JP2016013495A - 放射線画像撮影方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影面において放射線の照射領域と可視光の照射領域との一致精度を向上可能な放射線画像撮影方法を提供する。【解決手段】放射線画像撮影方法は、まず撮影面での被検体の位置を検出する。被検体の位置に基づき、撮影面の被検体とは異なる位置に被検体から採取された生体組織の観察領域が設定される。観察領域に照射される放射線の照射領域を示す可視光を透過し、かつ、観察領域以外に照射される可視光を遮蔽する可視光遮蔽部を用いて、可視光源から観察領域に可視光が照射される。また、観察領域に照射される放射線を透過し、かつ、観察領域以外に照射される放射線を遮蔽する放射線遮蔽部を用いて、放射線源から観察領域に放射線が照射される。観察領域に照射された放射線に基づき生体組織の放射線画像が生成される。【選択図】図7

Description

本発明は、放射線画像撮影方法に関する。特に、本発明は、放射線の照射領域が可視光により示される放射線画像撮影方法に関する。
医療用放射線画像撮影装置として、乳癌の早期発見等を目的としたマンモグラフィが知られている。マンモグラフィでは、被検者の被撮影体としての乳房が撮影台の撮影面と圧迫板との間に挟込まれ、圧迫板により乳房が圧迫された状態において、放射線画像が撮影されている。撮影台には放射線検出パネルが内蔵されており、乳房を透過した放射線が放射線検出パネルにおいて検出される。
下記特許文献1には、サンプルのデジタルX線画像を生成する装置及び方法が開示されている。この装置及び方法では、検出器とバイオプシーユニットとの間に乳房が挟込まれ圧迫された状態のまま、バイオプシーユニット上に配置されたサンプル台上に乳房から切除された生体組織のサンプルが置かれる。このサンプルは使用されていない検出器の撮影面上に置かれる。そして、サンプルにX線が照射されることにより、乳房に不必要にX線を照射することなく、サンプルのX線画像が得られる。
米国特許第7826588号公報 特開平7−148159号公報
例えば、上記特許文献2に開示されるように、放射線画像撮影装置では、被検体に照射される放射線の照射領域を確認するために、放射線の照射領域と同等の照射領域に可視光を照射する投光照準機構が設けられている。上記特許文献1に開示された装置及び方法では、サンプルのX線画像を得るために、X線の照射領域が、圧迫状態にある乳房の外側の使用されていない検出器の撮影面に変更される。X線の照射領域の変更はコリメータボックス内に設けられた遮蔽板の移動により行われる。X線を発生するX線源と可視光を発生する可視光源との配置箇所は異なるので、遮蔽板のスリットを通過すると、X線源から照射された放射線の撮影面での照射領域と可視光源から照射された可視光の撮影面での照射領域とが一致しない。このため、改善の余地があった。
本発明は上記事実を考慮し、放射線源から照射される放射線の撮影面での照射領域と可視光源から照射される可視光の撮影面での照射領域との一致精度を向上することができる放射線画像撮影方法を得ることが目的である。
上記課題を解決するため、本発明の第1実施態様に係る放射線画像撮影方法は、撮影面での被検体の位置を検出し、被検体の位置に基づき、撮影面の被検体とは異なる位置に被検体から採取された生体組織の観察領域を設定し、観察領域に照射される放射線の照射領域を示す可視光を透過し、かつ、観察領域以外に照射される可視光を遮蔽する可視光遮蔽部を用いて、可視光源から観察領域に可視光を照射し、観察領域に照射される放射線を透過し、かつ、観察領域以外に照射される放射線を遮蔽する放射線遮蔽部を用いて、放射線源から観察領域に放射線を照射し、観察領域に照射された放射線に基づき生体組織の放射線画像を生成する。
上記放射線画像撮影方法では、撮影面での被検体の位置が検出されると、撮影面の被検体とは異なる位置に被検体から採取された生体組織の観察領域が設定される。可視光源から観察領域へ放射線の照射領域を示す可視光が照射され、そして観察領域には放射線が照射される。この観察領域に照射された放射線に基づき、生体組織の放射線画像が生成される。
ここで、可視光遮蔽部を用いて観察領域以外に照射された可視光が遮蔽されると共に、放射線遮蔽部を用いて観察領域以外に照射された放射線が遮蔽される。このため、可視光及び放射線は観察領域だけに照射されるので、可視光の照射領域と放射線の照射領域とが一致される。
第2実施態様に係る放射線画像撮影方法は、第1実施態様に係る放射線画像撮影方法において、被検体の位置に基づいて、撮影面上で観察領域が確保可能か否かを判断し、確保可能と判断される場合に観察領域が設定される。
第3実施態様に係る放射線画像撮影方法は、第2実施態様に係る放射線画像撮影方法において、観察領域が確保可能でないと判断される場合に、撮影面に対する被検体のオフセット量を算出し、オフセット量の算出後に改めて観察領域が確保可能か否かを判断し、確保可能と判断される場合にオフセット量に基づいた観察領域が設定される。
第4実施態様に係る放射線画像撮影方法は、第2実施態様に係る放射線画像撮影方法において、観察領域が確保可能でないと判断される場合に、更に観察領域が縮小可能か否かを判断し、観察領域の縮小が可能であると判断される場合に、撮影面に対する被検体のオフセット量を算出し、オフセット量の算出後に改めて観察領域が確保可能か否かを判断し、確保可能と判断される場合にオフセット量に基づき、かつ、縮小された観察領域が設定される。
第5実施態様に係る放射線画像撮影方法は、第4実施態様に係る放射線画像撮影方法において、可視光源及び放射線源と撮影面との間に可視光遮蔽部及び放射線遮蔽部を有する放射線遮蔽ユニットを装着し、放射線遮蔽ユニットが正しく装着されていない場合に、警告表示を行う。
本発明に係る放射線画像撮影方法は、放射線源から照射される放射線の撮影面における照射領域と可視光源から照射される可視光の撮影面における照射領域との一致精度を向上することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置の全体構成を説明するブロック構成図である。 図1に示される放射線画像撮影装置の撮影面及び圧迫板の平面図である。 図1に示される放射線画像撮影装置の放射線照射部及び放射線遮蔽ユニットを下方から左側上方に向かって見た斜視図である。 図3に示される放射線遮蔽ユニットを図3に示す方向と同様の方向から見た拡大斜視図である。 図3及び図4に示される放射線遮蔽ユニットを上方から左側下方に向かって見た拡大斜視図である。 第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置おける放射線及び可視光の照射領域の調整方法を説明する概念図である。 第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置の放射線画像撮影方法を説明するフローチャートである。 図7に示される放射線画像撮影方法において被検体と観察領域(重合照射領域)との位置関係を示す撮影面の概略平面図である。 (A)は図7に示される放射線画像撮影方法で使用される放射線遮蔽ユニットの表面側を上方から見た概略平面図、(B)は(A)に示される放射線遮蔽ユニットの裏面側を上方から見たが概略平面図である。 図7に示される放射線画像撮影方法において被検体との位置関係を示す図8に対応する撮影面の概略平面図である。 図7に示される放射線画像撮影方法において被検体と観察領域との位置関係を示す図8に対応する撮影面の概略平面図である。 図7に示される放射線画像撮影方法で使用される放射線遮蔽ユニットの表面側を上方から見た概略平面図である。 図7に示される放射線画像撮影方法において被検体と観察領域との位置関係を示す図8に対応する撮影面の概略平面図である。 図7に示される放射線画像撮影方法で使用される放射線遮蔽ユニットの表面側を上方から見た概略平面図である。 図7に示される放射線画像撮影方法において被検体と観察領域との位置関係を示す図8に対応する撮影面の概略平面図である。 図7に示される放射線画像撮影方法で使用される放射線遮蔽ユニットの表面側を上方から見た概略平面図である。 本発明の第2実施の形態の実施例1に係る放射線遮蔽ユニット及び放射線画像撮影装置の概略構成図である。 実施例2に係る放射線遮蔽ユニット及び放射線画像撮影装置の概略構成図である。 実施例3に係る放射線遮蔽ユニット及び放射線画像撮影装置の概略構成図である。 実施例4に係る放射線遮蔽ユニット及び放射線画像撮影装置の概略構成図である。 実施例5に係る放射線遮蔽ユニット及び放射線画像撮影装置の概略構成図である。 実施例6に係る放射線遮蔽ユニット及び放射線画像撮影装置の概略構成図である。 実施例7に係る放射線遮蔽ユニット及び放射線画像撮影装置の概略構成図である。 実施例8に係る放射線遮蔽ユニット及び放射線画像撮影装置の概略構成図である。 実施例9に係る放射線遮蔽ユニット及び放射線画像撮影装置の概略構成図である。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。なお、図面において同一機能を有する構成要素には同一符号が付されており、重複する説明は適宜省略されている。また、図面において適宜示され、符号Xが付された方向は、放射線画像撮影装置に放射線撮影のために対向した状態の被検者(被撮影者)から見て左側から右側に向かう方向を示している。同様に、符号Yが付された方向は被検者の前面側(胸壁側)から放射線画像撮影装置の背面側に向かう方向を示しており、符号Zが付された方向は被検者の足下の下方側から放射線画像撮影装置の上方側に向かう方向を示している。すなわち、符号X、Y、Zは、XYZ座標におけるX軸、Y軸、Z軸に一致する方向である。
[第1実施の形態]
図1〜図16を用いて、本発明の第1実施の形態を説明する。第1実施の形態は、放射線画像撮影装置としてマンモグラフィに本発明を適用した例を説明するものである。
(放射線画像撮影装置の全体構成)
図1及び図2に示されるように、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10は、撮影台16の上部に配設された平面視で略矩形状の撮影面18の上方に、この撮影面18に対向しかつ離間されて放射線照射部12を備えている。撮影面18と放射線照射部12との間には上下方向に移動可能とされた圧迫板22が設けられている。図1に示される左側は被検者(被撮影者)Wの胸壁側であり、右側は放射線画像撮影装置10の背面側である。また、図2に示される下側は胸壁側であり、上側は背面側である。圧迫板22は背面側に設けられた支持アーム22Aにより支持されており、この支持アーム22Aは図示を省略した放射線画像撮影装置10の筐体に回動自在に取付けられている。これにより、支持アーム22A側を回動中心として、図1中、時計回り方向及び反時計回り方向に圧迫板22が傾斜可能とされている。撮影面18と様々な傾斜角度に設定可能な圧迫板22との間に乳房Nが挟込まれて圧迫された状態において、乳房Nの放射線画像が撮影可能とされている。また、放射線画像撮影装置10では、被検者W側から見て、撮影台16、圧迫板22及び放射線照射部12が時計回り方向及び反時計回り方向に回動する構成とされており、トモシンセシス(Tomosynthesis)撮影が可能とされている。
(放射線照射部の構成)
放射線照射部12の内部は、放射線源30と、コリメータボックス14とを主要部として設けられている。放射線源30は本実施の形態において医療用X線源である。放射線源30は放射線照射制御部32に接続されており、この放射線照射制御部32は曝射条件に基づき放射線源30からの放射線Rの照射を制御する。放射線照射制御部32は共通バス90及び通信部80を介して図示を省略したコンソールに接続されており、このコンソールから曝射条件等の各種情報が放射線照射制御部32に入力される。ここで、曝射条件としては、例えば管電圧、管電流、曝射時間を含む情報が少なくとも含まれている。なお、放射線Rとしては、X線に限定されず、少なくとも医療に利用されるγ線、電子線、中性子線、陽子線、重粒子線等が含まれる。
放射線源30の撮影面18側となる下方には焦点外放射線低減羽根としての遮蔽部34が配設されている。遮蔽部34は、撮影面18側の方向に照射される放射線Rを通過させると共に、それ以外の方向への放射線Rを遮蔽する構成とされている。この遮蔽部34の更に下方にはフィルタ36が配設されている。フィルタ36は、例えばMo、Rh、Al、Agのそれぞれの膜を膜面方向に順次繋合わせて構成されており、いずれかの膜を選択可能なように膜面方向に移動可能とされている。このフィルタ36の選択された膜を透過させることによって必要な特性を有する放射線Rが得られる。
フィルタ36の下方にはコリメータボックス14が配設されている。コリメータボックス14の内部において、放射線源30側の上部には下羽根としての遮蔽板40が設けられており、撮影面18側の下部には線錐制限羽根としての遮蔽部44が設けられている。遮蔽板40は、放射線Rを遮蔽する板状部材に放射線Rを通過させる貫通部40Aを設けた構成とされている。この遮蔽板40は遮蔽板駆動部42に接続されており、放射線Rの照射方向に対して交差する方向、ここでは直交する面方向に移動可能とされている。すなわち、遮蔽板40の貫通部40Aが撮影面18に対して平行に移動する構成とされており、撮影面18への放射線Rの照射領域が移動可能となる。遮蔽板駆動部42は共通バス90を介して撮影装置制御部72及び操作部84に接続されており、操作部84からの操作により遮蔽板40が移動可能とされている。遮蔽部44は、ここではコリメータボックス14の内部に固定されており、放射線Rの利用線錐を決定する構成とされている。
コリメータボックス14の内部には投光照準ユニット58が配設されており、投光照準ユニット58は撮影面18での放射線Rの照射領域を可視光Lにより示唆する構成とされている。投光照準ユニット58は、可視光Lを照射する可視光源50と、この可視光源50に接続されて可視光源50の点灯、非点灯を制御する可視光照射制御部52と、光学ミラー54、56とを備えている。可視光照射制御部52は共通バス90を介して撮影装置制御部72及び操作部84に接続されており、操作部84からの操作により投光照準ユニット58の制御が可能とされている。第1実施の形態では、可視光源50が背面側に配置されており、この可視光源50から照射される可視光Lは光学ミラー54により反射されて利用線錐内に配置された光学ミラー56に導かれる。この光学ミラー56は可視光Lを撮影面18に向かって反射する構成とされている。なお、光学ミラー56は放射線Rを透過すると共に、放射線Rの照射領域に一致させるように撮影面18に可視光Lを反射する構成とされている。
(放射線遮蔽ユニットの構成)
図1に示されるように、放射線照射部12、詳細には放射線源30及び可視光源50と撮影面18との間には放射線照射部12の底壁に取付け可能とされた放射線遮蔽ユニット60が配設されている。放射線遮蔽ユニット60は、圧迫板22との間に圧迫状態にある乳房Nの外周囲の撮影面18(撮影面18の端部)に、放射線R及び可視光Lの照射方向を偏向すると共に、双方の照射領域を一致させる機能を備えている。第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、放射線照射部12と撮影面18との間にバイオプシーユニット70が配設されている。バイオプシーユニット70は乳房Nの生体組織の一部を切除したサンプルを採取する構成とされている。放射線遮蔽ユニット60を利用して乳房Nの外周囲に放射線Rが照射されることにより、乳房Nが圧迫状態にありながら、乳房Nの外周囲においてサンプルの放射線画像が撮影可能となる。ここで、放射線遮蔽ユニット60が取付け可能とは、例えばボルトやねじ等の締結手段により半永久的に放射線遮蔽ユニット60が取付けられること、着脱自在に放射線遮蔽ユニット60が取付けられることのいずれの場合も含まれる意味で使用されている。
図1及び図3〜図5に示されるように、放射線遮蔽ユニット60は、放射線照射部12に取付け可能とされた取付部材62と、この取付部材62に設けられた放射線遮蔽部66と、同様に取付部材62に設けられた可視光遮蔽部68を主要部として備えている。取付部材62は、特にこの形状に限定されるものではないが、平面視で矩形状のプレートにより構成されている。第1実施の形態では、放射線R及び可視光Lの双方を透過しない材料及び厚さが選択されており、取付部材62は例えば2mm又はそれ以上の厚さを有する圧延鋼板により製作されている。取付部材62には、被検者W側から見て、胸壁側に左右一対に配置され、放射線R及び可視光Lの照射領域を規定する貫通部64が設けられている。ここでは貫通部64は平面視で矩形状の貫通孔とされている。
特に、図5に示されるように、放射線遮蔽部66は、取付部材62の放射線照射部12側の表面上に、左右一対の貫通部64のそれぞれに対応して複数設けられている。放射線遮蔽部66は、貫通部64の背面側の辺部及び左右一対の貫通部64の互いに対向する内側の辺部を含み貫通部64の一部を覆う平面視でL字状により形成されている。ここで、図6に示されるように、撮影面18には、放射線源30から貫通部64を通過して照射された放射線Rの照射領域182と、その照射領域182を示唆するために可視光源50から貫通部64を通過して照射された可視光Lの照射領域184とが形成される。照射領域182と照射領域184とが重なり合う重合照射領域180は、上記バイオプシーユニット70により採取されたサンプルの放射線画像を撮影し、又サンプルを観察する観察領域として使用される。放射線遮蔽部66は、重合照射領域180に照射される可視光Lを透過すると共に、重合照射領域180以外に照射される放射線Rを遮蔽する機能を備えている。この放射線遮蔽部66としては例えば鉛ガラスが使用される。
被検者W側から見て左右一対の放射線遮蔽部66には各々位置調整機構662及び位置調整機構664が設けられている。詳細な図示を省略するが、位置調整機構662は、取付部材62側に左右方向(X方向)を軸方向として回転自在に取付けられたウォームギアと、このウォームギアに噛合い放射線遮蔽部66に取付けられたラックとを備えている。つまり、位置調整機構662は、ウォームギアを回転させることにより、左右方向において放射線遮蔽部66の位置調整を可能としている。同様に、位置調整機構664は、取付部材62側に前後方向(Y方向)を軸方向として回転自在に取付けられたウォームギアと、このウォームギアに噛合い放射線遮蔽部66に取付けられたラックとを備えている。この位置調整機構664は、ウォームギアを回転させることにより、取付部材62としてのプレートの面方向であって前後方向に放射線遮蔽部66の位置調整を可能としている。
図3及び図4に示されるように、可視光遮蔽部68は、取付部材62の撮影面18側の裏面上に、左右一対の貫通部64のそれぞれに対応して複数設けられている。可視光遮蔽部68は、放射線遮蔽部66と同様に、貫通部64の背面側の辺部及び左右一対の貫通部64の互いに対向する内側の辺部を含み貫通部64の一部を覆う平面視でL字状により形成されている。図6に示されるように、可視光遮蔽部68は、重合照射領域180に照射される放射線Rを透過すると共に、重合照射領域180以外に照射される可視光Lを遮蔽する機能を備えている。この可視光遮蔽部68としては例えばカーボングラスファイバが使用される。図3及び図4に示されるように、第1実施の形態において、可視光遮蔽部68は、取付部材62にボルト、ねじ等の締結手段により固定されている。なお、可視光遮蔽部68は、上記位置調整機構662、664を設けて位置調整を可能としてもよい。
図3〜図5に示される放射線遮蔽ユニット60では、取付部材62に左右一対の貫通部64が設けられ、それぞれの貫通部64に放射線遮蔽部66及び可視光遮蔽部68が設けられている。このため、放射線画像撮影装置10では、被検者Wから見て、乳房Nの左側の外周囲又は右側の外周囲に観察領域が設定可能とされている。
(放射線画像撮影装置のシステム構成)
図1に示されるように、放射線画像撮影装置10において、撮影台16の内部には放射線検出器(放射線検出パネル)20が配設されている。この放射線検出器20は、特に方式に限定されないが、第1実施の形態では直接変換型FPD(Flat Panel Detector)方式を採用している。放射線検出器20は、放射線照射部12から圧迫板22、乳房N及び撮影面18を透過し、検出素子において乳房Nの画像情報を担持する放射線Rの照射を受けて電荷信号を生成する。検出素子は走査信号制御部(ゲート線制御部)74からの信号により選ばれ、検出素子により生成された電荷信号は信号処理部76へ読出される。信号処理部76では、電荷信号から電圧信号に変換された後、放射線画像情報が生成される。
信号処理部76により生成された放射線画像情報は記憶部78に格納され、又通信部80を介して図示を省略したコンソール等に送信される。放射線画像情報の生成、記憶、送信等の動作は、操作部84からの操作に従い、撮影装置制御部72を介して実行される。撮影装置制御部72は、信号処理部76、記憶部78等の各ユニットの制御を司り、これらの各ユニットには共通バス90を介して接続されている。また、共通バス90には、各ユニットに電源を供給する電源部82、後に説明する被検体位置検出部86、報知部88等が接続されている。
(放射線画像撮影方法)
次に、図7〜図16を用いて、前述の放射線画像撮影装置10における放射線画像撮影方法、具体的にはバイオプシーユニット70により被検者Wの乳房Nの生体組織の一部を採取したサンプルの放射線画像を撮影する方法について説明する。なお、放射線画像撮影装置10の各構成要素は図1及び図2に示されている。
図7に示されるように、まず最初に、撮影台16の撮影面18上に被検者Wの乳房Nが置かれ、この乳房Nが撮影面18と圧迫板22との間に挟込まれ圧迫される(S1)。ここで、乳房Nの圧迫が完了されたか否かが判断される(S2)。
次に、図1に示される被検体位置検出部86を用いて、撮影面18上での圧迫状態にある乳房Nの輪郭形状を含む位置が検出される(S3)。この乳房Nの位置検出の手法は特に限定されないが、例えば通常の放射線画像の撮影に使用される放射線Rよりも低い放射線Rを乳房Nに照射し、乳房Nを透過した放射線Rを放射線検出器20を用いて検出することにより、乳房Nの位置検出が可能である。また、撮影面18上に配設されたマーカを基準として、マーカ上に乳房Nが存在するか否かを検知することでも、位置検出が可能である。
乳房Nの位置検出に基づき、バイオプシーユニット70により採取されたサンプルの観察領域が撮影面18上で確保可能か否かが判断される(S4)。図8に示されるように、撮影面18の中央部分に乳房Nが存在し、乳房Nの左側の外周部、右側の外周部、つまり撮影面18の左右端部に空きスペースが存在していれば、観察領域が確保可能と判断される。この観察領域は前述の図6に示される放射線Rの照射領域182と可視光Lの照射領域184とが重なり合う重合照射領域180に相当する。
観察領域が確保可能であると判断された場合、図1、図3〜図5に示されるように、放射線照射部12と撮影面18との間に放射線遮蔽ユニット60が装着される(S5)。そして、放射線遮蔽ユニット60が正しく装着されているか否かが判断される(S6)。正しく装着されていない場合には、再度、放射線遮蔽ユニット60が装着される。また、放射線遮蔽ユニット60が正しく装着されていない場合には、図1に示される報知部88により、装着が正しくないことが操作者に報知される。報知は、警告音や操作画面への警告表示により行われる。
放射線遮蔽ユニット60が正しく装着されていると判断された場合、観察領域にサンプルが載置される(S7)。そして、サンプルが観察されると共に、サンプルの放射線画像が撮影される。ここで、放射線画像が撮影されるとき、観察領域(撮影面18の端部)に可視光源50から放射線遮蔽ユニット60を通過した可視光Lが照射され、この可視光Lの照射領域が放射線Rの照射領域として示される。放射線Rの照射領域として適切と判断された後、放射線源30から放射線遮蔽ユニット60を通過して放射線Rがサンプルに照射され、サンプルの放射線画像が撮影される。
ここで、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10の放射線遮蔽ユニット60は、図3〜図5に示されるように、取付部材62の左右一対に貫通部64、放射線遮蔽部66及び可視光遮蔽部68が配設されている。このため、例えば、撮影面18の左側端部だけにサンプルを置いて放射線画像を撮影する場合、図1に示される遮蔽板40を移動させて撮影面18の左側端部だけに放射線Rが照射されるように調整されている。なお、放射線遮蔽ユニット60の取付部材62は、図9(A)に示されるように、表側から見て左端の片側だけに貫通部64(放射線遮蔽部66及び可視光遮蔽部68が含まれる)を備える構成としてもよい。この貫通部64は、図9(B)に示されるように、取付部材62の表裏を反転させることにより、右端へ移動する。このような放射線遮蔽ユニット60では、左右のいずれか一方に貫通部64等が配設されるので、構造が簡単になり、又製作費用等の削減が可能となる。
サンプルが観察され、放射線画像の撮影が終了すると(S8)、一連の放射線画像撮影方法が終了する。サンプルの観察並びに放射線画像の撮影が終了していないと判断された場合には、ステップS7に戻り、サンプルの観察並びに放射線画像の撮影が継続される。
図10に示されるように、撮影面18に対して乳房Nの占有率が大きく、乳房Nの左右の外周部に空きスペースがあまり無い場合には、上記ステップS4において、観察領域が確保可能でないと判断される。この場合、撮影面18に対して乳房Nの左右両端の位置を調整すれば観察領域が確保可能か否かが判断される(S10)。観察領域の確保が可能であると判断された場合、乳房Nの位置検出の情報(主に輪郭情報)、観察領域に必要な面積の情報等から、撮影面18に対する乳房Nのオフセット量が算出される(S13)。このオフセット量は操作部84の図示を省略した操作画面上に表示され(S14)、表示されたオフセット量に従って乳房Nの位置が変更される(S15)。例えば、図11に示されるように、乳房Nの位置が右側に変更されることにより、撮影面18の左側の外周囲に観察領域が確保される。このとき、図12に示されるように、放射線遮蔽ユニット60の取付部材62には平面視で左側に貫通部64(放射線遮蔽部66及び可視光遮蔽部68も含まれる)が配設されていればよい。
ステップS10において、観察領域の確保が可能でないと判断された場合、図13に示されるように、観察領域(重合照射領域180に相当する)が縮小可能か否かが判断される(S11)。観察領域が縮小可能であると判断された場合、図14に示されるように、貫通部64の開口寸法が縮小された取付部材62を有する放射線遮蔽ユニット60が選択される。ここで、第1実施の形態に係る放射線遮蔽ユニット60では、図5に示される位置調整機構662、664を用いて放射線遮蔽部66の位置が調整可能とされており、放射線Rに対して、貫通部64の開口寸法が縮小可能とされている。この後、観察領域の縮小に伴い、撮影面18に対して乳房Nの位置を調整するオフセット量が必要であるか否かが判断される(S12)。オフセット量が必要であると判断された場合、ステップS13の処理が実行される。オフセット量が必要でないと判断された場合、ステップS5の処理が実行される。
ステップS11において、観察領域の縮小では対応ができないと判断された場合、図15に示されるように、観察領域(重合照射領域180に相当する)が背面側に移動された観察領域が異なる放射線遮蔽ユニット60が必要か否かが判断される(S16)。観察領域が異なる放射線遮蔽ユニット60が必要であると判断された場合、図16に示されるように、貫通部64の位置が背面側に移動された取付部材62を有する放射線遮蔽ユニット60が選択され、ステップS12の処理が実行される。観察領域が異なる放射線遮蔽ユニット60が必要でないと判断された場合、サンプルの観察が中止され(S17)、一連の放射線画像撮影方法が終了する。
(第1実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、第1実施の形態に係る放射線遮蔽ユニット60では、図1、図3〜図5に示されるように、放射線源30及び可視光源50と撮影面18との間に取付部材62が取付け可能とされており、この取付部材62には放射線遮蔽部66及び可視光遮蔽部68が設けられている。ここで、図6に示されるように、放射線遮蔽部66は、撮影面18における放射線Rの照射領域182と可視光Lの照射領域184とが重なり合う重合照射領域180に照射される可視光Lを透過すると共に、重合照射領域180以外に照射される放射線Rを遮蔽する。可視光遮蔽部68は、重合照射領域180に照射される放射線Rを透過すると共に、重合照射領域180以外に照射される可視光Lを遮蔽する。このため、重合照射領域180以外に照射される放射線R及び可視光Lが遮蔽されるので、撮影面18には重合照射領域180に照射される放射線R及び可視光Lだけが透過される。
従って、第1実施の形態に係る放射線遮蔽ユニット60によれば、放射線源30から照射される放射線Rの撮影面18における照射領域182と可視光源50から照射される可視光Lの撮影面18における照射領域184との一致精度を向上することができる。
また、第1実施の形態に係る放射線遮蔽ユニット60では、被検体としての乳房Nの外周囲において撮影面18に照射される放射線Rの照射領域182と可視光Lの照射領域184との一致精度が向上される。このため、撮影面18に乳房Nが存在する状態において、この乳房Nの外周囲での放射線画像の撮影が可能とされる。
更に、第1実施の形態に係る放射線遮蔽ユニット60では、図5に示されるように、取付部材62が貫通部64を有するプレートにより構成されており、このプレートには位置調整機構662、664を介して放射線遮蔽部66が設けられている。ここで、位置調整機構662、664は、プレートの面方向に放射線遮蔽部66の位置調整を可能とする。このため、位置調整機構662、664により、重合照射領域180以外に照射される放射線Rの照射領域182の位置調整が可能とされるので、放射線Rの照射領域182と可視光Lの照射領域184との一致精度がより一層向上される。
また、第1実施の形態に係る放射線遮蔽ユニット60では、放射線R及び可視光Lに対する遮蔽部として取付部材62のプレートが使用可能とされる。このため、放射線R及び可視光Lの照射領域を移動させる構成が簡素化される。例えば、コリメータボックス14内の放射線Rの照射領域を移動させ変更するための遮蔽板40の移動機構の構成が簡素化される。
更に、第1実施の形態に係る放射線遮蔽ユニット60では、取付部材62のプレートが圧延鋼板により形成されており、この圧延鋼板により放射線源30からの放射線R及び可視光源50から可視光Lが遮蔽される。このため、コリメータボックス14内の放射線R及び可視光Lの照射領域を移動させる構成が簡素化される。また、圧延鋼板は汎用材料であることから、放射線遮蔽ユニット60が簡易に製作可能とされ、かつ製作コストが削減される。
また、第1実施の形態に係る放射線遮蔽ユニット60では、鉛ガラスにより放射線遮蔽部66が形成され、カーボングラスファイバにより可視光遮蔽部68が形成されている。このため、鉛ガラス、カーボングラスファイバはいずれも汎用材料であることから、放射線遮蔽ユニット60が簡易に製作可能とされる。
更に、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、図1に示されるように、可視光照射手段としての可視光照射制御部52により可視光源50からの可視光Lが撮影台16の撮影面18に照射され、放射線Rの照射領域が可視光Lの照射領域により示される。放射線照射手段としての放射線照射制御部32では放射線源30からの放射線Rの照射が制御され、放射線源30からの放射線Rは遮蔽板40を通過して撮影面18に照射される。遮蔽板40は遮蔽板移動手段としての遮蔽板駆動部42により放射線Rの照射方向と交差する方向に移動可能とされており、遮蔽板40が移動すると撮影面18での放射線Rの照射領域182が移動する。
ここで、撮影面18と遮蔽板40との間に放射線遮蔽部66及び可視光遮蔽部68が配設されている。放射線遮蔽部66は、撮影面18における照射領域182と可視光Lの照射領域184とが重なり合う重合照射領域180に照射される可視光Lを透過し、重合照射領域180以外に照射される放射線Rを遮蔽する。一方、可視光遮蔽部68は、重合照射領域180に照射される放射線Rを透過し、重合照射領域180以外に照射される可視光Lを遮蔽する。このため、重合照射領域180以外に照射される放射線R及び可視光Lが遮蔽されるので、撮影面18には重合照射領域180に照射される放射線R及び可視光Lだけが透過される。従って、遮蔽板40の移動に伴い放射線Rの照射領域182を移動しても、放射線Rの照射領域182と可視光Lの照射領域184とが一致される。
また、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、バイオプシーユニット70が撮影面18と遮蔽板40との間に備えられている。このため、バイオプシーユニット70により生体組織が検査可能とされる。例えば、放射線画像撮影装置10では、撮影面18に被検体としての乳房Nが存在する状態において、乳房Nの外周囲でバイオプシーユニット70により生体組織の放射線画像が撮影可能とされる。
更に、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、撮影台16と遮蔽板40との間に圧迫板22が設けられており、この圧迫板22は被検体としての乳房Nを圧迫可能とされている。すなわち、マンモグラフィへの適用が可能とされる。
また、第1実施の形態に係る放射線画像撮影方法では、撮影面18での被検体としての乳房Nの位置が検出されると、この乳房Nの位置に基づき、撮影面18の乳房Nの外周囲に生体組織の観察領域が設定される。可視光源50から観察領域へ放射線Rの照射領域182を示す可視光Lが照射され、そして観察領域には放射線Rが照射される。この観察領域(重合照射領域180に相当する)に照射された放射線Rに基づき、生体組織の放射線画像が生成される。
ここで、観察領域以外に照射された可視光Lが遮蔽されると共に、観察領域以外に照射された放射線Rが遮蔽される。このため、可視光L及び放射線Rは観察領域だけに照射されるので、可視光Lの照射領域184と放射線Rの照射領域182とが一致される。
[第2実施の形態]
図17〜図25を用いて、本発明の第2実施の形態を説明する。第2実施の形態は、第1実施の形態に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10の変形例を説明するものである。
図17に示されるように、第2実施の形態の実施例1に係る放射線画像撮影装置10では、撮影面18に対して垂直な方向において、撮影面18から上方に向かって、可視光源50、放射線源30が順次配設されている。放射線遮蔽ユニット60の取付部材62には放射線遮蔽部66が固定されている。また、可視光遮蔽部68は取付部材62に取付けられており、この可視光遮蔽部68には図5に示される位置調整機構662、664と同様の位置調整機構が設けられている。つまり、可視光遮蔽部68は位置調整を可能としている。なお、可視光遮蔽部68は、放射線遮蔽ユニット60に配設されずに、図1に示されるコリメータボックス14内に配設してもよい。この場合、可視光遮蔽部68は遮蔽板40と同様に移動可能とされることが好ましい。
実施例1に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10では、位置調整機構を放射線遮蔽部66から可視光遮蔽部68に代えただけで、第1実施の形態に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10により得られる作用効果と同様の作用効果が得られる。なお、実施例1では、放射線源30の直下に可視光源50が配設された構成とされているが、破線で示すように、放射線源30に対して、可視光源50が水平方向にずれた位置に配設されていてもよい。
図18に示されるように、実施例2に係る放射線画像撮影装置10では、可視光源50と放射線源30との上下の位置関係が反転しただけで、それ以外の構成は実施例1に係る放射線画像撮影装置10と同様である。また、放射線遮蔽ユニット60の構成は、放射線遮蔽部66と可視光遮蔽部68との位置関係が反転しただけで、実施例1に係る放射線遮蔽ユニット60の構成と同様である。
実施例2に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10では、実施例1に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10により得られる作用効果と同様の作用効果が得られる。また、実施例2では、可視光源50の直下に放射線源30が配設された構成とされているが、実施例1と同様に、破線で示すように、可視光源50に対して、放射線源30が水平方向にずれた位置に配設されていてもよい。
図19に示されるように、実施例3に係る放射線画像撮影装置10では、放射線源30と可視光源50との撮影面18からの距離が等しく設定されると共に、放射線源30と可視光源50とが水平方向に離間されているだけで、それ以外の構成は実施例1に係る放射線画像撮影装置10の構成と同様である。放射線遮蔽ユニット60の構成は実施例1に係る放射線遮蔽ユニット60と同様である。
実施例3に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10では、実施例1に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10により得られる作用効果と同様の作用効果が得られる。
図20に示されるように、実施例4に係る放射線画像撮影装置10では、可視光源50、放射線源30の位置関係が、実施例1に係る放射線画像撮影装置10の可視光源50、放射線源30の位置関係と同様の構成とされている。放射線遮蔽ユニット60は、前述の第1実施の形態に係る放射線遮蔽ユニット60の構成と同様の構成とされている。すなわち、放射線遮蔽ユニット60は、図示を省略した位置調整機構662、664により位置調整を可能として取付部材62に設けられた放射線遮蔽部66と、取付部材62に固定された可視光遮蔽部68とを主要部として構成されている。
なお、実施例4に係る放射線遮蔽ユニット60では取付部材62の表面側に放射線遮蔽部66が設けられているが、一点鎖線で示されるように、取付部材62の裏面側に放射線遮蔽部66が設けられてもよい。また、可視光遮蔽部68は、一点鎖線で示されるように、位置調整機構662、664と同等の位置調整機構により位置調整を可能として取付部材62の表面側若しくは裏面側に設けられてもよい。更に、実施例4並びに後述する実施例5及び実施例6においては、放射線遮蔽ユニット60に放射線遮蔽部66を設けずに、図1に示されるコリメータボックス14内の遮蔽板40が放射線遮蔽部66を兼用してもよい。
実施例4に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10では、前述の第1実施の形態に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
また、実施例4に係る放射線遮蔽ユニット60では、取付部材62が貫通部64を有するプレートにより構成されており、このプレートには図5に示される位置調整機構662、664を介して放射線遮蔽部66及び可視光遮蔽部68の双方が設けられている。ここで、位置調整機構662、664は、プレートの面方向に放射線遮蔽部66及び可視光遮蔽部68の双方の位置調整を可能とする。このため、位置調整機構662、664により、重合照射領域180以外に照射される放射線R及び可視光Lの照射領域182、184の位置調整が可能とされるので、放射線Rの照射領域182と可視光Lの照射領域184との一致精度が更に向上される。
図21に示されるように、実施例5に係る放射線画像撮影装置10では、可視光源50と放射線源30との上下の位置関係が反転しただけで、それ以外の構成は実施例4に係る放射線画像撮影装置10と同様である。また、放射線遮蔽ユニット60の構成は、放射線遮蔽部66と可視光遮蔽部68との位置関係が反転しただけで、実施例4に係る放射線遮蔽ユニット60と同様である。
実施例5に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10では、実施例4に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10により得られる作用効果と同様の作用効果が得られる。
図22に示されるように、実施例6に係る放射線画像撮影装置10では、実施例3に係る放射線画像撮影装置10と同様に、放射線源30と可視光源50とが撮影面18から等しい高さに設定されている。それ以外の構成は実施例4に係る放射線画像撮影装置10と同様である。従って、放射線遮蔽ユニット60の構成は実施例4に係る放射線遮蔽ユニット60の構成と同様である。
実施例6に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10では、実施例4に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10により得られる作用効果と同様の作用効果が得られる。
図23に示されるように、実施例7に係る放射線画像撮影装置10では、可視光源50、放射線源30の位置関係が、実施例1に係る放射線画像撮影装置10の可視光源50、放射線源30の位置関係と同様の構成とされている。放射線遮蔽ユニット60は、位置調整機構662、664を設けずに取付部材62に固定された放射線遮蔽部66と、同様に取付部材62に固定された可視光遮蔽部68とを主要部として構成されている。
実施例7に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10では、前述の実施例4に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。また、放射線遮蔽ユニット60では、取付部材62に放射線遮蔽部66及び可視光遮蔽部68を単に固定しているので、構造が簡素化可能とされる。
図24に示されるように、実施例8に係る放射線画像撮影装置10では、可視光源50と放射線源30との上下の位置関係が反転しただけで、それ以外の構成は実施例7に係る放射線画像撮影装置10の構成と同様である。また、放射線遮蔽ユニット60の構成は、放射線遮蔽部66と可視光遮蔽部68との位置関係が反転しただけで、実施例7に係る放射線遮蔽ユニット60の構成と同様である。
実施例8に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10では、実施例7に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10により得られる作用効果と同様の作用効果が得られる。
図25に示されるように、実施例9に係る放射線画像撮影装置10では、実施例3に係る放射線画像撮影装置10と同様に、放射線源30と可視光源50とが撮影面18から等しい高さに設定されている。それ以外の構成は実施例7に係る放射線画像撮影装置10と同様である。従って、放射線遮蔽ユニット60の構成は実施例7に係る放射線遮蔽ユニット60の構成と同様である。
実施例9に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10では、実施例7に係る放射線遮蔽ユニット60及び放射線画像撮影装置10により得られる作用効果と同様の作用効果が得られる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明を複数の実施の形態並びに複数の実施例を用いて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本発明は、マンモグラフィに限定されるものではなく、放射線源からの放射線の照射領域を可視光源から可視光により示唆する機能を有する放射線画像撮影装置に広く適用可能である。
10 放射線画像撮影装置
12 放射線照射部
16 撮影台
18 撮影面
20 放射線検出器
22 圧迫板
30 放射線源
32 放射線照射制御部(放射線照射手段)
40 遮蔽板
42 遮蔽板駆動部(遮蔽板移動手段)
50 可視光源
52 可視光照射制御部(可視光照射手段)
60 放射線遮蔽ユニット
62 取付部材
64 貫通部
66 放射線遮蔽部
662、664 位置調整機構
68 可視光遮蔽部
70 バイオプシー
86 被検体位置検出部
88 報知部
180 重合照射領域
182、184 照射領域

Claims (5)

  1. 撮影面での被検体の位置を検出し、
    前記被検体の位置に基づき、前記撮影面の前記被検体とは異なる位置に前記被検体から採取された生体組織の観察領域を設定し、
    前記観察領域に照射される放射線の照射領域を示す可視光を透過し、かつ、前記観察領域以外に照射される前記可視光を遮蔽する可視光遮蔽部を用いて、可視光源から前記観察領域に前記可視光を照射し、
    前記観察領域に照射される前記放射線を透過し、かつ、前記観察領域以外に照射される前記放射線を遮蔽する放射線遮蔽部を用いて、放射線源から前記観察領域に前記放射線を照射し、
    前記観察領域に照射された前記放射線に基づき前記生体組織の放射線画像を生成する、
    放射線画像撮影方法。
  2. 前記被検体の位置に基づいて、前記撮影面上で前記観察領域が確保可能か否かを判断し、確保可能と判断される場合に前記観察領域が設定される請求項1に記載の放射線画像撮影方法。
  3. 前記観察領域が確保可能でないと判断される場合に、前記撮影面に対する前記被検体のオフセット量を算出し、
    当該オフセット量の算出後に改めて前記観察領域が確保可能か否かを判断し、
    確保可能と判断される場合に前記オフセット量に基づいた前記観察領域が設定される請求項2に記載の放射線画像撮影方法。
  4. 前記観察領域が確保可能でないと判断される場合に、更に前記観察領域が縮小可能か否かを判断し、
    当該観察領域の縮小が可能であると判断される場合に、前記撮影面に対する前記被検体のオフセット量を算出し、
    当該オフセット量の算出後に改めて前記観察領域が確保可能か否かを判断し、
    確保可能と判断される場合に前記オフセット量に基づき、かつ、縮小された前記観察領域が設定される請求項2に記載の放射線画像撮影方法。
  5. 前記可視光源及び前記放射線源と前記撮影面との間に前記可視光遮蔽部及び前記放射線遮蔽部を有する放射線遮蔽ユニットを装着し、
    当該放射線遮蔽ユニットが正しく装着されていない場合に、警告表示を行う請求項4に記載の放射線画像撮影方法。
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