JPH07150739A - セラミックス製化粧板 - Google Patents
セラミックス製化粧板Info
- Publication number
- JPH07150739A JPH07150739A JP32716393A JP32716393A JPH07150739A JP H07150739 A JPH07150739 A JP H07150739A JP 32716393 A JP32716393 A JP 32716393A JP 32716393 A JP32716393 A JP 32716393A JP H07150739 A JPH07150739 A JP H07150739A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- decorative plate
- metal wires
- laminated sheet
- metal wire
- decorative laminated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属線を埋設したセラミックス製化粧板にお
いて、その化粧板の焼成時に、埋設された金属線による
化粧板の応力残留が発生しにくいようにする。 【構成】 体内に埋設する金属線２を波状に形成した。
この波形状は連続正弦波形状が良い。
いて、その化粧板の焼成時に、埋設された金属線による
化粧板の応力残留が発生しにくいようにする。 【構成】 体内に埋設する金属線２を波状に形成した。
この波形状は連続正弦波形状が良い。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は建築物の外壁材等に使用
されるセラミックス製化粧板に関する。
されるセラミックス製化粧板に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、建築物の外壁等の美観性を高める
ためにセラミックス製化粧板が使用されるようになって
おり、そのセラミックス製化粧板として、その体内に鉄
製の補強筋を埋設している。この補強筋としては、一般
に直線筋が使用されている。
ためにセラミックス製化粧板が使用されるようになって
おり、そのセラミックス製化粧板として、その体内に鉄
製の補強筋を埋設している。この補強筋としては、一般
に直線筋が使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のように直線
筋を埋設したものにおいては、セラミックス製化粧板の
焼成時に、化粧板材料と補強筋の熱膨脹、収縮率が相異
することから、化粧板の膨脹、収縮に補強筋が追従変形
せず、化粧板に応力が残留し、化粧板に亀裂が発生しや
すい。
筋を埋設したものにおいては、セラミックス製化粧板の
焼成時に、化粧板材料と補強筋の熱膨脹、収縮率が相異
することから、化粧板の膨脹、収縮に補強筋が追従変形
せず、化粧板に応力が残留し、化粧板に亀裂が発生しや
すい。
【０００４】そのため、そのセラミックス製化粧板を壁
面等として取付けた後において、破損しやすく、その破
損による破片の落下の問題がある。そこで本発明は上記
の問題を解消し、取付後の信頼性の高いセラミックス製
化粧板を提供することを目的とするものである。
面等として取付けた後において、破損しやすく、その破
損による破片の落下の問題がある。そこで本発明は上記
の問題を解消し、取付後の信頼性の高いセラミックス製
化粧板を提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するもので、第１の発明は、体内に波形状に形成した
金属線（２）を埋設したものである。
決するもので、第１の発明は、体内に波形状に形成した
金属線（２）を埋設したものである。
【０００６】第２の発明は、上記の金属線を連続正弦波
形状に形成したものである。第３の発明は、上記の金属
線（２）を格子状に配置したものである。第４の発明
は、上記の金属線（２）をステンレスで形成したもので
ある。
形状に形成したものである。第３の発明は、上記の金属
線（２）を格子状に配置したものである。第４の発明
は、上記の金属線（２）をステンレスで形成したもので
ある。
【０００７】第５の発明は、上記の金属線（２）を低炭
素含有のステンレスで形成したものである。
素含有のステンレスで形成したものである。
【０００８】
【作用】セラミックス製化粧板（１）内に埋設された補
強用の金属線（２）が波状に形成されているため、その
化粧板（１）の焼成時において、その化粧板（１）の熱
の膨脹、収縮に追従して金属線（２）が変形し、化粧板
（１）の応力残留による亀裂の発生を防止する。
強用の金属線（２）が波状に形成されているため、その
化粧板（１）の焼成時において、その化粧板（１）の熱
の膨脹、収縮に追従して金属線（２）が変形し、化粧板
（１）の応力残留による亀裂の発生を防止する。
【０００９】また、上記の金属線（２）の波状を連続正
弦波形状にすれば、上記の作用が一層向上する。更に上
記の金属線（２）を低炭素含有のステンレスで形成する
と、化粧板（１）の焼成時に劣化しにくい。
弦波形状にすれば、上記の作用が一層向上する。更に上
記の金属線（２）を低炭素含有のステンレスで形成する
と、化粧板（１）の焼成時に劣化しにくい。
【００１０】
【実施例】次に本発明を図に示す実施例に基いて説明す
る。１は、セラミックス製化粧板、２は該化粧板１内に
埋設した金属線である。３及び４は上記の化粧板１を取
付けるための止め穴で、化粧板１の上端面１ａと下端面
１ｂに、夫々外面を開口して形成されている。そして、
この止め穴３，４に化粧板１を取付ける部材側に設けた
ピン等を差して、この化粧板１を保持するようになって
いる。
る。１は、セラミックス製化粧板、２は該化粧板１内に
埋設した金属線である。３及び４は上記の化粧板１を取
付けるための止め穴で、化粧板１の上端面１ａと下端面
１ｂに、夫々外面を開口して形成されている。そして、
この止め穴３，４に化粧板１を取付ける部材側に設けた
ピン等を差して、この化粧板１を保持するようになって
いる。
【００１１】次に上記のセラミックス製化粧板１の成形
方法について説明する。このセラミックス製化粧板１
は、プレス成形機の金型内にガラスカレット，酸化アル
ミニウム，ベントナイト，着色剤（金属酸化物）からな
る顆粒状の無機質成形材料をまず半層分充填し、そして
その上に金属線２を図１のようにセットした後、さらに
その上から残り分の上記と同質の成形材料を金型内に充
填し、２００〜５００ｋｇ／ｃｍ2 で加圧して板状に成
形する（図２参照）。この成形後、これをローラハース
キルン等の焼成炉で８００℃の温度で、２〜５時間焼成
する。そして焼成後、必要により化粧面となる表面１ｃ
側を研磨し或いはそのままにして化粧板１を完成する。
また、該化粧板１は縦横を所定の長さにした正方形或い
は長方形の１枚板とする。
方法について説明する。このセラミックス製化粧板１
は、プレス成形機の金型内にガラスカレット，酸化アル
ミニウム，ベントナイト，着色剤（金属酸化物）からな
る顆粒状の無機質成形材料をまず半層分充填し、そして
その上に金属線２を図１のようにセットした後、さらに
その上から残り分の上記と同質の成形材料を金型内に充
填し、２００〜５００ｋｇ／ｃｍ2 で加圧して板状に成
形する（図２参照）。この成形後、これをローラハース
キルン等の焼成炉で８００℃の温度で、２〜５時間焼成
する。そして焼成後、必要により化粧面となる表面１ｃ
側を研磨し或いはそのままにして化粧板１を完成する。
また、該化粧板１は縦横を所定の長さにした正方形或い
は長方形の１枚板とする。
【００１２】なお、上記のステンレス線からなる金属線
２は、図１に示すようにその金属線２を格子状に配置し
てその交点を点付けして組み付けたものが使用される。
また、この金属線２は化粧板１の破損時における破片の
落下防止を目的とするもので例えば、線径が０．３ｍｍ
〜１．６ｍｍの低炭素含有量の例えばＳＵＳ３０４Ｌ等
のステンレス線が使用され、特に板厚が５ｍｍ〜２０ｍ
ｍの化粧板を作る場合には、無機質成形材料の焼成時の
収縮作用（収縮率）或いは焼成後のカッターによる切断
作業などを考慮して、線径が０．３ｍｍ〜０．９ｍｍの
範囲の比較的細径のものが使用される。
２は、図１に示すようにその金属線２を格子状に配置し
てその交点を点付けして組み付けたものが使用される。
また、この金属線２は化粧板１の破損時における破片の
落下防止を目的とするもので例えば、線径が０．３ｍｍ
〜１．６ｍｍの低炭素含有量の例えばＳＵＳ３０４Ｌ等
のステンレス線が使用され、特に板厚が５ｍｍ〜２０ｍ
ｍの化粧板を作る場合には、無機質成形材料の焼成時の
収縮作用（収縮率）或いは焼成後のカッターによる切断
作業などを考慮して、線径が０．３ｍｍ〜０．９ｍｍの
範囲の比較的細径のものが使用される。
【００１３】尚、上記のようにセラミックス製化粧板を
約８００℃程度の温度で焼成する場合には、一般的に使
用されるステンレス線を金属線として使用していたので
は、上記焼成の際に、ステンレス線の炭化物（クローム
カーバイト）が折出し、それによって結晶粒界に沿って
応力腐食割れが発生し、金属線（ステンレス線）を早期
に劣化破断せしめるおそれがあるため、この場合は特に
ステンレス線として、上記の低炭素含有の例えばＳＵＳ
３０４Ｌのステンレス線を使用することにより、上記炭
化物の析出を極力抑制して、上記応力腐食割れを防止
し、金属線の耐久性、信頼性を非常に高くすることがで
きる。
約８００℃程度の温度で焼成する場合には、一般的に使
用されるステンレス線を金属線として使用していたので
は、上記焼成の際に、ステンレス線の炭化物（クローム
カーバイト）が折出し、それによって結晶粒界に沿って
応力腐食割れが発生し、金属線（ステンレス線）を早期
に劣化破断せしめるおそれがあるため、この場合は特に
ステンレス線として、上記の低炭素含有の例えばＳＵＳ
３０４Ｌのステンレス線を使用することにより、上記炭
化物の析出を極力抑制して、上記応力腐食割れを防止
し、金属線の耐久性、信頼性を非常に高くすることがで
きる。
【００１４】なお、上記金属線２は図３に示すように連
続の正弦波の形状になっており、波の高さｈと周期ｔの
関係は線径０．６ｍｍの場合において、ｈ＝２．７ｍ
ｍ、ｔ＝５．２ｍｍになっている。
続の正弦波の形状になっており、波の高さｈと周期ｔの
関係は線径０．６ｍｍの場合において、ｈ＝２．７ｍ
ｍ、ｔ＝５．２ｍｍになっている。
【００１５】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、埋設され
る金属線を波状に形成したことにより、セラミックス製
化粧板の焼成時に、その化粧板に応力の残留が発生しに
くく、化粧板の亀裂を防止できる。
る金属線を波状に形成したことにより、セラミックス製
化粧板の焼成時に、その化粧板に応力の残留が発生しに
くく、化粧板の亀裂を防止できる。
【００１６】また、上記の金属線を連続正弦波形状に形
成すると、より応力残留が発生しにくく亀裂防止を一層
向上できる。また、金属線をステンレス、低炭素含有の
ステンレスで形成すれば、焼成時において、この金属線
の劣化を防止でき、特に低炭素含有のステンレスで形成
するとその効果が向上できる。
成すると、より応力残留が発生しにくく亀裂防止を一層
向上できる。また、金属線をステンレス、低炭素含有の
ステンレスで形成すれば、焼成時において、この金属線
の劣化を防止でき、特に低炭素含有のステンレスで形成
するとその効果が向上できる。
【００１７】このように化粧板の亀裂や金属線の劣化防
止により、化粧板の取付けの信頼性を長期に亘って維持
できる。更に、上記のような金属線を全面に亘って格子
状に設けることにより、取付け後に化粧板が破損した場
合の破片の落下を少なくでき安全である。
止により、化粧板の取付けの信頼性を長期に亘って維持
できる。更に、上記のような金属線を全面に亘って格子
状に設けることにより、取付け後に化粧板が破損した場
合の破片の落下を少なくでき安全である。
【図１】 本発明の実施例を示すセラミックス製化粧板
の前面図。
の前面図。
【図２】 同断面図。
【図３】 埋設される金属線の拡大図。
１…セラミックス製化粧板 ２…金属線
Claims (5)
- 【請求項１】 体内に波状に形成した金属線を埋設した
セラミックス製化粧板。 - 【請求項２】 請求項１記載の金属線を連続正弦波形状
にしたセラミックス製化粧板。 - 【請求項３】 請求項１又は２記載の金属線を全面に亘
って格子状に配置したセラミックス製化粧板。 - 【請求項４】 請求項１又は２又は３の金属線をステン
レス線で形成したセラミックス製化粧板。 - 【請求項５】 請求項１又は２又は３又は４の金属線を
低炭素含有のステンレス線で形成したセラミックス製化
粧板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32716393A JPH07150739A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | セラミックス製化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32716393A JPH07150739A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | セラミックス製化粧板 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29984193A Division JPH07150735A (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | セラミックス製複合パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07150739A true JPH07150739A (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=18196019
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32716393A Pending JPH07150739A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | セラミックス製化粧板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07150739A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005035905A1 (fr) * | 2003-10-10 | 2005-04-21 | Yuehua Xu | Plaque decorative resistante a la fissuration pour mur exterieur, et procede de production d'une telle plaque |
| CN102877614A (zh) * | 2012-09-07 | 2013-01-16 | 佛山市溶洲建筑陶瓷二厂有限公司 | 一种具有装饰性能的隔热保温陶瓷复合板 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP32716393A patent/JPH07150739A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005035905A1 (fr) * | 2003-10-10 | 2005-04-21 | Yuehua Xu | Plaque decorative resistante a la fissuration pour mur exterieur, et procede de production d'une telle plaque |
| CN102877614A (zh) * | 2012-09-07 | 2013-01-16 | 佛山市溶洲建筑陶瓷二厂有限公司 | 一种具有装饰性能的隔热保温陶瓷复合板 |
| CN102877614B (zh) * | 2012-09-07 | 2015-04-22 | 佛山市溶洲建筑陶瓷二厂有限公司 | 一种具有装饰性能的隔热保温陶瓷复合板的生产方法 |
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