JP3232845B2 - 誘電体共振器装置 - Google Patents

誘電体共振器装置

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JP3232845B2
JP3232845B2 JP00560394A JP560394A JP3232845B2 JP 3232845 B2 JP3232845 B2 JP 3232845B2 JP 00560394 A JP00560394 A JP 00560394A JP 560394 A JP560394 A JP 560394A JP 3232845 B2 JP3232845 B2 JP 3232845B2
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正道 安藤
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Murata Manufacturing Co Ltd
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    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
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    • H01P1/208Cascaded cavities; Cascaded resonators inside a hollow waveguide structure
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    • H01P1/2086Cascaded cavities; Cascaded resonators inside a hollow waveguide structure with dielectric resonators multimode
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    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49016Antenna or wave energy "plumbing" making

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、キャビティ内に内部
誘電体を配置した誘電体共振器装置に関する。
【0002】
【従来の技術】TM110 モードなどのTMモードを用い
た誘電体共振器を小型化する目的で、同一キャビティ内
に複数のTMモード誘電体共振器を構成するとともに、
それぞれのモードを交差させた誘電体共振器が特開昭6
1−157101号公報に開示されている。また、従来
よりこのような多重モード誘電体共振器を複数個用いて
誘電体フィルタを構成したものが知られている。
【0003】多重モードの誘電体共振器を複数個配列し
て、多重モードの誘電体共振器間で結合をとる際、複数
の共振モードのうち所定方向の共振モードで結合をとる
ために所定方向の磁界成分のみを透過させ、例えばそれ
に直交する磁界成分は遮蔽しなければならない。また、
ある方向の磁界成分で主結合をとり、これに直交する方
向の磁界成分で副結合をとることによって、例えば2段
の共振器をとばしてその前後2つの共振器間を結合させ
て減衰極を形成するような場合に、従来より図6に示す
ような電磁界結合用窓として作用する仕切り板を用いて
いる。図6において1は十字型の内部誘電体、2はその
内部誘電体の周囲を囲むキャビティ、3はキャビティ2
の一方の開口部を塞ぐ仕切り板である。この仕切り板3
はセラミック板に対し図に示すように複数のスリット状
導体開口部33を配列したシールド導体30を形成して
成る。またこれらのスリット状導体開口部を部分的に覆
う結合調整板4を半田付けしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の誘電体共振器装置では、図6に示したような仕切
り板3を構成する際、金属板である結合調整板4を半田
付け可能とするため、半田付け性の良好な銀ペーストを
焼き付けてシールド導体30を形成しなければならな
い。しかし、このような半田付け性の良好な銀ペースト
は、一般にセラミック板に対する密着性が低い。密着性
を高く維持したまま半田付け性を良好とするためには、
下層に密着性の高い銀ペーストの焼き付けによる銀電極
膜を形成し、上層に半田付け性の良好な銀ペーストを焼
き付けて二層構造とする必要があった。しかし、この方
法では、銀ペーストの重ね塗りによるずれや滲みが生
じ、スリット状導体開口部の寸法精度が高められない。
また、接合調整板4を半田付けする際、不要箇所にまで
半田が回り込むという問題があった。図7は結合調整板
4の半田付け時に回り込む半田の領域を示す。このよう
にスリット状導体開口部間にまで半田が回り込めば、こ
の部分で結合調整板4をヒンジ構造で開閉することがで
きず、結合調整が行えなくなる。また、このような構造
の仕切り板を用いた場合、例えばスリット状導体開口部
の各開口部の長手方向寸法を導体膜の切削などによって
調整することは困難であり、結合調整板のみによって結
合調整を行わなければならず、調整時の自由度が低いだ
けでなく、その微調整も困難であった。
【0005】この発明の目的は、スリット状導体開口部
のパターン精度を容易に高められるようにした誘電体共
振器装置を提供することにある。
【0006】この発明の目的は、電磁界結合用窓に対す
る結合調整板としての金属板の半田付け性を良好にする
とともに、スリット状導体開口部を容易に形成できるよ
うにした誘電体共振器装置を提供することにある。
【0007】この発明の目的は前記結合調整板とは別
に、導体開口部の寸法調整によって結合調整を容易に行
えるようにした誘電体共振器装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る誘電体共振器装置は、内部誘電体と、この内部誘電体
の周囲をシールドするとともに、外部との間で電磁界結
合をとる電磁界結合用窓を一部に配したキャビティとを
備えて成る誘電体共振器装置において、複数のスリット
状導体開口部を配列したシールド導体をセラミック板の
第1主面に被覆し、前記複数のスリット状導体開口部の
配列範囲に略対向する範囲を導体開口部としたシールド
導体を前記セラミック板の第2主面に被覆して、前記電
磁界結合用窓を形成したことを特徴とする。
【0009】この発明の請求項2に係る誘電体共振器装
置は、請求項1記載のものにおいて、前記セラミック板
の第2主面を前記キャビティの外面に向けて配置したこ
とを特徴とする。
【0010】この発明の請求項3に係る誘電体共振器装
置は、請求項1または2記載のものにおいて、前記セラ
ミック板の第1主面のシールド導体をセラミック板との
密着性の高い導電ペーストの焼き付けにより形成し、前
記セラミック板の第2主面のシールド導体をセラミック
板との密着性の高い導電ペーストの焼き付けおよび半田
などの導電性接合材との接合性の高い導電ペーストの焼
き付けにより形成したことを特徴とする。
【0011】この発明の請求項4に係る誘電体共振器装
置は、請求項1、2または3記載のものにおいて、前記
セラミック板の第2主面のシールド導体に接続されると
ともに該第2主面の導体開口部へ突出する金属板を前記
セラミック板の第2主面に接合したことを特徴とする。
【0012】この発明の請求項5に係る誘電体共振器装
置は、請求項4記載のものにおいて、前記セラミック板
の第2主面の導体開口部における前記金属板と前記セラ
ミック板との間隙によって電磁界の結合度を調整設定し
たことを特徴とする。
【0013】この発明の請求項6に係る誘電体共振器装
置は、請求項1、2、3、4または5記載のものにおい
て、多重共振モードをもつ内部誘電体を備えた誘電体共
振器を複数個配列して、前記電磁界結合用窓を介して隣
接する誘電体共振器間を結合させる際に、前記セラミッ
ク板の第1主面の前記複数のスリット状導体開口部によ
って不要モードの磁界結合を抑え、前記セラミック板の
第2主面の導体開口部によって、隣接する誘電体共振器
間の結合度を調整設定したことを特徴とする。
【0014】
【作用】この発明の請求項1に係る誘電体共振器装置で
は、セラミック板の第1主面に、複数のスリット状導体
開口部が配列されたシールド導体が被覆され、セラミッ
ク板の第2主面に、前記複数のスリット状導体開口部の
配列範囲にほぼ対向する範囲を導体開口部としたシール
ド導体が被覆されているため、セラミック板の第1主面
のスリット状導体開口部と第2主面の導体開口部の双方
の導体開口部が重なる範囲が実質的に電磁界結合用窓と
して作用する。この構成によれば前記セラミック板の第
1主面のシールド導体と第2主面のシールド導体を異な
る構造とすることができ、電磁界結合用窓を設けるセラ
ミック板に対するシールド導体の特性を第1主面と第2
主面とでそれぞれに適するものとすることができる。例
えばこの電磁界結合用窓を構成するセラミック板に対し
金属板や導体膜を半田付けする際、前記セラミック板の
第2主面のシールド導体を二層構造として半田付け性を
増し、第1主面のシールド導体としてセラミック板に対
する密着性の高い導体膜の一層構造として、スリット状
導体開口部のパターン精度を容易に高めることができ
る。
【0015】請求項2に係る誘電体共振器装置では、前
記セラミック板の第2主面が前記キャビティの外面に向
けられて配置されている。そのため、前記複数のスリッ
ト状導体開口部とこれらに対向する前記セラミック板の
第2主面の導体開口部とからなる電磁界結合用窓の大き
さを調整する際、前記セラミック板の第2主面の導体開
口部の開口幅を切削加工などにより容易に調整すること
ができ、結合調整が容易となる。
【0016】請求項3に係る誘電体共振器装置では、前
記セラミック板の第1主面のシールド導体がセラミック
板との密着性の高い導電ペーストの焼付けにより形成さ
れ、前記セラミック板の第2主面のシールド導体がセラ
ミック板との密着性の高い導電ペーストの焼き付けおよ
び半田などの導電性接合材との接合性の高い導電ペース
トの焼付けにより形成されている。このように、前記セ
ラミック板の第2主面のシールド導体は半田などの導電
性接合材との接合性が高いため、例えば金属板や他の導
体膜を強固に接合することができ、且つ複数のスリット
状導体開口部を配列するシールド導体がセラミック基板
との密着性の高い導電ペーストの焼付けにより形成され
ているため、スリット状導体開口部のパターン精度が高
まる。
【0017】請求項4に係る誘電体共振器装置では、前
記セラミック板の第2主面のシールド導体に、その第2
主面の導体開口部へ突出する金属板が接合されている。
そのため、この金属板は電磁界結合用窓の開口量を調整
するための部材として作用する。
【0018】請求項5に係る誘電体共振器装置では、前
記金属板と前記セラミック板の第2主面の導体開口部と
の間隙によって、電磁界の結合度が調整設定される。す
なわち、前記間隙によって電磁界結合用窓の開口量が実
質的に変化し、これによって電磁界の結合度が調整設定
される。
【0019】請求項6に係る誘電体共振器装置では、多
重共振モードを持つ内部誘電体を備えた誘電体共振器が
複数個配列されて、前記電磁界結合用窓を介して隣接す
る誘電体共振器間が結合される。その際、前記セラミッ
ク板の第1主面のスリット状導体開口部によって不要モ
ードの磁界結合が抑えられ、前記セラミック板の第2主
面の導体開口部によって、隣接する誘電体共振器間の結
合度が調整設定される。これによりスリット状導体開口
部のパターンを一定にして不要モードの磁界結合を抑え
つつ、前記セラミック板の第2主面の導体開口部の開口
量によって誘電体共振器間の結合度の調整設定が容易に
行える。
【0020】
【実施例】この発明の実施例である誘電体共振器装置の
構成を図1〜図5に示す。
【0021】図1は1ユニットを構成する誘電体共振器
装置の分解斜視図である。図1において1は十字型の内
部誘電体、2はその外面にシールド導体を形成したキャ
ビティである。この内部誘電体1とキャビティ2は誘電
体セラミック材料の一体成形からなる。また同図におい
て3はキャビティ2の一方の開口部を覆うセラミック板
であり、その第1主面S1、第2主面S2および四側面
にはそれぞれシールド導体30を形成し、第1主面S1
には後述するように複数のスリット状導体開口部を配列
し、第2主面S2にはそのスリット状導体開口部の配列
範囲にほぼ対向する範囲に導体開口部31を形成してい
る。さらに、この第2主面S2には結合調整板4を半田
付けしている。
【0022】図2は図1に示したセラミック板3の第1
主面側から見た斜視図である。セラミック板3の第1主
面S1には32で示す複数のスリット状導体開口部を配
列している。この配列範囲にほぼ対向するセラミック板
3の第2主面S2の位置に図1に示した導体開口部31
を形成している。
【0023】図3は図1に示した誘電体共振器装置にお
ける共振モードの説明図である。同図に示すように、内
部誘電体は柱状誘電体1aと1bを互いに直交した状態
で一体化した形状を成し、図に示すように2箇所に切込
み部c,cを設けている。このようにして直交する2つ
の共振器を構成している。図3の(A)をイーブンモー
ド、(B)をオッドモードの電気力線をそれぞれ示すも
のとすれば、イーブンモードの共振周波数とオッドモー
ドの共振周波数は前記切込み部cの存在によって若干異
なり、柱状誘電体1a,1bによる2つの共振器間に結
合が生じる。
【0024】図4は図1に示したセラミック板3の平面
図であり、(A)は第1主面の平面図、(B)は第2主
面の平面図である。(B)に示すセラミック板3の第2
主面のシールド導体30はセラミック板3の第1主面の
シールド導体30とは異なり、セラミック板との密着性
の高い導電ペーストの焼付けによる導体膜を下層とし、
半田などの導電性接合材との接合性の高い導電ペースト
の焼付けによる導体膜を上層とする二層構造からなる。
これにより、セラミック板との密着性が高く且つ半田な
どとの接合性の高い導体膜としている。同図に示すよう
に、セラミック板3の第2主面に設ける導体開口部31
は単純な長方形状であればよく、二層構造であっても容
易にパターン化できる。また、(A)に示すセラミック
板の第1主面のシールド導体30はセラミック板との密
着性の高い導電ペーストの焼付けによる導体膜の一層構
造であるため、細かなスリット状導体開口部32は容易
にパターン化できる。同図の(A)に示すように、導体
開口部を複数のスリット状導体開口部32を配列して構
成したため、この例では垂直方向の内部誘電体(図3に
示す1b)と、これに隣接する他の誘電体共振器装置に
おける垂直方向の内部誘電体とが磁界結合し、これらの
内部誘電体に直交する内部誘電体とはほとんど結合しな
い。また、水平方向の内部誘電体(図3に示す1a)
と、これに隣接する他の誘電体共振器装置における水平
方向の内部誘電体とが磁界結合する。前者の結合は結合
度の高い主結合、後者の結合は結合度の低い副結合であ
る。図4の(A)において、X1で示すスリット長を長
くすれば前記主結合が増大し、逆にスリット長を短くす
れば主結合が減少する。これによって隣接する共振器間
の結合度を設定することができる。一方、Yで示すスリ
ット幅を大きくすれば前記副結合が増大し、逆にスリッ
ト幅を小さくすれば副結合が減少する。これによってフ
ィルタとしての減衰特性を設定することができる。ま
た、図4の(B)に示すように、導体開口部31の幅X
2をスリット状導体開口部32の幅X1より狭い範囲
で、導体開口部31の幅X2を変えることによって、こ
のセラミック板による電磁界結合用窓の開口量が変わる
ため、これにより隣接する共振器間の結合度を調整設定
することができる。また、結合調整板4の一辺を半田S
で半田付けすれば、結合調整板4が導体開口部31を覆
う量によって導体開口部31の実質上の開口量を設定す
ることができ、さらに結合調整板4とセラミック板との
間隙量によってその微調設定が可能となる。その際、導
体開口部31と結合調整板4との間には半田が回り込ま
ないため、従来のように、結合調整板とセラミック板間
に半田が回り込んで結合調整板が開閉できなくなる、と
いった問題は生じない。
【0025】図5は図1〜図4に示した誘電体共振器装
置を複数個配列してなるフィルタ装置の構成を示す図で
あり、(A)は金属カバー(不図示)を取り外した状態
における平面図、(B)は同じく金属カバーを取り外し
た状態における正面図である。同図において2a,2
b,2cはそれぞれ図1に示した誘電体共振器装置にお
けるキャビティを示し、3a,3cは図1に示したセラ
ミック板3と同一構造の仕切り板としてのセラミック板
である。キャビティ2bの2つの開口部には仕切り板を
設けず、キャビティ2a,2cのそれぞれの一方の開口
部にセラミック板3a,3cを接合することによって、
隣接する共振器間に電磁界結合用窓を構成している。隣
接するキャビティの上部同士は金属板10を介して半田
付け等により接合している。図に示すように、隣接する
キャビティ間を1枚の金属板により完全に塞がないで、
2枚の金属板を用いて中央部に隙間を設けたことによ
り、そこから図1に示した結合調整板4の調整を行える
ようにしている。また、金属ケース9にはコネクタ5,
6を取り付け、コネクタ5,6の中心導体と金属ケース
9との間に7,8で示す結合ループをそれぞれ形成して
いる。このようにして同図に示す例では、コネクタ5,
6との間に6段の共振器からなる帯域通過フィルタを構
成している。尚、この例では3つのキャビティ2a,2
b,2cのうち、両端のキャビティに仕切り板3a,3
cを接合したが、仕切り板は隣接する2つのキャビティ
間に設ければよく、例えばキャビティ2aの2つの開口
部には仕切り板を設けずに、キャビティ2b,2cの一
方の開口部に仕切り板をそれぞれ接合しても同様の効果
が得られる。
【0026】尚、実施例では仕切り板としてのセラミッ
ク板をキャビティから分離した構造としたが、電磁界結
合用窓として作用する本願発明に係るセラミック板はキ
ャビティの一部としてキャビティと一体化してもよい。
このことにより部品点数が削減され、組立工数も簡略化
される。
【0027】
【発明の効果】請求項1に係る誘電体共振器装置によれ
ば、セラミック板の第1主面のシールド導体と第2主面
のシールド導体を異なる構造とすることができ、電磁界
結合用窓を設けるセラミック板に対するシールド導体の
特性を第1主面と第2主面とでそれぞれに適するものと
することができる。例えばこの電磁界結合用窓を構成す
るセラミック板に対し金属板や導体膜を半田付けする
際、前記セラミック板の第2主面のシールド導体を二層
構造として半田付け性を増し、第1主面のシールド導体
としてセラミック板に対する密着性の高い導体膜の一層
構造として、スリット状導体開口部のパターン精度を容
易に高めることができる。
【0028】請求項2に係る誘電体共振器装置によれ
ば、セラミック板の第2主面が前記キャビティの外面に
向けられて配置されているため、前記複数のスリット状
導体開口部とこれらに対向する前記セラミック板の第2
主面の導体開口部とからなる電磁界結合用窓の大きさを
調整する際、セラミック板の第2主面の導体開口部の開
口幅を切削加工などにより容易に調整することができ、
結合調整が容易となる。
【0029】請求項3に係る誘電体共振器装置によれ
ば、セラミック板の第2主面のシールド導体は半田など
の導電性接合材との接合性が高いため、例えば金属板や
他の導体膜を強固に接合することができ、且つ複数のス
リット状導体開口部を配列するシールド導体がセラミッ
ク基板との密着性の高い導電ペーストの焼付けにより形
成されているため、スリット状導体開口部のパターン精
度が高まる。
【0030】請求項4に係る誘電体共振器装置によれ
ば、セラミック板の第2主面のシールド導体に、その第
2主面の導体開口部へ突出する金属板が接合されている
ため、金属板とセラミック板間に半田などの接合材が回
り込まず、金属板を自在に開閉して、電磁界結合用窓の
開口量を容易に調整することができる。
【0031】請求項5に係る誘電体共振器装置によれ
ば、金属板とセラミック板の第2主面の導体開口部との
間隙によって、電磁界結合用窓の開口量を実質的に変化
させて、電磁界の結合度を可逆的に容易に微調整設定す
ることができる。
【0032】請求項6に係る誘電体共振器装置によれ
ば、セラミック板の第1主面のスリット状導体開口部の
パターンを一定にして不要モードの磁界結合を抑えつ
つ、セラミック板の第2主面の導体開口部の開口量によ
って誘電体共振器間の結合度の調整設定を容易に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である誘電体共振器装置の構
成を示す分解斜視図である。
【図2】セラミック板の第1主面側から見た斜視図であ
る。
【図3】誘電体共振器装置の共振モードを説明する図で
ある。
【図4】セラミック板の構成を示す平面図であり、
(A)は第1主面の平面図、(B)は第2主面の平面図
である。
【図5】この発明の実施例であるフィルタ装置の構成を
示す図であり、(A)はカバーを取り外した状態におけ
る平面図、(B)はカバーを取り外した状態における正
面図である。
【図6】従来の誘電体共振器装置の構成を示す分解斜視
図である。
【図7】従来の誘電体共振器装置におけるセラミック板
の平面図である。
【符号の説明】
1−内部誘電体 2−キャビティ 3−セラミック板 4−結合調整板 5,6−コネクタ 7,8−結合ループ 9−金属ケース 10−金属板 30−シールド導体 31−導体開口部 32,33−スリット状導体開口部 S−半田
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/20 - 1/219 H01P 7/00 - 7/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部誘電体と、この内部誘電体の周囲を
    シールドするとともに、外部との間で電磁界結合をとる
    電磁界結合用窓を一部に配したキャビティとを備えて成
    る誘電体共振器装置において、 複数のスリット状導体開口部を配列したシールド導体を
    セラミック板の第1主面に被覆し、前記複数のスリット
    状導体開口部の配列範囲に略対向する範囲を導体開口部
    としたシールド導体を前記セラミック板の第2主面に被
    覆して、前記電磁界結合用窓を形成したことを特徴とす
    る誘電体共振器装置。
  2. 【請求項2】 前記セラミック板の第2主面を前記キャ
    ビティの外面に向けて配置した請求項1記載の誘電体共
    振器装置。
  3. 【請求項3】 前記セラミック板の第1主面のシールド
    導体をセラミック板との密着性の高い導電ペーストの焼
    き付けにより形成し、前記セラミック板の第2主面のシ
    ールド導体をセラミック板との密着性の高い導電ペース
    トの焼き付けおよび半田などの導電性接合材との接合性
    の高い導電ペーストの焼き付けにより形成した請求項1
    または2記載の誘電体共振器装置。
  4. 【請求項4】 前記セラミック板の第2主面のシールド
    導体に接続されるとともに該第2主面の導体開口部へ突
    出する金属板を前記セラミック板の第2主面に接合した
    請求項1、2または3記載の誘電体共振器装置。
  5. 【請求項5】 前記セラミック板の第2主面の導体開口
    部における前記金属板と前記セラミック板との間隙によ
    って電磁界の結合度を調整設定した請求項4記載の誘電
    体共振器装置。
  6. 【請求項6】 多重共振モードをもつ内部誘電体を備え
    た誘電体共振器を複数個配列して、前記電磁界結合用窓
    を介して隣接する誘電体共振器間を結合させる際に、前
    記セラミック板の第1主面の前記複数のスリット状導体
    開口部によって不要モードの磁界結合を抑え、前記セラ
    ミック板の第2主面の導体開口部によって、隣接する誘
    電体共振器間の結合度を調整設定した請求項1、2、
    3、4または5記載の誘電体共振器装置。
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