JPH07147625A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH07147625A
JPH07147625A JP5293749A JP29374993A JPH07147625A JP H07147625 A JPH07147625 A JP H07147625A JP 5293749 A JP5293749 A JP 5293749A JP 29374993 A JP29374993 A JP 29374993A JP H07147625 A JPH07147625 A JP H07147625A
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JP
Japan
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liquid crystal
display panel
image data
crystal layer
image
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Pending
Application number
JP5293749A
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English (en)
Inventor
Taketo Osada
武人 長田
Kenji Kameyama
健司 亀山
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP5293749A priority Critical patent/JPH07147625A/ja
Publication of JPH07147625A publication Critical patent/JPH07147625A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複写時のプリントミスを防ぎ、使いやすく、
コンパクトな電子写真装置を提供する。 【構成】 感光体9面上を露光して静電潜像を形成し、
この静電潜像の形成された感光体9面上にトナーを付着
させることにより可視像化させ、その可視像化した画像
データAを複写機構を用いて紙に複写したり、その可視
像化するための画像データAを電気信号により外部に出
力したりすることができる電子写真装置において、感光
体9に露光する以前にその出力対象たる画像データAを
目視のために表示する目視表示手段を有する表示パネル
を複写機本体に一体に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶等を用いて画像出
力を行う電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年における電子写真装置(PPC)に
は、光源からの光を原稿面に照射しこれにより反射され
た光を感光体面上に直接露光して静電潜像を形成し、こ
の静電潜像の形成された感光体面上にトナーを付着させ
ることにより可視像化させ、その可視像化した画像デー
タを複写機構を用いて紙に複写するアナログ複写機の他
に、原稿面により反射された光を一旦CCD素子を用い
て読取り、その読取った画像信号をコンピュータ等によ
り演算処理しレーザビームを用いて感光体面上に露光し
て複写を行うデジタル複写機がある。このデジタル複写
機は、演算処理された画像データを電気信号に変換して
外部機器に出力する機能も備えている。このような外部
に出力する機能が付加されたデジタル複写機は、今後の
成長が益々期待されている。
【0003】また、そのような外部に出力する機能とし
て液晶素子を用い、画像を出力させる電子写真装置とし
て、種々のものが提案されている。例えば、1次元の液
晶シャッタアレイを用いて感光体を露光する光プリンタ
や、液晶ディスプレイを2次元光モジュレータとして用
いて銀塩写真上にカラー画像を表示させる装置(電子写
真学会誌第30巻4号、1991年)などがある。ま
た、特開平1−201640号公報に「カラーハードコ
ピー装置」として開示されているものでは、液晶パネル
からの画像情報を直接感光性記録媒体上に記録する方式
が提案されている。この他に、CRTを付加した大型の
電子写真装置が市販されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなデジタ
ル複写機において、液晶素子等の外部出力機能を用いて
画像データを出力する時には、その出力対象となる画像
データの登録されているファイル名などから出力内容を
予測するしかなく、このため数多くの画像データが存在
するような場合には、全く別個の原稿内容の画像データ
が出力されるようなことがあった。また、デジタル複写
機を電子ファイルやファクシミリ(通常のプリンタも含
む)として用い、複写機能として動作させる場合におい
ても、出力対象となる画像データの確認が複写された紙
のみであり、マンマシン・インターフェイスが不十分で
あった。このような問題に対処するための手段として、
デジタル複写機に前述したようなCRTやキーボード等
を付加することも考えられるが、複写機本体が大型化し
たり高価になるため一般に普及するまでには至っていな
い。一方、従来のアナログ複写機においても、感光体に
より複写する前にその複写内容を目視で確認するような
機構を備えたものはなく、出力対象となる画像データの
確認が複写された紙のみであり、マンマシン・インター
フェイスが不十分であった。
【0005】また、従来のデジタル複写機においては、
原稿をCCDセンサ等を用いて読取り、その読取った画
像データを演算処理し、レーザビームを用いて感光体ド
ラム上に露光しているため、機構的に複雑化し、しか
も、処理速度も遅い傾向にあった。一方、従来のアナロ
グ複写機においても、原稿面下で露光装置を走査させな
がら画像データの読取りを行っているため、処理速度が
遅い傾向にあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、感光体面上を露光して静電潜像を形成し、この静電
潜像の形成された前記感光体面上にトナーを付着させる
ことにより可視像化させ、その可視像化した画像データ
を複写機構を用いて紙に複写したり、その可視像化する
ための画像データを電気信号により外部に出力したりす
ることが可能な電子写真装置において、前記感光体に露
光する以前にその出力対象たる画像データを目視のため
に表示する目視表示手段を有する表示パネルを複写機本
体に一体に設けた。
【0007】請求項2記載の発明では、感光体面上を露
光して静電潜像を形成し、この静電潜像の形成された前
記感光体面上にトナーを付着させることにより可視像化
させ、その可視像化した画像データを複写機構を用いて
紙に複写することが可能な電子写真装置において、原稿
面を露光した光が前記感光体に導かれる露光路中に、前
記画像データを複写機構により複写する以前にその出力
対象たる画像データを目視のために表示する目視表示手
段を有する表示パネルを設け、この表示パネルの前記目
視表示手段により表示された画像データを前記感光体に
露光させる画像データ露光手段を有するパネルデータ露
光装置を設けた。
【0008】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明において、目視表示手段は基板間で電圧を印
加して光を散乱させる状態や透過させる状態を得る散乱
型の液晶層を有し、この散乱型の液晶層を有する表示パ
ネルを原稿台内部に設けた。
【0009】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明において、散乱型の液晶層を、ポリマーにより形成
された3次元網目構造に取り込まれるように液晶を分散
させたポリマーネットワーク型液晶層、或いは、ポリマ
ーのマトリックス中に粒子状の液晶を分散させたポリマ
ー分散型液晶層から構成した。
【0010】請求項5記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明において、目視表示手段は、少なくとも片方
が表示画像サイズよりも薄く形成された基板と、この肉
厚の異なる基板間で電圧を印加して光を散乱させる状態
や透過させる状態を得る散乱型の液晶層と、前記基板の
片方に取付けられた反射板とを有し、前記散乱型の液晶
層を有する表示パネルを原稿台上部に設けた。
【0011】請求項6記載の発明では、請求項5記載の
発明において、散乱型の液晶層は、ポリマーにより形成
された3次元網目構造に取り込まれるように液晶を分散
させたポリマーネットワーク型液晶層、或いは、ポリマ
ーのマトリックス中に粒子状の液晶を分散させたポリマ
ー分散型液晶層に黒い2色性色素を添加した膜により形
成されたゲスト−ホスト型液晶層から構成した。
【0012】請求項7記載の発明では、請求項2記載の
発明において、表示パネルに、ソフトウェアの処理なし
に画像データを感光体に露光する時に表示パネルでの表
示パターンとは逆パターンの表示が行える液晶パネル駆
動用ICチップセレクト機構を設けた。
【0013】請求項8記載の発明では、請求項2記載の
発明において、通常の露光時と表示パネルに映し出され
た画像データを感光体に露光する場合に複写濃度を変え
る複写濃度変換機構を設けた。
【0014】請求項9記載の発明では、請求項2記載の
発明において、通常の露光時と表示パネルに映し出され
た画像データを感光体に露光する場合に焦点深度を変え
る焦点深度変換機構を設けた。
【0015】請求項10記載の発明では、請求項5記載
の発明において、表示パネルは、そのパネルの表示面と
原稿台上の原稿面との間隔が5mm以下の状態で密着で
きるように形成した。
【0016】請求項11記載の発明では、請求項5記載
の発明において、表示パネルの基板に反射防止処理を施
した。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明においては、画像データを
複写機構により複写したり外部機器に出力したりする前
にその出力対象たる画像データの内容を表示パネルの目
視表示手段にて確認することができるため、プリントミ
スなどを防ぐことが可能となる。
【0018】請求項2記載の発明においては、パネルデ
ータ露光装置の画像データ露光手段を用いて表示パネル
の目視表示手段に表示された画像データを感光面上に露
光することにより、従来のように原稿面から画像データ
をCCDセンサ等を用いて読取って演算処理し露光ビー
ムを用いて感光体面上に露光するような複雑な露光作業
がなくなり、これにより処理速度を高めると共に光学系
の簡素化を図ることが可能となる。
【0019】請求項3,4記載の発明においては、表示
パネルを原稿台内に設けることにより、光学系のスペー
スの省略化を図ることが可能となり、また、これにより
原稿台に各種情報を表示することができるため、マン・
マシンインターフェイスに優れた装置を提供することが
可能となる。
【0020】請求項5記載の発明においては、表示パネ
ルの基板の片方を表示画像サイズよりも薄く形成したこ
とにより、二重像のでない高品質な出力を得ることが可
能となる。
【0021】請求項6記載の発明においては、表示パネ
ルとして散乱型の液晶層を用いることにより、電子写真
プロセスとの整合性をよくすることができ、高品質な出
力を得ることが可能となる。
【0022】請求項7記載の発明においては、液晶パネ
ル駆動用ICチップセレクト機構を設けたことにより、
簡単でしかも安価な回路で高速に反転画像を得ることが
可能となる。
【0023】請求項8記載の発明においては、複写濃度
変換機構を用いて表示パネル複写時と原稿複写時に複写
濃度を切換えることにより、高品質な画像を得ることが
可能となる。
【0024】請求項9記載の発明においては、焦点深度
変換機構を用いて表示パネル複写時と原稿複写時に焦点
深度を切換えることにより、高品質な画像を得ることが
可能となる。
【0025】請求項10記載の発明においては、表示パ
ネルの表示面と原稿台上の原稿面とを近接配置すること
により、その表示面を複写機の焦点深度以下にすること
ができるため、わざわざ焦点深度を変更しなくても高品
質な画像を得ることが可能となる。
【0026】請求項11記載の発明においては、表示パ
ネルに反射防止処理を施したことにより、基板面での反
射を防ぐことができ、これにより光利用効率を高めるこ
とが可能となる。
【0027】
【実施例】請求項1記載の発明の一実施例を図1及び図
2に基づいて説明する。まず、電子写真装置としての従
来のアナログ複写機の構成を図2に基づいて述べる。原
稿台1上には各種原稿サイズの原稿2が載置できるよう
になっており、また、その原稿台1の下部には露光光学
系3が配置されている。この露光光学系3は、露光ラン
プ4と移動ミラー5とからなる露光走査部6と、複数枚
の固定ミラー7と、集光レンズ8とからなっている。露
光ランプ4から出射した光は原稿2の面(以下、原稿面
と呼ぶ)により反射され、移動ミラー5,固定ミラー7
等を介して、感光体9の面上の静電潜像を露光する。そ
して、この露光により可視像化した画像データを複写機
構を用いて紙(図示せず)に複写する。このような従来
のアナログ複写機において、原稿台1は青板ガラスなど
で構成され、その一端部には原稿サイズのガイド1aな
どが描かれているのみであり、画像データの情報を提供
する場所とはなっていなかった。
【0028】そこで、本実施例では、図1に示すよう
に、アナログ複写機において、原稿台1内に、画像デー
タAを複写機構により複写したり又は外部機器(図示せ
ず)に出力したりする以前にその出力対象たる画像デー
タAを目視のために表示する目視表示手段(図示せず、
後述する液晶層18に対応する)を有する表示パネル1
0を複写機本体に一体に配設したものである。ただし、
本電子写真装置としては、ここで用いたようなアナログ
複写機に限らず、コンピュータ等を用いて処理された画
像データAを画像信号に変換して外部機器に出力する機
能が付加されたデシタル複写機(従来技術でも述べたよ
うなもの)も含まれる。これに伴い、表示される‘画像
データA’としては、露光により紙に複写して得られる
画像の他に、これから読み込むデータの概要や複写機内
のCCDセンサ(図示せず)により読み取られた画像、
複写機自体のメンテナンス・使用方法などを表示する画
像などでもよい。
【0029】上述したように、原稿台1内に出力対象た
る画像データAを目視のために表示する目視表示手段を
有する表示パネル10を設けたことによって、画像デー
タAを複写機構により複写したり外部機器に出力したり
する以前にその出力対象たる画像データAの内容をその
目視表示手段にて確認することができ、これにより、プ
リントミスなどを防ぐことができ、作業効率を高めるこ
とができる。
【0030】次に、請求項2記載の発明の一実施例を図
3に基づいて説明する。なお、請求項1記載の発明の実
施例と同一部分についての説明は省略し、その同一部分
については同一符号を用いる。
【0031】通常のアナログ複写機には、図3(a)に
示すような光源としてキセノンフラッシュランプ11を
用い感光体9に露光する全面露光方式と、図3(b)に
示すような光源としてハロゲンランプ12(又は蛍光
灯)などの線状の発光体とスリット13とを組み合わせ
たスリット露光方式とがある。本実施例における電子写
真装置では、そのようなアナログ複写機において、原稿
面2aを露光した光が感光体9に導かれる露光中に、画
像データA(図1参照)を複写機構により複写する以前
にその出力対象たる画像データAを目視のために表示す
る目視表示手段を有する(図示せず、後述する液晶層1
8に対応する)表示パネル14を設け、また、この表示
パネル14に表示された画像データAを感光体9に露光
させる画像データ露光手段(図示せず)を有するパネル
データ露光装置15を設けた。
【0032】図3(a)(b)では、表示パネル14は
2次元からなり原稿面2a上に設けられ、その表示パネ
ル14の上面には反射板16が取付けられており、これ
により反射型のパネルを構成している。この表示パネル
14は、反射型のみならず透過型として用いてもよく、
原稿台1の内部の露光路途中に設けてもよい。また、こ
こでのパネルデータ露光装置15の画像データ露光手段
とは、従来の露光光学系と兼ねており、図3(a)では
キセノンフラッシュランプ11と固定ミラー7と集光レ
ンズ8とより構成され、図3(b)ではハロゲンランプ
12と移動ミラー5と固定ミラー7と集光レンズ8とよ
り構成されているものをいう。なお、画像データ露光手
段としては、そのように従来の露光光学系と兼ねる他
に、表示パネル14使用時のみの露光路を別個に構成す
るようにしてもよい。
【0033】上述したように、パネルデータ露光装置1
5の画像データ露光手段を用いて表示パネル14の目視
表示手段に表示された画像データAを感光面9上に露光
することにより、従来のように原稿面2aから画像デー
タAをCCDセンサ等を用いて読取って演算処理し露光
ビームを用いて感光体9面上に露光するような複雑な露
光作業がなくなり、これにより処理速度を高めることが
できる。しかも、これにより光学系の簡素化を図ること
ができるため、低コスト化したプリンタ機能を付加した
装置を提供することができる。なお、本実施例の場合に
も、表示パネル14に表示された画像データAを確認で
きることから、プリントミス等を防ぐことができる。
【0034】次に、請求項3記載の発明の一実施例を図
4に基づいて説明する。なお、請求項1,2記載の発明
の実施例と同一部分についての説明は省略し、その同一
部分については同一符号を用いる。
【0035】本実施例は、前述した請求項1又は2記載
の電子写真装置(デジタル複写機及びアナログ複写機)
において、表示パネル10(又は、表示パネル14でも
よい)を原稿台1内部に設け、その表示パネル10の基
板17間で電圧を印加して光を散乱させる状態や透過さ
せる状態を得る目視表示手段としての散乱型の液晶層1
8を設けた。そこで、以下、その散乱型の液晶層18の
基本的な動作原理を図4(a)〜(c)に基づいて説明
する。
【0036】まず、表示パネル10の複写時の動作を図
4(a)に基づいて述べる。表示パネル10は、透明な
上下2枚の基板17と、この基板17面に設けられた各
画素に対応した電極19と、基板17間に挾持された液
晶層18とから構成される。このような表示パネル10
の基板17の上部には原稿台1が設置され、この原稿台
1の上部には原稿2が載置されている。そして、今、表
示パネル10の上下の電極19間に電圧Vを印加して、
液晶層18の配列方向を垂直方向に揃えて光を全面透過
の状態にする。これにより、表示パネル10は、通常の
ガラスと同じ状態になるため、本装置を通常のアナログ
複写機として使用して複写を行うことができる。次に、
表示パネル10の画像データ表示時の動作を図4(b)
に基づいて述べる。画像情報に応じて各画素(電極1
9)に電圧を印加する。この場合、電圧を印加しない画
素は、光を散乱させる散乱状態となるため‘白’の表示
状態になる。これに対して、電圧を印加した画素は、光
を透過する透明状態となるため‘黒’の表示状態にな
る。これにより、原稿台1の上部から画像データの内容
を確認することができる。次に、このようにして表示パ
ネル10により画像データの内容を確認した後で、その
表示パネル10を用いてプリントを行う動作を図4
(c)に基づいて述べる。原稿台1上に原稿2を載置し
た状態において、電圧を印加しない画素では散乱状態に
なっているため、アナログ複写機を用いて複写すると光
20が反射され、これにより感光体9を用いた複写時に
は、‘白’として出力する。一方、電圧を印加した画素
では光を透過する(反射されない)ため、複写すると
‘黒’を出力する。このようにして表示パネル10に表
示された画像データAの内容をアナログ複写機を用いて
出力することができる。
【0037】次に、請求項4記載の発明の一実施例を図
5に基づいて説明する。なお、請求項1〜3記載の発明
の実施例と同一部分についての説明は省略し、その同一
部分については同一符号を用いる。
【0038】本実施例は、請求項3記載の実施例で用い
た表示パネル10(又は、表示パネル14)の散乱型の
液晶層18の具体例を示すものである。すなわち、その
散乱型の液晶層18は、図5(a)に示すようなポリマ
ーのマトリックス中に粒子状の液晶20を分散させたポ
リマー分散型液晶層、又は、図5(b)に示すようなポ
リマーにより形成された3次元網目構造すなわちポリマ
ーネットワーク中に液晶21を分散させたポリマーネッ
トワーク型液晶層から構成される。なお、ここでは、電
圧印加の有無による液晶形状の変化状態を調べるため
に、電極19にスイッチ22が接続されている。
【0039】図5(a)のポリマー分散型液晶層におい
て、電圧無印加の領域では液晶20は方向性をもたず散
乱状態にあるため上部から入射した光23は散乱し散乱
光23aとなり、電圧印加の領域では液晶20は一方向
に配列されるため入射した光23はそのまま液晶中を透
過して透過光23bとなる。図5(b)のポリマーネッ
トワーク型液晶層において、電圧無印加の領域ではポリ
マーネットワーク中の液晶21は方向性をもたず散乱状
態にあるため上部から入射した光24は散乱して散乱光
24aとなり、電圧印加の領域では液晶21は一方向に
配列されるため入射した光24はそのまま液晶中を透過
して透過光24bとなる。このようにスイッチ22をO
N,OFFさせて電界の状態を変え、ポリマー中の液晶
20,21を透過、散乱させることによって、表示パネ
ル10,14に表示される画像データAの内容を確認す
ることができる。
【0040】上述した請求項3,4記載の実施例では、
表示パネル10,14を原稿台1内に設けることによ
り、光学系のスペースの省略化を図ることができる。ま
た、この場合、原稿台1上に表示パネル10,14の情
報を表示することができるため、マン・マシンインター
フェイスに優れた装置を提供することができる。
【0041】次に、請求項5記載の発明の一実施例を図
6及び図7に基づいて説明する。なお、請求項1〜4記
載の発明の実施例と同一部分についての説明は省略し、
その同一部分については同一符号を用いる。
【0042】前述した請求項3,4記載の実施例では、
透過型の表示パネル10,14を用いた例を示したが、
本実施例では、反射型の表示パネル26を用いた場合の
例を示すものである。ここで、前述した透過型の表示パ
ネル10,14を反射板16(図3(a)参照)と組み
合わせて反射型ディスプレイを構成し、アナログ複写機
を用いて電子写真プロセスを行うと、液晶層18を挾む
基板界面での反射により図7(b)に示すように実像2
5がボケて二重像25aが形成されてしまい、良好な画
像を得ることができない。
【0043】そこで、本実施例では、表示パネル26を
図6に示すような構成とした。すなわち、表示パネル2
6の目視表示手段は、散乱型の液晶層18と、上下2枚
の肉厚の異なる基板17a,17bと、基板17a側に
設けられた反射板付き偏光板27(以下、反射板27と
呼ぶ)と、基板17b側に設けられた偏光板28とから
なっている。この場合、基板17bは通常のガラス基板
又はPF(プラスチックフィルム)基板で、その厚さは
1mm程度である。これに対して、基板17aは少なく
とも表示画像サイズよりも小さい(薄い)厚さ200μ
m程度の非常に薄いPF基板からなっている。
【0044】このように構成された表示パネル26を原
稿台1上に置いた状態で、表示パネル26に表示された
画像データAを目視で確認する場合には、前述した実施
例と同様に電極19に電圧を印加して液晶層18の配列
方向を変え、光の透過、散乱現象を利用して確認するこ
とができる。一方、通常の電子写真プロセスを実行する
ような場合には、表示パネル26を原稿台1上に置き、
アナログ複写機を用いて複写することによって、その表
示パネル26に表示された画像データAを作成すること
ができる。この場合、表示パネル26の一方の基板17
aを表示画像サイズよりも薄く形成しているため、複写
画像は図7(a)に示すようになり二重像が発生するよ
うなことはなくなり、これにより高品質な画像を得るこ
とができる。
【0045】次に、請求項6記載の発明の一実施例を図
8に基づいて説明する。なお、請求項1〜5記載の発明
の実施例と同一部分についての説明は省略し、その同一
部分については同一符号を用いる。
【0046】本実施例は、請求項5記載の実施例で用い
た表示パネル26内の散乱型の液晶層18の具体例を示
すものである。一般のアナログ複写機等においては、原
稿2として‘紙’を想定して設計されており、その原稿
面2aでの光の散乱、吸収の有無により画像を認識して
いる。これに対して、前述した表示パネル10,14,
26や通常の液晶ディスプレイ(TN,STN型)を用
いた場合には、液晶の旋光性を用いて画像の複写を行っ
ている。このため、アナログ複写機を用いて複写した場
合と液晶素子を用いて複写した場合とにおける複写プロ
セスの整合性に問題が生じる場合がある。
【0047】そこで、そのような点を考慮して、本実施
例では、表示パネル26の液晶層18として、前述した
請求項4記載の実施例(図5参照)で述べたようなポリ
マーのマトリックス中に粒子状の液晶20を分散させた
ポリマー分散型液晶層、又は、ポリマーにより形成され
た3次元網目構造に取り込まれるように液晶21を分散
させたポリマーネットワーク型液晶層に、黒色の2色性
色素を添加してなるゲスト−ホスト型液晶層を用いて構
成したものである。
【0048】このゲスト−ホスト型液晶層からなる表示
パネル26を用い、アナログ複写機等により複写を行う
場合の基本動作を図8に基づいて説明する。ここでは、
ポリマー分散型液晶層の液晶20に黒色の2色性色素を
添加した場合について述べる。今、電圧無印加の時、前
述した図4(c)や図5(a)では光を散乱させ‘白’
を表示したが、ここでは、液晶20の分子に黒色の2色
性色素が添加されているため、入射した光29は液晶2
0に吸収され、これにより複写プロセスでは‘黒’の画
像として表示される。一方、電圧印加時には、液晶20
はすべて同一方向に配列されるため、光29は透過し
て、背面の反射板27により反射され、これにより複写
プロセスでは‘白’の画像として表示される。
【0049】上述したように、散乱型の液晶層18とし
て黒色の2色性色素を添加してなるゲスト−ホスト型液
晶層を用いたことによって、図4(c)のように液晶2
0による散乱光を用いて複写を行うのではなく、液晶2
0を透過して反射板27により反射された光を用いて複
写を行うことになるため、アナログ複写機のように原稿
面2aからの反射ビームを用いて複写を行う電子写真プ
ロセスとの整合性を良くすることができ、これにより高
品質な画像出力を得ることができる。
【0050】次に、請求項7〜11記載の発明の一実施
例について説明する。なお、請求項1〜6記載の発明の
実施例と同一部分についての説明は省略し、その同一部
分については同一符号を用いる。
【0051】一般に、通常の原稿を複写する場合と、液
晶を用いた表示パネル10,14,26(以下、表示パ
ネルとする)に表示された情報を複写する場合におい
て、複写対象物が異なるため、同一の複写プロセス条件
で実現することは困難である。表1は、各種の複写対象
物に対する複写濃度(印字品質)の変化の様子を示す。
【0052】
【表1】
【0053】この表1からわかるように、通常の紙を用
いて複写する場合の複写濃度aによって、表示パネル
(散乱型、TN型、ゲスト−ホスト型)を用いて複写す
ると、特に‘白’の画像がでにくい。また、表示パネル
の基板の厚さの分だけ焦点がずれるため、画像がボケて
しまう。そこで、本実施例では、通常の露光時と表示パ
ネルに映し出された画像データAを感光体9に露光する
場合に、複写濃度を変える複写濃度変換機構(図示せ
ず)を設けた(請求項8記載の発明に対応する)。これ
により、表示パネルの種類に応じて複写濃度を変えるこ
とによって、高品質な画像を得ることができる。
【0054】また、通常の複写時と表示パネルに表示さ
れた情報を複写する場合には、光路長が異なる。このた
め、通常の複写モードにより表示パネルを複写した場
合、光路長すなわち焦点が異なるため、ボケた画像とな
る。そこで、通常の露光時と表示パネルに映し出された
画像データAを感光体9に露光する場合に焦点深度を変
える焦点深度変換機構(図示せず)を設けた(請求項9
記載の発明に対応する)。これにより、表示パネルの種
類に応じて焦点深度を変えることによって、高品質な画
像を得ることができる。
【0055】また、反射型の表示パネル(図6,図8参
照)を用いた場合には、原稿面2a上に凸部が設けられ
た状態となるため焦点深度に影響を及ぼす。そこで、反
射型の表示パネルの場合には、表示パネルの表示面と原
稿台1上の原稿面2aとの間隔を5mm以下の状態で密
着できるような構成とした(請求項10記載の発明に対
応する)。このような条件に設定することにより、表示
パネルの凸部を複写機の焦点深度以下にすることができ
るため、わざわざ焦点深度を変更しなくても高品質な画
像を得ることができる。
【0056】さらに、透過型の表示パネル(図4,図5
参照)を用いた場合、その表示面に表示させた情報を目
視で確認した状態のまま複写プロセスを実行すると、左
右対象の画像が出力されてしまう。このため、画像メモ
リに記憶された画像データAを左右反転して出力しなけ
れば、正常な画像を得ることができない。そこで、その
ような表示パネルに、ソフトウェアの処理なしに画像デ
ータAを感光体9に露光する時に表示パネルでの画像デ
ータAの表示パターンとは逆パターンの表示が行える液
晶パネル駆動用ICチップセレクト機構としての液晶駆
動用ICドライバ30を設けた(請求項7記載の発明に
対応する)。この液晶駆動用ICドライバ30は、図9
に示すように、実装基板31と、Com(共通電極)側ド
ライバ32aと、データ(セグメント電極)側ドライバ
32bとからなっている。図9(a)は、目視状態にお
ける表示パネルに表示された表示画像33の構成を示す
ものである。この時、CS(チップセレクト)端子はC
S=0とする。図9(b)は、複写時の様子を示すもの
であり、CSを0から1に変えることにより、表示画像
34は表示画像33の反転画像となる。このように液晶
駆動用ICドライバ30を設けたことにより、簡単な回
路で瞬時に左右対象画像を得ることができる。また、こ
の他の構成として、反射型の表示パネル(図6,図8参
照)の基板17a,17bに反射防止処理を施した(請
求項11記載の発明に対応する)。これにより、基板面
での反射を防ぎ、光のロスを少なくして光利用効率を高
めることができる。
【0057】最後に、液晶の表示パネルを用いた具体例
について述べておく(いずれも図示せず)。まず、第一
の具体例について説明する。基板は以下のような構成と
した。セグメント電極側のアクティブマトリックス基板
は、透明絶縁基板としてガラス基板(又は、PF基板で
もよい)を用い、このガラス基板に液晶個別電極として
ITOをスパッタリング法を用いて成膜後、パターンニ
ングし、MIM(Metal-Insulator-Metal) の上部電極
としてメタル電極(AL)を成膜し、パターンニングす
る。このパターンニング後、MIMのInsulator 層を成
膜し、MIMの下部電極(データ信号ライン)としてN
i電極を成膜し、フォトリソグラフィー法を用いてパタ
ーンニングし、アクティブマトリックス基板を作製す
る。なお、アクティブ素子として、MIMを用いたが、
TFT(Thin Film Transistor)の構造としてもよい。
一方、共通電極側の共通電極基板(Com基板)は、透明
絶縁基板としてガラス基板を用い、このガラス基板上に
液晶用透明電極としてのITOをスパッタリング法によ
り成膜し、ストライプ状にパターンニングして共通電極
として形成した。
【0058】液晶層(散乱モード)は以下のような構成
とした。いわゆるポリマー分散型液晶層を用いたエポキ
シ樹脂と硬化剤とを所定量混合した液に、シアノビフェ
ニル系のネマティック液晶を重量4:1の割合で混合し
た。これをホモジナイザーにて均一混合した液晶分散液
を透明電極上に塗布後、80度で加熱硬化して液晶層を
作製した。この液晶としては、シアノビニル系以外にも
エステル系、ピリミジン系等やそれらの混合物などの通
常のネマティック液晶を用いることもできる。液晶粒子
の大きさとしては10μm以下程度が適当であり、その
含有量は10〜50wt%程度が適当である。液晶層の
厚さは約15μmとした。そして、ガラス基板に各々ド
ライバを実装し、駆動回路を接続した。このような液晶
の表示パネルをデジタル複写機の原稿台ガラス板裏面に
設置した。
【0059】なお、エポキシ樹脂の代わりにポリビニル
アルコール、二官能型光硬化アクリル樹脂などを用いる
ことができる。また、ここでは原稿台ガラス板の裏面に
設置したがそのガラス板面上でもよい。さらに、表示パ
ネルにポリマ分散型液晶を用いたが、後述するポリマー
ネットワーク型液晶でもよい。この他に、液晶パネルと
原稿台ガラスとを兼ねてもよい。
【0060】このような構成において、表示パネルを用
いた動作について述べる。まず、原稿をセットしてコピ
ーボタンを入れ、全ての画素に電圧を印加し、液晶分子
を整列させる。この整列による透明な状態で原稿に光を
照射し、その反射光をCCD素子で読取り、その情報に
より感光体を露光する。これにより、通常の複写動作を
行い、通常のコピー機能を確認することができた。ま
た、画像信号を表示パネルに入力し、画像データを確認
することができた。さらに、表示パネルに表示された画
像情報をレーザ光を用いて感光体上に露光し、プリント
機能を確認することができた。さらにまた、表示パネル
に画像情報の表題・コメントや複写機の手順書などを表
示させ、原稿台が情報端末になることを確認することが
できた。
【0061】次に、第二の具体例について述べる。前記
第一の具体例と同様に液晶の表示パネルを作製し、アナ
ログ複写機の原稿台ガラス板の裏面に設置した。まず、
原稿をセットして通常のコピー動作を行う。コピーボタ
ンが押されると、全ての画素に電圧を印加して液晶分子
を整列させる。この整列による透明な状態で、原稿に光
を照射して反射光を感光体上に露光し、原稿を出力す
る。これにより、通常の複写動作を確認することができ
た。次に、画像信号を表示パネルに入力させ、画像デー
タを目視で確認した。この画像データを表示させた状態
でコピーボタン(プリントボタン)を押し、液晶駆動用
ICドライバのチップセレクト信号を反転させ、これに
より表示パネル面上の画像データを左右反転させる。さ
らに、複写機の複写濃度や焦点深度を表示パネル用に変
更した。このような状態で液晶パネルに複写機の光を照
射させる。電圧が印加されている画素(黒表示)は透明
なので光が透過し、印加されていない画素(白表示)は
光が反射されその反射光が感光体上に露光される。この
露光により紙に転写してプリント機能を確認することが
できた。
【0062】次に、第三の具体例について述べる。第一
の具体例と同様に、アクティブマトリックス側の基板と
共通電極側のPF基板上とにITOを成膜・パターンニ
ングして、アクティブマトリックス基板とCom基板とを
作製する。これら2枚の基板上にポリイミドの配向剤を
塗布しラビング処理を行った後、Com基板側にシール剤
を印刷し、アクティブマトリックス基板にギャップ剤を
散布した後、2枚の基板を貼り合わせ、液晶を封入しT
N型の表示パネルを作製した。偏光板をアクティブマト
リックス基板側貼り、偏光板付き反射板をPF基板側に
貼り、TN型の表示パネルを作製した。そして、液晶駆
動用ICドライバを実装した後、駆動回路基板に接続し
て液晶の表示パネルユニットを作製した。この時、液晶
表示パネル面は、複写機の原稿台上に密着できるよう
に、そのパネル部分の凸部形状を1mm以下に設定し
た。
【0063】このような構成において、画像情報を表示
パネルに入力し、その表示パネル面上で画像データを目
視確認した。この状態でアナログ複写機上の原稿台上に
伏せて置きプリントボタンを押す。複写機の複写濃度や
焦点深度がその表示パネル用に変更された後、液晶パネ
ルに複写機からの光が照射され、画像データが複写機の
感光体上に露光され、これにより紙に転写してプリント
機能を確認することができた。
【0064】次に、第四の具体例について述べる。第一
の具体例と同様に、アクティブマトリックス側の基板と
共通電極側のPF基板上とにITOを成膜・パターンニ
ングして、アクティブマトリックス基板とCom基板とを
作製する。次に、液晶層としてゲスト−ホスト型を作製
するために、下記のようなポリマーネットワーク型を用
いたポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA)の15
wt%トルエン溶液に重量比で10:1の割合で3〜6
%の黒色の2色性色素を含んだネマティック液晶を添加
した。撹拌により均一化し、透明電極上に塗布後加熱し
て溶媒を除去することにより、液晶層が作製される。こ
のポリマーネットワーク型液晶に用いられるポリマーと
しては、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネイ
ト、ポリビニルアルコール、シロキサン系、エステル系
等の高分子液晶及びエポキシ樹脂、ポリアミド等の通常
の高分子化合物などを用いることができる。液晶として
は、ポリマー分散型液晶と同様のものを用いることがで
きる。液晶の含有量はポリマー分散型よりも多くするこ
とが容易で、液晶の含有量が多い方が光散乱状態の散乱
効率が高いため、60〜90wt%程度が適当である。
このように作製された表示パネルのアクティブマトリッ
クス基板側に反射板を貼り、液晶駆動用ICドライバを
実装した後、駆動回路基板に接続し、液晶パネルユニッ
トを作製した。
【0065】このような構成において、画像情報を表示
パネルに入力し、画像データを確認した。この状態でア
ナログ複写機上の原稿台上に伏せて置き、プリントボタ
ンを押す。複写機の複写濃度や焦点深度が表示パネル用
に変更され、この表示パネルに複写機からの光が照射さ
れ、画像データが複写機の感光体上に露光され、これに
より紙に転写してプリント機能を確認することができ
た。このような各具体例からわかるように、本発明の構
成要件を満足させることができることがわかる。
【0066】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、感光体面上を露
光して静電潜像を形成し、この静電潜像の形成された前
記感光体面上にトナーを付着させることにより可視像化
させ、その可視像化した画像データを複写機構を用いて
紙に複写したり、その可視像化するための画像データを
電気信号により外部に出力したりすることができる電子
写真装置において、前記感光体に露光する以前にその出
力対象たる画像データを目視のために表示する目視表示
手段を有する表示パネルを複写機本体に一体に設けたの
で、画像データを複写機構により複写したり外部機器に
出力したりする前にその出力対象たる画像データの内容
を表示パネルにて確認することができ、これにより、プ
リントミスなどを防いで作業効率を高めることができる
ものである。また、これにより、使いやすく、コンパク
トで低コストな装置を提供することができるものであ
る。
【0067】請求項2記載の発明は、感光体面上を露光
して静電潜像を形成し、この静電潜像の形成された前記
感光体面上にトナーを付着させることにより可視像化さ
せ、その可視像化した画像データを複写機構を用いて紙
に複写することが可能な電子写真装置において、原稿面
を露光した光が前記感光体に導かれる露光路中に、前記
画像データを複写機構により複写する以前にその出力対
象たる画像データを目視のために表示する目視表示手段
を有する表示パネルを設け、この表示パネルの前記目視
表示手段により表示された画像データを前記感光体に露
光させる画像データ露光手段を有するパネルデータ露光
装置を設けたので、パネルデータ露光装置を用いて表示
パネルに表示された画像データを感光面上に露光するこ
とにより、従来のように原稿面から画像データをCCD
センサ等を用いて読取って演算処理し露光ビームを用い
て感光体面上に露光するような複雑な露光作業がなくな
り、これにより処理速度を高めると共に光学系の簡素化
を図ることができるものである。
【0068】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、目視表示手段は基板間で電圧を印加
して光を散乱させる状態や透過させる状態を得る散乱型
の液晶層を有し、この散乱型の液晶層を有する表示パネ
ルを原稿台内部に設けたので、光学系のスペースの省略
化を図ることができ、また、これにより原稿台に各種情
報を表示することができるため、マン・マシンインター
フェイスに優れた装置を提供することができるものであ
る。
【0069】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、散乱型の液晶層を、ポリマーにより形成さ
れた3次元網目構造に取り込まれるように液晶を分散さ
せたポリマーネットワーク型液晶層、或いは、ポリマー
のマトリックス中に粒子状の液晶を分散させたポリマー
分散型液晶層から構成したので、請求項3記載の発明と
同様な効果を得ることができるものである。
【0070】請求項5記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、目視表示手段は、少なくとも片方が
表示画像サイズよりも薄く形成された基板と、この肉厚
の異なる基板間で電圧を印加して光を散乱させる状態や
透過させる状態を得る散乱型の液晶層と、前記基板の片
方に取付けられた反射板とを有し、前記散乱型の液晶層
を有する表示パネルを原稿台上部に設けたので、二重像
のでない高品質な出力を得ることができるものである。
【0071】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、散乱型の液晶層は、ポリマーにより形成さ
れた3次元網目構造に取り込まれるように液晶を分散さ
せたポリマーネットワーク型液晶層、或いは、ポリマー
のマトリックス中に粒子状の液晶を分散させたポリマー
分散型液晶層に黒い2色性色素を添加した膜により形成
されたゲスト−ホスト型液晶層から構成したので、電子
写真プロセスとの整合性をよくすることができ、高品質
な出力を得ることができるものである。
【0072】請求項7記載の発明は、請求項2記載の発
明において、表示パネルに、ソフトウェアの処理なしに
画像データを感光体に露光する時に表示パネルでの表示
パターンとは逆パターンの表示が行える液晶パネル駆動
用ICチップセレクト機構を設けたので、簡単でしかも
安価な回路で高速に反転画像を得ることができるもので
ある。
【0073】請求項8記載の発明は、請求項2記載の発
明において、通常の露光時と表示パネルに映し出された
画像データを感光体に露光する場合に複写濃度を変える
複写濃度変換機構を設けたので、複写濃度変換機構を用
いて表示パネル複写時と原稿複写時に複写濃度を切換え
ることにより、高品質な画像を得ることができるもので
ある。
【0074】請求項9記載の発明は、請求項2記載の発
明において、通常の露光時と表示パネルに映し出された
画像データを感光体に露光する場合に焦点深度を変える
焦点深度変換機構を設けたので、焦点深度変換機構を用
いて表示パネル複写時と原稿複写時に焦点深度を切換え
ることにより、高品質な画像を得ることができるもので
ある。
【0075】請求項10記載の発明は、請求項5記載の
発明において、表示パネルは、そのパネルの表示面と原
稿台上の原稿面との間隔が5mm以下の状態で密着でき
るように形成したので、表示パネルの表示面を複写機の
焦点深度以下にすることができ、これによりわざわざ焦
点深度を変更しなくても高品質な画像を得ることができ
るものである。
【0076】請求項11記載の発明は、請求項5記載の
発明において、表示パネルの基板に反射防止処理を施し
たので、基板面での反射を防ぐことができ、これにより
光利用効率を高め高品質な画像を得ることができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例である表示パネ
ル部の構成を示す斜視図である。
【図2】従来の表示パネル部の構成を示す斜視図であ
る。
【図3】請求項2記載の発明の一実施例を示す側面図で
ある。
【図4】請求項3記載の発明の一実施例を示す側面図で
ある。
【図5】請求項4記載の発明の一実施例を示す側面図で
ある。
【図6】請求項5記載の発明の一実施例を示す側面図で
ある。
【図7】(a)は本発明の画像データの出力例を示す模
式図、(b)は従来の画像データの出力例を示す模式図
である。
【図8】請求項6記載の発明の一実施例を示す側面図で
ある。
【図9】請求項7記載の発明の一実施例を示すものであ
り、(a)は目視状態での画像データを示す平面図、
(b)は反転画像データを示す平面図である。
【符号の説明】
1 原稿台 2a 原稿面 9 感光体 10,14 表示パネル 15 パネルデータ露光装置 17 基板 17a,17b 基板 18 目視表示手段(液晶層) 26 表示パネル 27 反射板 30 液晶パネル駆動用ICチップセレク
ト機構 A 画像データ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体面上を露光して静電潜像を形成
    し、この静電潜像の形成された前記感光体面上にトナー
    を付着させることにより可視像化させ、その可視像化し
    た画像データを複写機構を用いて紙に複写したり、その
    可視像化するための画像データを電気信号により外部に
    出力したりすることが可能な電子写真装置において、前
    記感光体に露光する以前にその出力対象たる画像データ
    を目視のために表示する目視表示手段を有する表示パネ
    ルを複写機本体に一体に設けたことを特徴とする電子写
    真装置。
  2. 【請求項2】 感光体面上を露光して静電潜像を形成
    し、この静電潜像の形成された前記感光体面上にトナー
    を付着させることにより可視像化させ、その可視像化し
    た画像データを複写機構を用いて紙に複写することが可
    能な電子写真装置において、原稿面を露光した光が前記
    感光体に導かれる露光路中に、前記画像データを複写機
    構により複写する以前にその出力対象たる画像データを
    目視のために表示する目視表示手段を有する表示パネル
    を設け、この表示パネルの前記目視表示手段により表示
    された画像データを前記感光体に露光させる画像データ
    露光手段を有するパネルデータ露光装置を設けたことを
    特徴とする電子写真装置。
  3. 【請求項3】 目視表示手段は基板間で電圧を印加して
    光を散乱させる状態や透過させる状態を得る散乱型の液
    晶層を有し、この散乱型の液晶層を有する表示パネルを
    原稿台内部に設けたことを特徴とする請求項1又は2記
    載の電子写真装置。
  4. 【請求項4】 散乱型の液晶層は、ポリマーにより形成
    された3次元網目構造に取り込まれるように液晶を分散
    させたポリマーネットワーク型液晶層、或いは、ポリマ
    ーのマトリックス中に粒子状の液晶を分散させたポリマ
    ー分散型液晶層からなることを特徴とする請求項3記載
    の電子写真装置。
  5. 【請求項5】 目視表示手段は、少なくとも片方が表示
    画像サイズよりも薄く形成された基板と、この肉厚の異
    なる基板間で電圧を印加して光を散乱させる状態や透過
    させる状態を得る散乱型の液晶層と、前記基板の片方に
    取付けられた反射板とを有し、前記散乱型の液晶層を有
    する表示パネルを原稿台上部に設けたことを特徴とする
    請求項1又は2記載の電子写真装置。
  6. 【請求項6】 散乱型の液晶層は、ポリマーにより形成
    された3次元網目構造に取り込まれるように液晶を分散
    させたポリマーネットワーク型液晶層、或いは、ポリマ
    ーのマトリックス中に粒子状の液晶を分散させたポリマ
    ー分散型液晶層に黒い2色性色素を添加した膜により形
    成されたゲスト−ホスト型液晶層からなることを特徴と
    する請求項5記載の電子写真装置。
  7. 【請求項7】 表示パネルは、ソフトウェアの処理なし
    に画像データを感光体に露光する時に、表示パネルでの
    表示パターンとは逆パターンの表示が行える液晶パネル
    駆動用ICチップセレクト機構を有することを特徴とす
    る請求項2記載の電子写真装置。
  8. 【請求項8】 通常の露光時と表示パネルに映し出され
    た画像データを感光体に露光する場合に複写濃度を変え
    る複写濃度変換機構を有することを特徴とする請求項2
    記載の電子写真装置。
  9. 【請求項9】 通常の露光時と表示パネルに映し出され
    た画像データを感光体に露光する場合に焦点深度を変え
    る焦点深度変換機構を有することを特徴とする請求項2
    記載の電子写真装置。
  10. 【請求項10】 表示パネルは、そのパネルの表示面と
    原稿台上の原稿面との間隔が5mm以下の状態に密着で
    きるように形成したことを特徴とする請求項5記載の電
    子写真装置。
  11. 【請求項11】 表示パネルの基板に、反射防止処理を
    施したことを特徴とする請求項5記載の電子写真装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006030306A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006030306A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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