JPH07146407A - カラーフィルタの製造方法 - Google Patents
カラーフィルタの製造方法Info
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- JPH07146407A JPH07146407A JP29568393A JP29568393A JPH07146407A JP H07146407 A JPH07146407 A JP H07146407A JP 29568393 A JP29568393 A JP 29568393A JP 29568393 A JP29568393 A JP 29568393A JP H07146407 A JPH07146407 A JP H07146407A
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- color filter
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Abstract
(57)【要約】
【目的】液晶パネル等に使用して光漏れがなく、コント
ラストを劣化させない電着法を用いたカラーフィルタの
製造方法を提供する。 【構成】ポジ型レジストを用いて透明基板2上に透明電
極1をパターニング形成する工程、上記透明電極1上に
残存したポジ型レジスト15を焼成した後、全面にネガ
型着色レジスト材料16を塗布する工程、上記ポジ型レ
ジスト15をマスクとして上記透明基板の背面側から露
光し且つ現像することにより上記透明電極パターン間に
上記着色レジスト材料16からなるブラックマスク16
aを形成する工程、上記ポジレジスト15を除去した
後、上記透明電極パターン上にカラーフィルタを電着法
により形成する工程を有する。
ラストを劣化させない電着法を用いたカラーフィルタの
製造方法を提供する。 【構成】ポジ型レジストを用いて透明基板2上に透明電
極1をパターニング形成する工程、上記透明電極1上に
残存したポジ型レジスト15を焼成した後、全面にネガ
型着色レジスト材料16を塗布する工程、上記ポジ型レ
ジスト15をマスクとして上記透明基板の背面側から露
光し且つ現像することにより上記透明電極パターン間に
上記着色レジスト材料16からなるブラックマスク16
aを形成する工程、上記ポジレジスト15を除去した
後、上記透明電極パターン上にカラーフィルタを電着法
により形成する工程を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラーフィルタの製造方
法に係り、特に、液晶表示装置(LCD)等に使用して
カラー表示を得るためのカラーフィルタの製造方法に関
するものである。
法に係り、特に、液晶表示装置(LCD)等に使用して
カラー表示を得るためのカラーフィルタの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、陰極線管(CRT)に対応して液
晶表示装置等の液晶を用いた電気光学装置もカラー表示
が要請され、これに伴いカラーフィルタが用いられてい
る。このカラーフィルタの製造方法として 1)顔料表面に樹脂コートを電着させる電着法、 2)パターン化した樹脂を染色する染色法、 3)顔料を含んだ着色インクを印刷する印刷法、そして 4)顔料を含んだ樹脂をパターン化する顔料分散法 が知られている。
晶表示装置等の液晶を用いた電気光学装置もカラー表示
が要請され、これに伴いカラーフィルタが用いられてい
る。このカラーフィルタの製造方法として 1)顔料表面に樹脂コートを電着させる電着法、 2)パターン化した樹脂を染色する染色法、 3)顔料を含んだ着色インクを印刷する印刷法、そして 4)顔料を含んだ樹脂をパターン化する顔料分散法 が知られている。
【0003】特に、上記電着法は溶液中に高分子樹脂を
溶解し、顔料を分散させてその顔料粒を樹脂コートし、
これを電気化学的に電極上に析出させる方法である。電
着法によるカラーフィルタの製造は特開昭59−114
572号公報等に開示されている。この電着法で用いる
高分子樹脂はポリエステル/メラミン樹脂系で水溶液中
で各種顔料とコロイド分散体を形成している。高分子樹
脂は多数のカルボキシル基(-COOH)を持ち、これが有
機アミンや無機アルカリなどの中和剤で中和された塩と
なっている。中和剤により塩となった高分子は水中でイ
オン化して解離状態となり、これが電気化学的に電極上
に析出するのである。樹脂に包まれた顔料や顔料単体
は、樹脂の電気泳動に伴い塗膜の一部として不溶化膜を
形成する。
溶解し、顔料を分散させてその顔料粒を樹脂コートし、
これを電気化学的に電極上に析出させる方法である。電
着法によるカラーフィルタの製造は特開昭59−114
572号公報等に開示されている。この電着法で用いる
高分子樹脂はポリエステル/メラミン樹脂系で水溶液中
で各種顔料とコロイド分散体を形成している。高分子樹
脂は多数のカルボキシル基(-COOH)を持ち、これが有
機アミンや無機アルカリなどの中和剤で中和された塩と
なっている。中和剤により塩となった高分子は水中でイ
オン化して解離状態となり、これが電気化学的に電極上
に析出するのである。樹脂に包まれた顔料や顔料単体
は、樹脂の電気泳動に伴い塗膜の一部として不溶化膜を
形成する。
【0004】以下、従来の電着法カラーフィルタの製造
方法を図5及び図6に基づいて説明する。特に、図5の
(a),(b),(c)はそれぞれ第1色目(例えば
赤)の電着塗装、第2色目(例えば緑)の電着塗装、第
3色目(例えば青)の電着塗装工程を示す模式工程図で
あり、図6は図5の工程に関連する工程フローである。
方法を図5及び図6に基づいて説明する。特に、図5の
(a),(b),(c)はそれぞれ第1色目(例えば
赤)の電着塗装、第2色目(例えば緑)の電着塗装、第
3色目(例えば青)の電着塗装工程を示す模式工程図で
あり、図6は図5の工程に関連する工程フローである。
【0005】通常、着色用の電極としては主として透明
導電膜のITO(インジウム錫酸化物)が使用され、ガ
ラス基板上にストライプ状にパターニングされる(透明
電極パターニング)。
導電膜のITO(インジウム錫酸化物)が使用され、ガ
ラス基板上にストライプ状にパターニングされる(透明
電極パターニング)。
【0006】このように、パターニングされたITO透
明電極1を設けた透明基板としてのガラス基板2と対向
電極3を例えば第1色目として赤の電着溶液4に浸す
(図5(a))。電着溶液4には高分子樹脂5と着色剤
(赤)4aがそれぞれ溶解分散されている。図5(a)
において、1aは赤色用透明電極、1bは緑色用透明電
極、1cは青色用透明電極を示す。このような構成のガ
ラス基板2上のITO透明電極1の赤(R)に着色する
部分だけを導電性ペーストで短路させておく。この赤色
用透明電極1aと対向電極3の間に直流電圧を印加する
ことにより赤色用透明電極1aに赤色の塗膜(カラーフ
ィルタ)10aを析出させ、図1(a)に示した第1電
着塗装を完了する。
明電極1を設けた透明基板としてのガラス基板2と対向
電極3を例えば第1色目として赤の電着溶液4に浸す
(図5(a))。電着溶液4には高分子樹脂5と着色剤
(赤)4aがそれぞれ溶解分散されている。図5(a)
において、1aは赤色用透明電極、1bは緑色用透明電
極、1cは青色用透明電極を示す。このような構成のガ
ラス基板2上のITO透明電極1の赤(R)に着色する
部分だけを導電性ペーストで短路させておく。この赤色
用透明電極1aと対向電極3の間に直流電圧を印加する
ことにより赤色用透明電極1aに赤色の塗膜(カラーフ
ィルタ)10aを析出させ、図1(a)に示した第1電
着塗装を完了する。
【0007】その後、ガラス基板1を電着溶液4から上
げ水洗、水切りを行い、短時間の予備乾燥(プリベー
ク)を行う。次に、同様に上記電着工程を緑色用透明電
極1b、青色用透明電極1cについて順次繰り返し行う
(図5(b)、図5(c))。このようにして緑色の塗
膜(カラーフィルタ)10bそして青色の塗膜(カラー
フィルタ)10cを析出させる。析出した塗膜はプリベ
ークにより非導電化するため次の色が前の塗膜上に析出
されることはない。図5(b)において、4bは着色剤
(緑)、1bは緑色用の透明電極、図5(c)において
4cは着色剤(青)、1cは青色用透明電極、6は導電
性ペーストである。このようにして図5及び図6に示し
た第2電着塗装(緑)工程そして第3電着塗装(青)工
程を完了する。
げ水洗、水切りを行い、短時間の予備乾燥(プリベー
ク)を行う。次に、同様に上記電着工程を緑色用透明電
極1b、青色用透明電極1cについて順次繰り返し行う
(図5(b)、図5(c))。このようにして緑色の塗
膜(カラーフィルタ)10bそして青色の塗膜(カラー
フィルタ)10cを析出させる。析出した塗膜はプリベ
ークにより非導電化するため次の色が前の塗膜上に析出
されることはない。図5(b)において、4bは着色剤
(緑)、1bは緑色用の透明電極、図5(c)において
4cは着色剤(青)、1cは青色用透明電極、6は導電
性ペーストである。このようにして図5及び図6に示し
た第2電着塗装(緑)工程そして第3電着塗装(青)工
程を完了する。
【0008】赤、緑、青のそれぞれの着色に要する時間
は10〜20秒であり、その析出膜厚は印加電極、通電
時間、溶液温度、電極表面積比、電極間距離などにより
制御することができる。赤、緑、青の3色を各透明電極
に着色した後、約260℃、1時間の焼成(ベーキン
グ)により強固な3次元架橋のカラーフィルタが図7に
示すように形成される。図7において、2はガラス基
板、1a,1b,1cはITOからなるそれぞれ赤色用
透明電極、緑色用透明電極、青色用透明電極であり、1
1a,11b,11cはそれぞれ赤色フィルタ、緑色フ
ィルタ、青色フィルタを示し、カラーフィルタ11を構
成する。
は10〜20秒であり、その析出膜厚は印加電極、通電
時間、溶液温度、電極表面積比、電極間距離などにより
制御することができる。赤、緑、青の3色を各透明電極
に着色した後、約260℃、1時間の焼成(ベーキン
グ)により強固な3次元架橋のカラーフィルタが図7に
示すように形成される。図7において、2はガラス基
板、1a,1b,1cはITOからなるそれぞれ赤色用
透明電極、緑色用透明電極、青色用透明電極であり、1
1a,11b,11cはそれぞれ赤色フィルタ、緑色フ
ィルタ、青色フィルタを示し、カラーフィルタ11を構
成する。
【0009】次に、カラーフィルタの間に形成するブラ
ックマスクの形成方法を図8を用いて説明する。まず、
図8(a)に示すように、カラーフィルタ11上及びガ
ラス基板2上にスクリーン印刷法あるいはスピンコート
法によりブラックマスクとなる黒色レジスト12を全面
に塗布し、図8(b)に示すように特定波長のUV(紫
外光)露光を背面から行い、次に順次、現像、洗浄、熱
硬化工程を行い、カラーフィルタ11間にブラックマス
ク13を成膜する(図8(c))。
ックマスクの形成方法を図8を用いて説明する。まず、
図8(a)に示すように、カラーフィルタ11上及びガ
ラス基板2上にスクリーン印刷法あるいはスピンコート
法によりブラックマスクとなる黒色レジスト12を全面
に塗布し、図8(b)に示すように特定波長のUV(紫
外光)露光を背面から行い、次に順次、現像、洗浄、熱
硬化工程を行い、カラーフィルタ11間にブラックマス
ク13を成膜する(図8(c))。
【0010】このブラックマスク13の膜厚は、露光強
度、露光時間、光硬化剤量などによって制御される。上
記従来の電着法によるカラーフィルタの製造の特徴、利
点としては以下のものがあげられる。 1)電着時間は10〜20秒と短く、一度に数枚の電着
が可能である(高スループット)。 2)電着液への浸漬塗装であるため、材料に無駄がない
(低コスト)。 3)膜厚は印加電圧時間で正確にコントロールできるた
め、平坦性、均一性に優れている。 4)大型化が可能である。
度、露光時間、光硬化剤量などによって制御される。上
記従来の電着法によるカラーフィルタの製造の特徴、利
点としては以下のものがあげられる。 1)電着時間は10〜20秒と短く、一度に数枚の電着
が可能である(高スループット)。 2)電着液への浸漬塗装であるため、材料に無駄がない
(低コスト)。 3)膜厚は印加電圧時間で正確にコントロールできるた
め、平坦性、均一性に優れている。 4)大型化が可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した電着カラーフ
ィルタにおける着色用のITO電極1(1a,1b,1
c)は、TNモード、STNモード、MIM(Metal-In
sulator-Metal)モードのようなストライプ状の電極を
必要とするアクティブ型液晶パネルの表示電極として利
用することができる。しかしながら、電着法によってカ
ラーフィルタを製造した場合、図9に示すように、IT
O透明電極1全露出面を被うように、カラーフィルタ1
1が成膜される。そのため、各ITO透明電極1間でし
かもガラス基板2表面と平行な方向に片側で3μm程度
(1.2μm程度の厚さのカラーフィルタとしたとき)
の着色部分ができてしまう。このような状態でそのまま
パネルに組み込み着色用ITOを表示電極に利用する
と、ITOの両側部分で光漏れが発生してカラー液晶画
面のコントラストの低下の原因となった。
ィルタにおける着色用のITO電極1(1a,1b,1
c)は、TNモード、STNモード、MIM(Metal-In
sulator-Metal)モードのようなストライプ状の電極を
必要とするアクティブ型液晶パネルの表示電極として利
用することができる。しかしながら、電着法によってカ
ラーフィルタを製造した場合、図9に示すように、IT
O透明電極1全露出面を被うように、カラーフィルタ1
1が成膜される。そのため、各ITO透明電極1間でし
かもガラス基板2表面と平行な方向に片側で3μm程度
(1.2μm程度の厚さのカラーフィルタとしたとき)
の着色部分ができてしまう。このような状態でそのまま
パネルに組み込み着色用ITOを表示電極に利用する
と、ITOの両側部分で光漏れが発生してカラー液晶画
面のコントラストの低下の原因となった。
【0012】上記課題を考慮して本発明は液晶パネル等
に使用して光漏れがなく、コントラストを劣化させない
電着法を用いたカラーフィルタの製造方法を提供するこ
とを目的とする。
に使用して光漏れがなく、コントラストを劣化させない
電着法を用いたカラーフィルタの製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にかかる請求項1のカラーフィルタの製造方
法はポジ型レジストを用いて透明基板上に透明電極をパ
ターニング形成する工程、前記透明電極上に残存したポ
ジ型レジスト膜を焼成した後、全面にネガ型着色レジス
ト材料を塗布する工程、前記ポジ型レジストをマスクと
して前記透明基板の背面側から露光し且つ現像すること
により前記透明電極パターン間に前記着色レジスト材料
からなるブラックマスクを形成する工程、前記ポジレジ
ストを除去した後、前記透明電極パターン上にカラーフ
ィルタを電着法により形成する工程を有することを特徴
とする。
に、本発明にかかる請求項1のカラーフィルタの製造方
法はポジ型レジストを用いて透明基板上に透明電極をパ
ターニング形成する工程、前記透明電極上に残存したポ
ジ型レジスト膜を焼成した後、全面にネガ型着色レジス
ト材料を塗布する工程、前記ポジ型レジストをマスクと
して前記透明基板の背面側から露光し且つ現像すること
により前記透明電極パターン間に前記着色レジスト材料
からなるブラックマスクを形成する工程、前記ポジレジ
ストを除去した後、前記透明電極パターン上にカラーフ
ィルタを電着法により形成する工程を有することを特徴
とする。
【0014】本発明に係る請求項2のカラーフィルタの
製造方法は、上記請求項1において前記透明電極パター
ン間に形成されたブラックマスクを焼成することを特徴
とする。
製造方法は、上記請求項1において前記透明電極パター
ン間に形成されたブラックマスクを焼成することを特徴
とする。
【0015】本発明に係る請求項3のカラーフィルタの
製造方法は、請求項1において前記ネガ型着色レジスト
材料が非導電性であることを特徴とする。
製造方法は、請求項1において前記ネガ型着色レジスト
材料が非導電性であることを特徴とする。
【0016】更に上記課題を解決するために、本発明に
係る請求項4のカラーフィルタの製造方法は、ポジ型レ
ジストを用いて透明基板上にストライプ状の透明電極を
パターニング形成する工程、前記透明電極パターンに交
差するストライプ状のレジストマスクを介して露光、現
像をすることにより複数の島状の透明電極パターンを形
成する工程、前記透明電極上に残存した島状のポジ型レ
ジスト膜を焼成した後、全面にネガ型着色レジスト材料
を塗布する工程、前記ポジ型レジストをマスクとして前
記透明基板の背面側から露光し且つ現像することによっ
て前記透明電極パターン間に前記着色レジスト材料から
なるブラックマスクを形成する工程、前記ポジレジスト
を除去した後、前記透明電極パターン上にカラーフィル
タを電着法により形成する工程を有することを特徴とす
る。
係る請求項4のカラーフィルタの製造方法は、ポジ型レ
ジストを用いて透明基板上にストライプ状の透明電極を
パターニング形成する工程、前記透明電極パターンに交
差するストライプ状のレジストマスクを介して露光、現
像をすることにより複数の島状の透明電極パターンを形
成する工程、前記透明電極上に残存した島状のポジ型レ
ジスト膜を焼成した後、全面にネガ型着色レジスト材料
を塗布する工程、前記ポジ型レジストをマスクとして前
記透明基板の背面側から露光し且つ現像することによっ
て前記透明電極パターン間に前記着色レジスト材料から
なるブラックマスクを形成する工程、前記ポジレジスト
を除去した後、前記透明電極パターン上にカラーフィル
タを電着法により形成する工程を有することを特徴とす
る。
【0017】
【作用】本発明によれば、透明基板上にストライプ状あ
るいは島状に形成した複数の透明電極パターン間に予め
ブラックマスクを形成した後、透明電極パターン上にの
み所定のカラーフィルタを形成することができる。その
ため、透明電極パターン間からの光漏れを確実に防止す
ることができる。
るいは島状に形成した複数の透明電極パターン間に予め
ブラックマスクを形成した後、透明電極パターン上にの
み所定のカラーフィルタを形成することができる。その
ため、透明電極パターン間からの光漏れを確実に防止す
ることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係るカラーフィルタの製造方法の
一実施例を示す工程断面図であり、図2はその工程の工
程フロー図である。本実施例では、まず隣接透明電極間
にブラックマスクを形成する。
する。図1は本発明に係るカラーフィルタの製造方法の
一実施例を示す工程断面図であり、図2はその工程の工
程フロー図である。本実施例では、まず隣接透明電極間
にブラックマスクを形成する。
【0019】図1(a)に示すように、透明基板として
のガラス基板2上にITO(インジウム錫酸化物)から
なる透明電極1をポジレジスト15を用いてパターニン
グすることにより形成し、その後、得られた基板を約2
40℃の温度で1時間焼成する。このときITO透明電
極1上のポジレジスト15は炭化により赤褐色に変色す
る。
のガラス基板2上にITO(インジウム錫酸化物)から
なる透明電極1をポジレジスト15を用いてパターニン
グすることにより形成し、その後、得られた基板を約2
40℃の温度で1時間焼成する。このときITO透明電
極1上のポジレジスト15は炭化により赤褐色に変色す
る。
【0020】次に図1(b)に示すように、スピンコー
ト法あるいはスクリーン印刷法などにより、黒の顔料が
分散したレジスト16を全面に塗布し(顔料分散レジス
ト塗布)、その後プリベークを行う。次に、赤褐色に変
色したポジレジスト15をマスクとし、ガラス基板2側
の背面からUV光を用いて露光(背面露光)を行うこと
によって隣接透明電極1間のみの顔料分散レジスト16
にUV光が照射される。次に顔料分散の現像を行い、透
明電極1間の顔料分散レジスト16のみをブラックマス
ク16aとして残存させる(図1(c))。
ト法あるいはスクリーン印刷法などにより、黒の顔料が
分散したレジスト16を全面に塗布し(顔料分散レジス
ト塗布)、その後プリベークを行う。次に、赤褐色に変
色したポジレジスト15をマスクとし、ガラス基板2側
の背面からUV光を用いて露光(背面露光)を行うこと
によって隣接透明電極1間のみの顔料分散レジスト16
にUV光が照射される。次に顔料分散の現像を行い、透
明電極1間の顔料分散レジスト16のみをブラックマス
ク16aとして残存させる(図1(c))。
【0021】この顔料分散レジストの現像は濃度1%程
度のアルカリ溶液(Na2CO3を使用)で行う。このと
き1%アルカリに対して顔料分散レジストの溶解速度
は、焼成後のポジレジストの溶解速度に比べ、極めて速
く、ポジレジストが顔料分散レジストと同時に溶解する
ことはない。
度のアルカリ溶液(Na2CO3を使用)で行う。このと
き1%アルカリに対して顔料分散レジストの溶解速度
は、焼成後のポジレジストの溶解速度に比べ、極めて速
く、ポジレジストが顔料分散レジストと同時に溶解する
ことはない。
【0022】隣接透明電極間にパターニングされた顔料
分散レジストをポストベークし(ポストベーク)、完全
に樹脂化させる。ここで用いた顔料分散レジスト16は
主成分がアクリル樹脂で240℃、1時間で完全に硬化
(樹脂化)される。
分散レジストをポストベークし(ポストベーク)、完全
に樹脂化させる。ここで用いた顔料分散レジスト16は
主成分がアクリル樹脂で240℃、1時間で完全に硬化
(樹脂化)される。
【0023】次に、図1(d)に示すように、ITO透
明電極1上のポジレジスト15を剥離する(ポジレジス
ト剥離)。このポジレジスト15の剥離は濃度15%程
度のアルカリ溶液(KOHを使用)によって行う。ポジ
レジスト15の耐熱性は実際には150℃程度であり、
240℃での焼成により炭化し透明電極との密着性が悪
くなり、剥離しやすい。ここでポストベーク後の顔料分
散レジスト(アクリル樹脂)16は耐アルカリ性である
必要があり、完全に樹脂化されていれば剥がれることは
なく、隣接透明電極1間にパターンとして残る。
明電極1上のポジレジスト15を剥離する(ポジレジス
ト剥離)。このポジレジスト15の剥離は濃度15%程
度のアルカリ溶液(KOHを使用)によって行う。ポジ
レジスト15の耐熱性は実際には150℃程度であり、
240℃での焼成により炭化し透明電極との密着性が悪
くなり、剥離しやすい。ここでポストベーク後の顔料分
散レジスト(アクリル樹脂)16は耐アルカリ性である
必要があり、完全に樹脂化されていれば剥がれることは
なく、隣接透明電極1間にパターンとして残る。
【0024】以上のようにして、透明電極パターニング
工程のポジレジスト15をマスクとして利用することに
より隣接透明電極1間だけにブラックマスク16aを容
易に形成することができる。このように、透明電極1間
にブラックマスク16aを形成した後、従来技術で述べ
た電着法を用いてITO透明電極1のそれぞれ赤色用透
明電極1a,緑色用透明電極1b,青色用透明電極1c
に順次、赤色フィルタ、緑色フィルタそして青色フィル
タのカラーフィルタを形成する。このカラーフィルタの
形成は、従来技術で説明したカラーフィルタの製造方法
において、図7のガラス基板2上にパターニングされた
透明電極間に予めブラックマスクが形成されている以外
は同一なのでその詳細工程は省略する。本実施例では、
ブラックマスク16aとITO透明電極1との間の短路
を防止するために、ブラックマスク16aとしてのカー
ボン等であってはならず、非導電性の有機顔料が好まし
い。
工程のポジレジスト15をマスクとして利用することに
より隣接透明電極1間だけにブラックマスク16aを容
易に形成することができる。このように、透明電極1間
にブラックマスク16aを形成した後、従来技術で述べ
た電着法を用いてITO透明電極1のそれぞれ赤色用透
明電極1a,緑色用透明電極1b,青色用透明電極1c
に順次、赤色フィルタ、緑色フィルタそして青色フィル
タのカラーフィルタを形成する。このカラーフィルタの
形成は、従来技術で説明したカラーフィルタの製造方法
において、図7のガラス基板2上にパターニングされた
透明電極間に予めブラックマスクが形成されている以外
は同一なのでその詳細工程は省略する。本実施例では、
ブラックマスク16aとITO透明電極1との間の短路
を防止するために、ブラックマスク16aとしてのカー
ボン等であってはならず、非導電性の有機顔料が好まし
い。
【0025】このようにしてITO透明電極1間だけに
ブラックマスク16aを形成すれば、本実施例では図3
に示すように、ITOラインの幅だけがカラーフィルタ
11の幅になる。こうして製造されたカラーフィルタの
電着用ITOをMIM(Metal-Insulator-Metal)パネ
ルや同様にストライプ状電極を必要とし、プラズマ放電
で液晶セルをアドレッシングするプラズマアドレス型液
晶パネル(例えば特開平4−265931号公報に開示
されている)に利用することにより、前記問題点のよう
なITO幅外に形成されてしまう着色部分による光漏れ
は無くなりコントラストの高い表示を得ることができ
る。
ブラックマスク16aを形成すれば、本実施例では図3
に示すように、ITOラインの幅だけがカラーフィルタ
11の幅になる。こうして製造されたカラーフィルタの
電着用ITOをMIM(Metal-Insulator-Metal)パネ
ルや同様にストライプ状電極を必要とし、プラズマ放電
で液晶セルをアドレッシングするプラズマアドレス型液
晶パネル(例えば特開平4−265931号公報に開示
されている)に利用することにより、前記問題点のよう
なITO幅外に形成されてしまう着色部分による光漏れ
は無くなりコントラストの高い表示を得ることができ
る。
【0026】以下、本発明に係るカラーフィルタの製造
方法の他の実施例を図4を用いて説明する。ガラス基板
2上にポジレジスト20をマスクとしてITOをストラ
イプ状に形成する。ポジレジスト20を剥離せずに残存
させた状態でITOストライプに直交するようなストラ
イプパターン(幅はメサトップ幅以上の寸法とする)の
マスクを介して再度、露光、現像を行い、図4(a1)
及び図4(a2)に示すようなポジレジスト20のパタ
ーンを形成する。このポジレジスト20を焼成する。
方法の他の実施例を図4を用いて説明する。ガラス基板
2上にポジレジスト20をマスクとしてITOをストラ
イプ状に形成する。ポジレジスト20を剥離せずに残存
させた状態でITOストライプに直交するようなストラ
イプパターン(幅はメサトップ幅以上の寸法とする)の
マスクを介して再度、露光、現像を行い、図4(a1)
及び図4(a2)に示すようなポジレジスト20のパタ
ーンを形成する。このポジレジスト20を焼成する。
【0027】次に、スピンコート法あるいはスクリーン
印刷法によりネガ型着色レジストを全面に塗布し、塗布
されたネガ型着色レジストを前述したと同様に背面露光
を行い、現像をすることによってマトリクス状にブラッ
クマスク16aを形成する(図4(b1)及び図4(b
2))。本実施例はポジレジスト20の形状がストライ
プでなく、四角の島状であるが、以下上述したと同様の
電着法によってR,G,Bを着色すれば、有効画素と同
サイズのフィルター部(カラーフィルタ)を形成するこ
とができる。
印刷法によりネガ型着色レジストを全面に塗布し、塗布
されたネガ型着色レジストを前述したと同様に背面露光
を行い、現像をすることによってマトリクス状にブラッ
クマスク16aを形成する(図4(b1)及び図4(b
2))。本実施例はポジレジスト20の形状がストライ
プでなく、四角の島状であるが、以下上述したと同様の
電着法によってR,G,Bを着色すれば、有効画素と同
サイズのフィルター部(カラーフィルタ)を形成するこ
とができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればカ
ラーフィルタを電着形成したストライプ状透明電極間全
ての領域にストライプ状ブラックマスクを形成できるの
で、TNパネル、STNパネル、MIMパネルやストラ
イプ状電極を必要とするプラズマアドレス型液晶パネル
に使用して光漏れのないコントラストの高いカラー表示
を得ることができる。
ラーフィルタを電着形成したストライプ状透明電極間全
ての領域にストライプ状ブラックマスクを形成できるの
で、TNパネル、STNパネル、MIMパネルやストラ
イプ状電極を必要とするプラズマアドレス型液晶パネル
に使用して光漏れのないコントラストの高いカラー表示
を得ることができる。
【0029】また本発明によれば、カラーフィルタを電
着形成した透明電極間全ての領域にマトリクス状のブラ
ックマスクを形成することができるので、このブラック
マトリクスが形成された電着カラーフィルタのプラズマ
アドレス型液晶パネルへの適用はガラスエッチングによ
り作製されたプラズマ基板のメサトップからの遮光に有
効であり、光漏れのないコントラストの高いカラー表示
を得ることができる。
着形成した透明電極間全ての領域にマトリクス状のブラ
ックマスクを形成することができるので、このブラック
マトリクスが形成された電着カラーフィルタのプラズマ
アドレス型液晶パネルへの適用はガラスエッチングによ
り作製されたプラズマ基板のメサトップからの遮光に有
効であり、光漏れのないコントラストの高いカラー表示
を得ることができる。
【図1】本発明に係るカラーフィルタの製造方法の一実
施例を説明するための工程断面図である。
施例を説明するための工程断面図である。
【図2】図1の工程に関連する工程フロー図である。
【図3】本発明に係るカラーフィルタの製造方法を説明
するための断面図である。
するための断面図である。
【図4】本発明に係るカラーフィルタの製造方法の他の
実施例を説明するための工程図である。
実施例を説明するための工程図である。
【図5】従来のカラーフィルタの製造方法を説明するた
めの模式工程図である。
めの模式工程図である。
【図6】図5の工程に関連する工程フロー図である。
【図7】従来のカラーフィルタの製造方法を説明するた
めの模式断面図である。
めの模式断面図である。
【図8】従来のカラーフィルタ(ブラックマスク)の製
造方法を説明するための工程断面図である。
造方法を説明するための工程断面図である。
【図9】従来のカラーフィルタを示す断面図である。
1 透明電極(ITO) 2 ガラス基板 3 対向電極 4 電着溶液 4a 着色剤(赤) 4b 着色剤(緑) 4c 着色剤(青) 5 高分子樹脂 6 導電性ペースト 11 カラーフィルタ 12 黒色レジスト 13 ブラックマスク 15 ポジレジスト 16 レジスト 16a ブラックマスク 20 残存したポジレジスト
Claims (4)
- 【請求項1】 ポジ型レジストを用いて透明基板上に透
明電極をパターニング形成する工程、 前記透明電極上に残存したポジ型レジスト膜を焼成した
後、全面にネガ型着色レジスト材料を塗布する工程、 前記ポジ型レジストをマスクとして前記透明基板の背面
側から露光し且つ現像することにより前記透明電極パタ
ーン間に前記着色レジスト材料からなるブラックマスク
を形成する工程、 前記ポジレジストを除去した後、前記透明電極パターン
上にカラーフィルタを電着法により形成する工程を有す
ることを特徴とするカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項2】 前記透明電極パターン間に形成されたブ
ラックマスクを焼成することを特徴とする請求項1記載
のカラーフィルタの製造方法。 - 【請求項3】 前記ネガ型着色レジスト材料が非導電性
であることを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ
の製造方法。 - 【請求項4】 ポジ型レジストを用いて透明基板上にス
トライプ状の透明電極をパターニング形成する工程、 前記透明電極パターンに交差するストライプ状のレジス
トマスクを介して露光、現像をすることにより複数の島
状の透明電極パターンを形成する工程、 前記透明電極上に残存した島状のポジ型レジスト膜を焼
成した後、全面にネガ型着色レジスト材料を塗布する工
程、 前記ポジ型レジストをマスクとして前記透明基板の背面
側から露光し且つ現像することによって前記透明電極パ
ターン間に前記着色レジスト材料からなるブラックマス
クを形成する工程、 前記ポジレジストを除去した後、前記透明電極パターン
上にカラーフィルタを電着法により形成する工程を有す
ることを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29568393A JPH07146407A (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | カラーフィルタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29568393A JPH07146407A (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | カラーフィルタの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07146407A true JPH07146407A (ja) | 1995-06-06 |
Family
ID=17823836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29568393A Pending JPH07146407A (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | カラーフィルタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07146407A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11121178A (ja) * | 1997-10-14 | 1999-04-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 有機エレクトロルミネセンス素子及びその製造方法 |
KR100563638B1 (ko) * | 1999-02-24 | 2006-03-23 | 인더스트리얼 테크놀로지 리써치 인스티튜트 | 칼라 필터의 제조방법 |
KR100542302B1 (ko) * | 1998-06-30 | 2006-04-14 | 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 | 액정 표시 장치의 제조방법 |
JP2010160302A (ja) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Epson Imaging Devices Corp | 液晶表示装置および電子機器 |
-
1993
- 1993-11-25 JP JP29568393A patent/JPH07146407A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11121178A (ja) * | 1997-10-14 | 1999-04-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 有機エレクトロルミネセンス素子及びその製造方法 |
KR100542302B1 (ko) * | 1998-06-30 | 2006-04-14 | 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 | 액정 표시 장치의 제조방법 |
KR100563638B1 (ko) * | 1999-02-24 | 2006-03-23 | 인더스트리얼 테크놀로지 리써치 인스티튜트 | 칼라 필터의 제조방법 |
JP2010160302A (ja) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Epson Imaging Devices Corp | 液晶表示装置および電子機器 |
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