JPH07148159A - X線可動絞り装置 - Google Patents

X線可動絞り装置

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JPH07148159A
JPH07148159A JP5326102A JP32610293A JPH07148159A JP H07148159 A JPH07148159 A JP H07148159A JP 5326102 A JP5326102 A JP 5326102A JP 32610293 A JP32610293 A JP 32610293A JP H07148159 A JPH07148159 A JP H07148159A
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JP
Japan
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ray
irradiation field
leaf
diaphragm
light
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JP5326102A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Moriya
英之 森谷
Takashi Nagata
孝 永田
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 X線照射野と光照射野の大きさを一致させる
とともに、光照射野の照度を大きくできるX線可動絞り
装置を提供する。 【構成】 X線絞りリーフ11の各リーフ11a、11
bの内周辺から、X線透過型遮光部材で形成された遮光
板31を所定長さ突出させるように付設されている。X
線焦点XSから照射されたX線は、所定のX線照射野に
なるようにX線絞りリーフ11で絞られ、X線焦点XS
よりも寸法の大きな光源22から照射された可視光は遮
光板31で絞られる。遮光板31で絞られた可視光の光
照射野を、前記X線照射野と一致させるように、遮光板
31の各リーフ11a、11bからの突出量が決められ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、X線透視装
置やX線撮影装置等のX線診断装置において、X線管か
ら照射されるX線を絞って、X線照射野を所定の大きさ
に調整するとともに、そのX線照射野を、可視光の光照
射野で示唆する投光照準機構を備えたX線可動絞り装置
に係り、特に、X線照射野と光照射野とを一致させるた
めの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】X線可動絞りは、X線管に付設され、X
線管から被検体に向けて照射されるX線を絞って、所定
のX線照射野で被検体にX線を照射させるためのもので
ある。従来のX線可動絞り装置は、鉛等のX線遮蔽部材
で形成されたX線絞りリーフを備えており、このX線絞
りリーフがX線照射野に応じて開口され、その開口部分
を通過したX線が被検体に照射されることにより、所定
のX線照射野で被検体にX線を照射している。また、X
線絞りリーフが形成する開口を可変に調整してX線照射
野を調整できるように、X線絞りリーフを開閉駆動する
X線絞りリーフ開閉駆動機構も備えられている。
【0003】さらに、この種のX線絞り装置には、被検
体に照射されたX線照射野を可視光で確認できるよう
に、投光照準機構を備えたものもある。この投光照準機
構は、従来、全反射鏡等の光学パーツを使って、X線絞
りリーフに対してX線管のX線焦点と光学的に等価な位
置に(X線焦点とX線絞りリーフとの間の距離と等しく
なるように)、可視光を照射する光源をX線絞り装置内
に設け、その光源から照射された可視光を、不透明であ
るX線絞りリーフで絞って、所定の光照射野で被検体に
照射するように構成されている。
【0004】このように構成された投光照準機構によれ
ば、X線照射野を調整するために、X線絞りリーフを開
閉すれば、それに応じて、光源から照射される可視光も
絞られるので、光照射野をX線照射野に追従させること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。従来装置の場合、X線管のX線焦点の大きさと、
投光照準機構の光源の大きさとの違いによって、X線照
射野の大きさと、光照射野の大きさとに差が生じるとい
う問題がある。例えば、光照射野がX線照射野よりも小
さければ、被検者に余分なX線を照射させることになる
し、一方、光照射野がX線照射野よりも大きければ、充
分なX線照射野でX線が照射されず、必要な診断情報が
得られない等の不都合が生じている。
【0006】そこで、このX線照射野と光照射野との差
を少なくするため、光源の大きさとX線焦点の大きさと
を等している。しかしながら、X線を照射して得られる
X線像のぼけを少なくするためには、X線焦点を小さく
するのが好ましく、光源の大きさを、この小さなX線焦
点と等しくした場合、光照射野の照度が小さくなり、そ
のため、可視光によるX線照射野の確認が行ないにくい
という別異の問題が生じている。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、X線照射野と光照射野の大きさを一
致させるとともに、光照射野の照度を大きくできるX線
可動絞り装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明は、X線管から照射されるX線を絞って、
X線照射野を調整するX線絞りリーフと、前記X線絞り
リーフを開閉駆動するX線絞りリーフ開閉駆動機構と、
光源から照射された可視光の光照射野により前記X線絞
りリーフと前記X線絞りリーフ開閉駆動機構とで調整さ
れたX線照射野を示唆する投光照準機構とを備えたX線
可動絞り装置において、前記投光照準機構は、前記光源
から照射される可視光を絞って、前記光照射野を調整す
る光絞りリーフと、前記光絞りリーフを開閉駆動する光
絞りリーフ開閉駆動機構とを備えたものである。
【0009】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。X線照射
野はX線絞りリーフとX線絞りリーフ開閉駆動機構とで
調整される。一方、光照射野は光絞りリーフと光絞りリ
ーフ開閉駆動機構とで、前記X線照射野とは個別に調整
される。従って、光源の大きさにかかわらず、光照射野
をX線照射野と一致させるように、光絞りリーフと光絞
りリーフ開閉駆動機構とによる可視光の絞り量を調整す
ることが可能となる。
【0010】また、光照射野の照度を大きくするために
光源を大きくしても、その光源から照射される光を光絞
りリーフと光絞りリーフ開閉駆動機構とによって、X線
絞りリーフと個別に絞ることによりX線照射野と光照射
野とを一致させることが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。まず、この発明の実施例を説明する前に、こ
の発明に係るX線可動絞り装置の適用例と、その構成に
ついて図4ないし図7を参照して説明する。図4は、こ
の発明に係るX線可動絞り装置が適用されるX線診断装
置の一例を示す図であり、図5は、X線可動絞り装置の
X線絞りリーフによるX線の絞り状態を説明するための
斜視図、図6は、X線絞りリーフの開閉駆動機構の構成
を示す図、図7は、X線可動絞り装置の投光照準機構の
構成を示す図である。
【0012】この発明に係るX線可動絞り装置には、X
線管から照射されるX線を絞って、X線照射野を調整す
るX線絞りリーフと、X線絞りリーフを開閉駆動するX
線絞りリーフ開閉駆動機構と、光源から照射された可視
光の光照射野によりX線絞りリーフとX線絞りリーフ開
閉駆動機構とで調整されたX線照射野を示唆する投光照
準機構とが備えられている。従って、X線管から照射さ
れるX線照射野を、天板上の被検体に照射される可視光
で確認するために、このX線可動絞り装置1は、例え
ば、図4(a)に示すように、天板100に仰臥された
被検体Mを挟み、C型アーム101の上端部(被検体M
の上方側の端部)にX線管102を、C型アーム101
の下端部にイメージインテンシファイア装置103を取
り付けたX線透視装置や、図4(b)に示すように、天
板100に仰臥された被検体Mを挟み、被検体Mの上方
にX線管102を配し、被検体Mの下方にイメージイン
テンシファイア装置103と速写撮影装置104とを配
したX線透視撮影台など、被検体Mの上方からX線を照
射するとともに、そのX線照射野を示唆するように可視
光を照射し、透視または/および撮影を行なうように構
成されたX線診断装置に適用されることになる。
【0013】このようなX線可動絞り装置1に備えられ
たX線絞りリーフは、図5に示すように、X方向のX線
照射野を絞るためのX方向X線絞りリーフ11と、Y方
向のX線照射野を絞るためのY方向X線絞りリーフ12
とで構成されている。X方向X線絞りリーフ11は、2
個のリーフ11a、11bで構成され、各リーフ11
a、11bは、X方向に同期して開閉されるように構成
されている。また、Y方向X線絞りリーフ12も、2個
のリーフ12a、12bで構成され、各リーフ11a、
11bは、Y方向に同期して開閉されるように構成され
ている。これらリーフ11a、11b、12a、12b
は、鉛等のX線遮蔽部材で構成されており、X線管10
2内のX線焦点XSから照射されたX線は、各リーフ1
1a、11b、12a、12bによって余分なX線が遮
蔽されることにより絞られる。そして、各X線絞りリー
フ11、12によって形成された開口部分13を通過し
たX線が、被検体に照射される。すなわち、この開口部
分13によって、X線照射野(図5の斜線で示す領域)
が調整される。
【0014】また、各X線絞りリーフ11、12の開閉
は、例えば、図6に示すような構成で実現されている。
図6では、X方向X線絞りリーフ11の開閉駆動機構を
示している。図6に示すように、X方向X線絞りリーフ
11の各リーフ11a、11bは、揺動部材14a、1
4bを介して揺動支点15a、15bを中心として揺動
自在に支持されている。各揺動部材15a、15bには
それぞれ長孔16a、16bが形成されており、これら
長孔16a、16bには、プーリ17に掛け渡されたワ
イヤー18に連結された部材19a、19bが摺動自在
に嵌め付けられている。モータ20の回転軸はプーリ1
7に接続され、ワイヤー18はモータ20の正逆方向の
回転によりX方向に往復移動され、それに伴い、部材1
9a、19bが長孔16a、16bを摺動して揺動部材
14a、14bが揺動され、X方向X線絞りリーフ11
の各リーフ11a、11bがX方向に開閉される構成で
ある。また、Y方向X線絞りリーフ12の開閉駆動機構
も、X方向X線絞りリーフ11の開閉駆動機構と同様の
構成により、Y方向に開閉されるように構成されてい
る。
【0015】さらに、X線可動絞り装置1に備えられた
投光照準機構は、図7に示すように、全反射鏡21を使
って、各X線絞りリーフ11(12)に対して、X線管
のX線焦点XSと光学的に等価な位置に(X線焦点XS
とX線絞りリーフ11(12)との間の距離と等しくな
るように)、可視光を照射する光源22をX線絞り装置
1内に設け、その光源22から照射された可視光を、被
検体に照射するように構成されている。
【0016】この光源22から照射された可視光の光照
射野により、X線照射野を示唆するため、X線照射野の
調整に追従させて光照射野を調整しなければならない。
そのために、X線絞りリーフ11、12の開閉動作に追
従させて、光源22から可視光を絞る必要がある。従来
装置では、各X線絞りリーフ11、12によって可視光
を絞るように構成されている。
【0017】ところで、X線を照射して得られるX線像
のぼけを少なくするためには、先にも述べたように、X
線焦点XSを小さくするのが好ましい。これに対して、
上記した光照射野の照度を大きくするためには、光源2
2の寸法を大きくしてやればよい。
【0018】この両方の要望を満足させるために、X線
焦点XSに対して寸法の大きな光源22をX線可動絞り
装置1に備え、そのときのX線照射野と光照射野の大き
さについて、従来装置のように、X線絞りリーフによっ
て可視光を絞るように構成した場合を、図8を参照して
考えてみる。図8では、X方向のX線照射野と光照射野
の大きさを示しているが、Y方向についてもX方向と同
様に考えられる。また、図8では、光源22から照射さ
れる可視光とX線焦点XSから照射されるX線とを比較
し易くするために、X線焦点XSと光学的に等価な位置
に配されている光源22を、全反射鏡21に対してX線
焦点XS方向に折り返して描いている。
【0019】図8に示すように、LDの寸法の光源22
から照射される可視光(実線で示す)の光照射野のX方
向の大きさLWは、光源22の右端部22aから照射さ
れリーフ11aで絞られた光線と、光源22の左端部2
2bから照射されリーフ11bで絞られた光線とによっ
て決まる。一方、XD(XD<LD)の寸法のX線焦点
XSから照射されるX線(点線で示す)のX線照射野の
X方向の大きさXWは、X線焦点XSの右端部XSaか
ら照射されリーフ11aで絞られたX線と、X線焦点X
Sの左端部XSbから照射されリーフ11bで絞られた
X線とによって決まる。
【0020】図からもあきらかなように、光源22から
照射された可視光をX線絞りリーフ11(12)で絞る
構成で、X線焦点XSよりも大きな寸法の光源22を用
いた場合、光照射野は、X線照射野よりも左右にxだけ
大きなものとなる。このように光照射野が、X線照射野
よりも大きい場合、この光照射野を信じて被検体にX線
を照射すると、必要な大きさのX線照射野が得られず、
被検体に実際に照射されるX線の範囲が狭くなり、必要
な診断情報が得られないという不都合が生じることにな
る。
【0021】この光照射野とX線照射野とのずれ量x
は、以下のようにして算出することができる。すなわ
ち、図8において、点A、B、Cを頂点とする三角形S
1(点A’、B’、C’を頂点とする三角形S1’)
と、点A、22a、XSaを頂点とする三角形S2(点
A’、22b、XSbを頂点とする三角形S2’)とが
相似形となり、S1の面積とS2の面積(S1’の面積
とS2’の面積)との比は、(L−L1 ):L1 とな
る。従って、 x:a=(L−L1 ):L1となり、 x=a×(L−L1 )/L1となる。 ここで、Lは、X線焦点XSとX線照射野(光源22か
ら光照射野)との間の距離であり撮影条件によって決め
られる。また、L1 は、X線焦点XS(光源22)とX
線絞りリーフ11との間の距離であり、X線可動絞り装
置1をX線管102に付設したときに決まる。さらに、
aは、光源22の端部22a(または、22b)と、X
線焦点XSの端部XSa(または、XSb)との間の距
離であり、 a=(LD−XD)/2で求まる。
【0022】X線焦点XSの寸法XDは、一般的に、0.
2 〜2mm程度であり、光照射野の照度を充分に大きくす
るためには、光源22の寸法LDは、3〜4mm程度必要
である。例えば、XD=1mm、LD=4mm、L1 =25
0mmとし、代表的な胸部撮影の場合(この場合、L=1
800mmである)の、光照射野とX線照射野とのずれ量
xを上述の式で算出すると、9.3mmになり、このずれ
は決して無視できるものではない。
【0023】そこで、この発明の第一実施例装置を、図
1、図2に示すように構成した。図1は、この発明の第
一実施例に係るX線可動絞り装置の概略構成を示す図で
あり、図2は、第一実施例装置のX線絞りリーフ部分を
抜き出した拡大図である。
【0024】すなわち、この第一実施例装置は、X線絞
りリーフ11(12も同じ)の各リーフ11a、11b
の内周辺に、X線透過型遮光部材で形成された遮光板3
1を付設した。この遮光板31とX線絞りリーフ11、
12が、この発明における光絞りリーフに相当し、ま
た、この発明における光絞りリーフ開閉駆動機構は、X
線絞りリーフの開閉駆動機構と兼用している。
【0025】このX線透過型遮蔽部材は、X線吸収が無
視でき、可視光を遮光する性質を有する材料、例えば、
不透明フェノール樹脂、メタクリル樹脂等の樹脂で構成
されている。
【0026】また、この実施例では、この遮光板31
を、X線絞りリーフ11(12も同じ)から内側にδだ
け突出するようにネジ止めした構成である。この遮光板
31の突出量δは、以下のように決めている。これを図
3を参照して説明する。
【0027】図3では、X線焦点XSの右端部XSaか
ら照射され、X方向X線絞りリーフ11のリーフ11a
で絞られたX線(点線で示す)と、光源22の右端部2
2aから照射され、遮光板31で絞られた光線(実線で
示す)、すなわち、X線照射野と光照射野とのX方向左
端部を決めるX線と光線とを示している。
【0028】図3に示すように、光源22の右端部22
aから照射され、遮光板31で絞られた光線が、X線照
射野のX方向左側端部Bに一致するように、遮光板31
の突出量δが決められる。このとき、点B、A、Fを頂
点とする三角形S3と、点B、XSa、22aを頂点と
する三角形S4とは相似形となり、三角形S3の面積と
S4の面積との比は、(L−L1 ):Lとなる。従っ
て、 δ:a=(L−L1 ):Lとなるので、 δ=a×(L−L1 )/Lが導き出せる。 上述したように、aは、X線焦点XSと光源22の寸法
が決まれば求まり、L1 は、X線可動絞り装置1をX線
管102に付設したときに決まる。また、Lは、撮影条
件が決まれば決まるので、δはそれら条件が決まれば一
義的に決まる。
【0029】なお、X線照射野と光照射野との右端部を
一致させるための、X方向X線絞りリーフ11のリーフ
11bから突出させた遮光板31の突出量δも、X方向
X線絞りリーフ11のリーフ11aから突出させた遮光
板31の突出量δと同じである。また、Y方向X線絞り
リーフ12の各リーフ12a、12bから突出させた遮
光板31の突出量δについても同様の方法で特定するこ
とができる。
【0030】このように構成することにより、特定の撮
影条件(Lが一定の場合)においては、光照射野の照度
を大きくするために、X線焦点XSよりも寸法の大きな
光源22を備えたX線可動絞り装置1においても、X線
照射野と光照射野とを一致させることができる。
【0031】また、光源22から照射される可視光を、
X線の絞り量と独立して絞るための光絞りリーフを、X
線絞りリーフ11、12に付設した構成であるので、X
線照射野を変更するために、X線絞りリーフ11、12
を開閉させた場合であっても、光照射野は、X線照射野
に追従して変更される。
【0032】さらに、光絞りリーフ開閉駆動機構を、X
線絞りリーフ11、12の開閉駆動機構と兼用させたの
で、X線可動絞り装置1の構成を簡単にできるととも
に、装置のコンパクト化を図ることもできるという効果
も得られる。このX線可動絞り装置1は、本来装置自体
が小型に形成されるので、内部の構成を簡単にすること
が実用上望まれる。その点からも、光照射野の照度を大
きくし、X線照射野と光照射野とを一致させることがで
きるという効果を得ながらも、装置の構成を簡単にでき
る上述のような実施例の構成は好ましい。
【0033】次に、この発明の第二実施例装置の構成を
説明する。この第二実施例装置は、上述の第一実施例装
置の構成と同様に、遮光板31をX線絞りリーフ11、
12の各リーフ11a、11b、12a、12bから内
側に、所定長さだけ突出させた構成であるが、この突出
量を、a(光源22の端部とX線焦点XSの端部との間
の距離)にしたことを特徴とする。
【0034】このように、遮光板31の突出量をaにし
たことにより、図9に示すように、光源22の端部から
照射され遮光板31で絞られる光線と、X線焦点XSの
端部から照射されX線絞りリーフ11で絞られるX線と
は平行になるので、Lを可変にしても、X線照射野と光
照射野とのずれ量xを、常に、aに保つことができる。
従来装置の構成であれば、X線照射野と光照射野とのず
れ量xは、Lが長くなるに従って大きくなる。例えば、
上述したように、a=1.5mm、L1 =250mmであ
り、Lが1800mmのとき、xは9.3mmとなり、同じ
く、Lが2000mmであれば、xは10.5mmとなる。
【0035】これに対して、この第二実施例装置によれ
ば、Lがどのような値をとっても、常に、光照射野とX
線照射野とのずれ量xはaのままである。また、このa
は、従来装置に比べて極めて小さい値であるので、実用
上、大きな問題とはならない。また、aは、X線焦点X
S、光源22の寸法が決まれば一義的に決まるので、光
照射野を見て、X線照射野を判断する際に、X線照射野
が光照射野の各辺からaだけ内側の領域であると判断す
ることも可能である。
【0036】次に、この発明の第三実施例装置の構成を
図10を参照して説明する。図10は、第三実施例装置
の概略構成を示す図である。なお、図10では、X方向
のX線絞りリーフと光絞りリーフとを示している。
【0037】この第三実施例装置は、図10に示すよう
に、X方向の光絞りリーフ41を、X方向X線絞りリー
フ11とは別個に設け、かつ、光絞りリーフ41のX方
向の開閉駆動も、X方向X線絞りリーフ11とは独立に
行えるように構成されている。
【0038】この光絞りリーフ41の各リーフ41a、
41bは、上述した第一、第二実施例装置に用いた遮光
板31と同じ、X線透過型遮光部材で構成されている。
また、光絞りリーフ41の各リーフ41a、41bの開
閉は、X線絞りリーフ11(12)の開閉駆動機構と同
様の構成により、同期して行なわれるように構成されて
いる。
【0039】なお、Y方向の光絞りリーフについても、
X方向の光絞りリーフ41と同様に、Y方向X線絞りリ
ーフ12と別個に、かつ、その開閉駆動も、Y方向X線
絞りリーフ12とは独立に行えるように構成されてい
る。
【0040】このように構成された実施例装置では、例
えば、X方向の光絞りは、図10に示すように、X線絞
りリーフ11の各リーフ11a、11bの内辺よりも、
光絞りリーフ41の各リーフ41a、41bの内辺をδ
だけ内側にして、可視光を絞るように駆動される。ま
た、X線絞りリーフ11の開閉駆動に追従して、その絞
り量よりも左右δずつ内側に絞るように動作される。こ
のδは、上述した第一実施例装置で求めた遮光板31の
突出量と同じであり、X線焦点XSとX線照射野(光源
22と光照射野)との間の距離(L)に応じて可変な値
を採る。
【0041】このように構成することにより、X線焦点
XSとX線照射野(光源22と光照射野)との間の距離
(L)がどのような値をとっても、常に、X線照射野と
光照射野とを一致させることができる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、光照射野を調整するための光絞りリーフを
X線絞りリーフと別個に設けたので、X線焦点よりも大
きい寸法の光源を用いた場合であっても、光照射野をX
線照射野と一致させるように、光絞りリーフによる可視
光の絞り量を調整することが可能となる。また、光絞り
リーフ開閉駆動機構を設けたので、X線絞りリーフの開
閉状態によるX線照射野に応じて、光絞りリーフの開閉
を調整させることも可能となる。
【0043】また、大きな寸法の光源を用いることが可
能となったので、光照射野の照度を大きくすることがで
き、可視光によるX線照射野の確認を行ない易くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の第一実施例に係るX線可動
絞り装置の概略構成を示す図である。
【図2】第一実施例装置のX線絞りリーフ部分を抜き出
した拡大図である。
【図3】第一実施例装置のX線絞りリーフから突出させ
る遮光板の突出量の特定方法を説明するための図であ
る。
【図4】この発明に係るX線可動絞り装置が適用される
X線診断装置の一例を示す図である。
【図5】X線可動絞り装置のX線絞りリーフによるX線
の絞り状態を説明するための斜視図である。
【図6】X線絞りリーフの開閉駆動機構の構成を示す図
である。
【図7】X線可動絞り装置の投光照準機構の構成を示す
図である。
【図8】従来装置の構成による、X線照射野と光照射野
のずれを説明するための図である。
【図9】第二実施例装置の作用を説明するための図であ
る。
【図10】第三実施例装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 … X線可動絞り装置 11、12 … X線絞りリーフ 22 … 光源 31 … 遮光板 41 … 光絞りリーフ 102 … X線管 XS … X線焦点 M … 被検体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線管から照射されるX線を絞って、X
    線照射野を調整するX線絞りリーフと、前記X線絞りリ
    ーフを開閉駆動するX線絞りリーフ開閉駆動機構と、光
    源から照射された可視光の光照射野により前記X線絞り
    リーフと前記X線絞りリーフ開閉駆動機構とで調整され
    たX線照射野を示唆する投光照準機構とを備えたX線可
    動絞り装置において、前記投光照準機構は、前記光源か
    ら照射される可視光を絞って、前記光照射野を調整する
    光絞りリーフと、前記光絞りリーフを開閉駆動する光絞
    りリーフ開閉駆動機構とを備えたことを特徴とするX線
    可動絞り装置。
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