JPH07142947A - Agc回路 - Google Patents
Agc回路Info
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- JPH07142947A JPH07142947A JP29024793A JP29024793A JPH07142947A JP H07142947 A JPH07142947 A JP H07142947A JP 29024793 A JP29024793 A JP 29024793A JP 29024793 A JP29024793 A JP 29024793A JP H07142947 A JPH07142947 A JP H07142947A
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- signal
- circuit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明はAGC回路に関し、その目的は、ディ
ジタルVTRなどの高密度磁気記録に用いるAGC回路
を提供することにある。 【構成】ピーク信号をサンプルホールドするためのサン
プルパルスを生成する電圧比較器において、ヘッド切換
信号の立ち上がり及び立ち下がりの時点で、ある一定の
幅を持つタイミングパルスをヘッド切換信号からゲート
回路により作り、このパルスにより、電圧比較器のスラ
イスレベルの絶対値を一定期間下げ、サンプルパルスを
出やすくするようにした。 【効果】フィードバックを用いていないので、ドロップ
アウトが生じても発振することはない。また、再生時に
0レベルが続いた場合でも、サンプルホールド回路によ
りホールドされるため、ゲインが変動することなく安定
して短い周期のレベル変動を補正できる。
ジタルVTRなどの高密度磁気記録に用いるAGC回路
を提供することにある。 【構成】ピーク信号をサンプルホールドするためのサン
プルパルスを生成する電圧比較器において、ヘッド切換
信号の立ち上がり及び立ち下がりの時点で、ある一定の
幅を持つタイミングパルスをヘッド切換信号からゲート
回路により作り、このパルスにより、電圧比較器のスラ
イスレベルの絶対値を一定期間下げ、サンプルパルスを
出やすくするようにした。 【効果】フィードバックを用いていないので、ドロップ
アウトが生じても発振することはない。また、再生時に
0レベルが続いた場合でも、サンプルホールド回路によ
りホールドされるため、ゲインが変動することなく安定
して短い周期のレベル変動を補正できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、AGC回路に関するも
のであり、特にディジタルVTR等の高密度磁気記録に
用いるAGC回路に関する。
のであり、特にディジタルVTR等の高密度磁気記録に
用いるAGC回路に関する。
【0002】
【従来の技術】自動利得制御(AGC)回路は様々な分
野に広く用いられている。長い周期のレベル変動に対応
するAGC回路は、例えば、特開昭60−251710
号公報に開示されているように、入力された信号を増幅
する可変利得アンプと、増幅された信号の振幅を検出す
る振幅検出回路と、振幅検出回路で検出された振幅信号
と基準電圧を比較し、その差に応じて可変利得アンプの
ゲインをコントロールする利得制御回路から構成されて
おり、可変利得アンプの出力信号振幅が一定になるよう
に制御されている。
野に広く用いられている。長い周期のレベル変動に対応
するAGC回路は、例えば、特開昭60−251710
号公報に開示されているように、入力された信号を増幅
する可変利得アンプと、増幅された信号の振幅を検出す
る振幅検出回路と、振幅検出回路で検出された振幅信号
と基準電圧を比較し、その差に応じて可変利得アンプの
ゲインをコントロールする利得制御回路から構成されて
おり、可変利得アンプの出力信号振幅が一定になるよう
に制御されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】Hi8 VTRなどに
使用されているME(Metal Evaporated)テープは、蒸着
による磁性層形成により、磁性層表面が従来のMP(Met
al Particle)テープに比べ非常に滑らかになる。このた
め、テープベースに細かな凹凸を付けて回転ドラムへの
貼り付きを防止している。しかし、この凹凸によりテー
プとヘッドのスペーシングが変化し、再生信号には数十
μs周期の速いレベル変動が生じる。従来は記録密度が
比較的低く、記録波長が長かったため、このようなレベ
ル変動の影響は少なかった。また、テープに記録された
ディジタル信号を検出する方法としては、従来、積分検
出方式が用いられてきたため、レベル変動があっても振
幅の中心が保たれていれば、識別が可能であり、このよ
うなレベル変動は重要視されなかった。しかし、より高
密度記録のため、波長を短くするほどこのレベル変動は
大きくなり、問題となってくる。
使用されているME(Metal Evaporated)テープは、蒸着
による磁性層形成により、磁性層表面が従来のMP(Met
al Particle)テープに比べ非常に滑らかになる。このた
め、テープベースに細かな凹凸を付けて回転ドラムへの
貼り付きを防止している。しかし、この凹凸によりテー
プとヘッドのスペーシングが変化し、再生信号には数十
μs周期の速いレベル変動が生じる。従来は記録密度が
比較的低く、記録波長が長かったため、このようなレベ
ル変動の影響は少なかった。また、テープに記録された
ディジタル信号を検出する方法としては、従来、積分検
出方式が用いられてきたため、レベル変動があっても振
幅の中心が保たれていれば、識別が可能であり、このよ
うなレベル変動は重要視されなかった。しかし、より高
密度記録のため、波長を短くするほどこのレベル変動は
大きくなり、問題となってくる。
【0004】また近年、高密度記録技術としてパーシャ
ルレスポンスが注目されている。テープに記録されたデ
ィジタル信号をパーシャルレスポンスクラス4(以下P
R4と記す)検出方式を用いて検出する場合には、
(1、0、−1)の3値検出となるため、レベル変動が
あると3値識別が精度良くできなくなる。また、識別ク
ロック再生用のPLLにおいても、入力信号のレベル変
動が少ない方が、安定してクロックの再生ができる。
ルレスポンスが注目されている。テープに記録されたデ
ィジタル信号をパーシャルレスポンスクラス4(以下P
R4と記す)検出方式を用いて検出する場合には、
(1、0、−1)の3値検出となるため、レベル変動が
あると3値識別が精度良くできなくなる。また、識別ク
ロック再生用のPLLにおいても、入力信号のレベル変
動が少ない方が、安定してクロックの再生ができる。
【0005】従来技術で示したAGC回路を用いて、P
R4に等化した信号のレベル変動を補正しようとした場
合には、前述したような短い周期のレベル変動には追従
ができない。また、追従が可能なように、振幅検出回路
の時定数を小さくするとドロップアウト時に発振が生じ
たり、再生信号にデータ0が長く続くとゲインが変動
し、安定してレベル変動を補正できなかった。
R4に等化した信号のレベル変動を補正しようとした場
合には、前述したような短い周期のレベル変動には追従
ができない。また、追従が可能なように、振幅検出回路
の時定数を小さくするとドロップアウト時に発振が生じ
たり、再生信号にデータ0が長く続くとゲインが変動
し、安定してレベル変動を補正できなかった。
【0006】このような短い周期のレベル変動に対応す
るためには、まずテープから再生された信号の高域損失
を補正した信号のピーク検出を行い、このピーク検出信
号を、サンプルホールド回路(以下S/Hと記す)でピ
ーク検出器の入力信号が決められたレベルを超えた場合
にサンプルし、下回った場合にはホールドするようにす
る。次にS/Hの出力信号の高域成分をローパスフィル
タ(以下LPFと記す)で除去し、包絡線信号を得る。
前述したS/Hのスライスレベルは包絡線信号を分圧し
て与える。このような構成でピーク検出器の入力信号を
包絡線信号で除算し、AGCの出力信号とするようにす
れば良い。
るためには、まずテープから再生された信号の高域損失
を補正した信号のピーク検出を行い、このピーク検出信
号を、サンプルホールド回路(以下S/Hと記す)でピ
ーク検出器の入力信号が決められたレベルを超えた場合
にサンプルし、下回った場合にはホールドするようにす
る。次にS/Hの出力信号の高域成分をローパスフィル
タ(以下LPFと記す)で除去し、包絡線信号を得る。
前述したS/Hのスライスレベルは包絡線信号を分圧し
て与える。このような構成でピーク検出器の入力信号を
包絡線信号で除算し、AGCの出力信号とするようにす
れば良い。
【0007】ところがVTRなどのように複数のヘッド
を切換えて記録を行う記録装置においては、ヘッドの切
換時に再生信号の数倍のノイズが発生することがある。
このノイズが再生信号に混入すると、ピーク検出器はこ
れを検出し、その結果S/Hのスライスレベルが上が
り、次に本来の信号が入力してもサンプルパルスが出な
くなり、この過大なノイズレベルをホールドした信号で
入力信号の除算を行うため、AGCの出力信号のレベル
が低くなってしまうという問題があった。
を切換えて記録を行う記録装置においては、ヘッドの切
換時に再生信号の数倍のノイズが発生することがある。
このノイズが再生信号に混入すると、ピーク検出器はこ
れを検出し、その結果S/Hのスライスレベルが上が
り、次に本来の信号が入力してもサンプルパルスが出な
くなり、この過大なノイズレベルをホールドした信号で
入力信号の除算を行うため、AGCの出力信号のレベル
が低くなってしまうという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、ピーク信号をサンプルホールドするためのサンプル
パルスを生成する電圧比較器において、ヘッド切換信号
の立ち上がり及び立ち下がりの時点で、ある一定の幅を
持つタイミングパルスをヘッド切換信号からゲート回路
により作り、このパルスにより、電圧比較器のスライス
レベルの絶対値を一定期間下げ、サンプルパルスを出や
すくするようにした。
に、ピーク信号をサンプルホールドするためのサンプル
パルスを生成する電圧比較器において、ヘッド切換信号
の立ち上がり及び立ち下がりの時点で、ある一定の幅を
持つタイミングパルスをヘッド切換信号からゲート回路
により作り、このパルスにより、電圧比較器のスライス
レベルの絶対値を一定期間下げ、サンプルパルスを出や
すくするようにした。
【0009】
【作用】上記構成により、ヘッド切換信号の立ち上がり
及び立ち下がりから一定期間、電圧比較器のスライスレ
ベルを下げてサンプルパルスを出やすくし、ヘッド切換
ノイズによるAGC回路の誤動作を防ぐことができる。
及び立ち下がりから一定期間、電圧比較器のスライスレ
ベルを下げてサンプルパルスを出やすくし、ヘッド切換
ノイズによるAGC回路の誤動作を防ぐことができる。
【0010】
【実施例】図1に本発明の一実施例を示す。図1におい
て、1は入力端子、2はバッファ、3は包絡線検波器、
4は除算器、5は出力端子、6はヘッド切換信号入力端
子、7はゲート回路、8は磁気テープ、9は回転ドラ
ム、10、11は磁気ヘッド、12、13はプリアン
プ、14は波形等化回路、15は磁気記録再生装置、1
6は再生信号出力端子、17はヘッド切換信号出力端
子、301は+ピーク検出器、302は−ピーク検出
器、303、304はS/H、305、306はLP
F、307、308は電圧比較器、309、310はア
ッテネータ、311、312はスイッチ回路、313は
加算器である。
て、1は入力端子、2はバッファ、3は包絡線検波器、
4は除算器、5は出力端子、6はヘッド切換信号入力端
子、7はゲート回路、8は磁気テープ、9は回転ドラ
ム、10、11は磁気ヘッド、12、13はプリアン
プ、14は波形等化回路、15は磁気記録再生装置、1
6は再生信号出力端子、17はヘッド切換信号出力端
子、301は+ピーク検出器、302は−ピーク検出
器、303、304はS/H、305、306はLP
F、307、308は電圧比較器、309、310はア
ッテネータ、311、312はスイッチ回路、313は
加算器である。
【0011】磁気テープ8に記録された信号は、回転ド
ラム9に搭載された磁気ヘッド10、11により再生さ
れる。その再生信号はテープ−ヘッド間の電磁変換特性
による微分特性と、スペーシング損失や厚み損失等の高
域の損失が加わった、記録信号の微分波形となる。この
再生信号をプリアンプ12、13で増幅し、波形等化回
路14で符号間干渉が生じないように高域の損失を補償
する。波形等化回路14の出力信号は前述したようなレ
ベル変動がなければ、ピーク値はほぼ等しい。この波形
等化回路の出力信号は、再生信号出力端子16から出力
され、入力端子1へ入力される。一方、プリアンプ1
2、13用の切換信号は、ヘッド切換信号出力端子17
から出力され、ヘッド切換信号入力端子6に入力され
る。
ラム9に搭載された磁気ヘッド10、11により再生さ
れる。その再生信号はテープ−ヘッド間の電磁変換特性
による微分特性と、スペーシング損失や厚み損失等の高
域の損失が加わった、記録信号の微分波形となる。この
再生信号をプリアンプ12、13で増幅し、波形等化回
路14で符号間干渉が生じないように高域の損失を補償
する。波形等化回路14の出力信号は前述したようなレ
ベル変動がなければ、ピーク値はほぼ等しい。この波形
等化回路の出力信号は、再生信号出力端子16から出力
され、入力端子1へ入力される。一方、プリアンプ1
2、13用の切換信号は、ヘッド切換信号出力端子17
から出力され、ヘッド切換信号入力端子6に入力され
る。
【0012】図2は図1の回路の動作タイミング図であ
り、以下、図2を用いて図1の動作を説明する。図2
(1)にレベル変動がある場合の入力信号aを示す。入
力信号aはバッファ2を介し、+ピーク検出器301、
−ピーク検出器302、電圧比較器307、308、除
算器4に入力される。+ピーク検出器301では+側の
ピークp1が検出され、S/H303に入力される。同
時に−ピーク検出器302では−側のピークp2が検出
され、S/H304に入力される。S/H303、30
4の出力信号h1、h2はLPF305、306にそれ
ぞれ入力され、高域成分が除去される。LPF305、
306の出力はアッテネータ(以下ATTと記す)30
9、310と加算器313に入力される。加算器313
ではLPF305の出力信号からLPF306の出力信
号を減算し、図2(4)に示した包絡線信号bを得る。
ATT309、310に入力された信号は、それぞれ分
圧され、電圧比較器307、308に入力される。電圧
比較器307では図2(2)、(3)に示したように入
力信号aがATT309の出力信号を超えた場合にサン
プルパルスs1をS/H303に出力し、S/H303
はピーク検出301の出力信号p1をサンプルする。同
様に、電圧比較器308では入力信号aがATT310
の出力信号を下回った場合にサンプルパルスs2をS/
H304に出力し、S/H304は−ピーク検出器30
2の出力信号p2をサンプルする。
り、以下、図2を用いて図1の動作を説明する。図2
(1)にレベル変動がある場合の入力信号aを示す。入
力信号aはバッファ2を介し、+ピーク検出器301、
−ピーク検出器302、電圧比較器307、308、除
算器4に入力される。+ピーク検出器301では+側の
ピークp1が検出され、S/H303に入力される。同
時に−ピーク検出器302では−側のピークp2が検出
され、S/H304に入力される。S/H303、30
4の出力信号h1、h2はLPF305、306にそれ
ぞれ入力され、高域成分が除去される。LPF305、
306の出力はアッテネータ(以下ATTと記す)30
9、310と加算器313に入力される。加算器313
ではLPF305の出力信号からLPF306の出力信
号を減算し、図2(4)に示した包絡線信号bを得る。
ATT309、310に入力された信号は、それぞれ分
圧され、電圧比較器307、308に入力される。電圧
比較器307では図2(2)、(3)に示したように入
力信号aがATT309の出力信号を超えた場合にサン
プルパルスs1をS/H303に出力し、S/H303
はピーク検出301の出力信号p1をサンプルする。同
様に、電圧比較器308では入力信号aがATT310
の出力信号を下回った場合にサンプルパルスs2をS/
H304に出力し、S/H304は−ピーク検出器30
2の出力信号p2をサンプルする。
【0013】除算器4では、AGC入力信号aの信号を
包絡線信号bの信号で除算するが、両信号は比例関係に
あるので、図2(5)に示したように出力信号振幅はほ
ぼ一定に保たれる。除算器4の出力信号を出力端子5か
ら出力し、この信号に1+Dの処理を行いPR4の伝送
特性に等化すれば、精度良く3値検出ができる。
包絡線信号bの信号で除算するが、両信号は比例関係に
あるので、図2(5)に示したように出力信号振幅はほ
ぼ一定に保たれる。除算器4の出力信号を出力端子5か
ら出力し、この信号に1+Dの処理を行いPR4の伝送
特性に等化すれば、精度良く3値検出ができる。
【0014】ピーク検出器301、302の時定数は、
図2(1)に示すようにAGC入力信号aの振幅変動よ
りも速くピーク電圧p1、p2が下がるように、かつ、
S/Hがサンプル状態にある間、ピーク値をホールドす
るように選ぶ。
図2(1)に示すようにAGC入力信号aの振幅変動よ
りも速くピーク電圧p1、p2が下がるように、かつ、
S/Hがサンプル状態にある間、ピーク値をホールドす
るように選ぶ。
【0015】ATT309、310の分圧比は1/2〜
2/3に選ぶのが良い。分圧比を下げすぎると、ノイズ
により誤動作を起こしやすくなり、またサンプル期間が
長くなりピーク検出器301、302の時定数の設定が
困難になる。また、分圧比を高くしすぎると、入力信号
aの振幅が下がったときにサンプルパルスp1、p2が
出なくなり、レベル変動が検出できなくなる。従って、
分圧比は2/3程度が望ましい。
2/3に選ぶのが良い。分圧比を下げすぎると、ノイズ
により誤動作を起こしやすくなり、またサンプル期間が
長くなりピーク検出器301、302の時定数の設定が
困難になる。また、分圧比を高くしすぎると、入力信号
aの振幅が下がったときにサンプルパルスp1、p2が
出なくなり、レベル変動が検出できなくなる。従って、
分圧比は2/3程度が望ましい。
【0016】図3に本発明のAGC回路におけるゲート
回路の動作タイミング図を示す。ヘッド切換信号によっ
てプリアンプ12、13を切り換えた場合、プリアンプ
12、13の出力直流オフセットの違いにより、図3
(1)に示したような切換ノイズを発生する場合があ
る。このヘッド切換ノイズが再生信号に混入すると、ピ
ーク検出器はこれを検出し、その結果S/Hのスライス
レベルが上がり、本来の信号が入力してもサンプルパル
スが出なくなり、この過大なノイズレベルをホールドし
た信号で入力信号の除算を行うため、AGCの出力信号
のレベルが低くなってしまう。図1のヘッド切換信号入
力端子6にヘッド切換信号を入力すると、ゲート回路7
の出力からは図3(3)に示したような信号が出力さ
れ、スイッチ回路311、312に入力される。スイッ
チ回路311、312では、ゲート回路7の出力信号
が”Hi”のときにONとなり、ATT309、310
の出力端子をそれぞれGNDに導通させる。この時電圧
比較器307、308のスライスレベルはΔtの間それ
ぞれ0となり、図3(1)の波形等化回路出力信号にお
けるヘッド切換ノイズの直後の信号に対してもサンプル
パルスが出ることになる。ここでΔtは短くて良く、1
μs程度で十分である。
回路の動作タイミング図を示す。ヘッド切換信号によっ
てプリアンプ12、13を切り換えた場合、プリアンプ
12、13の出力直流オフセットの違いにより、図3
(1)に示したような切換ノイズを発生する場合があ
る。このヘッド切換ノイズが再生信号に混入すると、ピ
ーク検出器はこれを検出し、その結果S/Hのスライス
レベルが上がり、本来の信号が入力してもサンプルパル
スが出なくなり、この過大なノイズレベルをホールドし
た信号で入力信号の除算を行うため、AGCの出力信号
のレベルが低くなってしまう。図1のヘッド切換信号入
力端子6にヘッド切換信号を入力すると、ゲート回路7
の出力からは図3(3)に示したような信号が出力さ
れ、スイッチ回路311、312に入力される。スイッ
チ回路311、312では、ゲート回路7の出力信号
が”Hi”のときにONとなり、ATT309、310
の出力端子をそれぞれGNDに導通させる。この時電圧
比較器307、308のスライスレベルはΔtの間それ
ぞれ0となり、図3(1)の波形等化回路出力信号にお
けるヘッド切換ノイズの直後の信号に対してもサンプル
パルスが出ることになる。ここでΔtは短くて良く、1
μs程度で十分である。
【0017】本発明によれば、短い周期のレベル変動が
補正でき、記録信号に1または0が連続した場合でもゲ
インは安定している。また、ドロップアウトが生じた場
合でも、発振する様なことはなく、安定してレベル変動
の補正ができる。さらに再生信号にヘッド切換ノイズが
混入している場合でも、AGC回路は誤動作することな
くレベル変動の補正をすることができる。
補正でき、記録信号に1または0が連続した場合でもゲ
インは安定している。また、ドロップアウトが生じた場
合でも、発振する様なことはなく、安定してレベル変動
の補正ができる。さらに再生信号にヘッド切換ノイズが
混入している場合でも、AGC回路は誤動作することな
くレベル変動の補正をすることができる。
【0018】図4に本発明の他の実施例を示す。図4に
おいて図1と同一の部品については同一番号で示した。
314は全波整流器である。
おいて図1と同一の部品については同一番号で示した。
314は全波整流器である。
【0019】図4の回路の動作は入力信号aが全波整流
器314により全波整流された以外は図1と同様であ
る。本実施例では図1の実施例に比べ回路規模が少なく
てすむという利点がある。ただし、ピーク検出器30
1、S/H303、電圧比較器307が2倍の動作スピ
ードとなるため、入力信号が比較的低周波の場合に効果
がある。また、入力信号aに2次歪があったり、低周波
の比較的振幅の大きなノイズが混入して+側と−側のピ
ーク値が異なった場合には、電圧比較器307のレベル
設定が最良にならず、図1の実施例に比べ包絡線検波の
精度が若干劣るが、磁気記録再生装置に用いた場合は、
実用上問題とはならない。
器314により全波整流された以外は図1と同様であ
る。本実施例では図1の実施例に比べ回路規模が少なく
てすむという利点がある。ただし、ピーク検出器30
1、S/H303、電圧比較器307が2倍の動作スピ
ードとなるため、入力信号が比較的低周波の場合に効果
がある。また、入力信号aに2次歪があったり、低周波
の比較的振幅の大きなノイズが混入して+側と−側のピ
ーク値が異なった場合には、電圧比較器307のレベル
設定が最良にならず、図1の実施例に比べ包絡線検波の
精度が若干劣るが、磁気記録再生装置に用いた場合は、
実用上問題とはならない。
【0020】また、全波整流回路314は半波整流回路
でも良い。この構成によって回路を更に簡略化できる。
ただし、この場合には、ピーク検出器301、S/H3
03、電圧比較器307の動作スピードは図1の回路と
同じであるが、時間軸の分解能が1/2となり、全波整
流に比べ包絡線検波の精度が劣る。また、レベル変動と
同等の周波数のノイズが混入した場合には包絡線の誤検
出を行うため、AGCの精度が図1、図4の実施例に比
べ劣ることになるが、磁気記録再生装置においては実用
上問題とはならない。
でも良い。この構成によって回路を更に簡略化できる。
ただし、この場合には、ピーク検出器301、S/H3
03、電圧比較器307の動作スピードは図1の回路と
同じであるが、時間軸の分解能が1/2となり、全波整
流に比べ包絡線検波の精度が劣る。また、レベル変動と
同等の周波数のノイズが混入した場合には包絡線の誤検
出を行うため、AGCの精度が図1、図4の実施例に比
べ劣ることになるが、磁気記録再生装置においては実用
上問題とはならない。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、短い周期のレベル変動
が補正でき、記録信号に1または0が連続した場合でも
ゲインは安定している。また、ドロップアウトが生じた
場合でも、発振する様なことはなく、安定してレベル変
動の補正ができる。さらに再生信号にヘッド切換ノイズ
が混入している場合でも、AGC回路は誤動作すること
なくレベル変動の補正をすることができる。
が補正でき、記録信号に1または0が連続した場合でも
ゲインは安定している。また、ドロップアウトが生じた
場合でも、発振する様なことはなく、安定してレベル変
動の補正ができる。さらに再生信号にヘッド切換ノイズ
が混入している場合でも、AGC回路は誤動作すること
なくレベル変動の補正をすることができる。
【図1】本発明のAGC回路の一実施例を示す図であ
る。
る。
【図2】図1の回路の動作タイミング図である。
【図3】本発明のAGC回路におけるゲート回路の動作
タイミング図である。
タイミング図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す図である。
1…入力端子、 2…バッファ、 3…包絡線検波器、 4…除算器、 5…出力端子、 6…ヘッド切換信号入力端子、 7…ゲート回路、 18…磁気テープ、 9…回転ドラム、 10、11…磁気ヘッド、 12、13…プリアンプ、 14…波形等化回路、 15…磁気記録再生装置、 16…再生信号出力端子、 17…ヘッド切換信号出力端子、 301…+ピーク検出器、 302…−ピーク検出器、 303、304…S/H、 305、306…LPF、 307、308…電圧比較器、 309、310…ATT、 311、312…スイッチ回路、 313…加算器、 314…全波整流器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 安幸 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立画像情報システム内
Claims (2)
- 【請求項1】磁気媒体上に複数の磁気ヘッドで情報信号
を記録または再生する磁気記録再生装置の出力信号のレ
ベル変動を補正するAGC回路において、 前記磁気記録再生装置の出力信号の+のピーク値を検出
する第1のピーク検出器と、前記第1のピーク検出器の
出力信号をサンプルホールドする第1のサンプルホール
ド回路と、前記第1のサンプルホールド回路の出力信号
の高域成分を除去する第1のローパスフィルタと、前記
第1のローパスフィルタの出力信号を分圧する第1のア
ッテネータと、前記第1のアッテネータの出力信号と前
記磁気記録再生装置の出力信号とを入力され、前記磁気
記録再生装置の出力信号振幅が前記第1のアッテネータ
出力信号レベルを超えた場合に、前記第1のサンプルホ
ールド回路にサンプル信号を送る第1の電圧比較回路
と、前記磁気記録再生装置の出力信号の−のピーク値を
検出する第2のピーク検出器と、前記第2のピーク検出
器の出力信号をサンプルホールドする第2のサンプルホ
ールド回路と、前記第2のサンプルホールド回路の出力
信号の高域成分を除去する第2のローパスフィルタと、
前記第2のローパスフィルタの出力信号を分圧する第2
のアッテネータと、前記第2のアッテネータの出力信号
と前記磁気記録再生装置の出力信号とを入力され、前記
磁気記録再生装置の出力信号の振幅が前記第2のアッテ
ネータ出力信号レベルを下回った場合に、前記第2のサ
ンプルホールド回路にサンプル信号を送る第2の電圧比
較回路と、前記第1のローパスフィルタの出力信号から
前記第2のローパスフィルタの出力信号を減算する減算
器とからなり、前記減算器の出力信号を包絡線信号とす
る包絡線検波器と、前記磁気記録再生装置の出力信号を
前記包絡線信号で除算する除算器とから構成され、前記
除算器の出力信号をAGC回路の出力信号とするととも
に、前記磁気ヘッドの切換時から一定期間、前記アッテ
ネータの出力信号レベルを減衰させることを特徴とする
AGC回路。 - 【請求項2】磁気媒体上に複数の磁気ヘッドで情報信号
を記録または再生する磁気記録再生装置の出力信号のレ
ベル変動を補正するAGC回路において、 前記磁気記録再生装置の出力信号を整流する整流回路
と、前記整流回路のピーク値を検出するピーク検出器
と、前記ピーク検出器の出力信号をサンプルホールドす
るサンプルホールド回路と、前記サンプルホールド回路
の出力信号の高域成分を除去するローパスフィルタと、
前記ローパスフィルタの出力信号を分圧するアッテネー
タと、前記アッテネータの出力信号と前記整流回路の出
力信号とを入力され、前記整流回路の出力信号振幅が前
記アッテネータ出力信号レベルを超えた場合に、前記サ
ンプルホールド回路にサンプル信号を送る電圧比較回路
とからなり、前記ローパスフィルタの出力信号を包絡線
信号とする包絡線検波器と、前記磁気記録再生装置の出
力信号を前記包絡線信号で除算する除算器とから構成さ
れ、前記除算器の出力信号をAGC回路の出力信号とす
るとともに、前記磁気ヘッドの切換時から一定期間、前
記アッテネータの出力信号レベルを減衰させることを特
徴とするAGC回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29024793A JPH07142947A (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | Agc回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29024793A JPH07142947A (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | Agc回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07142947A true JPH07142947A (ja) | 1995-06-02 |
Family
ID=17753671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29024793A Pending JPH07142947A (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | Agc回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07142947A (ja) |
-
1993
- 1993-11-19 JP JP29024793A patent/JPH07142947A/ja active Pending
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