JPH0715202Y2 - 誘電体共振器 - Google Patents

誘電体共振器

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JPH0715202Y2
JPH0715202Y2 JP1988101965U JP10196588U JPH0715202Y2 JP H0715202 Y2 JPH0715202 Y2 JP H0715202Y2 JP 1988101965 U JP1988101965 U JP 1988101965U JP 10196588 U JP10196588 U JP 10196588U JP H0715202 Y2 JPH0715202 Y2 JP H0715202Y2
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JP
Japan
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dielectric
ceramic plate
electrode film
cavity case
coupling
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JP1988101965U
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容平 石川
貞夫 山下
敏朗 平塚
尚 高垣
博次 阿部
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、誘電体共振器間の結合量を調整することので
きる誘電体共振器に関する。
〔背景技術〕
第3図に示すような、誘電体共振器12は、例えばユニッ
ト体として結合用の開口1を対向させて複数個並べら
れ、隣り合う誘電体共振器12の導電膜7をアース板(図
示せず)を介して接続して所望段数の誘電体フィルタを
構成できるようになっている。
この時、誘電体共振器12間の電磁結合の結合量を調整す
る必要が生じるが、その方法としては、従来は、第3図
及び第4図に示すように、セラミック板13の表面に銀ペ
ーストを焼き付けて電極膜14を全面に形成された1対の
仕切り板15,15を誘電体共振器の開口1の両側に焼き付
け、仕切り板15,15間の開口部分に結合孔を形成してい
た。そして、誘電体共振器12間の結合量は、幅の異なる
仕切り板15,15と交換することにより調整することがで
きるようになっていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来にあっては、上記のごとくセラミック板13の全表面
に銀の電極膜14を焼き付けられた1対の仕切り板15,15
の幅を変えることにより誘電体共振器12間の結合量を調
整するようになっていたので、表面に電極膜14を焼き付
けられた仕切り板15,15として幅の異なるものを何種類
も用意する必要があり、部材点数が増加して量産性に劣
っていた。また、例えばこの従来の仕切り板15,15を誘
電体共振器12の開口に焼き付けたところ結合量が設計値
と合っていなかった場合や、結合量を変更しない場合に
は、セラミック板13が主体となった仕切り板15,15その
ものを削って幅を狭くする方法、あるいは付加用の仕切
り板を既設の仕切り板15,15に重ねて焼き付ける方法、
もしくは既設の仕切り板15,15をキャビティケースから
外して別な仕切り板を焼き付ける方法などを講じる必要
があり、作業時間がかかり、生産性が悪かった。また、
このような方法では結合量の微調整は困難であった。
したがって、本考案は、結合量の調整あるいは変更を簡
単に行うことができ、生産性にも優れた誘電体共振器を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の誘電体共振器は、両面に共振器結合用の開口を
有するキャビティケース内に内部誘電体を配置された誘
電体共振器において、キャビティケースの前記開口のう
ち少なくとも一方の開口の全面をセラミック板により覆
い、このセラミック板の表面に当該表面を一部露出させ
て除去可能な電極膜を形成したことを特徴としている。
〔作用〕
本考案にあっては、キャビティケースの開口を覆うセラ
ミック板の表面に除去可能な電極膜を設けてあるので、
結合が弱い場合にはこの電極膜をセラミック板から削り
取ることができる。また、セラミック板はキャビティケ
ースの全面に設けられており、セラミック板の表面を一
部露出させて電極膜を設けているので、結合が強すぎる
場合にはセラミック板の露出している部分に銀ペースト
を焼き付けて電極膜を付加することができる。したがっ
て、共振器間の結合量を簡単に調整あるいは変更するこ
とができるのである。また、セラミック板はキャビティ
ケースの開口を覆う大きさを有しているので、一種類の
セラミック板で足り、部材点数を少なくすることができ
る。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を添付図に基づいて詳述する。
また、本考案の誘電体共振器としては、TM010モードやT
E01δモード、あるいはその他の共振モードであっても
よいが、以下の説明ではTM010モードの誘電体共振器に
ついて説明する。
誘電体共振器6は、第1図及び第2図に示すように、導
電膜7を形成されたキャビティケース2、内部誘電体3
及び結合調整用の仕切り板8により構成されている。こ
の誘電体共振器6は、1つのユニットとして複数段縦続
接続されることにより所望段数の誘電体フィルタを構成
することができるものである。即ち、上記誘電体共振器
6は、所定の間隔をおいて並べられ、隣り合う誘電体共
振器6の導電膜7間をアース板(図示せず)によって電
気的に接続し、これを金属ケース(図示せず)内に納め
て誘電体フィルタとして用いられるのである。
キャビティケース2は、第1図及び第2図に示すよう
に、内部誘電体3と同じ線膨張係数を有するセラミック
材料を主体として形成されている。キャビティケース2
は、セラミック製の天板9、底板10及び両側板11,11よ
り成っており、各板9,10,11,11の表面には銀ペーストの
塗布及び焼き付けにより導電膜7が形成されている。そ
して、キャビティケース2は、この導電膜7の焼き付け
時に各板9,10,11,11を接合させて筒状に形成されてお
り、両側に共振器電磁結合用の開口1が形成されてい
る。また、内部誘電体3は、酸化チタン系などの高誘電
率セラミックにより角柱状、円柱状などの柱状に形成さ
れており、キャビティケース2内に配置されて上下両端
面をキャビティケース2の内壁面に接合されている。内
部誘電体3をキャビティケース2内に固定するには、例
えば内部誘電体3の両端面に銀ペーストを塗布してお
き、これをキャビティケース2の内壁面の導電膜7に焼
き付けることにより行うことができる。こうして、TM
010モードの誘電体共振器6が構成され、内部誘電体3
は変位電流路となり、導電膜7は実電流路となるもので
ある。誘電体共振器6が複数段接続されて用いられる
時、キャビティケース2の両側に開いている開口1を通
じて隣り合う誘電体共振器6間で電磁結合が生じるが、
この電磁結合の結合量を調整するために仕切り板8が存
在する。この仕切り板8は、セラミック板4の表面に銀
ペーストを塗布し焼き付けて電極膜5を形成されたもの
であり、セラミック板4に塗布された銀ペーストをキャ
ビティケース2の導電膜7に焼き付けることによってキ
ャビティケース2の開口1を覆うようにしてキャビティ
ケース2に固定されている。前記電極膜5は、キャビテ
ィケース2の導電膜7と導通させられており、第1図に
示すようにセラミック板4の外側表面の両側の部分にだ
け形成されていてセラミック板4の中央部が露出してい
てもよく、特に電極膜のパターンは特定されるものでは
ない。しかして、電極膜5間においてセラミック板4の
露出している部分が電磁気的な結合孔となっており、仕
切り板8は適当な結合量となるように電極膜5の面積を
決定されるべきものであるが、この電極膜5の面積が大
きすぎて結合量が小さい場合には仕切り板8の表面の電
極膜5を削ってやればよい。しかも、仕切り板8の表面
の厚膜状の電極膜5を削るだけであるので、微調整も簡
単に行うことができる。逆に、結合量が大きすぎる場合
には、仕切り板8の表面のセラミック板4の露出してい
る部分に適当量の銀ペーストを塗布し、焼き付けること
により電極膜5の面積を大きくすることができ、これに
よって結合量を低減することができる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、セラミック板の表面に形成されている
電極膜を削り取ることにより結合量を大きくすることが
でき、またセラミック板の露出している部分に電極膜を
付加することにより結合量を小さくすることができ、誘
電体共振器の製造後においても、簡単に誘電体共振器間
の結合量の調整をすることができる。しかも、膜状の電
極膜を削ったり、付加したりするだけであるので、微調
整も容易に行える。更に、セラミック板は電極膜の面積
によらず一定の寸法に揃えることができるので、セラミ
ック板の部材点数を削減でき、生産性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図は同上
の水平断面図、第3図は従来例の斜視図、第4図は同上
の水平断面図である。 1……開口、2……キャビティケース 3……内部誘電体、4……セラミック板 5……電極膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 高垣 尚 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)考案者 阿部 博次 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (56)参考文献 特開 昭63−174403(JP,A) 特開 昭62−58701(JP,A) 特開 昭54−43445(JP,A) 実開 昭62−44503(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両面に共振器結合用の開口を有するキャビ
    ティケース内に内部誘電体を配置された誘電体共振器に
    おいて、キャビティケースの前記開口のうち少なくとも
    一方の開口の全面をセラミック板により覆い、このセラ
    ミック板の表面に当該表面を一部露出させて除去可能な
    電極膜を形成したことを特徴とする電子部品。
JP1988101965U 1988-07-29 1988-07-29 誘電体共振器 Expired - Lifetime JPH0715202Y2 (ja)

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JP1988101965U JPH0715202Y2 (ja) 1988-07-29 1988-07-29 誘電体共振器

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JP1988101965U JPH0715202Y2 (ja) 1988-07-29 1988-07-29 誘電体共振器

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Publication Number Publication Date
JPH0224608U JPH0224608U (ja) 1990-02-19
JPH0715202Y2 true JPH0715202Y2 (ja) 1995-04-10

Family

ID=31331439

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JP1988101965U Expired - Lifetime JPH0715202Y2 (ja) 1988-07-29 1988-07-29 誘電体共振器

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3232845B2 (ja) * 1994-01-24 2001-11-26 株式会社村田製作所 誘電体共振器装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63174403A (ja) * 1987-01-13 1988-07-18 Murata Mfg Co Ltd 誘電体共振器装置

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JPH0224608U (ja) 1990-02-19

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