JPH07148679A - パラレルロボット - Google Patents

パラレルロボット

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JPH07148679A
JPH07148679A JP31746693A JP31746693A JPH07148679A JP H07148679 A JPH07148679 A JP H07148679A JP 31746693 A JP31746693 A JP 31746693A JP 31746693 A JP31746693 A JP 31746693A JP H07148679 A JPH07148679 A JP H07148679A
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traveling plate
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turret
gear
rod
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JP31746693A
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Osamu Toyama
修 外山
Ginji Naruoka
岑爾 成岡
Akira Shimogoe
昭 下越
Osamu Matsuda
修 松田
Koji Yoshimi
光二 吉見
Hiromasa Suzuki
宏昌 鈴木
Kenichi Fukuoka
賢一 福岡
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パラレルロボットにおけるエンドエフェクタ
の傾斜角の増大 【構成】 パラレルロボットは、基台に装着された6台
の駆動モータ3、トラベリングプレート4、各駆動モー
タとトラベリングプレートとを連結する6本のアーム5
及びトラベリングプレートに取付けられ、タレット割出
しモータ9により割出し回転されるタレット11から構
成され、6本のアームは、2本1組となり、各アーム
は、夫々リンク51とロッド52とから構成され、基端
が駆動モータの回転部に固着されているリンクの先端と
ロッドの基端とが球対偶53を介して連結され、ロッド
の先端が球対偶54を介してトラベリングプレートに連
結されており、タレットは、トラベリングプレートに対
する傾斜面が形成され、傾斜面に作業ツールTが装着さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パラレルタイプの産
業用ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術におけるパラレルタイプの産
業用ロボットは、例えば図11に示すようなものであ
る。図11に示されるパラレルタイプの産業用ロボット
は、主に外部に固定される基台1、基台1に設けられた
3対6台のモータ3、ハンド等のエンドエフェクタが直
接取り付けられるトラベリングプレート4及び各モータ
3とトラベリングプレート4とを連結する6本のアーム
5から構成されている。
【0003】夫々2台のモータ3が同軸線関係に対向し
て1対となり、各対が120度円周等配に基台1に取り
付けられている。6台の各モータ3には、夫々アーム5
が取り付られ、計6本のアーム5は3つの組に分けるこ
とができる。アーム5は、夫々リンク51とロッド52
とから構成され、2つのリンク51の一端がモータ3に
より回動駆動されるように取り付けられている。
【0004】リンク51及びロッド52は、夫々ボール
ジョイント53(球対偶)により連結され、これらのボ
ールジョイント53を支点としてロッド52はリンク5
1に対して3次元方向に揺動可能となっている。ロッド
52の先端は、夫々ボールジョイント54を介してトラ
ベリングプレート4に連結されている。この構成によっ
てロッド52はトラベリングプレート4に対してボール
ジョイント54(球対偶)を支点とし、3次元的な方向
に揺動することができる。
【0005】以上の構成により、基台1に配置された6
台のモータ3の各別に図略の制御装置により動作指令値
を与えることによって、各リンク51をモータ3の回転
軸線回りに揺動させ、この6本のリンク51の揺動を組
み合わせることにより各リンク51先端のロッド52を
三次元的に揺動させることができ、結果的に、夫々1
本、即ち3本のアーム5によりトラベリングプレート4
の位置決めが行われ、他の3本のアーム5によりトラベ
リングプレート4の姿勢が決定される。従って、パラレ
ルロボットは、各アーム5を揺動させることによりトラ
ベリングプレート4が6自由度制御、即ち位置制御及び
姿勢制御され、トラベリングプレート4に直接取り付け
られたハンド等のエンドエフェクタにより作業が行われ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術によ
るパラレルタイプの産業用ロボットにおいては、図12
に示すように6本のアーム5の作動によるトラベリング
プレート4の傾動における傾斜角には、自ずと限界(最
大60度位)があり90度に近い直立は困難である。従
って、エンドエフェクタを水平方向に向ける作業は不可
能である。従って、図13に示すような直立した部品W
を水平方向に嵌め込むような作業が困難である。
【0007】又、エンドエフェクタの軸線回りの回動操
作は、6本のアーム5の作動によるトラベリングプレー
ト4の回動に基づくのである。即ち図14のシミュレー
ション図に示すように6本のアーム5の揺動を制御する
ことによりトラベリングプレート4を回動させることが
できる。しかし、その回動角には自ずと限界があり、大
きな回動角の操作は不可能である。以上述べたパラレル
ロボットの傾動動作及び回動動作のいずれにしても、パ
ラレルタイプの産業用ロボットにおけるエンドエフェク
タの操作の作動範囲が限定され、適用作業に対し不便で
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のパラレルロボ
ットは、基台と、基台に装着された6台の駆動モータ、
トラベリングプレート、各駆動モータとトラベリングプ
レートとを連結する6本のアーム及びトラベリングプレ
ートに取り付けられ、タレット割出しモータにより割出
し回転されるタレットから構成され、6本のアームは、
2本1組となり、各アームは、夫々リンクとロッドとか
ら構成され、基端が駆動モータの回転部に固着されてい
るリンクの先端とロッドの基端とが球対偶を介して連結
され、ロッドの先端が球対偶を介してトラベリングプレ
ートに連結されており、タレットは、トラベリングプレ
ートに対する傾斜面が形成され、傾斜面にエンドエフェ
クタが装着されるのである。
【0009】そして、更には、トラベリングプレート
に、歯車増速装置が取り付けられた型式もある。歯車増
速装置は、基台に対し三次元的に変位自在で、且つ回転
が拘束された上、トラベリングプレートに対し相対回転
自在に基台に連結された非回転軸、基台及びトラベリン
グプレートに対し回転自在である回転軸並びに非回転軸
と回転軸とを接続し、トラベリングプレートの非回転軸
の軸線回りのトラベリングプレートの回動により回転軸
を増速回動する歯車機構を具備し、歯車機構の回転軸に
エンドエフェクタが装着されるるのである。
【0010】
【作用】上記のパラレルロボットにおいて、各駆動モー
タ(計6台のモータ)の夫々に個別の制御信号電流が制
御電源から入力されると、各駆動モータは、夫々の制御
信号電流により個別に夫々のロータは制御信号電流に応
じた所定角度だけ回転(零回転も含む)する。すると、
6本のリンクは、個別に所定角度位置に揺動し、6本の
リンクの各先端の位置は、三次元空間における各別の位
置に変位する。
【0011】その結果、6本のリンクの各先端部の位置
とトラベリングプレートにおけるロッドの結合点の位置
とが球対偶により連結されたロッドにより方向的には拘
束されず距離的には一定に保持拘束されているので、ト
ラベリングプレートは、三次元空間において所定の位置
で所定の姿勢をとるように変位する。かくして、トラベ
リングプレートは、三次元空間において所定の位置に移
動すると共に所定の姿勢をとるように動き産業用ロボッ
トとしての作動が行われる。
【0012】任意の位置・姿勢におかれたトラベリング
プレートにおいて、上記のタレットは、タレット割出し
モータが制御装置からの入力で回転し、所定の割出し角
度に回転位置決めされる。それにより多側面に装着され
た複数のエンドエフェクタのうち所望のエンドエフェク
タが選択されて所望の方向に位置決めされる。そして、
エンドエフェクタの軸線は、トラベリングプレートに対
し傾斜しているので、その指向方向の範囲、即ち作業範
囲が増大する。
【0013】又、パラレルロボットにおいて、固定軸は
基台に結合され、軸線方向に如何に拘らず回転は拘束さ
れているので、駆動モータにより駆動される6本のアー
ムが作動して、トラベリングプレートが固定軸の軸線回
りに回転させられると、歯車機構を介して回転軸は増速
されて回転する。その結果、エンドエフェクタは、トラ
ベリングプレートより回転量が増大されて回転する。エ
ンドエフェクタの軸線回りの回動操作は、6本のアーム
の作動によるトラベリングプレートの回動に基づくので
あるが、その操作回動角はトラベリングプレートの回動
角より大きくなる。
【0014】
【実施例】この発明の実施例におけるパラレルタイプの
産業用ロボットを図面に従って説明する。図1乃至図5
に示すように、パラレルタイプの産業用ロボットは、主
に外部に固定される基台1と、基台1に支持部2を介し
て装着された6台の駆動モータ3、作業工具Tが後記の
装着装置を介して取り付けられるトラベリングプレート
4、各駆動モータ3とトラベリングプレート4とを連結
する6本のアーム5及び基台1の周囲に設置された保護
カバー6から構成されている。
【0015】基台1は、六角形状の部材であり、この基
台1と保護カバー6とによって、六角形状箱型のハウジ
ングHを形成している。即ち、基台1の外周には、側面
保護カバー61が取り付けられると共に、この側面保護
カバー61には、基台1平面と平行に底面保護カバー6
2が取り付けられている。これらの基台1、側面保護カ
バー61及び底面保護カバー62は、ボルト(図示しな
い)によって取り付けられ、基台1と保護カバー6と
は、取り外しが容易になっている。
【0016】又、六角形の一辺置きに側面保護カバー6
1及び底面保護カバー62に亘って6本のアーム5が揺
動可能になるよう3つの切欠部63が設けられている。
又、夫々切欠部63の底面保護カバー62側の端縁及び
側面保護カバー61側の端縁の2箇所には、アーム5の
揺動端を示すストッパ64,65が夫々取り付けられて
いる。
【0017】基台1と保護カバー6とによって形成され
た箱型形状内部の3箇所の切欠部63に対応した夫々の
区域には、支持部2、それに装着された2台の駆動モー
タ3、,3及び両駆動モータ3とトラベリングプレート
4とを連結する2本1組のアーム5,5が設けられてい
る。これらは、切欠部63に対応して計3組となり、各
組は、同じ構成となっているため、以下は1つの支持部
2における2台の駆動モータ3,3及び2本1組のアー
ム5,5についてのみ説明する。
【0018】支持部2は、駆動モータ3,3が取り付け
られる対向した2枚の側面板21とこの両側面板21,
21を連結する背面板22とから形成されている。2枚
の側面板21,21は、基台1に放射方向に互に平行で
あり、且つ背面板22と共に基台1に垂直に立設されて
いる。従って、ハウジングHは、基台1と保護カバー6
とによる六角形状箱形のハウジングH内において更に支
持部2によるコ字形箱の部分空間が区画されている。両
駆動モータ3,3は、軸線が側面板21に垂直になるよ
うに互に対向して側面板21,21に装着されている。
即ち、駆動モータ3は、側面板21に固着される中心側
のステータとその外周側に回転自在に支持された円筒状
のロータとから構成されている。
【0019】背面板22には、駆動モータ21の外周部
が干渉しないようにに開口部22aが形成されている。
2本1組の各アーム5は、夫々リンク51とロッド52
とから構成され、リンク51の基端は、駆動モータ3の
円筒状のロータの端面にボルトで固着されている。
【0020】リンク51の先端には、ロッド52の基端
がボールジョイント53(球対偶)により連結され、ロ
ッド52の先端は、ボールジョイント54を介して平板
状のトラベリングプレート3における六角形角部となる
結合点に連結されている。(2台1組の駆動モータ3の
1対のロッド52,52が3組となり、3組の結合点が
制御の都合上、少なくとも120度間隔等配となってい
る。)
【0021】この構成により、ロッド52は、ボールジ
ョイント53を支点としてリンク51に対し、ボールジ
ョイント54を支点としてトラベリングプレート4に対
して夫々3次元的な方向に揺動することができる。上記
の実施例においては、球対偶としてボールジョイント5
3,54が用いられているが、ユニバーサルジョイント
が用いられてもよい。
【0022】上記のパラレルタイプの産業用ロボットに
おいて、各駆動モータ3(計6台のモータ)の夫々に個
別の制御信号電流が制御電源から入力されると、各駆動
モータ3は、夫々の制御信号電流により個別に夫々のロ
ータは制御信号電流に応じた所定角度だけ回転(零回転
も含む)する。すると、6本のリンク51は、切欠部6
3内のストッパ64,65の範囲で、個別に所定角度位
置に揺動し、6本のリンク51の各先端のボールジョイ
ント53の位置は、三次元空間における各別の位置に変
位する。
【0023】その結果、6本のリンク51の各先端部の
ボールジョイント53の位置とトラベリングプレート4
の結合点におけるボールジョイント54の位置とがボー
ルジョイント53(球対偶)により連結されたロッド5
2により方向的には拘束されず距離的には一定に保持拘
束されているので、トラベリングプレート4は、三次元
空間において所定の位置で所定の姿勢をとるように変位
する。尤も6本のアーム5の作動によるトラベリングプ
レート4の傾斜角には、自ずと限界があり90度に近い
直立は困難である(図12参照)。かくして、トラベリ
ングプレート4は、三次元空間において所定の位置に移
動すると共に所定の姿勢をとるように動き産業用ロボッ
トとしての6自由度制御の作動が行われる。
【0024】そして、上記のトラベリングプレート4へ
のエンドエフェクタの装着形式の実施例として下記の第
1実施例及び第2実施例のようなものがある。第1実施
例のパラレルロボットのエンドエフェクタは、図2乃至
図5に示すように、平板状のトラベリングプレート4に
おいて、ロッド52側の面の中心には、エンコーダ7及
び減速機8を備えたタレット割出しモータ9が装着さ
れ、減速機8の出力軸8aがトラベリングプレート4の
中心孔から他面側へ回転自在に突出している。出力軸8
aの突出端には、多角錐又は多角錐台(角数及び頂角は
任意であり、図示の例では頂角90度の三角錐)のタレ
ット11の底面が固着されている。タレット11の各側
面(図示の例では傾斜角45度)の夫々には、作業ツー
ルTが装着されている。(図示の例では、作業ツールT
の軸線は、側面に垂直である。)
【0025】任意の位置・姿勢におかれたトラベリング
プレート4において、上記のタレット11は、タレット
割出しモータ9が制御装置からの入力で回転し、エンコ
ーダ7からの検出信号のフィードバックにより制御装置
で設定された所定の割出し角度に回転位置決めされる。
それにより多側面に装着された複数(図示の例では3
個)の作業ツールTのうち所望の作業ツールTが選択さ
れて所望の方向に位置決めされる。そして、作業ツール
Tの軸線は、トラベリングプレート4に対し傾斜してい
るので、その指向方向(図5の紙面上における方向)の
範囲を変化させることができ、タレット11の傾斜とタ
レット11の回転とを利用することにより結果的にパラ
レルロボットの作業領域を増大させることができる。
【0026】従って、既述のように6本のアーム5の作
動によるトラベリングプレート4の傾斜角には、自ずと
限界があり90度の直立は困難で、例えば、図5に示す
ようにトラベリングプレート4が45度の傾斜姿勢にさ
れた場合でも、水平位置になって所定の作業を行うこと
ができる。例えば、図13に示すように直立した部品W
を水平方向に組立てる作業を行うことができる。この場
合は、作業ツールTをアーム5の揺動によって位置T1
から位置T1’に変位させてもよいし、又は作業ツール
Tを位置T2’に位置決めした後、タレット11を回動
させて位置T1’に変位させてもよい。
【0027】上記の第1実施例においては、タレット割
出しモータ9及びタレット11が平板状のトラベリング
プレート4に直接装着され、タレット11の回転軸線が
トラベリングプレート4に垂直であるが、変形例として
図6に示すようようなものがある。この変形例において
は、トラベリングプレート4は立体的構成で、ロッド5
2の先端に結合されている平面部4aに対し傾斜してい
る斜面部4bが形成され、タレット割出しモータ9及び
タレット11が斜面部4bに装着され、タレット11の
回転軸線が斜面部4aに垂直である。この変形例では、
上記の第1実施例と同様の作動をする上、変形例におい
ては、作業ツールTの軸線の指向方向(図6の紙面上に
おける方向)の範囲を多様に変化させることができる。
【0028】第2実施例のパラレルロボットのエンドエ
フェクタは、図7に示すように、平板状のトラベリング
プレート4において、ロッド側52と反対側の面には、
歯車箱30が取り付けられている。トラベリングプレー
ト4の中心にトラベリングプレート4に対し相対回転自
在に貫挿支持されている第1歯車軸31と歯車箱30の
底の中心にトラベリングプレート4に対し相対回転自在
に貫挿支持されている第2歯車軸32とは、同軸線関係
にあって互に歯車箱内で軸端が対向している。
【0029】トラベリングプレート4と歯車箱30の底
との偏心位置には、小径の第1中間歯車33及び大径の
第2中間歯車34を備え、且つ第1・第2歯車軸31,
32と平行な中間歯車軸35の両端が回転自在に支持さ
れている。そして歯車箱30内において、第1歯車軸3
1の先端の第1歯車36は第1中間歯車33に、第2歯
車軸32の第2歯車37は第2中間歯車34に夫々噛み
合っている。
【0030】基台1に基部が固着され、底面保護カバー
62を貫通して伸長した固定軸23との先端と第1歯車
軸31の外端とは、自在継手(ユニバーサルジョイン
ト)40,42及びその間の軸線方向非拘束・回転拘束
の軸継手で結合されている。軸線方向非拘束・回転拘束
の軸継手には、例えばスプライン継手、滑りキー又は溝
孔・ピン等が用いられる。図示の例は、スプライン継手
が用いられ、固定軸23の先端には自在継手40を介し
てスプライン継手部材(例えばスプラインスリーブ)4
1が結合され、第1歯車軸31の外端には、自在継手4
2を介してスプライン継手部材(例えばスプラインス
軸)43が結合されている。
【0031】このような構成によって、第1歯車36
は、基台1(地面)に対しては回転が拘束され、且つト
ラベリングプレート4に対しては相対回転自在に支持さ
れている。第2歯車軸32の外端には、作業ツールTが
装着されるブラケット50が取り付けられている。
【0032】上記の第2実施例における歯車機構の変形
例として図8に示すような形式もある。図8において、
第1中間歯車33及び第2中間歯車34を備えた中間歯
車軸35は省略され、第2歯車軸32aは、中間歯車軸
35のように偏心して第1歯車軸31と平行に支持さ
れ、歯車箱30内において、第1歯車軸31の大歯車3
6aと第2歯車軸32aの小歯車37aとが直接噛み合
っている。
【0033】又、歯車機構の別の変形例として図9に示
すような形式もある。図9において、第1中間歯車33
及び第2中間歯車34を備えた中間歯車軸35は省略さ
れ、第2歯車軸32bは、第1歯車軸31と軸線が交わ
るようにトラベリングプレート4に取り付けられた歯車
箱30に支持されている。歯車箱30内において、第1
歯車軸31の大傘歯車36bと第2歯車軸32bの小傘
歯車37bとが噛み合っている。
【0034】図7に示す第2実施例のパラレルロボット
において、第1歯車軸31は、自在継手40,42及び
スプライン継手(41,43)を介して固定軸23、即
ち基台1に結合され、軸線方向に如何に拘らず回転は拘
束されているので、駆動モータ3により駆動される6本
のアーム5が作動して、トラベリングプレート4、即ち
歯車箱30が第1歯車軸31の軸線回りに回転させられ
ると、中間歯車軸35が公転すると共に、固定された第
1歯車36に噛み合う第1中間歯車33により自転す
る。すると、第2中間歯車34に噛み合う第2歯車37
を介し、第2歯車軸32は歯車列(36,33,34,
37)の歯数比により増速されて自転する。その結果、
ブラケット50、即ち作業ツールTは、トラベリングプ
レート4より回転量が増大されて同軸線回りに逆回転す
る。
【0035】図8に示す変形例の歯車機構においては、
トラベリングプレート4、即ち歯車箱30が第1歯車軸
31の軸線回りに回転させられると第2歯車軸32a
は、公転すると共に、固定された大歯車36aに噛み合
い公転する小歯車37aを介して歯数比をもって増速自
転する。その結果、ブラケット50、即ち作業ツールT
は、第1歯車軸31の軸線回りに公転すると共に、トラ
ベリングプレート4より回転量が増大されて同軸線回り
に同方向回転する。
【0036】図9に示す別の変形例の歯車機構において
は、上記の変形例と同様にして、第2歯車軸32bは、
公転すると共に、固定された大傘歯車36bに噛み合い
公転する小傘歯車37bを介して歯数比をもって増速自
転する。その結果、ブラケット50、即ち作業ツールT
は、第1歯車軸31の軸線回りに公転すると共に、トラ
ベリングプレート4より回転量が増大されて第1歯車軸
31の軸線に対し傾斜した第2歯車軸32bの軸線回り
に同方向自転する。
【0037】かくして、各形式の第2実施例において
は、作業ツールTを回転駆動するための駆動源が独立し
て具備されていなくても、トラベリングプレート4の回
動作用がそのまま、回動量が増大されて作業ツールTの
回転となって、所定の作業が行われる。
【0038】パラレルタイプの産業用ロボットにおける
アーム5及び駆動モータ3の装着形式として、上記の第
1実施例及び第2実施例とは別形式の図10に示すよう
な第3実施例がある。図10に示すパラレルタイプの産
業用ロボットにおいては、基台1に内蔵された駆動モー
タ80により基台1の表面に垂直な軸線回りに回転駆動
されるように基台1に回転自在に支持された回転ハウジ
ング60が設けられ、回転ハウジング60は、例えば多
角錐形又は多角錐台形を形成し、基台1の表面に対する
傾斜面60aが形成されている。そして、アーム5を備
えた駆動モータ3が、上記の第1実施例において基台1
に直接設置されているのに対し、回転ハウジング60内
に、傾斜面60aを基準にして設置されている。
【0039】上記の第3実施例のパラレルタイプの産業
用ロボットにおいては、回転ハウジング60が駆動モー
タ80により回転駆動されると、アーム5、タレット1
1及び作業ツールTが一体となって基台1の表面に垂直
な軸線回りに回動するのであって、上記の第1実施例に
おける作業ツールTの作動範囲・姿勢範囲が更に拡大
し、作業ツールTの作業が多様化される。又、第1実施
例、第2実施例及び第3実施例が適宜組合せわされた形
式も考えられる。
【0040】
【発明の効果】パラレルロボットにおけるエンドエフェ
クタの傾斜操作・軸線回りの回動操作は、6本のアーム
の作動によるトラベリングプレートの傾斜・回動に基づ
くのであり、エンドエフェクタの傾斜角・回動角には自
ずと限界がある。
【0041】特許請求の範囲請求項1の発明のパラレル
ロボットにおいては、タレットの傾斜と回転とによりト
ラベリングプレートの傾斜角以上の傾斜角までエンドエ
フェクタが傾斜し得る。同じく請求項2の発明のパラレ
ルロボットにおいては、エンドエフェクタの回動がトラ
ベリングプレートの回動のみを原動として行われ、且つ
エンドエフェクタの回動角がトラベリングプレートの回
動角より増大する。いずれにしても、パラレルロボット
におけるエンドエフェクタの作動範囲が拡大されて、適
用作業における性能が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例におけるパラレルタイプの産
業用ロボットの主要部の斜視図である。
【図2】図4のII−II線における部分断面図である。
【図3】図4のIII −III 線における部分断面図であ
る。
【図4】この発明の実施例におけるパラレルタイプの産
業用ロボットの下面図である。
【図5】この発明の第1実施例におけるパラレルタイプ
の産業用ロボットの構成図である。
【図6】この発明の第1実施例における変形のパラレル
タイプの産業用ロボットの構成図である。
【図7】この発明の第2実施例におけるパラレルタイプ
の産業用ロボットの構成図である。
【図8】この発明の第2実施例における変形のパラレル
タイプの産業用ロボットの構成図である。
【図9】この発明の第2実施例における別の変形のパラ
レルタイプの産業用ロボットの構成図である。
【図10】この発明の第3実施例におけるパラレルタイ
プの産業用ロボットの構成図である。
【図11】従来の技術におけるパラレルタイプの産業用
ロボットの構成図である。
【図12】従来の技術におけるパラレルタイプの産業用
ロボットの作動説明図である。
【図13】パラレルタイプの産業用ロボットの作業説明
図である。
【図14】パラレルタイプの産業用ロボットのトラベリ
ングプレートの回動を示すシミュレーション図である。
【符号の説明】
1 基台 2 支持部 21 側面板 22 背面板 23 固定軸 3,80 駆動モ
ータ 4 トラベリングプレート 5 アーム 51 リンク 52 ロッド 53,54 ボールジョイント 6 保護カバー 61 側面保護カバー 62 底面保護カ
バー 63 切欠部 64,65 スト
ッパ 7 エンコーダ 8 減速機 8a 出力軸 9 タレット割出
しモータ 11 タレット 30 歯車箱 31 第1歯車軸 32,32a,3
2b 第2歯車軸 33 第1中間歯車 34 第2中間歯車 35 中間歯車軸 36 第1歯車 36a 大歯車 36b 大傘歯車 37 第2歯車 37a 小歯車 37b 小傘歯車 40,42 自在継手 41,43 スプ
ライン継手部材 50ブラケット 60 回転ハウジ
ング 60a 傾斜面 H ハウジング T 作業工具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 修 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 吉見 光二 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 鈴木 宏昌 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 福岡 賢一 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、基台に装着された6台の駆動モ
    ータ、トラベリングプレート、各駆動モータとトラベリ
    ングプレートとを連結する6本のアーム及びトラベリン
    グプレートに取り付けられ、タレット割出しモータによ
    り割出し回転されるタレットから構成され、6本のアー
    ムは、2本1組となり、各アームは、夫々リンクとロッ
    ドとから構成され、基端が駆動モータの回転部に固着さ
    れているリンクの先端とロッドの基端とが球対偶を介し
    て連結され、ロッドの先端が球対偶を介してトラベリン
    グプレートに連結されており、タレットは、トラベリン
    グプレートに対する傾斜面が形成され、傾斜面にエンド
    エフェクタが装着されるパラレルロボット。
  2. 【請求項2】 基台と、基台に装着された6台の駆動モ
    ータ、トラベリングプレート、各駆動モータとトラベリ
    ングプレートとを連結する6本のアーム及びトラベリン
    グプレートに取り付けられた歯車増速装置から構成さ
    れ、6本のアームは、2本1組となり、各アームは、夫
    々リンクとロッドとから構成され、基端が駆動モータの
    回転部に固着されているリンクの先端とロッドの基端と
    が球対偶を介して連結され、ロッドの先端が球対偶を介
    してトラベリングプレートに連結されており、歯車増速
    装置は、基台に対し三次元的に変位自在で、且つ回転が
    拘束された上、トラベリングプレートに対し相対回転自
    在に基台に連結された非回転軸、基台及びトラベリング
    プレートに対し回転自在である回転軸並びに非回転軸と
    回転軸とを接続し、トラベリングプレートの非回転軸の
    軸線回りのトラベリングプレートの回動により回転軸を
    増速回動する歯車機構を具備し、歯車機構の回転軸にエ
    ンドエフェクタが装着されるパラレルロボット。
JP31746693A 1993-11-25 1993-11-25 パラレルロボット Pending JPH07148679A (ja)

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