JPH07145747A - エンジンの空燃比検出装置 - Google Patents

エンジンの空燃比検出装置

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JPH07145747A
JPH07145747A JP20978594A JP20978594A JPH07145747A JP H07145747 A JPH07145747 A JP H07145747A JP 20978594 A JP20978594 A JP 20978594A JP 20978594 A JP20978594 A JP 20978594A JP H07145747 A JPH07145747 A JP H07145747A
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cylinder
engine
air
fuel ratio
detection
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JP20978594A
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Masahiko Kato
雅彦 加藤
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Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
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Publication date
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    • F02F1/18Other cylinders
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吹き抜け新気を含まない既燃ガスの空燃比を
検出する。 【構成】 位相の異なる2つの気筒同士を検出用配管3
9によって互いに連通させる。この検出検出用配管39
に排気ガスセンサ38を設けた。両気筒の位相差を利用
し検出用配管39内に既燃ガスを流せる。このため、気
筒内の既燃ガスを排気通路14内の脈動の影響を受けず
に検出用配管39内にスムーズに導け、気筒内の既燃ガ
スの空燃比を正確に測定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既燃ガスの空燃比を検
出するエンジンの空燃比検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車や船外機などのエンジンにあって
は、あらゆる運転領域において空燃比を最適に設定し
て、燃料効率を良好に設定し、排ガスを低減することが
要請されている。そのために、エンジンに排気ガスセン
サを設置し、この検出値(主に酸素量)から空燃比を検
出している。
【0003】ところが、2サイクルエンジンにあって
は、新気の吹き抜け現象が発生するため、正確な空燃比
を検出するには、吹き抜け新気を含まない既燃ガスのガ
ス成分を測定し、空燃比を検出しなければならない。
【0004】特開平1−193043号公報記載の発明
(第1従来例)は、2サイクルエンジンにおいて、排気
ポートよりも上死点側のシリンダ内と排気通路とを連通
路にて連通させ、この連通路に排気ガスセンサを設置し
て吹き抜け新気を含まない既燃ガス中の酸素量を測定し
ている。ここで、上記シリンダ側の連通路は、エンジン
圧縮行程において新気の流出を防止するため、小口径に
絞られたオリフィス形状に構成されている。
【0005】また、特開平2−294530号公報記載
の発明(第2従来例)では、2サイクルエンジンにおい
て、シリンダ内の排気ポート上死点側に通路を備え、こ
の通路途中にブローダウン圧でのみ開弁するバルブを設
置し、このバルブの下流側に排気ガスセンサを設置し
て、吹き抜け新気を含まない既燃ガス中の酸素量を測定
し、空燃比を検出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記第1従
来例では、シリンダ側の連通路がオリフィス形状に形成
されているため、エンジンを極低速で長時間運転させた
場合(船外機におけるトローリング運転時)、不完全燃
焼により生じたカーボンやスラッジが上記オリフィス形
状の連通路を閉塞してしまう虞れがある。更に、この第
1従来例では、排気通路内は脈動が大きいので、連通路
の排気通路側から既燃ガスや吹き抜け新気が逆流してし
まう虞れもある。また、上記第2従来例では、通路内に
バルブが設置されているため、この通路も実質的に狭
く、第1従来例と同様に、カーボンやスラッジによって
通路が閉塞される虞れがある。更に、バルブ構成部品
(弁体やスプリングなど)が上記カーボンなどによって
固着される虞れもある。
【0007】この発明は、上述の事情を考慮してなされ
たものであり、吹き抜け新気を含まない既燃ガスの空燃
比を検出できるとともに、検出用通路内でのカーボンや
スラッジによる閉塞などの発生を防止でき、更に検出用
通路内での逆流の発生も防止できるエンジンの空燃比検
出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るエンジ
ンの空燃比検出装置は、位相の異なる2つの気筒同士を
検出通路によって互いに連通させ、この検出通路に排気
ガスセンサを設けたものである。
【0009】第2の発明に係るエンジンの空燃比検出装
置は、第1の発明に係るエンジンの空燃比検出装置にお
いて、検出通路の両端を、各気筒内のシリンダ壁におけ
るピストンによって開閉される部位に開口させ、これら
の開口位置を、これらが両方とも開いているときに2つ
の気筒の圧力に差が生じる位置に位置づけたものであ
る。
【0010】第3の発明に係るエンジンの空燃比検出装
置は、第2の発明に係るエンジンの空燃比検出装置にお
いて、エンジンとして多気筒型2サイクルエンジンを用
い、検出通路の両端開口のうち、これらが両方とも開い
ているときに高圧となる方の気筒の開口を、略排気ポー
ト上縁より下方に配設したものである。
【0011】第4の発明に係るエンジンの空燃比検出装
置は、第2の発明に係るエンジンの空燃比検出装置にお
いて、エンジンとして多気筒型2サイクルエンジンを用
い、検出通路の両端開口を、これらが両方とも開いてい
るときに高圧となる方の気筒が膨張行程の略排気ポート
開タイミングから略掃気ポート開タイミングの間である
ときのみに、検出通路を介して2気筒が連通される位置
に配設したものである。
【0012】第5の発明に係るエンジンの空燃比検出装
置は、第1の発明ないし第4の発明のうち何れか1つの
エンジンの空燃比検出装置において、検出通路の途中に
容積部を介在させ、この容積部に排気ガスセンサの検出
部を臨ませたものである。
【0013】第6の発明に係るエンジンの空燃比検出装
置は、第5の発明に係るエンジンの空燃比検出装置にお
いて、検出通路における一方の気筒から容積部に延びる
部分を容積部における排気ガスセンサの検出部と対向す
る部位に開口させるとともに、他方の気筒から容積部に
延びる部分を、前記開口とは対向しない部位に開口させ
たものである。
【0014】第7の発明に係るエンジンの空燃比検出装
置は第1の発明ないし第6の発明のうち何れか1つのエ
ンジンの空燃比検出装置において、エンジンの各気筒の
シリンダ軸心を含む平面に対して一側に排気系部品を配
設するとともに他側に検出通路を配設したものである。
【0015】
【作用】第1の発明によれば、2つの気筒の位相差を利
用して検出通路内に既燃ガスを流すようにしたので、気
筒内の既燃ガスは排気通路内の脈動の影響を受けること
なく検出通路内にスムーズに導かれる。
【0016】第2の発明によれば、既燃ガスは両気筒を
連通する検出通路内を一方の気筒から他方の気筒へ向か
ってのみ流れる。第3の発明によれば、検出通路の両端
の開口のうちこれらが両方とも開いているときに高圧と
なる方の気筒の開口には、圧縮行程でシリンダ内の新気
が流出し難くなる。しかも、前記一方の気筒から検出通
路への新気の流出を防ぐためにオリフィスや特別なバル
ブを必要としない。
【0017】第4の発明によれば、検出通路の両端の開
口が両方とも開いているときに高圧となる方の気筒に掃
気ポートから新気が流入するときには、検出通路は他方
の気筒のピストンによって閉ざされているので、高圧側
の気筒から検出通路への新気吹き抜けが防止できる。し
かも、一方の気筒から検出通路への新気の吹き抜けを防
ぐためにオリフィスや特別なバルブを必要としない。
【0018】第5の発明によれば、排気ガスセンサの検
出部が臨む容積部内に既燃ガスを溜めて前記検出部にま
んべんなく当てることができる。第6の発明によれば、
検出通路における一方の気筒から容積部に延びて排気ガ
スセンサの検出部と対向する部位に開口する部分から容
積部内に流入した既燃ガスは、前記検出部に確実に当た
るようになる。また、容積部内に流入した既燃ガスは検
出通路の他方の部分に向かって直ちに吹き抜けることな
く、容積部内に滞留するから、排気ガスセンサの検出部
に既燃ガスをまんべんなく当てることができる。
【0019】第7の発明によれば、検出通路は排気系部
品の存在しないエンジン一側に配置されるから、検出通
路が排気通路に干渉することがなく、検出通路をスムー
ズに配管できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図7に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係るエンジンの
空燃比検出装置が適用された2サイクルエンジンを示す
側面図、図2は図1におけるII−II線断面図、図3は図
1の2サイクルエンジンの平面図である。図4は図1の
2サイクルエンジンを燃料噴射装置とともに示す構成
図、図5は排気ガスセンサの検出部を検出通路の容積部
に臨ませた状態を示す断面図である。図6は検出通路の
気筒への開口位置を示す構成図、図7は本発明に係るエ
ンジンの空燃比検出装置の動作を説明するためのタイム
チャートで、同図では1番気筒と2番気筒のクランク角
度に対するこれら両気筒の筒内圧と検出通路の採取孔、
流出孔の開閉時期との関係を示している。
【0021】これらの図において、1は水冷式2サイク
ルエンジンで、このエンジン1は図4に示す船外機2に
設置された3気筒エンジンであり、燃料噴射式2サイク
ルエンジンである。このエンジン1のシリンダ3内には
ピストン4が設けられ、このピストン4は、クランクケ
ース5内のクランク室6を貫通し鉛直方向に延在するク
ランク軸7にコンロッド8を介して連結されている。
【0022】前記クランクケース5の壁面には吸気ポー
ト9が設けられ、この吸気ポート9に、リード弁10を
介して吸気管11が接続されている。また、シリンダ3
の壁面には排気ポート12および掃気ポート13が形成
されている。前記排気ポート12は、図2および図4に
示すように排気通路14および排気マニホールド15を
経て排気管16に接続されている。前記排気通路14は
エンジン1のシリンダ3に排気通路形成用カバー14a
を取付けることによって形成されている。さらに、前記
掃気ポート13は、掃気通路17によってクランク室6
に連通されている。なお、燃焼室の頂部には点火プラグ
18が設置されている。
【0023】符号21は燃料噴射装置である。この燃料
噴射装置21は、燃料タンク22と、燃料中の異物を除
去するストレーナ23と、電磁式燃料供給ポンプ24
と、燃料を吸気通路内に噴射するインジェクタ25と、
前記燃料供給ポンプ24からインジェクタ25へ圧送さ
れる燃料圧を調整し、燃料圧が所定圧以上になった場合
に燃料の一部をパイプ26を介して燃料タンク22へ還
流する圧力調整器27と、インジェクタ25からの燃料
噴射量を制御する燃料噴射制御ユニット28とから構成
されている。
【0024】前記燃料噴射制御ユニット28には、次の
各種のセンサから種々の検出信号が入力される。符号2
9は燃焼室内圧を検出する燃焼室内圧センサ、符号30
はスロットル開度を検出するスロットル開度センサ、符
号31はクランク室内圧を検出するクランク室内圧セン
サ、符号32はクランク室6での吸気温を検出する吸気
温センサ、符号33はクランク角センサ、符号34はエ
ンジン1のシリンダブロック35の温度を検出するエン
ジン温度センサ、符号36は排気マニホールド15下流
に設けられた排気マフラー37内の背圧を検出する背圧
センサである。さらに、この燃料噴射制御ユニット28
は、上記検出信号の他、大気圧、冷却水温度およびエン
ジン振動のそれぞれの検出値が入力されるように構成さ
れている。
【0025】燃料噴射制御ユニット28は、各種センサ
からの検出値および排気ガスセンサ38にて検出された
既燃ガスの空燃比に基づき、あらゆる運転領域において
最適な空燃比となるように燃料噴射量を決定する。そし
て、燃料噴射制御ユニット28は、この燃料噴射量に基
づきインジェクタ25へインジェクション作動信号を出
力してこのインジェクタ25から燃料を噴射させる。
【0026】上記排気ガスセンサ38は、エンジン1の
#1気筒のシリンダ3内と、エンジンの1の#2気筒の
シリンダ3内とを連通して本発明に係る検出通路を構成
する検出用配管39に配設されており、図5に示すよう
に検出部38aにて既燃ガスの空燃比を検出するように
構成されている。なお、「空燃比を検出する」とは、空
燃比を直接検出する場合だけではなく、空燃比によって
変動する要因、例えばO2 ,HC,CO等の濃度を検出
することによって、空燃比を間接的に検出する場合もあ
る。本実施例では、既燃ガス中の成分、主に酸素の量を
測定し、この酸素量の値から空燃比を検出する構成にな
っている。
【0027】ここで、検出用配管39における排気ガス
センサ38が取付けられる部分の構造を図5によって説
明する。検出用配管39は、#2気筒から延設された採
取管39aと、#1気筒から延設された流出管39b
と、これら両管39a,39bの延設端部に接続された
蓄圧ケース39cとから形成されている。この蓄圧ケー
ス39cの内部には、ある程度の容積をもち本発明の容
積部を構成する蓄圧室40が設けられている。そして、
この蓄圧ケース39cに、前記排気ガスセンサ38がそ
の検出部38aを蓄圧室40に臨ませて固着されてい
る。なお、排気ガスセンサ38は図1および図2に示す
ように、その検出部38aの延在方向がエンジン1のシ
リンダ軸方向と平行になるように蓄圧ケース39cに取
付けられている。
【0028】また、前記採取管39aの蓄圧ケース側端
部は、蓄圧ケース39cにおける前記検出部38aと対
向する部位に開口されている。前記流出管39bの蓄圧
ケース側端部は、蓄圧ケース39cにおける前記採取管
39aの開口とは対向しない部位に開口されている。本
実施例では採取管39aの開口に対してエンジン1のシ
リンダ軸方向に偏在する位置に位置づけられている。
【0029】前記検出用配管39は図2に示すように、
エンジン1の各気筒のシリンダ軸を含む平面(図2中の
一点鎖線Cを通り紙面と直交する平面)に対して排気系
部品(排気通路形成用カバー14a)とは反対側の一側
に配設されて#1気筒と#2気筒とを連通している。ま
た、この検出用配管39の前記採取管39aおよび流出
管39bは絞り部等がない均一な口径に形成されてい
る。
【0030】#2気筒に連通された採取管39aのシリ
ンダ3側端部となる採取孔41と、#1気筒に連通され
た流出管39bのシリンダ3側端部となる流出孔42
は、図6に示すように、#2気筒、#1気筒のシリンダ
内壁面におけるそれぞれの気筒のピストン4の移動経路
上に開口されている。本明細書では、採取孔41、流出
孔42と対向する位置にピストン4が位置して開口部が
塞がれた状態をこれらが閉状態であるとし、ピストン4
が採取孔41、流出孔42より下方に位置していて開口
部がシリンダ3内に連通されている状態をこれらが開状
態であるとする。すなわち、採取孔41、流出孔42は
それぞれの気筒のピストン4によって開閉される位置に
開口されている。
【0031】前記採取孔41の開口位置は、本実施例で
は排気ポート12の上縁に対してシリンダ軸方向(上下
方向)に略同じ位置に設定されている。ここで「略同じ
位置」と記載したのは、図6中に排気ポート開・閉タイ
ミングとして排気ポート12の上縁の上下位置を示す仮
想線Aが、採取孔41の中心を通っており、厳密にいう
と排気ポート上縁の位置より上方にも採取孔41の開口
部分が延在しているからである。
【0032】すなわち、採取孔41は#2気筒が略排気
ポート開・閉タイミングとなるような位置に開口されて
いる。なお、採取孔41は、上述したように排気ポート
12の上縁と上下略同じ位置に開口させる以外に、前記
位置(排気ポート開・閉タイミングA)と掃気ポート1
3の上縁に対して上下方向に略同じ位置(掃気ポート開
・閉タイミングB)との間に開口させることもできる。
【0033】一方、流出孔42の開口位置は本実施例で
は掃気ポート13の上縁に対してシリンダ軸方向(上下
方向)に略同じ位置に設定されている。ここで「略同じ
位置」と記載したのは前記採取孔41の場合と同様の理
由による。
【0034】次に、前記採取孔41と流出孔42を上述
した位置に開口させた理由を図7によって説明する。図
7において筒内圧P1は#1気筒のシリンダ内の圧力、
筒内圧P2は#2気筒のシリンダ内の圧力、#2クラン
ク角度は#2気筒のクランク角度、#1クランク角度は
#1気筒のクランク角度を示す。また、排開および排閉
は排気ポート12が開くタイミングと閉じるタイミング
を示し、掃開および掃閉は掃気ポート13が開くタイミ
ングと閉じるタイミングを示す。さらに、TDCは上死
点位置を示し、BDCは下死点位置を示す。
【0035】エンジン1は3気筒エンジンであるので、
#1気筒は#2気筒に対して位相が120°進むことに
なる。すなわち、#2気筒のシリンダ3内圧力P2と、
#1気筒のシリンダ3内圧力P1とは、図7に示すよう
に120°の位相差をもって変動する。
【0036】本発明はこの位相差に起因する両気筒の圧
力差を利用して既燃ガスを高圧側気筒から排気ガスセン
サを介して低圧側気筒へ流すようにしたものである。す
なわち、図7中に左下がりの平行斜線を施したよう、膨
張行程で既燃ガスが充満する#2気筒の圧力P2と、圧
縮行程初期となる#1気筒の圧力P1との差があるとき
に両気筒が検出用配管39を介して連通されるように採
取孔41と流出孔42の開口位置が定められている。こ
のようにすることで、#2気筒の既燃ガスが検出用配管
39を通って#1気筒に流出することになり、検出用配
管39の途中に介在する排気ガスセンサ38に既燃ガス
が当たって空燃比が検出される。
【0037】採取孔41の開口位置としては、前記圧力
差が存在するタイミングに開けばよいので、#2気筒の
排気ポート開タイミングに対して膨張行程初期側あるい
は終期側に位置づけることも可能である。本実施例で採
取孔41を略排気ポート開タイミングとなる位置に開口
させたのは、これより早く開くようにした場合には圧縮
行程において排気ポート12が閉じた後に採取孔41が
閉じるようになってしまい、酸素を多く含む新気が採取
孔41から蓄圧室40へ押し込まれて空燃比を正確に検
出できなくなる虞れがあるからであり、遅く開くように
した場合には圧力差が小さくなるとともにこの圧力差の
存在する期間が短くなってしまうからである。なお、採
取孔41が略掃気ポート開タイミングより遅く開くよう
にすると、#2気筒の圧力P2が#1気筒の圧力P1に
較べて充分に高くなくなり、既燃ガスが#2気筒から#
1気筒へ向かって流れなくなるので、採取孔41は遅く
とも略掃気ポート開タイミングとなる位置に開口させ
る。
【0038】流出孔42の開口位置としては、前記採取
孔41が開くときには開いており、かつ圧力差がなくな
る以前に閉じればよいので、#1気筒の掃気ポート閉タ
イミングに対して圧縮行程初期側あるいは終期側に位置
づけることも可能である。本実施例で流出孔42を掃気
ポート閉タイミングとなる位置に開口させたのは以下の
2つの理由による。
【0039】(1)#2気筒から#1気筒へ向かって既
燃ガスが流れるときに多くの既燃ガスを流すことができ
ればできるほど、既燃ガスの性状の変化をレスポンスよ
く検出することができる。このため、採取孔41が開い
てから流出孔42が閉じるまでの期間を長くとることが
望ましい。すなわち、流出孔42は、採取孔41が開く
ときに対してなるべく遅く閉じるようにする。 (2)流出孔42が排気ポート閉タイミングを過ぎても
開いていると、両気筒の圧力の大小関係が逆転して#1
気筒の方が#2気筒より高圧になってしまう関係から、
図6中に破線矢印で示したように#1気筒の新気が検出
用配管39を通って#2気筒に流入するようになる。す
なわち、流出孔42を排気ポート閉タイミングに対して
若干余裕をもってこれより早めに閉じるようにする。こ
の2つの理由を満足する流出孔42の開口位置が本実施
例の開口位置になっている。
【0040】要約すると、採取孔41と流出孔42は、
各気筒内のシリンダ壁におけるピストン4によって開閉
される部位に開口され、これら両孔が両方とも開いてい
るときに#1気筒と#2気筒の圧力に差が生じる位置に
位置づけられている。そして、これら両孔が両方とも開
いているときに高圧となる#2気筒の採取孔41が、略
排気ポート上縁より下方に配設されている。さらに、こ
の採取孔41と流出孔42は、#2気筒が膨張行程の略
排気ポート開タイミングから略掃気ポート開タイミング
の間であるときのみに、検出用配管39を介して2気筒
が連通される位置に開口されている。
【0041】このように構成された空燃比検出装置で
は、#2気筒のピストン4が膨張行程で排気ポート開タ
イミングに達し採取孔41が開くと、このときには#1
気筒の流出孔42は既に開いているので、上記採取孔4
1の開と同時に、#1気筒および#2気筒間の圧力差に
よって、#2気筒内の既燃ガスが採取孔41から流出孔
42へ向かって検出用配管39内を流れ、蓄圧ケース3
9c内の蓄圧室40に流入した既燃ガスの主に酸素量を
排気ガスセンサ38が測定する。
【0042】その後、#2気筒のピストン4がさらに下
降し、これが掃気ポート開タイミングに達する直前に流
出孔42が#1気筒のピストン4によって閉じられる。
このため、検出用配管39内を流れる既燃ガス中には吹
き抜け新気は含まれないので、排気ガスセンサ38は吹
き抜け新気を含まない既燃ガス中の酸素量を測定でき、
吹き抜け新気を含まない既燃ガスの空燃比を検出するこ
とができる。しかも、#2気筒から検出用配管39への
新気の吹き抜けを防ぐためにオリフィスや特別なバルブ
を必要としない。
【0043】また、検出用配管39は途中に蓄圧室40
が設けられ、ここに排気ガスセンサ38の検出部38a
が臨んでいるので、検出部38には既燃ガスがまんべん
なく当たるようになる。しかも、検出用配管39の採取
管39aの蓄圧室40側端部は前記検出部38aと対向
する部位に開口されているので、#2気筒から流出した
既燃ガスが検出部38aに確実に当たることになる。そ
の上、採取管39aと流出管39bとの蓄圧室40側端
部は互いに対向しない位置に開口されているので、既燃
ガスが採取管39aから流出管39bへ直ちに流れ込ま
ずに蓄圧室40内に溜まるようになる。このため、排気
ガスセンサ38の検出部38aには、より一層既燃ガス
がまんべんなく当たるようになる。
【0044】さらに、#1気筒と#2気筒の位相差を利
用して検出用配管39に既燃ガスを流すようにしたの
で、既燃ガスを排気通路内の脈動の影響を受けることな
く検出通路内にスムーズに導くことができる。その上、
既燃ガスは圧力差により#2気筒から#1気筒へ向かっ
てのみ流れるので、特別なバルブを設けることなく特定
の気筒(#2気筒)内の既燃ガスの空燃比を検出するこ
とができる。
【0045】上述したように流出孔42が閉じた後も検
出孔41は開状態に保たれ、#2気筒の掃気ポート13
が開く以前に検出用配管39内に高圧の既燃ガスが押し
込まれる。このとき、検出用配管39の途中に設けた蓄
圧室40が昇圧され、ここに既燃ガスが蓄えられる。
【0046】このように蓄圧室40が昇圧された状態で
#2気筒の掃気ポート13が開口する。すなわち、掃気
がシリンダ3内に流入されたとしても、蓄圧室40から
既燃ガスが図6中に破線矢印で示すように検出用配管3
9を通って#2気筒へ逆流するので、新気が採取孔41
へ流出することがない。
【0047】前記逆流現象は、#2気筒のピストン4が
さらに下降し、下死点を過ぎて上昇し採取孔41を閉じ
るまで継続して起こる。すなわち、#2気筒に流入した
新気は殆ど検出用配管39へは流出しないことになる。
なお、蓄圧室40内の圧力をもった既燃ガスは、採取孔
41が閉じられることによって検出用配管39中に略密
封される。
【0048】その後、#2気筒のピストン4がさらに上
昇して排気ポート12を閉じると、採取孔41も略同時
に閉じられる。このため、圧縮行程におけるシリンダ3
内の新気の検出用配管39への流出が防止でき、新気を
含まない既燃ガスの空燃比を検出することができる。そ
の上、#2気筒から検出用配管39への新気の流出を防
ぐためにオリフィスや特別なバルブを必要としない。
【0049】さらにクランク軸7が回転して#2気筒が
圧縮行程終期に達すると、#1気筒は膨張行程で排気ポ
ート開タイミングに達し、既燃ガスが排気ポート12に
排出されるようになる。その後、#1気筒のピストン4
が排気ポート開タイミングとなる位置より下降すると、
流出孔42および掃気ポート13が開く。このとき、採
取孔41はピストン4によって閉ざされたままであるの
で、掃気ポート13が開くことによって#1気筒内に流
入した新気が流出孔42から検出用配管39を介して#
2気筒へ流入することはない。また、流出孔42が開く
と、検出用配管39の蓄圧室40内に蓄圧されていた高
圧な既燃ガスが流出管39bを通って#1気筒内に流入
するので、#1気筒の既燃ガスあるいは新気が排気ガス
センサ38に到達することもない。
【0050】なお、蓄圧室40の容積は、上述したよう
に流出孔42が閉じてから#2気筒の掃気ポート13が
開く以前に検出用配管39へ押し込まれた既燃ガスを蓄
え、この既燃ガスを採取孔41が閉じられるまで#2気
筒へ逆流させ、さらに流出孔42が開いてからも#1気
筒へ流入させることができるように設定されている。
【0051】上述したように#1気筒の掃気ポート13
が開いた後、流出孔42が開いた状態で#2気筒が膨張
行程で排気ポート開タイミングに達して再び採取孔41
が開き、#2気筒の既燃ガスが#1気筒へ流出される。
そして、上述した動作が繰り返し行われることになる。
【0052】本実施例で示した構成を採ると、採取孔4
1と流出孔42がそれぞれ開いている状態において、#
2気筒のシリンダ3内の圧力P2が#1気筒のシリンダ
3内の圧力P1よりも高くなるとともに、検出用配管3
9の採取孔41、流出孔42が#2気筒、#1気筒のそ
れぞれのピストン4により開閉操作されるので、流出孔
42から検出用配管39内へ#1気筒内の既燃ガス等が
逆流することがない。
【0053】また、図2に示したようにエンジン1の各
気筒のシリンダ軸心を含む平面に対して一側に排気系部
品を配設するとともに他側に検出用配管39を配設した
ので、検出用配管39は排気系部品の存在しないエンジ
ン一側に配置することができ、排気通路に干渉すること
なくスムーズに配管できる。このため、検出用配管39
内を既燃ガスがスムーズに流れて排気ガスセンサ38が
既燃ガスの空燃比を正確に検出できるようになる。特
に、本実施例のように吸気通路をクランクケース5に接
続すれば、検出用配管39が吸気通路と干渉することも
防止でき、検出用配管39を一層スムーズに配管するこ
とができる。
【0054】さらに、検出用配管39は絞り部がない均
一径に形成されているので、船外機2はトローリング運
転時のようなエンジン1の極低速運転時に、不完全燃焼
によってカーボンやスラッジ等が発生しても、これらの
カーボン等によって検出用配管39内が閉塞されること
がない。その上、検出用配管39はシンプルな構成であ
るため、流体抵抗が少なく、このため、例えば過渡運転
時においてもサイクル毎の空燃比を検出でき、過渡運転
時に最適な空燃比制御が実施できる。
【0055】さらにまた、第2従来例のように排気ガス
センサの上流側にバルブを設置すると、このバルブが失
火時に開弁しないが、上記実施例では、検出用配管39
がシンプルな構造であるため、失火の検知も可能とな
る。
【0056】なお、上記実施例ではエンジン1が直列3
気筒の2サイクルエンジンの場合を述べたが、各気筒間
に位相差があり、検出用配管39の採取孔41および流
出孔42を適切なタイミング位置に配置できればよいの
で、V型4気筒あるいはV型6気筒の2サイクルエンジ
ンについても適用できる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係るエ
ンジンの空燃比検出装置は、位相の異なる2つの気筒同
士を検出通路によって互いに連通させ、この検出通路に
排気ガスセンサを設けたため、2つの気筒の位相差を利
用して検出通路内に既燃ガスを流すことができ、気筒内
の既燃ガスを排気通路内の脈動の影響を受けることなく
検出通路内にスムーズに導くことができる。このため、
気筒内の既燃ガスの空燃比を正確に測定できる。
【0058】第2の発明に係るエンジンの空燃比検出装
置は、第1の発明に係るエンジンの空燃比検出装置にお
いて、検出通路の両端を、各気筒内のシリンダ壁におけ
るピストンによって開閉される部位に開口させ、これら
の開口位置を、これらが両方とも開いているときに2つ
の気筒の圧力に差が生じる位置に位置づけたため、既燃
ガスは両気筒を連通する検出通路内を一方の気筒から他
方の気筒へ向かってのみ流れる。
【0059】このため、特別なバルブを設けることなく
特定の気筒内の既燃ガスの空燃比を検出でき、検出通路
内でのカーボンやスラッジによる閉塞等の発生を防止で
きる。
【0060】第3の発明に係るエンジンの空燃比検出装
置は、第2の発明に係るエンジンの空燃比検出装置にお
いて、エンジンとして多気筒型2サイクルエンジンを用
い、検出通路の両端開口のうち、これらが両方とも開い
ているときに高圧となる方の気筒の開口を、略排気ポー
ト上縁より下方に配設したため、検出通路の両端の開口
のうちこれらが両方とも開いているときに高圧となる方
の気筒の開口には、圧縮行程でシリンダ内の新気が流出
し難くなる。
【0061】このため、新気を含まない既燃ガスの空燃
比を検出することができる。しかも、一方の気筒から検
出通路への新気の流出を防ぐためにオリフィスや特別な
バルブを必要とせず、検出通路内でのカーボンやスラッ
ジによる閉塞等の発生を防止できる。
【0062】第4の発明に係るエンジンの空燃比検出装
置は、第2の発明に係るエンジンの空燃比検出装置にお
いて、エンジンとして多気筒型2サイクルエンジンを用
い、検出通路の両端開口を、これらが両方とも開いてい
るときに高圧となる方の気筒が膨張行程の略排気ポート
開タイミングから略掃気ポート開タイミングの間である
ときのみに、検出通路を介して2気筒が連通される位置
に配設したため、検出通路の両端の開口が両方とも開い
ているときに高圧となる方の気筒に掃気ポートから新気
が流入するときには、検出通路は他方の気筒のピストン
によって閉ざされているので、高圧側の気筒から検出通
路への新気吹き抜けが防止できる。
【0063】このため、新気を含まない既燃ガスの空燃
比を検出できる。しかも、一方の気筒から検出通路への
新気の吹き抜けを防ぐためにオリフィスや特別なバルブ
を必要とせず、検出通路内でのカーボンやスラッジによ
る閉塞等の発生を防止できる。
【0064】第5の発明に係るエンジンの空燃比検出装
置は、第1の発明ないし第4の発明のうち何れか1つの
エンジンの空燃比検出装置において、検出通路の途中に
容積部を介在させ、この容積部に排気ガスセンサの検出
部を臨ませたため、排気ガスセンサの検出部が臨む容積
部内に既燃ガスを溜めて前記検出部にまんべんなく当て
ることができる。このため、排気ガスセンサによる既燃
ガスの空燃比の検出を正確に行うことができる。
【0065】第6に発明に係るエンジンの空燃比検出装
置は、第5の発明に係るエンジンの空燃比検出装置にお
いて、検出通路における一方の気筒から容積部に延びる
部分を容積部における排気ガスセンサの検出部と対向す
る部位に開口させるとともに、他方の気筒から容積部に
延びる部分を、前記開口とは対向しない部位に開口させ
たため、検出通路における一方の気筒から容積部に延び
て排気ガスセンサの検出部と対向する部位に開口する部
分から容積部内に流入した既燃ガスは、前記検出部に確
実に当たるようになる。
【0066】また、容積部内に流入した既燃ガスは検出
通路の他方の部分に向かって直ちに吹き抜けることな
く、容積部内に滞留するから、排気ガスセンサの検出部
に既燃ガスをまんべんなく当てて排気ガスセンサによる
既燃ガスの空燃比の検出を正確に行うことができる。
【0067】第7の発明に係るエンジンの空燃比検出装
置は第1の発明ないし第6の発明のうち何れか1つのエ
ンジンの空燃比検出装置において、エンジンの各気筒の
シリンダ軸心を含む平面に対して一側に排気系部品を配
設するとともに他側に検出通路を配設したため、検出通
路は排気系部品の存在しないエンジン一側に配置される
から、検出通路が排気通路に干渉することがなく、検出
通路をスムーズに配管できる。
【0068】このため、検出通路内を既燃ガスがスムー
ズに流れて排気ガスセンサによる既燃ガスの空燃比の検
出を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るエンジンの空燃比検出装置が適
用された2サイクルエンジンを示す側面図である。
【図2】 図1におけるII−II線断面図である。
【図3】 図1の2サイクルエンジンの平面図である。
【図4】 図1の2サイクルエンジンを燃料噴射装置と
ともに示す構成図である。
【図5】 排気ガスセンサの検出部を検出通路の容積部
に臨ませた状態を示す断面図である。
【図6】 検出通路の気筒への開口位置を示す構成図で
ある。
【図7】 本発明に係るエンジンの空燃比検出装置の動
作を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1…エンジン、3…シリンダ、4…ピストン、12…排
気ポート、13…掃気ポート、14…排気通路、14a
…排気通路形成用カバー、38…排気ガスセンサ、38
a…検出部、39…検出用配管、39a…採取管、39
b…流出管、39c…蓄圧ケース、40…蓄圧室、41
…採取孔、42…流出孔。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多気筒エンジンに排気ガスセンサが設け
    られて気筒内の既燃ガスの空燃比を検出するエンジンの
    空燃比検出装置において、位相の異なる2つの気筒同士
    を検出通路によって互いに連通させ、この検出通路に前
    記排気ガスセンサを設けたことを特徴とするエンジンの
    空燃比検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンの空燃比検出装
    置において、検出通路の両端を、各気筒内のシリンダ壁
    におけるピストンによって開閉される部位に開口させ、
    これらの開口位置を、これらが両方とも開いているとき
    に2つの気筒の圧力に差が生じる位置に位置づけたこと
    を特徴とするエンジンの空燃比検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエンジンの空燃比検出装
    置において、エンジンとして多気筒型2サイクルエンジ
    ンを用い、検出通路の両端開口のうち、これらが両方と
    も開いているときに高圧となる方の気筒の開口を、略排
    気ポート上縁より下方に配設したことを特徴とするエン
    ジンの空燃比検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のエンジンの空燃比検出装
    置において、エンジンとして多気筒型2サイクルエンジ
    ンを用い、検出通路の両端開口を、これらが両方とも開
    いているときに高圧となる方の気筒が膨張行程の略排気
    ポート開タイミングから略掃気ポート開タイミングの間
    であるときのみに、検出通路を介して2気筒が連通され
    る位置に配設したことを特徴とするエンジンの空燃比検
    出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のうち何れか1
    つのエンジンの空燃比検出装置において、検出通路の途
    中に容積部を介在させ、この容積部に排気ガスセンサの
    検出部を臨ませたことを特徴とするエンジンの空燃比検
    出装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のエンジンの空燃比検出装
    置において、検出通路における一方の気筒から容積部に
    延びる部分を容積部における排気ガスセンサの検出部と
    対向する部位に開口させるとともに、他方の気筒から容
    積部に延びる部分を、前記開口とは対向しない部位に開
    口させたことを特徴とするエンジンの空燃比検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のうち何れか1
    つのエンジンの空燃比検出装置において、エンジンの各
    気筒のシリンダ軸心を含む平面に対して一側に排気系部
    品を配設するとともに他側に検出通路を配設したことを
    特徴とするエンジンの空燃比検出装置
JP20978594A 1993-09-30 1994-09-02 エンジンの空燃比検出装置 Pending JPH07145747A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20978594A JPH07145747A (ja) 1993-09-30 1994-09-02 エンジンの空燃比検出装置
US08/476,361 US5836155A (en) 1994-05-06 1995-06-07 Sensor arrangement for engine control system
US08/480,304 US6135100A (en) 1994-05-06 1995-06-07 Sensor arrangement for engine control system

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-265419 1993-09-30
JP26541993 1993-09-30
JP20978594A JPH07145747A (ja) 1993-09-30 1994-09-02 エンジンの空燃比検出装置

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JPH07145747A true JPH07145747A (ja) 1995-06-06

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ID=26517661

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JP (1) JPH07145747A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264372A (ja) * 2008-04-21 2009-11-12 Waertsilae Schweiz Ag 長手方向掃気式2ストローク大型ディーゼルエンジンの掃気行程の行程パラメータを監視するための掃気性能監視システム及び方法
WO2018180384A1 (ja) * 2017-03-27 2018-10-04 本田技研工業株式会社 内燃機関

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