JPH0714578B2 - 軸状部品の供給装置 - Google Patents

軸状部品の供給装置

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JPH0714578B2
JPH0714578B2 JP2092600A JP9260090A JPH0714578B2 JP H0714578 B2 JPH0714578 B2 JP H0714578B2 JP 2092600 A JP2092600 A JP 2092600A JP 9260090 A JP9260090 A JP 9260090A JP H0714578 B2 JPH0714578 B2 JP H0714578B2
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好高 青山
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【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、供給ロッドの先端面に軸状部品を磁力で保
持して供給する形式の供給装置に関する。特に、供給ロ
ツドの先端面に向かつて他の個所から軸状部品を移行さ
せる形式のものに適した発明である。
(ロ)従来の技術とその問題点 今回の発明にぴつたりと対応する先行技術は、発明者の
知る範囲では見当らないが、軸状部品を磁力保持式の供
給ロッド先端面に移行させる場合には、軸状部品が慣性
的に揺動するのを防止しなければならない。この揺動を
放置しておくと、軸状部品の慣性的な揺動が保持磁力を
上まわつて部品転落を生じたり、あるいは保持されたと
しても供給ロツドと軸状部品との相対位置が一定となら
ず、目的個所に対する正確な供給に支障を来たすことに
なる。
(ハ)問題を解決するための手段とその作用 本発明は、以上に述べた問題点を解決するために提供さ
れたもので、供給ロッドの先端面に軸状部品のフランジ
を磁力で保持して供給する形式のものにおいて、軸状部
品が前記先端面に移行して来た際に軸状部品が慣性的に
揺動するのを防止するための規制部材が軸状部品の先端
部を受止める状態で設置されており、軸状部品の先端部
が規制部材のストッパ面に受止められた状態において、
軸状部品のフランジが供給ロッドの先端面に密着したま
まの状態となるように供給ロッドの先端面と規制部材の
ストッパ面との相対位置が定められ、しかも前記ストッ
パ面は供給ロッドのストローク方向に対して平行な平面
とされていることを特徴としており、供給ロッドの先端
面に移行してきた軸状部品はそのフランジが該先端面に
吸引されて密着し、それと同時に軸状部品の先端部がス
トッパ面に受止められていて、供給ロッドの先端面に対
するフランジの密着が終始維持されている。そして、供
給ロッドが進出するときには、軸状部品の先端部がスト
ッパ面上を円滑に摺動しながら送り出されて行く。
(ニ)実施例 第1図〜第5図に示した第1の実施例について説明する
と、ここでの軸状部品は、鉄製のプロジエクシヨンボル
ト1であつて溶着用の突起2を有するフランジ3と軸部
4から成つている。進退ストロークをする供給ロツド5
は、フランジ3の密着を受ける先端面6(第5図に符号
6を表示した)を有し、その周囲は第4図のような形状
となつている。すなわち、ストツパ片7とその左右に設
けた側壁部材8,8から成るコ字型のような形態とされ、
フランジ3の通過を許すための開放部9が設けられてい
る。
供給ロツド5の先端面6の近くにはマグネツト(永久磁
石)10が埋設され、ボルトのフランジ3を先端面6に吸
着して保持する。第1図や第5図のように保持された状
態では、ストツパ片7の先端が軸部4にちようど接触す
るか、またはわずかな隙間を有している。さらに、先端
面6は、供給ロツド5の軸線と垂直になつている仮想平
面に対して、ボルト1が下方に向くように傾斜してい
る。供給ロツド5は外筒11内に収容され、外筒11の端部
に結合してエアシリンダ12のピストンロツド13が供給ロ
ツド5に連結されている。
ボルト1が先端面6の方へ進入して来たとき、ボルト1
が慣性的に揺動するのを防止するために、規制部材14が
静止した状態で設置してある。断面コ字型(第3図参
照)のブラケツト15に規制部材14が固定してあり、ブラ
ケツト15は外筒11の切欠部16に溶接されている。規制部
材14のストツパ面17は、供給ロツド5の進退ストローク
に干渉しない個所に配置されていると共にこのストロー
ク方向に対して平行な平面とされている。ボルト1の進
入を補助するために別のマグネツト(永久磁石)18が設
けられている。このマグネツト18は保持片19に埋設さ
れ、この保持片19を外筒11の切欠部16に固定ボルト20で
押当ててマグネツト18の固定がなされている。第1図、
第6図および第7図から明らかなようにボルト1の先端
がストッパ面17に受止められた状態においては、フラン
ジ3が先端面6に密着したままとなるように先端面6と
ストッパ面17との相対位置が設定してある。
この実施例では、ボルト1を第5図に示した鉄板21の孔
22内へ挿入する場合のものであり、したがつて、第5図
のような所まで供給ロツド5が進出して停止すると、マ
グネツト10の吸引力を消滅させてボルト1の円弧運動的
な落下をさせなければならない。そのために供給ロツド
5は中空軸23とその内側に摺動自在に挿入されたインナ
軸24とから成り、インナ軸24の上端近くに固定した規制
ピン25が中空軸23にストローク方向に明けた長孔26を通
過して図示のように突出している。外筒11の外側面にエ
アシリンダ27が固定され、そのピストンロツド28には係
合片29が結合されており、この係合片29は外筒11にスト
ローク方向に明けられた長孔30から外筒11内に突出して
いる。中空軸23内に挿入した圧縮コイルスプリング31の
張力がインナ軸24に作用し、これによつて規制ピン25が
長孔26の下端に当たつており、この状態で中空軸23とイ
ンナ軸24の端面が一平面を形成して先端面6を構成して
いる。
中空軸23とインナ軸24は非磁性体であるステンレス鋼を
用いて作られており、両軸の摺動が磁力吸引で重くなら
ないようにしてある。マグネツト10を永久磁石にする例
を示しているが、これを止めて、供給ロツド5を鉄製の
単軸としこれを励磁コイルの中を貫通させて単軸の先端
部に吸引磁力を付与することも可能であり、励磁コイル
への通電を切ることによつてボルト1を所要の個所で解
放することができる。同様にして、マグネツト18を電磁
石に変えて実施することも可能である。
ボルト1を案内して来る部品供給管32(以下、単に供給
管という)は、供給ロツド5のストローク方向に対して
図示のごとく鋭角的に交叉した向きに設置されており、
その端部33は供給ロツド5の先端部の近傍に配設してあ
る。供給管32の先端にはその管端を閉塞するような形態
でストツパ部材34が形成されている。端部33の下側、す
なわち供給ロツド5の先端部側は図示のように出口孔35
となしてあり、その部分に保持片36が進退可能な状態で
設置してあり、供給管32を下降して来たボルト1はその
軸部4が端部33の内面37と保持片36との狭い個所で図示
のごとく係止され、いわゆる一時係止の位置決め状態と
されている。端部33の内面37は肉厚部38を設けることに
よつて第2図のような軸部4を収容するのに適した断面
形状とされている。
保持片36を進退させる方法は第2図に図示してあり、外
筒11に結合したブラケツト39にエアシリンダ40を固定
し、そのピストンロツド41を保持片36に接続してある。
なお、図示の実施例においては、供給ロツド5が鉛直線
に対して60度位も大幅に傾斜している場合であり、供給
管32は外筒11の上側に位置するように溶接(符号45参
照)がなされている。
以下、作動について説明するが、第1図では供給ロツド
5の先端部にボルト1が図示されていないと仮定して説
明する。供給管32の端部にはボルト1が待機状態となつ
ており、ここで保持片36がエアシリンダ40によつて後退
すると、ボルト1は落下しつつマグネツト10や18の吸引
力によつて開放部9を通過して勢よく先端面6に吸着さ
れようとする。このとき、軸部4はストツパ片7に当た
り、軸部4の先端側はその慣性で反時計方向に揺動しよ
うとするが、規制部材14のストツパ面17が軸部4の先端
角部を受止めるので、上述のような揺動は発生しない。
そして、先端面6とストッパ面17との相対位置は前述の
ように定められているので、フランジ3の先端面6に対
する密着は常に維持されたままである。
つぎに、供給ロツド5が前進するときには、ボルト1の
先端は供給ロッド5のストローク方向と平行なストッパ
面17上を滑動して行き、その後、その先端部に保持され
たボルト1が孔22の近くまで来ると、供給ロツド5は停
止し、それと相前後して係止片29がエアシリンダ27で引
きもどされるので、規制ピン25も同時に引きもどされ、
その変位はインナ軸24を経てマグネツト10へ伝えられ、
最終的にはマグネツト10がフランジ3から遠ざかるの
で、フランジ3に対する吸引力が実質的に消滅し、ボル
ト1は孔22内へ落込んでゆく。このときには、軸部4が
ストツパ片7の先端部にこすれながら鉛直方向に起立し
つつ円弧状の移動を果し、フランジ3の端部がストツパ
片7の先端部を通過すると、ボルト1は孔22へスムーズ
に入つてゆくのである。
第6図の実施例は、前述のマグネツト10に相当するもの
をストツパ片7の外側に配置した場合である。したがつ
て、マグネツト10は摺動片42に埋設してあり、中空軸23
にストローク方向の長孔43を明け、この長孔43を貫通す
る固定ボルト44で摺動片42がインナ軸24に一体化されて
いる。規制部材14は図示のように板状のものとされ外筒
11に結合してあり、板状のものの内面がストツパ面17と
されている。第6図のものの作動は前述の実施例から容
易に理解できるもので、その説明は省略した。
前述の実施例では、供給管32からボルト1を供給ロツド
5の方へ移行させるものを示しているが、第7図および
第8図に簡略的に示した実施例では、ボルトを首吊り状
にして移送させる形式のいわゆるガイドレールの方式を
示している。傾斜して配置されたガイドレール46,46
は、2本の長尺部材が一対になつて平行に設置され、ボ
ルトはそのフランジ3が首吊り状態で滑降するようにな
つている。両レールを一体化している連結ブラケツト47
が静止部材48に固定されている。第7図の供給ロツドに
ついては先の実施例のものと同様なので、先のものと同
一符号を付して説明は省略した。
(ホ)効果 本発明によれば、供給ロツドの先端部に移送されて来た
軸状部品は、その一端側が供給ロツドに磁力で保持され
るのと同時に、その他端側が規制部材によつて受止めら
れるので、慣性的に不都合な挙動を起こしやすい長尺な
軸状部品であつても、正規の位置に正しく保持されるの
で、供給ロツドと軸状部品と相対位置は常に均一に得る
ことができ、したがつて、目的個所の孔などに対して正
確な部品供給が果せるのである。すなわち、ボルトがス
トッパ面に受止められるときには、フランジが供給ロッ
ドの先端面に密着したままであるから、慣性的な揺動の
防止が図れるだけには止まらず、フランジと供給ロッド
先端面との密着が確実に保たれたまま安定した部品の磁
力保持が実現する。そして、ストッパ面は供給ロッドの
ストローク方向と平行な平面とされているから、軸状部
品が前進して行く過渡期にストッパ面上を円滑に摺動し
て行き、供給ロッドと軸状部品との相対位置が狂ったり
しない。
【図面の簡単な説明】
各図は本発明の実施例であつて、第1図は縦断側面図、
第2図は第1図の(2)‐(2)断面図、第3図は第1
図の(3)‐(3)断面図、第4図は立体図、第5図お
よび第6図は縦断側面図、第7図は側面図、第8図は縦
断正面図である。 5……供給ロツド、6……先端面、1……軸状部品、14
……規制部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給ロッドの先端面に軸状部品のフランジ
    を磁力で保持して供給する形式のものにおいて、軸状部
    品が前記先端面に移行して来た際に軸状部品が慣性的に
    揺動するのを防止するための規制部材が軸状部品の先端
    部を受止める状態で設置されており、軸状部品の先端部
    が規制部材のストッパ面に受止められた状態において、
    軸状部品のフランジが供給ロッドの先端面に密着したま
    まの状態となるように供給ロッドの先端面と規制部材の
    ストッパ面との相対位置が定められ、しかも前記ストッ
    パ面は供給ロッドのストローク方向に対して平行な平面
    とされていることを特徴とする軸状部品の供給装置。
JP2092600A 1990-04-07 1990-04-07 軸状部品の供給装置 Expired - Fee Related JPH0714578B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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