JPH07143032A - 冗長系切換装置 - Google Patents
冗長系切換装置Info
- Publication number
- JPH07143032A JPH07143032A JP28948393A JP28948393A JPH07143032A JP H07143032 A JPH07143032 A JP H07143032A JP 28948393 A JP28948393 A JP 28948393A JP 28948393 A JP28948393 A JP 28948393A JP H07143032 A JPH07143032 A JP H07143032A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- package
- control signal
- signal
- abnormality
- switching
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 全体をみる別の監視制御部を設けず、互を拘
束する通知線が不要で、かつ使用する機能パッケージを
一意的に定める冗長系切換装置を得る。 【構成】 受信系または自身の異常を検出する異常検出
手段と、これら異常を検出した場合は予め定めた制御信
号スロットに異常または選択パッケージ情報を乗せて送
出し、自身が正常であれば上記制御信号スロットを正常
情報として次段に送出する切換制御手段と、対応する受
信した上記制御信号スロットに基づいて前段からの現用
系と予備系の両信号のいずれかを選択する第1の選択段
と、対応する受信した上記制御信号スロットに基づいて
逆方向からの前段の現用系と予備系の両信号のいずれか
を選択する第2の選択手段とを備えた。
束する通知線が不要で、かつ使用する機能パッケージを
一意的に定める冗長系切換装置を得る。 【構成】 受信系または自身の異常を検出する異常検出
手段と、これら異常を検出した場合は予め定めた制御信
号スロットに異常または選択パッケージ情報を乗せて送
出し、自身が正常であれば上記制御信号スロットを正常
情報として次段に送出する切換制御手段と、対応する受
信した上記制御信号スロットに基づいて前段からの現用
系と予備系の両信号のいずれかを選択する第1の選択段
と、対応する受信した上記制御信号スロットに基づいて
逆方向からの前段の現用系と予備系の両信号のいずれか
を選択する第2の選択手段とを備えた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、2重化構成で冗長化
された機能パッケージを多段接続して構成された双方向
情報伝達装置の冗長系切換方式に関するものである。
された機能パッケージを多段接続して構成された双方向
情報伝達装置の冗長系切換方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の冗長系切換方式を説明する。図5
は図6の構成のものの原理図で、図6、図7、図8は従
来例の冗長系切換方式の例を示すブロック図であり、図
6、図7は特開平3−98320号公報に示されたもの
である。また、他の一般的な冗長系切換方式として図8
に示す構成がある。本構成の主旨は監視回路を各機能パ
ッケージの外部に別個に設置し、検出及び切換指示を別
線を用いて各機能パッケージ間を結んだ方式としたこと
にある。図8において、210〜212、210a〜2
12aは装置(システム)を構成する各機能パッケージ
で、210と210a、211と211a、212と2
12aの組で2重化構成となり冗長化されている。20
1〜206、201a〜206aは各機能パッケージの
受信部の選択回路で、前段に接続された信号の転送元で
ある2重化された機能パッケージのいずれの転送信号を
受信するかを選択するものである。また、215は監視
制御パッケージで、装置(システム)内の各機能パッケ
ージの状態を集中的に監視し、前記選択回路の制御を行
う。
は図6の構成のものの原理図で、図6、図7、図8は従
来例の冗長系切換方式の例を示すブロック図であり、図
6、図7は特開平3−98320号公報に示されたもの
である。また、他の一般的な冗長系切換方式として図8
に示す構成がある。本構成の主旨は監視回路を各機能パ
ッケージの外部に別個に設置し、検出及び切換指示を別
線を用いて各機能パッケージ間を結んだ方式としたこと
にある。図8において、210〜212、210a〜2
12aは装置(システム)を構成する各機能パッケージ
で、210と210a、211と211a、212と2
12aの組で2重化構成となり冗長化されている。20
1〜206、201a〜206aは各機能パッケージの
受信部の選択回路で、前段に接続された信号の転送元で
ある2重化された機能パッケージのいずれの転送信号を
受信するかを選択するものである。また、215は監視
制御パッケージで、装置(システム)内の各機能パッケ
ージの状態を集中的に監視し、前記選択回路の制御を行
う。
【0003】一方、図7のものは、各機能パッケージに
監視回路を収容し、対応パッケージ間で切替指示線を結
んだ方式である。図7において、110と110aは2
重化構成で冗長化された各々の機能パッケージで、出力
線がワイアードORのコモン接続となっており、パッケ
ージ間配線L を用いて切換信号を送受し現用/待機の切
換制御を行い、現用となった機能パッケージのみが信号
を出力する。同図において、112,112aが出力制
御部、114,114aが切換制御部、116,116
aが障害検出部である。
監視回路を収容し、対応パッケージ間で切替指示線を結
んだ方式である。図7において、110と110aは2
重化構成で冗長化された各々の機能パッケージで、出力
線がワイアードORのコモン接続となっており、パッケ
ージ間配線L を用いて切換信号を送受し現用/待機の切
換制御を行い、現用となった機能パッケージのみが信号
を出力する。同図において、112,112aが出力制
御部、114,114aが切換制御部、116,116
aが障害検出部である。
【0004】更に図6のものは、対応パッケージ間を結
ぶ固定結線を無くするために考えられた方式である。図
6において、110と110Aは2重化構成で冗長化さ
れた各々の機能パッケージで、出力線がワイアードOR
のコモン接続となっている。120は110と110A
の接続先の機能パッケージである時間スイッチ部で、1
10と110Aの機能パッケージは各々の障害情報を時
間スイッチ部に転送し、時間スイッチ部ではこの障害情
報により110と110Aの現用/待機を決定し、切換
情報を110と110Aに返送することで切換制御が行
われる。同図において、112,112Aが出力制御
部、114,114Aが切換制御部、116a,116
b,116aA,116bAが障害検出部、117,1
17Aが速度変換部、118,118Aがマルチプレク
サ、119,119Aがデマルチプレクサである。
ぶ固定結線を無くするために考えられた方式である。図
6において、110と110Aは2重化構成で冗長化さ
れた各々の機能パッケージで、出力線がワイアードOR
のコモン接続となっている。120は110と110A
の接続先の機能パッケージである時間スイッチ部で、1
10と110Aの機能パッケージは各々の障害情報を時
間スイッチ部に転送し、時間スイッチ部ではこの障害情
報により110と110Aの現用/待機を決定し、切換
情報を110と110Aに返送することで切換制御が行
われる。同図において、112,112Aが出力制御
部、114,114Aが切換制御部、116a,116
b,116aA,116bAが障害検出部、117,1
17Aが速度変換部、118,118Aがマルチプレク
サ、119,119Aがデマルチプレクサである。
【0005】次に動作について説明する。まず、図8の
構成のものでは、210,210aと211,211a
の間及び211,211aと212,212aの間は物
理的に交差接続による配線がなされており、受信側では
転送元の2重化された機能パッケージのいずれの転送信
号を受信するかを201〜206,201a〜206a
の選択回路で選択する。2重化された機能パッケージが
両方とも正常の場合は通常aの添字がない機能パッケー
ジ(図8では210,211,212)が選択される。
同図において、機能パッケージ211の故障により21
1から212への転送信号に異常が生じた場合は、21
2の選択回路205は211aからの転送信号を選択す
る。ここで、故障した機能パッケージ211の交換、修
理等の保守上の都合および装置(システム)の信号の伝
達ルートの設定、管理上から双方向の信号転送のルート
を一致させる必要があり、具体的には210の選択回路
202で211aを選択させなければならない。従来は
これを、監視制御パッケージ215で選択回路205の
選択状態を監視させ、選択回路202を制御させること
により、図8の太字で示すように双方向のルートを一致
させている。
構成のものでは、210,210aと211,211a
の間及び211,211aと212,212aの間は物
理的に交差接続による配線がなされており、受信側では
転送元の2重化された機能パッケージのいずれの転送信
号を受信するかを201〜206,201a〜206a
の選択回路で選択する。2重化された機能パッケージが
両方とも正常の場合は通常aの添字がない機能パッケー
ジ(図8では210,211,212)が選択される。
同図において、機能パッケージ211の故障により21
1から212への転送信号に異常が生じた場合は、21
2の選択回路205は211aからの転送信号を選択す
る。ここで、故障した機能パッケージ211の交換、修
理等の保守上の都合および装置(システム)の信号の伝
達ルートの設定、管理上から双方向の信号転送のルート
を一致させる必要があり、具体的には210の選択回路
202で211aを選択させなければならない。従来は
これを、監視制御パッケージ215で選択回路205の
選択状態を監視させ、選択回路202を制御させること
により、図8の太字で示すように双方向のルートを一致
させている。
【0006】また、他の従来例である図7の構成のもの
の動作を説明する。図7において2重化を構成する機能
パッケージ110と110aは出力線がワイアードOR
のコモン接続となっており、片方のパッケージを現用、
もう片方のパッケージを待機状態とし、現用パッケージ
のみが信号出力を可能とすることで切換を行っていた。
各パッケージの障害は116,116aの障害検出部で
検出され、各々の切換制御部114,114aに通知さ
れる。切換制御部間はパッケージ間配線L を用いて切換
信号の送受が行われ現用/待機の状態が決定される。切
換制御部114,114aは自パッケージの状態を出力
制御部112,112aに通知し、出力制御部では現用
時のみ信号を出力可能とする。この例では、パッケージ
の現用/待機状態を信号の転送方向にかかわらず、パッ
ケージ障害発生の有無により一意的に決定することで、
双方向の信号伝達ルートを一致させることが可能であ
る。
の動作を説明する。図7において2重化を構成する機能
パッケージ110と110aは出力線がワイアードOR
のコモン接続となっており、片方のパッケージを現用、
もう片方のパッケージを待機状態とし、現用パッケージ
のみが信号出力を可能とすることで切換を行っていた。
各パッケージの障害は116,116aの障害検出部で
検出され、各々の切換制御部114,114aに通知さ
れる。切換制御部間はパッケージ間配線L を用いて切換
信号の送受が行われ現用/待機の状態が決定される。切
換制御部114,114aは自パッケージの状態を出力
制御部112,112aに通知し、出力制御部では現用
時のみ信号を出力可能とする。この例では、パッケージ
の現用/待機状態を信号の転送方向にかかわらず、パッ
ケージ障害発生の有無により一意的に決定することで、
双方向の信号伝達ルートを一致させることが可能であ
る。
【0007】次に図6の構成のものの動作を、図5の原
理図も併用して説明する。図6において、2重化を構成
する110,110Aの機能パッケージの接続先である
120(この例では時間スイッチ部)を2重化すること
も可能であり、この場合は図5の時間スイッチ102,
102aに相当した配置となる。そして機能パッケージ
は、図5では機能パッケージ1 101、機能パッケー
ジ2 103の配置となる。そして後述するように図5
の102と102a間をパッケージ間配線L で結び、現
用/待機の切換を行う必要がある。110,110Aで
は自パッケージの障害を116a,116b,116a
A,116bAの障害検出部で検出し、各々の切換制御
部114,114Aに通知する。
理図も併用して説明する。図6において、2重化を構成
する110,110Aの機能パッケージの接続先である
120(この例では時間スイッチ部)を2重化すること
も可能であり、この場合は図5の時間スイッチ102,
102aに相当した配置となる。そして機能パッケージ
は、図5では機能パッケージ1 101、機能パッケー
ジ2 103の配置となる。そして後述するように図5
の102と102a間をパッケージ間配線L で結び、現
用/待機の切換を行う必要がある。110,110Aで
は自パッケージの障害を116a,116b,116a
A,116bAの障害検出部で検出し、各々の切換制御
部114,114Aに通知する。
【0008】110,110Aと120の間の信号の伝
送フォーマットは例えば図5に示すものであり、主信号
の他に監視制御信号のタイムスロットTS1〜TS4の
4ビットが割り当てられ多重化されている。第1ビット
はパッケージ110が現用か待機か、第2ビットは該パ
ッケージ110で障害が検出されたか否か、第3ビット
はパッケージ110Aが現用か待機か、第4ビットは該
パッケージ110Aで障害が検出されたか否かを示すビ
ットとする。切換制御部114は障害が検出されると上
記第2ビットを障害例えば”1”にし、またパッケージ
110が現用であれば第1ビットを例えば”0”にす
る。同様に切換制御部114Aは障害が検出されると上
記第4ビットを障害、本例では”1”にし、またパッケ
ージ110Aが待機であれば第3ビットを本例では”
1”にする。
送フォーマットは例えば図5に示すものであり、主信号
の他に監視制御信号のタイムスロットTS1〜TS4の
4ビットが割り当てられ多重化されている。第1ビット
はパッケージ110が現用か待機か、第2ビットは該パ
ッケージ110で障害が検出されたか否か、第3ビット
はパッケージ110Aが現用か待機か、第4ビットは該
パッケージ110Aで障害が検出されたか否かを示すビ
ットとする。切換制御部114は障害が検出されると上
記第2ビットを障害例えば”1”にし、またパッケージ
110が現用であれば第1ビットを例えば”0”にす
る。同様に切換制御部114Aは障害が検出されると上
記第4ビットを障害、本例では”1”にし、またパッケ
ージ110Aが待機であれば第3ビットを本例では”
1”にする。
【0009】これはマルチプレクサ118,118Aを
介して行う。即ち、切換制御部は上記データを用意して
おり、マルチプレクサを操作して、現用であれば出力制
御部112,112Aからの主信号と共に上記ビットを
送出し、待機であれば上記ビットのみを送出する。デマ
ルチプレクサ119,119Aは接続先パッケージ12
0からの前記フォーマット信号を受けて主信号は速度変
換部117,117Aへ監視制御信号は切換制御部11
4,114Aへ送る。なお、速度変換部117,117
Aは他装置とのインタフェース処理を行うものである。
いま、パッケージ110(図5では機能パッケージ1
101)が現用、パッケージ110A(図5では機能パ
ッケージ1A 101a)が待機として、現用パッケー
ジ110の障害検出部116a,116bが障害を検出
すると、切換制御部114は前記第2ビットを障害”
1”にする。接続先パッケージ120は、前記主信号を
次の図5の接続先パッケージ2 103とパッケージ2
A 103aへ送り、監視制御信号(前記TS1〜TS
4の4ビット)は次の接続先パッケージから送られてく
る信号(これは前記主信号になる)と共に、パッケージ
110,110A、即ち図5の機能パッケージ1 10
1と機能パッケージ1A 101aへ送る。
介して行う。即ち、切換制御部は上記データを用意して
おり、マルチプレクサを操作して、現用であれば出力制
御部112,112Aからの主信号と共に上記ビットを
送出し、待機であれば上記ビットのみを送出する。デマ
ルチプレクサ119,119Aは接続先パッケージ12
0からの前記フォーマット信号を受けて主信号は速度変
換部117,117Aへ監視制御信号は切換制御部11
4,114Aへ送る。なお、速度変換部117,117
Aは他装置とのインタフェース処理を行うものである。
いま、パッケージ110(図5では機能パッケージ1
101)が現用、パッケージ110A(図5では機能パ
ッケージ1A 101a)が待機として、現用パッケー
ジ110の障害検出部116a,116bが障害を検出
すると、切換制御部114は前記第2ビットを障害”
1”にする。接続先パッケージ120は、前記主信号を
次の図5の接続先パッケージ2 103とパッケージ2
A 103aへ送り、監視制御信号(前記TS1〜TS
4の4ビット)は次の接続先パッケージから送られてく
る信号(これは前記主信号になる)と共に、パッケージ
110,110A、即ち図5の機能パッケージ1 10
1と機能パッケージ1A 101aへ送る。
【0010】パッケージ110Aのデマルチプレクサ1
19Aは、監視制御信号の第1、第2ビットを切換制御
部114Aへ送る。パッケージ110の現用、障害を示
すこの第1、第2ビットを受けると、切換制御部114
Aは自系パッケージ110Aを現用に切換え、またマル
チプレクサ118Aを操作して出力制御部112Aの出
力(主信号)と、第3ビットを現用”0”、第4ビット
は正常”0”とした監視制御信号を送出する。パッケー
ジ110ではデマルチプレクサ119が監視制御信号の
第3、第4ビットを切換制御部114へ送り、これを受
けて切換制御部114は自系を待機”1”、障害”1”
とし、出力制御部112の出力は送出せずに該監視制御
信号(第1、第2ビット)のみ送出する。こうしてパッ
ケージ110,110Aの切換が行われる。
19Aは、監視制御信号の第1、第2ビットを切換制御
部114Aへ送る。パッケージ110の現用、障害を示
すこの第1、第2ビットを受けると、切換制御部114
Aは自系パッケージ110Aを現用に切換え、またマル
チプレクサ118Aを操作して出力制御部112Aの出
力(主信号)と、第3ビットを現用”0”、第4ビット
は正常”0”とした監視制御信号を送出する。パッケー
ジ110ではデマルチプレクサ119が監視制御信号の
第3、第4ビットを切換制御部114へ送り、これを受
けて切換制御部114は自系を待機”1”、障害”1”
とし、出力制御部112の出力は送出せずに該監視制御
信号(第1、第2ビット)のみ送出する。こうしてパッ
ケージ110,110Aの切換が行われる。
【0011】上記で説明したように、機能パッケージを
監視回路内蔵型とした系では、図5においては、機能パ
ッケージ1,1Aの101,101aおよび機能パッケ
ージ2,2Aの103と103aの切換のためのパッケ
ージ間配線L は不要となる。しかしながら、101と1
01aおよび103と103aの切換を行う102,1
02a自体の切換には相互に自身の切換信号の送受を行
うためのパッケージ間配線L が必要である。また101
と101aおよび103と103aのもう片側に接続さ
れるパッケージがある場合(図5の104と104aお
よび105と105a)、そこでもパッケージ間配線L
が必要となる。さらにこの場合は、101と101aの
切換を行うパッケージが102と104の両方にあり、
また、103と103aの切換を行うパッケージが10
2と105の両方にあるというように2つ存在すること
になる。このままでは102と104および102と1
05で、いずれが主導権を持って101と101a、お
よび103と103aの各々の現用/待機状態を一意的
に決めることができない。
監視回路内蔵型とした系では、図5においては、機能パ
ッケージ1,1Aの101,101aおよび機能パッケ
ージ2,2Aの103と103aの切換のためのパッケ
ージ間配線L は不要となる。しかしながら、101と1
01aおよび103と103aの切換を行う102,1
02a自体の切換には相互に自身の切換信号の送受を行
うためのパッケージ間配線L が必要である。また101
と101aおよび103と103aのもう片側に接続さ
れるパッケージがある場合(図5の104と104aお
よび105と105a)、そこでもパッケージ間配線L
が必要となる。さらにこの場合は、101と101aの
切換を行うパッケージが102と104の両方にあり、
また、103と103aの切換を行うパッケージが10
2と105の両方にあるというように2つ存在すること
になる。このままでは102と104および102と1
05で、いずれが主導権を持って101と101a、お
よび103と103aの各々の現用/待機状態を一意的
に決めることができない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の冗長系切換は以
上のように構成されているので、冗長系全体を管理する
監視制御部が必要であり、装置構成が複雑となった。他
の例においては冗長系2重化を多段構成とした場合に、
パッケージ間配線L が必要であり、装置構成のフレキシ
ビリティが失われた。また、パッケージ間配線L を減ら
したときは1つの被制御箇所に対して複数の制御箇所が
存在し、制御状態を複数の制御箇所で合せ込む必要があ
り、複雑な制御が要求された等の課題があった。
上のように構成されているので、冗長系全体を管理する
監視制御部が必要であり、装置構成が複雑となった。他
の例においては冗長系2重化を多段構成とした場合に、
パッケージ間配線L が必要であり、装置構成のフレキシ
ビリティが失われた。また、パッケージ間配線L を減ら
したときは1つの被制御箇所に対して複数の制御箇所が
存在し、制御状態を複数の制御箇所で合せ込む必要があ
り、複雑な制御が要求された等の課題があった。
【0013】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、集中監視制御部を設けず、フレキ
シビリティを確保しつつ、かつ簡易な制御で冗長系切換
を実現する装置を得ることを目的とする。
めになされたもので、集中監視制御部を設けず、フレキ
シビリティを確保しつつ、かつ簡易な制御で冗長系切換
を実現する装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る冗長系切
換装置は、受信系または自身の異常を検出する異常検出
手段と、これら異常を検出した場合は予め定めた制御信
号スロットに異常または選択パッケージ情報を乗せて送
出し、自身が正常であれば上記制御信号スロットを正常
情報として同方向の次段に送出する切換制御手段と、対
応する受信した上記制御信号スロットに基づいて前段か
らの現用系と予備系の両信号のいずれかを選択する第1
の選択手段と、対応する受信した上記制御信号スロット
に基づいて逆方向からの前段の現用系と予備系の両信号
のいずれかを選択する第2の選択手段とを備えた。
換装置は、受信系または自身の異常を検出する異常検出
手段と、これら異常を検出した場合は予め定めた制御信
号スロットに異常または選択パッケージ情報を乗せて送
出し、自身が正常であれば上記制御信号スロットを正常
情報として同方向の次段に送出する切換制御手段と、対
応する受信した上記制御信号スロットに基づいて前段か
らの現用系と予備系の両信号のいずれかを選択する第1
の選択手段と、対応する受信した上記制御信号スロット
に基づいて逆方向からの前段の現用系と予備系の両信号
のいずれかを選択する第2の選択手段とを備えた。
【0015】請求項2の冗長系切換装置は、請求項1の
装置で更に、予め定めた制御信号スロットを先頭からパ
ッケージに番号をつけたときの奇数番号パッケージ用と
偶数番号パッケージ用の2スロットとし、かつまた上記
制御信号スロットを受信したパッケージは、自身が奇数
パッケージであれば偶数の上記制御信号スロットを、自
身が偶数パッケージであれば奇数の上記制御信号スロッ
トをそのまま次段に伝送して、受信した自身と同じ奇数
または偶数制御信号スロットに基づいて現用系と予備系
の両信号のいずれかを選択するようにした。請求項3の
冗長系切換装置は、受信系または自身の異常を検出する
異常検出手段と、これら異常を検出した場合は予めパッ
ケージ毎に位置を定められた制御信号スロットに異常ま
たは選択パッケージ情報を乗せて送出する切換制御A手
段と、対応する受信した上記制御信号スロットに基づい
て前段からの現用系と予備系の両信号のいずれかを選択
する第1の選択手段と、対応する受信した上記制御信号
スロットに基づいて逆方向からの前段の現用系と予備系
の両信号のいずれかを選択する第2の選択手段とを備え
た。
装置で更に、予め定めた制御信号スロットを先頭からパ
ッケージに番号をつけたときの奇数番号パッケージ用と
偶数番号パッケージ用の2スロットとし、かつまた上記
制御信号スロットを受信したパッケージは、自身が奇数
パッケージであれば偶数の上記制御信号スロットを、自
身が偶数パッケージであれば奇数の上記制御信号スロッ
トをそのまま次段に伝送して、受信した自身と同じ奇数
または偶数制御信号スロットに基づいて現用系と予備系
の両信号のいずれかを選択するようにした。請求項3の
冗長系切換装置は、受信系または自身の異常を検出する
異常検出手段と、これら異常を検出した場合は予めパッ
ケージ毎に位置を定められた制御信号スロットに異常ま
たは選択パッケージ情報を乗せて送出する切換制御A手
段と、対応する受信した上記制御信号スロットに基づい
て前段からの現用系と予備系の両信号のいずれかを選択
する第1の選択手段と、対応する受信した上記制御信号
スロットに基づいて逆方向からの前段の現用系と予備系
の両信号のいずれかを選択する第2の選択手段とを備え
た。
【0016】
【作用】この発明における冗長系切換装置は、受信系ま
たは自身の異常を検出すると、対応制御信号スロットに
異常または選択パッケージ情報が2方向に乗り、対応制
御信号スロットを受けた後段のパッケージはこれに基づ
いて前段の現用系のパッケージを選択する。請求項2の
冗長系切換装置は、制御信号スロットが奇数と偶数パッ
ケージ用の2スロットを対応パッケージが検出して現用
系を選択し、かつ自身が正しければ正常制御信号に戻
し、また対応しない制御信号スロットはそのまま伝送さ
れる。請求項3の冗長系切換装置は、受信系または自身
の異常を検出すると、各パッケージ毎に位置が決まる制
御信号スロットに異常または選択パッケージ情報が2方
向に乗り、対応制御信号スロットを受けた後段のパッケ
ージはこれに基づいて前段の現用系のパッケージを選択
する。
たは自身の異常を検出すると、対応制御信号スロットに
異常または選択パッケージ情報が2方向に乗り、対応制
御信号スロットを受けた後段のパッケージはこれに基づ
いて前段の現用系のパッケージを選択する。請求項2の
冗長系切換装置は、制御信号スロットが奇数と偶数パッ
ケージ用の2スロットを対応パッケージが検出して現用
系を選択し、かつ自身が正しければ正常制御信号に戻
し、また対応しない制御信号スロットはそのまま伝送さ
れる。請求項3の冗長系切換装置は、受信系または自身
の異常を検出すると、各パッケージ毎に位置が決まる制
御信号スロットに異常または選択パッケージ情報が2方
向に乗り、対応制御信号スロットを受けた後段のパッケ
ージはこれに基づいて前段の現用系のパッケージを選択
する。
【0017】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図2は本発明の一実施例である信号伝
送のための機能パッケージの内部構成図である。図にお
いて、100は機能パッケージ、1と2は受信部の選択
回路1と2であり、前段に接続された信号の転送元であ
る2重化された機能パッケージのいずれの転送信号を受
信するかを選択する。21と22は主信号と冗長系切換
等に使用する監視制御信号とを分離するデマルチプレク
サ1と2、25と26は必須要素ではないが、機能パッ
ケージにおいて主信号に必要に応じて処理を施す機能処
理部1と2である。23と24は主信号と監視制御信号
とを多重化するマルチプレクサ1と2、27と28は次
段の(2重化された)転送先へ信号を送出するための分
配送信部1と2、31は機能パッケージにおいて障害を
検出する障害検出部である。29と30は受信した監視
制御信号または障害検出部からの障害情報により受信部
の選択回路を制御し、この選択情報をマルチプレクサに
転送する切換制御部1と2である。
ついて説明する。図2は本発明の一実施例である信号伝
送のための機能パッケージの内部構成図である。図にお
いて、100は機能パッケージ、1と2は受信部の選択
回路1と2であり、前段に接続された信号の転送元であ
る2重化された機能パッケージのいずれの転送信号を受
信するかを選択する。21と22は主信号と冗長系切換
等に使用する監視制御信号とを分離するデマルチプレク
サ1と2、25と26は必須要素ではないが、機能パッ
ケージにおいて主信号に必要に応じて処理を施す機能処
理部1と2である。23と24は主信号と監視制御信号
とを多重化するマルチプレクサ1と2、27と28は次
段の(2重化された)転送先へ信号を送出するための分
配送信部1と2、31は機能パッケージにおいて障害を
検出する障害検出部である。29と30は受信した監視
制御信号または障害検出部からの障害情報により受信部
の選択回路を制御し、この選択情報をマルチプレクサに
転送する切換制御部1と2である。
【0018】また、図1は図2の動作を説明するための
原理図で、同図において100,200,300,10
0a,200a,300aは図1に示した各機能パッケ
ージであり、1,1a,2,2a,201,201a,
202,202a,301,301a,302,302
aは各機能パッケージの受信部の選択回路である。ここ
で、100と100a、200と200a、300と3
00aの組で各々冗長2重化構成となっている。また、
TS1,2は各々偶数番号機能パッケージ、奇数番号機
能パッケージの現用/予備を決めるための信号スロット
である。即ち、TS1はこの場合パッケージ200など
用で、TS2はパッケージ100、300等用の信号ス
ロットである。
原理図で、同図において100,200,300,10
0a,200a,300aは図1に示した各機能パッケ
ージであり、1,1a,2,2a,201,201a,
202,202a,301,301a,302,302
aは各機能パッケージの受信部の選択回路である。ここ
で、100と100a、200と200a、300と3
00aの組で各々冗長2重化構成となっている。また、
TS1,2は各々偶数番号機能パッケージ、奇数番号機
能パッケージの現用/予備を決めるための信号スロット
である。即ち、TS1はこの場合パッケージ200など
用で、TS2はパッケージ100、300等用の信号ス
ロットである。
【0019】次にこの構成の機能パッケージを用いた系
切換の動作を説明する。図1において機能パッケージ2
00からパッケージ300への情報の伝達に異常が生じ
伝達不能となったと仮定する。なお、パッケージ200
と200aからパッケージ300への情報転送がいずれ
も正常に行われている場合(両系正常時)は、通常aの
添字がない機能パッケージ(この場合は200)からの
受信が選択される。まず、検出と切換情報の送出元とな
るのはパッケージ300である。次にこの300からの
切換情報を受けた前段(次段の400へはもう情報は送
られない)のパッケージ200と200aがそれをその
まま更に前段に伝達し、これを受けたパッケージ100
ではパッケージ300からの情報を受けてパッケージ2
00aのルートを選択し、パッケージ300が選んだル
ートと合わせることになる。この動作を以下に詳述す
る。異常発生時に機能パッケージ300では、図2に示
すパッケージ内の障害検出部31においてパッケージ2
00から300への情報転送の異常を検出する。そし
て、切換制御部1 29へ通知して選択回路1(図1の
選択回路301に相当する)を制御し、機能パッケージ
200aからの受信を選択する。この選択回路1に対す
る選択情報は、図2において切換制御部1 29からマ
ルチプレクサ24に送られて、監視制御信号TSとし
て、図では発明と関係ないために示されていない主信号
と多重され、分配送信部2 28よりさきほどと反対方
向(パッケージ300から200への方向)へ転送され
る。この監視制御信号は図1に示すように信号の伝送フ
ォーマット上でTS1,TS2というように設けられた
特定のタイムスロットに割り付けられ転送される。図1
における機能パッケージ300の選択回路301の選択
情報は、この例においては監視制御信号として故障が偶
数パッケージであることを表すTS2に挿入されて機能
パッケージ200,200aへ転送される。以上がパッ
ケージ300内で行なわれる動作である。
切換の動作を説明する。図1において機能パッケージ2
00からパッケージ300への情報の伝達に異常が生じ
伝達不能となったと仮定する。なお、パッケージ200
と200aからパッケージ300への情報転送がいずれ
も正常に行われている場合(両系正常時)は、通常aの
添字がない機能パッケージ(この場合は200)からの
受信が選択される。まず、検出と切換情報の送出元とな
るのはパッケージ300である。次にこの300からの
切換情報を受けた前段(次段の400へはもう情報は送
られない)のパッケージ200と200aがそれをその
まま更に前段に伝達し、これを受けたパッケージ100
ではパッケージ300からの情報を受けてパッケージ2
00aのルートを選択し、パッケージ300が選んだル
ートと合わせることになる。この動作を以下に詳述す
る。異常発生時に機能パッケージ300では、図2に示
すパッケージ内の障害検出部31においてパッケージ2
00から300への情報転送の異常を検出する。そし
て、切換制御部1 29へ通知して選択回路1(図1の
選択回路301に相当する)を制御し、機能パッケージ
200aからの受信を選択する。この選択回路1に対す
る選択情報は、図2において切換制御部1 29からマ
ルチプレクサ24に送られて、監視制御信号TSとし
て、図では発明と関係ないために示されていない主信号
と多重され、分配送信部2 28よりさきほどと反対方
向(パッケージ300から200への方向)へ転送され
る。この監視制御信号は図1に示すように信号の伝送フ
ォーマット上でTS1,TS2というように設けられた
特定のタイムスロットに割り付けられ転送される。図1
における機能パッケージ300の選択回路301の選択
情報は、この例においては監視制御信号として故障が偶
数パッケージであることを表すTS2に挿入されて機能
パッケージ200,200aへ転送される。以上がパッ
ケージ300内で行なわれる動作である。
【0020】機能パッケージ200,200aでは、偶
数パッケージのためのスロットTS1に挿入された監視
制御信号を主信号より分離して、図1における機能パッ
ケージ200,200aの選択回路202,202aの
選択のために使用し、更に、奇数パッケージのためのT
S2の監視制御信号は、そのままバイパスして機能パッ
ケージ100,100aへ転送する。以上がパッケージ
200と200a内の動作である。機能パッケージ10
0,100aでは、図2に示すデマルチプレクサ2 2
2奇数パッケージのためので監視制御信号TS2を分離
し、切換制御部2 30でこの信号より選択回路2(図
1の選択回路2に相当する)における受信信号の選択を
行う。この場合は、TS2には前述した機能パッケージ
300の選択回路301の選択情報が入っているため、
図1の機能パッケージ100の選択回路2では機能パッ
ケージ200aからの受信信号が選択される。従って、
図1で太線で示す情報伝達パスが形成され、双方向でこ
のパスは一致することとなる。なお、受取ったTS2の
情報は、以後は正常に戻されて図1の左側の機能パッケ
ージに伝えられる。ここで、機能パッケージ200aの
選択回路201a,202aでは、パッケージ100,
100aからの信号および300,300aからの信号
がいずれも両系正常で来るため、TS1の監視制御信号
で指定のない限りは添字aのない機能パッケージ10
0,300からの受信が選択されている。また、機能パ
ッケージ100の選択回路2の選択情報は、今度は逆方
向のTS2へ挿入されて転送されることになり、これは
機能パッケージ300の選択回路301での選択で使用
されるため、双方向で相互に状態の合せ込みを行ってい
ることになる。
数パッケージのためのスロットTS1に挿入された監視
制御信号を主信号より分離して、図1における機能パッ
ケージ200,200aの選択回路202,202aの
選択のために使用し、更に、奇数パッケージのためのT
S2の監視制御信号は、そのままバイパスして機能パッ
ケージ100,100aへ転送する。以上がパッケージ
200と200a内の動作である。機能パッケージ10
0,100aでは、図2に示すデマルチプレクサ2 2
2奇数パッケージのためので監視制御信号TS2を分離
し、切換制御部2 30でこの信号より選択回路2(図
1の選択回路2に相当する)における受信信号の選択を
行う。この場合は、TS2には前述した機能パッケージ
300の選択回路301の選択情報が入っているため、
図1の機能パッケージ100の選択回路2では機能パッ
ケージ200aからの受信信号が選択される。従って、
図1で太線で示す情報伝達パスが形成され、双方向でこ
のパスは一致することとなる。なお、受取ったTS2の
情報は、以後は正常に戻されて図1の左側の機能パッケ
ージに伝えられる。ここで、機能パッケージ200aの
選択回路201a,202aでは、パッケージ100,
100aからの信号および300,300aからの信号
がいずれも両系正常で来るため、TS1の監視制御信号
で指定のない限りは添字aのない機能パッケージ10
0,300からの受信が選択されている。また、機能パ
ッケージ100の選択回路2の選択情報は、今度は逆方
向のTS2へ挿入されて転送されることになり、これは
機能パッケージ300の選択回路301での選択で使用
されるため、双方向で相互に状態の合せ込みを行ってい
ることになる。
【0021】なお、この実施例における冗長系切換のた
めの監視制御信号は、伝送フォーマット上にシステム全
体として奇数パッケージ用と偶数パッケージ用の2つの
タイムスロット(ビット)を設けて転送すればよい。既
に説明してきたように、図1においては機能パッケージ
300の選択回路301の選択情報がTS2へ挿入され
て機能パッケージ100へ転送され、機能パッケージ1
00の選択回路2の選択に使用される。機能パッケージ
100では、受信した信号からTS2の監視制御信号を
分離して選択回路2の選択を行うと、同方向のTS2へ
は選択回路1の選択情報を挿入して、つまり自身が正常
であれば正常に戻して転送し、これは次々段の機能パッ
ケージの同方向の受信選択回路の選択で使用される。こ
のように、多段で接続された機能パッケージでは1段お
きに1つのタイムスロットを用いて監視制御信号の送受
を行えば良く、従って、合計2つの監視制御信号用のタ
イムスロットがあれば、この実施例によるシステム全体
の冗長系切換が可能となる。勿論もっとこれを多くして
もかまわない。
めの監視制御信号は、伝送フォーマット上にシステム全
体として奇数パッケージ用と偶数パッケージ用の2つの
タイムスロット(ビット)を設けて転送すればよい。既
に説明してきたように、図1においては機能パッケージ
300の選択回路301の選択情報がTS2へ挿入され
て機能パッケージ100へ転送され、機能パッケージ1
00の選択回路2の選択に使用される。機能パッケージ
100では、受信した信号からTS2の監視制御信号を
分離して選択回路2の選択を行うと、同方向のTS2へ
は選択回路1の選択情報を挿入して、つまり自身が正常
であれば正常に戻して転送し、これは次々段の機能パッ
ケージの同方向の受信選択回路の選択で使用される。こ
のように、多段で接続された機能パッケージでは1段お
きに1つのタイムスロットを用いて監視制御信号の送受
を行えば良く、従って、合計2つの監視制御信号用のタ
イムスロットがあれば、この実施例によるシステム全体
の冗長系切換が可能となる。勿論もっとこれを多くして
もかまわない。
【0022】上記説明では、各パッケージの切換制御部
1と2が選択回路1と2に選択信号を与えているが、役
割分担を明確にするため、障害検出部と切換制御部1と
2が制御信号スロット上に後段に伝える障害またはパッ
ケージ情報を流し、選択回路1と2が前段からの制御信
号スロットをみて現用系か予備系かを選択するようにし
ても本質は変わらない。
1と2が選択回路1と2に選択信号を与えているが、役
割分担を明確にするため、障害検出部と切換制御部1と
2が制御信号スロット上に後段に伝える障害またはパッ
ケージ情報を流し、選択回路1と2が前段からの制御信
号スロットをみて現用系か予備系かを選択するようにし
ても本質は変わらない。
【0023】実施例2.この発明の冗長度を持たせた機
能パッケージを用いた系の他の実施例を示すブロック図
を図4に示す。また、図4の動作を説明するための原理
図を図3に示す。本実施例では、制御信号スロット(監
視制御信号)をパッケージ数だけ使用するために、途中
で正常状態を表すビットに戻す必要がない。図3では、
多段接続された2重化構成の各機能パッケージの切換
を、システム両端の装置で行う。即ち、両端の他装置で
監視制御信号を発生させ、この制御信号を縦続接続した
各機能パッケージに伝え、整合をとった上で切換え制御
する。監視制御信号は図3の例では、多段接続された機
能パッケージの段数分だけ設けられた伝送フォーマット
上のタイムスロットTS1〜TS7に割り付けられて転
送され、各機能パッケージ毎に使用するタイムスロット
が固定されている。図3の場合は、他装置900から他
装置800への左方向への信号伝達に対して、機能パッ
ケージ100はTS7を、200はTS6を、300は
TS5を、400はTS4を、500はTS3を、60
0はTS2を、700はTS1を使用する。
能パッケージを用いた系の他の実施例を示すブロック図
を図4に示す。また、図4の動作を説明するための原理
図を図3に示す。本実施例では、制御信号スロット(監
視制御信号)をパッケージ数だけ使用するために、途中
で正常状態を表すビットに戻す必要がない。図3では、
多段接続された2重化構成の各機能パッケージの切換
を、システム両端の装置で行う。即ち、両端の他装置で
監視制御信号を発生させ、この制御信号を縦続接続した
各機能パッケージに伝え、整合をとった上で切換え制御
する。監視制御信号は図3の例では、多段接続された機
能パッケージの段数分だけ設けられた伝送フォーマット
上のタイムスロットTS1〜TS7に割り付けられて転
送され、各機能パッケージ毎に使用するタイムスロット
が固定されている。図3の場合は、他装置900から他
装置800への左方向への信号伝達に対して、機能パッ
ケージ100はTS7を、200はTS6を、300は
TS5を、400はTS4を、500はTS3を、60
0はTS2を、700はTS1を使用する。
【0024】機能パッケージは図4において、選択回路
1 1により受信した情報からデマルチプレクサ1 2
1により図示はされていない主信号に図3で示される監
視制御信号を分離し、監視制御信号は切換制御部2A
30Aに転送する。切換制御部2A 30Aではこの監
視制御信号の選択情報によって、選択回路2 2の受信
選択を行うと共に、マルチプレクサ1 23にこの情報
を転送して同方向のTS2に再び多重し、分配送信部1
27より転送される。ここで、機能パッケージ間で情
報の伝送に異常が生じた場合は実施例1と同様に、パッ
ケージ内の障害検出部で異常を検出し、切換制御部へ通
知して受信回路の選択を行い、この選択情報を同様に同
方向のTSに多重して転送する。具体的には、例えばパ
ッケージ400がパッケージ300からの値に以上を検
出すると、同方向の監視信号のTS3に異常信号を乗せ
て伝送する。これを受取った他装置900では、パッケ
ージ300の異常を知り、他装置800方向への監視信
号のスロットTS5に異常信号を乗せる。こうして、こ
れを受信したパッケージ200と400は、パッケージ
300aの経路を選択する。以上のように構成している
ため、両端の装置では自装置から見て受信側のパスを監
視制御信号を用いて設定可能であり、かつ相手装置の行
った反対側(自装置から見て送信側)のパスの設定状態
を受信しており、双方向で相互に状態の合せ込みが可能
となる。
1 1により受信した情報からデマルチプレクサ1 2
1により図示はされていない主信号に図3で示される監
視制御信号を分離し、監視制御信号は切換制御部2A
30Aに転送する。切換制御部2A 30Aではこの監
視制御信号の選択情報によって、選択回路2 2の受信
選択を行うと共に、マルチプレクサ1 23にこの情報
を転送して同方向のTS2に再び多重し、分配送信部1
27より転送される。ここで、機能パッケージ間で情
報の伝送に異常が生じた場合は実施例1と同様に、パッ
ケージ内の障害検出部で異常を検出し、切換制御部へ通
知して受信回路の選択を行い、この選択情報を同様に同
方向のTSに多重して転送する。具体的には、例えばパ
ッケージ400がパッケージ300からの値に以上を検
出すると、同方向の監視信号のTS3に異常信号を乗せ
て伝送する。これを受取った他装置900では、パッケ
ージ300の異常を知り、他装置800方向への監視信
号のスロットTS5に異常信号を乗せる。こうして、こ
れを受信したパッケージ200と400は、パッケージ
300aの経路を選択する。以上のように構成している
ため、両端の装置では自装置から見て受信側のパスを監
視制御信号を用いて設定可能であり、かつ相手装置の行
った反対側(自装置から見て送信側)のパスの設定状態
を受信しており、双方向で相互に状態の合せ込みが可能
となる。
【0025】実施例3.実施例1、実施例2では主信号
に監視制御信号を多重して情報の転送を行っていたが、
監視制御信号は主信号とは別線で転送しても同様の効果
を得ることができる。この場合は、従来例の切換のため
のパッケージ間配線L とは異なり、必ず存在する主信号
線と同じ接続を別線で行えば良いだけであり、フレキシ
ビリティを確保した冗長系の系切換が実現できる。
に監視制御信号を多重して情報の転送を行っていたが、
監視制御信号は主信号とは別線で転送しても同様の効果
を得ることができる。この場合は、従来例の切換のため
のパッケージ間配線L とは異なり、必ず存在する主信号
線と同じ接続を別線で行えば良いだけであり、フレキシ
ビリティを確保した冗長系の系切換が実現できる。
【0026】実施例4.実施例2においては両端の装置
は、自装置から見て送信側のパス設定状態を監視して、
受信側のパスを監視制御信号を用いて設定して合せ込み
を行っていた。これは、受信側のパス設定状態を監視し
て送信側のパスを監視制御信号を用いて設定して合せ込
んでも同様の効果を得ることができる。
は、自装置から見て送信側のパス設定状態を監視して、
受信側のパスを監視制御信号を用いて設定して合せ込み
を行っていた。これは、受信側のパス設定状態を監視し
て送信側のパスを監視制御信号を用いて設定して合せ込
んでも同様の効果を得ることができる。
【0027】上記実施例2〜4においても障害検出部と
切換制御部1と2で、制御信号スロットへの情報付与と
現用系、予備系の選択という両方の動作をさせている
が、これを情報付与に限定し、現用系と予備系の選択を
選択回路1と2にさせるようにしても本質は変わらな
い。
切換制御部1と2で、制御信号スロットへの情報付与と
現用系、予備系の選択という両方の動作をさせている
が、これを情報付与に限定し、現用系と予備系の選択を
選択回路1と2にさせるようにしても本質は変わらな
い。
【0028】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、冗長系
を構成する各機能パッケージの選択情報を制御信号の特
定のタイムスロットに挿入して折返し方向も含めて2方
向の後段に転送し、後段の機能パッケージではこの制御
信号スロット情報を用いて信号の前段に接続される機能
パッケージを選択するようにしたので、全体を統括する
監視制御信号を別に用いることなしに、かつ現用と予備
系間で状態を通知しあう配線が不要で、しかも正常な側
の機能パッケージを一意的に選択できる冗長系切換装置
が得られる効果がある。
を構成する各機能パッケージの選択情報を制御信号の特
定のタイムスロットに挿入して折返し方向も含めて2方
向の後段に転送し、後段の機能パッケージではこの制御
信号スロット情報を用いて信号の前段に接続される機能
パッケージを選択するようにしたので、全体を統括する
監視制御信号を別に用いることなしに、かつ現用と予備
系間で状態を通知しあう配線が不要で、しかも正常な側
の機能パッケージを一意的に選択できる冗長系切換装置
が得られる効果がある。
【図1】本発明の実施例1の機能パッケージを冗長接続
したシステム図で、動作を説明する原理図である。
したシステム図で、動作を説明する原理図である。
【図2】本発明の実施例1の機能パッケージの内部構成
図である。
図である。
【図3】本発明の他の実施例の機能パッケージを冗長接
続したシステム図で、動作を説明する原理図である。
続したシステム図で、動作を説明する原理図である。
【図4】本発明の他の実施例の機能パッケージの内部構
成図である。
成図である。
【図5】従来の冗長接続システムの動作を説明する原理
図である。
図である。
【図6】図5に示す従来の機能パッケージの内部構成図
である。
である。
【図7】他の従来例である機能パッケージの内部構成図
である。
である。
【図8】更に他の従来の機能パッケージを冗長接続した
システム図である。
システム図である。
1 選択回路1 2 選択回路2 21 デマルチプレクサ1 22 デマルチプレクサ2 23 マルチプレクサ1 24 マルチプレクサ2 25 機能処理部1 26 機能処理部2 27 分配送信部1 28 分配送信部2 29 切換制御部A1 29A 切換制御部A1 30 切換制御部A2 30A 切換制御部A2 31 障害検出部 1a,2,2a,201,201a,202,202a
選択回路 301,301a,302,302a 選択回路 100,100a,200,200a,300,300
a 機能パッケージ 400,500,600,700 機能パッケージ 800,900 他装置 1000 選択信号終端発生部
選択回路 301,301a,302,302a 選択回路 100,100a,200,200a,300,300
a 機能パッケージ 400,500,600,700 機能パッケージ 800,900 他装置 1000 選択信号終端発生部
Claims (3)
- 【請求項1】 受信系または自身の異常を検出する異常
検出手段と、 上記異常を検出した場合は、予め定めた制御信号スロッ
トに異常または選択パッケージ情報を乗せて送出し、自
身が正常であれば上記制御信号スロットを正常情報とし
て同方向の次段に送出する切換制御手段と、 対応する受信した上記制御信号スロットに基づいて前段
からの現用系と予備系の両信号のいずれかを選択する第
1の選択手段と、 対応する受信した上記制御信号スロットに基づいて逆方
向からの前段の現用系と予備系の両信号のいずれかを選
択する第2の選択手段とを備えた冗長系切換装置。 - 【請求項2】 予め定めた制御信号スロットは、先頭か
らパッケージに番号をつけたときの奇数番号パッケージ
用と偶数番号パッケージ用の2スロットとし、かつまた
上記制御信号スロットを受信したパッケージは、自身が
奇数パッケージであれば偶数の上記制御信号スロット
を、自身が偶数パッケージであれば奇数の上記制御信号
スロットをそのまま次段に伝送して、受信した自身と同
じ奇数または偶数用制御信号スロットに基づいて現用系
と予備系の両信号のいずれかを選択することを特徴とす
る請求項1記載の冗長系切換装置。 - 【請求項3】 受信系または自身の異常を検出する異常
検出手段と、 上記異常を検出した場合は、予めパッケージ毎に位置を
定められた制御信号スロットに異常または選択パッケー
ジ情報を乗せて送出する切換制御A手段と、 対応する受信した上記制御信号スロットに基づいて、前
段の現用系と予備系パッケージからの両信号のいずれか
を選択する第1の選択手段と、 対応する受信した上記制御信号スロットに基づいて、逆
方向前段の現用系と予備系パッケージの両信号のいずれ
かを選択する第2の選択手段とを備えた冗長系切換装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28948393A JPH07143032A (ja) | 1993-11-18 | 1993-11-18 | 冗長系切換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28948393A JPH07143032A (ja) | 1993-11-18 | 1993-11-18 | 冗長系切換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07143032A true JPH07143032A (ja) | 1995-06-02 |
Family
ID=17743869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28948393A Pending JPH07143032A (ja) | 1993-11-18 | 1993-11-18 | 冗長系切換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07143032A (ja) |
-
1993
- 1993-11-18 JP JP28948393A patent/JPH07143032A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4984240A (en) | Distributed switching architecture for communication module redundancy | |
CA2302257C (en) | Communication device for the transmission of information signals | |
JP4855878B2 (ja) | マルチリング・ネットワーク・システム | |
JP2500743B2 (ja) | ディジタルクロスコネクト装置 | |
US20040208510A1 (en) | Optical transmission equipment | |
JP2000332857A (ja) | N+1冗長構成回路 | |
JP4024607B2 (ja) | 光クロスコネクト装置 | |
JPS61295800A (ja) | 遠隔局制御方式 | |
JPH114206A (ja) | 端局装置 | |
US7817918B2 (en) | Path protection method for a WDM network and according node | |
JPH07143032A (ja) | 冗長系切換装置 | |
JPH0454738A (ja) | 受信端切り替え伝送方式 | |
JPS62214747A (ja) | ロ−カルエリアネツトワ−ク | |
JP7415662B2 (ja) | 音声交換制御装置及び音声交換システム | |
JPH06197080A (ja) | 光並列伝送制御方式 | |
JP2697395B2 (ja) | 伝送路切替装置 | |
JP3611121B2 (ja) | 複数系統伝送方式 | |
JPH11331374A (ja) | クロスバスイッチ装置及びその冗長化方法 | |
JP6362552B2 (ja) | 入力pioモジュールおよび出力pioモジュール | |
JP2570197B2 (ja) | 信号切換装置 | |
JP3964030B2 (ja) | リングネットワークの切替方式 | |
JPH07202861A (ja) | 予備回線切替制御方式 | |
JPH11243385A (ja) | クロック切替機能監視システム | |
JPH0669926A (ja) | 相互監視システム | |
JPH06216886A (ja) | 伝送路接続装置および多重分離装置 |