JPH0714805U - 畦塗装置 - Google Patents

畦塗装置

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JPH0714805U
JPH0714805U JP5937693U JP5937693U JPH0714805U JP H0714805 U JPH0714805 U JP H0714805U JP 5937693 U JP5937693 U JP 5937693U JP 5937693 U JP5937693 U JP 5937693U JP H0714805 U JPH0714805 U JP H0714805U
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ridge shaping
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 畦の上面と法面の締固め力を均等にして畦
法面の締固め不足を解消することを目的とする。 【構成】 畦(B)の上面と法面を同時に形成する畦
整形板(12)を備え、畦整形板(12)をバイブレー
タ(14)によって振動させる畦塗装置において、畦整
形板(12)の上面側端部との距離(L1)並びに法面
側端部との距離(L2)が略等しい畦整形板(12)上
面位置(L1≒L2)に前記バイブレータ(14)を連
設させたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は例えば圃場などの畦を連続的に形成する畦塗装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、実開平3−83002号公報に示す如く、元畦表面の雑草などを除去す る作業、並びに土を砕いて元畦表面に被せる作業、並びにバイブレータによって 振動させる畦整形板によって畦を形成する作業を、連続的に行う技術があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来技術は、畦整形板の上面側と法面側の交叉部にバイブレータを連設さ せていたから、バイブレータの加振中心よりも法面側に畦整形板の重心が位置す る場合、法面側の畦整形板の振幅が小さくなり、畦法面の締まりが不足し易いと 共に、畦整形板の上面側と法面側とで畦締固め反力に差が生じ、畦整形板がロー リングし易くこのローリングを防ぐ必要かあるから、畦整形板支持構造の簡略化 などを容易に行い得ない等の問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
然るに、本考案は、畦の上面と法面を同時に形成する畦整形板を備え、畦整形 板をバイブレータによって振動させる畦塗装置において、畦整形板の上面側端部 との距離並びに法面側端部との距離が略等しい畦整形板上面位置に前記バイブレ ータを連設させたもので、前記バイブレータの加振中心と畦整形板の重心位置と を接近させるから、畦整形板の上面側と法面側の振幅を略等しくして畦の上面と 法面を略均等に締固め得、畦法面の締まり不足を容易に解消し得ると共に、畦整 形板の上面側と法面側の畦締固め反力が均等になって畦整形板のローリングが防 止されるから、畦整形板支持構造の簡略化並びに軽量化などを容易に行い得るも のである。
【0005】 また、畦の上面と法面を同時に形成する畦整形板を備え、畦整形板をバイブレ ータによって振動させる畦塗装置において、畦整形板の上面側または法面側のい ずれか一方または両方に振幅調節ウエイトを着脱自在に設けたもので、前記ウエ イト取付側に畦整形板の重心位置を移動させることにより、土壌条件または畦形 成状態などに応じて畦整形板の上面側及び法面側の締固め力を容易に増減配分し 得ると共に、前記ウエイト取付によって畦整形板の全体重量を変更することによ り、乾湿田及び土質などに応じて畦整形板の全体振幅を調節し得、例えば湿田で は重量増加によって振幅を小さくして整形畦の形崩れを防止し得、また粘土質の 土では軽量化によって振幅を大きくして土の付着を防止し得、仕上り良好な畦形 成作業を容易に行い得るものである。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は畦整形板部の背面図 、図2は全体の平面図、図3は同正面図、図4は同背面図、図5は同駆動説明図 、図6はバイブレータ部の背面図であり、トラクタのロワーリンク(1)(1) 及びトップリンク(2)に畦塗機本体ケース(3)を連結させ、トラクタによっ て牽引させると共に、前記本体ケース(3)に支軸(4)を介して前処理駆動ケ ース(5)基部を揺動自在に取付け、元畦を崩すナタ爪形前処理爪(6)を前記 駆動ケース(5)先端部前側に設け、正面視反時計方向に回転させる前処理爪( 6)上側を前処理ケース(7)で覆い、前処理ケース(7)を駆動ケース(5) に固定させるもので、図3に示す如く、前処理ケース(7)の下面側に前処理爪 (6)を突出させ、元畦(A)の法面上部に前処理爪(6)を作用させて雑草除 去など前処理を行うように構成している。
【0007】 また、前処理爪(6)の後方に配置させるロータリ爪(8)及びロータリブレ ード(9)を前記本体ケース(3)後面のロータリカバー(3a)内に設け、同 軸上に取付けるロータリ爪(8)及びロータリブレード(9)を正面視時計方向 に回転させ、元畦(A)側方の田面をロータリ爪(8)で削って土を砕くと共に 、畦の上面上方に泥カバー(10)を配置させ、ロータリ爪(8)によって泥土 を形成し、後側で回転させるロータリブレード(9)から飛散する泥を泥カバー (10)内の泥シャッタ(11)の案内によって畦上面に落下させるように構成 している。
【0008】 さらに、新畦(B)を形成する畦整形板(12)を備え、該整形板(12)を 前記泥カバー(10)後方に配設させると共に、フレキシブルワイヤ(13)を 介して駆動するバイブレータ(14)に前記整形板(12)を固設させ、バイブ レータ(14)によって整形板(12)を振動させ、ロータリブレード(9)及 び泥カバー(10)からの泥を整形板(12)の畦塗り作用によって整形して新 畦(B)を形成するように構成している。
【0009】 また、前記バイブレータ(14)をバイブレータ取付座(15)に揺振バネ( 16)(16)(17)(17)を介して吊下げ、前記取付座(15)を1本の 角パイプ製のバイブレータアーム(18)の右端に一体固定させると共に、入力 軸(19)からの駆動力をフレキシブルワイヤ(13)に伝える折曲自在な複数 の伝動ケース(20)(21)を備え、一方のケース(20)を本体ケース(3 )に回転自在に取付け、各ケース(3)(20)間に配置させる他方のケース( 21)にバイブレータアーム(18)の左端側を回転自在に連結させ、前記アー ム(18)とケース(21)の連結部にフレキシブルワイヤ(13)の入力側を 連結させ、前記アーム(18)とワイヤ(13)の相対姿勢を略一定に保つよう に構成している。
【0010】 また、前記バイブレータアーム(18)の中間部に平行リンク(22)(23 )の一端側を連結させ、各リンク(22)(23)他端側を昇降フレーム(24 )に連結させ、平行リンク(22)の揺動を規制する筋違リンク(25)を設け ると共に、本体ケース(3)後面に2本のパイプ柱(26)(26)を介してガ イドフレーム(27)を固設させ、ガイドフレーム(27)に2本の円形パイプ レール(28)(28)を一体固定させ、各レール(28)(28)に円形の昇 降パイプフレーム(29)(29)を摺動自在に貫通させ、各パイプフレーム( 29)(29)上端側を昇降フレーム(24)両端部に一体固定させ、各パイプ フレーム(29)(29)下端側を連結板(30)により一体固定させるもので 、図4の如く、バイブレータアーム(18)を左右方向に略水平に延設させると 共に、新畦(B)の法面に対して略平行になるように右傾させて昇降パイプフレ ーム(29)(29)を取付けている。
【0011】 また、前記昇降フレーム(24)の中間部に電動モータ付の昇降シリンダ(3 1)を取付け、該シリンダ(31)のピストン(32)先端を本体ケース(3) 後面の固定軸(33)に連結させ、電動モータ正逆転操作により昇降シリンダ( 31)のピストン(32)を進退させ、昇降フレーム(24)及びパイプフレー ム(29)を上下動させ、バイブレータアーム(18)及び畦整形板(12)な どを昇降させると共に、昇降フレーム(24)に一端を固定する泥カバーフレー ム(34)他端に泥カバー(10)を固設させ、本体ケース(3)右側面に固定 させる泥飛散防止カバー(35)を泥カバー(10)の上面及び前後面に重合せ るように延設させている。
【0012】 さらに、田面を滑動させる丸パイプ形ソリ(36)を前記本体ケース(3)下 面に上下調節自在に支持させ、スクレーパ(泥落し)機能を有する軸受アーム( 37)を介してソリ(36)前端にコールタ(38)を設け、ソリ(36)前端 にコールタ(38)を可及的に近接させてワラ詰りを防ぐと共に、上方から下方 に延出させる支持アーム(39)を介してソリ(36)後端にサイドディスク( 40)を高さ調節自在に取付け、コールタ(38)によって切開した田面の土を サイドディスク(40)によって畦際に移動させ、ロータリ爪(8)及びロータ リブレード(9)によって形成された溝を埋めるように構成している。
【0013】 さらに、前記本体ケース(3)を地上に持上げ支持する左右スタンド(41) (42)を備え、右スタンド(42)に前後キャスタ(43)(43)を設け、 支柱(44)(45)を介して本体ケース(3)のスタンドホルダ(46)(4 7)にスタンド(41)(42)を着脱自在に取付けるもので、握アーム(48 )を格納自在に本体ケース(3)左側に取付け、握アーム(48)を引出して持 上げることによりキャスタ(43)を転動させて移動させるように構成している 。
【0014】 さらに、図5に示す如く、トラクタに設けるミッションケース(49)のPT O軸(50)に前記入力軸(19)を連結させ、シャーボルト(51)により所 定以下のトルクで連動させるチェン(52)を介して入力軸(19)に前処理駆 動軸(53)を連結させ、そしてシャーボルト(54)により所定以下のトルク で連動させるチェン(55)を介して前処理駆動軸(53)に前処理爪(6)を 連結させ、また前処理駆動軸(53)にチェン(56)を介してロータリ爪(8 )及びブレード(9)を連結させると共に、本体ケース(3)に貫通させる入力 軸(19)後端部に後の伝動ケース(20)一端側を回転自在に連結させ、後の 伝動ケース(20)他端側に前の伝動ケース(21)一端側を回転自在に連結さ せ、前の伝動ケース(21)他端側に出力ケース(57)を回転自在に連結させ 、バイブレータアーム(18)を固設させる前記出力ケース(57)の出力軸( 58)に前記フレキシブルワイヤ(13)を連結させ、後の伝動ケース(20) のチェン(59)と前の伝動ケース(21)のVベルト(60)を介して入力軸 (19)に出力軸(58)を連結させ、バイブレータ(14)を駆動するように 構成している。
【0015】 さらに、図1に示す如く、畦(B)の上面と法面を同時に形成する畦整形板( 12)を備え、畦整形板(12)をバイブレータ(14)によって振動させる畦 塗装置において、畦整形板(12)の上面側端部との距離(L1)並びに法面側 端部との距離(L2)が略等しい畦整形板(12)上面位置(L1≒L2)に前 記バイブレータ(14)を連設させるもので、前記バイブレータ(14)の加振 中心線(P)を畦整形板(12)の重心位置に接近させ、畦整形板(12)の上 面側振幅と法面側振幅を略等しくし、畦整形板(12)の上面側締固め力と法面 側締固め力が略均等になり、畦整形板(12)の上面側と法面側に対する各畦締 固め反力が略均等になるように構成している。
【0016】 さらに、図7に示す如く、畦(B)の上面と法面を同時に形成する畦整形板( 12)を備え、畦整形板(12)をバイブレータ(14)によって振動させる畦 塗装置において、畦整形板(12)の上面側または法面側のいずれか一方または 両方に振幅調節ウエイト(61)を着脱自在に設けるもので、硬質ゴム板製土案 内体(62)を取付けるブラケット(63)を畦整形板(12)の上面側端部に 固定させるためのボルト(64)、またはウレタンゴム板製の延長板(65)を 畦整形板(12)の法面側端部に固定させるためのボルト(66)を利用し、畦 整形板(12)の上面側または法面側の一方または両方の端部にウエイト(61 )を取外し自在に固定させる。そして、図7の如く、畦整形板(12)の上面側 端部にボルト(64)を介してウエイト(61)を固定させることにより、ウエ イト(61)を取付けた畦整形板(12)上面側に畦整形板(12)の重心位置 を移動させ、バイブレータ(14)による畦整形板(12)の法面側の振幅を大 きくし、畦整形板(12)法面側の締固め力を大きくする一方、前記と逆に、畦 整形板(12)の法面側端部にボルト(66)を介してウエイト(61)を固定 させることにより、畦整形板(12)上面側の締固め力が大きくなると共に、畦 整形板(12)の上面側と法面側の両方の端部にウエイト(61)を同時に固定 させることにより、バイブレータ(14)による畦整形板(12)の全体の振幅 が小さくなり、湿田での整形畦の形崩れを防止でき、またウエイト(61)を取 外して畦整形板(12)の重量を軽減することにより、付着し易い粘土質の土に よって良好な仕上りの畦を形成できるように構成している。
【0017】 さらに、図8及び図9は上記ロータリブレード(9)を省いた実施例を示すも ので、本体ケース(3)後側にロータリ爪軸(67)を突設させ、該軸(67) にドラム(68)を固定させ、複数の前ロータリ爪(69)…と後ロータリ爪( 70)…を前後二連にドラム(68)を介してロータリ爪軸(67)に配設させ 、前列の前ロータリ爪(69)の切削角(耕耘角)を略零とし、前ロータリ爪( 69)によって土の剪断だけを行わせると共に、後列の後ロータリ爪(70)に 切削角を持たせ、後ロータリ爪(70)によって剪断済み土を泥カバー(10) 方向に跳ね上げて土寄せを行わせ、前後方向に多列に設ける各ロータリ爪(69 )(70)の負荷が略均等になり、各ロータリ爪(69)(70)を効率良く土 に作用させるように構成している。
【0018】
【考案の効果】
以上実施例から明らかなように本考案は、畦(B)の上面と法面を同時に形成 する畦整形板(12)を備え、畦整形板(12)をバイブレータ(14)によっ て振動させる畦塗装置において、畦整形板(12)の上面側端部との距離(L1 )並びに法面側端部との距離(L2)が略等しい畦整形板(12)上面位置(L 1≒L2)に前記バイブレータ(14)を連設させたもので、前記バイブレータ (14)の加振中心と畦整形板(12)の重心位置とを接近させるから、畦整形 板(12)の上面側と法面側の振幅を略等しくして畦の上面と法面を略均等に締 固めることができ、畦法面の締まり不足を容易に解消できると共に、畦整形板( 12)の上面側と法面側の畦締固め反力が均等になって畦整形板(12)のロー リングが防止されるから、畦整形板(12)支持構造の簡略化並びに軽量化など を容易に行うことができるものである。
【0019】 また、畦の上面と法面を同時に形成する畦整形板(12)を備え、畦整形板( 12)をバイブレータ(14)によって振動させる畦塗装置において、畦整形板 (12)の上面側または法面側のいずれか一方または両方に振幅調節ウエイト( 61)を着脱自在に設けたもので、前記ウエイト(61)取付側に畦整形板(1 2)の重心位置を移動させることにより、土壌条件または畦形成状態などに応じ て畦整形板(12)の上面側及び法面側の締固め力を容易に増減配分できると共 に、前記ウエイト(12)取付によって畦整形板(12)の全体重量を変更する ことにより、乾湿田及び土質などに応じて畦整形板(12)の全体振幅を調節で き、例えば湿田では重量増加によって振幅を小さくして整形畦の形崩れを防止で き、また粘土質の土では軽量化によって振幅を大きくして土の付着を防止でき、 仕上り良好な畦形成作業を容易に行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】畦整形板部の背面図。
【図2】全体の平面図。
【図3】同正面図。
【図4】同背面図。
【図5】同駆動説明図。
【図6】バイブレータ部の背面図。
【図7】振幅調節ウエイト取付説明図。
【図8】変形例を示すロータリ爪部の背面図。
【図9】同平面図。
【符号の説明】
(12) 畦整形板 (14) バイブレータ (61) 振幅調節ウエイト (B) 畦

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畦の上面と法面を同時に形成する畦整形
    板を備え、畦整形板をバイブレータによって振動させる
    畦塗装置において、畦整形板の上面側端部との距離並び
    に法面側端部との距離が略等しい畦整形板上面位置に前
    記バイブレータを連設させたことを特徴とする畦塗装
    置。
  2. 【請求項2】 畦の上面と法面を同時に形成する畦整形
    板を備え、畦整形板をバイブレータによって振動させる
    畦塗装置において、畦整形板の上面側または法面側のい
    ずれか一方または両方に振幅調節ウエイトを着脱自在に
    設けたことを特徴とする畦塗装置。
JP1993059376U 1993-09-01 1993-09-01 畦塗装置 Expired - Fee Related JP2607277Y2 (ja)

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