JPH0714701A - 抵抗体及びその製造方法 - Google Patents
抵抗体及びその製造方法Info
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- JPH0714701A JPH0714701A JP5157485A JP15748593A JPH0714701A JP H0714701 A JPH0714701 A JP H0714701A JP 5157485 A JP5157485 A JP 5157485A JP 15748593 A JP15748593 A JP 15748593A JP H0714701 A JPH0714701 A JP H0714701A
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- sample
- resistance
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- oxygen concentration
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 抵抗値変化率が低くて耐湿特性の良い抵抗体
及びその製造方法を提供する。 【構成】 少なくともベンゾシクロブテン樹脂をバイン
ダー樹脂に含有する抵抗ペーストまたは抵抗液を塗布し
溶剤を除去した後、酸素濃度100ppm以下の窒素雰囲気中
で硬化させる。
及びその製造方法を提供する。 【構成】 少なくともベンゾシクロブテン樹脂をバイン
ダー樹脂に含有する抵抗ペーストまたは抵抗液を塗布し
溶剤を除去した後、酸素濃度100ppm以下の窒素雰囲気中
で硬化させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抵抗体及びその製造方法
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来使用されている抵抗体は導電性カー
ボンブラックとフェノール樹脂の混合物を印刷等により
アルミナなどから成る基板上に所定の形状に被膜を形成
し、その上を摺動子を接触させて抵抗値を出現させてい
る。これらの抵抗体は、構成される材料の特性によっ
て、種々の特性を示す。
ボンブラックとフェノール樹脂の混合物を印刷等により
アルミナなどから成る基板上に所定の形状に被膜を形成
し、その上を摺動子を接触させて抵抗値を出現させてい
る。これらの抵抗体は、構成される材料の特性によっ
て、種々の特性を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来用いら
れているフェノール系被膜抵抗体は、図1に示すように
30℃の温度変化による特性(温度特性)で抵抗値が2%
変化する。また、60℃−95%RH,24Hrの温度特性におい
て4.5%の抵抗値変化を示す。使用上においては、これ
ら各種テストでの抵抗体の抵抗値の変化は小さいものが
望まれている。
れているフェノール系被膜抵抗体は、図1に示すように
30℃の温度変化による特性(温度特性)で抵抗値が2%
変化する。また、60℃−95%RH,24Hrの温度特性におい
て4.5%の抵抗値変化を示す。使用上においては、これ
ら各種テストでの抵抗体の抵抗値の変化は小さいものが
望まれている。
【0004】本発明の目的は、抵抗値変化率が低くて耐
湿特性の良い抵抗体及びその製造方法を提供することに
ある。
湿特性の良い抵抗体及びその製造方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の抵抗体は、少なくともベンゾシクロブテン
樹脂をバインダー樹脂に含有する構成にしてある。上記
目的を達成するために、本発明の抵抗体の製造方法は、
少なくともベンゾシクロブテン樹脂をバインダー樹脂に
含有する抵抗ペーストまたは抵抗インキを塗布し、酸素
濃度100ppm以下の窒素雰囲気中で硬化させる構成にして
ある。
に、本発明の抵抗体は、少なくともベンゾシクロブテン
樹脂をバインダー樹脂に含有する構成にしてある。上記
目的を達成するために、本発明の抵抗体の製造方法は、
少なくともベンゾシクロブテン樹脂をバインダー樹脂に
含有する抵抗ペーストまたは抵抗インキを塗布し、酸素
濃度100ppm以下の窒素雰囲気中で硬化させる構成にして
ある。
【0006】
【作用】前記手段により、少なくともベンゾシクロブテ
ン樹脂をバインダー樹脂に含有する抵抗体であり、ま
た、少なくともベンゾシクロブテン樹脂をバインダー樹
脂に含有する抵抗ペーストまたは抵抗インキを塗布し、
酸素濃度100ppm以下の窒素雰囲気中で硬化させる抵抗体
の製造方法である。従来、使用されている抵抗体のバイ
ンダー樹脂にベンゾシクロブテン(以下BCBと称す)
系の樹脂を用いることにより、従来に見られない程耐湿
特性の良い抵抗体が作製できることが分かった。
ン樹脂をバインダー樹脂に含有する抵抗体であり、ま
た、少なくともベンゾシクロブテン樹脂をバインダー樹
脂に含有する抵抗ペーストまたは抵抗インキを塗布し、
酸素濃度100ppm以下の窒素雰囲気中で硬化させる抵抗体
の製造方法である。従来、使用されている抵抗体のバイ
ンダー樹脂にベンゾシクロブテン(以下BCBと称す)
系の樹脂を用いることにより、従来に見られない程耐湿
特性の良い抵抗体が作製できることが分かった。
【0007】本発明において、ベンゾシクロブテン樹脂
としては、1,3−ビス(2−ビシクロ[4,2,0]
オクター1,3,5−トリエン−3−イルフェニル)や
1,3−ビス(2−ビシクロ[4,2,0]オクター
1,3,5−トリエン−3−イルフェニル)−1,1,
3,3−テトラメチルジシロキサンをモノマーとする樹
脂を使用することができる。上記の樹脂について、前者
はダウケミカル社製、商品名XU−130028とし
て、後者は同社製、商品名XU−13001Lとして市
販されている。抵抗体の導電性を担う導電材料として
は、カーボンブラック、グラファイトなどを使用するこ
とができるが、本発明の主旨から、これらに限定される
ことはなく、金属や金属酸化物など通常使用される材料
が使用できる。
としては、1,3−ビス(2−ビシクロ[4,2,0]
オクター1,3,5−トリエン−3−イルフェニル)や
1,3−ビス(2−ビシクロ[4,2,0]オクター
1,3,5−トリエン−3−イルフェニル)−1,1,
3,3−テトラメチルジシロキサンをモノマーとする樹
脂を使用することができる。上記の樹脂について、前者
はダウケミカル社製、商品名XU−130028とし
て、後者は同社製、商品名XU−13001Lとして市
販されている。抵抗体の導電性を担う導電材料として
は、カーボンブラック、グラファイトなどを使用するこ
とができるが、本発明の主旨から、これらに限定される
ことはなく、金属や金属酸化物など通常使用される材料
が使用できる。
【0008】まず、本発明の抵抗体の特性評価として
は、図1〜図2に示す短時間耐湿テスト、耐湿テスト、
耐熱テストで評価した。短時間耐湿テストは40℃の乾燥
状態の抵抗値を初期値として40℃;95%RHで24Hr放
置した時の抵抗値の変化で評価したものである。また、
耐湿テスト、耐熱テストはそれぞれ、20℃,65%RHの
抵抗値と、40℃,95%RHで1000Hr放置したときの抵
抗値との変化率、70℃,1000Hr放置したときの抵抗値
変化率で評価した。図1には、従来品(試料No1)
と、バインダー樹脂にBCBを用いたもので、空気中で
硬化させたもの(試料No2)と、そしてバインダー樹
脂にBCBを用いて、N2雰囲気中で硬化させたもの
(試料No3)との短時間耐湿テスト結果を示してあ
る。この結果に示すように、BCB樹脂を用いた抵抗体
の抵抗値変化率は、3.5%(試料No2),0.5%(試料
No3)で、従来品(試料No1)の抵抗値変化率4.5%
よりも低い値となり、BCB樹脂を用いた抵抗体(試料
No2,試料No3)は短時間耐湿特性が優れている。特
にN2雰囲気中で硬化させたもの(試料No3)は抵抗値
変化率の低下が顕著である。
は、図1〜図2に示す短時間耐湿テスト、耐湿テスト、
耐熱テストで評価した。短時間耐湿テストは40℃の乾燥
状態の抵抗値を初期値として40℃;95%RHで24Hr放
置した時の抵抗値の変化で評価したものである。また、
耐湿テスト、耐熱テストはそれぞれ、20℃,65%RHの
抵抗値と、40℃,95%RHで1000Hr放置したときの抵
抗値との変化率、70℃,1000Hr放置したときの抵抗値
変化率で評価した。図1には、従来品(試料No1)
と、バインダー樹脂にBCBを用いたもので、空気中で
硬化させたもの(試料No2)と、そしてバインダー樹
脂にBCBを用いて、N2雰囲気中で硬化させたもの
(試料No3)との短時間耐湿テスト結果を示してあ
る。この結果に示すように、BCB樹脂を用いた抵抗体
の抵抗値変化率は、3.5%(試料No2),0.5%(試料
No3)で、従来品(試料No1)の抵抗値変化率4.5%
よりも低い値となり、BCB樹脂を用いた抵抗体(試料
No2,試料No3)は短時間耐湿特性が優れている。特
にN2雰囲気中で硬化させたもの(試料No3)は抵抗値
変化率の低下が顕著である。
【0009】しかし、図2に示すように、長時間の耐
湿、耐熱テストにおいては、BCB樹脂を用いた抵抗体
でも、空気中で硬化させたもの(試料No2)は従来品
(試料No1)よりも抵抗値変化率が大きく、長時間の
耐湿、耐熱性が悪い。一方、N2雰囲気中で硬化させた
もの(試料No3)は、抵抗値変化率−2.5%で、従来品
(試料No1)の抵抗値変化率−4.5%よりも優れてい
る。
湿、耐熱テストにおいては、BCB樹脂を用いた抵抗体
でも、空気中で硬化させたもの(試料No2)は従来品
(試料No1)よりも抵抗値変化率が大きく、長時間の
耐湿、耐熱性が悪い。一方、N2雰囲気中で硬化させた
もの(試料No3)は、抵抗値変化率−2.5%で、従来品
(試料No1)の抵抗値変化率−4.5%よりも優れてい
る。
【0010】そこで、BCB樹脂を用いた抵抗体の硬化
時において種々のN2雰囲中の酸素濃度を変えて硬化し
たもので評価した。図3には酸素濃度20ppm(試料No
4),100ppm(試料No5),150ppm(試料No6),500pp
m(試料No7)で硬化させた各試料の短時間耐湿テスト
結果を示してある。この結果、酸素濃度150ppm以下で硬
化させた試料は、抵抗値変化率が−0.3%(試料No
4),−0.3%(試料No5),0.3%(試料No6)と低
く、良い特性を示すことが分かった。また、500ppmのも
の(試料No7)の抵抗値変化率は、前述した従来品の
抵抗値変化率よりも良いが、150ppm以下の試料No4,
試料No5,及び試料No6の抵抗値変化率より特性は低
下している。
時において種々のN2雰囲中の酸素濃度を変えて硬化し
たもので評価した。図3には酸素濃度20ppm(試料No
4),100ppm(試料No5),150ppm(試料No6),500pp
m(試料No7)で硬化させた各試料の短時間耐湿テスト
結果を示してある。この結果、酸素濃度150ppm以下で硬
化させた試料は、抵抗値変化率が−0.3%(試料No
4),−0.3%(試料No5),0.3%(試料No6)と低
く、良い特性を示すことが分かった。また、500ppmのも
の(試料No7)の抵抗値変化率は、前述した従来品の
抵抗値変化率よりも良いが、150ppm以下の試料No4,
試料No5,及び試料No6の抵抗値変化率より特性は低
下している。
【0011】そして、図4には試料No4,試料No5,
試料No6,及び試料No7についての前記図2と同様の
長時間の耐湿テスト、耐熱テストの結果を示してある。
この結果より、酸素濃度150ppm以下で硬化させた試料
(試料No4,試料No5,及び試料No6)は、従来品
(試料No1)の抵抗値変化率よりも優れていることが
分かった。しかし、500ppmの酸素濃度で硬化させたもの
(試料No7)は長期的には従来品(試料No1)よりも
抵抗値変化率は悪い特性を示す。
試料No6,及び試料No7についての前記図2と同様の
長時間の耐湿テスト、耐熱テストの結果を示してある。
この結果より、酸素濃度150ppm以下で硬化させた試料
(試料No4,試料No5,及び試料No6)は、従来品
(試料No1)の抵抗値変化率よりも優れていることが
分かった。しかし、500ppmの酸素濃度で硬化させたもの
(試料No7)は長期的には従来品(試料No1)よりも
抵抗値変化率は悪い特性を示す。
【0012】図5には、窒素雰囲気と空気中で硬化させ
たBCB樹脂の60℃,90〜95%RH,24Hr後の吸水率を評価
した結果を示してある。この結果より窒素雰囲気中(酸
素濃度20ppm)で硬化させたBCB樹脂は吸水率が0.03
%で、空気中で硬化させたBCB樹脂は吸水率が0.46%
であり、窒素雰囲気中(酸素濃度20ppm)で硬化させた
BCB樹脂の方が空気中で硬化させたBCB樹脂より吸
水率が小さいことが分かった。これはBCB樹脂が硬化
過程である濃度の酸素があると0原子を分子構造中に取
り入れ、吸湿性が大きくなるためである。抵抗体にこの
BCB樹脂を用いて良い特性を出すためには、BCB樹
脂の硬化過程中での酸素濃度を150ppm以下に制限するこ
とによって従来には見られない程の特性(特に耐湿性)
を実現できることを見い出した。
たBCB樹脂の60℃,90〜95%RH,24Hr後の吸水率を評価
した結果を示してある。この結果より窒素雰囲気中(酸
素濃度20ppm)で硬化させたBCB樹脂は吸水率が0.03
%で、空気中で硬化させたBCB樹脂は吸水率が0.46%
であり、窒素雰囲気中(酸素濃度20ppm)で硬化させた
BCB樹脂の方が空気中で硬化させたBCB樹脂より吸
水率が小さいことが分かった。これはBCB樹脂が硬化
過程である濃度の酸素があると0原子を分子構造中に取
り入れ、吸湿性が大きくなるためである。抵抗体にこの
BCB樹脂を用いて良い特性を出すためには、BCB樹
脂の硬化過程中での酸素濃度を150ppm以下に制限するこ
とによって従来には見られない程の特性(特に耐湿性)
を実現できることを見い出した。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0014】〔実施例1〕導電性カーボンブラック(ラ
イオンアクゾ(株);ケッチェンブラックEC)1.3g
とベンゾシクロブテン樹脂(ダウケミカルXU−13001
L)31.9gとイソホロン10gを秤量し、三本ロールミル
等で十分に均一分散し、抵抗体用インクを作製する。こ
のインクを用いてアルミナ基板上に任意の形状に抵抗体
被膜を印刷により形成し、硬化雰囲気:空気中,硬化温
度250℃,硬化時間1.0Hrの条件により抵抗体(試料No
2)を作製した。
イオンアクゾ(株);ケッチェンブラックEC)1.3g
とベンゾシクロブテン樹脂(ダウケミカルXU−13001
L)31.9gとイソホロン10gを秤量し、三本ロールミル
等で十分に均一分散し、抵抗体用インクを作製する。こ
のインクを用いてアルミナ基板上に任意の形状に抵抗体
被膜を印刷により形成し、硬化雰囲気:空気中,硬化温
度250℃,硬化時間1.0Hrの条件により抵抗体(試料No
2)を作製した。
【0015】〔実施例2〕導電性カーボンブラック(ラ
イオンアクゾ(株);ケッチェンブラックBC)1.3g
とベンゾシクロブテン樹脂(ダウケミカルXU−13001
L)31.9gとイソホロン10gを秤量し、三本ロールミル
等で十分に均一分散し、抵抗体用インクを作製する。こ
のインクを用いてアルミナ基板上に任意の形状に抵抗体
被膜を印刷により形成し、硬化雰囲気:窒素中(窒素中
酸素濃度200〜500ppm:槽内を真空中にしてから、窒素
を満たす方法で窒素中の酸素濃度が一定でない。),硬
化温度250℃,硬化時間1.0Hrの条件により抵抗体(試料
No3)を作製した。
イオンアクゾ(株);ケッチェンブラックBC)1.3g
とベンゾシクロブテン樹脂(ダウケミカルXU−13001
L)31.9gとイソホロン10gを秤量し、三本ロールミル
等で十分に均一分散し、抵抗体用インクを作製する。こ
のインクを用いてアルミナ基板上に任意の形状に抵抗体
被膜を印刷により形成し、硬化雰囲気:窒素中(窒素中
酸素濃度200〜500ppm:槽内を真空中にしてから、窒素
を満たす方法で窒素中の酸素濃度が一定でない。),硬
化温度250℃,硬化時間1.0Hrの条件により抵抗体(試料
No3)を作製した。
【0016】〔実施例3〕導電性カーボンブラック(ラ
イオンアクゾ(株);ケッチェンブラックEC)1.3g
とベンゾシクロブテン樹脂(ダウケミカルXU−13001
L)31.9gとイソホロン10gを秤量し、三本ロールミル
等で十分に均一分散し、抵抗体用インクを作製する。こ
のインクを用いてアルミナ基板上に任意の形状に抵抗体
被膜を印刷により形成し、硬化雰囲気:窒素中(窒素中
酸素濃度20ppm以下),硬化温度250℃,硬化時間1.0Hr
の条件により抵抗体(試料No4)を作製した。
イオンアクゾ(株);ケッチェンブラックEC)1.3g
とベンゾシクロブテン樹脂(ダウケミカルXU−13001
L)31.9gとイソホロン10gを秤量し、三本ロールミル
等で十分に均一分散し、抵抗体用インクを作製する。こ
のインクを用いてアルミナ基板上に任意の形状に抵抗体
被膜を印刷により形成し、硬化雰囲気:窒素中(窒素中
酸素濃度20ppm以下),硬化温度250℃,硬化時間1.0Hr
の条件により抵抗体(試料No4)を作製した。
【0017】〔実施例4〕導電性カーボンブラック(ラ
イオンアクゾ(株);ケッチェンブラックEC)1.3g
とベンゾシクロブテン樹脂(ダウケミカルXU−13001
L)31.9gとイソホロン10gを秤量し、三本ロールミル
等で十分に均一分散し、抵抗体用インクを作製する。こ
のインクを用いてアルミナ基板上に任意の形状に抵抗体
被膜を印刷により形成し、硬化雰囲気:窒素中(窒素中
酸素濃度100ppm以下),硬化温度250℃,硬化時間1.0Hr
の条件により抵抗体(試料No5)を作製した。
イオンアクゾ(株);ケッチェンブラックEC)1.3g
とベンゾシクロブテン樹脂(ダウケミカルXU−13001
L)31.9gとイソホロン10gを秤量し、三本ロールミル
等で十分に均一分散し、抵抗体用インクを作製する。こ
のインクを用いてアルミナ基板上に任意の形状に抵抗体
被膜を印刷により形成し、硬化雰囲気:窒素中(窒素中
酸素濃度100ppm以下),硬化温度250℃,硬化時間1.0Hr
の条件により抵抗体(試料No5)を作製した。
【0018】〔実施例5〕導電性カーボンブラック(ラ
イオンアクゾ(株);ケッチェンブラックEC)1.3g
とベンゾシクロブテン樹脂(ダウケミカルXU−13001
L)31.9gとイソホロン10gを秤量し、三本ロールミル
等で十分に均一分散し、抵抗体用インクを作製する。こ
のインクを用いてアルミナ基板上に任意の形状に抵抗体
被膜を印刷により形成し、硬化雰囲気:窒素中(窒素中
酸素濃度150ppm以下),硬化温度250℃,硬化時間1.0Hr
の条件により抵抗体(試料No6)を作製した。
イオンアクゾ(株);ケッチェンブラックEC)1.3g
とベンゾシクロブテン樹脂(ダウケミカルXU−13001
L)31.9gとイソホロン10gを秤量し、三本ロールミル
等で十分に均一分散し、抵抗体用インクを作製する。こ
のインクを用いてアルミナ基板上に任意の形状に抵抗体
被膜を印刷により形成し、硬化雰囲気:窒素中(窒素中
酸素濃度150ppm以下),硬化温度250℃,硬化時間1.0Hr
の条件により抵抗体(試料No6)を作製した。
【0019】〔実施例6〕導電性カーボンブラック(ラ
イオンアクゾ(株);ケッチェンブラックEC)1.3g
とベンゾシクロブテン樹脂(ダウケミカルXU−13001
L)31.9gとイソホロン10gを秤量し、三本ロールミル
等で十分に均一分散し、抵抗体用インクを作製する。こ
のインクを用いてアルミナ基板上に任意の形状に抵抗体
被膜を印刷により形成し、硬化雰囲気:窒素中(窒素中
酸素濃度500ppm),硬化温度250℃,硬化時間1.0Hrの条
件により抵抗体(試料No7)を作製した。
イオンアクゾ(株);ケッチェンブラックEC)1.3g
とベンゾシクロブテン樹脂(ダウケミカルXU−13001
L)31.9gとイソホロン10gを秤量し、三本ロールミル
等で十分に均一分散し、抵抗体用インクを作製する。こ
のインクを用いてアルミナ基板上に任意の形状に抵抗体
被膜を印刷により形成し、硬化雰囲気:窒素中(窒素中
酸素濃度500ppm),硬化温度250℃,硬化時間1.0Hrの条
件により抵抗体(試料No7)を作製した。
【0020】なお、前記実施例の条件を図6にまとめて
ある。
ある。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、少なくともベンゾシクロブテン樹脂をバイ
ンダー樹脂に含有するため、抵抗値変化率が低くて耐湿
特性の良い抵抗体を提供することができる。請求項2記
載の発明によれば、少なくともベンゾシクロブテン樹脂
をバインダー樹脂に含有する抵抗ペーストまたは抵抗イ
ンキを塗布し、酸素濃度100ppm以下の窒素雰囲気中で硬
化させるため、抵抗値変化率が低くて耐湿特性の良い抵
抗体の製造方法を提供することができる。
明によれば、少なくともベンゾシクロブテン樹脂をバイ
ンダー樹脂に含有するため、抵抗値変化率が低くて耐湿
特性の良い抵抗体を提供することができる。請求項2記
載の発明によれば、少なくともベンゾシクロブテン樹脂
をバインダー樹脂に含有する抵抗ペーストまたは抵抗イ
ンキを塗布し、酸素濃度100ppm以下の窒素雰囲気中で硬
化させるため、抵抗値変化率が低くて耐湿特性の良い抵
抗体の製造方法を提供することができる。
【図1】抵抗体の短時間耐湿、耐熱テスト結果を示す説
明図である。
明図である。
【図2】抵抗体の長時間耐湿、耐熱テスト結果を示す説
明図である。
明図である。
【図3】抵抗体の短時間耐湿、耐熱テスト結果を示す説
明図である。
明図である。
【図4】抵抗体の長時間耐湿、耐熱テスト結果を示す説
明図である。
明図である。
【図5】吸水率を評価した結果を示す説明図である。
【図6】各実施例の条件をまとめた説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくともベンゾシクロブテン樹脂をバ
インダー樹脂に含有することを特徴とする抵抗体。 - 【請求項2】 少なくともベンゾシクロブテン樹脂をバ
インダー樹脂に含有する抵抗ペーストまたは抵抗インキ
を塗布し、酸素濃度100ppm以下の窒素雰囲気中で硬化さ
せることを特徴とする抵抗体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15748593A JP3241172B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 抵抗体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15748593A JP3241172B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 抵抗体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0714701A true JPH0714701A (ja) | 1995-01-17 |
JP3241172B2 JP3241172B2 (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=15650718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15748593A Expired - Fee Related JP3241172B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 抵抗体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3241172B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100255590B1 (ko) * | 1996-03-26 | 2000-05-01 | 구본준 | 액티브 매트릭스 액정표시소자의 제조방법 및 액티브 매트릭스 액정표시소자 |
KR100255592B1 (ko) * | 1997-03-19 | 2000-05-01 | 구본준 | 액정 표시 장치 구조 및 그 제조 방법 |
KR100317621B1 (ko) * | 1999-02-24 | 2001-12-22 | 구본준, 론 위라하디락사 | 액정표시장치 |
US6356335B1 (en) | 1998-11-11 | 2002-03-12 | Lg. Phillips Lcd Co., Ltd. | Multi-domain liquid crystal display device |
KR100327443B1 (ko) * | 1998-10-19 | 2002-09-17 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 멀티도메인액정표시소자 |
US6525794B1 (en) | 1998-10-19 | 2003-02-25 | Lg. Philips Lcd Co., Ltd. | Multi-domain liquid crystal display device having a dielectric frame controlling alignment of the liquid crystal molecules |
CN103943293A (zh) * | 2014-03-27 | 2014-07-23 | 颜非 | 中低压氧化锌压敏电阻加工方法 |
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