JPH0714778A - 分子線結晶成長用基板とその製造方法 - Google Patents

分子線結晶成長用基板とその製造方法

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JPH0714778A
JPH0714778A JP15025493A JP15025493A JPH0714778A JP H0714778 A JPH0714778 A JP H0714778A JP 15025493 A JP15025493 A JP 15025493A JP 15025493 A JP15025493 A JP 15025493A JP H0714778 A JPH0714778 A JP H0714778A
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JP
Japan
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substrate
iii
compound semiconductor
molecular beam
crystal
Prior art date
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Pending
Application number
JP15025493A
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English (en)
Inventor
Jiro Osaka
次郎 大坂
Kenji Katsuta
健治 活田
Haruki Yokoyama
春喜 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】表面凹凸段差を1分子相当まで低減し、かつ、
凹凸の間隔が100ナノメータ以上である平坦な基板及び
その製造方法を提供すること。 【構成】上記目的は、III‐V 族化合物半導体結晶表面
上に同種のもしくは異なるIII‐V 族化合物半導体ある
いは他の半導体、金属、絶縁物、超伝導体の薄膜結晶を
分子線結晶成長法により製造するために用いるIII‐V
族化合物半導体結晶からなる基板で、該 III‐V 族化合
物半導体基板の表面部分を MOCVD 法によって成長させ
たIII‐V 族化合物半導体で覆った構成からなることを
特徴とする分子線結晶成長用基板とすること、また、上
記基板の製造において、III‐V 族化合物半導体基板の
表面上に MOCVD 法によってIII‐V 族化合物半導体を形
成する製造方法とすることによって達成することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分子線結晶成長法によ
り薄膜結晶を製造するために用いる基板及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】分子線結晶成長法では、基板として、従
来、バルク単結晶から薄片を切り出し、機械的な手段、
化学的な手段あるいはその両者によって平坦に研磨した
薄片を用いていた。MOCVD 法で用いられる基板も、同様
の工程で製造されていた。このような手段によって製造
された基板の表面は一見鏡面を呈しているが、原子間力
顕微鏡で観察すると図4(a)に示すような凹凸が存在し
ており、成長表面の平坦性に悪影響を与える。凹凸の程
度は、図4(b)に示すように段差2nm、間隔40nmであ
る。このため、平坦な成長平面を得るためには、厚いバ
ッファ層を成長させる必要があった。しかしながら、バ
ッファ層を1μm成長させた表面にも凹凸が除去されず
に残留していることが最近明らかになった。すなわち、
ガリウムヒ素基板上に1μmのガリウムヒ素バッファ層
を分子線結晶成長法により成長させた表面を原子力間顕
微鏡で観察すると、数ナノメートルの段差が約1μm間
隔で存在していることがわかった。このような凹凸のあ
る成長表面にヘテロ界面等を形成して電子デバイスを製
造しても優れた特性のデバイスを製造し得ないことは明
らかであり、従って、平坦な基板の作成が強く要求され
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来技術においては、十分に平坦な表面を有する分子線
結晶成長用基板及びその製造方法は得られていなかっ
た。
【0004】本発明の目的は、上記従来技術の有してい
た課題を解決して、表面凹凸段差を1分子相当まで低減
し、かつ、凹凸の間隔が100ナノメータ以上である平坦
な基板及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、III‐V 族
化合物半導体結晶表面上に同種のもしくは異なるIII‐V
族化合物半導体あるいは他の半導体、金属、絶縁物、
超伝導体の薄膜結晶を分子線結晶成長法により製造する
ために用いるIII‐V 族化合物半導体結晶からなる基板
で、該 III‐V 族化合物半導体基板の表面部分を MOCVD
法によって成長させたIII‐V 族化合物半導体で覆った
構成からなることを特徴とする分子線結晶成長用基板と
すること、また、上記基板の製造において、III‐V 族
化合物半導体基板の表面上に MOCVD 法によってIII‐V
族化合物半導体を形成する製造方法とすることによって
達成することができる。
【0006】
【作用】上記基板は、III‐V 族化合物半導体例えばガ
リウムヒ素からなり、かつ、MOCVD 法による成長時の基
板温度(T:℃)が500〜700℃で、成長速度(V:μm/時間)
と T との関係が log (V) 〈 ( T − 600 )/50 を満足する条件で製造することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の分子線結晶成長用基板及びそ
の製造方法について、実施例によって具体的に説明す
る。
【0008】
【実施例1】図2は、本発明の分子線結晶成長用基板製
造方法の一実施例の実施に用いた装置の概略構成図で、
1は分子線結晶室、2は MOCVD 法成長室、3は基板交
換室、4は基板導入室、5‐7は上記の各室を隔離する
ためのバルブを示す。
【0009】上記装置を用いて、本発明分子線結晶成長
用基板の製造を以下の手順によって行った。すなわち、
(1) まず、窒素を大気圧に充満させた基板導入室4に従
来技術によって作成したガリウムヒ素基板を設置し、
(2) 次いで、基板導入室4を排気した後、(3) 上記基板
を真空に保持した基板交換室3を介して MOCVD 法成長
室2に移動させ、(4) MOCVD 法によってガリウムヒ素を
1μm成長させた。このときの成長条件は基板温度700
℃、成長速度は1μm/時間とし、原料としてはトリメチ
ルガリウム及びアルシンを用いた。この基板を用いて分
子線結晶成長法によって結晶を成長させるには、該基板
を MOCVD 室から取り出し、基板交換室3を経由して分
子線結晶成長室1へ移動し、成長を行わせる。
【0010】図1に上記手順によって製造した基板表面
結晶構造の凹凸評価結果を示す。評価は0.1オングスト
ロームの高さ分解能を有する原子間力顕微鏡を用いて行
ったが、上下方向にほぼ平行に並んだ波線の列が観察さ
れている。この表面の段差はガリウムヒ素1分子層の高
さに相当する。従って、本基板表面はガリウムヒ素1分
子層の段差が約1μm間隔で階段状に存在するだけの極
めて平坦な表面であることがわかる。なお、この階段状
の段差は、従来技術によって作成したガリウムヒ素基板
表面の方位が設計値である〈001〉方向から約0.02°傾
斜していたことに起因している。
【0011】
【実施例2】図3は、実施例1で用いた装置を用いて、
従来技術により作成したガリウムヒ素基板上に種々の成
長条件で MOCVD 法によってガリウムヒ素を成長させた
表面の凹凸を原子間力顕微鏡を用いて評価した結果を、
縦軸を凹凸間隔、横軸を成長温度としてまとめたもので
ある。この場合、成長速度は1μm/時間である。凹凸の
段差はすべて、実施例1の場合と同じく、ガリウムヒ素
1分子層高さであった。凹凸の間隔(L)は成長速度(V :
μm/時間)によっても変化した。すなわち、L はV の逆
平方根に比例した。以上の結果から、成長温度が500℃
以上で、かつ、成長温度(T : ℃)と成長速度の関係を log (V) 〈 (T −600)/ 50 とすることにより、凹凸段差が1分子相当で、間隔が10
0nm以上の平坦な基板を製造することができる。
【0012】なお、以上の説明においてはIII‐V 族化
合物半導体の代表例としてガリウムヒ素についてのみ記
述したが、本発明はガリウムヒ素に限らず他のIII‐V
族化合物半導体についても有効であることは言うまでも
ない。また、本発明によるIII‐V 族化合物半導体から
なる平坦な分子線結晶成長用基板が、III‐V 族半導体
の分子線結晶成長のみならず、他の半導体や金属、絶縁
物、超伝導体を成長させる分子線結晶成長法薄膜結晶成
長用の基板としても有効であることは言うまでもない。
【0013】
【発明の効果】以上述べてきたように、分子線結晶成長
用基板及びその製造方法を本発明構成の基板及びその製
造方法とすることによって、従来技術の有していた課題
を解決して、表面凹凸段差を1分子相当まで低減し、か
つ、凹凸の間隔が100ナノメータ以上である平坦な基板
及びその製造方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で製造した基板表面結晶構造の凹凸評
価結果を示す原子間力顕微鏡写真(参考資料)。
【図2】実施例1の分子線結晶成長用基板の製造に用い
た装置の概略構成を示す図。
【図3】従来技術により製造したガリウムヒ素基板上
に、上記装置を用いて、MOCVD 法により種々の成長条件
でガリウムヒ素を成長させた表面の凹凸を評価した結果
を示す図。
【図4】従来技術により製造したガリウムヒ素基板の表
面の凹凸を評価した結果を示す図で、(a) は表面結晶構
造の原子間力顕微鏡写真(参考資料)、(b) は(a) 中の黒
線に沿って高低を測定した結果を示す図。
【符号の説明】
1…分子線結晶成長室、2… MOCVD 法成長室、3…基
板交換室、4…基板導入室、5〜7…各室を隔離するた
めのバルブ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】III‐V 族化合物半導体結晶表面上に同種
    のもしくは異なるIII‐V 族化合物半導体あるいは他の
    半導体、金属、絶縁物、超伝導体の薄膜結晶を分子線結
    晶成長法により製造するために用いるIII‐V 族化合物
    半導体結晶からなる基板で、該III‐V 族化合物半導体
    基板の表面部分を MOCVD 法によって成長させたIII‐V
    族化合物半導体で覆った構成からなることを特徴とする
    分子線結晶成長用基板。
  2. 【請求項2】上記基板表面の凹凸の段差が1分子相当で
    あり、かつ、その間隔が100nm以上であることを特徴と
    する請求項1記載の分子線結晶成長用基板。
  3. 【請求項3】III‐V 族化合物半導体結晶表面上に同種
    のもしくは異なるIII‐V 族化合物半導体あるいは他の
    半導体、金属、絶縁物、超伝導体の薄膜結晶を分子線結
    晶成長法により製造するために用いるIII‐V 族化合物
    半導体結晶からなる基板の製造において、III‐V 族化
    合物半導体基板の表面上に MOCVD 法によってIII‐V 族
    化合物半導体を形成することを特徴とする分子線結晶成
    長用基板の製造方法。
  4. 【請求項4】上記 MOCVD 法によるIII‐V 族化合物半導
    体の形成において、III‐V 族化合物半導体がガリウム
    ヒ素からなり、かつ、MOCVD 法による成長時の基板温度
    (T:℃)が500〜700℃で、さらに、成長速度(V:μm/時間)
    と T とが次の関係にあることを特徴とする請求項3記
    載の分子線結晶成長用基板の製造方法。 log (V) 〈 (T −600)/ 50
JP15025493A 1993-06-22 1993-06-22 分子線結晶成長用基板とその製造方法 Pending JPH0714778A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0965013A (ja) * 1995-08-21 1997-03-07 Nippon Denki Ido Tsushin Kk 携帯電話装置
JP2006165069A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Ulvac Japan Ltd 化合物半導体の成長方法及び装置

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JPH0965013A (ja) * 1995-08-21 1997-03-07 Nippon Denki Ido Tsushin Kk 携帯電話装置
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