JPH0715185A - 微小部品の位置決め装置 - Google Patents

微小部品の位置決め装置

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JPH0715185A
JPH0715185A JP5173612A JP17361293A JPH0715185A JP H0715185 A JPH0715185 A JP H0715185A JP 5173612 A JP5173612 A JP 5173612A JP 17361293 A JP17361293 A JP 17361293A JP H0715185 A JPH0715185 A JP H0715185A
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JP
Japan
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wire
main body
axis
chuck
cameras
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Application number
JP5173612A
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English (en)
Inventor
Yuji Otsubo
雄次 大坪
Shinji Sugizaki
真二 杉崎
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Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 柔軟で、細径のワイヤを、本体部におけるワ
イヤの外径との差が少ない透孔に正確に、しかも円滑に
挿入する。 【構成】 2台のテレビカメラ50,51に光ファイバ
52,53を接続し、この光ファイバ52,53を介し
て本体部2とワイヤ3との画像処理回路60に伝送して
XY軸に対して所定角度回転した座標軸での本体部2と
ワイヤ3との相対位置を特定する。この座標軸上の位置
に関するデータは座標変換回路61によりXY軸上の座
標位置に変換して、補正値演算回路62X,62Yによ
り座標変換回路61からの座標位置に関する信号に基づ
いてワイヤ3の位置のX軸方向及びY軸方向の補正値が
演算され、X軸サーボ回路62X,Y軸サーボ回路62
Yに送られて、補正値に基づいてワイヤ3を本体部2の
透孔2aに位置合わせする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒状の本体部の両側
からワイヤを挿入することにより形成される電子部品を
組み立てる場合等において用いられる微小部品の位置決
め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば流量センサとして用いられる電子
部品として、円筒状の本体部に、その両側からワイヤを
挿入した上で、一方側のワイヤから本体部を経て他方側
のワイヤに至るまで白金線を巻き付けたもので構成され
るものがあるが、この電子部品を製造するには、まず本
体部の両側からワイヤの挿入を行わなければならない。
ここで、本体部の孔径とワイヤの外径とにおける寸法差
が大きければ、各部材の位置決め精度に多少の誤差があ
ったとしても、挿入は可能である。また、この寸法差が
小さい場合であっても、孔径及びワイヤ外径が大きけれ
ば、例えばワイヤの先端部分を尖らせる等により、挿入
孔に円滑に導くことは可能である。しかしながら、ワイ
ヤが極めて細く、しかも柔軟なものであり、かつ孔径と
ワイヤ外径との差が小さい場合には、このワイヤと本体
部との間の位置が僅かでもずれた状態になっていると、
挿入できなくなってしまう。
【0003】そこで、たとえワイヤが細くて柔軟なもの
であっても、その先端近傍位置を把持すれば、この先端
部分の剛性を高めることができる点に着目して、ワイヤ
の先端を僅かに突出させた状態でチャックするワイヤチ
ャック手段を設け、このワイヤチャック手段とは別個の
本体部チャック手段により本体部をチャックさせるよう
になし、本体部チャック手段を固定的に保持して、ワイ
ヤチャック手段を本体部に近接する方向に変位させるこ
とによって、まずワイヤの先端部分を本体部に導き入
れ、然る後にワイヤを所定の位置まで押し込むように構
成したものが従来から用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の方式では、ワイヤと本体部との位置合わせは、それ
ぞれのチャック手段の機械精度及び組み付け精度に依存
するようにしていたので、2本のワイヤと本体部との3
部材をそれぞれチャックする手段の相対位置が厳格に合
うように極めて高精度に組み付けなければならず、その
組み付けが極めて困難であり、しかもワイヤチャック手
段は本体部に近接・離間する方向に変位させなければな
らないことから、長期間作動させる間には、相対位置決
めの精度が低下する等の問題点がある。
【0005】以上の点から、ワイヤと本体部との間の位
置合わせを機械的な手段のみに依存せず、画像認識手段
を利用してこれらの部材の位置を認識し、この認識結果
に基づいて前述した各部材の位置を補正した上で、挿入
を行うことも考えられる。しかしながら、ワイヤ及び本
体部を保持する手段や搬送する手段等が周囲に配置され
る関係から、これら各部材を撮像するテレビカメラの配
置が制限され、正確に部材の位置を認識するのに的確な
位置に配置できないという課題がある。
【0006】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、相互に組み付けら
れる各部材の位置を画像認識手段により的確に認識し
て、相互の位置合わせを正確に行うことができるように
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、円筒状の本体部の両端側から、それ
ぞれ水平方向及び垂直方向に位置の調整が可能なチャッ
ク手段にチャックさせた2本のワイヤを挿入する際に、
これら各ワイヤを本体部に形成した透孔に位置合わせを
行うためのものであって、2台のテレビカメラと、それ
ぞれ所定の角度方向から本体部の端部及びワイヤの先端
の像を取り込んでこれら各テレビカメラに伝送する光フ
ァイバを備えた像伝送手段と、前記各テレビカメラから
の画像信号を画像処理して、両テレビカメラの中心軸線
上の座標に基づくワイヤの本体部に対するずれを演算す
る画像処理手段と、この画像処理手段で演算されたワイ
ヤの本体部に対する両テレビカメラの中心軸線の座標上
でのずれ量を前記チャック手段の位置調整が可能な水平
方向及び垂直方向の座標軸に変換する座標変換手段と、
この座標変換手段により置き換えられた水平方向のずれ
量及び垂直方向のずれ量に基づいて、それぞれの補正値
を演算する補正値演算手段と、これら各補正値演算回路
からの出力信号に基づいて、前記チャック手段の水平方
向及び垂直方向の位置を補正するサーボ手段とを備える
構成としたことをその特徴とするものである。
【0008】
【作用】まず、ワイヤをチャックするチャック手段を水
平方向及び垂直方向に位置調整できるように構成するこ
とによって、本体部を所定の位置に保持した状態で、ワ
イヤの位置をこの本体部と位置が合うように補正を行う
ことが可能となる。この補正を行うためには、本体部に
対するワイヤのずれ方向及びずれ量を検出しなければな
らない。このために本体部及びワイヤを撮影するために
2台のテレビカメラを用いて、この2台のテレビカメラ
で撮影された画像から、画像認識手段によりワイヤの本
体部に対するずれを検出する。ここで、2台のテレビカ
メラのそれぞれの光軸中心線がワイヤをチャックするチ
ャック手段の位置調整方向と一致しておれば、画像認識
手段により得られたずれ量に基づいてチャック手段の位
置の補正値を決定できる。ただし、本体部やワイヤの搬
入及び搬出方向、この搬入,搬出を行うためのハンドリ
ング手段やそれらを保持するための機構等の配置、その
他の関係から、チャック手段の位置調整方向である水平
方向及び垂直方向にテレビカメラを配置できないだけで
なく、テレビカメラはある程度の大きさを持っているこ
とから、テレビカメラによって直接本体部を視野に納め
るように構成するのは極めて困難である。
【0009】そこで、光ファイバを備えた像伝送手段を
用い、この像伝送手段で本体部の端部及びワイヤの先端
の像を取り込んで、テレビカメラにまで伝送するように
構成した。これによって、テレビカメラを本体部から離
した位置に配置できる。しかしながら、像伝送手段を細
径化しても、なお水平方向及び垂直方向には搬送経路や
部品の搭載経路として利用される等から、これらの方向
から画像を取得することはできない場合がある。そこ
で、一対の光ファイバの先端にプリズムを装着する等に
よって、所定の角度から本体部及びワイヤの先端を撮影
し、このようにして撮影した本体部の画像を画像処理手
段により処理して座標変換を行うことによって、本体部
の位置を正確に認識するようにしている。
【0010】而して、まず本体部の一方側の端部と、こ
の方向から挿入されるワイヤとをそれぞれ光ファイバを
介して2台のテレビカメラで撮影を行って、画像処理す
ると共に、座標変換を行うことによって、本体部とこの
ワイヤとの相対位置を割り出す。そして、両者にずれが
あれば、チャック手段を水平方向及び垂直方向に変位さ
せて、ワイヤの位置を調整する。これによって、この一
方のワイヤが本体部と極めて正確に位置合わせが行わ
れ、この状態で、ワイヤを本体部側に変位させると、円
滑に本体部内に進入させることができる。そして、この
ワイヤが所定の位置まで進入すると、光ファイバ及びテ
レビカメラからなる撮像手段を移動させて、本体部の他
側の端部とこの方向から挿入されるワイヤとを撮影し
て、この画像に基づいて、この他側のワイヤのチャック
手段の位置を調整して、他方のワイヤを本体部に挿入す
る。然る後、両ワイヤをチャックする支持部材によるワ
イヤのチャックを解除することによって、本体部へのワ
イヤの組み付けが完了する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1に位置決め装置の全体構成を示し、図
2にワークの断面を示す。ワーク1は、図2から明らか
なように、円筒状の本体部2と一対にワイヤ3とからな
り、この本体部2の中心部に軸方向に貫通するように設
けた透孔2a内に接着剤を充填しておき、左右の両側か
らワイヤ3,3を挿入して、この接着剤で固定するよう
にしたものである。
【0012】ワーク1の組立を行うために、透孔2a内
に接着剤を充填した本体部2の左右両側からワイヤ3,
3を挿入するが、このための装置構成が図1に示されて
いる。図中において、10は本体部2をチャック手段、
11はワイヤ3のチャック手段、12は本体部2を供給
するためのロボットである。本体部2はロボット12か
ら垂設した真空吸着ヘッド12aにより吸着されて、チ
ャック手段10に供給され、このチャック手段10に保
持されるようになっている。このために、チャック手段
10は、固定チャック部10aと、この固定チャック部
10aに対して近接・離間する方向に回動可能な可動チ
ャック部10bとから構成されており、このチャック手
段10は所定の位置に固定的に設置されている。
【0013】一方、ワイヤ3をチャックするチャック手
段11は、水平方向に開閉可能な一対のチャック爪11
a,11aを有し、このチャック爪11a,11aによ
って、パーツフィーダ等の供給手段(図示せず)から供
給されるワイヤ3を受け取って、本体部2の透孔2aに
対して位置合わを行って、本体部2の透孔2a内に挿入
するようになっている。
【0014】チャック手段11をパーツフィーダの位置
と本体部2にワイヤ3を挿入するワイヤ挿入位置との間
に往復変位させるために、ガイドレール13が設けられ
ており、このガイドレール13にチャック手段11を装
着した支持基台20が連結して設けられ、適宜の駆動手
段によりガイドレール13に沿って移動させるようにな
っている。そして、支持基台20には、チャックしたワ
イヤ3を本体部2に向けて変位させるワイヤ挿入動作機
構と、ワイヤ3を左右方向(X軸方向)及び上下方向
(Y軸方向)の位置微調整機構が設けられている。
【0015】まず、ワイヤ挿入動作機構としては、支持
基台20上に設けたスライドガイド21に沿って往復移
動する可動テーブル22を有するものであって、この可
動テーブル22を駆動するために、支持基台20には、
サーボモータ23と、このサーボモータ23により駆動
されて、可動テーブル22をチャック手段10にチャッ
クされた本体部2に近接・離間する方向に変位させるた
めのマイクロメータヘッド24とを備え、マイクロメー
タヘッド24は可動テーブル22に固定して設けた作動
指片25に連結されている。
【0016】また、可動テーブル22上には、スライド
ガイド26が設けられており、このスライドガイド26
にX軸方向の位置微調整機構を構成するX軸テーブル2
7が可動テーブル22と直交する方向に移動可能に装着
されている。そして、このX軸テーブル27を駆動する
ために、可動テーブル22にブラケット28を固定して
設け、このブラケット28にサーボモータ29及びこの
サーボモータ29により駆動されるマイクロメータヘッ
ド30が取り付けられており、このマイクロメータヘッ
ド30はX軸テーブル27に固定して設けた作動指片3
1に連結されている。
【0017】さらに、X軸テーブル27には、上下方向
に向けたスライドガイドを有するY軸ガイドポスト32
が立設されており、このY軸ガイドポスト32に沿って
Y軸方向移動板33を昇降駆動させるようになってい
る。このために、X軸テーブル27と同様、サーボモー
タとマイクロメータヘッドとからなるY軸方向の位置微
調整を行う駆動手段を備えている。なお、図において
は、サーボモータのみが示されており、マイクロメータ
ヘッドは図示されてはいないが、以下の説明において
は、サーボモータを34の符号で、またマイクロメータ
ヘッドは35の符号を用いる。
【0018】チャック手段11を構成するチャック爪1
1a,11aは、Y軸方向移動板33に連結して設けた
ベース36に装着されている。而して、両チャック爪1
1aはベース36上に水平方向に回動可能に取り付けら
れており、チャック爪11a,11aは常時ばね37に
よりチャック状態となるように付勢されている。このば
ね37に抗してチャック爪11aを開放するために、チ
ャック爪11a,11aのチャック部とは反対側にカム
フォロワ38,38が設けられている。また、Y軸方向
移動板33には、カムフォロワ38,38を離間する方
向に変位させるためのカム部材39を連結したシリンダ
40が装着されている。なお、チャック手段11は本体
部2を挟んだ左右両側に設けられるが、図面において
は、一方側のチャック手段11の全体構成を示し、他方
側については、要部を仮想線で示し、詳細な構成につい
ては図示を省略する。
【0019】次に、50,51はテレビカメラであっ
て、この2台のテレビカメラ50,51は、本体部2の
端部とワイヤ3の先端部とを撮影して、それらの相対位
置関係を認識するためのものである。ただし、所定の位
置に固定的に配置したチャック手段10にチャックされ
た本体部2の画像を撮影するためのものであり、このチ
ャック手段10の上部空間には、真空吸着ヘッド12a
を備えたロボット12が動作するようになっていること
等から、チャック手段10の上部空間にテレビカメラ5
0,51を直接配置すると、ロボット12の作動に対す
る障害となってしまう。そこで、像伝送手段として、光
ファイバ52,53を設け、この光ファイバ52,53
によって画像の伝送を行うようにしている。そして、光
ファイバ52,53の先端部には、図3に示したよう
に、対物レンズ54(55)が装着されると共に、プリ
ズム56(57)が設けられて、本体部2及びワイヤ3
を水平,垂直方向に対して所定の角度をもって斜め方向
からの画像を取得するようになっている。ここで、テレ
ビカメラ50,51とそれらの像伝送手段とは、撮像ユ
ニット58に設置されて、その全体を一体的に、チャッ
ク手段10にチャックされている本体部2の軸線方向に
所定距離だけ往復移動させることができるようになって
おり、これによって、本体部2の一方側とこの方向から
挿入されるワイヤ3の先端部とを視野に入れる状態と、
本体部2の他方側とこの方向から挿入されるワイヤ3の
先端部とを視野に入れる状態との間に往復変位させるこ
とができるようになっている。
【0020】このように、テレビカメラ50,51によ
り撮影される本体部2の画像から、画像処理してその位
置を割り出して、チャック手段11,11の位置の補正
を行って、これらチャック手段11,11にチャックさ
れているワイヤ3,3をチャック手段10にチャックさ
れている本体部2の透孔2aと正確に位置合わせするよ
うにしている。ただし、図4から明らかなように、テレ
ビカメラ50,51で得られる画像は斜め方向から撮っ
たものであるから、そのままでは本体部2とワイヤ3と
の間の相対位置を特定できない。このために、座標変換
を行うことによって、X軸方向及びY軸方向の位置を検
出できるようになっている。
【0021】そこで、図5に基づいて、テレビカメラ5
0,51の画像を処理してX軸及びY軸方向の位置補正
を行う機構について説明する。図中、60は画像処理回
路であって、この画像処理回路60によって、テレビカ
メラ50,51で取得した本体部2の画像に基づいて、
XY軸に対して所定角度回転した座標軸(例えば45°
回転させた座標軸)での本体部2とワイヤ3との相対位
置を特定するものである。また、61は座標変換回路を
示し、この座標変換回路61は、この画像処理回路60
で得られた座標上の位置に関するデータが入力されて、
XY軸上の座標位置を割り出すためのものである。さら
に、62X及び62Yは補正値演算回路であって、この
補正値演算回路62X,62Yは、座標変換回路61か
らの座標位置に関する信号に基づいてチャック手段11
にチャックされているワイヤ3の位置のX軸方向及びY
軸方向の補正値が演算される。そして、63X及び63
YはX軸サーボ回路,Y軸サーボ回路であって、補正値
演算回路62X,62Yで演算された補正値に基づいて
サーボモータ29及び34を制御して、チャック手段1
1をX軸方向及びY軸方向に動かすことによって、ワイ
ヤ3が本体部2の透孔2aと位置合わせを行うためのも
のである。
【0022】今、図4に示したように、テレビカメラ5
0及び51の光軸中心線をΔX軸,ΔY軸とした時に、
これらΔX軸及びΔY軸は、XY直交座標軸におけるX
軸に対してそれぞれθ1 ,θ2 だけ傾いた状態となる。
そして、両テレビカメラ50,51での画像の位置S
が、ΔX軸に対しては距離L1 、ΔY軸に対しては距離
2 だけずれていたとする。そこで、位置Sを通り、Δ
X軸と平行な線AをXY軸上の方程式は、Y= tanθ1
X+L1 / cosθ1 で表され、また位置Sを通り、ΔY
軸と平行な線BはY= tanθ2 X+L1 / cosθ2 の方
程式で表される。従って、線Aと線Bとの交点SのXY
座標軸上の位置(x,y)は、
【0023】x=(L1 / cosθ1 −L2 / cosθ2
/( tanθ1 + tanθ2 )、y=(L1 ・ tanθ2 / c
osθ1 +L2 ・ tanθ1 / cosθ2 )/( tanθ1 +ta
2 )となる。
【0024】そこで、画像処理回路60でテレビカメラ
50,51からの画像に基づいて得られたΔX軸,ΔY
軸上における本体部2の位置に関するデータを座標変換
回路61により上記の式に基づく演算を行って、このワ
イヤ3のXY軸上の位置を割り出して、この座標変換回
路61からのX軸上の位置xの値を補正値演算回路62
Xに、またY軸上の位置yの値を補正値演算回路62Y
にそれぞれ入力して、X軸テーブル27及びY軸方向移
動板33を作動させると、ワイヤ3を原点Oの位置に変
位させることができるようになる。
【0025】而して、ロボット12を作動させて、この
ロボット12の真空吸着ヘッド12aで吸着した本体部
2をチャック手段10の固定チャック部10a上に搭載
し、可動チャック部10bを作動させて、両チャック部
10a,10b間で本体部2をチャックする。ここで、
このチャック手段10は所定の位置に固定的に配置され
ており、しかもワイヤ3と比較してかなり大径で、リジ
ッドなパイプ状のものであることから、この本体部2を
チャック手段10でチャックさせた時には、常にほぼ一
定の位置に保持できる。そこで、予め光ファイバ52,
53の位置及び方向を調整して、両テレビカメラ50,
51の光軸中心線の交点を本体部2の位置に合わせるよ
うにしておく。これによって、本体部2は常に座標の原
点位置Oに位置することになる。
【0026】ところが、ワイヤ3は極めて細径で、柔軟
なものであること等からチャック手段10でチャックさ
せた時に、常に一定の位置に保持されるとは限らない。
そこで、まず光ファイバ52,53を介してテレビカメ
ラ50,51で撮影したワイヤ3を含む画像を画像処理
回路60に伝送して、この画像処理回路60でワイヤ3
のΔX軸,ΔY軸上での位置(Δx,Δy)を割り出
す。そして、このワイヤ3の位置に関するデータを座標
変換回路61に入力して、X軸,Y軸上での位置(x,
y)に変換する。これによって、ワイヤ3の位置の原点
OからX軸方向及びY軸方向のずれ量が演算される。そ
して、X軸方向のずれは補正値演算回路62Xに、また
Y軸方向のずれは補正値演算回路62Yに入力されて、
これら各補正値演算回路62X,62YからX軸サーボ
回路63X及びY軸サーボ回路63Yに制御信号が送り
込まれる。これに基づいて、サーボモータ29,34が
作動して、X軸テーブル27及びY軸方向移動板33が
移動して、ワイヤ3が座標の原点位置Oに変位する。こ
こで、本体部2はこの原点Oに配置されているから、ワ
イヤ3の位置が本体部2に合うように位置補正される。
【0027】そこで、サーボモータ23を作動させるこ
とによって、可動テーブル22を前進させれば、ワイヤ
3が本体部2の透孔2a内に円滑かつ確実に挿入され
る。一方のワイヤ3の挿入が完了すると、撮像ユニット
58を移動させて、本体部2の他側と、この方向から挿
入されるワイヤ3とを視野に収めて、前述と同様の操作
を行うことによって、この他側のワイヤ3の位置補正を
行った上で、本体部2に挿入する。なお、ワイヤ3,3
を順次挿入することも可能であるが、両ワイヤ3,3を
個別的に位置補正した後に、同時に本体部2に挿入する
ようにしても良い。
【0028】以上の実施例においては、本体部2が常に
一定の位置にされている場合に、この本体部2に対して
ワイヤ3を位置合わせするように構成したものである
が、本体部2の位置も一定でない場合には、図6に示し
たように、テレビカメラ50,51の光軸中心線をΔX
軸,ΔY軸とする座標の原点位置Oを中心としたXY軸
の座標を設定する。そして、図7に示したように、テレ
ビカメラ50,51で撮影した画像を画像処理回路70
で本体部2とワイヤ3とのΔX軸,ΔY軸上の位置(Δ
1 ,Δy1 ),(Δx2 ,Δy2 )を割り出し、座標
変換回路71で、これら本体部2及びワイヤ3のXY軸
座標上の位置(x1 ,y1 ),(x2 ,y2 )に変換す
ると共に、減算器72X,72Yで本体部2の位置とワ
イヤ3の位置との間のX軸方向のずれ量x1 −x2 と、
Y軸方向のずれ量y1 −y2 を演算する。これらの信号
が補正値演算回路73X,73Yに入力されて、この補
正値演算回路73X,73Yからの制御信号がX軸サー
ボ回路74X,Y軸サーボ回路74Yに取り込まれて、
X軸テーブル27及びY軸方向移動板33を変位させる
ことによって、ワイヤ3が本体部2に対して位置合わせ
される。
【0029】さらに、ワイヤ3の本体部2内への挿入長
さを一定に保持することが要求される場合がある。とこ
ろが、チャック手段10は本体部2をチャックさせた時
に、この本体部2の軸線方向に位置決めする構成とはな
っていない。従って、本体部2が軸線方向に位置ずれし
た状態でチャックされていると、この方向のずれ量に応
じてチャック手段11の移動量を調整しなければならな
い。このためには、ワイヤ3と本体部2との間の間隔を
測定して、サーボモータ23による可動テーブル22の
移動量を補正しなければならない。
【0030】そこで、本発明の第3の実施例として、こ
の本体部2とワイヤ3との相対位置関係の調整も可能な
回路構成を図8に示す。なお、図7に示した第2の実施
例と同じ機能を有する部材については、同一の符号を付
して、その説明は省略する。而して、画像処理回路80
では、本体部2とワイヤ3とのΔX軸,ΔY軸上の位置
(Δx1 ,Δy1 ),(Δx2 ,Δy2 )を割り出すだ
けでなく、この本体部2とワイヤ3との間隔も測定する
ように構成する。そして、このようにして測定された間
隔に関するデータは間隔補正回路81に入力されるよう
になっている。この間隔補正回路81においては、本体
部2とワイヤ3との間隔と、ワイヤ3の挿入長さ分との
合計の距離だけ可動テーブル22を動かす制御信号をサ
ーボモータ23の作動を制御するZ方向サーボ回路82
に入力するようになし、この制御信号に応じた分だけサ
ーボモータ23を作動させて、マイクロメータヘッド2
4を駆動する。これによって、ワイヤ3は確実に本体部
2の透孔2aに、常に一定の長さだけ挿入されるように
なる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、それぞ
れ像伝送手段を備えた2台のテレビカメラで、本体部と
ワイヤとを所定の方向から視野に収めて、画像処理手段
によりこれら2台のテレビカメラの光軸中心線で形成さ
れる座標軸上の位置を演算して、これを座標変換手段に
よって、ワイヤをチャックするチャック手段の位置調整
が可能な水平方向及び垂直方向の座標軸上の位置に変換
した上で、チャック手段の位置を補正することによっ
て、ワイヤを本体部に位置合わせする構成としたので、
ワイヤが極めて細く、しかも柔軟なものであり、かつ本
体部における透孔の孔径とワイヤ外径との差が小さい場
合であっても、確実にワイヤを本体部の透孔に挿入でき
るように位置決めすることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤの本体部への挿入装置の全体構成図であ
る。
【図2】ワークの断面図である。
【図3】像伝送手段の構成説明図である。
【図4】座標変換に関する作用説明図である。
【図5】ワイヤの位置補正機構の回路図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す座標変換に関する
作用説明図である。
【図7】本発明の第2の実施例におけるワイヤの位置補
正機構の回路図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示すワイヤの駆動機構
の回路構成図である。
【符号の説明】
1 ワーク 2 本体部 2a 透孔 3 ワイヤ 10,11 チャック手段 22 可動テーブル 23,29,34 サーボモータ 24,30,35 マイクロメータヘッド 27 X軸テーブル 33 Y軸方向移動板 36 ベース 50,51 テレビカメラ 52,53 光ファイバ 54,55 対物レンズ 56,57 プリズム 60,70,80 画像処理回路 61,71 座標変換回路 62X,62Y,73X,73Y 補正値演算回路 63X,74X X軸サーボ回路 63Y,74Y Y軸サーボ回路 81 間隔補正回路 82 Z方向サーボ回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の本体部の両端側から、それぞれ
    水平方向及び垂直方向に位置の調整が可能なチャック手
    段にチャックさせた2本のワイヤを挿入する際に、これ
    ら各ワイヤを本体部に形成した透孔に位置合わせを行う
    ためのものであって、2台のテレビカメラと、それぞれ
    所定の角度方向から本体部の端部及びワイヤの先端の像
    を取り込んでこれら各テレビカメラに伝送する光ファイ
    バを備えた像伝送手段と、前記各テレビカメラからの画
    像信号を画像処理して、両テレビカメラの中心軸線上の
    座標に基づくワイヤの本体部に対するずれを演算する画
    像処理手段と、この画像処理手段で演算されたワイヤの
    本体部に対する両テレビカメラの中心軸線の座標上での
    ずれ量を前記チャック手段の位置調整が可能な水平方向
    及び垂直方向の座標軸に変換する座標変換手段と、この
    座標変換手段により置き換えられた水平方向のずれ量及
    び垂直方向のずれ量に基づいて、それぞれの補正値を演
    算する補正値演算手段と、これら各補正値演算回路から
    の出力信号に基づいて、前記チャック手段の水平方向及
    び垂直方向の位置を補正するサーボ手段とを備える構成
    としたことを特徴とする微小部品の位置決め装置。
JP5173612A 1993-06-22 1993-06-22 微小部品の位置決め装置 Pending JPH0715185A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006027663A1 (de) * 2006-06-14 2008-01-03 Siemens Ag Optisches Inspektionssystem zur Vermessung von elektronischen Bauelementen
JP6040386B1 (ja) * 2015-12-02 2016-12-07 アキム株式会社 部品組み立て装置
CN114298076A (zh) * 2022-03-10 2022-04-08 武汉普赛斯电子技术有限公司 一种应用于激光器的标签识别系统及方法

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