JPH07145685A - パワーウインド制御装置 - Google Patents

パワーウインド制御装置

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Publication number
JPH07145685A
JPH07145685A JP5293393A JP29339393A JPH07145685A JP H07145685 A JPH07145685 A JP H07145685A JP 5293393 A JP5293393 A JP 5293393A JP 29339393 A JP29339393 A JP 29339393A JP H07145685 A JPH07145685 A JP H07145685A
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JP
Japan
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window
current
speed
value
target
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5293393A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Sato
善久 佐藤
Jiro Sato
二郎 佐藤
Hiroki Tanaka
宏樹 田中
Katsunori Fukita
勝則 吹田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】窓の運動エネルギーを小さくするように窓の開
閉速度を制限し、かつ挟み込みによる急激な電流増加に
制限をかけ、挟み込み後の閉鎖力を減少することができ
るパワーウインド制御装置を提供すること。 【構成】速度検出部14にて、パルス信号28のパルス
周期に基づき窓の上昇速度を算出し、上昇速度が目標速
度よりも遅い(速い)と判定したら、モータ3に供給す
る電流制限値IT を所定値ΔI1 だけ増加(減少)す
る。一旦、挟み込むと、上昇速度が急激に落ち込むた
め、目標速度になるように電流制限値IT を所定値ΔI
1 増加していっても、連続的に上昇速度は低下する。そ
して、所定回数N連続して電流制限値IT を所定値ΔI
1 ずつ増加したときに、N回連続して上昇速度が所定率
以下で減少しているときには、挟み込みと判定し、電流
制限値IT を固定または減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーウインド制御装
置に関し、詳しくは、窓閉時における挟み込み防止機能
を備えた装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、挟み込み防止機能を備えたパワー
ウインド制御装置では、例えば特開昭63−16568
2号公報に開示されるように、窓を開閉するモータの回
転速度変動率が設定値を越えたことで挟み込みを判定
し、挟み込みと判定するとモータを逆転している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、窓の開
閉速度(モータの回転速度)は、モータに供給される電
源電圧に依存している。従って、上記公報の装置におい
ては、例えば、電源電圧が高い場合には、窓の開閉は高
速になって窓の持つ運動エネルギーが増加し、挟み込み
時に挟み込み物に対する衝撃が増加するという問題があ
る。また、挟み込んだ後も、モータが正転→逆転する間
にモータに供給される電流は急激に増加し、挟み込み物
に対する閉鎖力が大きくなってしまうという問題があ
る。
【0004】そこで本発明は上記問題に鑑みてなされた
ものであって、窓閉時の窓の運動エネルギーを小さく
し、かつ挟み込みによる急激な電流増加に制限をかけ、
挟み込み後の閉鎖力を減少することができるパワーウイ
ンド制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、窓を開閉する駆動手段と、
窓の実際閉速度を検出する速度検出手段と、前記駆動手
段に、窓の目標閉速度に対応した目標電流を出力する電
流出力手段と、前記目標閉速度と前記実際閉速度とを比
較して、窓閉時における前記駆動手段への目標電流を所
定範囲に制限する第1の制限手段と、窓が挟み込みをす
ると、挟み込みに伴って増加する前記駆動手段への目標
電流を所定値以下に制限する第2の制限手段と、を備え
ることを特徴とするパワーウインド制御装置をその要旨
とする。
【0006】請求項2に係る発明は、窓を開閉する駆動
手段と、窓閉時における窓位置に対応した目標電流を推
定し、前記駆動手段に出力する電流出力手段と、前記目
標電流に所定の窓閉鎖力に相当する電流値を加算して、
前記目標電流の最大制限値を算出する算出手段と、前記
目標電流が前記最大制限値まで増加すると、前記駆動手
段への目標電流を最大制限値以下に制限する制限手段
と、を備えることを特徴とするパワーウインド制御装置
をその要旨とする。
【0007】
【作用および発明の効果】上記構成により請求項1に係
る発明では、第1の制限手段が、目標閉速度と実際閉速
度とを比較して、窓閉時における駆動手段への目標電流
を所定範囲に制限しているので、窓閉時の窓の運動エネ
ルギーを抑え、挟み込み時の衝撃を緩和することができ
る。また、窓が挟み込みをすると、第2の制限手段が、
挟み込みに伴って増加する駆動手段への目標電流を所定
値以下に制限するので、挟み込みによる急激な電流増加
に制限をかけ、挟み込み後の閉鎖力を減少することがで
きる。これを図1を用いて説明すれば、目標電流(電流
制限値I)を所定範囲(ΔI1 )に制限する。そして、
窓が挟み込みをする(挟み込みポイント)と、目標電流
(電流制限値I)を所定値(NT ΔI1 )以下に制限す
る。
【0008】また、請求項2に係る発明では、窓が挟み
込みをすると、電流出力手段が駆動手段に出力する目標
電流値は、窓閉時における窓位置に対応した値であるた
め、極端に増加した電流値とはならず、窓閉時の窓の運
動エネルギーを抑え、挟み込み時の衝撃を緩和すること
ができる。また、窓が挟み込みをすると、制限手段が、
挟み込みに伴って増加する駆動手段への目標電流を最大
制限値以下に制限する。この最大制限とは目標電流に所
定の窓閉鎖力に相当する電流値を加算した値なので、挟
み込みによる急激な電流増加に制限をかけ、挟み込み後
の閉鎖力を減少することができる。これを図9を用いて
説明すれば、目標電流(電流制限値I)を窓下降時にお
ける下降電流Idownに上昇と下降の差分電流ΔIUPを加
算した値に設定し、この目標電流(電流制限値I)を最
大制限値ILM以下に制限する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1に、実施例の全体構成を示す。本実施例
の車両用パワーウインド制御装置は、窓上昇時に窓が開
き、窓下降時に窓が閉じるものであり、図1において、
窓上昇スイッチ(以下、UPSWと言う)1a、窓下降スイ
ッチ(以下、DOWNSWと言う)1bは、その操作に対応し
て制御装置2に上昇信号29、および下降信号30を出
力する。モータ3は、リレー4によってその回転方向が
切替えられて正逆回転し、窓を開閉するとともに、回転
に対応したパルスを発生する。回転パルス検出器9は、
例えばホール素子にて構成されており、モータ3の回転
パルスを検出し、制御装置2の速度検出部14及びカウ
ンタ13にパルス信号28を出力する。
【0010】スイッチング素子5はゲート10からの信
号32に基づいて、バッテリBからリレー4への電流を
供給、あるいは遮断する。電流検出器6は、バッテリB
からリレー4への電流供給状態を検出し、その検出信号
25を制御装置2のA/D変換部12、及び後述する比
較器7に出力する。制御装置2はマイクロコンピュータ
にて構成されており、内部にD/A変換部11、A/D
変換部12、カウンタ13、及び速度検出部14を備え
ている。A/D変換部12は、電流検出器6からの検出
信号25を入力して、アナログ信号からデジタル信号に
変換する。カウンタ13及び速度検出部14は、回転パ
ルス検出器9からのパルス信号28に基づき、窓の開閉
方向、位置、及び開閉速度を算出する。なおカウンタ1
3は、初期化時、窓の下端または上端でリセットされる
(下端リセットの場合は、上昇方向がカウンタインクリ
メント、下降方向がカウンタデクリメントであり、下端
リセットの場合はその逆になる)。さらに制御装置2
は、前述の信号に加えて、上昇信号29、及び下降信号
30を入力し、全ての入力信号に基づいて予めプログラ
ミングされている処理を実行する。そして、実行結果に
基づいて、モータ3の目標回転速度に対応した電流制限
値IT をD/A変換部11にてアナログ変換し、その変
換した信号24を比較器7に出力する。さらに、リレー
4、ANDゲート8、ORゲート9に信号21,23,
26,27を出力する。
【0011】リレー4は制御装置2からの信号26,2
7を入力し、窓の上昇,下降を切り換えるべく、モータ
3の回転方向を切り換える。比較器7は、電流検出器6
からの検出信号25、及び制御装置2からの信号24を
比較し、両信号のレベルを比較してANDゲート8に信
号22を出力する。なお、信号24が検出信号25より
もレベルが高い時、信号22はHとなる。ANDゲート
8は、制御装置2からの信号21、及び比較器7からの
信号22を入力し、両信号のアンドを取ってORゲート
10に信号31を出力する。ORゲート10は、制御装
置2からの信号23、及びANDゲート8からの信号3
1を入力し、両信号のオアを取ってスイッチング素子5
に信号32を出力する。
【0012】なお、大電流をスイッチングするスイッチ
ング素子5は、ANDゲート8、ORゲート10、電流
検出器6、比較器7に比べ動作が遅いため、信号22,
31,32は、HあるいはL信号であるが、駆動電流は
比較的安定している。次に、上記構成の作動の概要を説
明する。窓閉状態からDOWNSW1bが押下されると下降信
号30が変化し、制御装置2は、窓下降となるようにリ
レー4と比較器7に信号24,26,27を出力すると
ともに、信号21と信号23をHとする。この時、モー
タ3には電流が流れていないので、信号24のレベルは
検出信号25よりも高く、よって信号22はHとなる。
さらに、ANDゲート8からの信号31もHとなり、続
くORゲート10からの信号32もHとなる。スイッチ
ング素子5は信号32がHのときオンし、モータ3に
は、スイッチング素子5とリレー4を介して電流が流
れ、窓下降方向に回転する。このときの窓位置は、制御
装置2に入力するパルス信号28から相対的に求める。
一方、UPSW1aが押下されると上昇信号29が変化し、
制御装置2はそれに基づき、窓上昇となるようにリレー
4に信号26,27を出力するとともに、信号21を
H、信号23をLとする。すると、モータ3が窓上昇側
に回転する。
【0013】次に、制御装置2による本実施例の窓上昇
時の挟み込み制御を、図2のタイムチャート及び図6〜
8のフローチャートを用いて説明する。ただし、本実施
例の制御では、図6,7においては、S100,140
〜160,180〜190,220〜240のみを行な
う。まず、DOWNSW1bが押下されると、信号26,27
にてリレー4を上昇側に切換えるとともに、信号21を
H、信号23をLとする(S100)。次に、初期電流
Ii を電流制限値IT に設定する(S140)。この初
期電流Ii は、モータ3が回転し始める時の電流値であ
って、前回の窓開閉の動作において、モータ停止直前に
モニタして制御装置2内にバックアップしておく。そし
て、回転パルス信号28に基づいてパルス入力回転開始
か否かを判定する(S150)。ここで、肯定判定する
と、例えば、窓が凍りついていて上昇しない等と考えら
れるため、電流値制限IT に所定値ΔI1 を加算した値
を新たな電流値制限IT とする。その後、S150に戻
る。
【0014】一方、S150にて肯定判定すると、カウ
ンタ13のカウント値Nを0に設定し(S180)、パ
ルス信号28のパルス周期に基づき、速度検出部14に
て算出した窓の上昇速度を目標速度と比較して上昇速度
が目標速度以下か否かを判定する(S190)。上昇速
度が目標速度よりも遅いと判定したら、モータ3に供給
する電流制限値IT を所定値ΔI1 だけ増加する(S2
20)。ここで、窓が一旦挟み込みをすると、上昇速度
が急激に落ち込むため、目標速度になるように電流制限
値IT を所定値ΔI1 ずつ増加していっても、連続的に
上昇速度は低下する。そこで、判定タイミング毎にカウ
ンタ13にてカウンタ値Nをインクリメントして行き
(S230)、カウント値Nを所定回数NT (図2
(b)では3回)と比較する(S240)。カウント値
Nが所定回数NT に達していなときには、S190に戻
る。
【0015】カウンタ値Nが所定回数NT となったと
き、すなわち、NT 回連続して電流制限値IT を所定値
ΔI1 ずつ増加したときに、NT 回連続して上昇速度が
所定率以下で減少しているときには、挟み込みと判定す
る。次に、パルス信号28に基づいて、窓が物を挟み込
むことができない程の位置まで上昇し、全閉直前である
か否かを判定する(S250)。否定判定すると、モー
タ3を逆転して挟み込み物への圧迫を解除すべく、信号
21をLとするとともに、信号26,27にてリレー4
を下降側に切り換える(S280)。その後、信号23
をHとして窓を下降する(S290)。窓が下降し、窓
が所定位置まで到達したら(S300)、信号21,2
3を共にLとしてモータ3への供給電流をカットし(S
330)、信号26,27にてリレー4を切る(S34
0)。一方、S190にて上昇速度が目標速度よりも遅
いと判定したら、カウント値Nをクリアし(S33
0)、モータ3に供給する電流制限値IT を所定値ΔI
1 だけ減少する(S270)。その後、S180に戻
る。
【0016】S250にて肯定判定すると、速度制御お
よび挟み込み検出処理を解除して充分な閉鎖力をもって
窓を全閉する必要がある。そこで、信号23をHにし、
スイッチング素子5を強制的にオンにする。これによ
り、窓全閉時の閉鎖力が従来の装置と同様になり、雨漏
りが発生することもない。その後、パルス信号28が入
力されないか、検出信号25をA/D変換部12にて変
換した値IA/D がロック電流IL であるかを判定する
(S320)。肯定判定すると、窓が上端まで到達した
と判定し、S330に進んで電流をカットする。
【0017】なお、S240の挟み込み判定後は、電流
制限値IT を固定または減少する(図2(b)では0ア
ンペア)ようにしてもよい。従来の装置では、モータ3
に供給する電流に制限を加えていないので、図2(b)
の破線で示すように、挟み込みにより電流が急激に増加
してしまう。従って、従来の装置では、極めて高速に挟
み込みを判定する必要があり、また、判定が遅れると、
電流がロック電流値(モータ3が最もトルクを出力する
値)まで到達し、よって閉鎖力が増加し、挟み込み物に
対する圧迫が大きくなってしまうという問題があった。
【0018】これに対し、本実施例では、図2(b)の
実線で示すように、窓の上昇速度の比較判定毎に、電流
制限値IT に対し所定値ΔI1 の増加しか許可しないの
で、NT 回の判定では、電流制限値IT に対しNΔI1
だけ電流は増加する。従って、所定回数NT と所定値Δ
I1 の積を適当(例えば、挟み込み物に傷害を与えない
閉鎖力を発生する電流値)に設定することにより、挟み
込み物に対する圧迫を緩和することができる。さらに本
実施例では、所定値ΔI1 を適当に設定することによ
り、NT 回も判定することができるので、時間的余裕が
生まれ、確実な挟み込み判定が可能となる。
【0019】(第2実施例)第1実施例では、バッテリ
Bの充電が不充分で低電圧時には、上昇速度は目標速度
まで到達しないことがある。このような場合には、電流
制限値IT は判定タイミング毎に所定値ΔI1 ずつ増加
し、最終的にはロック電流となってしまい、挟み込んだ
物に対する圧迫が大きくなってしまう可能性がある。す
なわち、モータ3に供給する電流を制限することができ
ない。
【0020】そこで、第2実施例では、第1実施例の制
御に加えて、図7のフローチャートのS200,S21
0に示す制御を行う。S190にて上昇速度が目標速度
よりも遅いと判定したら、電流検出器6からの検出信号
25をA/D変換部12で変換し、該変換値IA/D と所
定値ΔI2 とを加算し、加算値(IA/D +ΔI2 )と電
流制限値IT とを比較する(S200)。ここで、電流
制限値IT が加算値(IA/D +ΔI2 )よりも小さいと
きには、S220以降の制御を行う。
【0021】電流制限値IT が加算値(IA/D +ΔI2
)よりも大きいときには、バッテリBの充電不充分等
で低電圧であると判定し、電流制限値IT を加算値(I
A/D +ΔI2 )とする(S210)。その後、S190
に戻る。すなわち、第2実施例では、図3に示すよう
に、信号24(電流制限値IT )が検出信号25(実際
の電流値)に対して所定値ΔI2 以上増加しないように
制限をかける。これにより、上昇速度は目標速度まで到
達しないにもかかわらず、電流制限値IT がロック電流
となってしまうという不具合は解消される。この所定値
ΔI2 は、検出信号25がバッテリBの電圧変動の影響
を受けて不安定(ある振幅で振動している)なために設
定するのである。すなわち、比較器7の出力である信号
22の極性変化があれば、電流制限値IT が制限値とし
てはたらいていることがわかる。
【0022】(第3実施例)特殊な場合として、制御前
に予め窓が物を挟み込んでいる場合があり、このような
場合には、パルス信号28は制御装置2に入力しない。
第3実施例では前述した場合に対応すべく、以下の処理
を行なう。第3実施例では、S160の処理の後に、初
期電流Ii に所定値ΔIN (所望の閉鎖力を得るために
モータ3に供給すべき電流値)を加算した値と電流制限
値IT とを比較する(S170)。ここで、電流制限値
IT の方が大きいときには、予め挟み込んでいると判定
し、S280以降の処理を行う。小さいときにはS15
0に戻る。
【0023】但し、前回の窓の動作が上昇か下降かでオ
フセットを追加するしないを決定する必要がある。なぜ
なら、窓上昇時は下降時に比べて窓の重力分だけ負荷が
かかるため、初期電流Ii も大きな値にしなければなら
ないからである。従って、S100の処理の後に、前回
の窓の動作が上昇であったか否かを判定し(S110)
か、上昇であったならば、メモリ電流IM をそのまま初
期電流Ii とし(S120)、前回の窓の動作が下降で
あったならば、メモリ電流IM に上昇と下降の差分電流
ΔIUPを加算した値を初期電流Ii とする(S13
0)。そして、S140に進む。
【0024】(第4実施例)第3実施例と同様に、特殊
な場合として、予め、窓の上端と異物との間の距離が少
ない場合があり、このようなときには、パルス信号28
は制御装置2にごく少数しか入力しない。そこで、第4
実施例では、図5に示すように、モータ3が回転を開始
してから、電流値が初期電流Ii からNT ΔI1 増加し
ても、回転速度が目標回転速度に達しないときには、挟
み込みと判定し、モータ3を逆転する。
【0025】(第5実施例)第1〜4実施例では、NT
回連続して電流制限値IT を所定値ΔI1 ずつ増加した
ときに、NT 回連続して上昇速度が所定率以下で減少し
ていれば、挟み込みと判定しているが、図9に示すよう
に、電流制限値IT の絶対値を用いて挟み込み判定して
も良い。この場合には、図1に示すカウンタ13をなく
すとともに、図6〜8に示すフローチャートのS18
0,230,260を省略することができる。以下、制
御を説明する。
【0026】まず、窓下降時における下降電流Idown
を窓位置に対応して記憶する。 記憶した下降電流Idownに上昇と下降の差分電流ΔI
UPを加算し、電流制限値IT を推定する。 推定した電流制限値IT に所定の閉鎖力に相当する電
流ΔIJ を加算して最大制限値ILMとする。すなわち、
最大制限値ILMは、 ILM=Idown+ΔIUP+ΔIJ となる。
【0027】窓上昇中に上昇速度が目標速度より遅く
なったら(上昇速度が減少したら)、所定値ΔI1 だけ
電流制限値IT を増加する。さらに減少が続くようなら
ば所定値ΔI1 ずつ電流制限値IT を増加し続け、最終
的に最大制限値ILMまで電流制限値IT を増加しても、
まだ、回転速度を減少または停止しているならば、挟み
込みと判定する。
【0028】すなわち、本実施例では、所定の閉鎖力に
相当する電流ΔIJ を適当(例えば、挟み込み物に傷害
を与えない閉鎖力を発生する電流値)に設定することに
より、挟み込み物に対する圧迫を緩和することができ
る。なお、第5実施例においては、窓上昇中に上昇速度
が減少したら所定値ΔI1ずつ電流制限値IT を増加す
るようにしているが、窓上昇中の上昇速度を目標速度と
比較せず、電流制限値IT のみを監視して、電流制限値
IT が最大制限値ILMとなったときに挟み込みと判定す
るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の全体構成図である。
【図2】(a)は第1実施例における上昇速度変化を示
すタイムチャート、(b)はモータの駆動電流変化を示
すタイムチャートである。
【図3】(a)は第2実施例における上昇速度変化を示
すタイムチャート、(b)はモータの駆動電流変化を示
すタイムチャートである。
【図4】第3実施例におけるモータへの駆動電流変化を
示すタイムチャートである。
【図5】第4実施例におけるモータへの駆動電流変化を
示すタイムチャートである。
【図6】第1〜第3実施例における制御装置2の処理を
示すフローチャートの一部である。
【図7】第1〜第3実施例における制御装置2の処理を
示すフローチャートの一部である。
【図8】第1〜第3実施例における制御装置2の処理を
示すフローチャートの一部である。
【図9】第5実施例におけるモータの駆動電流変化を示
すタイムチャートである。
【符号の説明】
1a UPSW 1b DOWNSW 2 制御装置 3 モータ 4 リレー 5 スイッチング素子 6 電流検出器 7 比較器 8 ANDゲート 9 回転パルス検出器 10 ORゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吹田 勝則 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓を開閉する駆動手段と、 窓の実際閉速度を検出する速度検出手段と、 前記駆動手段に、窓の目標閉速度に対応した目標電流を
    出力する電流出力手段と、 前記目標閉速度と前記実際閉速度とを比較して、窓閉時
    における前記駆動手段への目標電流を所定範囲に制限す
    る第1の制限手段と、 窓が挟み込みをすると、挟み込みに伴って増加する前記
    駆動手段への目標電流を所定値以下に制限する第2の制
    限手段と、 を備えることを特徴とするパワーウインド制御装置。
  2. 【請求項2】 窓を開閉する駆動手段と、 窓閉時における窓位置に対応した目標電流を推定し、前
    記駆動手段に出力する電流出力手段と、 前記目標電流に所定の窓閉鎖力に相当する電流値を加算
    して、前記目標電流の最大制限値を算出する算出手段
    と、 前記目標電流が前記最大制限値まで増加すると、前記駆
    動手段への目標電流を最大制限値以下に制限する制限手
    段と、 を備えることを特徴とするパワーウインド制御装置。
JP5293393A 1993-11-24 1993-11-24 パワーウインド制御装置 Withdrawn JPH07145685A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002168049A (ja) * 2000-09-25 2002-06-11 Tokai Rika Co Ltd ウインドウガラスの挟み込み有無検出装置
JP2004204474A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Aisin Seiki Co Ltd 開閉体制御装置

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