18のものと同
じである。本実施例は、第3の実施例と第8の実施例と
を組み合わせたもので、つまりは最適の信号を選択する
処理と、可変利得アンプ11の利得を計算する処理と
を、始端からある長さの区間で行うようにし、アナログ
遅延回路5の段数を減らして、低コスト化を図ったもの
である。
【0054】(実施例11)図21に本発明の第11の
実施例を示し、図22にその動作を示す。本実施例は、
第9の実施例あるいは第10の実施例における、利得可
変アンプ11の利得設定をデジタル処理により行ったも
のである。具体的には、図18における夫々の系におい
て、利得計算保持回路12を無くし、アナログ遅延回路
5の前に、アナログ遅延回路5の出力をそのアナログ遅
延回路5に再度入力するスイッチ14を設け、メモリ8
の後段に、メモリ8の出力と信号処理回路10の出力と
を選択するスイッチ15と、このスイッチ15を介して
入力されるデジタル信号をアナログ信号に変換するD/
A変換器16と、D/A変換器16の出力を利得可変ア
ンプ11に選択的に出力するスイッチ17と、スイッチ
17が利得可変アンプ11から切り離されたときにD/
A変換器16の出力が入力され音声信号として出力する
ローパスフィルタ18とを設けてあるる。
【0055】本実施例では、どのアンプ2の出力を用い
るかが決定された後、スイッチ15を信号処理回路10
側に切り換えると共に、スイッチ17を利得可変アンプ
11側に切り換えることにより、D/A変換器16を介
して信号処理回路10が利得可変アンプ11の利得をあ
る固定値に設定する。つまりは、アナログ回路である利
得可変アンプ11を制御するためにD/A変換器16を
通してある。
【0056】その後、選択されたアナログ遅延回路5の
信号を可変利得アンプ11を介してA/D変換器7が読
み込んで、デジタル信号に変換する。この際、D/A変
換器7の出力は信号処理回路10に入力され、利得可変
アンプ11に設定すべき利得を信号処理回路10が計算
する。例えば、信号中の最大値に逆比例する値を利得と
すれば、その計算は1サンプルの音声信号を読み込む毎
に行える簡単なものとなる。なお、この時点では、信号
処理回路10がスイッチ14をアナログ遅延回路5の出
力を入力に接続するように切り換えられ、A/D変換器
7に入力された信号はアナログ遅延回路5に再入力され
るようにしてある。
【0057】上記利得可変アンプ11に設定すべき利得
を信号処理回路10が計算されると、最初に利得可変ア
ンプ11の利得をある固定値に設定した場合と同様にし
て、信号処理回路10が利得可変アンプ11の利得を最
適な利得に設定する。そして、再度A/D変換器7が利
得可変アンプ11を通してアナログ遅延回路5から信号
を読み出して、A/D変換を行う。その処理が終了する
と、スイッチ14はローパスフィルタ3の出力をアナロ
グ遅延回路5に入力するように切り換える。
【0058】本実施例では、利得計算保持回路11が不
要となるので、低コスト化が図れる。なお、図21の回
路構成は録音再生装置に本発明を適用したもので、その
ためにスイッチ15,17を設けてある。つまり、この
種の録音再生装置の場合には、D/A変換器が組み込ま
れているので、そのD/A変換器を図21のようにスイ
ッチ15,17を付加して上記D/A変換器16として
用いるようにしたものである。
【0059】但し、上述の方法では、アナログ遅延回路
5の信号を2回読み出すため、デジタル信号が得られる
までの時間が長くなるという欠点がある。そこで、この
点を改善する場合には、図23に示す構成とすればよ
い。なお、その動作を図24に示す。図23の場合に
は、ローパスフィルタ31 〜3nの出力を直接に利得可
変アンプ11に入力する切換スイッチ19及びスイッチ
20を設けてある点に特徴がある。
【0060】本実施例では、音声入力前に利得可変アン
プ11の利得を上述した方法で固定値に設定しておく。
音声が入力されたときには、切換スイッチ19とスイッ
チ20とをローパスフィルタ31 〜3nの出力を直接に
利得可変アンプ11に入力するように切り換えておく。
なお、切換スイッチ19は各ローパスフィルタ31 〜3
nの出力を時分割で可変利得アンプ11を介してA/D
変換器7が読み込むように切り換えられる。なお、ロー
パスフィルタ31 〜3nの出力は同時にアナログ遅延回
路51 〜5nにも入力される。
【0061】上記A/D変換器7のA/D変換出力から
信号処理回路10が各系における最適な利得可変アンプ
11の利得を計算する。そして、上記アナログ遅延回路
5が一杯になったとき、信号処理回路10が最適の信号
を選択し、その最適と判定された系に対応する利得に利
得可変アンプ11の利得を設定する。なお、この処理は
1サンプリング周期以内に実行される。その後は、切換
スイッチ6とスイッチ20との切換により、上述したと
同様にして、最適利得に設定された利得可変アンプ11
を通して、最適な信号を格納したアナログ遅延回路5の
信号を読み出し、A/D変換器7でA/D変換を行う。
この場合には、A/D変換器7として高速なものが必要
になるが、デジタル信号を早く得ることが可能となる。
【0062】(実施例12)図25に本発明の第12の
実施例の動作を説明する。上記第11の実施例の場合に
は、アナログ遅延回路5の信号は一杯になった後に、ア
ナログ遅延回路5から信号を読み出すようにしていた
が、一杯になった時点では、最適な信号に対応する系の
ローパスフィルタ3の出力を直接に最適利得の設定が行
われた可変利得アンプを通してA/D変換器7が読み込
み、A/D変換してメモリ8に格納し、上記処理を終了
した後に最適な信号に対応する系のアナログ遅延回路5
から信号を読み出して、A/D変換してメモリ8に格納
するようにしてある。このようにすれば、さらに早くデ
ジタル信号を得ることが可能となる。なお、本実施例は
その他の実施例においても適用可能である。
【0063】
【発明の効果】請求項1の発明は上述のように、マイク
により電気信号に変換された音声信号を増幅する利得の
異なる複数のアンプと、増幅された信号の中で最適のも
のを選択する選択手段と、選択されたアンプの出力をデ
ジタル信号に変換するA/D変換手段とを備え、上記A
/D変換手段でA/D変換して得たデジタル信号を処理
に用いるようにしてあるので、1回の音声入力により複
数レベルの信号が得られ、その複数レベルの信号から最
適なものを選択することができ、再入力なしに歪みが十
分に小さいデジタル信号が得られる可能性が高くなる。
【0064】請求項5の発明では、選択手段がアンプの
出力を一旦デジタル信号に変換して増幅された信号の中
で最適のものを選択するようにしてあるので、アナログ
遅延回路が不要となり、回路規模を削減し、低コスト化
を図ることができる。請求項6の発明では、選択手段が
増幅された信号の中で最適のものを選択する処理を、入
力音声の先頭からある一定の時間内の信号を対象として
行うようにしてあるので、例えばアナログ遅延回路を用
いる場合にも、アナログ遅延回路の段数を少なくするこ
とができ、回路規模を削減し、低コスト化を図ることが
できる。また、このようにすれば早い時点で最適な信号
が選択されるので、アナログ遅延回路に音声信号を記憶
させながら、デジタル信号に変換することができ、デジ
タル信号を早く得ることができる。
【0065】請求項7の発明は、音声信号の入力時点か
ら、まず所定のアンプで増幅された信号のみをデジタル
信号に変換して処理を行い、音声信号の入力後に、その
アンプの出力が最適な信号として選択された場合は、上
記処理結果を入力音声に対する処理結果とするようにし
てあるので、迅速にデジタル信号を得ることができる。
【0066】請求項8の発明では、A/D変換手段が、
複数のアンプで増幅された夫々の信号を時分割で読み込
んで逐次デジタル信号に変換し、そのデジタル変換結果
を記憶する記憶手段を設け、選択手段が逐次変換された
デジタル信号から最適のものを選択し、記憶手段のその
最適信号に対応するデジタル信号を処理に用いるように
してあるので、この種の装置が本来備える記憶手段をア
ナログ遅延回路の代わりに用いることができ、回路構成
を簡素化することができる。
【0067】請求項9の発明では、音声信号の入力時点
から、複数の所定のアンプで増幅された信号のみを時分
割で読み込んで逐次デジタル信号に変換して、そのデジ
タル変換結果を記憶する記憶手段を設け、選択手段が逐
次変換されたデジタル信号から最適のものを選択し、記
憶手段に記憶された信号に最適のものがあれば、記憶手
段のその最適信号に対応するデジタル信号を処理に用い
るようにしてあるので、迅速にデジタル信号を得ること
が可能となる。
【0068】請求項10の発明は、アナログ遅延回路の
出力を増幅し利得を可変設定できる利得可変アンプと、
アナログ遅延回路に記憶してある信号のダイナミックレ
ンジが最大になる利得可変アンプの利得を計算してその
利得に利得可変アンプの利得を設定する利得調整手段を
備えているので、A/D変換手段にA/D変換のために
最適なレベルに増幅した信号が入力され、量子化誤差を
小さくなり、歪みの十分に小さいデジタル信号を得るこ
とができる。
【0069】請求項11の発明では、利得調整手段で、
アナログ遅延回路に記憶してある信号のダイナミックレ
ンジが最大になる利得可変アンプの利得を計算する処理
を、入力音声の先頭からある一定の時間内の信号を対象
として行うようにしてあるので、アナログ遅延回路の段
数を少なくすることができ、回路規模を削減し、低コス
ト化を図ることができる。また、このようにすれば早い
時点で最適利得が計算されれば、アナログ遅延回路に音
声信号を記憶させながら、デジタル信号に変換すること
ができ、デジタル信号を早く得ることができる。
【0070】請求項12の発明は、マイクにより電気信
号に変換された音声信号を増幅する利得の異なる複数の
アンプと、夫々のアンプで増幅された信号を記憶するア
ナログ遅延回路と、アンプで夫々増幅された信号の中で
最適のものを選択する選択手段と、利得可変アンプの出
力をデジタル信号に変換するA/D変換手段とを備え、
上記A/D変換手段でA/D変換して得たデジタル信号
を処理に用いるようにしてあるので、1回の音声入力に
より複数レベルの信号が得られ、その複数レベルの信号
から最適なものを選択し、再入力なしに歪みが十分に小
さいデジタル信号が得られる可能性を高くすることがで
きる。また、選択されたアンプの出力を増幅し利得を可
変設定できる利得可変アンプと、夫々のアナログ遅延回
路に記憶してある信号のダイナミックレンジが最大にな
る利得可変アンプの利得を計算する利得計算手段と、上
記選択手段で選択されたアンプに対応する利得計算手段
で計算された利得に上記利得可変アンプの利得を設定す
る利得設定手段とを備えているので、A/D変換手段に
A/D変換のために最適なレベルに増幅した信号が入力
され、量子化誤差を小さくして、歪みの十分に小さいデ
ジタル信号を得ることができる。
【0071】請求項13に示すように、上記選択手段が
増幅された信号の中で最適のものを選択する処理、及び
利得計算手段が夫々のアナログ遅延回路に記憶してある
信号のダイナミックレンジが最大になる利得可変アンプ
の利得を計算する処理を、入力音声の先頭からある一定
の時間内の信号を対象として行うようにすれば、請求項
12のデジタル音声回路において、回路構成を簡素化
し、コストを低減し、迅速にデジタル信号を得ることが
できる。
【0072】請求項15に示すように、選択手段が増幅
された信号の中で最適のものを選択する処理、または利
得計算手段が夫々のアナログ遅延回路に記憶してある信
号のダイナミックレンジが最大になる利得可変アンプの
利得を計算する処理が終了した後は、アンプの出力を直
接に所定のサンプリング周期でA/D変換し、そのA/
D変換の終了後にアナログ遅延回路に記憶されている信
号をA/D変換しているので、空き時間に処理を行い、
早くデジタル信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の回路図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】同上のアナログ遅延回路の動作説明図である。
【図4】同上の最も簡単な構成を示す回路図である。
【図5】第2の実施例の回路図である。
【図6】同上の動作説明図である。
【図7】第3の実施例の動作説明図である。
【図8】第4の実施例の回路図である。
【図9】同上の動作説明図である。
【図10】第5の実施例の回路図である。
【図11】同上の動作説明図である。
【図12】第6の実施例の回路図である。
【図13】同上の動作説明図である。
【図14】第7の実施例の回路図である。
【図15】同上の動作説明図である。
【図16】利得計算保持回路の具体構成を示す回路図で
ある。
【図17】実施例8の動作説明図である。
【図18】実施例9の回路図である。
【図19】同上の動作説明図である。
【図20】実施例10の動作説明図である。
【図21】実施例11の回路図である。
【図22】同上の動作説明図である。
【図23】同上を改良した回路図である。
【図24】同上の動作説明図である。
【図25】実施例12の動作説明図である。
【図26】従来例の回路図である。
【符号の説明】
2 アンプ 4 オーバーフロー検出回路 5 アナログ遅延回路 6 切換スイッチ 7 A/D変換器 10 信号処理回路 11 利得可変アンプ 12 利得計算保持回路
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】本実施例の場合には、第1の実施例に比べ
ると、処理が終了するまでの時間は長くなるが、オーバ
ーフロー検出や始端及び終端検出を信号処理回路10の
ソフトウエアの若干の追加で実現でき、回路構成が簡単
になり、低コスト化を図ることができる。 (実施例3)図7に本発明の第3の実施例の動作を示
す。上記第1及び第2の実施例では、アナログ遅延回路
を用いた場合、入力音声の全域を格納していた。しか
し、このようにすると、回路の規模が大きくなり、高コ
ストとなる。ある利得の信号はオーバーフローするかど
うかは、その信号の始端からある長さの区間を見ること
によりかなりの正確さで推定できると考えられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】本実施例では、図8に示すように、アンプ
2mの系のみにアナログ遅延回路5を設けず、ローパス
フィルタ3mの出力を直接にA/D変換器7に入力する
ようにし、デジタル化された音声信号に対する処理(こ
こでは、メモリ8への格納)を行う。本実施例の場合に
も、終端検出後に最適な信号を選択する。ここで、アン
2mに対応する系の信号が最適なものとして選択され
た場合には、その処理結果を入力音声に対する処理結果
とする。異なる場合には、第1の実施例と同様に、その
最適な信号が格納されたアナログ遅延回路5から信号を
読み出してA/D変換し、デジタル化された音声信号に
対する処理を行う。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】本実施例では、アンプ2mに対応する系の
信号が最適なものとして選択された場合、デジタル化さ
れた音声信号に対する処理を早く得ることができる。 (実施例5)図10に本発明の第5の実施例を示し、図
11にその動作を示す。本実施例では、切換スイッチ6
として先の実施例よりも高速に切り換え、夫々の系にお
けるローパスフィルタ31 〜3nの出力を時分割でA/
D変換器7でA/D変換して、メモリ8に格納する。そ
して、信号処理回路10で最適な信号を選択した後は、
その最適信号に格納したメモリ領域を入力信号に対する
処理結果とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクにより電気信号に変換された音声
    信号を増幅する利得の異なる複数のアンプと、増幅され
    た信号の中で最適のものを選択する選択手段と、選択さ
    れたアンプの出力をデジタル信号に変換するA/D変換
    手段とを備え、上記A/D変換手段でA/D変換して得
    たデジタル信号を処理に用いて成ることを特徴とするデ
    ジタル音声回路。
  2. 【請求項2】 上記選択手段が、増幅された信号がオー
    バーフローしておらず、且つ最も利得の大きいものを最
    適なものとして選択して成ることを特徴とする請求項1
    記載のデジタル音声回路。
  3. 【請求項3】 上記アンプを2個備えて成ることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のデジタル音声回
    路。
  4. 【請求項4】 夫々のアンプで増幅された信号を記憶す
    るアナログ遅延回路を備え、選択手段で最も最適である
    と判定されたアンプで増幅された信号を記憶するアナロ
    グ遅延回路から、A/D変換手段が記憶された増幅信号
    を読み出してデジタル信号に変換して成ることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のデジタル
    音声回路。
  5. 【請求項5】 上記選択手段が、アンプの出力を一旦デ
    ジタル信号に変換して増幅された信号の中で最適のもの
    を選択して成ることを特徴とする請求項1乃至請求項4
    のいずれかに記載のデジタル音声回路。
  6. 【請求項6】 上記選択手段が、増幅された信号の中で
    最適のものを選択する処理を、入力音声の先頭からある
    一定の時間内の信号を対象として行うことを特徴とする
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のデジタル音声
    回路。
  7. 【請求項7】 音声信号の入力時点から、まず所定のア
    ンプで増幅された信号のみをデジタル信号に変換して処
    理を行い、音声信号の入力後に、そのアンプの出力が最
    適な信号として選択された場合は、上記処理結果を入力
    音声に対する処理結果とし、その信号が選択されなかっ
    た場合には、選択されたアンプの出力をデジタル信号に
    変換し、処理を行って成ることを特徴とする請求項1乃
    至請求項6のいずれかに記載のデジタル音声回路。
  8. 【請求項8】 上記A/D変換手段が、複数のアンプで
    増幅された夫々の信号を時分割で読み込んで逐次デジタ
    ル信号に変換し、そのデジタル変換結果を記憶する記憶
    手段を設け、選択手段が逐次変換されたデジタル信号か
    ら最適のものを選択し、記憶手段のその最適信号に対応
    するデジタル信号を処理に用いて成ることを特徴とする
    請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のデジタル音声
    回路。
  9. 【請求項9】 音声信号の入力時点から、複数の所定の
    アンプで増幅された信号のみを時分割で読み込んで逐次
    デジタル信号に変換して、そのデジタル変換結果を記憶
    する記憶手段を設け、選択手段が逐次変換されたデジタ
    ル信号から最適のものを選択し、記憶手段に記憶された
    信号に最適のものがあれば、記憶手段のその最適信号に
    対応するデジタル信号を処理に用い、最適のものがない
    場合には、選択されたアンプの出力をデジタル信号に変
    換し、処理を行って成ることを特徴とする請求項1乃至
    請求項6のいずれかに記載のデジタル音声回路。
  10. 【請求項10】 マイクにより電気信号に変換された音
    声信号を増幅するアンプと、アンプで増幅された信号を
    記憶するアナログ遅延回路と、アナログ遅延回路の出力
    を増幅し利得を可変設定できる利得可変アンプと、アナ
    ログ遅延回路に記憶してある信号のダイナミックレンジ
    が最大になる利得可変アンプの利得を計算してその利得
    に利得可変アンプの利得を設定する利得調整手段と、利
    得可変アンプを介してアナログ遅延回路に記憶された信
    号を読み出してデジタル信号に変換するA/D変換手段
    とを備え、上記デジタル信号を処理に用いて成ることを
    特徴とするデジタル音声回路。
  11. 【請求項11】 利得調整手段で、アナログ遅延回路に
    記憶してある信号のダイナミックレンジが最大になる利
    得可変アンプの利得を計算する処理を、入力音声の先頭
    からある一定の時間内の信号を対象として行うことを特
    徴とする請求項10記載のデジタル音声回路。
  12. 【請求項12】 マイクにより電気信号に変換された音
    声信号を増幅する利得の異なる複数のアンプと、夫々の
    アンプで増幅された信号を記憶するアナログ遅延回路
    と、アンプで夫々増幅された信号の中で最適のものを選
    択する選択手段と、選択されたアンプの出力を増幅し利
    得を可変設定できる利得可変アンプと、夫々のアナログ
    遅延回路に記憶してある信号のダイナミックレンジが最
    大になる利得可変アンプの利得を計算する利得計算手段
    と、上記選択手段で選択されたアンプに対応する利得計
    算手段で計算された利得に上記利得可変アンプの利得を
    設定する利得設定手段と、利得可変アンプの出力をデジ
    タル信号に変換するA/D変換手段とを備え、上記A/
    D変換手段でA/D変換して得たデジタル信号を処理に
    用いて成ることを特徴とするデジタル音声回路。
  13. 【請求項13】 上記選択手段が増幅された信号の中で
    最適のものを選択する処理、及び利得計算手段が夫々の
    アナログ遅延回路に記憶してある信号のダイナミックレ
    ンジが最大になる利得可変アンプの利得を計算する処理
    を、入力音声の先頭からある一定の時間内の信号を対象
    として行うことを特徴とする請求項12記載のデジタル
    音声回路。
  14. 【請求項14】 上記利得計算手段が、アンプの出力を
    一旦デジタル信号に変換してアナログ遅延回路に記憶し
    てある信号のダイナミックレンジが最大になる利得可変
    アンプの利得を計算して成ることを特徴とする請求項1
    2または請求項13のいずれかに記載のデジタル音声回
    路。
  15. 【請求項15】 上記選択手段が増幅された信号の中で
    最適のものを選択する処理、または利得計算手段が夫々
    のアナログ遅延回路に記憶してある信号のダイナミック
    レンジが最大になる利得可変アンプの利得を計算する処
    理が終了した後は、アンプの出力を直接に所定のサンプ
    リング周期でA/D変換し、そのA/D変換の終了後に
    アナログ遅延回路に記憶されている信号をA/D変換し
    て成ることを特徴とする請求項8、請求項11、請求項
    13、請求項14のいずれかに記載のデジタル音声回
    路。
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